JPH06674U - 折れタップ抜取り工具 - Google Patents
折れタップ抜取り工具Info
- Publication number
- JPH06674U JPH06674U JP4307592U JP4307592U JPH06674U JP H06674 U JPH06674 U JP H06674U JP 4307592 U JP4307592 U JP 4307592U JP 4307592 U JP4307592 U JP 4307592U JP H06674 U JPH06674 U JP H06674U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- block
- tap
- holder
- striking
- drive block
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ねじ穴に埋没した折れタップを簡便に抜き取
る工具である。 【構成】 ホルダ部1内に回転自在に嵌め込んだ駆動ブ
ロック5に中心ロッド11を固着し、中心ロッド11に
複数のタップ抜取り爪12を取り付け、殴打ブロック4
をホルダ部1内に軸方向移動自在に嵌め込むと共に、殴
打ブロック4と駆動ブロック5の対向面部には、殴打ブ
ロック4を押し込んだときに駆動ブロック5を逆ねじ方
向に回転させるテーパー状の合せ面を互いに形成し、殴
打ブロック4と駆動ブロック5間には両ブロックを待機
状態に復帰させる戻しばね8を介在させ、折れタップを
抜き取る作業時には、タップ抜取り爪12の先端部12
aを折れタップの溝部に挿入して殴打ブロック4の頂部
を殴打することで、駆動ブロック5に回動力を与え、こ
の駆動ブロック5によってタップ抜取り爪12を逆ねじ
方向に回転駆動して、折れタップを抜き取る。
る工具である。 【構成】 ホルダ部1内に回転自在に嵌め込んだ駆動ブ
ロック5に中心ロッド11を固着し、中心ロッド11に
複数のタップ抜取り爪12を取り付け、殴打ブロック4
をホルダ部1内に軸方向移動自在に嵌め込むと共に、殴
打ブロック4と駆動ブロック5の対向面部には、殴打ブ
ロック4を押し込んだときに駆動ブロック5を逆ねじ方
向に回転させるテーパー状の合せ面を互いに形成し、殴
打ブロック4と駆動ブロック5間には両ブロックを待機
状態に復帰させる戻しばね8を介在させ、折れタップを
抜き取る作業時には、タップ抜取り爪12の先端部12
aを折れタップの溝部に挿入して殴打ブロック4の頂部
を殴打することで、駆動ブロック5に回動力を与え、こ
の駆動ブロック5によってタップ抜取り爪12を逆ねじ
方向に回転駆動して、折れタップを抜き取る。
Description
【0001】
本考案は、雌ねじ形成作業中に誤ってタップが折れてしまった場合に、折れた タップの先端部を抜き取るために使用する折れタップ抜取り工具に関する。
【0002】
金属ブロック等に雌ねじを螺刻するためのタップ立て作業では、特にステンレ スブロック等へのタップ立て作業であったり、タップ径が細い場合に、注意深く 作業を行なっても、タップが折れやく、図5に示すように折れたタップの先端部 (折れタップ)W1,W2が螺刻途中の雌ねじ穴S1,S2に埋没してしまうよ うな不具合が発生しやすい。この折れタップW1,W2は、金属ブロックMへの 螺刻途中のねじ穴S1,S2に固く食い込んでいるため非常に抜き取りずらい。 従来、このような折れタップW1,W2を抜き取るための工具としては、図6 に示すようなものが知られている。この工具では、先端部から突出するたとえば 4本の爪30を折れタップW2の溝A2に挿入したあと、上部のレンチ31をね じ締付け方向とは逆方向P2に回しながら折れタップW2を抜き取る作業を行な う。その際に、折れタップW2は螺刻途中のねじ穴S2に強く食い込んでいるの で、レンチ31の一端側31aを木槌等で殴打して、折れタップW2を緩めなが ら抜き取る必要がある。尚、タップW1は3つの溝部A1を備えており、タップ W2は4つの溝部A2を備えている。
【0003】
このように、従来の折れタップ抜取り工具では、レンチ31の一端側31aを 木槌等叩きながら、注意深く折れタップW1,W2を抜き取る必要があり、タッ プW1,W2の抜取り作業を簡便に行なえないという問題点があった。
【0004】 本考案は、このような従来の技術が有する課題を解決するために提案されたも のであり、螺刻途中のねじ穴に埋没した折れたタップを簡便に抜き取ることがで きる折れタップ抜取り工具の提供を目的とする。
【0005】
この目的を達成するために本考案による折れタップ抜取り工具は、筒状ホルダ 内の定位置に駆動ブロックを軸方向回転自在に嵌め込み、この駆動ブロックの軸 心部にホルダ先端側を向けて中心ロッドの基部を固着し、この中心ロッドの軸方 向に複数のタップ抜取り爪を軸回り方向等角度間隔に取り付けて、これらタップ 抜取り爪の先端部をホルダの先端から突出させ、駆動ブロック上方のホルダ内に は、頂部が外部に露出するように殴打ブロックを軸方向移動自在に嵌め込むと共 に、この殴打ブロックと駆動ブロックの対向面部には、殴打ブロックをホルダ内 に押し込んだときに駆動ブロックをねじの締付け方向とは逆方向に回転駆動させ られるテーパー状の合せ面を互いに形成し、殴打ブロックと駆動ブロック間には 常時駆動ブロックをねじ締付け方向に回動付勢すると共に、殴打ブロックを駆動 ブロックから引き離す方向に付勢する戻しばねを介在させた構成となっている。
【0006】
上述した構成によれば、折れタップを抜き取る作業時には、ホルダの先端から 突出する複数のタップ抜取り爪の先端部を折れタップの溝部にそれぞれ挿入し、 殴打ブロックの頂部を軸方向に強く殴打すると当該殴打ブロックは戻しばねに抗 してホルダ内へ衝撃的に突き下げられ、これによって回転力が与えられた駆動ブ ロックと当該駆動ブロックに中心軸を介して連結されたタップ抜取り爪とが逆ね じ方向(一般に反時計方向)に回動し、折れタップを抜き取ることができる。
【0007】
以下、本考案による折れタップ抜取り工具の具体的な実施例を図面に基づき詳 細に説明する。 図1にこの折れタップ抜取り工具の外観図を示し、図2(a),(b)にこの 工具のA−A線縦断面図と底面図を示す。 これらの図で、この折れタップ抜取り工具はホルダ部1と、このホルダ部1の 上部に嵌め込まれた爪駆動用のヘッドブロック2と、このヘッドブロック2の下 部側に取り付けられた爪組付けブロック3とからなる。
【0008】 ホルダ部1は、図3に分解斜視図を示すように上下開口の円筒状をなし、先端 部が先細りとなるように両側から切り落とされている。このようにホルダ部1の 先端部を先細りとしたことにより、狭い場所へも工具を容易に挿入してタップ抜 き作業を行なえる。
【0009】 ヘッドブロック2は、上部の殴打ブロック4と下部側の駆動ブロック5とから なる。殴打ブロック4と駆動ブロック5の対向面部には、殴打ブロック4を押し 下げたときに駆動ブロック5を逆ねじ方向(反締付け方向)に回動できるように するためのテーパー状の合せ面6,7がそれぞれ形成されている。これら上下の ブロック4,5間には、戻しばね8が介在されており、このばね8の一端が殴打 ブロック4側に掛止め穴9に止着され、他端が駆動ブロック5側の掛止め穴10 に止着される。これにより殴打ブロック4と駆動ブロック5は、待機状態にある ときに、この戻しばね8によって一定の間隙を開けて隔てられると共に、駆動ブ ロック5にねじ締付け方向(時計方向)への回動付勢力を与えている。
【0010】 爪組付けブロック3は、中心ロッド11と複数本のタップ抜取り爪12と爪位 置決めリング13と爪保持リング14とからなる。中心ロッド11上部(基部) の装着部11aは、駆動ブロック5の下面軸心部に穿設された角孔15に着脱自 在に嵌め込まれ、このブロック5の側面部から締め付けられるねじ16によって 角孔部に固着される。このロッド11には、上下方向にたとえば3本の爪嵌込み 溝17が等角度間隔に形成されており、これら嵌込み溝17に3本のタップ抜取 り爪12が装着される。タップ抜取り爪12は、図5(a)に示す折れタップW 1の溝A1に差し込める程度の外径を備えている。また、爪12の上部には直角 に鉤状に折り曲げ形成された掛止部18が設けられている。爪位置決めリング1 3には、中心部にロッド11を挿通するための中心孔19が穿設されていると共 に、この中心孔19まで貫通する複数の位置決め孔20が横方向から穿設されて いる。これら位置決め孔20には、爪12の掛止部18が内側から嵌め込まれる ようになっており、この状態で中心孔19にはロッド11が差し込まれる。また 爪保持リング14は、複数本の爪12を装着したロッド11の外周部に嵌め込ま れる。これにより、中心ロッド11に取り付けられた3本のタップ抜取り爪12 は、ロッド11の定位置に保持される。
【0011】 この爪組付けブロック3を取り付けたヘッドブロック2は、ホルダ部1内に上 部側より差し込まれ、駆動ブロック5の下面外周部がホルダ部1内璧の段部21 に位置決めされる。その際に、ホルダ部1の側壁からねじ込まれた位置決め用の ねじ22の先端部が、殴打ブロック4の外周部に上下方向に形成されたガイド溝 23内に臨むため、殴打ブロック4のホルダ部1内での回動が阻止され、殴打ブ ロック4は上下方向へのみ移動可能となる。 また、爪組付けブロック3がホルダ部1内に挿通されることで、爪位置決めリ ング13と爪保持リング14がホルダ部1の内壁に当接し、タップ抜取り爪12 はホルダ部1の軸心位置に位置決めされる。その際にタップ抜取り爪12の先端 12aは、ホルダ部1の先端部1aから突出した状態となる。
【0012】 つぎに、このように構成される折れタップ抜取り工具を用いて、折れたタップ を抜き取る作業手順を説明する。 まず、ホルダ部1先端から突出する3本の爪12の先端部12aを、螺刻途中 の雌ねじ穴S1に埋没している図5(a)で示す折れタップW1の溝部A1に差 し込む。その際にホルダ部1の先端部1aは金属ブロックM面に当接される。 その後ホルダ部1を片手で掴み、タップW1の抜取り方向に工具本体を起立状 態に保持して、殴打ブロック4の頂部4aを木槌24等を用いて強く殴打する。 この操作で、図4に示すように殴打ブロック4は衝撃的にホルダ部1内の駆動ブ ロック5に向けて打ち下されるので(矢印P1で示す)、殴打ブロック4側のテ ーパー状の合せ面6が駆動ブロック5側の合せ面7を強く押し退ける。この動作 で、駆動ブロック5は、逆ねじ方向P2に衝撃的に強い回動力を受け、中心ロッ ド11を介してタップ抜取り爪12を逆ねじ方向に回転駆動させる。打ち込まれ た殴打ブロック4は、その後戻しばね8によって待機位置に復帰する。またその 際に駆動ブロック5は、戻しばね8によってねじ締付け方向に回動され、定位置 に復帰する。 この操作を繰り返すと、螺刻途中の雌ねじ穴S1に固く食い込んでいた折れタ ップW1が緩んで、雌ねじ穴S1を逆ねじ方向に螺進して外部に抜き取られる。
【0013】 尚、上述した実施例ではタップ抜取り爪12が3本設けられた例について説明 したが、図5(b)に示す4つの溝部A2を持つ折れタップW2の抜取り作業を 行なう場合には、4つの爪嵌込み溝を形成した中心ロッド11に4本のタップ抜 取り爪12をそれぞれ装着して、ホルダ部1に嵌め込むようにすればよい。
【0014】
以上説明したように本考案によれば、工具本体を片手で保持しながら殴打部を 折れタップの軸方向に殴打しながらタップを抜き取ることができるため、従来の ようにレンチによって回しながらタップを抜き取る場合に比べて、きわめて操作 性がよく簡便に折れタップの抜取り作業を行なえるという利点がある。
【図1】本考案による折れタップ抜取り工具を一実施例
を示す外観斜視図である。
を示す外観斜視図である。
【図2】(a)は図1のA−A線断面図であり、(b)
は上記折れタップ抜取り工具の底面図である。
は上記折れタップ抜取り工具の底面図である。
【図3】上記折れタップ抜取り工具の分解斜視図であ
る。
る。
【図4】殴打ブロックによって回動される駆動ブロック
の動作説明図である。
の動作説明図である。
【図5】折れタップを示す平面図である。
【図6】従来の折れタップ抜取り工具を示す斜視図であ
る。
る。
1 ホルダ部 2 ヘッドブロック 3 爪組付けブロック 4 殴打ブロック 5 駆動ブロック 6,7 テーパー状
の合せ面 8 戻しばね 11 中心ロッド 12 タップ抜取り爪 13 爪位置決めリ
ング 14 爪保持リング 15 角孔 17 爪嵌込み溝 18 掛止部 20 位置決め孔 21 段部 22 位置決め用のねじ 23 ガイド溝 S1,S2 螺刻途中の雌ねじ穴 W1,W2 折れタ
ップ A1,A2 溝部
の合せ面 8 戻しばね 11 中心ロッド 12 タップ抜取り爪 13 爪位置決めリ
ング 14 爪保持リング 15 角孔 17 爪嵌込み溝 18 掛止部 20 位置決め孔 21 段部 22 位置決め用のねじ 23 ガイド溝 S1,S2 螺刻途中の雌ねじ穴 W1,W2 折れタ
ップ A1,A2 溝部
Claims (1)
- 【請求項1】 筒状ホルダ内の定位置に駆動ブロックを
軸方向回転自在に嵌め込み、この駆動ブロックの軸心部
にホルダ先端側を向けて中心ロッドの基部を固着し、こ
の中心ロッドの軸方向に複数のタップ抜取り爪を軸回り
方向等角度間隔に取り付けて、これらタップ抜取り爪の
先端部をホルダの先端から突出させ、駆動ブロック上方
のホルダ内には、頂部が外部に露出するように殴打ブロ
ックを軸方向移動自在に嵌め込むと共に、この殴打ブロ
ックと駆動ブロックの対向面部には、殴打ブロックをホ
ルダ内に押し込んだときに駆動ブロックをねじの締付け
方向とは逆方向に回転駆動させられるテーパー状の合せ
面を互いに形成し、殴打ブロックと駆動ブロック間には
常時駆動ブロックをねじ締付け方向に回動付勢すると共
に、殴打ブロックを駆動ブロックから引き離す方向に付
勢する戻しばねを介在させたことを特徴とする折れタッ
プ抜取り工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4307592U JPH06674U (ja) | 1992-06-01 | 1992-06-01 | 折れタップ抜取り工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4307592U JPH06674U (ja) | 1992-06-01 | 1992-06-01 | 折れタップ抜取り工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06674U true JPH06674U (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=12653732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4307592U Pending JPH06674U (ja) | 1992-06-01 | 1992-06-01 | 折れタップ抜取り工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06674U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9142077B2 (en) | 2009-12-21 | 2015-09-22 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Sheet processing apparatus and sheet processing method |
-
1992
- 1992-06-01 JP JP4307592U patent/JPH06674U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9142077B2 (en) | 2009-12-21 | 2015-09-22 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Sheet processing apparatus and sheet processing method |
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