JPH066653Y2 - ケ−ブル貫通部の防火措置構造 - Google Patents
ケ−ブル貫通部の防火措置構造Info
- Publication number
- JPH066653Y2 JPH066653Y2 JP1984171582U JP17158284U JPH066653Y2 JP H066653 Y2 JPH066653 Y2 JP H066653Y2 JP 1984171582 U JP1984171582 U JP 1984171582U JP 17158284 U JP17158284 U JP 17158284U JP H066653 Y2 JPH066653 Y2 JP H066653Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable
- heat
- fire protection
- protection structure
- heat dissipation
- Prior art date
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- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はケーブル貫通部の防火措置構造に関し、更に詳
細には建造物内隔壁のケーブル貫通部においてケーブル
の熱を放散するケーブル貫通防火措置部の構造に関す
る。
細には建造物内隔壁のケーブル貫通部においてケーブル
の熱を放散するケーブル貫通防火措置部の構造に関す
る。
従来、建造物内隔壁をケーブルが通過する際の当該貫通
部防火措置には種々の構造があるが、基本的には第2図
に概略的に示されるように構成されていた。
部防火措置には種々の構造があるが、基本的には第2図
に概略的に示されるように構成されていた。
すなわち、従来のケーブル貫通部の防火措置構造は、隔
壁1に形成された貫通孔2にケーブル3を通し、その後
当該貫通孔2にロックウールなどの耐火材4を充填し、
貫通孔2の両開口面を耐火板5で閉塞し、更にその耐火
板5のケーブル貫通部に耐熱シール材6をケーブル3に
沿って盛り付けて形成される。
壁1に形成された貫通孔2にケーブル3を通し、その後
当該貫通孔2にロックウールなどの耐火材4を充填し、
貫通孔2の両開口面を耐火板5で閉塞し、更にその耐火
板5のケーブル貫通部に耐熱シール材6をケーブル3に
沿って盛り付けて形成される。
しかしながら、従来のケーブル貫通部防火措置構造で
は、ケーブルが大電力供給用の太線の場合とか、ケーブ
ル本数が多い場合には第2図に示される如く措置部の長
さLを大きくする必要があった。その理由は、例えば大
電力供給用の太いケーブルの場合、内部の銅線が非常に
よく熱を伝えるため火災の際に防火機能に対しては非常
に不利となるからであった。しかも、このような太いケ
ーブルやケーブル本数が多い場合にはその良好な伝熱性
のために防火措置使用材料などに多くの条件が必要であ
る。また、細いケーブルが少数であっても太いケーブル
が1本でもあれば防火措置としては第2図の如くこの太
いケーブルにあわせて設計しなくてはならない。
は、ケーブルが大電力供給用の太線の場合とか、ケーブ
ル本数が多い場合には第2図に示される如く措置部の長
さLを大きくする必要があった。その理由は、例えば大
電力供給用の太いケーブルの場合、内部の銅線が非常に
よく熱を伝えるため火災の際に防火機能に対しては非常
に不利となるからであった。しかも、このような太いケ
ーブルやケーブル本数が多い場合にはその良好な伝熱性
のために防火措置使用材料などに多くの条件が必要であ
る。また、細いケーブルが少数であっても太いケーブル
が1本でもあれば防火措置としては第2図の如くこの太
いケーブルにあわせて設計しなくてはならない。
ところが防火措置のために第2図のように措置部を長く
することは、平常時に通電による発熱の放散が悪く、ホ
ットスポットと呼称される部分的過熱がこの措置部内で
生ずるという問題があった。
することは、平常時に通電による発熱の放散が悪く、ホ
ットスポットと呼称される部分的過熱がこの措置部内で
生ずるという問題があった。
本考案の目的は、防火措置部を通過する部分でのケーブ
ルの熱を放散し、防火措置部の長さを短かくし且つホッ
トスポットの発生のないケーブル貫通部の防火措置構造
を提供することにある。
ルの熱を放散し、防火措置部の長さを短かくし且つホッ
トスポットの発生のないケーブル貫通部の防火措置構造
を提供することにある。
このような技術的課題を達成するための手段として、本
考案のケーブル貫通部の防火措置構造は、隔壁のケーブ
ル貫通防火措置部に隣接してケーブルに放熱装置を取付
けたものである。
考案のケーブル貫通部の防火措置構造は、隔壁のケーブ
ル貫通防火措置部に隣接してケーブルに放熱装置を取付
けたものである。
叙上の構成の本考案によると、ケーブル貫通防火措置部
に隣接する部分でケーブルに取付けた放熱装置がケーブ
ルを伝わる熱又は通電による発熱を積極的に放散してケ
ーブルを冷却する。
に隣接する部分でケーブルに取付けた放熱装置がケーブ
ルを伝わる熱又は通電による発熱を積極的に放散してケ
ーブルを冷却する。
以下、本考案のケーブル貫通部の防火措置構造を添付図
面に示された実施例について更に詳細に説明する。
面に示された実施例について更に詳細に説明する。
第1図には本考案の一実施例に係るケーブル貫通部の防
火措置構造が示されている。
火措置構造が示されている。
この実施例による防火措置構造は、隔壁1に形成された
貫通孔2に大電力供給用の太いケーブル3aおよび少数
の細ケーブル3bを通し、その後当該貫通孔2にロック
ウールなどの耐火材4を充填し、貫通孔2の両開口面を
耐火板5で閉塞し、更にその耐火板5のケーブル貫通部
に耐熱シール材6を盛り付けて構成される。そして、太
いケーブル3aには隔壁1の各側において耐熱シール材
6に隣接して放熱装置10がそれぞれ設けられている。
貫通孔2に大電力供給用の太いケーブル3aおよび少数
の細ケーブル3bを通し、その後当該貫通孔2にロック
ウールなどの耐火材4を充填し、貫通孔2の両開口面を
耐火板5で閉塞し、更にその耐火板5のケーブル貫通部
に耐熱シール材6を盛り付けて構成される。そして、太
いケーブル3aには隔壁1の各側において耐熱シール材
6に隣接して放熱装置10がそれぞれ設けられている。
この放熱装置10は第3図に示されるように両端を閉塞
され且つ湾曲された細長い密封管11を備え、該密封管
内は減圧されていて内部には伝熱媒体である適量の水が
入れられたヒートパイプから構成されている。この密封
管11の湾曲側の端部外周には多数の放熱フィン12が
取付けられている。このような密封管11は断面8の字
状形状をした割型の留め金具13の上部筒状部13aに
挿入して取付けられ、且つ下部筒状部13bにはケーブ
ル3aが通され、下端の合わせフランジ部13cをボル
ト14で締付けてケーブル13aに取付けられる。その
時、放熱フィン12は密封管11のケーブル取付側端部
よりも位置的に鉛直上方になるようにされる。
され且つ湾曲された細長い密封管11を備え、該密封管
内は減圧されていて内部には伝熱媒体である適量の水が
入れられたヒートパイプから構成されている。この密封
管11の湾曲側の端部外周には多数の放熱フィン12が
取付けられている。このような密封管11は断面8の字
状形状をした割型の留め金具13の上部筒状部13aに
挿入して取付けられ、且つ下部筒状部13bにはケーブ
ル3aが通され、下端の合わせフランジ部13cをボル
ト14で締付けてケーブル13aに取付けられる。その
時、放熱フィン12は密封管11のケーブル取付側端部
よりも位置的に鉛直上方になるようにされる。
このようにして耐熱シール材6に隣接して取付けられた
ヒートパイプの放熱装置10は、留め金具13によりケ
ーブル3aに固定された密封管部分がケーブルの熱によ
って暖められる。そして、密封管11内は減圧されてい
るため、その熱を吸収した水は低い沸点で蒸発し、その
蒸気は密封管11内を上昇して放熱フィン12を取付け
た端部でその熱を放散(冷却)し、再び水滴となって密
封管11内壁に付着して下端へ流れる。このような放熱
装置10による作用でケーブル3aの熱は積極的に大気
へ放出されて冷却される。その結果、従来のように耐熱
シール6を多量に盛り付ける必要がなくなり、極めて僅
かで済み、従って防火措置部の長さlは従来のLと比べ
て非常に短かくすることができる。
ヒートパイプの放熱装置10は、留め金具13によりケ
ーブル3aに固定された密封管部分がケーブルの熱によ
って暖められる。そして、密封管11内は減圧されてい
るため、その熱を吸収した水は低い沸点で蒸発し、その
蒸気は密封管11内を上昇して放熱フィン12を取付け
た端部でその熱を放散(冷却)し、再び水滴となって密
封管11内壁に付着して下端へ流れる。このような放熱
装置10による作用でケーブル3aの熱は積極的に大気
へ放出されて冷却される。その結果、従来のように耐熱
シール6を多量に盛り付ける必要がなくなり、極めて僅
かで済み、従って防火措置部の長さlは従来のLと比べ
て非常に短かくすることができる。
なお、第1図に示された実施例の防火措置構造は隔壁1
の両側においてそれぞれ放熱装置10をケーブル3aに
取付けた例であったが、この放熱装置10はいずれか一
方だけでもよく、これはケーブル3aの太さなどの条件
によって適宜選択できる。
の両側においてそれぞれ放熱装置10をケーブル3aに
取付けた例であったが、この放熱装置10はいずれか一
方だけでもよく、これはケーブル3aの太さなどの条件
によって適宜選択できる。
第4図には本考案の他の実施例に係るケーブル貫通部の
防火措置構造が示されている。
防火措置構造が示されている。
この実施例の防火措置構造では、建造物内の隔壁たる床
15にケーブル貫通孔2が設けられ、この貫通孔2に大
電力供給用の太いケーブル16が通された後貫通孔2の
下部に耐火板17を固定し、その上に耐熱シール材18
をケーブル16周囲に巻き付けるように盛り付け、更に
貫通孔2内にシリコンフォーム19を貫通孔開口面まで
充填する。このシリコンフォーム19に隣接して第3図
で示されたヒートパイプ式の放熱装置10がケーブル1
6に取付けられる。
15にケーブル貫通孔2が設けられ、この貫通孔2に大
電力供給用の太いケーブル16が通された後貫通孔2の
下部に耐火板17を固定し、その上に耐熱シール材18
をケーブル16周囲に巻き付けるように盛り付け、更に
貫通孔2内にシリコンフォーム19を貫通孔開口面まで
充填する。このシリコンフォーム19に隣接して第3図
で示されたヒートパイプ式の放熱装置10がケーブル1
6に取付けられる。
この実施例によると、従来では床15の上面より更に高
くシリコンフォームを配置し、しかもその上に耐熱シー
ル材をケーブルに沿って更に盛り付け、全体の防火措置
部の長さ(床の下面からケーブルに沿って盛り付けられ
た耐熱シール材の上端までの長さ)が300mm以上であ
ったものが、床の厚さ分だけで済み、作業の単純化によ
る施工能率が著しく向上する。なお、第4図に示される
実施例において、放熱装置の密封管をケーブル16に取
付ける留め金具はその一部が床15の貫通孔2内に入り
込んでシリコンフォーム19に埋め込まれるようになっ
てもよい。
くシリコンフォームを配置し、しかもその上に耐熱シー
ル材をケーブルに沿って更に盛り付け、全体の防火措置
部の長さ(床の下面からケーブルに沿って盛り付けられ
た耐熱シール材の上端までの長さ)が300mm以上であ
ったものが、床の厚さ分だけで済み、作業の単純化によ
る施工能率が著しく向上する。なお、第4図に示される
実施例において、放熱装置の密封管をケーブル16に取
付ける留め金具はその一部が床15の貫通孔2内に入り
込んでシリコンフォーム19に埋め込まれるようになっ
てもよい。
前述した2つの実施例において放熱装置10は密封管1
1内に単なる水を伝熱媒体として入れたものについて説
明したが、これに限定されることなく伝熱媒体として使
用可能な種々の液体を用いることができる。
1内に単なる水を伝熱媒体として入れたものについて説
明したが、これに限定されることなく伝熱媒体として使
用可能な種々の液体を用いることができる。
以上説明したように、本考案のケーブル貫通部の防火措
置構造によれば、防火措置部を通過するケーブルに対し
て該防火措置部に隣接して放熱装置を取付けたことによ
り、ケーブルの熱を積極的に放散できるため防火措置部
の長さを短かくでき、その結果防火措置施工時間が非常
に短縮できると共に作業能率もよく、又耐熱シール材な
どが大幅に節約できるため経済的である。更に、放熱装
置による積極的放熱と共にその結果による防火措置部の
長さの短縮とによって通電時のケーブルの発熱は良好に
大気に放出され、そのため防火措置部でのホットスポッ
トなどの発生もない。
置構造によれば、防火措置部を通過するケーブルに対し
て該防火措置部に隣接して放熱装置を取付けたことによ
り、ケーブルの熱を積極的に放散できるため防火措置部
の長さを短かくでき、その結果防火措置施工時間が非常
に短縮できると共に作業能率もよく、又耐熱シール材な
どが大幅に節約できるため経済的である。更に、放熱装
置による積極的放熱と共にその結果による防火措置部の
長さの短縮とによって通電時のケーブルの発熱は良好に
大気に放出され、そのため防火措置部でのホットスポッ
トなどの発生もない。
第1図は本考案の一実施例に係るケーブル貫通部の防火
措置構造を示す断面図、第2図は従来のケーブル貫通部
の防火措置構造を示す断面図、第3図は第1図に示され
た実施例に用いられた放熱装置を拡大して示す斜視図、
第4図は本考案の他の実施例に係るケーブル貫通部の防
火措置構造を示す断面図である。 1……隔壁、2……貫通孔、3a,3b,16……ケー
ブル、4……耐火材、5,17……耐火板、6,18…
…耐熱シール材、10……放熱装置、13……留め金
具。
措置構造を示す断面図、第2図は従来のケーブル貫通部
の防火措置構造を示す断面図、第3図は第1図に示され
た実施例に用いられた放熱装置を拡大して示す斜視図、
第4図は本考案の他の実施例に係るケーブル貫通部の防
火措置構造を示す断面図である。 1……隔壁、2……貫通孔、3a,3b,16……ケー
ブル、4……耐火材、5,17……耐火板、6,18…
…耐熱シール材、10……放熱装置、13……留め金
具。
Claims (1)
- 【請求項1】隔壁のケーブル貫通防火措置部に隣接して
該ケーブルに放熱装置を取付けたケーブル貫通部の防火
措置構造であって、前記放熱装置が一端側を前記ケーブ
ルの発熱部に固定され且つ他端に放熱部を備えた密封管
内に冷却媒体を封入したヒートパイプからなり、前記ヒ
ートパイプの一端側は、ケーブルを挟む割型の留め金具
にケーブルと共に挟まれて固定されていることを特徴と
するケーブル貫通部の防火措置構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984171582U JPH066653Y2 (ja) | 1984-11-14 | 1984-11-14 | ケ−ブル貫通部の防火措置構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984171582U JPH066653Y2 (ja) | 1984-11-14 | 1984-11-14 | ケ−ブル貫通部の防火措置構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6188421U JPS6188421U (ja) | 1986-06-09 |
JPH066653Y2 true JPH066653Y2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=30729258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984171582U Expired - Lifetime JPH066653Y2 (ja) | 1984-11-14 | 1984-11-14 | ケ−ブル貫通部の防火措置構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH066653Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4239184B2 (ja) * | 1999-07-07 | 2009-03-18 | 宮田工業株式会社 | 消火設備起動装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57139356U (ja) * | 1981-02-25 | 1982-08-31 | ||
JPS5849516U (ja) * | 1981-09-30 | 1983-04-04 | 株式会社日立製作所 | 防火シ−ル |
-
1984
- 1984-11-14 JP JP1984171582U patent/JPH066653Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6188421U (ja) | 1986-06-09 |
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