JPH0667565U - 壁面取付用センサー水栓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 設置スペースを要さず施工作業性が良好でコ
スト安に設置できる自在水栓付きの壁面取付用センサー
水栓を提供する。 【構成】 人手を検知するセンサー８と、給水口４に接
続される接続口５および吐水口６を有し、かつその給水
路4aを開閉する電磁弁３と、前記センサー８が人手を検
知すると前記電磁弁３を開動作させる制御回路10とを、
壁面２に取り付け可能なコントロールボックス１内に収
納し、かつ、前記電磁弁３の吐水口６には旋回自在な自
在水栓７を取り付けている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自在水栓付きの壁面取付用センサー水栓に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、洗面所等に設けられる水栓に人手を検知するセンサーを取り付け、自動 的に吐水および止水ができるようにしたいわゆる自動水栓が知られている。その 自動水栓は、例えば図３に示すように、固定水栓１の蛇口２の上部にセンサー３ が取り付けられ、そのセンサー３からの検出信号を受信して給水路４に設けられ た電磁弁５を開動作させる制御回路６をその電磁弁５の近傍に設けた構成となっ ていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかるに、上述の自動水栓では、給水路４に設ける電磁弁５と、制御回路６と を配置するために、給水路４およびその近傍に別途スペースを要する。しかし、 給水路４は洗面台７の下部に配設されることが多く、従って、充分な設置スペー スを設けられないこともあり、また、その組付作業は困難を伴うことが多かった 。

【０００４】 しかも、従来の自動水栓は蛇口２が固定式のいわゆる固定水栓１であり、単一 のセンサー３によって検知できる比較的狭い範囲に差し出された人手に対して吐 水されるのみであった。従って、このような自動水栓は広い範囲に蛇口を移動さ せる必要のある炊事場の流し台や広い洗面台には適用できない難点もあった。

【０００５】 本考案はこのような実情に鑑みてなされ、設置スペースを要さず施工作業性が 良好でコスト安に設置できる自在水栓付きの壁面取付用センサー水栓を提供する ことを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。 すなわち、人手を検知するセンサーと、給水口に接続される接続口および吐水 口を有し、かつその給水路を開閉する電磁弁と、前記センサーが人手を検知する と前記電磁弁を開動作させる制御回路とが、壁面に取り付け可能なコントロール ボックス内に収納され、かつ、前記電磁弁の吐水口には旋回自在な自在水栓が取 り付けられていることを特徴としている。

【０００７】

【作用】

電磁弁の接続口を給水口に接続し、かつコントロールボックスを壁面に取り付 ければ、壁面取付用センサー水栓の取り付けが終了することから、容易かつ安価 に施工できる。

【０００８】 そのコントロールボックスは自在水栓と一体化されていることから、それを配 置するためのスペースは別途要さず、省スペースを図りうる。

【０００９】

【実施例】

以下に本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図１は壁面取付用センサー水栓の縦断面図で、符号１は壁面２に取り付けられ たコントロールボックス、３はそのコントロールボックス１内に設けられた電磁 弁で、壁面２内に設けられた給水口４に接続口５が螺着固定される一方、その吐 水口６には旋回自在な自在水栓７が取り付けられている。

【００１０】 ８（8A，8B）はコントロールボックス１の前面斜め下方向に向けて設けられる 赤外線感知センサーで、流し台９（図２参照）上の比較的広い範囲で人手を検知 することができ、その検出信号が制御回路10に入力され、その制御回路10から電 磁弁３に制御出力を送出して自動的に給水路4aを開閉し自在水栓７の蛇口11から 吐水し、かつ止水できるようになっている。つまり、手を差し出すだけで自動吐 水し、手を遠ざけると止水し、ハンドル操作を要することなく、手を洗ったり、 炊事をしたりすることができ大変衛生的であり、また、止め忘れがなく節水する ことができる。

【００１１】 上述のコントロールボックス１内には、給水路4aの自動開閉に必要な電磁弁３ 、一対の赤外線感知センサー8A，8B、制御回路10およびバッテリー電源14がコン パクトに一括して収納され、かつそのコントロールボックス１がビス止めもしく は両面テープによって壁面２に容易に取り付けられるので、設置スペースをさほ ど要さず、きわめて簡易に施工できる利点がある。

【００１２】 より詳しく説明すると、上述のコントロールボックス１（図２参照）は、壁面 ２に取り付けられる台板12と、その台板12に着脱自在な箱状のカバー体13よりな り、その台板12の内面両側に、制御回路10およびバッテリー電源14が付設され、 かつその中央下部に電磁弁３を嵌め込む凹部12ａが切り欠き形成され、かつその 裏面に両面テープ（図示省略）が貼着されている。一方、カバー体13の底部には 自在水栓７を嵌め込むための凹部13ａが切り欠き形成され、かつカバー体13の前 面下部両側に開設した横孔13Ａ，13Ｂに赤外線感知センサー8A，8Bが臨設されて いる。なお、その赤外線感知センサー8Aは制御回路10のボックス前面下端に、ま た赤外線感知センサー8Bは台板12に取り付けられた台ボックス15の前面下端にそ れぞれ取り付けられている。

【００１３】 電磁弁３について説明すると（図１参照）、17は止水栓、18はストレーナ、19 はストレーナキャップ、20はバッテリー電源14によって作動する電磁弁本体で、 螺子溝が外周に刻設された接続口５の基部には、コントロールボックス１の台板 12を壁面２に押圧固定するための座金21が取り付けられており、また、自在水栓 ７は袋ネジ22によって吐水口６に回動自在に取り付けられている。

【００１４】 施工に際しては、まず、両面テープで台板12のみを壁面２に取り付けてから、 給水口４に電磁弁３の接続口５を螺締し、座金21によって台板12を壁面２により 強固に固定しておき、次いで、カバー体13を台板12に被せてその両側部を２本の ビスで固定すればよく、きわめて施工性がよい。また、その電磁弁３や制御回路 10およびバッテリー電源14、赤外線感知センサー8A，8Bはコントロールボックス １内にコンパクトに収納されていることから、給水口４のまわりにそのコントロ ールボックス１を配置するスペースさえあればよく、省スペースを実現できる。

【００１５】 取り付けられた状態では、２つの赤外線感知センサー8A，8Bによって流し台９ の広いエリアを検知することができ、自在水栓７の可動範囲を充分カバーするこ とができる。なお、用途によっては、赤外線感知センサーは単一であってもよい ことはいうまでもない。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の壁面取付用センサー水栓によれば、人手を検知 するセンサーと、給水口に接続される接続口および吐水口を有し、かつその給水 路を開閉する電磁弁と、前記センサーが人手を検知すると前記電磁弁を開動作さ せる制御回路とを、壁面に取り付け可能なコントロールボックス内に収納し、か つ、前記電磁弁の吐水口には旋回自在な自在水栓を取り付けているので、別途ス ペースを要することなく、作業性よくコスト安に取り付けることができ、衛生的 でかつ節水にも役立ち、手洗いのみならず炊事用として広い流し台に使用するこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の壁面取付用センサー水栓の一実施例を
示す縦断面図である。

【図２】同壁面取付用センサー水栓の分解組立図であ
る。

【図３】従来の自動水栓の一例を示す構成図である。

【符号の説明】

１…コントロールボックス、２…壁面、３…電磁弁、４
…給水口、4a…給水路、５…接続口、６…吐水口、７…
自在水栓、８…センサー、10…制御回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 人手を検知するセンサーと、給水口に接
   続される接続口および吐水口を有し、かつその給水路を
   開閉する電磁弁と、前記センサーが人手を検知すると前
   記電磁弁を開動作させる制御回路とが、壁面に取り付け
   可能なコントロールボックス内に収納され、かつ、前記
   電磁弁の吐水口には旋回自在な自在水栓が取り付けられ
   ていることを特徴とする壁面取付用センサー水栓。