JPH0667377U - 飲食物包装用密閉2重容器 - Google Patents

飲食物包装用密閉2重容器

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JPH0667377U
JPH0667377U JP719793U JP719793U JPH0667377U JP H0667377 U JPH0667377 U JP H0667377U JP 719793 U JP719793 U JP 719793U JP 719793 U JP719793 U JP 719793U JP H0667377 U JPH0667377 U JP H0667377U
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cup
lid
outer cup
double container
drink
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JP719793U
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Inventor
欽士 峰尾
由紀 乾
Original Assignee
大和システム株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2重容器によって、例えばウイスキーとミネ
ラルウォータなどの2種類の飲料等の適量を、相互に混
ざり合うことなく1つの包装形体に密閉包装する。消費
者は、ウイスキー等をストレートであるいはまた所望の
濃度で飲むことができ、消費者の多様なニーズに充分応
えることができる。包装作業が簡単で、2重容器の製造
コストおよび2種類の飲料等の包装コストを低減する。 【構成】 飲食物包装用密閉2重容器は、外カップ1 と
中カップ2 と金属板製蓋3 とを備えている。ミネラルウ
ォータのような第1内容物11入り外カップ1 の上部空間
部内に、ウイスキーのような第2内容物12入り中カップ
2 が収められ、両カップ1,2 の重合わせ状態において、
蓋3 がガスケット10を介しまたは介さずに被せられ、蓋
3 の垂下壁14の下端部14a が外カップ1 の外方凸部6 に
下側から係り合わせられて、両カップ1,2 が密閉され
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えばウイスキーとミネラルウォータのようなの2種類の飲料等 の適量を相互に混ざり合うことなく1つの包装形体に密閉包装することができる 飲食物包装用密閉2重容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、酒税法の改正に伴う多様な商品展開と、消費者の低アルコール指向のニ ーズを満足させるため、例えばコークハイ、チューハイ、ハイボール、ジンフィ ーズ、水割り等の低アルコール飲料が、多数販売されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の低アルコール飲料は、ウイスキー、ブランデー、ショウ チュウ等の元来の高濃度のアルコール飲料に、ミネラルウォータやコーラ等の希 釈用飲料を予め混ぜ合わせて一定のアルコール濃度に薄めたものであって、スチ ール缶、アルミニウム缶等に包装されて販売されていた。
【0004】 従って、従来の低アルコール飲料は、アルコール濃度が一定の薄いものに設定 されたものであるので、例えば消費者がウイスキーやブランデーをストレートで 飲みたいような場合、あるいはまた予め設定されたものよりも濃い濃度で、また はさらに薄い濃度で飲みたいような場合には、もはや、そのニーズには対応でき ないという問題があった。
【0005】 この考案の目的は、上記の従来技術の問題を解決し、例えばウイスキーやブラ ンデー等の元来の高濃度のアルコール飲料と、ミネラルウォータやコーラ等の希 釈用飲料のようなの2種類の飲料等の適量を、相互に混ざり合うことなく1つの 包装形体に密閉包装することができ、従って、消費者がウイスキーやブランデー 等をストレートであるいはまた所望の濃度で飲むことができて、消費者の多様な ニーズに充分応えることができ、しかも包装作業が簡単であるとともに、製造コ ストが安くつく、飲食物包装用密閉2重容器を提供しようとするにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上記の目的を達成するために、上端に外方凸部を有しかつ第1内 容物が入れられるべき外カップと、外カップの上部内に収められかつ上端に鍔部 を有するとともに第2内容物が入れられるべき中カップと、外周に垂下壁を有す る金属板製蓋とを備えており、第1内容物入り外カップの上部空間部内に、第2 内容物入り中カップが収められかつ中カップ上端の鍔部が外カップの胴壁上端に のせられた両カップの重合わせ状態において、蓋が、両カップの上面を覆うよう にかつガスケットを介しまたは介さずに被せられ、蓋の垂下壁の下端部が内側に 屈曲せしめられて、該垂下壁下端部が外カップの外方凸部に下側から係り合わせ られて、両カップが密閉せられるようになされている、飲食物包装用密閉2重容 器を要旨としている。
【0007】 上記外カップは、例えばガラス、陶器、スチールまたはアルミニウム等の金属 、あるいは食品衛生法に適合する合成樹脂によりつくられている。
【0008】 これに対し、中カップは、同様にガラス、陶器、スチールまたはアルミニウム 等の金属、あるいは食品衛生法に適合する合成樹脂によりつくられている。
【0009】 また、中カップは、外カップの上部内に収められた状態から取り出しやすいよ うに、中カップの胴壁外周面上端と外カップの胴壁内周面上端との間に、例えば 0.3〜0.5mm程度の間隙があくように中カップの大きさを設定すれば良い。 なお、この間隙は大きすぎると、中カップの位置がずれて、その位置決めが難し くなるので、好ましくない。
【0010】 また蓋は、スチールまたはアルミニウム等の金属板よりなるものであり、例え ば厚み約0.2〜1.0mm程度を有するものである。そして蓋には、開封用の摘 み(リング等)が設けられているのが、望ましい。
【0011】 外カップに入れられるべき第1内容物としては、例えばミネラルウォータやコ ーラ等の希釈用飲料があげられ、中カップに入れられるべき第2内容物としては 、ウイスキー、ブランデー、ショウチュウ等の元来の高濃度のアルコール飲料が あげられる。
【0012】 その他、外カップに第1内容物として、例えばミルク入りコーヒー飲料(砂糖 無し)を入れ、中カップに第2内容物として、シロップ(高濃度の砂糖水)を入 れるか、または、中カップに仕切壁を設けて、この中カップに第2内容物として 、例えば粉状ミルクと、粉状砂糖もしくはシロップ(高濃度の砂糖水)とを入れ て、ヒートシール性の内蓋材により中カップ開口部を密封しておき、外カップに 第1内容物として、例えばコーヒー飲料(ミルク・砂糖無し)を入れるなど、後 で互いに混ぜ合わせるべき各種の飲食物を組み合わせて入れても良い。
【0013】 ところで、中カップが、食品衛生法に適合する合成樹脂のうちポリエチレンま たはポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂でつくられていて、それ自体弾力性を 有するものであるような場合には、ガスケットを使用する必要はないが、中カッ プが、例えばガラス、陶器、金属製、もしくは食品衛生法に適合する合成樹脂の うちエポキシ樹脂等の熱硬化性合成樹脂製であって、それ自体弾力性の無い(従 ってシール性の無い)ようなものである場合には、蓋と外カップ同志の間、蓋と 中カップ同志の間、および外カップと中カップ同志の間に、ガスケットを介在さ せる必要がある。
【0014】 ここで、このようなガスケットとしては、ポリエチレンまたはポリプロピレン 等のような合成樹脂、あるいはシリコンゴム、シーリングコンパウンドのような 合成ゴムの弾性素材よりなるものがあげられ、これらはもちろん食品衛生法に適 合するものである必要がある。
【0015】 ガスケットは、外カップの胴壁上端部の上面、中カップの鍔部の下面、あるい はまた蓋の頂壁の周縁部下面もしくは垂下壁の内周面に、それぞれライニングに よりあるいは接着剤を介して接合されていても良く、また別部材よりなるガスケ ットを、蓋と外カップ同志の間、蓋と中カップ同志の間、および外カップと中カ ップ同志の間に、それぞれ介在させても良い。さらに、外カップの外方凸部に下 側から係り合わせられる垂下壁の下端部を除いて、蓋の頂壁(蓋本体)と垂下壁 の内面全体に、ガスケットがライニングによりあるいは別部材により設けられて いても良い。
【0016】
【作用】
上記飲食物包装用密閉2重容器は、外カップと、中カップと、金属板製蓋とよ りなるもので、例えばウイスキーやブランデー等の元来の高濃度のアルコール飲 料を中カップに、これに対してミネラルウォータやコーラ等の希釈用飲料を外カ ップにそれぞれ入れて、1つの包装形体に密閉包装することができる。密閉包装 の状態では、2種類の飲料等は相互に混ざり合うことがない。従って、このよう に飲料等が密閉包装された2重容器は、これを自動販売機で取り扱うことが可能 である。
【0017】 そして、消費者がこの飲料等密閉包装2重容器を購入し、蓋を開けて容器を開 封した場合、消費者はウイスキーやブランデー等の元来の高濃度のアルコール飲 料をストレートで飲みたいときには、中カップに入れられた高濃度のアルコール 飲料をそのまゝ飲めば良いし、あるいは中カップに入れられた高濃度のアルコー ル飲料と、外カップに入れられたミネラルウォータやコーラ等の希釈用飲料とを 適宜混ぜ合わせることにより、所望のアルコール濃度で飲むことができ、これに よって、消費者の多様なニーズに充分応えることができる。なお、飲料等が密閉 包装された2重容器を自動販売機で取り扱う場合には、両カップに入れられた2 種類の飲料が同じ温度となるので、例えばウイスキーを水割りで、またはお湯割 りで飲むさいに、混ぜ合わせによる温度の変化がないので、好ましい。
【0018】 また、蓋としてスチールまたはアルミニウム等の厚みの薄い金属板を使用する ことができるため、締付包装作業が非常に容易であるとともに、開封作業も容易 である。
【0019】
【実施例】
つぎに、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0020】 図1は、この考案の第1実施例を示すものである。
【0021】 同図において、この考案による飲食物包装用密閉2重容器は、胴壁(4) および 底壁(5) を有するとともに、胴壁(4) 上端に外方凸部(6) を有しかつ第1内容物 (11)が入れられるべきガラス製の外カップ(1) と、外カップ(1) の上部内に収め られかつテーパ状の胴壁(7) および底壁(8) を有するとともに、胴壁(7) 上端に 鍔部(9) を有していて第2内容物(12)が入れられるべき食品衛生法に適合する合 成樹脂製の中カップ(2) と、平面よりみて円形の蓋本体(13)の外周に垂下壁(14) を有する例えば厚み0.8mmのスチール板製蓋(3) とよりなるものである。蓋(3 ) の垂下壁(14)一側には、開封用のリング状摘み(15)が設けられている。
【0022】 ここで、外カップ(1) には、ミネラルウォータよりなる第1内容物(11)が入れ られ、中カップ(2) には、ウイスキーよりなる第2内容物(12)が入れられている 。
【0023】 そして、第1内容物(11)入り外カップ(1) の上部空間部内に、第2内容物(12) 入り中カップ(2) が収められかつ中カップ(2) 上端の鍔部(9) が外カップ(1) の 胴壁(4) 上端にのせられた両カップ(1)(2)の重合わせ状態において、蓋(3) が、 両カップ(1)(2)の上面を覆うように被せられ、蓋(3) の垂下壁(14)の下端部(14a ) が内側に屈曲せしめられて、該垂下壁下端部(14a) が外カップ(1) の外方凸部 (6) に下側から係り合わせられて、両カップ(1)(2)が密閉されている。
【0024】 なお、上記中カップ(2) は、ポリエチレン樹脂などの食品衛生法に適合する合 成樹脂製であって、それ自体弾力性を有しているので、ガスケットを使用する必 要がなく、中カップ(2) の鍔部(9) 上面と蓋(3) との間、および中カップ(2) の 鍔部(9) 上面と外カップ(1) の胴壁(4) の上面と間を確実に密封することができ る。
【0025】 また、外カップ(1) の胴壁(4) 上端に外方凸部(6) は、いわゆる飲み口になる ので、口当たりが良いように、丸く製作するのが、望ましい。
【0026】 上記のように、この考案による密閉2重容器を用いて、ウイスキーとミネラル ウォータのような2種類の飲料を、1つの包装形体に密閉包装することができる 。そして密閉包装の状態では、外カップ(1) 内のミネラルウォータ(第1内容物 )(11)と、中カップ(2) 内のウイスキー(第2内容物)(12)とが、相互に混ざり 合うことがない。従って、このように飲料等が密閉包装された2重容器は、これ を自動販売機で取り扱うことが可能である。
【0027】 そして、例えば消費者がこの飲料等密閉包装2重容器を購入し、蓋(3) を開け て容器を開封した場合、消費者はウイスキー(第2内容物)(12)をストレートで 飲みたいときには、中カップ(2) に入れられたウイスキー(第2内容物)(12)を そのまゝ飲めば良いし、あるいはまた中カップ(2) に入れられたウイスキー(第 2内容物)(12)と、外カップ(1) に入れられたミネラルウォータ(第1内容物) (11)とを適宜混ぜ合わせることにより、所望のアルコール濃度で飲むことができ 、これによって、消費者の多様なニーズに充分応えることができる。
【0028】 なお、飲料等が密閉包装された2重容器を自動販売機で取り扱う場合には、両 カップ(1)(2)に入れられた2種類の飲料(11)(12)が同じ温度となるので、例えば ウイスキー(第2内容物)(12)を水割りで、またはお湯割りで飲むさいに、混ぜ 合わせによる温度の変化がないという利点がある。
【0029】 また、蓋(3) として厚みの薄いスチール板を使用することができるため、締付 包装作業が非常に容易であるとともに、開封作業も容易である。
【0030】 図2は、この考案の第2実施例を示すものである。ここで、上記第1実施例の 場合と異なる点は、外カップ(1) がスチール板製容器よりなり、その胴壁(4) の 上端部に、外方凸部(6) が巻き縁により形成せられるとともに、胴壁(4) と底壁 (5) とが巻き締めにより結合されている点にある。なお、中カップ(2) は、上記 実施例1の場合と同様に食品衛生法に適合する合成樹脂製であり、ガスケットを 使用する必要はない。
【0031】 図3と図4は、この考案の第3実施例を示すものである。ここで、上記第1実 施例の場合と異なる点は、外カップ(1) がアルミニウム板製深絞り容器よりなり 、その胴壁(4) の上端部に、外方凸部(6) が巻き縁により形成せられている点、 中カップ(2) が同じくアルミニウム板製絞り容器よりなり、その胴壁(7) の上端 部に、鍔部(9) が折り曲げ加工により形成せられている点、およびこのように中 カップ(2) が、それ自体弾力性の無い(従ってシール性の無い)アルミニウム板 製であるので、蓋(3) の垂下壁(14)の内側にシリコンゴムよりなるガスケット(1 0)がライニングにより接合され、蓋(3) と外カップ(1) の外方凸部(6) 同志の間 、蓋(3) と中カップ(2) の鍔部(9) 同志の間、さらには外カップ(1) の外方凸部 (6) と中カップ(2) の鍔部(9) 同志の間が、このガスケット(10)により密閉され ている点にある。
【0032】 図5は、この考案の第4実施例を示すものである。ここで、上記第3実施例の 場合と異なる点は、外カップ(1) の外方凸部(6) に下側から係り合わせられる垂 下壁(14)の下端部(14a) を除いて、蓋(3) の頂壁(蓋本体)(13)と垂下壁(14)の 内面全体に、シリコンゴムよりなるガスケット(10)がライニングにより接合され ている点にある。
【0033】 図6は、この考案の第5実施例を示すものである。ここで、上記第3実施例の 場合と異なる点は、中カップ(2) の鍔部(9) 上面と蓋(3) との間にシリコンゴム よりなるガスケット(10a) が蓋(3) 側に接合された状態で介在され、および中カ ップ(2) の鍔部(9) 上面と外カップ(1) の胴壁(4) の上面との間にシリコンゴム よりなるガスケット(10b) が中カップ(2) の鍔部(9) 側に接合された状態で介在 されていて、中カップ(2) の鍔部(9) 上面と蓋(3) との間、および中カップ(2) の鍔部(9) 上面と外カップ(1) の胴壁(4) の上面と間が、別個のガスケット(10a )(10b)により密封されている点にある。なお、これらのガスケット(10a)(10b)は 、ライニングにより接合されていても良いし、O−リングなどの別部材により装 着されていても良い。
【0034】 図7は、この考案の第6実施例を示すものである。ここで、密閉2重容器の外 カップ(1) がガラス製であり、かつ中カップ(2) が食品衛生法に適合する合成樹 脂製であるが、上記第1実施例の場合と異なる点は、外カップ(1) の胴壁(4) 上 端に環状段部(16)が設けられ、この環状段部(16)に、中カップ(2) の鍔部(9) が 受けられていて、外カップ(1) の上部空間部内に中カップ(2) が、これらの上端 面がいわゆる面一となるように収められている点、中カップ(2) の鍔部(9) 上面 と蓋(3) の蓋本体(13)周縁部下面との間、および外カップ(1) の胴壁(4) 上端の 外方凸部(6) の上面と蓋(3) の蓋本体(13)周縁部下面との間に、シリコンゴムよ りなる共通のガスケット(10)が、蓋(3) 側に接合された状態で介在されて密封さ れている点にある。なお、このガスケット(10)は、ライニングにより接合されて いても良いし、O−リングなどの別部材により装着されていても良い。
【0035】 また、蓋(3) の垂下壁(14)の一側には、上記第1実施例の場合と同様に、開封 用のリング状摘み(15)が設けられているが、これの図示は省略した。
【0036】 図8は、この考案の第7実施例を示すものである。ここで、上記第6実施例の 場合と異なる点は、合成樹脂製の中カップ(2) の胴壁(7) 上端部と鍔部(9) とが 厚肉となされていて、これらの上面が、外カップ(1) の胴壁(4) 上端の外方凸部 (6) の上面よりも上方に突出せしめられている点にある。このため、蓋(3) の垂 下壁(14)に環状の段部(17)が設けられていて、中カップ(2) の胴壁(7) 上端部お よび鍔部(9) 上面と蓋(3) の蓋本体(13)周縁部下面との間にシリコンゴムよりな るガスケット(10a) が、蓋(3) 側に接合された状態で介在され、かつ外カップ(1 ) の胴壁(4) 上端の外方凸部(6) の上面と蓋(3) の段部(17)下面との間にシリコ ンゴムよりなるガスケット(10b) が、蓋(3) 側に接合された状態で介在されて密 封されている点にある。なお、これらのガスケット(10a)(10b)は、ライニングに より接合されていても良いし、O−リングなどの別部材により装着されていても 良い。またこの実施例では、中カップ(2) の胴壁(7) 上端部および鍔部(9) が、 外カップ(1) の胴壁(4) 上端よりも上方に突出せしめられているので、中カップ (2) が取り出しやすいという利点がある。
【0037】 なお、上記第2〜第7実施例のその他の点は、上記第1実施例の場合と同様で あるので、図面において同一のものには同一の符号を付した。
【0038】
【考案の効果】
この考案による飲食物包装用密閉2重容器は、上述のように、上端に外方凸部 を有しかつ第1内容物が入れられるべき外カップと、外カップの上部内に収めら れかつ上端に鍔部を有するとともに第2内容物が入れられるべき中カップと、外 周に垂下壁を有する金属板製蓋とを備えており、第1内容物入り外カップの上部 空間部内に、第2内容物入り中カップが収められかつ中カップ上端の鍔部が外カ ップの胴壁上端にのせられた両カップの重合わせ状態において、蓋が、両カップ の上面を覆うようにかつガスケットを介しまたは介さずに被せられ、蓋の垂下壁 の下端部が内側に屈曲せしめられて、該垂下壁下端部が外カップの外方凸部に下 側から係り合わせられて、両カップが密閉せられるようになされているもので、 この考案の密閉2重容器によれば、例えばウイスキーやブランデー等の元来の高 濃度のアルコール飲料を中カップに、これに対してミネラルウォータやコーラ等 の希釈用飲料を外カップにそれぞれ入れて、1つの包装形体に密閉包装すること ができ、密閉包装の状態では、2種類の飲料等は相互に混ざり合うことがない。 従って、このように飲料等が密閉包装された2重容器は、これを自動販売機で取 り扱うことが可能である。
【0039】 そして、消費者がこの飲料等密閉包装2重容器を購入して開封した場合、ウイ スキーやブランデー等の飲料をストレートで飲みたいときには、中カップに入れ られた高濃度のアルコール飲料をそのまゝ飲めば良いし、あるいは中カップに入 れられた高濃度のアルコール飲料と、外カップに入れられたミネラルウォータや コーラ等の希釈用飲料とを適宜混ぜ合わせることにより、所望のアルコール濃度 で飲むことができ、これによって、近年の消費者の低アルコール指向のニーズを 充分満足させることができ、例えばウイスキーの水割りまたはお湯割り、コーク ハイ、あるいはまたチューハイ等の低アルコール飲料を、所望のアルコール濃度 で提供することができるという効果を奏する。
【0040】 また、飲料等が密閉包装された2重容器を自動販売機で取り扱うことができる ため、この場合、両カップに入れられた2種類の飲料が同じ温度となるので、例 えばウイスキーを水割りで、またはお湯割りで飲むさいに、混ぜ合わせによる温 度の変化がないという利点がある。
【0041】 さらに、蓋としてスチールまたはアルミニウム等の厚みの薄い金属板を使用す ることができるため、締付包装作業が非常に容易であるとともに、開封作業も容 易であるし、飲食物包装用密閉2重容器の製造コストが非常に安くつくという効 果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の飲食物包装密閉2重容器
の縦断面図である。
【図2】本考案の第2実施例の飲食物包装密閉2重容器
の縦断面図である。
【図3】本考案の第3実施例の飲食物包装密閉2重容器
の縦断面図である。
【図4】同容器の要部拡大縦断面図である。
【図5】本考案の第4実施例の飲食物包装密閉2重容器
の要部拡大縦断面図である。
【図6】本考案の第5実施例の飲食物包装密閉2重容器
の要部拡大縦断面図である。
【図7】本考案の第6実施例の飲食物包装密閉2重容器
の縦断面図である。
【図8】本考案の第7実施例の飲食物包装密閉2重容器
の要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 外カップ 2 中カップ 3 金属板製蓋 4 胴壁 6 外方凸部 9 鍔部 10 ガスケット 11 ミネラルウォータ(第1内容物) 12 ウイスキー(第2内容物) 14 垂下壁 14a 下端部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端に外方凸部(6) を有しかつ第1内容
    物(11)が入れられるべき外カップ(1) と、外カップ(1)
    の上部内に収められかつ上端に鍔部(9) を有するととも
    に第2内容物(12)が入れられるべき中カップ(2) と、外
    周に垂下壁(14)を有する金属板製蓋(3) とを備えてお
    り、第1内容物(11)入り外カップ(1) の上部空間部内
    に、第2内容物(12)入り中カップ(2) が収められかつ中
    カップ(2)上端の鍔部(9) が外カップ(1) の胴壁(4) 上
    端にのせられた両カップ(1)(2)の重合わせ状態におい
    て、蓋(3) が、両カップ(1)(2)の上面を覆うようにかつ
    ガスケット(10)を介しまたは介さずに被せられ、蓋(3)
    の垂下壁(14)の下端部(14a) が内側に屈曲せしめられ
    て、該垂下壁下端部(14a) が外カップ(1) の外方凸部
    (6)に下側から係り合わせられて、両カップ(1)(2)が密
    閉せられるようになされている、飲食物包装用密閉2重
    容器。
JP719793U 1993-02-26 1993-02-26 飲食物包装用密閉2重容器 Pending JPH0667377U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100473277B1 (ko) * 2002-05-17 2005-03-08 김원기 희석식 음료용기
KR101233611B1 (ko) * 2012-06-27 2013-02-14 김석류 일회용 얼음컵
KR200487369Y1 (ko) * 2018-02-20 2018-09-07 이태윤 다중 간편식 포장체

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