JPH0667832B2 - 腫瘍性疾患の治療に用いるプログルミド含有医薬組成物 - Google Patents

腫瘍性疾患の治療に用いるプログルミド含有医薬組成物

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JPH0667832B2
JPH0667832B2 JP61500356A JP50035686A JPH0667832B2 JP H0667832 B2 JPH0667832 B2 JP H0667832B2 JP 61500356 A JP61500356 A JP 61500356A JP 50035686 A JP50035686 A JP 50035686A JP H0667832 B2 JPH0667832 B2 JP H0667832B2
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proglumide
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Rottapharm SpA
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    • A61K31/16Amides, e.g. hydroxamic acids
    • A61K31/165Amides, e.g. hydroxamic acids having aromatic rings, e.g. colchicine, atenolol, progabide
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61P35/00Antineoplastic agents

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、D,L−4−ベンズアミド−N,N−ジプロピル−
グルタミン酸(プログルミド)およびその医薬的に許容
しうる塩類の新しい治療用途、更に詳しくは、ガストリ
ン(gastrin)、コレシストキニン(CCK)、他の生体活
性ペプチド類またはまだ十分には明瞭でない関連メカニ
ズムによつて間接的に異常細胞増大が起る腫瘍性疾患の
治療用途に関する。
本発明者らは、胃潰瘍の治療に既に幅広く使用されてい
る上記薬〔たとえばメルク・インデックスNo.7680、10
版参照〕が事実、予期できないかつ極めて興味ある治療
活性、すなわち、化学的に誘発する膵臓癌、結腸癌また
は胃癌より生じる腫瘍細胞の細胞増大を有意的に抑制す
る活性あるいはかかる細胞を破壊する活性を有すること
を見出した。
本発明は、ちようどホルモンCCKが膵臓腺房に対し栄養
作用を有するように、ポリペプチドホルモンであるガス
トリンが消化上皮に対し栄養効果を有するという知見に
基づくものである。このように、ガストリン(または生
理学的ホルモンの生物学的活性部分であるペンタガスト
リン)のラツトへの慢性投与によつて、底粘膜および結
腸粘膜の過去成が起る。最近、ガストリンはマウスにお
いて、化学薬品の誘導によつて得られる移植可能な結腸
腫瘍の成長を刺激することがわかつている〔ウインセツ
ト(Winsett)らのサージカル・ホラム(Surgical Foru
m),33,384頁、1982年参照〕。
また、セルレイン(CCKの合成類似体)によるラツトの
慢性治療によつて、膵臓腺房細胞の過形成が起ることも
わかつている〔ソロモン(Solomon)らのAn.J.フイジオ
ール(Physiol),235,E714−719、1978年参照〕。
これらの理論的な根拠に基づき、プログルミドが誘発胃
腸腫瘍の成長に対し拮抗剤として作用するかどうかを調
べるため、またこの作用が動物の生存時間に影響しうる
かどうかを評価するための実験が望まれる。
すなわち、本発明の主題であるプログルミドの上記抗腫
瘍活性を一連のインビトロおよびインビボの薬理学的実
験で示す。これらの実験は抗腫瘍活性および該活性を証
明するメカニズムの質的および量的面の両方を示すよう
に整理されている。
実験1 正常および腫瘍結腸細胞のペンタガストリン誘発成長の
速度に関するプログルミドの作用:− 体重20〜25gの雄マウスの肩甲間部の皮下に、マウスか
ら取つた結腸腺癌腫瘍細胞8×104の懸濁液を接種す
る。
マウス12匹の4つのグループを用いる。すなわち、1つ
は対照マウスのグループ、2つ目は200mg/kgi.p.用量
のプログルミドで1日3回処置したマウスのグループ、
3つ目は200μg/kgのペンタガストリンで8時間毎に
処置したマウスのグループ、そして4つ目はプログルミ
ドおよびペンタガストリンでそれぞれ上記と同様に処置
したマウスのグループである。
20日後にマウスを殺し、底粘膜および腫瘍を採取し、そ
の重さを量り、抽出してDNAを測定する。得られる結果
を表1に示す。
表1のデータから、PEGは底粘膜の重大な過形成並びに
粘膜腫瘍の重さおよびDNA量の重大な増大を共に引起す
ことが認められる。しかしながら、プログルミドは使用
用量において、ペンタガストリンの両栄養作用を有意的
に抑制することができる。
実験2 ペンタガストリンで刺激したおよび刺激しない、結腸腫
瘍細胞のトリチウム含有チミジンの混和速度に対するプ
ログルミドの拮抗作用:− 実験動物のグループおよび処置は実験1と同じ。7日目
に、最終処置後2時間でマウスを殺し、発育した腫瘍を
採取し、組織培養する。
小さな組織片を2μCiの(3−H)−チミジンと共に、
ダツベツコ(Dulbecco)変性イーグル(Eagle)型倍地
にて37゜で30分間培養する。チミジン担体を含む0.4N過
塩素酸を加えて、反応を中断する。試料を2mlの0.2N過
塩素酸と共に均質化し、通常の方法でRNAおよびプロテ
インを除去する。
ジフエニルアミンを用いる比色法で、試料のDNA量を測
定する〔ビオケム(Biochem.)J.62,315〜323頁、1956
年参照〕。
トリチウムをカウントするのに好適な条件下で、液体シ
ンチレーター中の液のカツプリングしたアリコートを
カウントすることにより、DNA中の(3−H)−チミジ
ンの混和を測定する。
結果をDNAの崩壊/分/μgで表わす。
得られる結果を表2に示す。これらは対照に対する変化
率(トリチウム含有チミジンdpm/DNAmcg)で記載す
る。
表2のデータから、ペンタガストリンは結腸腫瘍細胞で
のDNAの複製を促進し、事実、使用用量において、トリ
チウム含有チミジンの混和は対照に比べて約3倍まで増
大することが明らかで、この増大は統計的な基準からみ
て極めて重要であることが認められる。
プログルミド単独で混和を減少せしめるが、これは重要
ではない。しかして、ペンタガストリンとプログルミド
の併用処置に意味があり、これによつて、プログルミド
の拮抗作用はペンタガストリンが標的組織に到達するの
を防止し、このため、ペンタガストリン単独で処置した
マウスグループと比較して、DNAにおけるトリチウム含
有チミジンの混和が明らかに減少する(これは統計的に
重要)。
実験3 プログルミドが移植結腸腺癌を有する動物の生存時間に
影響しうる可能性をチエツクするため、下記の実験を行
う。
体重20〜25gの雄マウスの肩甲間部の皮下に、マウスか
ら取つた結腸腺癌腫瘍細胞1×105の懸濁液を接種す
る。マウス12匹の4つのグループを用いる。すなわち、
1つは対照マウスのグループ、残りの3つはそれぞれ10
0mg/kgi.p.,200mg/Kgi.p.および400mg/Kgi.p.用量の
プログルミドで1日3回処置したマウスのグループであ
る。
この処理を最後の対照マウスが死んだ35日目まで続け
る。各種グループの生存時間の回帰直線を、マウスの死
が起つた最初の日から始めて、最小二乗法で計算する。
このようにして、ED50(すなわちマウスのの生存時間を
50%増大しうる薬の1日1回用量)を計算することがで
きる。
得られる結果を表3に示す。
表3の試験から、プログルミドによる処置は有意的にか
つ用量に依存して、結腸腺癌を接種したマウスの生存時
間を増大することが認められる。この効果は、先に説明
した如く胃腸腫瘍細胞の成長の刺激効果を有する、内性
ガストリンに対するプログルミドの拮抗作用に関連する
と思われる。また約340mg/KgのED50値が計算される
が、これはマウスの生存時間が2倍となるのを可能なら
しめる用量である。
実験4 CCK−によつて誘発した膵臓腺癌の成長の速度に関する
プログルミドの抑制作用:− 雄ハムスターの頬のうち膵臓腺癌腫瘍細胞1×105の懸
濁液を接種する。接種から5日後に、ハムスターをラン
ダムにそれぞれ10匹の4グループに分ける。すなわち、
1つは対照グループ、2つ目は10μg/Kgi.p.のCCK−
8で1日3回処置したハムスターのグループ、3つ目は
250mg/Kgi.p.のプログルミトで1回3回処置したハム
スターのグループ、そして4つ目はプログルミドおよび
CCK−8でそれぞれ上記と同様に処置したグループであ
る。
この処置の15日後にハムスターを殺し、正常膵臓および
類のうに移入した膵臓腫瘍を採取し、その重さを量る。
DNAを抽出し、通常の方法で測定する。
得られる結合を表4に示す。結果は平均値±S.E.で表わ
す。
第4のデータから、ホルモンコレシストキニン(CCK−
8はその生物学的活性成分)は正常な膵臓細胞に対し栄
養作用を有し、また膵臓腺癌の成長も刺激することが認
められる。プログルミドはCCKに対し特有の拮抗剤であ
って、CCK−8のこれらの両作用の極めて重要な程度に
拮抗する。
以上の実験データによれば、下記の理論が十分にサポー
トされているように思われる。すなわち、プログルミド
の使用が腫瘍形成全般、更に詳しくは、内性生体活性ポ
リペプチド類(たとえばガストリンおよびCCK)によつ
て確実に持続する、たとえば胃腸および膵臓の腫瘍形成
の処置に特に好都合であるという理論である。
この処置は事実、これらの腫瘍細胞の増殖速度がガスト
リンやコレシストキニンなどのポリペプチド類によつて
刺激および持続されることが明らかであり、このためプ
ログルミドが標的細胞、すなわち胃細胞、結腸細胞およ
び膵臓腺房において特有の拮抗剤である点で、極めて有
用である。このようにプログルミドはこれらのホルモン
を選択的に拮抗することにより、これらの腫瘍形成の無
差別な発見をブロツクしたり、あるいはそれらの後退を
も起したりするのに有利に作用する。この拮抗作用はイ
ンビボおよびインビトロの両方の種々の方法によつて、
DNAにおけるトリチウム含有チミジンの混和に関する研
究によつて示され、該混和は細胞サイクルのS相、すな
わちポリペプチドホルモンがその栄養作用を働かすと思
われる相で起る。
また、プログルミドは、結腸腺癌を移植し、プログルミ
ドで処置した動物の生存時間の増大によつて示される如
く、これらのホルモンの内性成分に対しても効果的作用
を有することが認められる。腫瘍形成疾患の治療に用い
るためプログルミドを含む医薬剤形は便宜的なタイプの
ものである。これらの剤形は、医薬品に許容しうる不活
性成分、たとえば結合剤、賦形剤、分散剤、保存剤、湿
潤剤および染料を、必要に応じて抗有糸分裂作用を有す
る薬と組合せて含有してもよい。
フロントページの続き (72)発明者 マコベツク、フランチエスコ イタリア国(ミラノ)、アイ−20052モン ツア、ビア・ボイト 72番 (56)参考文献 Surgical Forum,Vo l.33(1982),P.384〜386 Surgical Forum,Vo l.32(1981),P.228−229 Gastroenterology,V ol.80 No.5,(1981),P.1256 Surgical Forum,Vo l.35(1984),P.205−206 J.Clin,Gastroenter ol,Vol.5 No.1,(1983), P.21−25 Digestive Diseases and Sciences,Vol.29 No.8,(1984,8) P.80s Proc.Natl.Acad.Sc i.USA,Vol.78 No.10 (1981) P.6304−6308

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プログルミドまたはその医薬的に許容しう
    る塩を活性成分とする腫瘍性疾患の治療用組成物。
  2. 【請求項2】抗有糸分裂作用を有する薬を含有する請求
    の範囲第1項記載の治療用組成物。
  3. 【請求項3】結合剤、賦形剤、分散剤、保存剤、湿潤剤
    および染料の群から選ばれる不活性成分を含有する請求
    の範囲第1項または第2項記載の治療用組成物。
JP61500356A 1984-12-27 1985-12-05 腫瘍性疾患の治療に用いるプログルミド含有医薬組成物 Expired - Lifetime JPH0667832B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT68281/84A IT1179894B (it) 1984-12-27 1984-12-27 Proglumide e composizioni farmaceutiche che la contengono per l impiego nella terapia di affezioni neoplastiche
IT68281A/84 1984-12-27
PCT/EP1985/000673 WO1986003968A1 (en) 1984-12-27 1985-12-05 Proglumide and pharmaceutical compositions containing it for use in the treatment of neoplastic affections

Publications (2)

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JPS62501705A JPS62501705A (ja) 1987-07-09
JPH0667832B2 true JPH0667832B2 (ja) 1994-08-31

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US (1) US4978683A (ja)
EP (1) EP0235151B1 (ja)
JP (1) JPH0667832B2 (ja)
DE (1) DE3582594D1 (ja)
IT (1) IT1179894B (ja)
WO (1) WO1986003968A1 (ja)

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Proc.Natl.Acad.Sci.USA,Vol.78No.10(1981)P.6304−6308
SurgicalForum,Vol.32(1981),P.228−229
SurgicalForum,Vol.33(1982),P.384〜386
SurgicalForum,Vol.35(1984),P.205−206

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IT1179894B (it) 1987-09-16
IT8468281A0 (it) 1984-12-27
JPS62501705A (ja) 1987-07-09
EP0235151A1 (en) 1987-09-09
IT8468281A1 (it) 1986-06-27
DE3582594D1 (de) 1991-05-23
EP0235151B1 (en) 1991-04-17
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