JPH0666473U - 人形収納箱を兼ねた開閉式人形飾り台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 雛人形の飾り付けや後始末等に要する労力を
大幅に軽減せんとする。 【構成】 底板３の後部寄りの左右端に台形状の側板２
を樹立した前面開放の下箱１の天板４の上面に重ね且つ
その前縁を天板４の前縁に蝶着した上箱７の底板８の左
右端に上端を下箱１の底板３の余剰部分３′と同一幅に
形成した台形状の側板１０を固定する。上箱７を前方へ
倒せば、該上箱７により下箱１の開放された前面は閉塞
され、これと同時に全体が箱形状に変化し、然もこの場
合、上箱７が一定の内部空間を有する蓋としての機能を
果たすので、収容能力の大きい人形収納箱として使用さ
れる。また、人形収納箱の状態から上箱７を展開し、そ
の底板８を下箱１の天板４に支持させれば、人形飾り台
として直ちに使用することが可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、雛祭りに使用する人形収納箱を兼ねた開閉式人形飾り台に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、雛祭りは一般には階段状に粗立てた飾り段に敷物を敷き、その上に雛人 形とか雛屏風とかを飾り付けて幼時の成育を御祝する行事であるが、雛人形の飾 り付けとか後始末等には大きな労力を強いられるため、近年では飾り付けを簡素 化する傾向となったが、尚幼時の成育を祝う雛祭りの行事は日本古来からの伝統 行事として盛んに行われるようになった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、このような雛祭りの趨勢に鑑み、従来の雛人形の飾り付けの欠点を なくするため、雛人形を一個の箱の中に収容し保管して置き、毎年の雛祭りの時 季には箱を開けただけで飾り棚が形成され、この飾り棚に、箱の中に保管した雛 人形を飾り付けるだけで従来の雛祭りにおとることのない雛祭りを行うことがで きるようにしたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため本考案は、底板３の後部寄りの左右端に台形状の側板 ２を樹立した前面開放の下箱１の天板４の上面に重ね且つその前縁を天板４の前 縁に蝶着した上箱７の底板８の左右端に上端を下箱１の底板３の余剰部分３′と 同一幅に形成した台形状の側板１０を固定したものである。

【０００５】

【作用】

図１に示す状態に於て上箱７を前方へ倒せば、図２に示すように該上箱７によ り下箱１の開放された前面は閉塞され、これと同時に全体が箱形状に変化し、然 もこの場合、上箱７が一定の内部空間を有する蓋としての機能を果たすので、収 容能力の大きい人形収納箱として使用される。また、図２に示す状態に於て上箱 ７を展開し、その底板８を下箱１の天板４に支持させれば、図１に示すように人 形飾り台として直ちに使用することが可能となる。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を図面に従って説明すれば下記の通りである。 図中１は前面開放の下箱で、前側の縦辺を後方へ傾斜させて台形状とした側板 ２を底板３の後部寄りの左右端に樹立することにより、底板３の前部に余剰部分 ３′を残してある。尚、４は下箱１の天板、５は背板、６は必要に応じて設ける 棚板である。

【０００７】 ７は前面及び上面を開放し、且つ底面を上記下箱１の上面と同一の大きさに形 成した上箱で、その底板８を上記下箱１の天板４の上面に重ね且つ該底板８の前 縁を天板４の前縁に蝶番９により蝶着してある。そして、この上箱７の縦方向の 全長は、下箱１の縦方向の全長から底板３の厚みを差し引いた長さと等しいもの とし、また側板１０の形状はその前側の縦辺を後方へ傾斜させて台形状とすると 共に、その上端（上辺）を上記下箱１の底板３の余剰部分３′と同一幅に形成し てある。１１は上箱７の背板である。尚、図面には示してないが、上箱７にも下 箱１と同様、必要に応じて棚板を設ける場合がある。

【０００８】

【考案の効果】

上記のように本考案によれば、上箱を前方へ倒して全体を箱形状に変化させる ことにより人形収納箱として使用することも、また人形収納箱の状態から上箱を 展開してその底板を下箱の天板に支持させることにより人形飾り台として使用す ることも、極めて容易且つ迅速に行われるから、雛人形の飾り付けや後始末等に 要する労力が大幅に軽減され、従来大きな労力を強いられていた問題が完全に解 決されることとなる。

【０００９】 また、下箱の底板に余剰部分を設けてあるから、人形飾り台として使用すると きに安定性が向上することは勿論のこと、人形収納箱として使用するときに当該 余剰部分と上箱の側板の上端とが合致すると共に、元来人形飾り棚としての機能 を有する上箱が一定の内部空間を有する蓋としての機能をも果たすので、収容能 力の大きい人形収納箱として有効に利用されることとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る人形収納箱を兼ねた開閉式人形飾
り台の一例を示す斜視図である。

【図２】同上の開閉式人形飾り台を人形収納箱として使
用した状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 下箱 ２ 側板 ３ 底板 ４ 天板 ７ 上箱 ８ 底板 ９ 蝶番 １０ 側板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 底板の後部寄りの左右端に台形状の側板
   を樹立した前面開放の下箱の天板上面に重ね且つその前
   縁を天板の前縁に蝶着した上箱の底板の左右端に上端を
   下箱の底板の余剰部分と同一幅に形成した台形状の側板
   を固定してなる、人形収納箱を兼ねた開閉式人形飾り
   台。