JPH0667871B2 - 第一菊酸の光学分割法 - Google Patents
第一菊酸の光学分割法Info
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- JPH0667871B2 JPH0667871B2 JP18124986A JP18124986A JPH0667871B2 JP H0667871 B2 JPH0667871 B2 JP H0667871B2 JP 18124986 A JP18124986 A JP 18124986A JP 18124986 A JP18124986 A JP 18124986A JP H0667871 B2 JPH0667871 B2 JP H0667871B2
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はdl-トランス−第一菊酸またはdl-シス/トラン
ス−混合第一菊酸の光学分割法に関する。
ス−混合第一菊酸の光学分割法に関する。
更に詳しくは光学分割剤として光学活性α−フェニル−
β−パラトリルエチルアミン(以下、PTEと略す)また
は光学活性α−フェニルエチルアミン(以下、PEAと略
す)を用い、かつ、光学分割溶媒として疎水性有機溶媒
を用いるdl-トランス−第一菊酸またはdl-シス/トラン
ス−混合第一菊酸の光学分割法に関する。
β−パラトリルエチルアミン(以下、PTEと略す)また
は光学活性α−フェニルエチルアミン(以下、PEAと略
す)を用い、かつ、光学分割溶媒として疎水性有機溶媒
を用いるdl-トランス−第一菊酸またはdl-シス/トラン
ス−混合第一菊酸の光学分割法に関する。
<従来の技術> 第一菊酸はピレスリン、アレスリン、フタルスリンなど
の所謂ピレスロイドと称される低毒速効性殺虫剤エステ
ルの酸成分を構成するものであり、これらのビレスロイ
ド系殺虫剤の原料として有用である。
の所謂ピレスロイドと称される低毒速効性殺虫剤エステ
ルの酸成分を構成するものであり、これらのビレスロイ
ド系殺虫剤の原料として有用である。
ところで第一菊酸には不斉炭素が2個あり4種類の異性
体が存在する。
体が存在する。
一般に第一菊酸のエステルに関しては、殺虫効力がシス
体のエステルよりもトランス体のエステルの方が強く、
また、l体のエステルよりもd体のエステルが強いこと
が知られていることから、工業的により有利なd-トラン
ス体またはd-シス/トランス混合体の取得法の開発が望
まれている。
体のエステルよりもトランス体のエステルの方が強く、
また、l体のエステルよりもd体のエステルが強いこと
が知られていることから、工業的により有利なd-トラン
ス体またはd-シス/トランス混合体の取得法の開発が望
まれている。
従来、dl-トランス−第一菊酸またはdl-シス/トランス
−混合第一菊酸の代表的な光学分割法としては、光学活
性はPTEを用いる方法が知られている(特公昭46-20382
号公報および特公昭54-37130号公報)。
−混合第一菊酸の代表的な光学分割法としては、光学活
性はPTEを用いる方法が知られている(特公昭46-20382
号公報および特公昭54-37130号公報)。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら、上記の方法では分割溶媒としてアルコー
ル類、アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の
親水性溶媒を用いることから、目的の光学活性な第一菊
酸を単離または回収するために、新たに疎水性有機溶媒
を使用しなければならない。また、晶析分離された塩
は、通常これに鉱酸、苛性アルカリなどの水溶液を作用
させることにより、目的の光学活性な第一菊酸を取得す
ることから、使用した親水性溶媒を水から回収する操作
も必要となり、特に工業的規模での実施時には煩雑な操
作を要することになる。
ル類、アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の
親水性溶媒を用いることから、目的の光学活性な第一菊
酸を単離または回収するために、新たに疎水性有機溶媒
を使用しなければならない。また、晶析分離された塩
は、通常これに鉱酸、苛性アルカリなどの水溶液を作用
させることにより、目的の光学活性な第一菊酸を取得す
ることから、使用した親水性溶媒を水から回収する操作
も必要となり、特に工業的規模での実施時には煩雑な操
作を要することになる。
さらに、上記方法により得られた第一菊酸は、その光学
純度の点において充分に満足できるものとは言い難い。
純度の点において充分に満足できるものとは言い難い。
<問題点を解決するための手段> 本発明者らは、光学活性なPTEまたはPEAを用いたトラン
ス−第一菊酸またはシス/トランス−混合第一菊酸の光
学分割法について上述の問題点を解消すべく鋭意検討を
重ねた結果、分割溶媒として疎水性有機溶媒を用いるこ
とにより、高い光学純度の第一菊酸が容易に得られるこ
とを見出し本発明に至った。
ス−第一菊酸またはシス/トランス−混合第一菊酸の光
学分割法について上述の問題点を解消すべく鋭意検討を
重ねた結果、分割溶媒として疎水性有機溶媒を用いるこ
とにより、高い光学純度の第一菊酸が容易に得られるこ
とを見出し本発明に至った。
即ち本発明は、dl-トランス−第一菊酸またはdl-シス/
トランス−混合第一菊酸を光学活性PTEまたは光学活性P
EAを用いて光学分割する方法において、上記第一菊酸と
光学活性PTEまたは光学活性PEAとの反応、および一方の
光学活性なトランス−第一菊酸または光学活性なシス/
トランス−混合第一菊酸と該アミンとの塩を晶出させ、
これを母液から分離する晶析分離工程を、疎水性有機溶
媒中で行うことによるトランス−第一菊酸またはシス/
トランス−混合第一菊酸の光学分割法を提供するもので
ある。
トランス−混合第一菊酸を光学活性PTEまたは光学活性P
EAを用いて光学分割する方法において、上記第一菊酸と
光学活性PTEまたは光学活性PEAとの反応、および一方の
光学活性なトランス−第一菊酸または光学活性なシス/
トランス−混合第一菊酸と該アミンとの塩を晶出させ、
これを母液から分離する晶析分離工程を、疎水性有機溶
媒中で行うことによるトランス−第一菊酸またはシス/
トランス−混合第一菊酸の光学分割法を提供するもので
ある。
本発明方法によれば得られる第一菊酸の光学純度が高い
ことに加え、使用した溶媒の回収が容易で、しかも得ら
れる第一菊酸のPTEまたはPEAの塩の結晶の濾過性が良好
であることから、工業的規模での製造において有利であ
り、また、原料として用いる第一菊酸のシス/トランス
比に影響されることなく光学分割が達成できる。
ことに加え、使用した溶媒の回収が容易で、しかも得ら
れる第一菊酸のPTEまたはPEAの塩の結晶の濾過性が良好
であることから、工業的規模での製造において有利であ
り、また、原料として用いる第一菊酸のシス/トランス
比に影響されることなく光学分割が達成できる。
次に本発明方法につき詳しく説明する。本発明において
用いられる疎水性有機溶媒としては、例えばベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタン等の脂肪族炭化水素などが挙げられ
る。
用いられる疎水性有機溶媒としては、例えばベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタン等の脂肪族炭化水素などが挙げられ
る。
かかる溶媒の使用については、多すぎると生産効率が低
下し、また得られるd-トランス第一菊酸またはd-シス/
トランス−混合第一菊酸の光学純度が低下し、一方、溶
媒量が少なすぎると反応溶液の濃度が高くなり撹拌が不
充分になり、また生成する結晶の濾過性も悪くなり、ひ
いては得られるd-トランス第一菊酸またはd-シス/トラ
ンス−混合第一菊酸の光学純度が低下することなどか
ら、溶媒量は用いるdl-トランス第一菊またはdl-シス/
トランス−混合第一菊酸に対して通常2.5〜6重量倍、
好ましくは3〜5重量倍の範囲である。
下し、また得られるd-トランス第一菊酸またはd-シス/
トランス−混合第一菊酸の光学純度が低下し、一方、溶
媒量が少なすぎると反応溶液の濃度が高くなり撹拌が不
充分になり、また生成する結晶の濾過性も悪くなり、ひ
いては得られるd-トランス第一菊酸またはd-シス/トラ
ンス−混合第一菊酸の光学純度が低下することなどか
ら、溶媒量は用いるdl-トランス第一菊またはdl-シス/
トランス−混合第一菊酸に対して通常2.5〜6重量倍、
好ましくは3〜5重量倍の範囲である。
また、光学分割剤のPTEまたはPEAとしては、通常(+)
PTEまたは(−)PEAが用いられ、中でも、得られるd-ト
ランス第一菊酸またはd-シス/トランス−混合第一菊酸
の光学純度の点で(+)PTEの使用がより好ましい。か
かる光学分割剤の使用量は、好ましくは用いるdl-トラ
ンス第一菊酸またはdl-シス/トランス−混合第一菊酸
1モルに対して0.2〜0.6モルの範囲、より好ましくは0.
3〜0.5モルの範囲が望ましい。
PTEまたは(−)PEAが用いられ、中でも、得られるd-ト
ランス第一菊酸またはd-シス/トランス−混合第一菊酸
の光学純度の点で(+)PTEの使用がより好ましい。か
かる光学分割剤の使用量は、好ましくは用いるdl-トラ
ンス第一菊酸またはdl-シス/トランス−混合第一菊酸
1モルに対して0.2〜0.6モルの範囲、より好ましくは0.
3〜0.5モルの範囲が望ましい。
造塩時の反応温度に関しては、反応温度が低すぎると、
得られるd-トランス第一菊酸またはd-シス/トランス−
混合第一菊酸の光学純度が悪いのみならず、反応液の撹
拌が困難となり、一方、反応温度が高すぎると第一菊酸
塩の結晶の析出が非常におそくなることから、反応温度
は50〜75℃の範囲が好ましい。
得られるd-トランス第一菊酸またはd-シス/トランス−
混合第一菊酸の光学純度が悪いのみならず、反応液の撹
拌が困難となり、一方、反応温度が高すぎると第一菊酸
塩の結晶の析出が非常におそくなることから、反応温度
は50〜75℃の範囲が好ましい。
尚、本発明方法において、水分がdl-トランス第一菊酸
またはdl-シス/トランス−混合第一菊酸に対して1重
量%程度存在すると収率や結晶の濾過性の低下をきたす
ことから系内の水分量はできるだけ少ないことが望まし
いが0.2重量%以下であれば何ら支障は生じない。従っ
て本発明方法において通常の原料として使用される有機
溶媒は、そのまま分割溶媒として使用することができ
る。
またはdl-シス/トランス−混合第一菊酸に対して1重
量%程度存在すると収率や結晶の濾過性の低下をきたす
ことから系内の水分量はできるだけ少ないことが望まし
いが0.2重量%以下であれば何ら支障は生じない。従っ
て本発明方法において通常の原料として使用される有機
溶媒は、そのまま分割溶媒として使用することができ
る。
本発明方法は、標準的には次のような操作により実施さ
れる。
れる。
先ず、dl-トランス第一菊酸またはdl-シス/トランス−
混合第一菊酸を前記溶媒中で(+)PTEまたは(−)PEA
と反応させ対応する塩を生成させる。この時の温度は50
〜75℃であり、反応時間は通常は1〜3時間である。
混合第一菊酸を前記溶媒中で(+)PTEまたは(−)PEA
と反応させ対応する塩を生成させる。この時の温度は50
〜75℃であり、反応時間は通常は1〜3時間である。
次に、この反応液を4〜15時間を要し、徐々に10〜20℃
まで冷却する。この時、さらに1〜2時間同温度に保ち
d-トランス第一菊酸またはd-シス/トランス−混合第一
菊酸の塩の結晶の熟成を図ることが望ましい。
まで冷却する。この時、さらに1〜2時間同温度に保ち
d-トランス第一菊酸またはd-シス/トランス−混合第一
菊酸の塩の結晶の熟成を図ることが望ましい。
引続き、このようにして析出させたd-トランス第一菊酸
またはd-シス/トランス−混合第一菊酸の塩の結晶を母
液より分離する。
またはd-シス/トランス−混合第一菊酸の塩の結晶を母
液より分離する。
尚、この時当然ながら母液中に含まれるトランス第一菊
酸またはシス/トランス−混合第一菊酸はl体に富む。
酸またはシス/トランス−混合第一菊酸はl体に富む。
上記のようにして得られる塩の結晶はこれを塩酸、硫酸
等の酸または水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のア
ルカリを用いる塩分解の常法により、目的の光学活性な
d-トランス第一菊酸またはd-シス/トランス−混合第一
菊酸を得ることができる。
等の酸または水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のア
ルカリを用いる塩分解の常法により、目的の光学活性な
d-トランス第一菊酸またはd-シス/トランス−混合第一
菊酸を得ることができる。
<実施例> 以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 dl-トランス第一菊酸(d/l=47.5/52.5、シス/ト
ランス=0/100)100gにトルエン170gを加えて撹拌溶
解した。
ランス=0/100)100gにトルエン170gを加えて撹拌溶
解した。
次いで、これに(+)PTE(光学純度96%)57.0gをトル
エン170gに溶かした液を30分を要し撹拌下に滴下した。
エン170gに溶かした液を30分を要し撹拌下に滴下した。
尚、滴下時の温度は50〜60℃であり、また、この反応液
の水分は300ppmであった。
の水分は300ppmであった。
滴下終了後1時間同温度で保温撹拌し、次いで10時間で
15℃まで撹拌冷却し、さらに15℃で1時間撹拌した。
15℃まで撹拌冷却し、さらに15℃で1時間撹拌した。
次に、析出した結晶を濾取し、該結晶を87gのトルエン
で2回洗浄後、乾燥しd-トランス第一菊酸の(+)PTE
塩69.9gを得た。
で2回洗浄後、乾燥しd-トランス第一菊酸の(+)PTE
塩69.9gを得た。
収率65.3%(対 d-第一菊酸) 光学純度96.6% 実施例2 dl-シス/トランス混合第一菊酸(d/l=50/50、シ
ス/トランス=1/99)100gにn−ヘプタン136gを加え
て撹拌溶解した。
ス/トランス=1/99)100gにn−ヘプタン136gを加え
て撹拌溶解した。
次いで、これに(+)PTE(光学純度96%)44.3gをn−
ヘプタン136gに溶かした液を30分を要し撹拌下に滴下し
た。
ヘプタン136gに溶かした液を30分を要し撹拌下に滴下し
た。
尚、滴下時の温度は70〜72℃であり、また、この反応液
の水分は20ppmであった。
の水分は20ppmであった。
滴下終了後75℃で1時間保温撹拌し、次いで6時間で20
℃まで撹拌冷却し、さらに20℃で1時間撹拌した。
℃まで撹拌冷却し、さらに20℃で1時間撹拌した。
次に、析出した結晶を濾取し、該結晶を68gのn−ヘプ
タンで2回洗浄後、乾燥しd-シス/トランス混合第一菊
酸の(+)PTE塩63.2gを得た。
タンで2回洗浄後、乾燥しd-シス/トランス混合第一菊
酸の(+)PTE塩63.2gを得た。
収率56.0%(対 d-第一菊酸) 光学純度97.0% シス/トランス=0.1/99.9 実施例3 dl-シス/トランス混合第一菊酸(d/l=47/53、シ
ス/トランス=23/77)100gにトルエン200gを加えて撹
拌溶解した。
ス/トランス=23/77)100gにトルエン200gを加えて撹
拌溶解した。
次いで、これに(+)PTE(光学純度96%)57.0gをトル
エン200gに溶かした液を30分を要し撹拌下に滴下した。
エン200gに溶かした液を30分を要し撹拌下に滴下した。
尚、滴下時の温度は50〜60℃であり、また、この反応液
の水分は300ppmであった。
の水分は300ppmであった。
滴下終了後1時間同温度で保温撹拌し、次いで10時間で
15℃まで撹拌冷却し、さらに15℃で1時間撹拌した。
15℃まで撹拌冷却し、さらに15℃で1時間撹拌した。
次に、析出した結晶を濾取し、該結晶を90gのトルエン
で2回洗浄後、乾燥しd-シス/トランス混合第一菊酸の
(+)PTE塩59.1gを得た。
で2回洗浄後、乾燥しd-シス/トランス混合第一菊酸の
(+)PTE塩59.1gを得た。
収率55.7%(対 d-第一菊酸) 光学純度96.6% シス/トランス=17.5/82.5 実施例4 dl-シス/トランス混合第一菊酸(d/l=50/50、シ
ス/トランス=35/65)100gにトルエン170gを加えて撹
拌溶解した。
ス/トランス=35/65)100gにトルエン170gを加えて撹
拌溶解した。
次いで、これに(+)PTE(光学純度97%)57.0gをトル
エン170gに溶かした液を30分を要し撹拌下に滴下した。
エン170gに溶かした液を30分を要し撹拌下に滴下した。
尚、滴下時の温度は50〜55℃であり、また、この反応液
の水分は250ppmであった。
の水分は250ppmであった。
滴下終了後60℃で1時間保温撹拌し、次いで6時間で15
℃まで撹拌冷却し、さらに15℃で2時間撹拌した。
℃まで撹拌冷却し、さらに15℃で2時間撹拌した。
次に、析出した結晶を濾取し、該結晶を80gのトルエン
で2回洗浄後、乾燥しd-シス/トランス混合第一菊酸の
(+)PTE塩48.0gを得た。
で2回洗浄後、乾燥しd-シス/トランス混合第一菊酸の
(+)PTE塩48.0gを得た。
収率43.2%(対 d-第一菊酸) 光学純度96.6% シス/トランス=34/66 実施例5 dl-シス/トランス混合第一菊酸(d/l=47/53、シ
ス/トランス=23/77)100gにn−ヘプタン136gを加え
て撹拌溶解した。
ス/トランス=23/77)100gにn−ヘプタン136gを加え
て撹拌溶解した。
次いで、これに(+)PTE(光学純度96%)44.3gをn−
ヘプタン136gに溶かした液を30分を要し撹拌下に滴下し
た。
ヘプタン136gに溶かした液を30分を要し撹拌下に滴下し
た。
尚、滴下時の温度は70〜72℃であり、また、この反応液
の水分は250ppmであった。
の水分は250ppmであった。
滴下終了後75℃で1時間保温撹拌し、次いで6時間で20
℃まて撹拌冷却し、さらに20℃で1時間撹拌した。
℃まて撹拌冷却し、さらに20℃で1時間撹拌した。
次に、析出した結晶を濾取し、該結晶を70gのn−ヘプ
タンで2回洗浄後、乾燥しd-シス/トランス混合第一菊
酸の(+)PTE塩61.1gを得た。
タンで2回洗浄後、乾燥しd-シス/トランス混合第一菊
酸の(+)PTE塩61.1gを得た。
収率57.7%(対 d-第一菊酸) 光学純度97.0% シス/トランス=17/83 実施例6 dl-シス/トランス混合第一菊酸(d/l=47.8/52.
2、シス/トランス=3.8/96.2)100gにトルエン175gを
加えて撹拌溶解した。
2、シス/トランス=3.8/96.2)100gにトルエン175gを
加えて撹拌溶解した。
次いで、これに(+)PTE(光学純度96%)57.0gをトル
エン175gに溶かした液を30分を要し撹拌下に滴下した。
エン175gに溶かした液を30分を要し撹拌下に滴下した。
尚、滴下時の温度は50〜60℃であり、また、この反応液
の水分は300ppmであった。
の水分は300ppmであった。
滴下終了後75℃で1時間保温撹拌し、次いで12時間で15
℃まで撹拌冷却し、さらに15℃で1時間撹拌した。
℃まで撹拌冷却し、さらに15℃で1時間撹拌した。
次に、析出した結晶を濾取し、該結晶を80gのトルエン
で2回洗浄後、乾燥しd-シス/トランス混合第一菊酸の
(+)PTE塩69.2gを得た。
で2回洗浄後、乾燥しd-シス/トランス混合第一菊酸の
(+)PTE塩69.2gを得た。
収率64.2%(対 d-第一菊酸) 光学純度96.6% シス/トランス=2/98 実施例7 dl-シス/トランス混合第一菊酸(d/l=47/53、シ
ス/トランス=23/77)100gにn−ヘプタン68gとトル
エン68gを加えて撹拌溶解した。
ス/トランス=23/77)100gにn−ヘプタン68gとトル
エン68gを加えて撹拌溶解した。
次いで、これに(−)PEA(光学純度97%)25.4gをn−
ヘプタン68gとトルエン68gに溶かした液を30分を要し撹
拌下に滴下した。
ヘプタン68gとトルエン68gに溶かした液を30分を要し撹
拌下に滴下した。
尚、滴下時の温度は65〜70℃であり、また、この反応液
の水分は200ppmであった。
の水分は200ppmであった。
滴下終了後75℃で1時間保温撹拌し、次いで14時間で20
℃まで撹拌冷却し、さらに20℃で1時間撹拌した。
℃まで撹拌冷却し、さらに20℃で1時間撹拌した。
次に、析出した結晶を濾取し、該結晶を35gのn−ヘプ
タンと35gのトルエンの混合液で2回洗浄後、乾燥しd-
シス/トランス混合第一菊酸の(−)PEA塩40.4gを得
た。
タンと35gのトルエンの混合液で2回洗浄後、乾燥しd-
シス/トランス混合第一菊酸の(−)PEA塩40.4gを得
た。
収率50.0%(対 d-第一菊酸) 光学純度93.0% シス/トランス=20/80 <発明の効果> 本発明方法によればdl-トランス−第一菊酸またはdl-シ
ス/トランス−混合第一菊酸を光学活性PTEまたは光学
活性PEAを用いて光学分割する方法において、疎水性有
機溶媒を用いることにより、得られる第一菊酸の光学純
度が高いことに加え、使用した溶媒の回収が容易で、し
かも得られる第一菊酸のPTEまたはPEAの塩の結晶の濾過
性が良好であることから、工業的規模での製造において
有利であることが見出された。
ス/トランス−混合第一菊酸を光学活性PTEまたは光学
活性PEAを用いて光学分割する方法において、疎水性有
機溶媒を用いることにより、得られる第一菊酸の光学純
度が高いことに加え、使用した溶媒の回収が容易で、し
かも得られる第一菊酸のPTEまたはPEAの塩の結晶の濾過
性が良好であることから、工業的規模での製造において
有利であることが見出された。
Claims (6)
- 【請求項1】dl-トランス−第一菊酸またはdl-シス/ト
ランス−混合第一菊酸を光学活性α−フェニル−β−パ
ラトリルエチルアミンまたは光学活性α−フェニルエチ
ルアミンを用いて光学分割する方法において、dl-トラ
ンス−第一菊酸またはdl-シス/トランス−混合第一菊
酸と光学活性α−フェニル−β−パラトリルエチルアミ
ンまたは光学活性α−フェニルエチルアミンとの反応、
および一方の光学活性なトランス−第一菊酸または光学
活性なシス/トランス−混合第一菊酸と該アミンとの塩
を晶出させ、これを母液から分離する晶析分離工程を、
疎水性有機溶媒中で行うことを特徴とするトランス−第
一菊酸またはシス/トランス−混合第一菊酸の光学分割
法。 - 【請求項2】疎水性有機溶媒が芳香族炭化水素および脂
肪族炭化水素からなる群より選ばれる一種以上の溶媒で
ある特許請求の範囲第1項に記載の光学分割法。 - 【請求項3】溶媒をdl-トランス−第一菊酸またはdl-シ
ス/トランス−混合第一菊酸に対して、2.5〜6重量倍
用いる特許請求の範囲第1項または第2項に記載の光学
分割法。 - 【請求項4】光学活性α−フェニル−β−パラトリルエ
チルアミンまたは光学活性α−フェニルエチルアミンを
dl-トランス−第一菊酸またはdl-シス/トランス−混合
第一菊酸1モルに対し、0.3〜0.5モル反応させる特許請
求の範囲第1項、第2項または第3項に記載の光学分割
法。 - 【請求項5】dl-トランス−第一菊酸またはdl-シス/ト
ランス−混合第一菊酸と光学活性α−フェニル−β−パ
ラトリルエチルアミンまたは光学活性α−フェニルエチ
ルアミンとを50℃〜75℃の温度で反応させる特許請求の
範囲第1項、第2項、第3項または第4項に記載の光学
分割法。 - 【請求項6】光学活性α−フェニル−β−パラトリルエ
チルアミンを用いる特許請求の範囲第1項、第2項、第
3項、第4項または第5項に記載の光学分割法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18124986A JPH0667871B2 (ja) | 1986-07-31 | 1986-07-31 | 第一菊酸の光学分割法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18124986A JPH0667871B2 (ja) | 1986-07-31 | 1986-07-31 | 第一菊酸の光学分割法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6335540A JPS6335540A (ja) | 1988-02-16 |
JPH0667871B2 true JPH0667871B2 (ja) | 1994-08-31 |
Family
ID=16097401
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