JPH0666400A - フルオロシランガスの充填容器 - Google Patents

フルオロシランガスの充填容器

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JPH0666400A
JPH0666400A JP22288292A JP22288292A JPH0666400A JP H0666400 A JPH0666400 A JP H0666400A JP 22288292 A JP22288292 A JP 22288292A JP 22288292 A JP22288292 A JP 22288292A JP H0666400 A JPH0666400 A JP H0666400A
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JP
Japan
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container
gas
partially substituted
filled
filling
Prior art date
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Pending
Application number
JP22288292A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Harada
功 原田
Makoto Aritsuka
眞 在塚
Atsuhisa Mitsumoto
敦久 三本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式SiH4−n( n=1
〜3の整数)で表わされる部分置換フルオロシランガス
を容器に充填するに際し、該容器の内壁の仕上げ精度が
2S以上であるフルオロシランガスの充填容器。 【効果】 部分置換フルオロシランガスの経日
変化の向上が達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は部分置換フルオロシラン
ガスの充填容器に関する。
【0002】
【従来の技術】部分置換フルオロシランガスの製造方法
は、部分置換クロロシランをフッ素化剤でフッ素化する
いわゆるハロゲン交換法が知られている。この方法によ
って得られる部分置換フルオロシランガスの純度は、9
9%以上である。
【0003】部分置換フルオロシランガスには、SiH
3、SiH22、SiH3Fの 3種がある。これら部
分置換フルオロシランは、おのおの特有の性質を持ち、
例えばアモルファスシリコン薄膜を形成させる場合、部
分置換フルオロシランガスによって成長速度はそれぞれ
異なっている。従って、これらの特性から単一ガスまた
は2種類以上の部分置換フルオロシランの混合ガスを充
填することになる。
【0004】充填容器は、高圧ガス取締法に定められた
耐圧容器が用いられ通常、内面を仕上げ精度6Sのマン
ガン鋼のボンベに充填される。しかし、部分置換フルオ
ロシランを含むガスは、充填後に経日変化を起こし、純
度低下または組成比が変化することが判明した。そし
て、そのいずれのガスも経日変化によりSiH4の存在
が確認されている。その結果アモルファスシリコン薄膜
の成長速度が変化するなど、半導体材料用ガスとして
は、種々の問題を生じる。また安全面に於いては、経日
変化による圧力変化は無いことから爆発等の危険性は少
ないものと考えられるが、「可燃性ガス」に属する部分
置換フルオロシランに、経日変化により自燃性であるS
iH4が約5%以上増加すると、空気中に放出した場合
に自己燃焼を起こす危険性があることが明かとなった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】部分置換フルオロシラ
ンを安定的に供給するためには、このような経日変化を
起こさない充填容器を開発する必要がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点に鑑
み、純度の高い部分置換フルオロシランガスを製造また
は、充填・運搬するにあたり高圧ガス取締法に従い、か
つ経日変化の無い安定なガスを供給する方法について鋭
意検討した結果、充填容器の内壁の研磨度によって経日
変化の進行度が異なることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0007】すなわち、一般式SiH4−n(n=
1〜3の整数)で表わされる部分置換フルオロシランガ
スを容器に充填するに際し、該容器の内壁の仕上げ精度
が2S以上であることを特徴とするフルオロシランガス
の充填容器に関する。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。部分置換
フルオロシランを充填する容器には、高圧ガス取締法に
定められた耐圧容器を使用する。容器の材質は、マンガ
ン鋼、ステンレス鋼、ニッケル鋼が一般的に使用され
る。又、アルミ合金やチタン合金といった特殊鋼で作ら
れた容器も使用できる。仕上げ精度とは、表面の凹部と
凸部の高さの差を表すもので、例えば2Sとは表面の凹
部と凸部の高さの差が2ミクロンであることを示す。従
って、仕上げ精度2S以上とは、表面の凹凸差が2ミク
ロン以下であることを意味する。
【0009】本願発明の容器内壁の仕上げ精度は2S以
上、すなわち内壁表面の凹凸差が2ミクロン以下でなけ
ればならない。更にこれに加えて近年、電解研磨法が開
発され凹凸差を1ミクロン以下にすることが可能となっ
た。このように処理された容器を使用することは、本発
明において、より効果的で好ましい。
【0010】研磨した後には、多分に研削屑や研磨剤が
容器内に残るので純水等で十分洗浄しなければならな
い。洗浄後、容器内面の酸化を防止するために窒素(N
)ガス雰囲気下で 乾燥した後、容器弁を取り付ける
のが好ましい。容器に取り付ける容器弁も、高圧ガス取
締法に定められた容器弁が使用される。
【0011】大気中に放出すると腐食性を持つようなガ
スについては一般的にステンレス製の容器弁が使用され
る。これらの容器弁の多くは、ダイヤフラム式で接ガス
部は精度よく作られている。従って、充填後の部分置換
フルオロシランの経時変化には直接的に影響はないもの
の、ガスの充填時及び使用時のパ−テクルの発生原因と
なるので、やはり仕上げ精度2S以上のものが好まし
く、電解研磨された容器弁であれば更に好適である。
【0012】容器に容器弁を取り付けた後、容器内に高
圧N2ガスを封入しガス漏れのないこと を確認し、次に
容器内を真空排気しながら、容器を外部から100℃程
度で加熱し、容器内の揮発成分を除去する。以上の方法
で処理した充填容器を使用して部分置換フルオロシラン
の充填を行う。
【0013】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。 実施例1 1Iのマンガン鋼の高圧ガス認定容器の内面を仕上げ精
度2Sにて研磨し、その後超純水で5回洗浄した。洗浄
後、N2ガス雰囲気下で4時間、80℃乾燥した後、1
S研磨のステンレス製 の高圧ガス認定容器弁を取り付
けた。この充填容器内に高純度N2ガスを100kg/
cm2 −G封入しガス漏れのない ことを確認し、次に
容器内を真空排気しながら、容器を外部から90℃の温
水で2時間加熱した。
【0014】以上の方法で処理した3本の充填容器を使
用して、SiHF3・SiH22・SiH3Fの3種類の
部分置換フルオロシランをそれぞれ30kg/cm2
Gの圧力で充填した。この充填した充填容器は1年間2
5℃の恒温槽にて保管し、充填直後、1週間後、1ヶ月
後、3ヶ月後、6ヶ月後、1年後の経日変化を観察し
た。測定方法は、経日後のガスを充填容器から赤外分光
用ガスセルにサンプリングし、赤外分光光度計にて21
87cm-1の波長測定からSiH4の定量を行った。その
結果、表1に示す如く、仕上げ精度2Sにて研磨した容
器を使用するとSiH4の増加はなく、従って経日変化
のないことが明かとなった。
【0015】実施例2 1Iのステンレス鋼の高圧ガス認定容器の内面を電解研
磨法にて仕上げ精度を0.4ミクロンとし、その後超純
水で5回洗浄した。洗浄後、N2ガス雰囲気下で4時
間、80℃乾燥した後、実施例1と同種のステン レス
製の高圧ガス認定容器弁を取り付けた。この充填容器内
に高純度N2ガスを100kg/cm2 −G封入しガス
漏れのない ことを確認し、次に容器内を真空排気しな
がら、容器を外部から90℃の温水で2時間加熱した。
【0016】以上の方法で処理した3本の充填容器を使
用して、SiHF3 ・SiH2 2・SiH3 Fの3種
類の部分置換フルオロシランをそれぞれ30kg/cm
2 −Gの圧力で充填した。この充填した充填容器は実施
例1と同様に保管し、経日変化も同様に測定した。その
結果、表1に示す如く、電解研磨した容器を使用すると
経日変化のないことが明かとなった。
【0017】
【表1】
【0018】比較例1 1Iのマンガン鋼の高圧ガス認定容器の内面を仕上げ精
度を6Sとした以外は、実施例1と同様に処理し3種類
にガスを充填した。この充填した充填容器は実施例1と
同様に保管し、経日変化も同様に測定した。その結果、
表2に示す如く、6Sで研磨した容器を使用すると、す
でに1ヶ月後に於いて経日変化が現れることが明かとな
り、以後経日とともにSiHが増加することが判明し
た。
【0019】比較例2 1Iのマンガン鋼の高圧ガス認定容器の内面を仕上げ精
度を3Sとした以外は、実施例1と同様に処理し3種類
にガスを充填した。この充填した充填容器は実施例1と
同様に保管し、経日変化も同様に測定した。その結果、
表2に示す如く、3Sで研磨した容器を使用すると1年
後に経日変化が現れることが明かとなり、以後経日とと
もにSiHが増加することが判明した。
【0020】
【表2】
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、従来技術では達成され
なかった部分置換フルオロシランの経日変化の向上が充
填容器内面の研磨条件によって達成される。即ち、本発
明の範囲外である比較例は1ケ月の経日でSiH4が増
加し始め、充填ガスの種類によっては1年の経過で自燃
性であるSiH4が5%以上に増加し、空気中に放出し
た場合に自己燃焼を起こす危険性がある。これに対し、
本発明の範囲内である実施例はSiH4の増加もなく極
めて安全性に優れているとともに、アモルファスシリコ
ン薄膜を形成させる場合においても非常に優れている。
【0022】したがって、本発明の方法は半導体材料用
ガスとして好適である。また、部分置換フルオロシラン
を製造し充填した容器の貸出期限は、通常6ヶ月から1
年である。従って充填容器内面の仕上げ精度が2S以上
であれば最低でも1年間は、部分置換フルオロシランの
品質を保証できるのである。このように安定性が増した
ことにより、半導体材料ガスとして十分その性能を発揮
させることができ、又安全面に於いても、効果は大であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式SiHn 4-n ( n=1〜3
    の整数)で表わされる部分置換フルオロシランガスを容
    器に充填するに際し、該容器の内壁の仕上げ精度が2S
    以上であることを特徴とするフルオロシランガスの充填
    容器。
JP22288292A 1992-08-21 1992-08-21 フルオロシランガスの充填容器 Pending JPH0666400A (ja)

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JP22288292A JPH0666400A (ja) 1992-08-21 1992-08-21 フルオロシランガスの充填容器

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004088004A1 (en) * 2003-03-25 2004-10-14 E.I. Dupont De Nemours And Company Method for reducing degradation of reactive compounds during transport
US10883173B2 (en) 2018-04-06 2021-01-05 Samsung Electronics., Ltd. Gas storage cylinder, deposition system, and method of manufacturing semiconductor device
CN113137565A (zh) * 2020-01-16 2021-07-20 蔡孟学 高纯度二氯硅烷分装储存容器的残气回收及填充方法

Cited By (4)

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