JPH0666983A - 自然循環用流体ダイオードを有する強制循環原子炉 - Google Patents

自然循環用流体ダイオードを有する強制循環原子炉

Info

Publication number
JPH0666983A
JPH0666983A JP5125579A JP12557993A JPH0666983A JP H0666983 A JPH0666983 A JP H0666983A JP 5125579 A JP5125579 A JP 5125579A JP 12557993 A JP12557993 A JP 12557993A JP H0666983 A JPH0666983 A JP H0666983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
flow
core
pump
boundary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5125579A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0774835B2 (ja
Inventor
Irvin R Kobsa
アービン・レイモンド・コブサ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US07/894,697 external-priority patent/US5303275A/en
Application filed by General Electric Co filed Critical General Electric Co
Publication of JPH0666983A publication Critical patent/JPH0666983A/ja
Publication of JPH0774835B2 publication Critical patent/JPH0774835B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Jet Pumps And Other Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 強制循環原子炉においてポンプ停止時の自然
循環流を増大し、炉心の安定性を改良する。 【構成】 ポンプデッキ(144)と炉心入口プレナム
(140)の間の冷却流体帰還路中に可動部品のない流
体ダイオード(202)を設ける。流体ダイオードは下
流方向への流れ(404)を比較的自由に通すことがで
きるが、上流方向への流れ(408)に対してはかなり
の抵抗を生じる。ポンプ(146)が停止した場合に
は、流体ダイオードは自然循環を増大するように作用
し、炉心の安定性を増強する。ポンプが動作している場
合には、流体ダイオードは逆流を阻止するように作用
し、ポンプの効率の損失を最小にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エネルギ発生システム
に関し、更に詳しくは、強制循環二相原子炉に関する。
本発明の主目的は、強制循環沸騰水型原子炉(FCBW
R)においてポンプが停止している場合の炉心の中性子
パワー安定性(core neutron power stability)を増大
することにある。
【0002】
【従来の技術】原子炉は炉心における核分裂の副産物と
して熱を発生し、一般に液体伝達媒体を使用して、この
熱を炉心から取り出す。二相原子炉においては、炉心の
熱は液体伝達媒体を気化させる。蒸気圧力の形のこのエ
ネルギは他の場所で使用するために原子炉から移し易
い。優勢な形式の二相原子炉は沸騰水型原子炉(BW
R)である。従って、BWRに関する次の説明の多くは
他の二相原子炉にも容易に使用され得る。
【0003】BWRにおいて、炉心の核分裂によって発
生した熱は水を沸騰させ、蒸気を発生するために使用す
ることができる。気化されることなく炉心を通過した水
は原子炉容器内を再循環され、炉心を通る連続した水の
流れを形成する。発生した蒸気は水から分離され、エネ
ルギを発生するために原子炉容器から移される。例え
ば、蒸気はタービンを駆動するために使用され、タービ
ンはまた発電機を駆動して電気を発生するために使用さ
れる。この過程において、蒸気は凝縮し、給水として容
器に戻される。凝縮液は内部を再循環する水と一緒にさ
れて、熱伝達を補助し続ける。
【0004】BWRは原子炉容器内で水を再循環するの
に使用される手段によって識別される。強制循環沸騰水
型原子炉(FCBWBR)は主にポンプに依存して、水
を再循環路に沿って駆動している。自然循環沸騰水型原
子炉(NCBWR)は主に降水管(downcomer )と炉心
の上の蒸気柱の間の密度の差によって発生する駆動力に
依存している。NCBWBRは簡単であるという利点を
有する。しかしながら、それらの固有の低いポンプ容量
は原子炉の出力を制限している。従って、最も大きな容
量のBWRはすべてFCBWRである。FCBWRとN
CBWRとの間の区別にも関わらず、FCBWRはポン
プが停止した場合に崩壊熱を炉心から除去し得るように
自然循環を利用するように設計することが好ましい。
【0005】NCBWRにおいては、炉心から上昇する
水は垂直に案内され、蒸気−水分離を促進し、炉心上の
比較的低い密度の蒸気/水ヘッドを支持する。水は原子
炉容器とチムニイ(chimney )と炉心の間の環状降水管
を下方に再循環する。降水管内の水は炉心およびチムニ
イ領域における蒸気と水の混合物よりも密度が大きい。
密度における差は炉心およびチムニイを通る上方への循
環および降水管を通る下方への循環を強制する。
【0006】自然循環は部分的に出力を制限するが、こ
れは循環速度が限られているので、水が炉心を流れる時
間が蒸気に変換されるのに最適な時間よりも長くなるか
らである。過度の沸騰の結果、炉心に大量の蒸気が発生
する。この大量の蒸気は炉心の安定性に悪影響を与える
が、これは核分裂速度の安定性崩壊比(stability-deca
y ratio )が単相圧力降下に対する二相圧力降下の比に
依存しているからである。NCBWRにおいては、この
問題は炉心によって発生する熱の量、従って原子炉の出
力を制限することによって処理される。
【0007】一方、FCBWRは典型的には自然循環の
みを使用して得られる出力を超えるように設計されてい
る。最大容量で動作しているFCBWRにおいて全ポン
プ出力障害が生じた場合には、過度の沸騰および炉心の
不安定性が発生する。全ポンプ出力障害が生じる可能性
を最小にするために、いくつかの独立したポンプが設け
られている。
【0008】冗長ポンプ動作によって得られる安全性の
レベルにも関わらず、FCBWRにおいて自然循環によ
るスループットすなわち流量を増大することはそれでも
なお価値があることである。自然循環は能動部品に依存
していないので安定性のバックアップとして特に魅力的
である。従って、自然循環における改良はFCBWRに
おいて非常に望ましいことである。
【0009】従来、FCBWRにおける自然循環を増大
するためバイパス弁を使用するものがある。この弁はポ
ンプがポンプ動作を停止した場合に自動的に開くように
設計され、これにより流水断面積を増大し、自然循環を
増強している。弁はポンプが動作している間は自動的に
閉じて、弁を通る逆流を阻止している。このバイパス弁
は信頼性の問題を生じる可動部品を有している。
【0010】
【発明の目的】本発明の目的は、可動部品を必要とする
ことなく、FCBWRに対してバイパス弁が有している
利点を提供することにある。
【0011】
【発明の概要】本発明は、ポンプが動作していないとき
に自然循環を促進するようにFCBWRに使用される。
このために、FCBWRは原子炉炉心の上に浮力ヘッド
を支持するチムニイを有している。ポンプは流体循環路
の境界の両側に圧力差を発生する。本発明は境界を通る
開口部を有し、チムニイによって支持された浮力ヘッド
によって引き起こされる自然循環を増強する。本発明に
よれば、これらの開口部はポンプが動作しているときに
境界を横切る逆流を抑制する流体ダイオードで構成され
る。本発明の典型的な実施においては、チムニイ機能は
適当に設計された蒸気分離器によって達成され、循環路
の境界はポンプデッキである。
【0012】流体ダイオードは、可動部品がなく、かつ
完全に封止しないことを除いて、逆止め弁と同様に機能
する。典型的には、流体ダイオードは「下流方向」への
流れを比較的妨害しない開口部を有している。しかしな
がら、「上流方向」への流れは開口部を横切るように方
向転換し、別の上流方向への流れと共に乱流を生じさせ
る。この乱流は開口部を通る上流方向への流れを抑制す
る。
【0013】流体ダイオードの1つのタイプは1組の入
れ子式になっている円筒体を有している。各円筒体は半
径方向内向きおよび下流方向に延在している方向転換器
を有している。方向転換器は実質的な乱流を生じさせる
ことなく下流方向への流れを中心の開口部に案内する。
上流方向への流れは円筒体の相互間に捕捉され、開口部
を横切るように半径方向内向きに方向転換される。この
開口部内への横断流が別の上流方向への流れと混合し
て、乱流を引き起こし、上流方向への流れを制限する。
【0014】本発明においては、比較的小さい抵抗をも
って発生する下流方向への流れは自然循環の流れであ
る。ポンプ動作の間に引き起こされる逆流は一層大きな
抵抗に合う上流方向の流れである。流体ダイオードは下
流方向への流れを許容するが、上流方向への流れを防止
する逆止め弁の作用に似ている。流体ダイオードは完全
に封止しないので、その有効性は100%ではない。し
かしながら、上流方向への逆流に対する抵抗が自然循環
の間の下流方向への流れにおける抵抗の少なくとも2倍
である場合には、基本的な利点は達成される。
【0015】本発明の主な利点は1)例えば弁がポンプ
トリップに応じて開放しなければならないときに閉位置
にくっついて動けなくなるように意図した通り動かなく
なったり、2)疲労によって破損し、場合によっては原
子炉の他の部品に悪影響を及ぼすような可動部品の欠点
を生じることなく、ポンプが停止した場合に炉心の中性
子力安定性が増強されることである。増強された自然循
環は炉心における単相圧力降下に対する二相圧力降下の
比を低減するので安定性が改良される。また、これは核
分裂速度の安定性崩壊比を改良するとともに、炉心中性
子パワー安定性を改良する。
【0016】流体ダイオードが可動部品を有していない
ので、信頼性を増大することができる。本発明は既存の
FCBWRと両立し得るので、大きな再設計を必要とし
ない。本発明はアクティブフィードバックシステムに依
存することなくポンプ電源の障害に自動的に応答するこ
とができる。従って、本発明は強制再循環の低下に対し
て信頼性をもって有効に応答することができる。本発明
のこれらおよび他の特徴および利点は添付図面を参照し
た次の説明から明らかである。
【0017】
【実施例の記載】本発明によれば、FCBWRシステム
100は図1に示すように原子炉圧力容器102および
その内部構成要素を有している。熱はFCBWR100
の炉心104内で発生し、この炉心は核分裂性物質から
なる燃料束106を有している。炉心104を通って上
方に循環する水は少なくとも部分的に蒸気に変換され
る。蒸気分離組立体108は蒸気を水から分離し、水は
流体帰還路を通って再循環される。蒸気分離組立体10
8は駆動ヘッドを支持して容器102内の水の自然循環
を促進するチムニイとして作用する。残った水は蒸気乾
燥器110によって蒸気から除去される。それから、蒸
気は容器ヘッド114近くの蒸気出口112を通って原
子炉から出る。
【0018】炉心104で発生する熱の量は制御ブレー
ド116を挿入したり、引っ込めることによっておよび
炉心の流れを変えることによって調整される。制御ブレ
ード116は炉心104内に挿入される程度により、炉
心104内に熱を発生する連鎖反応を促進するのに利用
できる中性子を吸収する。炉心104の下側の制御棒案
内管118は制御ブレード116の挿入したり引っ込め
る動作における垂直方向の動作を維持する。流体圧式制
御棒駆動装置120は制御ブレード116の挿入動作お
よび引っ込める動作を実行する。制御棒駆動ハウジング
122が容器102の底部ヘッド124を通って延在
し、ここでハウジングがスタブ管126に溶接され、こ
れはまた容器の底部ヘッド124に溶接されている。燃
料束106は炉心104の基部に設けられている炉心支
持プレート130上に取り付けられている燃料支持キャ
スティング128によって下側から支持されている。燃
料束106が炉心104内を下がる場合にトップガイド
132は燃料束106を一列に揃えるように補助する。
容器102はコンクリートの台座134上に取り付けら
れている。
【0019】容器102内の再循環路は、炉心104を
通って上昇し、分離器組立体108の直立管136を通
って上に進み、分離器組立体108の蒸気分離器137
を通って上方、外側、それから下方に進み、降水管13
8に向かって半径方向外向きに進み、降水管138を通
って下降し、炉心入口プレナム140を通って半径方向
内向きに進み、炉心104に戻るようになっている。
【0020】降水管138の半径方向の内壁を画定する
ようにシュラウド142が炉心104を取り囲み、炉心
104を通って上昇する蒸気/水の混合物から降水管1
38を通って下方に流れる流体を分離している。シュラ
ウド142は炉心104の下側まで延在し、降水管13
8と炉心入口プレナム140の間に境界を形成してい
る。シュラウド142は10個の電気ポンプ146(1
個のみが示されているが、6ないし10個が一般的であ
る)が取り付けられているポンプデッキ144まで下方
に延在している。強制循環の間、降水管138から炉心
入口プレナム140までの主流路はポンプ146の環状
吸込口を通っている。シュラウド142はシュラウド支
持部148によって支持されている。
【0021】本発明によれば、降水管138と炉心入口
プレナム140の間の流れ断面積は、強制循環が停止し
た場合、流体ダイオード202(図2には1つが示され
ている)を通る自然循環によって増大する。各流体ダイ
オード202は(円筒体204a、204bおよび20
4cとして示されている)半径方向に入れ子になってい
る円筒体204を有し、この円筒体は内向きに朝顔形に
伸びて、図2、図3および図4に示すように方向転換器
206(方向転換器206a、206bおよび206c
を含む)を定めている。各方向転換器206は図2に示
すように円筒体の周囲から円筒体の中心に向かって増大
する楕円形の曲率半径を有している。リブ支持部208
が図2に示すように円筒体204相互間に一定の間隔を
設けて、円筒体204を支持している。10個の流体ダ
イオード202が、(図3に示すように)それぞれ対の
隣接するポンプ146の間に設けられ、溶接部210に
よってポンプデッキ144に取り付けられている。
【0022】ポンプ146が動作していない場合には、
冷却液は図4において矢印402で示すようにポンプ1
46を通って下流に流れる。この自然循環流は降水管1
38と蒸気分離組立体108のチムニイ作用の間の差の
圧力によって駆動される。しかしながら、ポンプ146
の流れ断面積は限られているので、ポンプは限られた自
然循環しか行えない。ポンプデッキ144を通る自然循
環の全体の流れ断面積は流体ダイオード202によって
増大させられ、この流体ダイオードの各々は図2、図3
および図4に示すようにそれぞれ中央開口部212を有
している。各流体ダイオード202において、方向転換
器206は流れの矢印404で示すように自然循環を各
開口部212に集中させる。方向転換器206は自然循
環の流れに対する抵抗を最小にするために自然循環の流
れに対する乱流を最小にするために構成されている。
【0023】動作時には、ポンプは流れの矢印406で
示すように水をポンプデッキ144を通して強制的に流
す。この強制的な流れはポンプデッキ144の両側に正
の圧力差を形成する。すなわち、デッキ144の下流に
おける流体の圧力がデッキ144の上流における流体の
圧力よりも大きくなる。この正の圧力差は図4に示すよ
うに流体ダイオードの開口部212に向かう逆流408
を引き起こす。この逆流408は制限されてない場合に
は好ましくないことに強制循環の正味の効率を低減す
る。しかしながら、この逆流の大部分は流れの矢印41
0によって示すように円筒体204の相互間に捕捉さ
れ、それから流れの矢印412で示すように方向転換器
206によって半径方向内向きおよび下流方向に方向転
換させられる。この方向転換された逆流は渦流414を
発生するとともに開口部214を横切る横断流416を
発生する。渦流414および横断流416は混合して、
逆流408と干渉し、逆流408を阻止する乱流を生じ
る。従って、流体ダイオード202を通る正味の逆流4
18は、流体ダイオード202による非対称作用がない
場合に開口部212を通るものと比較して実質的に低減
する。
【0024】容器の壁102とシュラウド142との間
の距離は26インチである。方向転換器206は中心の
開口部212が6インチの一定の直径を有するように延
在し、10個の流体ダイオード202は所望の量の増大
した自然循環流を通過させる。図5に示すように、ポン
プデッキ144の上から流体ダイオード202を見た場
合、外側円筒体204aの最も上側の方向転換器206
aのみが見える。下側から見た場合には、図6に示すよ
うに円筒体204の同心円構造がはっきり見える。ま
た、図6にはリブ支持部208も示されている。
【0025】図7に示すように、本発明の方法700
は、ポンプ146が動作しているか否かに依存して条件
分岐ステップ701を有している。ポンプが動作してい
ない場合には、ステップ711において流体は最小の抵
抗で流体ダイオード202を通って下流に流れ、自然循
環を増大することができる。ポンプ146が動作してい
る場合には、ステップ721において流体ダイオード2
02を通る逆流は半径方向および下流方向に方向転換さ
れ、横断流416を発生する。ステップ722において
渦流414および横断流416は逆流408と混合し
て、乱流を生じ、それに付随して逆流に対する抵抗を生
じる。
【0026】本技術分野に専門知識を有する者は他の実
施例が考えられることを理解することができる。流れの
要件および実際に使用される流体ダイオードの数に従っ
て異なる流体ダイオードの直径を使用することができ
る。中心の通路すなわち開口部212の直径は一定であ
る必要はない。別の流体ダイオードとしては徐々に逆流
通路を狭くするように構成された方向転換器を有するも
のである。他の設計の流体ダイオードを使用することも
できる。特に、縦属接続ダイオード、テスラ(Tesla) ダ
イオード、スクロールダイオード、運動量流体ダイオー
ド、渦巻ダイオードおよび渦巻増幅器が考えられる。例
えば、B.E.A.ジェイコブズ(Jacobs)およびP.
J.ベイカー(Baker) の論文「縦属接続ダイオード(The
Cascade Diode) 」、第3回クランフィールド流体会議
紀要(Proceedings of The Third Cranfield Fluidics C
onference)、文献No.K5、英国流体力学研究協会、
クランフィールド、ベッドフォード、英国(British Hyd
rromechanics Research Association, Cranfield, Bedf
ord, United Kingdom)、1968年、pp.63−8
2;また、E.シャー(Sher)の論文「安定状態における
スクロールダイオードの特性の論理的および実験的研究
(Theoretical and Experimental Study of the Scroll
Diode Characteristics and Steady Conditions)」、流
体制御ジャーナル(The Journal of Fluid Control),
Vol.12、No.4、デブリッジ出版社(Debridge
Publishing Co.) 、カパチノ、カリフォルニア州(Cuper
tino, California) 、1980年12月、pp.57−
70;またさらに、N.シレッド(Syled) およびJ.
R.チッペッツ(Tippetts)の論文「高利得アクティブダ
イオード−−逆流渦巻増幅器(A High Gain Active Diod
e--the Reserve Flow Vortex Amplifier) 」、第6回ク
ランフィールド流体会議紀要(Proceedings of the Sixt
hCranfield Fluidics Conference)、文献No.J4、
英国流体力学研究協会(British Hydromechanics Resear
ch Association) 、クランフィールド、ベッドフォー
ド、英国(Cranfield,Bedford, United Kingdom)197
4年、pp.55−67;ならびにフランクW.ポール
(Frank W.Paul)の論文「運動量流体ダイオードの流体メ
カニックス(Fluid Mechanics of the Momentum Fluelic
Diode) 」、流体に関する1968年11月のIFAC
シンポジウムの紀要(Proceedings of the November,196
8,IFAC Symposium on Fluidics) 、文献A1、ピータ
プレグリナス社(Peter Pregrinus Ltd) 、ロンドン、1
969年、pp.1−15を参照されたい。一般に、一
方の方向においては低いインピーダンス(抵抗)を有
し、他方の方向においては高いインピーダンス(抵抗)
を有する非対称な流れを可能にする手段を使用して、本
発明に従って自然循環を増強することができる。
【0027】図示した沸騰水型原子炉は内部電気ポンプ
を有しているが、本発明はジェットポンプを使用した原
子炉にも同様に適用できる。説明した実施例は沸騰水型
原子炉について行われているが、本発明はまた自然循環
によって制限された再循環が可能である他の強制循環原
子炉にも適用できる。沸騰水型原子炉以外の二相原子炉
は自然循環用の浮力ヘッドとして作用し得る気相を有し
ているのでこのような原子炉も考慮することができる。
上述した実施例に対するこれらおよび他の変更および変
形も本発明によって考えられ、本発明の範囲は特許請求
の範囲によって限定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による強制循環沸騰水型原子炉の部分切
取り斜視図である。
【図2】本発明による流体ダイオード構造の1つのタイ
プを示す図1の原子炉の一部の断面図である。
【図3】本発明による内部ポンプおよび流体ダイオード
を使用した図1の原子炉の一部の斜視図である。
【図4】図1の原子炉のポンプおよび流体ダイオードを
通る流体の流れを示す断面図であり、点線で示す流れの
矢印は自然循環の流れを表し、実線で示す流れの矢印は
強制循環の間の流れを示している。
【図5】図3のポンプおよび流体ダイオードの上側平面
図である。
【図6】図5のポンプおよび流体ダイオードの底部平面
図であり、特にダイオードの円筒形部分の間のリブ支持
部を示している。
【図7】本発明によって実施される方法のフローチャー
トである。
【符号の説明】
100 FCBWRシステム102 圧力容器 104 炉心 106 燃料束 108 蒸気分離器 110 蒸気乾燥器 138 降水管 140 炉心入口プレナム 142 シュラウド 144 ポンプデッキ 146 ポンプ 202 流体ダイオード 204 円筒体 206 方向転換器 212 開口部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉容器(102)と、 前記容器内に配設された原子炉炉心(104)であっ
    て、該炉心の下側に炉心入口プレナム(140)を画定
    している原子炉炉心(104)と、 前記炉心の上に配設され、内部に蒸気/水柱を支持する
    ように前記炉心から上方に出る流体をほぼ垂直な経路に
    沿って案内するチムニイ手段(108)と、 前記チムニイ手段から出る流体を前記炉心入口プレナム
    に再循環し、上流方向および下流方向を定めている流体
    帰還路と、 前記流体帰還路に沿って前記下流方向に流体を駆動する
    ために前記流体帰還路の境界(144)の両側の圧力差
    を増大するように制御し得るポンプ手段(146)と、 前記境界を横切る流体の流れを非対称的に抑制し、流体
    を前記下流方向へは前記境界を横切って比較的自由に通
    過させ、前記上流方向への前記境界を横切る流体の流れ
    を抑制する流体ダイオード手段(202)とを有し、 前記ポンプ手段が動作していない場合には、前記流体ダ
    イオード手段は前記境界を横切る自然循環の流れ(40
    4)を抑制せずに通し、前記ポンプ手段が動作している
    場合には、前記流体ダイオード手段は前記境界を横切る
    逆流(408)を抑制する強制循環二相原子炉。
  2. 【請求項2】 前記流体ダイオード手段(202)によ
    る前記上流方向における流れ抵抗が前記流体ダイオード
    手段による前記下流方向における流れ抵抗の少なくとも
    2倍である請求項1記載の原子炉。
  3. 【請求項3】 前記流体ダイオード手段(202)は可
    動部品を有していない請求項1記載の原子炉。
  4. 【請求項4】 前記ポンプ手段(146)が動作してい
    る場合、前記流体ダイオード手段は乱流を形成すること
    によって前記逆流(408)を抑制するように構成され
    ている請求項1記載の原子炉。
  5. 【請求項5】 円筒形の容器壁部を有する原子炉圧力容
    器(102)と、 熱を発生する放射性炉心(104)であって、該炉心は
    前記原子炉圧力容器内に配設され、前記容器内および前
    記炉心の下側に炉心入口プレナム(140)を画定して
    いる放射性炉心(104)と、 蒸気/水柱を支持するチムニイ手段(108)と、 垂直にかつ少なくとも部分的に前記炉心の垂直方向に沿
    って前記炉心の下側レベルまで延在している円筒形シュ
    ラウド(142)であって、該シュラウドは降水管(1
    38)の半径方向内側の境界を画定し、前記容器壁部は
    前記降水管の半径方向外側の境界を画定している円筒形
    シュラウド(142)と、 前記容器内に配設された内部部品を有する再循環ポンプ
    手段(146)であって、該ポンプ手段は前記降水管か
    ら前記炉心入口プレナムに圧力差を形成し、該圧力差は
    前記ポンプ手段が動作しているとき正である再循環ポン
    プ手段(146)と、 前記降水管の基部に設けられているポンプデッキ(14
    4)であって、前記ポンプの内部部品は前記デッキ上に
    取り付けられ、前記デッキおよび前記シュラウドは前記
    炉心入口プレナムと前記降水管の間に降水管/プレナム
    境界を定めているポンプデッキ(144)と、 流体の流れを非対称的に制限し、前記ポンプデッキに取
    り付けられている流体ダイオード手段(202)であっ
    て、流体を前記ポンプデッキを通して前記下流方向に比
    較的自由に通過させ、前記ポンプデッキを通る前記上流
    方向への流体の流れを制限する流体ダイオード手段(2
    02)とを有し、 前記ポンプ手段が動作していない場合、前記流体ダイオ
    ード手段は前記ポンプデッキを通る自然循環の流れ(4
    04)を抑制せずに通し、前記ポンプ手段が動作してい
    る場合、前記流体ダイオード手段は前記ポンプデッキを
    通る逆流(408)を抑制する強制循環沸騰水型原子
    炉。
  6. 【請求項6】 前記流体ダイオード手段(202)は複
    数の半径方向に入れ子になっている円筒体(204)を
    有し、該円筒体は流体を下流方向および半径方向内向き
    に方向転換する方向転換手段(206)をそれぞれ有
    し、 流体が下流方向に流れる場合には、前記方向転換手段は
    比較的乱流を生じさせないことにより、下流方向の流れ
    (404)を抑制せず、 流体が上流方向に流れる場合には、前記方向転換手段は
    比較的多くの乱流を生じさせることにより、逆流(40
    8)を抑制するように作用する請求項5記載の原子炉。
  7. 【請求項7】 強制循環二相原子炉における炉心の安定
    性を改良する方法であって、 前記強制循環原子炉のポンプ手段が動作していない場合
    には、自然循環の流れが前記ポンプ手段をバイパスして
    開口部(202)を通るようにし(711)、 前記ポンプ手段が動作している場合には、前記開口部を
    通る逆流(408)を制限する(721、722)ステ
    ップを有する前記方法。
  8. 【請求項8】 前記逆流を制限する前記ステップは、前
    記開口部を横切る乱流(722)を発生するステップを
    有する請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 冷却液を再循環路に沿った圧力差境界を
    横切って下流方向に強制するポンプ(146)を有する
    強制循環二相原子炉における炉心の安定性を改良する方
    法であって、 前記強制循環原子炉のポンプが動作していない場合、自
    然循環の流れに対する抵抗が比較的小さくなるように前
    記再循環路の境界の開口部(202)を通して自然循環
    の流れを下流方向に流し(711)、 前記ポンプが動作して、冷却液を強制的に前記境界を横
    切って下流方向に駆動することにより、前記開口部に逆
    流(408)が生じるようになった場合、前記逆流の一
    部を方向転換して、前記開口部(712)を横切る横断
    流(416)を形成し、前記横断流を前記逆流と混合し
    て、前記逆流に対する抵抗を比較的大きくする乱流を生
    じさせるステップを有している前記方法。
JP5125579A 1992-06-05 1993-05-27 自然循環用流体ダイオードを有する強制循環原子炉 Expired - Lifetime JPH0774835B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/894,697 US5303275A (en) 1991-06-13 1992-06-05 Forced-circulation reactor with fluidic-diode-enhanced natural circulation
US894697 1992-06-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0666983A true JPH0666983A (ja) 1994-03-11
JPH0774835B2 JPH0774835B2 (ja) 1995-08-09

Family

ID=25403421

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5125579A Expired - Lifetime JPH0774835B2 (ja) 1992-06-05 1993-05-27 自然循環用流体ダイオードを有する強制循環原子炉

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH0774835B2 (ja)
TW (1) TW241365B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010057193A1 (en) * 2008-11-17 2010-05-20 Nuscale Power, Inc. Steam generator flow by-pass system
JP2019502136A (ja) * 2015-12-07 2019-01-24 ジーイー−ヒタチ・ニュークリア・エナジー・アメリカズ・エルエルシーGe−Hitachi Nuclear Energy Americas, Llc マルチループの金属冷却原子炉システムにおける逆流防止のための配管の改良

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010057193A1 (en) * 2008-11-17 2010-05-20 Nuscale Power, Inc. Steam generator flow by-pass system
US8437446B2 (en) 2008-11-17 2013-05-07 Nuscale Power, Llc Steam generator flow by-pass system
JP2019502136A (ja) * 2015-12-07 2019-01-24 ジーイー−ヒタチ・ニュークリア・エナジー・アメリカズ・エルエルシーGe−Hitachi Nuclear Energy Americas, Llc マルチループの金属冷却原子炉システムにおける逆流防止のための配管の改良
JP2021144050A (ja) * 2015-12-07 2021-09-24 ジーイー−ヒタチ・ニュークリア・エナジー・アメリカズ・エルエルシーGe−Hitachi Nuclear Energy Americas, Llc マルチループの金属冷却原子炉システムにおける逆流防止のための配管の改良
US11978565B2 (en) 2015-12-07 2024-05-07 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Piping enhancement for backflow prevention in a multiple loop, metal cooled nuclear reactor system

Also Published As

Publication number Publication date
TW241365B (ja) 1995-02-21
JPH0774835B2 (ja) 1995-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5303275A (en) Forced-circulation reactor with fluidic-diode-enhanced natural circulation
CN102282627B (zh) 具有集成式流通道的反应堆容器反射体
EP0495304A1 (en) Low pressure drop gas-liquid separator
US5100609A (en) Enhancing load-following and/or spectral shift capability in single-sparger natural circulation boiling water reactors
US4947485A (en) Method for obtaining load-following capability in natural circulation, free-surface separation boiling water reactors
JP3190726B2 (ja) 沸騰水炉の並列流再循環系
JPH0727053B2 (ja) 沸騰水型原子炉用の気水分離系
JP4805454B2 (ja) 気水分離装置用の分離器及びその運転方法
US5885333A (en) Low pressure drop steam separators
US5321731A (en) Modular steam separator with integrated dryer
JPH0666983A (ja) 自然循環用流体ダイオードを有する強制循環原子炉
US5120493A (en) Forced-circulation reactor with enhanced natural circulation
GB2104710A (en) Standby heat removal system for a nuclear reactor using flow diodes
EP0859368B1 (en) Low pressure drop steam separators
JPH04231897A (ja) 気水分離系を改良した沸騰水型原子炉
JP2012058113A (ja) 原子炉の気水分離設備
JP3964587B2 (ja) 原子炉用気水分離器
JP3272142B2 (ja) 気水分離器および気水分離装置
EP0403222A2 (en) Method for obtaining load-following capability in natural circulation boiling water reactors
SU1740956A1 (ru) Способ теплогидравлической стабилизации парогенерирующего канала
JPH04230896A (ja) 出力調整可能な自然循環沸騰水型原子炉
JPS6250691A (ja) 原子炉の炉心構造
JP2009210497A (ja) 沸騰型原子炉の低圧損気水分離器
JPH04231898A (ja) 気水分離を改良した沸騰水型原子炉
EP0994488A1 (en) Upper core supporting structure for nuclear reactor with coolant flow stabilizing facility

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960514