JPH0414387Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は二液収納容器に関する。

二種類の液体を互に隔離した状態で収納し、使
用時に両液を混合することは写真用現像剤、二液
性接着剤その他各種の産業上の分野において広く
行なわれている。食品産業においても香りや風味
を維持するため等の目的で利用されている。この
場合二つの液体容器を別個とすることは保管、輸
送などについて問題があり、一つの容器とするこ
とが望ましい。

本考案は特に、上端に開口部を備え、第一の液
体を収納している容器本体の開口部内に、該容器
本体の開口部内に挿入可能な大きさであつて、第
二の液体を収納しているコツプ状部と、該コツプ
状部の上端周縁から外方に延びているフランジ部
と、該フランジ部の周縁から垂下しているスカー
ト部及び該スカート部下端から延出しているリン
グ状タブとを備えている薄金属板製のコツプ状キ
ヤツプのコツプ状部を挿入し、該スカート部の下
端部分を内方に折り曲げて前記容器本体の開口部
を封鎖し、さらに該コツプ状キヤツプのコツプ状
部を可撓性の上蓋で封鎖して成る形式の二液収納
容器に関する。

（従来の技術および考案が解決しようとする問題
点） 実公昭53−18138号公報に開示されている考案
は、第一の液体が収納される容器本体の開口部に
第二の液体が収納される鍋状の中栓を圧入嵌合せ
しめ、鍋状中栓の外方開口を上蓋で覆い、上蓋に
は中栓の底面の薄肉部を突き破るカツターを具え
たものであるが、構造上、鍋状中栓及び上蓋の装
着には細心の注意が必要である為、装着に時間が
かゝり自動化も困難であり、又混合液の取り出し
の際に、少量ずつしか取り出せないだけでなく、
全量取り出しが困難であるという欠点がある。

実公昭52−51103号公報に開示されている考案
は、前述の考案とほぼ同様に第二の液体を収納す
る中栓によつて容器本体を閉じ、これをキヤツプ
によつて閉じており、キヤツプに中栓の底面を突
き破る突き刺し杆を設けているが、やはり構造的
に、中栓とキヤツプの装着に時間がかかり、自動
化も困難であるという欠点と、混合液の取り出し
の際に、少量ずつしか取り出せず、又全量の取り
出しが困難であるという欠点がある。

実開昭55−7788号公報に開示されている考案
は、缶詰の缶に関するもので、一方の缶蓋を中仕
切板とすることによつて二重構造とし、中仕切板
を覆う外蓋に押し刃を設けている。

この考案は中仕切板を突き破つた後に他方の缶
蓋を缶切りで切り開いて混合液を取り出す様にな
つており、他の形式の容器には適用することがで
きないだけでなく、中仕切板と上蓋との間の密封
性の維持が困難な構造となつている為、中仕切板
と上蓋との間には液体を収納することは不可能で
あり、粉体や固形物の場合でも衛生上問題があ
り、更に、混合液の取り出しに際しても、中仕切
板と上蓋との間に残留し易いという問題がある。

実開昭58−21566号公報に開示されている考案
は、コツプ状の容器本体と倒立コツプ状の蓋体と
隔膜を隔てて互の開口部を対向せしめて密封部を
形成し、蓋体の底部中央部には隔膜を突き破る凹
部が設けられている。

この考案は、構造は比較的簡単であるが、製造
の順序として、隔膜によつて容器本体と蓋体との
いずれか一方を密封した後に、他方に液体を収納
して同じ隔膜を介して密封を行なわなければなら
ないため密封不良が生じ易く、更に、仕切り板を
破る場合には、上ぶたの中央を打撃するか、若し
くはやや強く押し込む必要があり、開封が極めて
面倒であるという問題があつた。

実開昭59−109678号公報に開示されている考案
は、容器本体の開口部を密封する開封容易な蓋の
内側に、蓋の開封時に破断する様な破断部を底部
に有する小容器を接合し、この小容器付き蓋で容
器本体の開口部を密封するタイプのものと、開封
容易なキヤツプの中央部を円筒状に凹ませてコツ
プ状部を形成し、この底部に切目を接着剤で封止
した破断部を設け、このキヤツプで容器本体の開
口部を密封し、更にキヤツプのコツプ状部を蓋体
で密封するタイプのものとがあるが、前者はキヤ
ツプの開封時のキヤツプ頂面の折り曲げ力により
小容器の破断部の破断を行なう為に、開封に非常
に大きな力が必要で開封が困難であるという欠点
があり、後者も、コツプ状部が容器本体内面に密
接しているので、開封が困難であり、しかも、破
断部の破断も確実性に欠けるという問題がある。

本考案は、上記従来品の欠点を除去し、容易且
つ確実に二種類の液体が混合でき、容器全体の組
み立て作業が容易であり、しかも容器本体の開封
が容易であつて、混合液の取り出しも容易であ
り、更に容器本体内から混合液を残すことなく取
り出すことができる二液収納容器を提供すること
を目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本考案は前述形式の二液収納容器において、コ
ツプ状部の底部には少なくとも一部分がスコア線
で囲まれた開口予定部が設けられており、上蓋に
は、コツプ状部の底部の開口予定部に向かつて延
びている剛性の突出部が設けられており、さらに
上蓋は、突出部の取付け部分からその周縁に向か
う断面が１若しくは２以上の波状部分を有するよ
うに形成され、またスカート部には、下端から上
方に延びる２対以上のスリツト及び／又はスコア
線が設けられている、二液収納容器を提供する。

（作用） 第一の液体を収容した容器本体の開口部にコツ
プ状キヤツプのコツプ状部を挿入してからスカー
ト部の下端部分を直径方向内方に折り曲げる（ク
リンプする）ことにより容器本体を密封した後、
コツプ状部に第二の液体を充填し、この上から突
出部付き上蓋を突出部を下側にして被せ、上蓋周
縁部とコツプ状キヤツプのコツプ状部上端部分及
び／又はフランジ部とをヒートシールするか又は
接着剤接合する等の周知手段を用いてコツプ状部
を密封する方法と、第二の液体をコツプ状部に充
填し上蓋で密封した後に、第一の液体が収容され
ている容器本体の開口部にコツプ状部を挿入し、
スカート部の下端部分を直径方向内方に折り曲げ
て容器本体を密封する方法のどちらでも容器全体
の組み立て作業が可能であるので、保有する装置
に適合した製造方法が採用でき、従つて製造コス
トを低減することができると共に密封性の良好な
二液収納容器とすることができる。

可撓性の上蓋の上から剛性の突出部を指で押し
下げるだけで、波状部分が伸張して突出部が開口
予定部に向けて下降し、コツプ状部の底壁に設け
たスコア線を破断し、開口予定部を開口できるの
で、コツプ状部に収納されている第二の液体を容
器本体に収納されている第一の液体中に容易且つ
確実に流下させることができると共に両者を混合
することができる。

更に、コツプ状キヤツプには、スカート部の下
端から上方に延びる２対以上のスリツト又はスコ
ア線とスカート部下端から延出しているリング状
タブとが設けてあるので、先ずリング状タブに指
を入れて手前に引つ張り、次に上方へ引つ張り上
げるだけで、コツプ状キヤツプ全体を上蓋ごと容
器本体の開口部から取り外す（開封する）ことが
できるので、開封操作が極めて容易であり、又容
器本体の開口部全体が露出するので、容器本体内
の混合液を一気にしかも残すことなく注出又は飲
用することができる。

（実施例） 第１図は本考案の二液収納容器の実施例の正面
縦断面図、第２図はその平面図、第３図はクリン
プする前のコツプ状キヤツプの正面縦断面図、第
４図はその平面図、第５図は開口予定部開口時の
状態を示す部分縦断面図、第６図はコツプ状キヤ
ツプ取り外し状態を示す縦断面図である。

第１〜７図に示す本考案の実施例において、１
は例えばガラス製のコツプ状をなす容器本体で、
開口部に玉縁部１ａを有しており、第一の液体Ａ
（例えば、ミネラルウオーター、ジユース等）を
収納する。２はアルミニウム合金の様な薄金属板
製のコツプ状キヤツプで、内部に第二の液体Ｂ
（例えば、ウイスキー、ブランデー、焼酎等）を
収納しており、下方程小径になつているコツプ状
部３と、コツプ状部３の上端周縁から直径方向外
方に延びているフランジ部４と、フランジ部４の
周縁から垂下しているスカート部５及びスカート
部５の下端から延出しているリング状タブ６とで
一体成形されており、コツプ状部３を容器本体１
の開口部内に挿入し、スカート部５の下端部分を
クリンパーにより、玉縁１ａの下側部に沿う様に
直径方向内方に折り曲げる（クリンプする）こと
によりコツプ状キヤツプ２で容器本体１を密封す
る。

尚、密封性を高める為に、コツプ状キヤツプ２
のフランジ部４とスカート部５の内面側には密封
材７が塗布されている。

スカート部５には、リング状タブ６の引き上げ
操作によりコツプ状キヤツプ２を容器本体１から
容易に取り外せる様に、スカート部下端から上方
に延びる１対のスコア線１９と２対のスリツト１
８（第７図参照）が設けられている。

このスリツト及び／又はスコア線は、リング状
タブ６の延出している部分の両側と、リング状タ
ブ６の中心とコツプ状キヤツプの中心とを結ぶ直
線に直交するコツプ状キヤツプの中心線上の近傍
に各１対ずつ施すのが良く、更にコツプ状キヤツ
プ２の取り外しを容易にする為には、スリツト及
び／又はスコア線の数を３対以上にすればよい。

コツプ状キヤツプ２の開口は、ポリエステル、
ポリエチレン、その他の樹脂の単層又は合成樹脂
層を一層以上含む多層構成（好ましくは、ガスバ
リヤー性の優れた層を含む）の可撓性に優れた上
蓋８の周縁部分とコツプ状キヤツプ２のフランジ
部４等とをヒートシールするか又は接着剤接合す
る等の周知手段で密封される。

上蓋８の中央部には、下方に延びる突出部９が
設けられ、その先端は、コツプ状部３の底壁３ａ
近傍まで達している。

突出部９は、略円錐台状であつて、構造上剛性
が高いものとなされている。

本例では、上蓋と一体成形されているが、上蓋
とは別体に成形して上蓋に嵌着又は溶着してもよ
く、又形状も円錐台状以外のものでも良い。

上蓋４には、突出部９を下方に移動せしめる押
圧力が加えられた時、大きく変形できる様に波形
部４ａが設けられている。

突出部９の押し下げによつて、底壁３ａが破断
して開口が生じ易い様に、第４図に示す如く、底
壁３ａには一部分がスコア線１１で囲まれた開口
予定部１２が設けてある。

このスコア線１１は、刻み目、即ち貫通してい
ない薄肉部である。

１３は、スコア線１１の近傍の開口予定部１２
を凹ませた凹部であり、押し下げられた突出部９
の先端部を受け入れて突出部９の横ずれを防止
し、突出部９の押し下げ力をスコア線１１の初期
破断（最初の破断）及びその後の破断の為に有効
に作用させる役目をもつ。

スコア線１１の形状、深さは適宜に定めること
ができるが、第４図に示す如く、初期破断する部
分の曲率半径を小さくするのが、スコア線１１の
破断に要する力を軽減する意味で望ましく、又、
スコア線１１の形状として、開口予定部１２を完
全に取り囲む様にしてもよいが、この場合には、
開口予定部１２が容器本体１内に落下するのを防
止する為に、突出部９が当る部分を開口予定部の
中心から外すのが好ましい。

二液収納容器の組み立ては、先ず、容器本体１
に第一の液体Ａを充填する。

尚、第一の液体Ａが、ミネラルウオーター、ジ
ユース等の場合には、熱間充填法を採用するの
が、内容液の劣化防止や作業性等の観点から望ま
しい。

次に、コツプ状キヤツプ２のコツプ状部３を容
器本体１の開口部内に挿入し、クリンパーによつ
てスカート部５の下端部分を、玉縁１ａの下側部
に沿う様に直径方向内方に折り曲げて容器本体１
を密封する。

その後、コツプ状キヤツプ２のコツプ状部３
に、第二の液体Ｂを充填し、その上から上蓋８を
突出部９側を下にして被せ、上蓋８の周縁部とコ
ツプ状キヤツプ２のフランジ部４及び／又はコツ
プ状部３の上端部分とをヒートシールするか接着
剤接合する等の周知手段で接合してコツプ状部３
を密封する。

上記方法の他に、先ず、コツプ状キヤツプ２の
コツプ状部３内に第二の液体Ｂを充填した後、上
蓋８でコツプ状部３を密封し、次に、容器本体１
内に第一の液体Ａを充填した後、コツプ状キヤツ
プ２のコツプ状部３を容器本体１の開口部内に挿
入した後、クリンパーによりスカート部５の下端
部分を玉縁１ａの下側部に沿わせる様に折り曲げ
て容器本体１をコツプ状キヤツプ２で密封する方
法でも製造できる。

尚、図示してはいないが、内容液の種類や開封
方法及び商標等を印刷した覆板を、上蓋８の上か
ら被せ、その周縁部に於て上蓋８の周縁部と接合
するのが好ましい。特に、上蓋８の中央部分と覆
板との間に間隔をあけるのが、予期しない又はい
たずらによる底部３ａのスコア線１１の破断を防
止するという観点から好ましい。

内容液の使用又は飲用時には、覆板がある場合
は先ずこれを除き、次に指等により上蓋８の中央
部を押し下げることにより突出部９を下方に移動
させて、コツプ状部３の底壁３ａに設けた開口予
定部１２内の凹部１３に押圧力を作用させる。す
ると、凹部１３近傍のスコア線１１が、先ず破断
（初期破断）し、更に押し下げ操作を続けると、
突出部９の先端部は凹部１３に入つたまま破断し
た部分を下方に変位させるから、残りのスコア線
１１部分には剪断力が働き、容易に破断する。

開口予定部１２が開口すると、コツプ状部３内
に収納されていた第二の液体Ｂは、この開口から
容易に流下して容器本体１内に収納されている第
一の液体Ａと混合する。

その後に、リング状タブ６を手前に引つ張つた
後、上方に引き上げると、リング状タブ６の両側
に設けてあるスコア線１９が先ず破断し始め、そ
の破断がスカート部５を越えてフランジ部４にま
で到達する（この時、もし容器本体１内が負圧の
場合には、外から空気が入つて負圧は解除され
る。）と、リング状タブ６を上方に引き上げる力
はコツプ状キヤツプ２を容器本体１から上方に引
き上げる方向に働き、緊密係合しているスカート
部５の下端は円周方向でタブ６に近い部分で玉縁
１ａの下側部に沿いながら上方かつ直径方向外方
へ移動し、その際にスリツト１８，１８の幅は広
げられ、スカート部５と容器本体１の玉縁１ａと
の緊密係合状態が解かれる、本例ではコツプ状部
が下方ほど径が小さく容器本体１の内壁との間に
取外し可能なすきまがあるので、コツプ状キヤツ
プ２は上蓋８とともに容器本体１から容易に且つ
完全に取り外すことができる。

従つて、液体Ａと液体Ｂとの混合液を他の容器
に容易且つ最後まで注出できるだけでなく、容器
本体１に口を付けて直接に内容液を飲用すること
ができる。

そして、例えば液体Ａをミネラルウオーターと
し、液体Ｂをウイスキーとすれば、ウイスキーの
水割りが、液体Ａをレモン水とし、液体Ｂを焼酎
とすれば、焼酎のレモン水割りが極めて容易にで
き、又開封が特別の器具を用いずに容易且つ完全
に行なえるので、容器本体１をコツプとしてその
まま使用でき、いかなる場所でもウイスキーの水
割り等を楽しむことができる。

尚、本考案の二液収納容器の好ましい具体的寸
法の一例を示せば次の通りである。

ガラス製容器本体の内径約51.8mm、外径60mm、
アルミニウム金合製のコツプ状キヤツプの厚さ
0.20mm、コツプ状部高さ約27.6mm、コツプ状部の
底部の底部の外径約43mm、開口予定部の大径部の
直径16mm、開口予定部の小径部の直径６mm、開口
予定部内の凹部の直径4.8mm、凹部の深さ1.7mm、
上蓋の中央部上面から周縁部（フランジ部）上面
までの高さ3.0mm、突出部の長さ約22.2mm、突出
部の下端部の直径3.0mm突出部の下端部と開口予
定部内の凹部上面との間の距離3.4mm。

図示実施例ではコツプ状部３は下方程テーパ状
に小径となつているが容器本体１の内壁との間に
取外可能なすきまを有するものであれば曲線状、
段つき状その他適宜の形状をもつものとすること
ができる。

（考案の効果） 本考案による容器は、著しく構造が簡単であ
り、製造工程（組み立て）も保有する設備に合せ
て選択できるので、著しく有利であり、又、二液
の混合操作が非常に容易且つ確実であり、更に、
コツプ状キヤツプは、上蓋と一緒に容器本体から
容易且つ完全に取り外すことができるので、混合
液を容器本体から直接に且つ残すことなく飲用で
き、しかもその飲用に当つては、少量ずつだけで
なく、一気に飲用することも可能である。

更に、コツプ状キヤツプが、容器本体の内側に
収容されているので、輸送時、保管時等の不時の
損傷を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による二液収納容器の実施例を
示す縦断面図、第２図は上面図、第３図はコツプ
状キヤツプの断面図、第４図は下面図、第５図は
コツプ状キヤツプの破断動作を示す概略図、第６
図はコツプ状キヤツプの取外動作を示す概略図、
第７図はコツプ状キヤツプの側面図。 １……容器本体、２……コツプ状キヤツプ、３
……コツプ状部、４……フランジ部、５……スカ
ート部、６……リング状タブ、７……家封材、８
……上蓋、９……突出部、１１……スコア線、１
２……開口予定部、１３……凹部、Ａ……第１の
液体、１３……第２の液体、１８……スリツト、
１９……スコア線。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 上端に開口部を備え、第１の液体を収納してい
   る容器本体の開口部内に、該容器本体の開口部内
   に挿入可能な大きさであつて、第２の液体を収納
   しているコツプ状部と、該コツプ状部の上端周縁
   から外方に延びているフランジ部と、該フランジ
   部の周縁から垂下しているスカート部及び該スカ
   ート部下端から延出しているリング状タブとを備
   えている薄金属板製のコツプ状キヤツプのコツプ
   状部を挿入し、該スカート部の下端部分を内方に
   折り曲げて該容器本体の開口部を封鎖し、さらに
   該コツプ状キヤツプのコツプ状部を上蓋で封鎖し
   て成る二液収納容器において、 該コツプ状部の底部には少なくとも一部分がス
   コア線で囲まれた開口予定部が設けられており、 該上蓋には、該コツプ状部の開口予定部に向か
   つて延びている剛性の突出部を設け、さらに、該
   上蓋には、該突出部の取付け部分を該コツプ状部
   に向けて押圧し該突出部を下降させて該開口予定
   部を破断することを可能にする１もしくは２以上
   の波状部分を、該取付け部分からその周縁に向か
   う断面に形成し、そして 該スカート部には、該スカート部の下端から上
   方に延びる２対以上のスリツト及び／又はスコア
   線を設け、かつ該２対以上のスリツト及び／又は
   スコア線のうちの１対を該リング状タブの延出し
   ている部分の両側に設け、残りの少なくとも１対
   を該リング状タブの中心と該コツプ状キヤツプの
   中心とを結ぶ直線に直交するコツプ状キヤツプの
   中心線上の近傍に設けた、 ことを特徴とする二液収納容器。