JPH0667220A - 光路変換素子 - Google Patents
光路変換素子Info
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- JPH0667220A JPH0667220A JP21795192A JP21795192A JPH0667220A JP H0667220 A JPH0667220 A JP H0667220A JP 21795192 A JP21795192 A JP 21795192A JP 21795192 A JP21795192 A JP 21795192A JP H0667220 A JPH0667220 A JP H0667220A
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- optical path
- polarization
- light
- switch
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- Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自由空間を伝搬する複数の光ビームを、光の
偏光面の差を利用してスイッチングする多端子空間光ス
イッチ用の光路変換素子において、光路変換素子を通過
する相対光路長を小さくして、小型かつチャネル数が大
きいスイッチを得ることを目的とする。 【構成】 偏光ビームスプリッタロッド1−1〜1−1
0、ガラスロッド2−1,2−2を複数個積層して構成
し、光の入出力方向に対して平行なロッド間の境界面の
すべてに偏光面交換素子3−1〜3−5を配置すること
により、従来の光路変換素子の半分の大きさの偏光ビー
ムスプリッタロッドおよびガラスロッドを用いて従来の
素子と同等の交換機能を実現すると共に、素子を通過す
る光の光路長を短くする。
偏光面の差を利用してスイッチングする多端子空間光ス
イッチ用の光路変換素子において、光路変換素子を通過
する相対光路長を小さくして、小型かつチャネル数が大
きいスイッチを得ることを目的とする。 【構成】 偏光ビームスプリッタロッド1−1〜1−1
0、ガラスロッド2−1,2−2を複数個積層して構成
し、光の入出力方向に対して平行なロッド間の境界面の
すべてに偏光面交換素子3−1〜3−5を配置すること
により、従来の光路変換素子の半分の大きさの偏光ビー
ムスプリッタロッドおよびガラスロッドを用いて従来の
素子と同等の交換機能を実現すると共に、素子を通過す
る光の光路長を短くする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空間を伝搬する複数の
光ビームの光路の順序を変換する機能を持った光路変換
素子に関する。
光ビームの光路の順序を変換する機能を持った光路変換
素子に関する。
【0002】
【従来の技術】多数の入力端子と多数の出力端子との間
を配線するスイッチとして、2入力2出力の単位スイッ
チを多段に接続し、2n 個の入力端子と2n 個の出力端
子との間を1対1で接続して全ての組み合わせを実現す
ることのできるスイッチ網の構成法が提案されていた。
図3は、この構成法に基づく16入力16出力のスイッチ回
路網の配線例を示す図である。図3において、8−1〜
8−16は信号入力端子、9−1〜9−16は信号出力端
子、10−1〜10−7はスイッチ段、11−1〜11−6は配
線段をそれぞれ表している。スイッチ段を構成する複数
の長方形は2入力2出力の単位スイッチであり、外部か
らの制御によって入力1−出力1、入力2−出力2の接
続形態(スルー)と、入力1−出力2、入力2−出力1
の接続形態(クロス)のいずれか一方の形態をとる。配
線段11−1〜11−6は上記単位スイッチ間を配線するも
のであり、上記スイッチ段と交互に配置されている。
を配線するスイッチとして、2入力2出力の単位スイッ
チを多段に接続し、2n 個の入力端子と2n 個の出力端
子との間を1対1で接続して全ての組み合わせを実現す
ることのできるスイッチ網の構成法が提案されていた。
図3は、この構成法に基づく16入力16出力のスイッチ回
路網の配線例を示す図である。図3において、8−1〜
8−16は信号入力端子、9−1〜9−16は信号出力端
子、10−1〜10−7はスイッチ段、11−1〜11−6は配
線段をそれぞれ表している。スイッチ段を構成する複数
の長方形は2入力2出力の単位スイッチであり、外部か
らの制御によって入力1−出力1、入力2−出力2の接
続形態(スルー)と、入力1−出力2、入力2−出力1
の接続形態(クロス)のいずれか一方の形態をとる。配
線段11−1〜11−6は上記単位スイッチ間を配線するも
のであり、上記スイッチ段と交互に配置されている。
【0003】図3のスイッチ網において、互いに直交す
る偏光面を持った空間伝搬光ビームを配線の媒体とし、
通過する光の偏光状態をスイッチングする素子を単位ス
イッチとして用いることにより、上記スイッチ網を実現
する多端子空間光スイッチの構成法が提案されている。
る偏光面を持った空間伝搬光ビームを配線の媒体とし、
通過する光の偏光状態をスイッチングする素子を単位ス
イッチとして用いることにより、上記スイッチ網を実現
する多端子空間光スイッチの構成法が提案されている。
【0004】図4には、このような多端子空間光スイッ
チの構成を示す。この構成は、文献(“Rearrangeable
multichannel free-space optical switch using polar
ization multiplexing technique, ”、第26巻、第17
号、頁1325において開示されているものと同様な構成で
ある。図4において、12はコリメート信号光ビーム入力
ポートアレイ、13はコリメート光ビーム出力ポートアレ
イをそれぞれ表している。14−1〜14−7は偏光面制御
素子アレイであり、アレイ上の素子に入射した光ビーム
は、素子がオンの場合、偏光面が90度回転して通過する
互いに直交する2つの直線偏光成分、P波とS波が互い
に交換される。一方、対応する素子がオフの場合、偏光
面は何らの影響も受けず、通過するP波とS波はそのま
まの状態を保つ。このような機能を持った偏光面制御素
子アレイとして、例えば液晶ディスプレイを使用するこ
とができる。また15−1〜15−6は光路変換素子であ
り、入射光ビームの偏光面によってその光路を切り変え
る機能を有する。ここで偏光面制御素子アレイのそれぞ
れは、図3に示されたスイッチ網の単位スイッチ段の1
段分に相当し、光路変換素子のそれぞれは各スイッチ段
間の配線網に相当する。
チの構成を示す。この構成は、文献(“Rearrangeable
multichannel free-space optical switch using polar
ization multiplexing technique, ”、第26巻、第17
号、頁1325において開示されているものと同様な構成で
ある。図4において、12はコリメート信号光ビーム入力
ポートアレイ、13はコリメート光ビーム出力ポートアレ
イをそれぞれ表している。14−1〜14−7は偏光面制御
素子アレイであり、アレイ上の素子に入射した光ビーム
は、素子がオンの場合、偏光面が90度回転して通過する
互いに直交する2つの直線偏光成分、P波とS波が互い
に交換される。一方、対応する素子がオフの場合、偏光
面は何らの影響も受けず、通過するP波とS波はそのま
まの状態を保つ。このような機能を持った偏光面制御素
子アレイとして、例えば液晶ディスプレイを使用するこ
とができる。また15−1〜15−6は光路変換素子であ
り、入射光ビームの偏光面によってその光路を切り変え
る機能を有する。ここで偏光面制御素子アレイのそれぞ
れは、図3に示されたスイッチ網の単位スイッチ段の1
段分に相当し、光路変換素子のそれぞれは各スイッチ段
間の配線網に相当する。
【0005】図4に示された多端子光スイッチに用いる
光路変換素子として、偏光ビームスプリッタを積層した
素子がある。図5は図3のスイッチ網構成の内、破線で
囲まれた領域の構成を光学的に実現するための上記光路
変換素子、および偏光面制御素子アレイの構成を示して
いる。16−1〜16−3は偏光面制御素子、17は図3の配
線段11−2を実現するための光路変換素子、18は図3の
配線段11−3を実現するための光路変換素子をそれぞれ
表している。各光路変換素子は偏光ビームスプリッタを
積層した第1の層と偏光ビームスプリッタとガラス等の
透明な一様媒質からなるブロックとを交互に積層した第
2の層からなる。
光路変換素子として、偏光ビームスプリッタを積層した
素子がある。図5は図3のスイッチ網構成の内、破線で
囲まれた領域の構成を光学的に実現するための上記光路
変換素子、および偏光面制御素子アレイの構成を示して
いる。16−1〜16−3は偏光面制御素子、17は図3の配
線段11−2を実現するための光路変換素子、18は図3の
配線段11−3を実現するための光路変換素子をそれぞれ
表している。各光路変換素子は偏光ビームスプリッタを
積層した第1の層と偏光ビームスプリッタとガラス等の
透明な一様媒質からなるブロックとを交互に積層した第
2の層からなる。
【0006】図5では網かけを施したブロックは偏光ビ
ームスプリッタ、それ以外のブロックは透明な一様媒質
からなるブロックをそれぞれ表している。また光路変換
素子中の矢印付実線はP偏光波の光路の例を、また矢印
付破線はS偏光波の光路の例をそれぞれ表している。
ームスプリッタ、それ以外のブロックは透明な一様媒質
からなるブロックをそれぞれ表している。また光路変換
素子中の矢印付実線はP偏光波の光路の例を、また矢印
付破線はS偏光波の光路の例をそれぞれ表している。
【0007】図5に示される通り、各光路変換素子に入
射されたP偏光波はそのまま素子を通過する。一方、素
子に入射されたS偏光波は素子内で何度か反射され、入
射した光路と平行でかつ素子を構成する偏光ビームスプ
リッタの長さ分だけシフトした位置から出射される。こ
のように図5の光路変換素子17、18を用いて図3の配線
段11−2、11−3の配線を光学的に実現できる。図3の
配線段11−1は図5の光路変換素子17の各偏光ビームス
プリッタロッドブロックの大きさを2倍にすれば実現で
きる。一般に入射光ビームの間隔dの2m (m>=0)
倍の長さを有する偏光ビームスプリッタにより構成され
た上記光路変換素子を用いることにより図3の構成を有
するスイッチ網中の任意の配線段を実現できる。
射されたP偏光波はそのまま素子を通過する。一方、素
子に入射されたS偏光波は素子内で何度か反射され、入
射した光路と平行でかつ素子を構成する偏光ビームスプ
リッタの長さ分だけシフトした位置から出射される。こ
のように図5の光路変換素子17、18を用いて図3の配線
段11−2、11−3の配線を光学的に実現できる。図3の
配線段11−1は図5の光路変換素子17の各偏光ビームス
プリッタロッドブロックの大きさを2倍にすれば実現で
きる。一般に入射光ビームの間隔dの2m (m>=0)
倍の長さを有する偏光ビームスプリッタにより構成され
た上記光路変換素子を用いることにより図3の構成を有
するスイッチ網中の任意の配線段を実現できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図5に示された光路変
換素子を用いて図4に示す多端子空間光スイッチを構成
した場合のスイッチを通過する光ビームの光路長Lにつ
いて考えてみる。2n ×2n 空間光スイッチを構成した
場合、光路長Lと光ビーム間隔dの比で定義される相対
光路長L/dは次式で表される。
換素子を用いて図4に示す多端子空間光スイッチを構成
した場合のスイッチを通過する光ビームの光路長Lにつ
いて考えてみる。2n ×2n 空間光スイッチを構成した
場合、光路長Lと光ビーム間隔dの比で定義される相対
光路長L/dは次式で表される。
【数1】
【数2】 ただし式(1) はnが2以上の偶数の場合、式(2) はnが
3以上の奇数の場合の式である。また両式において、P
a は1個の光路変換素子を光ビームが通過する際の光路
長をその素子を構成する偏光ビームスプリッタの長さで
割った係数であり、最短光路(P偏光波が入射された場
合)で2、最長光路(S偏光波が入射され、最長経路を
通った場合)で5、平均で3の値をとる。式(1) 、(2)
から分る通り、nが大きくなると相対光路長は増大す
る。光ビームの光路長が長くなると回析により光ビーム
径が広がってくる。従って隣接する光ビーム間でのクロ
ストークを回避するため光ビーム間隔dを大きくする必
要がある。相対光路長L/dはチャンネル数が決れば一
義的に決るので、光ビーム間隔dが大きくなればそれに
伴いLも大きくなり装置全体が大型化するという問題が
ある。従って小型でチャンネル数が大きい多端子光スイ
ッチを実現するためには相対光路長の小さい光路変換素
子が必要である。
3以上の奇数の場合の式である。また両式において、P
a は1個の光路変換素子を光ビームが通過する際の光路
長をその素子を構成する偏光ビームスプリッタの長さで
割った係数であり、最短光路(P偏光波が入射された場
合)で2、最長光路(S偏光波が入射され、最長経路を
通った場合)で5、平均で3の値をとる。式(1) 、(2)
から分る通り、nが大きくなると相対光路長は増大す
る。光ビームの光路長が長くなると回析により光ビーム
径が広がってくる。従って隣接する光ビーム間でのクロ
ストークを回避するため光ビーム間隔dを大きくする必
要がある。相対光路長L/dはチャンネル数が決れば一
義的に決るので、光ビーム間隔dが大きくなればそれに
伴いLも大きくなり装置全体が大型化するという問題が
ある。従って小型でチャンネル数が大きい多端子光スイ
ッチを実現するためには相対光路長の小さい光路変換素
子が必要である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、自由空間を伝
搬する複数の光ビームを光の偏光を利用してスイッチン
グする多端子空間光スイッチのための光路変換素子にお
いて、該光路変換素子を通過する相対光路長を小さく
し、小型でチャンネル数が大きい多端子空間光スイッチ
を実現することを目的としている。
搬する複数の光ビームを光の偏光を利用してスイッチン
グする多端子空間光スイッチのための光路変換素子にお
いて、該光路変換素子を通過する相対光路長を小さく
し、小型でチャンネル数が大きい多端子空間光スイッチ
を実現することを目的としている。
【0010】本発明は、等間隔の格子状または列状に配
置された互いに平行な複数の入射光ビームの全てに対
し、該光ビームを直交する2つの直線偏光成分に分離
し、その一方の直線偏光成分の光路を変換して、これを
他の光ビームの、光路変換されない直線偏光成分と合成
し、同一光路上に伝搬させる機能を有する光路変換素子
において、通過する光ビームの互いに直交する2つの直
線偏光成分の内、一方の偏光成分はそのまま通過させ、
他方の偏光成分はその光路を90度回転させる偏光ビーム
スプリッタを複数個積層した第1の層と、2個の偏光ビ
ームスプリッタ、および透明な一様媒質からなる2個の
ブロックをそれぞれ一組として、これら2種類の組を複
数組交互に積層した第2の層と、通過する光ビームの互
いに直交する2つの直線偏光成分を互いに交換する複数
の偏光面交換素子により構成され、上記第1の層の積層
された偏光ビームスプリッタの全ての積層面および上記
第2の層の積層された偏光ビームスプリッタおよび透明
な一様媒質ブロックの全ての積層面に上記偏光面交換素
子を配置してなること、を特徴としている。
置された互いに平行な複数の入射光ビームの全てに対
し、該光ビームを直交する2つの直線偏光成分に分離
し、その一方の直線偏光成分の光路を変換して、これを
他の光ビームの、光路変換されない直線偏光成分と合成
し、同一光路上に伝搬させる機能を有する光路変換素子
において、通過する光ビームの互いに直交する2つの直
線偏光成分の内、一方の偏光成分はそのまま通過させ、
他方の偏光成分はその光路を90度回転させる偏光ビーム
スプリッタを複数個積層した第1の層と、2個の偏光ビ
ームスプリッタ、および透明な一様媒質からなる2個の
ブロックをそれぞれ一組として、これら2種類の組を複
数組交互に積層した第2の層と、通過する光ビームの互
いに直交する2つの直線偏光成分を互いに交換する複数
の偏光面交換素子により構成され、上記第1の層の積層
された偏光ビームスプリッタの全ての積層面および上記
第2の層の積層された偏光ビームスプリッタおよび透明
な一様媒質ブロックの全ての積層面に上記偏光面交換素
子を配置してなること、を特徴としている。
【0011】本発明は、偏光ビームスプリッタロッド、
ガラスロッドを複数個積層して構成される光路変換素子
において、光の入出力方向に対し平行なロッド間の境界
面全てに偏光面交換素子を配置することにより、従来の
光路変換素子の半分の大きさの偏光ビームスプリッタロ
ッドおよびガラスロッドを用いて従来素子と同等の機能
を実現し、素子を通過する光の光路長を短くしたことを
最大の特徴としており、従来技術とは明確に異なってい
る。
ガラスロッドを複数個積層して構成される光路変換素子
において、光の入出力方向に対し平行なロッド間の境界
面全てに偏光面交換素子を配置することにより、従来の
光路変換素子の半分の大きさの偏光ビームスプリッタロ
ッドおよびガラスロッドを用いて従来素子と同等の機能
を実現し、素子を通過する光の光路長を短くしたことを
最大の特徴としており、従来技術とは明確に異なってい
る。
【0012】
【実施例】図1には本発明の実施例を示す。図1はP偏
光波、S偏光波が多重化された4つの光ビームに対し図
3に示された配線を行う図5の光路変換素子17と同等の
機能を有する本発明の光路変換素子を示している。1−
1〜1−10は偏光ビームスプリッタロッド(以下PBS と
略す)、2−1,2−2はガラスロッドあるいは空隙、
3−1〜3−5は偏光面交換素子、4−1〜4−4は光
路変換素子に入力されるP偏光波ビーム、5−1〜5−
4は光路変換素子に入射されるS偏光波ビーム、6−1
〜6−4は光路変換素子から出射されるP偏光波ビー
ム、7−1〜7−4は光路変換素子から出射されるS偏
光波ビームをそれぞれ表している。図1には入射偏光ビ
ーム4−1、5−1、4−4、5−4がそれぞれ出射偏
光ビーム6−1、7−3、6−4、7−2として出射さ
れる経路を示してある。
光波、S偏光波が多重化された4つの光ビームに対し図
3に示された配線を行う図5の光路変換素子17と同等の
機能を有する本発明の光路変換素子を示している。1−
1〜1−10は偏光ビームスプリッタロッド(以下PBS と
略す)、2−1,2−2はガラスロッドあるいは空隙、
3−1〜3−5は偏光面交換素子、4−1〜4−4は光
路変換素子に入力されるP偏光波ビーム、5−1〜5−
4は光路変換素子に入射されるS偏光波ビーム、6−1
〜6−4は光路変換素子から出射されるP偏光波ビー
ム、7−1〜7−4は光路変換素子から出射されるS偏
光波ビームをそれぞれ表している。図1には入射偏光ビ
ーム4−1、5−1、4−4、5−4がそれぞれ出射偏
光ビーム6−1、7−3、6−4、7−2として出射さ
れる経路を示してある。
【0013】本発明の光路変換素子は2つの層からな
る。偏光波ビーム入力側の第1の層は複数のPBS (図1
では6個)を各境界面に偏光面交換素子を挟んで積層し
た構造を有する。一方、偏光ビーム出力側の第2の層で
はPBS およびガラスロッドをそれぞれ2個一組として交
互に積層している。ただし第2層においても各PBS 、ガ
ラスロッドの境界面には偏光面交換素子を配置してい
る。ここで偏光面交換素子は通過する偏光ビームの偏光
角を90度回転させ、P偏光波とS偏光波を交換する機能
を有する。そのような素子としては半波長板がある。
る。偏光波ビーム入力側の第1の層は複数のPBS (図1
では6個)を各境界面に偏光面交換素子を挟んで積層し
た構造を有する。一方、偏光ビーム出力側の第2の層で
はPBS およびガラスロッドをそれぞれ2個一組として交
互に積層している。ただし第2層においても各PBS 、ガ
ラスロッドの境界面には偏光面交換素子を配置してい
る。ここで偏光面交換素子は通過する偏光ビームの偏光
角を90度回転させ、P偏光波とS偏光波を交換する機能
を有する。そのような素子としては半波長板がある。
【0014】本光路変換素子に入射されたP偏光波ビー
ム4−1〜4−4はすべて光路を変更することなくP偏
光波ビーム6−1〜6−4としてそれぞれ出射される。
一方、本光路変換素子に入射されたS偏光波ビーム5−
1〜5−4は素子内で光路を変換されて出射S偏光波ビ
ーム7−3、7−4、7−1、7−2としてそれぞれ出
射される。
ム4−1〜4−4はすべて光路を変更することなくP偏
光波ビーム6−1〜6−4としてそれぞれ出射される。
一方、本光路変換素子に入射されたS偏光波ビーム5−
1〜5−4は素子内で光路を変換されて出射S偏光波ビ
ーム7−3、7−4、7−1、7−2としてそれぞれ出
射される。
【0015】ここでは、入射S偏光波ビームの素子内で
の経路を、入射S偏光波ビーム5−1、5−4の場合を
例にとって説明する。本発明の光路変換素子では各PBS
およびガラスロッドの境界面に偏光面交換素子を配置
し、該偏光面交換素子を通過するP偏光(S偏光波)を
S偏光波(P偏光波)に変換している。従って素子を縦
方向に通過する偏光波ビームはPBS あるいはガラスロッ
ドを1個通過するたびにP偏光波からS偏光波、あるい
はS偏光波からP偏光波への変換を受ける。入射S偏光
波ビーム5−1はPBS 1−3ではS偏光波として反射さ
れ、PBS 1−2をP偏光波として通過し、PBS 1−1お
よび1−7ではS偏光波として反射され、PBS 1−8を
P偏光波として通過し、ガラスロッド2−1、2−2を
それぞれS偏光波、P偏光波として通過し、PBS 1−9
ではS偏光波として反射されて素子外へ出射される。ま
た入射S偏光波ビーム5−4はPBS 1−6ではS偏光波
として反射され、PBS 1−5をP偏光波として通過し、
PBS 1−4ではS偏光波として反射され、ガラスロッド
2−2を通過してS偏光波ビーム7−2として素子外へ
出射される。このように図1の光路変換素子を用いて4
本の偏光多重された光ビーム間のバタフライ配線を実現
できる。光ビーム数が8本、16本と増加した場合には光
路変換素子を構成する各PBS 、ガラスロッドの大きさを
順次2倍、4倍としていけば良い。
の経路を、入射S偏光波ビーム5−1、5−4の場合を
例にとって説明する。本発明の光路変換素子では各PBS
およびガラスロッドの境界面に偏光面交換素子を配置
し、該偏光面交換素子を通過するP偏光(S偏光波)を
S偏光波(P偏光波)に変換している。従って素子を縦
方向に通過する偏光波ビームはPBS あるいはガラスロッ
ドを1個通過するたびにP偏光波からS偏光波、あるい
はS偏光波からP偏光波への変換を受ける。入射S偏光
波ビーム5−1はPBS 1−3ではS偏光波として反射さ
れ、PBS 1−2をP偏光波として通過し、PBS 1−1お
よび1−7ではS偏光波として反射され、PBS 1−8を
P偏光波として通過し、ガラスロッド2−1、2−2を
それぞれS偏光波、P偏光波として通過し、PBS 1−9
ではS偏光波として反射されて素子外へ出射される。ま
た入射S偏光波ビーム5−4はPBS 1−6ではS偏光波
として反射され、PBS 1−5をP偏光波として通過し、
PBS 1−4ではS偏光波として反射され、ガラスロッド
2−2を通過してS偏光波ビーム7−2として素子外へ
出射される。このように図1の光路変換素子を用いて4
本の偏光多重された光ビーム間のバタフライ配線を実現
できる。光ビーム数が8本、16本と増加した場合には光
路変換素子を構成する各PBS 、ガラスロッドの大きさを
順次2倍、4倍としていけば良い。
【0016】本実施例の光路変換素子を用いて2n ×2
n 多端子光スイッチを構成した場合、光ビームのシフト
量がビーム間隔と等しい配線段では従来の光路変換素子
を用い、それ以外の配線段には本発明の光路変換素子を
用いることになる。従って、多端子光スイッチの相対光
路長L/dは、従来の光路変換素子を用いる4配線段分
の相対光路長4Pa と、それ以降の配線段の相対光路長
の和として次式のように表される。
n 多端子光スイッチを構成した場合、光ビームのシフト
量がビーム間隔と等しい配線段では従来の光路変換素子
を用い、それ以外の配線段には本発明の光路変換素子を
用いることになる。従って、多端子光スイッチの相対光
路長L/dは、従来の光路変換素子を用いる4配線段分
の相対光路長4Pa と、それ以降の配線段の相対光路長
の和として次式のように表される。
【数3】
【数4】 ただし式(3) はnが4以上の偶数の場合、式(4) はnが
5以上の奇数の場合の式である。また両式においてPb
は1個の光路変換素子を光ビームが通過する際の光路長
をその素子を構成するPBS の長さで割った係数であり、
最短光路(P偏光波が入射された場合)で2、最長光路
(S偏光波が入射され、最長経路を通った場合)で8、
平均で4の値をとる。
5以上の奇数の場合の式である。また両式においてPb
は1個の光路変換素子を光ビームが通過する際の光路長
をその素子を構成するPBS の長さで割った係数であり、
最短光路(P偏光波が入射された場合)で2、最長光路
(S偏光波が入射され、最長経路を通った場合)で8、
平均で4の値をとる。
【0017】図2には従来の光路変換素子を用いて2n
×2n 多チャンネル光スイッチを構成した場合と、本発
明の光路変換素子を用いた場合についてチャンネル数と
相対光路長の関係を式(1) 〜(4) から計算した結果をそ
れぞれ示している。横軸はn、縦軸は光スイッチを光ビ
ームが通過する光路長Lと光ビーム間隔dの比で定義さ
れる相対光路長をそれぞれ表している。また計算ではP
a =3、Pb =4を用いた。図2から本発明の光路変換
素子を用いた多端子光スイッチの方が従来の光スイッチ
に較べて相対光路長を小さくでき、その傾向はチャンネ
ル数が増えるほど顕著になることが分かる。例えば2048
×2048光スイッチ(n=11)を本発明の光路変換素子を
用いて構成した場合の相対光路長は1024×1024光スイッ
チ(n=10)を従来の光路変換素子を用いて構成した場
合の相対光路長よりも小さくなる。このことは本発明の
光路変換素子を用いた光スイッチではチャンネル数を従
来の光スイッチの2倍とし、かつ装置を小型にすること
ができることを示している。このように本発明の光路変
換素子は従来の光路変換素子に較べ相対光路長を短くで
き、その結果、小型でチャンネル数の大きい多端子空間
光スイッチを構成できるという利点がある。
×2n 多チャンネル光スイッチを構成した場合と、本発
明の光路変換素子を用いた場合についてチャンネル数と
相対光路長の関係を式(1) 〜(4) から計算した結果をそ
れぞれ示している。横軸はn、縦軸は光スイッチを光ビ
ームが通過する光路長Lと光ビーム間隔dの比で定義さ
れる相対光路長をそれぞれ表している。また計算ではP
a =3、Pb =4を用いた。図2から本発明の光路変換
素子を用いた多端子光スイッチの方が従来の光スイッチ
に較べて相対光路長を小さくでき、その傾向はチャンネ
ル数が増えるほど顕著になることが分かる。例えば2048
×2048光スイッチ(n=11)を本発明の光路変換素子を
用いて構成した場合の相対光路長は1024×1024光スイッ
チ(n=10)を従来の光路変換素子を用いて構成した場
合の相対光路長よりも小さくなる。このことは本発明の
光路変換素子を用いた光スイッチではチャンネル数を従
来の光スイッチの2倍とし、かつ装置を小型にすること
ができることを示している。このように本発明の光路変
換素子は従来の光路変換素子に較べ相対光路長を短くで
き、その結果、小型でチャンネル数の大きい多端子空間
光スイッチを構成できるという利点がある。
【0018】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明によれば、
偏光ビームスプリッタロッド、ガラスロッドを複数個積
層して構成される光路変換素子において、光の入出力方
向に対し平行なロッド間の境界面全てに偏光面交換素子
を配置することにより、従来の光路変換素子の半分の大
きさの偏光ビームスプリッタロッドおよびガラスロッド
を用いて従来素子と同等の機能を実現し、素子を通過す
る光の光路長を短くできる。その結果多端子空間光スイ
ッチの最大チャンネル数を増加させ、かつ装置を小型化
することができるという効果がある。
偏光ビームスプリッタロッド、ガラスロッドを複数個積
層して構成される光路変換素子において、光の入出力方
向に対し平行なロッド間の境界面全てに偏光面交換素子
を配置することにより、従来の光路変換素子の半分の大
きさの偏光ビームスプリッタロッドおよびガラスロッド
を用いて従来素子と同等の機能を実現し、素子を通過す
る光の光路長を短くできる。その結果多端子空間光スイ
ッチの最大チャンネル数を増加させ、かつ装置を小型化
することができるという効果がある。
【図1】図1は本発明の1実施例を示す図である。
【図2】図2は従来の光路変換素子を用いて2n ×2n
多チャンネル光スイッチを構成した場合と、本発明の光
路変換素子を用いた場合のチャンネル数と相対光路長の
関係を示す図である。
多チャンネル光スイッチを構成した場合と、本発明の光
路変換素子を用いた場合のチャンネル数と相対光路長の
関係を示す図である。
【図3】図3はスイッチ回路網の配線例を示す図であ
る。
る。
【図4】図4は多端子空間光スイッチの構成を示す図で
ある。
ある。
【図5】図5は従来の光路変換素子の構成を示す図であ
る。
る。
1−1〜1−10 偏光ビームスプリッタロッド(PBS) 2−1,2−2 ガラスロッドあるいは空隙 3−1〜3−5 偏光面交換素子 4−1〜4−4 入射P偏光波ビーム 5−1〜5−4 入射S偏光波ビーム 6−1〜6−4 出射P偏光波ビーム 7−1〜7−4 出射S偏光波ビーム 8−1〜8−16 信号入力端子 9−1〜9−16 信号出力端子 10−1〜10−7 スイッチ段 11−1〜11−6 配線段 12 コリメート信号光ビーム入力ポートアレイ 13 コリメート光ビーム出力ポートアレイ 14−1〜14−7 偏光面制御素子アレイ 15−1〜15−6 光路変換素子 16−1〜16−3 偏光面制御素子 17 光路変換素子 18 光路変換素子
Claims (1)
- 【請求項1】 等間隔の格子状または列状に配置された
互いに平行な複数の入射光ビームの全てに対し、該光ビ
ームを直交する2つの直線偏光成分に分離し、その一方
の直線偏光成分の光路を変換して、これを他の光ビーム
の、光路変換されない直線偏光成分と合成し、同一光路
上に伝搬させる機能を有する光路変換素子において、 通過する光ビームの互いに直交する2つの直線偏光成分
の内、一方の偏光成分はそのまま通過させ、他方の偏光
成分はその光路を90度回転させる偏光ビームスプリッタ
を複数個積層した第1の層と、 2個の偏光ビームスプリッタ、および透明な一様媒質か
らなる2個のブロックをそれぞれ一組として、これら2
種類の組を複数組交互に積層した第2の層と、 通過する光ビームの互いに直交する2つの直線偏光成分
を互いに交換する複数の偏光面交換素子により構成さ
れ、 上記第1の層の積層された偏光ビームスプリッタの全て
の積層面および上記第2の層の積層された偏光ビームス
プリッタおよび透明な一様媒質ブロックの全ての積層面
に上記偏光面交換素子を配置してなること、を特徴とす
る光路変換素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4217951A JP3040884B2 (ja) | 1992-08-17 | 1992-08-17 | 光路変換素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4217951A JP3040884B2 (ja) | 1992-08-17 | 1992-08-17 | 光路変換素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0667220A true JPH0667220A (ja) | 1994-03-11 |
JP3040884B2 JP3040884B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=16712273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4217951A Expired - Fee Related JP3040884B2 (ja) | 1992-08-17 | 1992-08-17 | 光路変換素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3040884B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1672407A1 (en) * | 2004-11-30 | 2006-06-21 | Barco N.V. | Dynamic array polariser and polarisation recovery system incorporating same |
-
1992
- 1992-08-17 JP JP4217951A patent/JP3040884B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1672407A1 (en) * | 2004-11-30 | 2006-06-21 | Barco N.V. | Dynamic array polariser and polarisation recovery system incorporating same |
US7495830B2 (en) * | 2004-11-30 | 2009-02-24 | Barco, N.V. | Polarisation recuperation system |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3040884B2 (ja) | 2000-05-15 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |