JPH0666746A - 爆気放出機構付き恒温装置 - Google Patents
爆気放出機構付き恒温装置Info
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- JPH0666746A JPH0666746A JP22263792A JP22263792A JPH0666746A JP H0666746 A JPH0666746 A JP H0666746A JP 22263792 A JP22263792 A JP 22263792A JP 22263792 A JP22263792 A JP 22263792A JP H0666746 A JPH0666746 A JP H0666746A
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- JP
- Japan
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- shaped
- cylindrical body
- temperature
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- Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)
- Testing Resistance To Weather, Investigating Materials By Mechanical Methods (AREA)
- Other Air-Conditioning Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 安全性が高く、爆発後の装置修復が容易で温
湿度制御を精度良く行える爆気放出機構付き恒温装置を
提供する。 【構成】 本装置は壁体1Aに嵌められた筒体41で、
上端部に断熱材42及びシール材aを介して外装板3に
臨む外縁部材411及び下端部に内縁部材412を連設
し、内槽板1に気密に固定された筒体41と、外縁部材
411にパッキンbを介して臨み、該筒体を塞ぐ板状外
部材43と、外装板3に固定され、板状外部材43を外
縁部材411へ向けパッキンcを介して押さえる外側押
さえ部材44と、パッキンdを介して内縁部材412に
支えられ、爆気で破れることが可能な板状内部材45
と、筒体41内において内部材45を内縁部材412へ
向けパッキンeを介して押さえる内側押さえ部材46
と、部材43と45の間に配置された断熱材47とで構
成する。
湿度制御を精度良く行える爆気放出機構付き恒温装置を
提供する。 【構成】 本装置は壁体1Aに嵌められた筒体41で、
上端部に断熱材42及びシール材aを介して外装板3に
臨む外縁部材411及び下端部に内縁部材412を連設
し、内槽板1に気密に固定された筒体41と、外縁部材
411にパッキンbを介して臨み、該筒体を塞ぐ板状外
部材43と、外装板3に固定され、板状外部材43を外
縁部材411へ向けパッキンcを介して押さえる外側押
さえ部材44と、パッキンdを介して内縁部材412に
支えられ、爆気で破れることが可能な板状内部材45
と、筒体41内において内部材45を内縁部材412へ
向けパッキンeを介して押さえる内側押さえ部材46
と、部材43と45の間に配置された断熱材47とで構
成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は物品を所定温度又は温湿
度に曝してその影響を調べたり、物品を乾燥させたり、
熱処理する等に用いる恒温装置に関する。さらに言う
と、物品を収容する内槽を形成する内槽板と前記内槽板
に断熱材を介して外装された外装板を含む恒温装置壁体
の一部に爆気放出機構を備えた恒温装置に関する。
度に曝してその影響を調べたり、物品を乾燥させたり、
熱処理する等に用いる恒温装置に関する。さらに言う
と、物品を収容する内槽を形成する内槽板と前記内槽板
に断熱材を介して外装された外装板を含む恒温装置壁体
の一部に爆気放出機構を備えた恒温装置に関する。
【0002】
【従来の技術】爆気放出機構を備えた恒温装置として
は、従来、ガソリン等の爆発性物質、車載用のエアバッ
ク等の爆発性のある物品を恒温装置周囲温度以上に加熱
して該温度の影響を調べる等に用いるものがある。この
種の恒温装置における爆気放出機構は図2に例示するよ
うな構造となっている。すなわち、図示例の従来恒温装
置Aにおける爆気放出機構4は、物品Wを収容する内槽
10を形成する内槽板1と内槽板1に断熱材2を介して
外装された外装板3を含む恒温装置壁体1Aの天井壁部
分に嵌められた筒体41を有している。
は、従来、ガソリン等の爆発性物質、車載用のエアバッ
ク等の爆発性のある物品を恒温装置周囲温度以上に加熱
して該温度の影響を調べる等に用いるものがある。この
種の恒温装置における爆気放出機構は図2に例示するよ
うな構造となっている。すなわち、図示例の従来恒温装
置Aにおける爆気放出機構4は、物品Wを収容する内槽
10を形成する内槽板1と内槽板1に断熱材2を介して
外装された外装板3を含む恒温装置壁体1Aの天井壁部
分に嵌められた筒体41を有している。
【0003】筒体41は、その上端部に筒体外側方へ延
びて外装板3の外面に臨むリング形状の外縁部材411
が、また、その下端部に内側方へ延びるリング形状の内
縁部材412が連設され、この内縁部材412で内槽板
1に固定されている。この固定はスポット溶接にて行わ
れている。外縁部材411と外装板3との間には断熱材
(熱切り材)42がリング形状に介在している。
びて外装板3の外面に臨むリング形状の外縁部材411
が、また、その下端部に内側方へ延びるリング形状の内
縁部材412が連設され、この内縁部材412で内槽板
1に固定されている。この固定はスポット溶接にて行わ
れている。外縁部材411と外装板3との間には断熱材
(熱切り材)42がリング形状に介在している。
【0004】筒体41の外縁部材411には板状外部材
43が上方から当てがわれ、該筒体上端を塞いでいる。
板状外部材43は、通常、所定厚さのアルミニゥム板で
ある。そして外装板3に溶接して固定された全体がリン
グ形状の外側押さえ部材44がこの板状外部材43の周
縁部を外縁部材411へ押さえ込んでいる。一方、筒体
41の下端部では、筒体41内に該筒体下端部を塞ぐよ
うに板状内部材45が嵌合され、前記内縁部材412に
支えられている。
43が上方から当てがわれ、該筒体上端を塞いでいる。
板状外部材43は、通常、所定厚さのアルミニゥム板で
ある。そして外装板3に溶接して固定された全体がリン
グ形状の外側押さえ部材44がこの板状外部材43の周
縁部を外縁部材411へ押さえ込んでいる。一方、筒体
41の下端部では、筒体41内に該筒体下端部を塞ぐよ
うに板状内部材45が嵌合され、前記内縁部材412に
支えられている。
【0005】該板状内部材45は、代表例としては、金
属網板の外面及び(又は)内面にアルミニゥム箔を張っ
たもので、爆気にてアルミニゥム箔が破れることが可能
であるとともに内槽10内の温度に耐え得る耐熱性と防
湿性を有している。筒体41内では、全体がリング形状
の内側押さえ部材46が板状内部材45の周縁部を内縁
部材412へ押さえている。板状外部材43と板状内部
材45及び押さえ部材46との間には断熱材47が配置
されている。
属網板の外面及び(又は)内面にアルミニゥム箔を張っ
たもので、爆気にてアルミニゥム箔が破れることが可能
であるとともに内槽10内の温度に耐え得る耐熱性と防
湿性を有している。筒体41内では、全体がリング形状
の内側押さえ部材46が板状内部材45の周縁部を内縁
部材412へ押さえている。板状外部材43と板状内部
材45及び押さえ部材46との間には断熱材47が配置
されている。
【0006】なお、この従来恒温装置Aには、内槽10
に対し物品Wを出し入れする断熱扉(図示せず)、内槽
10内を所定の高温に維持する加熱手段(図示せず)も
備わっている。この爆気放出機構4によると、物品Wが
爆発した場合、その爆気圧にて板状内部材45における
アルミニウム箔が破れ、爆気が金網の目を通過して断熱
材47へ流れる。断熱材47はこの圧力を一部吸収しつ
つ上方へ押され、板状外部材43を上方へ押圧する。そ
の押圧力が板状外部材43を変形させ、その周縁部を外
側押さえ部材44から外したり、破断したりする。かく
して爆気は瞬時に外部へ放出される。
に対し物品Wを出し入れする断熱扉(図示せず)、内槽
10内を所定の高温に維持する加熱手段(図示せず)も
備わっている。この爆気放出機構4によると、物品Wが
爆発した場合、その爆気圧にて板状内部材45における
アルミニウム箔が破れ、爆気が金網の目を通過して断熱
材47へ流れる。断熱材47はこの圧力を一部吸収しつ
つ上方へ押され、板状外部材43を上方へ押圧する。そ
の押圧力が板状外部材43を変形させ、その周縁部を外
側押さえ部材44から外したり、破断したりする。かく
して爆気は瞬時に外部へ放出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記従来タイプ
の爆気放出機構は、板状外部材43と外側押さえ部材4
4との間、板状外部材43と筒体外縁部材411との
間、板状内部材45と筒体内縁部材412との間、板状
内部材45と内側押さえ部材46との間のそれぞれにお
ける気密シール性が十分でなく、さらに、筒体41と内
槽板1とはスポット溶接で連結されていて両者間に隙間
があるため、内槽10の密閉性が悪く、次のような問題
が生じる。
の爆気放出機構は、板状外部材43と外側押さえ部材4
4との間、板状外部材43と筒体外縁部材411との
間、板状内部材45と筒体内縁部材412との間、板状
内部材45と内側押さえ部材46との間のそれぞれにお
ける気密シール性が十分でなく、さらに、筒体41と内
槽板1とはスポット溶接で連結されていて両者間に隙間
があるため、内槽10の密閉性が悪く、次のような問題
が生じる。
【0008】すなわち、かかる従来爆気放出機構を低温
運転を行える恒温装置に採用して内槽内を周囲温度以下
の低温に維持しようとすると、内槽中へ外気が侵入して
所望の低温維持が困難になったり、また、外気の侵入に
伴って結露が発生し、これが内槽内へ入り混んで槽内物
品に悪影響を与えたり、温度制御を困難にしたりする等
の問題が生じる。
運転を行える恒温装置に採用して内槽内を周囲温度以下
の低温に維持しようとすると、内槽中へ外気が侵入して
所望の低温維持が困難になったり、また、外気の侵入に
伴って結露が発生し、これが内槽内へ入り混んで槽内物
品に悪影響を与えたり、温度制御を困難にしたりする等
の問題が生じる。
【0009】さらに、かかる従来爆気放出機構を恒温恒
湿運転を行える恒温装置に採用して内槽内を高湿に維持
しようとすると、湿度が外部へ逃げて所望の湿度維持が
困難になる等の問題も生じる。従って、前述の従来爆気
放出機構は低温運転や高湿運転を行う恒温装置には採用
できない。それ故、これら恒温装置では内槽中物品の爆
発に対しては、一番弱い部分である扉を機械的にロック
して、爆発時における扉の開放を防止している程度であ
る。
湿運転を行える恒温装置に採用して内槽内を高湿に維持
しようとすると、湿度が外部へ逃げて所望の湿度維持が
困難になる等の問題も生じる。従って、前述の従来爆気
放出機構は低温運転や高湿運転を行う恒温装置には採用
できない。それ故、これら恒温装置では内槽中物品の爆
発に対しては、一番弱い部分である扉を機械的にロック
して、爆発時における扉の開放を防止している程度であ
る。
【0010】しかしこの程度の対策では、装置内物品が
爆発したとき、装置のどの部分が破損して爆気が放出さ
れるのか明らかでないため装置周辺が非常に危険である
ばかりでなく、爆発により破損した装置の修復も困難と
なる。そこで本発明は、内部に収容した物品が爆発して
も、その爆気が予め定めた部位から外部へ放出され、従
ってそれだけ安全性が高く、爆発後の装置修復も容易で
あるとともに、低温の場合を含む温度制御、或いは高湿
の場合を含む温湿度制御を精度良く行える爆気放出機構
付き恒温装置を提供することを目的とする。
爆発したとき、装置のどの部分が破損して爆気が放出さ
れるのか明らかでないため装置周辺が非常に危険である
ばかりでなく、爆発により破損した装置の修復も困難と
なる。そこで本発明は、内部に収容した物品が爆発して
も、その爆気が予め定めた部位から外部へ放出され、従
ってそれだけ安全性が高く、爆発後の装置修復も容易で
あるとともに、低温の場合を含む温度制御、或いは高湿
の場合を含む温湿度制御を精度良く行える爆気放出機構
付き恒温装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的に従
い、物品を収容する内槽を形成する内槽板と前記内槽板
に断熱材を介して外装された外装板を含む恒温装置壁体
の一部に爆気放出機構を備え、前記爆気放出機構は、前
記恒温装置壁体に嵌められた筒体であって筒体外側方へ
延びて前記外装板の外面に臨む外縁部材及び内側方へ延
びる内縁部材を連設され、且つ、気密に前記内槽板に固
定された筒体と、前記筒体の外縁部材に第1の気密シー
ルパッキンを介して臨み、該筒体を塞ぐ板状外部材と、
前記外装板に固定され、前記板状外部材を前記筒体の外
縁部材へ向け第2の気密シールパッキンを介して押さえ
る外側押さえ部材と、前記筒体内に該筒体を塞ぐように
嵌合され、第3の気密シールパッキンを介して前記内縁
部材に支えられ、爆気にて破れることが可能の板状内部
材と、前記筒体内において前記板状内部材を前記内縁部
材へ向け第4の気密シールパッキンを介して押さえる内
側押さえ部材と、前記板状外部材と板状内部材の間に配
置された断熱材とを含むことを特徴とする爆気放出機構
付き恒温装置を提供するものである。
い、物品を収容する内槽を形成する内槽板と前記内槽板
に断熱材を介して外装された外装板を含む恒温装置壁体
の一部に爆気放出機構を備え、前記爆気放出機構は、前
記恒温装置壁体に嵌められた筒体であって筒体外側方へ
延びて前記外装板の外面に臨む外縁部材及び内側方へ延
びる内縁部材を連設され、且つ、気密に前記内槽板に固
定された筒体と、前記筒体の外縁部材に第1の気密シー
ルパッキンを介して臨み、該筒体を塞ぐ板状外部材と、
前記外装板に固定され、前記板状外部材を前記筒体の外
縁部材へ向け第2の気密シールパッキンを介して押さえ
る外側押さえ部材と、前記筒体内に該筒体を塞ぐように
嵌合され、第3の気密シールパッキンを介して前記内縁
部材に支えられ、爆気にて破れることが可能の板状内部
材と、前記筒体内において前記板状内部材を前記内縁部
材へ向け第4の気密シールパッキンを介して押さえる内
側押さえ部材と、前記板状外部材と板状内部材の間に配
置された断熱材とを含むことを特徴とする爆気放出機構
付き恒温装置を提供するものである。
【0012】なお、本発明に係る恒温装置の概念には、
温度を所望のものに設定する狭義の恒温器だけでなく、
温湿度を所望のものに設定する恒温恒湿器も含まれる。
前記爆気放出機構における板状内部材は、爆気圧にてで
きるだけ早く破れて爆気の通過を許すものが望ましい。
そして、必要に応じ、内槽における設定温度に耐え得る
耐熱性のあるものとする。また、内槽内温度制御を精度
良く行えるように熱容量の小さいものが望ましい。さら
に、前記恒温装置が湿度制御も行える恒温恒湿装置の場
合のように、湿度の影響も考慮すべきときは、防湿性の
ものが望ましい。このような条件を満たす板状内部材の
代表例として、金属網板の外面及び(又は)内面にアル
ミニウム箔を張設したものを挙げることができる。
温度を所望のものに設定する狭義の恒温器だけでなく、
温湿度を所望のものに設定する恒温恒湿器も含まれる。
前記爆気放出機構における板状内部材は、爆気圧にてで
きるだけ早く破れて爆気の通過を許すものが望ましい。
そして、必要に応じ、内槽における設定温度に耐え得る
耐熱性のあるものとする。また、内槽内温度制御を精度
良く行えるように熱容量の小さいものが望ましい。さら
に、前記恒温装置が湿度制御も行える恒温恒湿装置の場
合のように、湿度の影響も考慮すべきときは、防湿性の
ものが望ましい。このような条件を満たす板状内部材の
代表例として、金属網板の外面及び(又は)内面にアル
ミニウム箔を張設したものを挙げることができる。
【0013】前記爆気放出機構における板状外部材は、
物品の爆発にて板状内部材が破れたとき、爆気がストレ
ートに外部へ放出される危険を緩らげるためのもので、
この目的のための適当な強度と、爆発にともなって最終
的には外側押さえ部材から容易に外れる変形性(可撓
性、屈曲性等)或いは破断性を有するものであればよ
く、例えば所定厚さのアルミニウム板が考えられる。破
断しないものを採用すれば再使用可能である。
物品の爆発にて板状内部材が破れたとき、爆気がストレ
ートに外部へ放出される危険を緩らげるためのもので、
この目的のための適当な強度と、爆発にともなって最終
的には外側押さえ部材から容易に外れる変形性(可撓
性、屈曲性等)或いは破断性を有するものであればよ
く、例えば所定厚さのアルミニウム板が考えられる。破
断しないものを採用すれば再使用可能である。
【0014】内槽内の温度制御を精度良く行う観点か
ら、板状外部材の内側には耐熱性のある、また、熱容量
の小さい膜材を設けてもよい。湿度の影響を考慮した方
が良いときは、該膜材も防湿性のものとすることが考え
られる。このような膜材の例として、アルミニウム箔か
らなる膜材を挙げることができる。また、前記筒体の外
縁部材と装置外装板との間には、断熱材(熱切り材)、
さらには該断熱材と筒体外縁部材との間に気密シール材
を設けてもよい。
ら、板状外部材の内側には耐熱性のある、また、熱容量
の小さい膜材を設けてもよい。湿度の影響を考慮した方
が良いときは、該膜材も防湿性のものとすることが考え
られる。このような膜材の例として、アルミニウム箔か
らなる膜材を挙げることができる。また、前記筒体の外
縁部材と装置外装板との間には、断熱材(熱切り材)、
さらには該断熱材と筒体外縁部材との間に気密シール材
を設けてもよい。
【0015】前記爆気放出機構における筒体に連設され
た外縁部材、内縁部材は筒体と一体的に形成されていて
も、筒体に接続されたものでも、或いは筒体に連続する
内槽板の張り出し部分を利用するもの等でもよい。ま
た、前記爆気放出機構を設ける位置は、作業者の安全性
を考慮して定めればよいが、例えば作業者の近づく恐れ
の少ない装置天井部分が考えられる。いずれにしても、
爆気放出機構に対向する恒温装置設置空間壁は該放出機
構から適当な安全距離を保ち、耐火構造とすることが考
えられる。
た外縁部材、内縁部材は筒体と一体的に形成されていて
も、筒体に接続されたものでも、或いは筒体に連続する
内槽板の張り出し部分を利用するもの等でもよい。ま
た、前記爆気放出機構を設ける位置は、作業者の安全性
を考慮して定めればよいが、例えば作業者の近づく恐れ
の少ない装置天井部分が考えられる。いずれにしても、
爆気放出機構に対向する恒温装置設置空間壁は該放出機
構から適当な安全距離を保ち、耐火構造とすることが考
えられる。
【0016】
【作用】本発明恒温装置によると、その内槽中に設置さ
れた物品は、所定の温度又は温湿度に曝され、その温度
又は温湿度の影響等を調べられる。或いは、所定の温度
又は温湿度処理を施される。このような試験、処理の
間、爆気放出機構各部は気密にシールされており、低温
の場合を含む所定の温度に、或いは高湿の場合を含む所
定の温湿度に精度良く制御される。
れた物品は、所定の温度又は温湿度に曝され、その温度
又は温湿度の影響等を調べられる。或いは、所定の温度
又は温湿度処理を施される。このような試験、処理の
間、爆気放出機構各部は気密にシールされており、低温
の場合を含む所定の温度に、或いは高湿の場合を含む所
定の温湿度に精度良く制御される。
【0017】前記物品が爆発すると、その爆気が爆気放
出機構における板状内部材を破断し、該機構内へ流れ込
み、そこの断熱材と共に板状外部材を外方へ押圧する。
板状外部材はこの押圧力により変形して最終的に外側押
さえ部材から外れたり、或いは破断したりして、開放さ
れ、これによって爆気が外部へ放出される。かかる物品
爆発において恒温装置本体の再使用不可能な破壊は免れ
る。爆気放出機構部分については、板状内部材、断熱材
等、破損し、或いは再使用不可能なものを交換し、再度
使用できる。
出機構における板状内部材を破断し、該機構内へ流れ込
み、そこの断熱材と共に板状外部材を外方へ押圧する。
板状外部材はこの押圧力により変形して最終的に外側押
さえ部材から外れたり、或いは破断したりして、開放さ
れ、これによって爆気が外部へ放出される。かかる物品
爆発において恒温装置本体の再使用不可能な破壊は免れ
る。爆気放出機構部分については、板状内部材、断熱材
等、破損し、或いは再使用不可能なものを交換し、再度
使用できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1を参照して説明
する。図1は本発明に係る恒温器の部分断面図である。
この恒温器は図2の従来例恒温器において爆気放出機構
4を改良して機構40とし、内槽10内を図示しない空
調手段にて所望の温湿度に制御できるようにした恒温器
(恒温恒湿器)である。
する。図1は本発明に係る恒温器の部分断面図である。
この恒温器は図2の従来例恒温器において爆気放出機構
4を改良して機構40とし、内槽10内を図示しない空
調手段にて所望の温湿度に制御できるようにした恒温器
(恒温恒湿器)である。
【0019】図2の従来例恒温器における部品と寸法上
若干の相違を除けば実質上同構成の部品には、従来例恒
温器におけると同じ参照符号を付してある。それら部品
については説明を省略する。爆気放出機構40は、図2
の従来例恒温器における機構4において、さらに、所定
厚さのアルミニウム製の板状外部材43の内側に、温度
制御をより精度良く行うために、耐熱性、防湿性のあの
熱容量の比較的小さいアルミニウム箔製の膜材43aを
配置するとともに、筒体外縁部材411とその下の熱切
り材42との間にリング形状にシール材aを、板状外縁
部材411と板状外部材43及び膜材43aとの間にリ
ング形状に第1の気密シールパッキンbを、板状外部材
43と外側押さえ部材44との間にリング形状に第2の
気密シールパッキンcを、板状内部材45と筒体内縁部
材412との間にリング形状に第3の気密シールパッキ
ンdを、板状内部材45と内側押さえ部材46との間に
リング形状に第4の気密シールパッキンeをそれぞれ挿
入したものである。シール材a、パッキンb、cはいず
れも外側押さえ部材44の内周面にも気密に接してい
る。また、パッキンd及びeはそれぞれ筒体41の内周
面にも気密に接している。
若干の相違を除けば実質上同構成の部品には、従来例恒
温器におけると同じ参照符号を付してある。それら部品
については説明を省略する。爆気放出機構40は、図2
の従来例恒温器における機構4において、さらに、所定
厚さのアルミニウム製の板状外部材43の内側に、温度
制御をより精度良く行うために、耐熱性、防湿性のあの
熱容量の比較的小さいアルミニウム箔製の膜材43aを
配置するとともに、筒体外縁部材411とその下の熱切
り材42との間にリング形状にシール材aを、板状外縁
部材411と板状外部材43及び膜材43aとの間にリ
ング形状に第1の気密シールパッキンbを、板状外部材
43と外側押さえ部材44との間にリング形状に第2の
気密シールパッキンcを、板状内部材45と筒体内縁部
材412との間にリング形状に第3の気密シールパッキ
ンdを、板状内部材45と内側押さえ部材46との間に
リング形状に第4の気密シールパッキンeをそれぞれ挿
入したものである。シール材a、パッキンb、cはいず
れも外側押さえ部材44の内周面にも気密に接してい
る。また、パッキンd及びeはそれぞれ筒体41の内周
面にも気密に接している。
【0020】これらシール材、パッキンは適当なシール
性、耐熱性、耐湿性を有するものであれば何でもよい
が、本例ではシリコンゴム製である。また、筒体41は
これと一体の内縁部材412にて内槽板1の張り出し部
分に全周気密にアルゴン溶接してある。筒体1の開口断
面積は爆気を円滑に逃がし得るように設定してある。以
上の実施例恒温器によると、その内槽10中に設置され
た物品Wは、所定の温湿度に曝され、その温湿度の影響
等を調べられる。或いは、所定の温湿度処理を施され
る。
性、耐熱性、耐湿性を有するものであれば何でもよい
が、本例ではシリコンゴム製である。また、筒体41は
これと一体の内縁部材412にて内槽板1の張り出し部
分に全周気密にアルゴン溶接してある。筒体1の開口断
面積は爆気を円滑に逃がし得るように設定してある。以
上の実施例恒温器によると、その内槽10中に設置され
た物品Wは、所定の温湿度に曝され、その温湿度の影響
等を調べられる。或いは、所定の温湿度処理を施され
る。
【0021】このような試験、処理の間、爆気放出機構
40の各部は主としてシール材a、パッキンb〜eによ
り気密にシールされており、従って内槽10がそれだけ
密閉され、低温の場合を含む所定の温度に、そして高湿
の場合を含む所定の湿度に精度良く制御される。物品W
が爆発すると、その爆気が爆気放出機構40における板
状内部材45のアルミニウム箔を破断して金属網板の目
を通過し、該機構内へ流れ込み、そこの断熱材47と共
に板状外部材43を外方へ押圧する。板状外部材43
は、この例では破損に至らないものが採用されており、
この押圧力により変形して最終的に外側押さえ部材44
から外れて開放され、これによって爆気が瞬時にして予
め定めた方向へ安全に逃がされる。しかも恒温装置の損
傷はこの機構40部分だけであるから最小に済み、装置
修復も容易である。
40の各部は主としてシール材a、パッキンb〜eによ
り気密にシールされており、従って内槽10がそれだけ
密閉され、低温の場合を含む所定の温度に、そして高湿
の場合を含む所定の湿度に精度良く制御される。物品W
が爆発すると、その爆気が爆気放出機構40における板
状内部材45のアルミニウム箔を破断して金属網板の目
を通過し、該機構内へ流れ込み、そこの断熱材47と共
に板状外部材43を外方へ押圧する。板状外部材43
は、この例では破損に至らないものが採用されており、
この押圧力により変形して最終的に外側押さえ部材44
から外れて開放され、これによって爆気が瞬時にして予
め定めた方向へ安全に逃がされる。しかも恒温装置の損
傷はこの機構40部分だけであるから最小に済み、装置
修復も容易である。
【0022】機構40の修復は、膜材43a、板状内部
材45、断熱材47の交換にて可能である。パッキン
b、c、d、eについても必要に応じ、交換してもよ
い。
材45、断熱材47の交換にて可能である。パッキン
b、c、d、eについても必要に応じ、交換してもよ
い。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、次
の利点を有する爆気放出機構付き恒温装置を提供するこ
とができる。 内部に収容した物品が爆発したとき、その爆気が予
め定めた部位、すなわち爆気放出機構から外部へ放出さ
れ、このように爆気放出部位が予め分かっているので安
全性が高い。 爆気放出後の装置修復は破損した爆気放出機構部分
について行えばよいので、修復が容易である。 爆気放出機構は気密性が良いのでそれだけ精度良く
所望の温度制御、或いは温湿度制御を行うことができ
る。
の利点を有する爆気放出機構付き恒温装置を提供するこ
とができる。 内部に収容した物品が爆発したとき、その爆気が予
め定めた部位、すなわち爆気放出機構から外部へ放出さ
れ、このように爆気放出部位が予め分かっているので安
全性が高い。 爆気放出後の装置修復は破損した爆気放出機構部分
について行えばよいので、修復が容易である。 爆気放出機構は気密性が良いのでそれだけ精度良く
所望の温度制御、或いは温湿度制御を行うことができ
る。
【図1】本発明の一実施例の要部の断面図である。
【図2】従来例の断面図である。
A 恒温装置 1A 恒温装置壁体 10 内槽 1 内槽板 2 断熱材 3 外装板 40 爆気放出機構 41 筒体 411 外縁部材 412 内縁部材 42 熱切り材 43 板状外部材 43a 膜材 44 外側押さえ部材 45 板状内部材 46 内側押さえ部材 47 断熱材 a シール材 b、c、d、e 気密シールパッキン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金森 郁夫 大阪市北区天神橋3丁目5番6号 タバイ エスペック株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 物品を収容する内槽を形成する内槽板と
前記内槽板に断熱材を介して外装された外装板を含む恒
温装置壁体の一部に爆気放出機構を備え、前記爆気放出
機構は、前記恒温装置壁体に嵌められた筒体であって筒
体外側方へ延びて前記外装板の外面に臨む外縁部材及び
内側方へ延びる内縁部材を連設され、且つ、前記内槽板
に気密に固定された筒体と、前記筒体の外縁部材に第1
の気密シールパッキンを介して臨み、該筒体を塞ぐ板状
外部材と、前記外装板に固定され、前記板状外部材を前
記筒体の外縁部材へ向け第2の気密シールパッキンを介
して押さえる外側押さえ部材と、前記筒体内に該筒体を
塞ぐように嵌合され、第3の気密シールパッキンを介し
て前記内縁部材に支えられ、爆気にて破れることが可能
の板状内部材と、前記筒体内において前記板状内部材を
前記内縁部材へ向け第4の気密シールパッキンを介して
押さえる内側押さえ部材と、前記板状外部材と板状内部
材の間に配置された断熱材とを含むことを特徴とする爆
気放出機構付き恒温装置。 - 【請求項2】 前記板状内部材が耐熱性、防湿性を有し
ている請求項1記載の爆気放出機構付き恒温装置。 - 【請求項3】 前記板状外部材の内面側に耐熱性、防湿
性のある膜材を配置した請求項1又は2記載の爆気放出
機構付き恒温装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22263792A JPH0666746A (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 爆気放出機構付き恒温装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22263792A JPH0666746A (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 爆気放出機構付き恒温装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0666746A true JPH0666746A (ja) | 1994-03-11 |
Family
ID=16785579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22263792A Withdrawn JPH0666746A (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 爆気放出機構付き恒温装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0666746A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4842784A (en) * | 1986-07-30 | 1989-06-27 | Miyama Kogyo Kabushiki Kaisha | Method of manufacturing a climbing step with embedded reflection plate |
JP2016176793A (ja) * | 2015-03-19 | 2016-10-06 | エスペック株式会社 | 環境試験装置 |
CN113092095A (zh) * | 2021-04-13 | 2021-07-09 | 泰州华业管道设备制造有限公司 | 一种风阀泄露量防爆门压力多功能测试台 |
-
1992
- 1992-08-21 JP JP22263792A patent/JPH0666746A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4842784A (en) * | 1986-07-30 | 1989-06-27 | Miyama Kogyo Kabushiki Kaisha | Method of manufacturing a climbing step with embedded reflection plate |
JP2016176793A (ja) * | 2015-03-19 | 2016-10-06 | エスペック株式会社 | 環境試験装置 |
CN113092095A (zh) * | 2021-04-13 | 2021-07-09 | 泰州华业管道设备制造有限公司 | 一种风阀泄露量防爆门压力多功能测试台 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991102 |