JPH0665777U - プレート式熱交換器 - Google Patents

プレート式熱交換器

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JPH0665777U
JPH0665777U JP123993U JP123993U JPH0665777U JP H0665777 U JPH0665777 U JP H0665777U JP 123993 U JP123993 U JP 123993U JP 123993 U JP123993 U JP 123993U JP H0665777 U JPH0665777 U JP H0665777U
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protruding piece
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良三 渡辺
英夫 設楽
茂光 石川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 伝熱プレートに装着されたときの伝熱プレー
トとガスケットとの固着力を大きくすること、及び、伝
熱プレートとガスケットとの脱着を容易にすること。 【構成】 プレート式熱交換器の伝熱プレート1は外周
縁に沿って形成された底壁4及びその両側に配置された
側壁3,5から形成されたガスケット溝2並びに前記ガ
スケット溝2の側壁5に形成された上方に開口する固定
用スリット5dを有する。ガスケット7は、前記ガスケ
ット溝2に嵌合するガスケット本体部8及び前記固定用
スリット5dに係止されるガスケット突出片9を有す
る。前記固定用スリット5dの形状は、上部が狭く、上
部から底部にかけて広くなるように形成されている。前
記固定用スリット5dに係止される前記ガスケット突出
片9の幅は前記固定用スリット5dの上部の幅よりも広
く形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、外周縁に沿ってガスケット溝が形成され、前記ガスケット溝にガ スケットが固定された複数の伝熱プレートを積層して構成されるプレート式熱交 換器に関する。このような、プレート式熱交換器は、食品工業等で使用されてい る。
【0002】
【従来の技術】
前記プレート式熱交換器は、積層した複数の伝熱プレートがフレームにより固 定されている。そして、それらの伝熱プレートと伝熱プレートとの間に形成され る流路に、処理流体と被処理流体とを交互に通液し、両流体間で熱交換を行うよ うになっている。このようなプレート式熱交換器においては伝熱プレートの外周 縁に沿ってシール構造が配置されている。前記シール構造は伝熱プレートに形成 されたガスケット溝およびガスケット等から構成されている。前記伝熱プレート に設けられたガスケット溝へのガスケットの固定には、接着剤によるものとガス ケット溝に設けられた固定用スリットにガスケットの一部を嵌合(係止)させる ものとがある。 前者の場合、ガスケットを交換するときに接着剤の除去及びそ の後の伝熱プレート溝の清掃等に時間と労力を要し、接着剤の成分が処理液に移 行する等の問題があった
【0003】 これらの問題を解決するために後者の固定方式が開発され、従来図2〜図5に 示す種々の提案がなされている。 図2に示す前記固定方式のプレート式熱交換器の従来例は、ガスケット溝断面 の両側側壁の角度を従来の接着剤使用方式伝熱プレートとその傾きの方向を逆に したものであり、伝熱プレート01の外周縁に沿って形成されたガスケット溝0 2の断面形状は、底部が広く開口部が狭く形成されている。ガスケット03の前 記ガスケット溝02との嵌合部分の断面形状がガスケット溝02と同形であり、 このガスケット溝02に圧入されたガスケット03は溝断面の物理的形状により ガスケット溝02から逸脱することなく固定される。
【0004】 その他の従来の固定方式のプレート式熱交換器として図3、図4、及び図5に 示す例がある。 図3はプレート式熱交換器のシール構造の説明図で、図3Aは要部断面図、図 3Bは図3Aの矢印3Bから見た図である。図3において、伝熱プレート01の 外周縁に沿って形成されたガスケット溝02の側壁の複数の所定箇所に固定用ス リット02aが形成されている。前記ガスケット溝02に装着されるガスケット 03は、ガスケット溝02に嵌合するガスケット本体部03a及び前記固定用ス リット02aに固定されるガスケット突出片03bを有している。前記ガスケット 03は、前記固定用スリット02aに係止固定されたガスケット突出片03bによ り、伝熱プレート01に固定されている。
【0005】 図4,5に示すプレート式熱交換器のシール構造は、実開平1−101082 号公報に記載されたものである。 図4,5はそれぞれ異なるプレート式熱交換器のシール構造を示す図で、図4 A,5Aはそれぞれ要部断面図、図4B及び図5Bはそれぞれ図4AのIVB−I VB線断面図及び図5AのVB−VB線断面図である。
【0006】 図4に示すプレート式熱交換器のシール構造は、伝熱プレート01の外周縁に 沿って形成されたガスケット溝02の側壁のうち、外側の側壁は二重壁構造とな っており、前記二重壁構造の側壁の上端部は頂壁により接続されている。前記二 重壁構造の複数の所定箇所に固定用スリット02aが形成されている。前記固定 用スリット02aの上部は開口し、下端はガスケット溝02の底面まで達してい る。前記ガスケット溝02に装着されるガスケット03は、ガスケット溝02に 嵌合するガスケット本体部03a及び前記固定用スリット02aに固定されるガス ケット突出片03bを有している。前記ガスケット03は、前記固定用スリット 02aに係止固定されたガスケット突出片03bにより、伝熱プレート01に固定 されている。 前記ガスケット突出片03bの下端はガスケット本体部03aの下端と同一平面 上に形成されており、ガスケット突出片03の厚みは前記固定用スリット02a の深さと同一に形成されている。そして、図4Aから分かるように、ガスケット 突出片03bはガスケット溝02の下端に達するまで上方から押し込まれている 。
【0007】 図5に示すプレート式熱交換器のシール構造は前記図4のプレート式熱交換器 と略同様に構成されているが、ガスケット突出片03bの形状が図4のものと相 違している。すなわち、ガスケット突出片03bの上端部にガスケット溝02の 側壁上面に当接する幅広部分が設けられている。
【0008】 前記図3〜5に示す例は、ガスケット溝側壁にガスケット溝の外周縁に沿って 適当な間隔に固定用スリットを設け、これに対応してガスケット本体部と一体に 形成されたガスケット突出片をこの固定用スリットに圧入する。これらの例は、 プレート式熱交換器に使用されている大部分のガスケットの材質であるゴムの弾 性を利用してガスケット突出片を固定用スリットに嵌合し、この部分に密着、固 定してガスケットをガスケット溝に固定する。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、ガスケットを伝熱プレートに嵌合させる従来の方法には次のよ うな問題点があった。図2に示す例(以下全周固定方式と記載する事がある)で は、伝熱プレートとガスケットとを嵌合させるとき、ガスケットをガスケット溝 全周に沿って押し込まなければならないので、大きな力を必要とするうえに、長 期間、高温の処理流体及び被処理流体の処理に使用した後等では、ガスケットが 劣化、または炭化して弾性を消失しているので、ガスケットを交換するとき等に ガスケット溝からの取出しが困難であった。更に、図2に示す断面形状のガスケ ット溝は、接着剤を使用する従来の場合の伝熱プレートのガスケット溝に比較し て側壁角度の方向が逆になっているので、プレス加工時の工程が複雑になる不都 合があった。
【0010】 前記図4、及び図5に示す例(以下スリット固定方式と記載することがある。 )では、特に高温で長時間稼働した場合等においてゴムに圧縮永久歪みが発生し 、ガスケット突出片と固定用スリットとの間の密着力が低下して固定力が低減し 、シ−ル不良等のトラブルが発生するこことがあった。
【0011】 また、食品工業等で使用されるプレート式熱交換器においては、伝熱プレート の定期点検、場合によっては清掃等の理由により、プレート式熱交換器をフレ− ムに懸垂した状態でしばしば各伝熱プレートの締めつけを緩め、プレート式熱交 換器を途中まで分解することがある。このとき前記図4,5に示す従来例では、 前記ゴムの弾性力消失による圧縮永久歪みが原因となってガスケット突出片の固 定用スリットからの逸脱、最終的にはガスケット溝からのガスケットの脱離ガ生 じることもあり、作業に支障をきたしている。
【0012】 更に、ゴム製のガスケットにあっては、伝熱プレートに接触して圧縮状態に長 時間保持された場合、ガスケットシ−ル面と接している伝熱プレートのガスケッ ト溝裏側にガスケット(1枚下の伝熱プレートに装着されたガスケット)の固着 が生じることがおる。全周固定方式の場合には、固定がガスケット全周にわたっ ているのに対して、前記図4,5に示す固定用スリット方式の場合にはガスケッ ト溝全周の所々に固定用スリットが設けられているので、圧縮永久歪みによる固 定用スリット部の固定力が低下していなくても、もともと固定力が弱く、ガスケ ットがガスケット溝から離脱し易い。このため、伝熱プレートの点検時にガスケ ットはガスケットシ−ル面と接していた伝熱プレートのガスケット溝裏側に固着 したままガスケット溝から逸脱する等の問題が生じることがあった。
【0013】 前記図3に例示したプレート式熱交換器の前記ガスケット突出片及び固定用ス リットは、伝熱プレート及びガスケットを嵌合させてガスケット突出片を固定用 スリットに係止させた状態では、物理的に逸脱しない形状を有している。しかし ながら、この方式ではガスケットの突出片先端を半分に折って固定用スリットに 挿入しなければならず、固定用スリットがガスケット溝側壁に位置していること と、固定用スリットが小さく、かつ多数あるため目視しながら位置合わせするこ とが困難であり、作業に多大な時間と労力を必要とする不都合があった。更に、 この従来例では、突出片先端部がくびれており、寸法も小さいので強度が弱く、 損傷及び折損する欠点があった。
【0014】 本考案は前述の事情に鑑み、下記(O01),(O02)の記載内容を課題とする 。 (O01) 伝熱プレートに装着されたときの伝熱プレートとガスケットとの固着 力を大きくすること。 (O02) 伝熱プレートとガスケットとの脱着を容易に行えるようにすること。
【0015】
【課題を解決するための手段】
次に、前記課題を解決するために案出した本考案を説明するが、本考案の要素 には、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符号をカ ッコで囲んだものを付記する。なお、本考案を後述の実施例の符号と対応させて 説明する理由は、本考案の理解を容易にするためであり、本考案の範囲を実施例 に限定するためではない。
【0016】 前記課題を解決するために、本出願の第1考案のプレート式熱交換器は、外周 縁に沿って形成された底壁(4)及びその両側に配置された側壁(3,5)から 形成されたガスケット溝(2)並びに前記ガスケット溝(2)の側壁(5)に形 成された上方に開口する固定用スリット(5d)を有する伝熱プレート(1)と 、前記ガスケット溝(2)に嵌合するガスケット本体部(8)及び前記固定用ス リット(5d)に係止されるガスケット突出片(9)を有するガスケットとを備 え、前記ガスケット溝(2)にガスケット本体部(8)が嵌合し且つ固定用スリ ット(5d)にガスケット突出片(9)が係止された複数枚の伝熱プレート(1 )を重ねて構成したプレート式熱交換器において、下記の要件(Y01),(Y02 )を備えたことを特徴とする、 (Y01) 前記固定用スリット(5d)の形状は、上部が狭く、上部から底部に かけて広くなるように形成されていること、 (Y02) 前記固定用スリット(5d)に係止される前記ガスケット突出片(9 )の幅は、前記固定用スリット(5d)の上部の幅よりも広く形成されたこと。
【0017】 また、本出願の第2考案のプレート式熱交換器は、前記第1考案のプレート式 熱交換器において、下記の要件(Y03)を備えたことを特徴とする、 (Y03) 前記ガスケット溝(2)にガスケット本体部(8)が嵌合し且つ固定 用スリット(5d)にガスケット突出片(9)が係止された状態において、前記 ガスケット突出片(9)は、ガスケット突出片(9)の先端部下面が伝熱プレー ト(1)から上方に離れた位置に配置される形状を有すること。
【0018】 また、本出願の第3考案のプレート式熱交換器は、前記第1考案のプレート式 熱交換器において、下記の要件(Y04),(Y05)を備えたことを特徴とする、 (Y04) 前記ガスケット溝(2)の前記固定用スリット(5d)が形成された 側壁(5)は、その上端に前記ガスケット溝(2)の底壁(4)とほぼ平行な頂 壁部分(5a)を有すること、 (Y05) 前記ガスケット溝(2)にガスケット本体部(8)が嵌合し且つ固定 用スリット(5d)にガスケット突出片(9)が係止された状態において、前記 ガスケット突出片(9)は、ガスケット突出片(9)の上面が前記頂壁部分(5 a)の下面以下の位置に配置される形状を有すること。
【0019】 (課題を解決するための手段の補足説明) 前記第3考案では、前記ガスケット溝(2)にガスケット本体部(8)が嵌合 し且つ固定用スリット(5d)にガスケット突出片(9)が係止された状態にお いて、前記ガスケット突出片(9)は、ガスケット突出片(9)の上面が丁度前 記頂壁部分(5a)の下面の位置に配置されるようにすることが好ましい。
【0020】
【作用】
次に、前述の特徴を備えた本考案の作用を説明する。 前述の特徴を備えた本出願の第1考案のプレート式熱交換器は、伝熱プレート (1)のガスケット溝(2)にガスケット(7)のガスケット本体部(8)が嵌 合するとともに伝熱プレート(1)の固定用スリット(5d)にガスケット突出 片(9)が係止されることにより、伝熱プレート(1)にガスケット(7)が装 着される。前記ガスケット(7)が装着された複数枚の伝熱プレート(1)を重 ねることによりプレート式熱交換器が構成される。 前記固定用スリット(5d)の形状は、上部が狭く、上部から底部にかけて広 くなるように形成されており、前記固定用スリット(5d)に係止される前記ガ スケット突出片(9)の幅は、前記固定用スリット(5d)の上部の幅よりも広 く形成されている。
【0021】 このため、伝熱プレート(1)にガスケット(7)を装着する際、ガスケット 突出片(9)は、前記幅の狭い上部を通って固定用スリット(5d)の下方に押 し込まれる。その際、ガスケット突出片(9)は弾性によりその幅が、固定用ス リット(5d)の幅と同じとなるように変形する。そして、ガスケット突出片( 9)はガスケット溝(2)に押し込まれた後、その弾性による復元力で固定用ス リット(5d)と密着し、強固に係止される。また、前記上部から底部にかけて 広くなっている固定用スリット(5d)に係止されたガスケット突出片(9)は 弾性変形により、前記固定用スリット(5d)の上部に係止されている部分の幅 が狭くなっているが、その下方の部分の幅は、それよりも広い状態となっている 。このような状態で、前記伝熱プレート(1)とガスケット(7)とは強固に固 着される。 また、ガスケット突出片(9)の復原力が消失しても前記固定用スリット(5 d)に係止されたガスケット突出片(9)は、前記固定用スリット(5d)の上部 に係止された部分よりもその下方に配置された部分の幅が広くなっているので、 物理的に固定用スリット(5d)から離脱し難い状態となっている。すなわち、 ガスケット突出片(9)の弾性による復元力が消失しても、ガスケット突出片( 9)をガスケット溝(2)に強固に固着させた状態を維持することが可能となる 。
【0022】 前述の特徴を備えた本出願の第2考案のプレート式熱交換器は、前記ガスケッ ト溝(2)にガスケット本体部(8)が嵌合し且つ固定用スリット(5d)にガ スケット突出片(9)が係止された状態、すなわち、伝熱プレート(1)にガス ケット(7)が装着された状態において、前記ガスケット突出片(9)は、ガス ケット突出片(9)の先端部下面が伝熱プレート(1)から上方に離れた位置に 配置される。このため、伝熱プレート(1)からガスケット(7)を離脱させる 際、ガスケット突出片(9)と伝熱プレート(1)との間に指を差し込んでガス ケット突出片(9)を引っ張り出すことにより、ガスケット(7)を伝熱プレー ト(1)から容易に離脱させることができる。また、伝熱プレート(1)からガ スケット(7)を離脱させる際、ガスケット突出片(9)先端部の下面と伝熱プ レート(1)との間に棒等を差し込んで、その棒によりガスケット突出片(9) を上方に押し上げることにより、ガスケット(7)を伝熱プレート(1)から容 易に離脱させることも可能である。
【0023】 前述の特徴を備えた本出願の第3考案のプレート式熱交換器は、前記ガスケッ ト溝(2)にガスケット本体部(8)が嵌合し且つ固定用スリット(5d)にガ スケット突出片(9)が係止された状態、すなわち、ガスケット(7)が伝熱プ レート(1)に装着された状態において、前記ガスケット突出片(9)は、ガス ケット突出片(9)の上面が前記頂壁部分(5a)の下面以下の位置に配置され る。この場合、固定用スリット(5d)の上方から前記頂壁部分(5a)を通って 下方に押し込まれたガスケット突出片(9)は、弾性変形して前記頂壁部分(5 a)を通った後、復元力により幅が広がる。この幅が広がったガスケット突出片 (9)は、上方に移動させようとするとき、前記幅が広がった部分の上面が前記 頂壁部分(5a)の下面に当接するので、ガスケット突出片(9)の固定用スリ ット(5d)からの離脱が防止される。 また、前記第3考案において、ガスケット(7)を伝熱プレート(1)に装着 した状態(すなわち、前記ガスケット溝(2)にガスケット本体部(8)が嵌合 し且つ固定用スリット(5d)にガスケット突出片(9)が係止された状態)で 、前記ガスケット突出片(9)の上面が丁度前記頂壁部分(5a)の下面の位置 に配置されるようにした場合、ガスケット(7)を伝熱プレート(1)に装着し たとき、ガスケット突出片(9)の前記復元力により幅が広がった部分の上面が 前記頂壁部分(5a)の下面に常時当接した状態となる。このため、ガスケット 突出片(9)の上方への移動は常時強力に防止されることとなり、ガスケット( 7)が伝熱プレート(1)に強力に固着された状態が常時維持されることになる 。
【0024】
【実施例】
次に図面を参照しながら、本考案の実施例を説明するが、本考案は以下の実施 例に限定されるものではない。
【0025】 図1は本考案のプレート式熱交換器の一実施例の説明図で、図1Aは同実施例 の要部(シール構造)の平面図、図1Bは前記図1AのIB−IB線断面図、図1 Cは前記図1AのIC−IC線断面図である。
【0026】 図1A〜1Cにおいて、プレート式熱交換器を構成する伝熱プレート1は、そ の外周縁に沿ってガスケット溝2が形成されている。このガスケット溝2はプレ ス加工により形成されている。伝熱プレート1の外周縁に沿って形成されたガス ケット溝2は、内側壁3、底壁4、及び外側壁5から構成されている。 前記外側壁5は上端で曲線状に折り曲げられており、上端の頂壁部分5a、こ の頂壁部分5aから図1Bで下方に延びる一対の脚壁部分5b,5cを有している 。すなわち、外側壁5は二重壁構造となっている。この外側壁5には、複数の所 定箇所(適当に間隔を置いて配置された箇所)に固定用スリット5dが形成され ている。この固定用スリット5dは、その幅が上部で狭く、図1Cで下方に行く にしたがって幅が滑らかに広くなるように形成されている。また、ガスケット溝 2を上から見たとき(図1A参照)固定用スリット5dの形状は、中心部の幅が 両端部の幅より狭くなるよう、すなわち、両端から張り出した円弧状になってい る。このような形状の固定用スリット5dは、伝熱プレート1をプレス加工する 前に、予め打抜き加工しておくことにより容易に形成することができる。したが って、この形状の固定用スリット5dは、全周固定方式の溝(図2参照)に比較 して容易に形成することができる。 前記固定用スリット05dの上部は開口し、下端はガスケット溝2の底面まで 達している。
【0027】 前記ガスケット溝2に装着されるガスケット7は、ガスケット溝2に嵌合する ガスケット本体部8及び前記固定用スリット5dに係止されるガスケット突出片 9を有している。前記ガスケット突出片9の幅(図1Cで左右方向の幅)は、前 記固定用スリット5dの上部の幅よりも広く形成されている。前記ガスケット本 体部8がガスケット溝2に嵌合し且つガスケット突出片9が固定用スリット5d に係止されることにより、ガスケット7は伝熱プレート1に装着される。このガ スケット7が装着された伝熱プレート1を複数積層し、図示しないフレーム上で 締め付け、固定することにより、プレート式熱交換器が構成される。
【0028】 ガスケット本体8と一体に成型されたガスケット突出片9は、固定用スリット に係止されたとき(嵌合したとき)の上面の高さが、ガスケット溝2の外側壁5 に打ち抜かれて設けられた固定用スリット5d上端の高さより伝熱プレート1の 厚さ(すなわち、前記頂壁部分5aの厚さ)の分だけ低くなるように形成されて いる。また、ガスケット突出片9は、その先端部下面が伝熱プレート1から上方 に離れた位置に配置される形状を有している。
【0029】 (実施例の作用) 前記固定用スリット5dに嵌合、係止されるガスケット突出片9は、その幅が 固定用スリット5dの上部の幅よりも広く形成されており、且つガスケット7が 固定用スリット5dに嵌合されたときのガスケット突出片9の上面の高さは、こ の固定用スリット5dの高さより伝熱プレート板1の厚さ(頂壁部分5aの厚さ) の分だけ低く構成されている。したがって、固定用スリット5dに係止されるガ スケット突出片9は、固定用スリット5dの上部を通過可能な幅になるまで弾性 変形されて、前記固定用スリット5dの上部を通過した後、弾性力により固定用 スリット5dに充分に密着、固定される。また、ガスケット突出片9は、前記固 定用スリット5dの上部の頂壁部分5aを通過した後、幅が広がる。この幅が広が った部分の上面は、頂壁部分5a下面(すなわち、伝熱プレート1下面)に当接 した位置となり、ガスケット突出片9の上方への移動は常時防止される。
【0030】 したがって、再度力を加えて無理やりに離脱させない限り、ガスケット突出片 9が固定用スリット5dから離脱しないので、ガスケット7は伝熱プレート1に 強固に固定されることとなる。 ガスケット7を伝熱プレート1から離脱させる際には、ガスケット突出片(9 )と伝熱プレート(1)との間に指を差し込んでガスケット突出片(9)を引っ 張り出すことにより、ガスケット(7)を伝熱プレート(1)から容易に離脱さ せることができる。
【0031】 前述のプレート式熱交換器においては、ガスケット7を伝熱プレート1に強固 、かつ安定に固定することができ、伝熱プレート1のガスケット溝2の外側壁5 に固定用スリット5dが設けられているので、ガスケット7を伝熱プレート1に 装着するときに容易に目視可能である。更に、前記プレート式熱交換器用の伝熱 プレート1及びガスケット7においては、ガスケット突出片9の強度が充分発揮 し得るように固定用スリット5dの幅を考慮し、ガスケット突出片9の形状は単 純な形に製作されているので、ガスケット7の取付け作業が簡単に実施でき、強 固な固定力を長期間安定に維持することが可能である。また、ガスケット7のガ スケット溝断面の形状はガスケット7が劣化、炭化しても簡単に取り外しできる 形状に製作されている。
【0032】 (変更例) 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は、前記実施例に限定されるもの ではなく、特許請求の範囲に記載された本考案の要旨の範囲内で、種々の変更を 行うことが可能である。本考案の変更実施例を下記(H01)〜(H02)に例示す る。
【0033】 (H01) 前記ガスケット突出片9の下面とガスケット本体8下面の高さを同じ にすることが可能である。 (H02) 前記ガスケット突出片9の先端部は、ガスケット突出片9を固定用ス リット5dから離脱させるのに便利な形状(取手を有する形状)とすることが可 能である。
【0034】
【考案の効果】
前述の本考案のプレート式熱交換器は、下記の効果(E01)〜(E03)を奏す ることができる。 (E01) 固定用スリットとガスケット突出片との密着による固定力の他に、固 定用スリットとガスケット突出片の形状による逸脱防止力も加わるので、ガスケ ットの弾性力により伝熱プレートとガスケットとが密着状態で固着している場合 は勿論、圧縮永久歪みが起ってガスケット突出片と固定用スリットの間に発生す る密着力が低下したときにでもガスケット溝からガスケットが逸脱することがな くなり伝熱プレート点検時の作業性が改善される。それと同時に、固定用スリッ ト部の固定力の低下、及びガスケットの溝からの逸脱に起因するシ−ル不良等の トラブルがなくなり、安定した装置の運転が可能となり、製品の歩留り、及び品 質を向上させることができる。 (E02) ガスケット装着時または取外し時の作業が簡単になり、作業性が格段 に改善される。 (E03) ガスケット突出片の強度が向上し、損傷、折損がなくなり、ガスケッ トの耐久性が向上する。
【提出日】平成5年4月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】考案の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、外周縁に沿ってガスケット溝が形成され、前記ガスケット溝にガ スケットが固定された複数の伝熱プレートを積層して構成されるプレート式熱交 換器に関する。このような、プレート式熱交換器は、食品工業等で使用されてい る。
【0002】
【従来の技術】
前記プレート式熱交換器は、積層した複数の伝熱プレートがフレームにより固 定されている。そして、それらの伝熱プレートと伝熱プレートとの間に形成され る流路に、処理流体と被処理流体とを交互に通液し、両流体間で熱交換を行うよ うになっている。このようなプレート式熱交換器においては伝熱プレートの外周 縁に沿ってシール構造が配置されている。前記シール構造は伝熱プレートに形成 されたガスケット溝およびガスケット等から構成されている。前記伝熱プレート に設けられたガスケット溝へのガスケットの固定には、接着剤によるものとガス ケット溝に設けられた固定用スリットにガスケットの一部を嵌合(係止)させる ものとがある。 前者の場合、ガスケットを交換するときに接着剤の除去及びそ の後の伝熱プレート溝の清掃等に時間と労力を要し、接着剤の成分が処理液に移 行する等の問題があった
【0003】 これらの問題を解決するために後者の固定方式が開発され、従来図2〜図5に 示す種々の提案がなされている。 図2に示す前記固定方式のプレート式熱交換器の従来例は、ガスケット溝断面 の両側側壁の角度を従来の接着剤使用方式伝熱プレートとその傾きの方向を逆に したものであり、伝熱プレート01の外周縁に沿って形成されたガスケット溝0 2の断面形状は、底部が広く開口部が狭く形成されている。ガスケット03の前 記ガスケット溝02との嵌合部分の断面形状がガスケット溝02と同形であり、 このガスケット溝02に圧入されたガスケット03は溝断面の物理的形状により ガスケット溝02から逸脱することなく固定される。
【0004】 その他の従来の固定方式のプレート式熱交換器として図3、図4、及び図5に 示す例がある。 図3はプレート式熱交換器のシール構造の説明図で、図3Aは要部断面図、図 3Bは図3Aの矢印3Bから見た図である。図3において、伝熱プレート01の 外周縁に沿って形成されたガスケット溝02の側壁の複数の所定箇所に固定用ス リット02aが形成されている。前記ガスケット溝02に装着されるガスケット 03は、ガスケット溝02に嵌合するガスケット本体部03a及び前記固定用ス リット02aに固定されるガスケット突出片03bを有している。前記ガスケット 03は、前記固定用スリット02aに係止固定されたガスケット突出片03bによ り、伝熱プレート01に固定されている。
【0005】 図4,5に示すプレート式熱交換器のシール構造は、実開平1−101082 号公報に記載されたものである。 図4,5はそれぞれ異なるプレート式熱交換器のシール構造を示す図で、図4 A,5Aはそれぞれ要部断面図、図4B及び図5Bはそれぞれ図4AのIVB−I VB線断面図及び図5AのVB−VB線断面図である。
【0006】 図4に示すプレート式熱交換器のシール構造は、伝熱プレート01の外周縁に 沿って形成されたガスケット溝02の側壁のうち、外側の側壁は二重壁構造とな っており、前記二重壁構造の側壁の上端部は頂壁により接続されている。前記二 重壁構造の複数の所定箇所に固定用スリット02aが形成されている。前記固定 用スリット02aの上部は開口し、下端はガスケット溝02の底面まで達してい る。前記ガスケット溝02に装着されるガスケット03は、ガスケット溝02に 嵌合するガスケット本体部03a及び前記固定用スリット02aに固定されるガス ケット突出片03bを有している。前記ガスケット03は、前記固定用スリット 02aに係止固定されたガスケット突出片03bにより、伝熱プレート01に固定 されている。 前記ガスケット突出片03bの下端はガスケット本体部03aの下端と同一平面 上に形成されており、ガスケット突出片03の厚みは前記固定用スリット02a の深さと同一に形成されている。そして、図4Aから分かるように、ガスケット 突出片03bはガスケット溝02の下端に達するまで上方から押し込まれている 。
【0007】 図5に示すプレート式熱交換器のシール構造は前記図4のプレート式熱交換器 と略同様に構成されているが、ガスケット突出片03bの形状が図4のものと相 違している。すなわち、ガスケット突出片03bの上端部にガスケット溝02の 側壁上面に当接する幅広部分が設けられている。
【0008】 前記図3〜5に示す例は、ガスケット溝側壁にガスケット溝の外周縁に沿って 適当な間隔に固定用スリットを設け、これに対応してガスケット本体部と一体に 形成されたガスケット突出片をこの固定用スリットに圧入する。これらの例は、 プレート式熱交換器に使用されている大部分のガスケットの材質であるゴムの弾 性を利用してガスケット突出片を固定用スリットに嵌合し、この部分に密着、固 定してガスケットをガスケット溝に固定する。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、ガスケットを伝熱プレートに嵌合させる従来の方法には次のよ うな問題点があった。図2に示す例(以下全周固定方式と記載する事がある)で は、伝熱プレートとガスケットとを嵌合させるとき、ガスケットをガスケット溝 全周に沿って押し込まなければならないので、大きな力を必要とするうえに、長 期間、高温の処理流体及び被処理流体の処理に使用した後等では、ガスケットが 劣化、または炭化して弾性を消失しているので、ガスケットを交換するとき等に ガスケット溝からの取出しが困難であった。更に、図2に示す断面形状のガスケ ット溝は、接着剤を使用する従来の場合の伝熱プレートのガスケット溝に比較し て側壁角度の方向が逆になっているので、プレス加工時の工程が複雑になる不都 合があった。
【0010】 前記図4、及び図5に示す例(以下スリット固定方式と記載することがある。 )では、特に高温で長時間稼働した場合等においてゴムに圧縮永久歪みが発生し 、ガスケット突出片と固定用スリットとの間の密着力が低下して固定力が低減し 、シ−ル不良等のトラブルが発生するこことがあった。
【0011】 また、食品工業等で使用されるプレート式熱交換器においては、伝熱プレート の定期点検、場合によっては清掃等の理由により、プレート式熱交換器をフレ− ムに懸垂した状態でしばしば各伝熱プレートの締めつけを緩め、プレート式熱交 換器を途中まで分解することがある。更に、プレートのピンホールの検査をする 場合又はガスケット溝を清掃する場合、ガスケットを溝から取り外し、前記の作 業を実施し、再度、同一のガスケットを使用することがある。このとき前記図4 ,5に示す従来例では、前記ゴムの弾性力消失による圧縮永久歪みが原因となっ てガスケット突出片の固定用スリットからの逸脱、最終的にはガスケット溝から のガスケットの脱離ガ生じることもあり、作業に支障をきたしている。
【0012】 更に、ゴム製のガスケットにあっては、伝熱プレートに接触して圧縮状態に長 時間保持された場合、ガスケットシ−ル面と接している伝熱プレートのガスケッ ト溝裏側にガスケット(1枚下の伝熱プレートに装着されたガスケット)の固着 が生じることがおる。全周固定方式の場合には、固定がガスケット全周にわたっ ているのに対して、前記図4,5に示す固定用スリット方式の場合にはガスケッ ト溝全周の所々に固定用スリットが設けられているので、圧縮永久歪みによる固 定用スリット部の固定力が低下していなくても、もともと固定力が弱く、ガスケ ットがガスケット溝から離脱し易い。このため、伝熱プレートの点検時にガスケ ットはガスケットシ−ル面と接していた伝熱プレートのガスケット溝裏側に固着 したままガスケット溝から逸脱する等の問題が生じることがあった。
【0013】 前記図3に例示したプレート式熱交換器の前記ガスケット突出片及び固定用ス リットは、伝熱プレート及びガスケットを嵌合させてガスケット突出片を固定用 スリットに係止させた状態では、物理的に逸脱しない形状を有している。しかし ながら、この方式ではガスケットの突出片先端を半分に折って固定用スリットに 挿入しなければならず、固定用スリットがガスケット溝側壁に位置していること と、固定用スリットが小さく、かつ多数あるため目視しながら位置合わせするこ とが困難であり、作業に多大な時間と労力を必要とする不都合があった。更に、 この従来例では、突出片先端部がくびれており、寸法も小さいので強度が弱く、 損傷及び折損する欠点があった。
【0014】 本考案は前述の事情に鑑み、下記(O01),(O02)の記載内容を課題とする 。 (O01) 伝熱プレートに装着されたときの伝熱プレートとガスケットとの固着 力を大きくすること。 (O02) 伝熱プレートとガスケットとの脱着を容易に行えるようにすること。
【0015】
【課題を解決するための手段】
次に、前記課題を解決するために案出した本考案を説明するが、本考案の要素 には、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符号をカ ッコで囲んだものを付記する。なお、本考案を後述の実施例の符号と対応させて 説明する理由は、本考案の理解を容易にするためであり、本考案の範囲を実施例 に限定するためではない。
【0016】 前記課題を解決するために、本出願の第1考案のプレート式熱交換器は、外周 縁に沿って形成された底壁(4)及びその両側に配置された側壁(3,5)から 形成されたガスケット溝(2)並びに前記ガスケット溝(2)の側壁(5)に形 成された上方に開口する固定用スリット(5d)を有する伝熱プレート(1)と 、前記ガスケット溝(2)に嵌合するガスケット本体部(8)及び前記固定用ス リット(5d)に係止されるガスケット突出片(9)を有するガスケットとを備 え、前記ガスケット溝(2)にガスケット本体部(8)が嵌合し且つ固定用スリ ット(5d)にガスケット突出片(9)が係止された複数枚の伝熱プレート(1 )を重ねて構成したプレート式熱交換器において、下記の要件(Y01),(Y02 )を備えたことを特徴とする、 (Y01) 前記固定用スリット(5d)の形状は、上部が狭く、上部から底部に かけて広くなるように形成されていること、 (Y02) 前記固定用スリット(5d)に係止される前記ガスケット突出片(9 )の幅は、前記固定用スリット(5d)の上部の幅よりも広く形成されたこと。
【0017】 また、本出願の第2考案のプレート式熱交換器は、前記第1考案のプレート式 熱交換器において、下記の要件(Y03)を備えたことを特徴とする、 (Y03) 前記ガスケット溝(2)にガスケット本体部(8)が嵌合し且つ固定 用スリット(5d)にガスケット突出片(9)が係止された状態において、前記 ガスケット突出片(9)は、ガスケット突出片(9)の先端部下面が伝熱プレー ト(1)から上方に離れた位置に配置される形状を有すること。
【0018】 また、本出願の第3考案のプレート式熱交換器は、前記第1考案のプレート式 熱交換器において、下記の要件(Y04),(Y05)を備えたことを特徴とする、 (Y04) 前記ガスケット溝(2)の前記固定用スリット(5d)が形成された 側壁(5)は、その上端に前記ガスケット溝(2)の底壁(4)とほぼ平行な頂 壁部分(5a)を有すること、 (Y05) 前記ガスケット溝(2)にガスケット本体部(8)が嵌合し且つ固定 用スリット(5d)にガスケット突出片(9)が係止された状態において、前記 ガスケット突出片(9)は、ガスケット突出片(9)の上面が前記頂壁部分(5 a)の下面以下の位置に配置される形状を有すること。
【0019】 (課題を解決するための手段の補足説明) 前記第3考案では、前記ガスケット溝(2)にガスケット本体部(8)が嵌合 し且つ固定用スリット(5d)にガスケット突出片(9)が係止された状態にお いて、前記ガスケット突出片(9)は、ガスケット突出片(9)の上面が丁度前 記頂壁部分(5a)の下面の位置に配置されるようにすることが好ましい。
【0020】
【作用】
次に、前述の特徴を備えた本考案の作用を説明する。 前述の特徴を備えた本出願の第1考案のプレート式熱交換器は、伝熱プレート (1)のガスケット溝(2)にガスケット(7)のガスケット本体部(8)が嵌 合するとともに伝熱プレート(1)の固定用スリット(5d)にガスケット突出 片(9)が係止されることにより、伝熱プレート(1)にガスケット(7)が装 着される。前記ガスケット(7)が装着された複数枚の伝熱プレート(1)を重 ねることによりプレート式熱交換器が構成される。 前記固定用スリット(5d)の形状は、上部が狭く、上部から底部にかけて広 くなるように形成されており、前記固定用スリット(5d)に係止される前記ガ スケット突出片(9)の幅は、前記固定用スリット(5d)の上部の幅よりも広 く形成されている。
【0021】 このため、伝熱プレート(1)にガスケット(7)を装着する際、ガスケット 突出片(9)は、前記幅の狭い上部を通って固定用スリット(5d)の下方に押 し込まれる。その際、ガスケット突出片(9)は、その先端部を引っ張ると弾性 によりその長さが伸びるとともにその幅が固定用スリット(5d)の幅と同じと なるように変形する。そしてこの状態で、ガスケット突出片(9)はガスケット 溝(2)に押し込まれた後、その弾性による復元力で固定用スリット(5d)と 密着し、強固に係止される。また、前記上部から底部にかけて広くなっている固 定用スリット(5d)に係止されたガスケット突出片(9)は弾性変形により、 前記固定用スリット(5d)の上部に係止されている部分の幅が狭くなっている が、その下方の部分の幅は、それよりも広い状態となっている。このような状態 で、前記伝熱プレート(1)とガスケット(7)とは強固に固着される。 また、ガスケット突出片(9)の復原力が消失しても前記固定用スリット(5 d)に係止されたガスケット突出片(9)は、前記固定用スリット(5d)の上部 に係止された部分よりもその下方に配置された部分の幅が広くなっているので、 物理的に固定用スリット(5d)から離脱し難い状態となっている。すなわち、 ガスケット突出片(9)の弾性による復元力が消失しても、ガスケット突出片( 9)をガスケット溝(2)に強固に固着させた状態を維持することが可能となる 。
【0022】 前述の特徴を備えた本出願の第2考案のプレート式熱交換器は、前記ガスケッ ト溝(2)にガスケット本体部(8)が嵌合し且つ固定用スリット(5d)にガ スケット突出片(9)が係止された状態、すなわち、伝熱プレート(1)にガス ケット(7)が装着された状態において、前記ガスケット突出片(9)は、ガス ケット突出片(9)の先端部下面が伝熱プレート(1)から上方に離れた位置に 配置される。このため、伝熱プレート(1)からガスケット(7)を離脱させる 際、ガスケット突出片(9)と伝熱プレート(1)との間に指を差し込んでガス ケット突出片(9)をその先端側に引っ張ることによりその長さを伸ばすととと もにその幅を狭くする。この状態でガスケット突出片(9)を固定用スリット( 5d)から引っ張り出すことにより、ガスケット(7)を伝熱プレート(1)か ら容易に離脱させることができる。 また、固定用スリット(5d)及びガスケット突出片(9)の形状によっては 、伝熱プレート(1)からガスケット(7)を離脱させる際、ガスケット突出片 (9)先端部の下面と伝熱プレート(1)との間に棒等を差し込んで、その棒に よりガスケット突出片(9)を上方に押し上げることにより、ガスケット(7) を伝熱プレート(1)から容易に離脱させることも可能である。
【0023】 前述の特徴を備えた本出願の第3考案のプレート式熱交換器は、前記ガスケッ ト溝(2)にガスケット本体部(8)が嵌合し且つ固定用スリット(5d)にガ スケット突出片(9)が係止された状態、すなわち、ガスケット(7)が伝熱プ レート(1)に装着された状態において、前記ガスケット突出片(9)は、ガス ケット突出片(9)の上面が前記頂壁部分(5a)の下面以下の位置に配置され る。この場合、固定用スリット(5d)の上方から前記頂壁部分(5a)を通って 下方に押し込まれたガスケット突出片(9)は、弾性変形して前記頂壁部分(5 a)を通った後、復元力により幅が広がる。この幅が広がったガスケット突出片 (9)は、上方に移動させようとするとき、前記幅が広がった部分の上面が前記 頂壁部分(5a)の下面に当接するので、ガスケット突出片(9)の固定用スリ ット(5d)からの離脱が防止される。 また、前記第3考案において、ガスケット(7)を伝熱プレート(1)に装着 した状態(すなわち、前記ガスケット溝(2)にガスケット本体部(8)が嵌合 し且つ固定用スリット(5d)にガスケット突出片(9)が係止された状態)で 、前記ガスケット突出片(9)の上面が丁度前記頂壁部分(5a)の下面の位置 に配置されるようにした場合、ガスケット(7)を伝熱プレート(1)に装着し たとき、ガスケット突出片(9)の前記復元力により幅が広がった部分の上面が 前記頂壁部分(5a)の下面に常時当接した状態となる。このため、ガスケット 突出片(9)の上方への移動は常時強力に防止されることとなり、ガスケット( 7)が伝熱プレート(1)に強力に固着された状態が常時維持されることになる 。
【0024】
【実施例】
次に図面を参照しながら、本考案の実施例を説明するが、本考案は以下の実施 例に限定されるものではない。
【0025】 図1は本考案のプレート式熱交換器の一実施例の説明図で、図1Aは同実施例 の要部(シール構造)の平面図、図1Bは前記図1AのIB−IB線断面図、図1 Cは前記図1AのIC−IC線断面図、図1Dはガスケット8の斜視図である。
【0026】 図1A〜1Cにおいて、プレート式熱交換器を構成する伝熱プレート1は、そ の外周縁に沿ってガスケット溝2が形成されている。このガスケット溝2はプレ ス加工により形成されている。伝熱プレート1の外周縁に沿って形成されたガス ケット溝2は、内側壁3、底壁4、及び外側壁5から構成されている。 前記外側壁5は上端で曲線状に折り曲げられており、上端の頂壁部分5a、こ の頂壁部分5aから図1Bで下方に延びる一対の脚壁部分5b,5cを有している 。すなわち、外側壁5は二重壁構造となっている。この外側壁5には、複数の所 定箇所(適当に間隔を置いて配置された箇所)に固定用スリット5dが形成され ている。この固定用スリット5dは、その幅が上部で狭く、図1Cで下方に行く にしたがって幅が滑らかに広くなるように形成されている。また、ガスケット溝 2を上から見たとき(図1A参照)固定用スリット5dの形状は、中心部の幅が 両端部の幅より狭くなるよう、すなわち、両端から張り出した円弧状になってい る。このような形状の固定用スリット5dは、伝熱プレート1をプレス加工した 後に、予め打抜き加工することにより容易に形成することができる。したがって 、この形状の固定用スリット5dは、全周固定方式の溝(図2参照)に比較して 容易に形成することができる。 前記固定用スリット05dの上部は開口し、下端はガスケット溝2の底面まで 達している。
【0027】 前記ガスケット溝2に装着されるガスケット7は、ガスケット溝2に嵌合する ガスケット本体部8及び前記固定用スリット5dに係止されるガスケット突出片 9を有している。前記ガスケット突出片9の幅(図1Cで左右方向の幅)は、前 記固定用スリット5dの上部の幅よりも広く形成されており、その横断面形状( ガスケット突出片9が延びる方向に垂直な断面形状)は長方形(図1Cの2点鎖 線参照)である。前記ガスケット本体部8がガスケット溝2に嵌合し且つガスケ ット突出片9が固定用スリット5dに係止されることにより、ガスケット7は伝 熱プレート1に装着される。このガスケット7が装着された伝熱プレート1を複 数積層し、図示しないフレーム上で締め付け、固定することにより、プレート式 熱交換器が構成される。
【0028】 ガスケット本体8と一体に成型されたガスケット突出片9は、固定用スリット に係止されたとき(嵌合したとき)の上面の高さが、ガスケット溝2の外側壁5 に打ち抜かれて設けられた固定用スリット5d上端の高さより伝熱プレート1の 厚さ(すなわち、前記頂壁部分5aの厚さ)の分より低くなるように形成されて いる。また、ガスケット突出片9は、その先端部下面が伝熱プレート1から上方 に離れた位置に配置される形状を有している。
【0029】 (実施例の作用) 前記固定用スリット5dに嵌合、係止されるガスケット突出片9は、その幅が 固定用スリット5dの上部の幅よりも広く形成されており、且つガスケット7が 固定用スリット5dに嵌合されたときのガスケット突出片9の上面の高さは、こ の固定用スリット5dの高さより伝熱プレート板1の厚さ(頂壁部分5aの厚さ) の分だけ低く構成されている。したがって、固定用スリット5dに係止されるガ スケット突出片9は、その先端側に引っ張られて固定用スリット5dの上部を通 過可能な幅になるまで弾性変形される。この状態で前記ガスケット突出片9は、 前記固定用スリット5dの上部を通過した後、弾性力により固定用スリット5dに 充分に密着、固定される。 また、ガスケット突出片9は、前記固定用スリット5dの上部の頂壁部分5aを 通過して固定された状態では弾性力により形状が復元し、幅が広がる。前記固定 されたガスケット突出片9の形状は図1Cで台形をしている。これは、ガスケッ ト突出片9の上部は、固定用スリット5dの上部で挟まれているからである。前 記固定されたガスケット突出片9の幅が広がった部分の上面は図1A,1Cに9 aで示されており、頂壁部分5a下面(すなわち、伝熱プレート1下面)に当接し た位置となっている。前記ガスケット突出片9の幅が広がった部分上面と頂壁部 分5a下面との当接により、ガスケット突出片9の上方への移動は常時防止され る。
【0030】 したがって、再度力を加えて無理やりに離脱させない限り、ガスケット突出片 9が固定用スリット5dから離脱しないので、ガスケット7は伝熱プレート1に 強固に固定されることとなる。 ガスケット7を伝熱プレート1から離脱させる際には、ガスケット突出片(9 )と伝熱プレート(1)との間に指を差し込んでガスケット突出片(9)をその 先端側に引っ張り出すことにより、ガスケット(7)を伝熱プレート(1)から 容易に離脱させることができる。
【0031】 前述のプレート式熱交換器においては、ガスケット7を伝熱プレート1に強固 、かつ安定に固定することができ、伝熱プレート1のガスケット溝2の外側壁5 に固定用スリット5dが設けられているので、ガスケット7を伝熱プレート1に 装着するときに容易に目視可能である。更に、前記プレート式熱交換器用の伝熱 プレート1及びガスケット7においては、ガスケット突出片9の強度が充分発揮 し得るように固定用スリット5dの幅を考慮し、ガスケット突出片9の形状は単 純な形に製作されているので、ガスケット7の取付け作業が簡単に実施でき、強 固な固定力を長期間安定に維持することが可能である。また、ガスケット7のガ スケット溝断面の形状はガスケット7が劣化、炭化しても簡単に取り外しできる 形状に製作されている。
【0032】 (変更例) 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は、前記実施例に限定されるもの ではなく、特許請求の範囲に記載された本考案の要旨の範囲内で、種々の変更を 行うことが可能である。本考案の変更実施例を下記(H01)〜(H02)に例示す る。
【0033】 (H01) 前記ガスケット突出片9の下面とガスケット本体8下面の高さを同じ にすることが可能である。 (H02) 前記ガスケット突出片9の先端部は、ガスケット突出片9を固定用ス リット5dから離脱させるのに便利な形状(取手を有する形状)とすることが可 能である。 (H03) 前記二重壁構造の外側壁5は上端で曲線状に折り曲げて上端の頂壁部 分5aを曲面に形成する代わりに直線状に折り曲げて平面に形成することが可能 である。この場合、固定用スリット5dに固定されたガスケット突出片上面と頂 壁部分下面との当接面積が大きくなり、固定用スリットからのガスケット突出片 の離脱がより強固に防止される。
【0034】
【考案の効果】
前述の本考案のプレート式熱交換器は、下記の効果(E01)〜(E03)を奏す ることができる。 (E01) 固定用スリットとガスケット突出片との密着による固定力の他に、固 定用スリットとガスケット突出片の形状による逸脱防止力も加わるので、ガスケ ットの弾性力により伝熱プレートとガスケットとが密着状態で固着している場合 は勿論、圧縮永久歪みが起ってガスケット突出片と固定用スリットの間に発生す る密着力が低下したときにでもガスケット溝からガスケットが逸脱することがな くなり伝熱プレート点検時の作業性が改善される。それと同時に、固定用スリッ ト部の固定力の低下、及びガスケットの溝からの逸脱に起因するシ−ル不良等の トラブルがなくなり、安定した装置の運転が可能となり、製品の歩留り、及び品 質を向上させることができる。 (E02) ガスケット装着時または取外し時の作業が簡単になり、作業性が格段 に改善される。 (E03) ガスケット突出片の強度が向上し、損傷、折損がなくなり、ガスケッ トの耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本考案のプレート式熱交換器の一実施
例の説明図で、図1Aは同実施例の要部(シール構造)
の平面図、図1Bは前記図1AのIB−IB線断面図、図
1Cは前記図1AのIC−IC線断面図である。
【図2】 従来例のプレート式熱交換器のシール構造、
すなわち伝熱プレート及びガスケットの説明図である。
【図3】 他の従来例のプレート式熱交換器のシール構
造、すなわち伝熱プレート及びガスケットの説明図で、
図3Aは要部の断面図、図3Bは前記図3Aの矢印III
Bから見た図、である。
【図4】 他の従来例のプレート式熱交換器のシール構
造、すなわち伝熱プレート及びガスケットの説明図で、
図4Aは要部の断面図、図4Bは前記図4Aの矢印IV
B−IVB線断面図、である。
【図5】 他の従来例のプレート式熱交換器のシール構
造、すなわち伝熱プレート及びガスケットの説明図で、
図5Aは要部の断面図、図5Bは前記図5Aの矢印VB
−VB線断面図、である。
【符号の説明】
1…伝熱プレート、2…ガスケット、3…側壁(内側
壁)、4…底壁、5…側壁(外側壁)、5a…頂壁部
分、5d…固定用スリット、7…ガスケット、8…ガス
ケット本体部、9…ガスケット突出片、
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月13日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】 図1は本考案のプレート式熱交換器の一実施
例の説明図で、図1Aは同実施例の要部(シール構造)
の平面図、図1Bは前記図1AのIB−IB線断面図、図
1Cは前記図1AのIC−IC線断面図、図1Dはガスケ
ット8の斜視図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周縁に沿って形成された底壁及びその
    両側に配置された側壁から形成されたガスケット溝並び
    に前記ガスケット溝の側壁に形成された上方に開口する
    固定用スリットを有する伝熱プレートと、前記ガスケッ
    ト溝に嵌合するガスケット本体部及び前記固定用スリッ
    トに係止されるガスケット突出片を有するガスケットと
    を備え、前記ガスケット溝にガスケット本体部が嵌合し
    且つ固定用スリットにガスケット突出片が係止された複
    数枚の伝熱プレートを重ねて構成したプレート式熱交換
    器において、下記の要件(Y01),(Y02)を備えたこ
    とを特徴とするプレート式熱交換器、 (Y01) 前記固定用スリットの形状は、上部が狭く、
    上部から底部にかけて広くなるように形成されているこ
    と、 (Y02) 前記固定用スリットに係止される前記ガスケ
    ット突出片の幅は、前記固定用スリットの上部の幅より
    も広く形成されたこと。
  2. 【請求項2】 下記の要件(Y03)を備えたことを特徴
    とする請求項1記載のプレート式熱交換器、 (Y03) 前記ガスケット溝にガスケット本体部が嵌合
    し且つ固定用スリットにガスケット突出片が係止された
    状態において、前記ガスケット突出片は、ガスケット突
    出片の先端部下面が伝熱プレートから上方に離れた位置
    に配置される形状を有すること。
  3. 【請求項3】 下記の要件(Y04),(Y05)を備えた
    ことを特徴とする請求項1または2記載のプレート式熱
    交換器、 (Y04) 前記ガスケット溝の前記固定用スリットが形
    成された側壁は、その上端に前記ガスケット溝の底壁と
    ほぼ平行な頂壁部分を有すること、 (Y05) 前記ガスケット溝にガスケット本体部が嵌合
    し且つ固定用スリットにガスケット突出片が係止された
    状態において、前記ガスケット突出片は、ガスケット突
    出片の上面が前記頂壁部分の下面以下の位置に配置され
    る形状を有すること。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN117255926A (zh) * 2021-04-27 2023-12-19 阿法拉伐股份有限公司 传热板和垫片
CN117255926B (zh) * 2021-04-27 2024-03-08 阿法拉伐股份有限公司 传热板和垫片

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