JPH066569B1 - 10,19,25−トリヒドロキシビタミンd化合物 - Google Patents
10,19,25−トリヒドロキシビタミンd化合物Info
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- JPH066569B1 JPH066569B1 JP4076385A JP7638592A JPH066569B1 JP H066569 B1 JPH066569 B1 JP H066569B1 JP 4076385 A JP4076385 A JP 4076385A JP 7638592 A JP7638592 A JP 7638592A JP H066569 B1 JPH066569 B1 JP H066569B1
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C401/00—Irradiation products of cholesterol or its derivatives; Vitamin D derivatives, 9,10-seco cyclopenta[a]phenanthrene or analogues obtained by chemical preparation without irradiation
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2601/00—Systems containing only non-condensed rings
- C07C2601/12—Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
- C07C2601/14—The ring being saturated
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2602/00—Systems containing two condensed rings
- C07C2602/02—Systems containing two condensed rings the rings having only two atoms in common
- C07C2602/14—All rings being cycloaliphatic
- C07C2602/18—All rings being cycloaliphatic the ring system containing six carbon atoms
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2602/00—Systems containing two condensed rings
- C07C2602/02—Systems containing two condensed rings the rings having only two atoms in common
- C07C2602/14—All rings being cycloaliphatic
- C07C2602/24—All rings being cycloaliphatic the ring system containing nine carbon atoms, e.g. perhydroindane
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】環A及びトリエンクロモホールの修飾されたビ
タミンD化合物を提供する。 【構成】下記式 【化1】 (式中、R1、R2、R3及びR4は互いに同じでも異
なっていてもよく、水素またはヒドロキシ−保護基を示
す。)からなる群から選ばれた化合物。上記化合物は、
腸の中にあるD−レセプタータンパク質に対する高い親
和力(ビタミンD代謝物質とその類似体の特性)を示す
化合物の前駆体として使用される。
タミンD化合物を提供する。 【構成】下記式 【化1】 (式中、R1、R2、R3及びR4は互いに同じでも異
なっていてもよく、水素またはヒドロキシ−保護基を示
す。)からなる群から選ばれた化合物。上記化合物は、
腸の中にあるD−レセプタータンパク質に対する高い親
和力(ビタミンD代謝物質とその類似体の特性)を示す
化合物の前駆体として使用される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は環A及びトリエンクロモ
ホール(発色団)の修飾されたビタミンD化合物の前駆
体に関するものである。
ホール(発色団)の修飾されたビタミンD化合物の前駆
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ビタミ
ンD骨格の炭素1及び/または25位のヒドロキシ置換
で特徴付けられる、生物学的に活性なビタミンD代謝物
質の発見は、ビタミンD化合物の化学合成の領域におけ
る活動を極めて活発なものとさせた。活動の多くは生物
学的代謝物質の調製とこれらの化合物に近接した構造類
似体の調製に関していた。合成的な研究と結果は多数の
最近の報告の中に要約されている。例えばDeLucaら., T
opics in Current Chemistry, vol. 83, p.1(1979);
Yakhimovich, Russian Chem. Revs.49, 371(1980);L
ythgoe, Chem. Soc. Rev. 9, 499(1980).
ンD骨格の炭素1及び/または25位のヒドロキシ置換
で特徴付けられる、生物学的に活性なビタミンD代謝物
質の発見は、ビタミンD化合物の化学合成の領域におけ
る活動を極めて活発なものとさせた。活動の多くは生物
学的代謝物質の調製とこれらの化合物に近接した構造類
似体の調製に関していた。合成的な研究と結果は多数の
最近の報告の中に要約されている。例えばDeLucaら., T
opics in Current Chemistry, vol. 83, p.1(1979);
Yakhimovich, Russian Chem. Revs.49, 371(1980);L
ythgoe, Chem. Soc. Rev. 9, 499(1980).
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、修飾環A及び
トリエン構造で特徴付けられた新しいクラスのビタミン
D化合物の前駆体を提供することを目的とする。さらに
詳しくは、本発明は、10,19,25−トリヒドロキ
シ−10、19−ジヒドロビタミンD3(10,19−
ジヒドロコレカルシフェロール類似体)とそれらのヒド
ロキシ(水酸基)−保護誘導体を提供することを目的と
する。
トリエン構造で特徴付けられた新しいクラスのビタミン
D化合物の前駆体を提供することを目的とする。さらに
詳しくは、本発明は、10,19,25−トリヒドロキ
シ−10、19−ジヒドロビタミンD3(10,19−
ジヒドロコレカルシフェロール類似体)とそれらのヒド
ロキシ(水酸基)−保護誘導体を提供することを目的と
する。
【0004】すなわち本発明は、(1)下記式
【化2】 (式中、R1、R2及びR3は互いに同じても異なって
いてもよく、水素またはヒドロキシ−保護基を示す。)
からなる群から選ばれた化合物、(2)R1、R2、R
3及びR4が水素を表わす前記(1)項記載の化合物、
及び(3)R1、R2及びR3が水素を表わし、R4が
アシル基である前記(1)項記載の化合物を提供するも
のである。
いてもよく、水素またはヒドロキシ−保護基を示す。)
からなる群から選ばれた化合物、(2)R1、R2、R
3及びR4が水素を表わす前記(1)項記載の化合物、
及び(3)R1、R2及びR3が水素を表わし、R4が
アシル基である前記(1)項記載の化合物を提供するも
のである。
【0005】本明細書中で用いられるヒドロキシ−保護
基なる語は通常どのような保護基でもよく、その例とし
ては、アシル、アルキルシリル、テトラヒドロピラニ
ル、メトキシメチルなどをあげることができる。アシル
なる語は、炭素数1〜5の脂肪族アシル基であってすべ
ての異性体を含むもの又は芳香族アシル基、例えばベン
ゾイルもしくはハロゲン、アルキル又はニトロ置換のベ
ンゾイル基など、を意味する。アルキルなる語は炭素数
1〜5の脂肪族炭化水素であってすべての異性体を含
み、例えば、メチル、エチル、プロピル、tert−ブチル
基などがある。
基なる語は通常どのような保護基でもよく、その例とし
ては、アシル、アルキルシリル、テトラヒドロピラニ
ル、メトキシメチルなどをあげることができる。アシル
なる語は、炭素数1〜5の脂肪族アシル基であってすべ
ての異性体を含むもの又は芳香族アシル基、例えばベン
ゾイルもしくはハロゲン、アルキル又はニトロ置換のベ
ンゾイル基など、を意味する。アルキルなる語は炭素数
1〜5の脂肪族炭化水素であってすべての異性体を含
み、例えば、メチル、エチル、プロピル、tert−ブチル
基などがある。
【0006】本発明の新規化合物は以下のようにして調
製される。 25−ヒドロキシビタミンD3の3,5−シクロビタミ
ン誘導体(例えば25−ヒドロキシコレカルシフェロー
ルからDeLucaらの方法(米国特許第4,195,027
号)によって調製された公知の化合物、25−ヒドロキ
シ−3,5−シクロビタミンD36−メチルエーテル)
をピリジン溶液中で四酸化オスミウムで処理すると下記
構造1で表わされる対応の10,19−ジヒドロキシ類
似体が得られる。式1中R1、R2及びR3は水素を示
し、Xは例えばメチル基のようなアルキル基である。
製される。 25−ヒドロキシビタミンD3の3,5−シクロビタミ
ン誘導体(例えば25−ヒドロキシコレカルシフェロー
ルからDeLucaらの方法(米国特許第4,195,027
号)によって調製された公知の化合物、25−ヒドロキ
シ−3,5−シクロビタミンD36−メチルエーテル)
をピリジン溶液中で四酸化オスミウムで処理すると下記
構造1で表わされる対応の10,19−ジヒドロキシ類
似体が得られる。式1中R1、R2及びR3は水素を示
し、Xは例えばメチル基のようなアルキル基である。
【0007】
【化3】
【0008】この反応の部位特性、つまり二者択一的で
ある7,8−2重結合に優先して特異的に10(19)
−2重結合のヒドロキシル化が置きることは、顕著かつ
予想外のことである。特に、25−ヒドロキシコレカル
シフェロール3−アセテートそのものを四酸化オスミウ
ムで同様な条件下で処理すると上記構造2の7,8−ジ
ヒドロキシ類似体(R1、R2、R3=H;R4=アシ
ル)を導き、ここで再び、反応に利用できる他の2重結
合(C−5,6とC−10(19))のいずれにもヒド
ロキシル化が起きないということは非常に注目すべき特
徴であるからである。上記両化合物1及び2は新規な生
成物である。7,8−ジヒドロキシビタミンD2化合物
は知られている(上記Lythgoeを参照)上記の一般的方
法を用い、他の25−ヒドロキシ−シクロビタミンD類
似体、例えば公知の25−ヒドロキシ−3,5−シクロ
ビタミンD36−アルキルエーテル(ここでアルキル基
は、例えば、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル
基などである。)のオスモミル化(osmomylation)は、
対応の上記一般式110,19−ジヒドロキシ化合物
(ただしR1、R2及びR3は水素であり、Xは出発物
質中に存在するアルキル基、例えば、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチルなどである)を与える。そし
て、これらの6−O−アシル類似体はまた、以下に説明
する後続反応に好適な基質である。
ある7,8−2重結合に優先して特異的に10(19)
−2重結合のヒドロキシル化が置きることは、顕著かつ
予想外のことである。特に、25−ヒドロキシコレカル
シフェロール3−アセテートそのものを四酸化オスミウ
ムで同様な条件下で処理すると上記構造2の7,8−ジ
ヒドロキシ類似体(R1、R2、R3=H;R4=アシ
ル)を導き、ここで再び、反応に利用できる他の2重結
合(C−5,6とC−10(19))のいずれにもヒド
ロキシル化が起きないということは非常に注目すべき特
徴であるからである。上記両化合物1及び2は新規な生
成物である。7,8−ジヒドロキシビタミンD2化合物
は知られている(上記Lythgoeを参照)上記の一般的方
法を用い、他の25−ヒドロキシ−シクロビタミンD類
似体、例えば公知の25−ヒドロキシ−3,5−シクロ
ビタミンD36−アルキルエーテル(ここでアルキル基
は、例えば、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル
基などである。)のオスモミル化(osmomylation)は、
対応の上記一般式110,19−ジヒドロキシ化合物
(ただしR1、R2及びR3は水素であり、Xは出発物
質中に存在するアルキル基、例えば、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチルなどである)を与える。そし
て、これらの6−O−アシル類似体はまた、以下に説明
する後続反応に好適な基質である。
【0009】このようにして調製されたヒドロキシ化合
物から通常のこの技術分野で公知のヒドロキシ−保護方
法(例えば、通常のアシル化またはアルキルシリル化方
法)によって対応のヒドロキシ保護誘導体が得られ、上
記構造1または2表わされ、R1、R2、R3及びR4
のいずれかまたは全てがヒドロキシ−保護基である対応
の、部分または完全ヒドロキシ−保護誘導体が得られ
る。
物から通常のこの技術分野で公知のヒドロキシ−保護方
法(例えば、通常のアシル化またはアルキルシリル化方
法)によって対応のヒドロキシ保護誘導体が得られ、上
記構造1または2表わされ、R1、R2、R3及びR4
のいずれかまたは全てがヒドロキシ−保護基である対応
の、部分または完全ヒドロキシ−保護誘導体が得られ
る。
【0010】上記化合物1(ただしR1、R2、R3=
H;X=アルキル基)のソルボリシスを有機酸を含む媒
体中でDeLucaらの一般的方法(米国特許第4,195,
027号、同4,260,549号)に従って行うと、
それぞれ構造3及び4(R1、R2、R3=H)で表わ
され、R4がソルボリシス媒体に使用された酸のアシル
部に対応するアシル基である新規な5,6−シス及び
5,6−トランスビタミンD−トリオールを与える。
H;X=アルキル基)のソルボリシスを有機酸を含む媒
体中でDeLucaらの一般的方法(米国特許第4,195,
027号、同4,260,549号)に従って行うと、
それぞれ構造3及び4(R1、R2、R3=H)で表わ
され、R4がソルボリシス媒体に使用された酸のアシル
部に対応するアシル基である新規な5,6−シス及び
5,6−トランスビタミンD−トリオールを与える。
【0011】
【化4】
【0012】ソルボリシスによって生じたシス−及びト
ランス異性体は都合よく、この段階で分離され(例えば
クロマトグラフイーによって)、そして通常の塩基加水
分解または水素化合物還元によって脱アシル化され上記
式3及び4(ただし、R1、R2、R3、及びR4は水
素である。)で表わされる遊離ヒドロキシ化合物とな
る。通常のヒドロキシ−保護方法、つまりアシル化また
はアルキルシリル化がこうして得られた遊離ヒドロキシ
化合物に、または対応の3−O−アシル誘導体に適用さ
れると、試薬と条件の選択により、対応の、部分または
完全ヒドロキシ−保護誘導体、つまり、上記構造3及び
4中、R1、R2、R3及びR4が水素、アシル及びア
ルキルシリル基からなる群から選ばれたものである化合
物を与える。
ランス異性体は都合よく、この段階で分離され(例えば
クロマトグラフイーによって)、そして通常の塩基加水
分解または水素化合物還元によって脱アシル化され上記
式3及び4(ただし、R1、R2、R3、及びR4は水
素である。)で表わされる遊離ヒドロキシ化合物とな
る。通常のヒドロキシ−保護方法、つまりアシル化また
はアルキルシリル化がこうして得られた遊離ヒドロキシ
化合物に、または対応の3−O−アシル誘導体に適用さ
れると、試薬と条件の選択により、対応の、部分または
完全ヒドロキシ−保護誘導体、つまり、上記構造3及び
4中、R1、R2、R3及びR4が水素、アシル及びア
ルキルシリル基からなる群から選ばれたものである化合
物を与える。
【0013】化合物3または4のビシナル10,19−
ジオールの開裂は、新規な10−オキソ−ビタミン類似
体を与える。このように、化合物3(R1、R2、
R3、R4=H)の適当な溶剤中でのメタ過ヨウ素酸ナ
トリウムとの反応は下記構造5(R1、R4=H)の1
0−オキソービタミン類似体を与える。5,6−トラン
ス−化合物4(R1、R2、R3、R4=H)の同様の
処理は対応の10−オキソー類似体6(R1、R4=
H)を与える。構造3または4の3−O−モノアシル誘
導体(ソルボリシス反応から得られるように)は同じ
く、過ヨウ素酸塩開裂プロセスの基質として好適であ
り、対応の構造5及び6の3−O−アシル−10−オキ
ソ化合物(R1=H、R4=アシル)をそれぞれ生じ、
それらは、標準的なアルカリ加水分解によって3−ヒド
ロキシ−化合物に転換され、またそれは、もし所望な
ら、通常の方法(例えば、アシル化、アルキルシリル
化)によってC−25−ヒドロキシ位においてさらにヒ
ドロキシ−保護化される。
ジオールの開裂は、新規な10−オキソ−ビタミン類似
体を与える。このように、化合物3(R1、R2、
R3、R4=H)の適当な溶剤中でのメタ過ヨウ素酸ナ
トリウムとの反応は下記構造5(R1、R4=H)の1
0−オキソービタミン類似体を与える。5,6−トラン
ス−化合物4(R1、R2、R3、R4=H)の同様の
処理は対応の10−オキソー類似体6(R1、R4=
H)を与える。構造3または4の3−O−モノアシル誘
導体(ソルボリシス反応から得られるように)は同じ
く、過ヨウ素酸塩開裂プロセスの基質として好適であ
り、対応の構造5及び6の3−O−アシル−10−オキ
ソ化合物(R1=H、R4=アシル)をそれぞれ生じ、
それらは、標準的なアルカリ加水分解によって3−ヒド
ロキシ−化合物に転換され、またそれは、もし所望な
ら、通常の方法(例えば、アシル化、アルキルシリル
化)によってC−25−ヒドロキシ位においてさらにヒ
ドロキシ−保護化される。
【0014】
【化5】
【0015】あるいは、構造5及び6で表わされるC−
3又はC−25位のいずれかまたは両位置にヒドロキシ
−保護基を有するヒドロキシ−保護誘導体はその遊離ヒ
ドロキシ化合物をこの技術分野で周知の適当なヒドロキ
シ−保護処理に付することにより得られる。
3又はC−25位のいずれかまたは両位置にヒドロキシ
−保護基を有するヒドロキシ−保護誘導体はその遊離ヒ
ドロキシ化合物をこの技術分野で周知の適当なヒドロキ
シ−保護処理に付することにより得られる。
【0016】例えば、化合物5(R1、R4=H)をピ
リジン中、無水酢酸で室温でアセチル化すると3−モノ
アセテート(5,R1=H,R4=アセチル)を与える
が、一方、同様の反応を昇温下(75−100℃)で行
うと3,25−ジアセテート(5,R1=H,R4=ア
セチル)を与える。3−モノアセテートのベンゾイル化
またはトリメチルシリル化によると3−アセテート−2
5−ベンゾエート(5,R1=ベンゾイル,R4=アセ
チル)または3−アセテート−25−トリメチルシリル
(R1=トリメチルシリル,R4=アセチル)誘導体を
それぞれ与える。この3,25−ジアセテートは選択的
に加水分解され(例えば、5%KOHで10〜30分
間)、25−モノアセテート(5,R1=アセチル,R
4=H)を与え、そしてこの誘導体はC−3が再保護さ
れ、3,25−ジ−保護化合物(ここで保護基は互いに
同じでも異なったものでもよい。)を与える。全く類似
の処理方法を構造6または構造3または4の前駆体化合
物に適用すると、前述の、対応の、部分または完全ヒド
ロキシ−保護誘導体を与える。
リジン中、無水酢酸で室温でアセチル化すると3−モノ
アセテート(5,R1=H,R4=アセチル)を与える
が、一方、同様の反応を昇温下(75−100℃)で行
うと3,25−ジアセテート(5,R1=H,R4=ア
セチル)を与える。3−モノアセテートのベンゾイル化
またはトリメチルシリル化によると3−アセテート−2
5−ベンゾエート(5,R1=ベンゾイル,R4=アセ
チル)または3−アセテート−25−トリメチルシリル
(R1=トリメチルシリル,R4=アセチル)誘導体を
それぞれ与える。この3,25−ジアセテートは選択的
に加水分解され(例えば、5%KOHで10〜30分
間)、25−モノアセテート(5,R1=アセチル,R
4=H)を与え、そしてこの誘導体はC−3が再保護さ
れ、3,25−ジ−保護化合物(ここで保護基は互いに
同じでも異なったものでもよい。)を与える。全く類似
の処理方法を構造6または構造3または4の前駆体化合
物に適用すると、前述の、対応の、部分または完全ヒド
ロキシ−保護誘導体を与える。
【0017】上述の10−オキソ類似体、構造5及び6
(R1R4=H)はゾル性細胞質の、腸の中にあるD−
レセプタータンパク質に結合するための高度に有効な配
位子であることが見い出され、そしてこのレセプタータ
ンパン質に対する高い親和力が生物学的に効力のあるビ
タミンD代謝物質及び類似体(例えば DeLuca ら Topic
s in Current Chemistry, vol. 83, P. 1(1979)参
照)の特性であるので、これらの新規化合物5及び6は
治療上有効な薬剤としての用途を有することが予期され
る。生成物5及び6中、25−ヒドロキシ−置換コレス
テロール−側鎖は、その高いレセプター親和力を説明す
る鍵となる構造的要素であり、そしてこれが化合物5及
び6を、HarrisonとLythgoe,J. Chem. Soc., p. 837と8
43(1958)によって調製された10−オキソ−ビタミン
D2化合物(5,6−シス及び5,6−トランス−10
−オキソ19−ノルビタミンD2)から区別させる特徴
なのである。
(R1R4=H)はゾル性細胞質の、腸の中にあるD−
レセプタータンパク質に結合するための高度に有効な配
位子であることが見い出され、そしてこのレセプタータ
ンパン質に対する高い親和力が生物学的に効力のあるビ
タミンD代謝物質及び類似体(例えば DeLuca ら Topic
s in Current Chemistry, vol. 83, P. 1(1979)参
照)の特性であるので、これらの新規化合物5及び6は
治療上有効な薬剤としての用途を有することが予期され
る。生成物5及び6中、25−ヒドロキシ−置換コレス
テロール−側鎖は、その高いレセプター親和力を説明す
る鍵となる構造的要素であり、そしてこれが化合物5及
び6を、HarrisonとLythgoe,J. Chem. Soc., p. 837と8
43(1958)によって調製された10−オキソ−ビタミン
D2化合物(5,6−シス及び5,6−トランス−10
−オキソ19−ノルビタミンD2)から区別させる特徴
なのである。
【0018】
【発明の効果】本発明の化合物は、腸の中にあるD−セ
レプタータンパク質に対する高い親和力(ビタミンD代
謝物質とその類似体の特性)を示す化合物の前駆体とし
て好適である。
レプタータンパク質に対する高い親和力(ビタミンD代
謝物質とその類似体の特性)を示す化合物の前駆体とし
て好適である。
【0019】
【実施例】次に本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。 下記の例を含む本明細書中を通し、同じ数字(例えば化
合物1,2,3,など)は同一の化合物を示す。 参考例1 7,8,25−トリヒドロキシ−7,8−ジヒドロビタ
ミンD33−アセテート(化合物2,R1、R2、R3
=H;R4=アセチル) 2.0mlの乾性ピリジン中の25−ヒドロキシビタミン
D36−アセテート250mgの溶液に、10%OsO
4ピリジン溶液1.67mlを添加した。15分後、全出
発物質が消費されてから、10%NaHSO310mlを
加えた。この溶液を室温で30分間かきまぜ、10%H
aHCO3で50mlで希釈しエーテルで抽出した(3×
25ml)。エーテル抽出物を水(2×25ml)、1N
HCl(2×25ml)、飽和NaHCO3(2×25m
l)、水(1×50ml)で洗浄し、Na2SO4で乾燥
し、真空で油状になるまで濃縮した。分取HPLC
(6.2×250mm Zorbax-Silカラム、15%、2
−プロパノール/ヘキサン)で化合物2(R1、R2、
R3=H,R4=アセチル)185mgを油状で得た。
これは、15mlで溶出し、下記スペクトル特性を有して
いた。マススペクトルm/e(相対強度)476(M+,3),
458(5),416(10),298(25),245(20),136(1
00),59(75);NMRδ0.80(3H3,s,18-H3),0.92
(3H,d,J=6.0 Hz,21-H3),1.23(6H,s,26-H3と
27-H3),2.04(3H,s,3-OCOCH3),4.81(1H,m,3-
H),4.91(1H,d,J=9.5 Hz,7-H),4.95(1H,s,
198(Z)-H),5.03(1H,s,19(E)-H),5.58(1H,d,
J=9.5 Hz,6-H)。アルカリ加水分解(5%KOH/M
eOH、30分間)を行うと、この生成物は対応のテト
ラヒドロキシ−化合物、構造2(R1、R2、R3及び
R4=H)を与える。
る。 下記の例を含む本明細書中を通し、同じ数字(例えば化
合物1,2,3,など)は同一の化合物を示す。 参考例1 7,8,25−トリヒドロキシ−7,8−ジヒドロビタ
ミンD33−アセテート(化合物2,R1、R2、R3
=H;R4=アセチル) 2.0mlの乾性ピリジン中の25−ヒドロキシビタミン
D36−アセテート250mgの溶液に、10%OsO
4ピリジン溶液1.67mlを添加した。15分後、全出
発物質が消費されてから、10%NaHSO310mlを
加えた。この溶液を室温で30分間かきまぜ、10%H
aHCO3で50mlで希釈しエーテルで抽出した(3×
25ml)。エーテル抽出物を水(2×25ml)、1N
HCl(2×25ml)、飽和NaHCO3(2×25m
l)、水(1×50ml)で洗浄し、Na2SO4で乾燥
し、真空で油状になるまで濃縮した。分取HPLC
(6.2×250mm Zorbax-Silカラム、15%、2
−プロパノール/ヘキサン)で化合物2(R1、R2、
R3=H,R4=アセチル)185mgを油状で得た。
これは、15mlで溶出し、下記スペクトル特性を有して
いた。マススペクトルm/e(相対強度)476(M+,3),
458(5),416(10),298(25),245(20),136(1
00),59(75);NMRδ0.80(3H3,s,18-H3),0.92
(3H,d,J=6.0 Hz,21-H3),1.23(6H,s,26-H3と
27-H3),2.04(3H,s,3-OCOCH3),4.81(1H,m,3-
H),4.91(1H,d,J=9.5 Hz,7-H),4.95(1H,s,
198(Z)-H),5.03(1H,s,19(E)-H),5.58(1H,d,
J=9.5 Hz,6-H)。アルカリ加水分解(5%KOH/M
eOH、30分間)を行うと、この生成物は対応のテト
ラヒドロキシ−化合物、構造2(R1、R2、R3及び
R4=H)を与える。
【0020】参考例2 (6R)−25−ヒドロキシ3,5−シクロビタミンD
36メチルエーテル 25−ヒドロキシビタミンD3300mgをp−トルエ
ンスルホニルクロリド350mgの乾性ピリジン2.0
ml中溶液を攪拌下5℃で48時間反応させた。その溶液
を次いで飽和NaHCO3で反応を停止させ、水相をエ
ーテル(3×30ml)で抽出した。そのエーテル抽出物
を1N HCl(3×20ml)、NaHCO3(2×3
0ml)、水(1×50ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥
し、真空中で濃縮した。生成した粗3β−トシレート誘
導体をNaHCO3800mgを含む、無水メタノール
15.0ml中にとり55℃で6.0時間加熱した。この
期間の終りに反応系を冷却し、5mlに濃縮し、エーテル
で希釈し、水(3×30ml)で洗浄した。MgSO4で
乾燥後、エーテル溶液を油状物にまで濃縮したところ、
それは、薄層クロマトグラフイーによれば(6R)−2
5−ヒドロキシ−3,5−シクロビタミンD36−メチ
ルエーテル80%であり、後続の反応に適することが明
らかとなった。
36メチルエーテル 25−ヒドロキシビタミンD3300mgをp−トルエ
ンスルホニルクロリド350mgの乾性ピリジン2.0
ml中溶液を攪拌下5℃で48時間反応させた。その溶液
を次いで飽和NaHCO3で反応を停止させ、水相をエ
ーテル(3×30ml)で抽出した。そのエーテル抽出物
を1N HCl(3×20ml)、NaHCO3(2×3
0ml)、水(1×50ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥
し、真空中で濃縮した。生成した粗3β−トシレート誘
導体をNaHCO3800mgを含む、無水メタノール
15.0ml中にとり55℃で6.0時間加熱した。この
期間の終りに反応系を冷却し、5mlに濃縮し、エーテル
で希釈し、水(3×30ml)で洗浄した。MgSO4で
乾燥後、エーテル溶液を油状物にまで濃縮したところ、
それは、薄層クロマトグラフイーによれば(6R)−2
5−ヒドロキシ−3,5−シクロビタミンD36−メチ
ルエーテル80%であり、後続の反応に適することが明
らかとなった。
【0021】参考例3 (6R)−10,19−ジヒドロ−10,19,25−
トリヒドロキシ−3,5−シクロビタミンD36−メチ
ルエーテル(化合物1,R1、R2、R3=H;X=C
H3) 参考例2の生成物462mgの乾性ピリジン3.0ml中
の溶液に10%OsO4ピリジン溶液3.1mlを添加
し、反応を10分間継続し、その後10%NaHSO3
15mlで反応を停止させた。30分後、反応液をさらに
50mlのNaHSO3で希釈し、エーテル(3×30m
l)で抽出した。有機相を1N HCl(3×40m
l)、水(2×40ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥
し、真空で油状に濃縮した。HPLC(6.2×250
mm、Zorbax-Sil、15% 2−プロパノール/ヘキサ
ン)後、化合物1(R1、R2、R3=H;X=C
H3)が収率70%で無色の油として得られた(16ml
溶出容積で収率70%)。マススペクトルm/e(相対強
度),448(M+,3),430(5),416(45),398(1
5),367(40),269(40),245(35),59(100);N
MRδ0.32(1H,m,3-H),0.52(2H,m,4-H2),0.5
6(3H,m,18-H3),0.90(3H,d,J=6.0,21-H3),
1.23(6H,s,26-H3と27-H3),3.25(3H,s,6-OCH3),3.6
3(2H,m,19-H2),4.60(1H,d,J=9.2 Hz,6-
H),4.78(1H,d,J=9.2 Hz,7-H)。
トリヒドロキシ−3,5−シクロビタミンD36−メチ
ルエーテル(化合物1,R1、R2、R3=H;X=C
H3) 参考例2の生成物462mgの乾性ピリジン3.0ml中
の溶液に10%OsO4ピリジン溶液3.1mlを添加
し、反応を10分間継続し、その後10%NaHSO3
15mlで反応を停止させた。30分後、反応液をさらに
50mlのNaHSO3で希釈し、エーテル(3×30m
l)で抽出した。有機相を1N HCl(3×40m
l)、水(2×40ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥
し、真空で油状に濃縮した。HPLC(6.2×250
mm、Zorbax-Sil、15% 2−プロパノール/ヘキサ
ン)後、化合物1(R1、R2、R3=H;X=C
H3)が収率70%で無色の油として得られた(16ml
溶出容積で収率70%)。マススペクトルm/e(相対強
度),448(M+,3),430(5),416(45),398(1
5),367(40),269(40),245(35),59(100);N
MRδ0.32(1H,m,3-H),0.52(2H,m,4-H2),0.5
6(3H,m,18-H3),0.90(3H,d,J=6.0,21-H3),
1.23(6H,s,26-H3と27-H3),3.25(3H,s,6-OCH3),3.6
3(2H,m,19-H2),4.60(1H,d,J=9.2 Hz,6-
H),4.78(1H,d,J=9.2 Hz,7-H)。
【0022】実施例1 (5Z)−及び(5E)−10,19,25−トリヒド
ロキシ−10,19−ジヒドロビタミンD33−アセテ
ート(化合物3及び4、R1、R2、R3=H;R4=
アセチル) 10,19−ジオールシクロビタミン化合物1(R1、
R2、R3=H;X=CH3)300mgの3.0ml氷
酢酸溶液を55℃154分間加熱し、次いで氷/飽和N
aHCO2中に滴下させて急冷した。エーテル抽出(3
×25ml)の抽出物を水(2×30ml)で洗浄し、Mg
SO4で乾燥し、真空で濃縮した。油状の粗生成物をH
PLC精製(6.2×250mm、 Zorbax-Sil、8%
2−プロパノール/ヘキサンに対して49mlで抽出す
る構造3(R1、R2、R3=H;R4=アセチル)の
5,6−シス(5Z)−化合物が収率48%で得られ
た。UVλmax=252 nm;マススペクトルm/e(相対強度)
476(=(M+,5),458(20),416(35),398(25),
245(30),185(60),134(100),59(60);NMRδ
0.55(3H,s,18-H3),0.96(3H,d,J=6.0 Hz,21-
H3),1.23(6H,s,26-H3と27-H3),2.05(3H,s,
3-OCOCH3),3.72(2H,m,19-H2),4.74(1H,m,3
-H),5.82(1H,d,J=11.2 Hz,7-H),6.63(11H,
d,J=11.2 Hz,6-H),及びその5,6-トランス(5E-)異
性体4(R1、R2、R3=H;R4=アセチル)を27 mlで収率18
%で溶出した。UVλmax=250 nm;マススペクトルm/e
(相対強度)458(M+,2),458(6),416(30),39
8(30),245(25),185(40),134(100),59(8
0);NMRδ0.46(3H,s,18-H3),0.98(3H,d,J=
6.2Hz,21-H3),1.22(6H,s,26-H3と27-H3),2.03
(3H,s,3-OCOCH3),3.67(2H,q-AB,J=11.0 Hz,1
9-H2),4.7(1H,m,3-H),6.02(1H,d,J=15 H
z,7-H),6.30(1H,d,J=15 Hz,6-H)。温和な塩基
加水分解をこうして得られた3−モノアセテートに行な
うと、対応の、ヒドロキシビタミン類似体3及び4(た
だしR1、R2、R3及びR4=H)を与える。
ロキシ−10,19−ジヒドロビタミンD33−アセテ
ート(化合物3及び4、R1、R2、R3=H;R4=
アセチル) 10,19−ジオールシクロビタミン化合物1(R1、
R2、R3=H;X=CH3)300mgの3.0ml氷
酢酸溶液を55℃154分間加熱し、次いで氷/飽和N
aHCO2中に滴下させて急冷した。エーテル抽出(3
×25ml)の抽出物を水(2×30ml)で洗浄し、Mg
SO4で乾燥し、真空で濃縮した。油状の粗生成物をH
PLC精製(6.2×250mm、 Zorbax-Sil、8%
2−プロパノール/ヘキサンに対して49mlで抽出す
る構造3(R1、R2、R3=H;R4=アセチル)の
5,6−シス(5Z)−化合物が収率48%で得られ
た。UVλmax=252 nm;マススペクトルm/e(相対強度)
476(=(M+,5),458(20),416(35),398(25),
245(30),185(60),134(100),59(60);NMRδ
0.55(3H,s,18-H3),0.96(3H,d,J=6.0 Hz,21-
H3),1.23(6H,s,26-H3と27-H3),2.05(3H,s,
3-OCOCH3),3.72(2H,m,19-H2),4.74(1H,m,3
-H),5.82(1H,d,J=11.2 Hz,7-H),6.63(11H,
d,J=11.2 Hz,6-H),及びその5,6-トランス(5E-)異
性体4(R1、R2、R3=H;R4=アセチル)を27 mlで収率18
%で溶出した。UVλmax=250 nm;マススペクトルm/e
(相対強度)458(M+,2),458(6),416(30),39
8(30),245(25),185(40),134(100),59(8
0);NMRδ0.46(3H,s,18-H3),0.98(3H,d,J=
6.2Hz,21-H3),1.22(6H,s,26-H3と27-H3),2.03
(3H,s,3-OCOCH3),3.67(2H,q-AB,J=11.0 Hz,1
9-H2),4.7(1H,m,3-H),6.02(1H,d,J=15 H
z,7-H),6.30(1H,d,J=15 Hz,6-H)。温和な塩基
加水分解をこうして得られた3−モノアセテートに行な
うと、対応の、ヒドロキシビタミン類似体3及び4(た
だしR1、R2、R3及びR4=H)を与える。
【0023】参考例4 (5Z)−及び(5E)−10−オキサ−25−ヒドロ
キシ−19−ノルービタミンD3(化合物5及び6、R
1、R4=H) 化合物3(R1、R2、R3=H;R4=アセチル)5
0mgメタノール1.5ml溶液を水中の飽和NaIO4
溶液0.5mlで処理した。反応溶液を50℃で2.5時
間加熱し、水で希釈し、エーテルで抽出(3×30ml)
した。このエーテル抽出物を水で洗浄し(2×20m
l)、MgSO4で乾燥し、真空中で濃縮して化合物5
(R1=H;R4=アセチル)を得た。この物質をエタ
ノール3.0mlにとりメタノール性5% NaOH1ml
で室温で30分間処理した。反応混合物を1N HCl
で中和し、真空で濃縮し、エーテル(50ml)で希釈し
た。有機相を水で洗浄し(2×20ml)、MgSO4で
乾燥し、真空で油状とし、これをHPLC(6.2×2
50mm Zorbax-Sil、14% 2−プロパノール/ヘ
キサン)で精製して37mlで溶出する化合物5(R1、
R4=H)を収率72%で得た。UVλmax=310nm(ε
=15,000);マススペクトルm/e(相対強度)402(M+,3
5),384(30),369(10),359(45),341(15),2
73(35),177(50),135(70),133(100),59(6
0);NMRδ0.55(3H,s,18-H3),0.96(3H,d,J=
6.0 Hz,21-H3),1.22(6H,s,26-H3と27-H3),4.2
(1H,m,3-H),5.87(1H,d,J=12.6 Hz,6-H),
7.61(1-H,d,J=12.6 Hz,7-H)。
キシ−19−ノルービタミンD3(化合物5及び6、R
1、R4=H) 化合物3(R1、R2、R3=H;R4=アセチル)5
0mgメタノール1.5ml溶液を水中の飽和NaIO4
溶液0.5mlで処理した。反応溶液を50℃で2.5時
間加熱し、水で希釈し、エーテルで抽出(3×30ml)
した。このエーテル抽出物を水で洗浄し(2×20m
l)、MgSO4で乾燥し、真空中で濃縮して化合物5
(R1=H;R4=アセチル)を得た。この物質をエタ
ノール3.0mlにとりメタノール性5% NaOH1ml
で室温で30分間処理した。反応混合物を1N HCl
で中和し、真空で濃縮し、エーテル(50ml)で希釈し
た。有機相を水で洗浄し(2×20ml)、MgSO4で
乾燥し、真空で油状とし、これをHPLC(6.2×2
50mm Zorbax-Sil、14% 2−プロパノール/ヘ
キサン)で精製して37mlで溶出する化合物5(R1、
R4=H)を収率72%で得た。UVλmax=310nm(ε
=15,000);マススペクトルm/e(相対強度)402(M+,3
5),384(30),369(10),359(45),341(15),2
73(35),177(50),135(70),133(100),59(6
0);NMRδ0.55(3H,s,18-H3),0.96(3H,d,J=
6.0 Hz,21-H3),1.22(6H,s,26-H3と27-H3),4.2
(1H,m,3-H),5.87(1H,d,J=12.6 Hz,6-H),
7.61(1-H,d,J=12.6 Hz,7-H)。
【0024】同様にして(5E)−トリオール 3−ア
セテート(化合物4、R1、R2、R3=H;R4=ア
セチル)を処理すると、最初に前記10−オキソ−3−
アセテート化合物6(R1=H;R4=アセチル)を
得、加水分解後、前記(5E)−10−オキソ類似体6
(R1、R4=H)がHPLC上14% 2−プロパノ
ール/ヘキサンにより34mlで溶出し、次のような物理
的特性を示した。UVλmax=307nm(ε=24,000);マ
ススペクトルm/e(相対強度)402(M+,30),384(3
0),369(20),359(40),273(40),177(60),1
35(40),133(100),59(40);NMRδ0.56(3H,
s,18-H3),0.95(3H,d,J=6.0 Hz,21-H3),1.23
(6H,s,26-H3と27-H3),4.2(1H,m,3-H),6.65
(2H,q-AB,J=11.8 Hz,6-Hと7-H)。
セテート(化合物4、R1、R2、R3=H;R4=ア
セチル)を処理すると、最初に前記10−オキソ−3−
アセテート化合物6(R1=H;R4=アセチル)を
得、加水分解後、前記(5E)−10−オキソ類似体6
(R1、R4=H)がHPLC上14% 2−プロパノ
ール/ヘキサンにより34mlで溶出し、次のような物理
的特性を示した。UVλmax=307nm(ε=24,000);マ
ススペクトルm/e(相対強度)402(M+,30),384(3
0),369(20),359(40),273(40),177(60),1
35(40),133(100),59(40);NMRδ0.56(3H,
s,18-H3),0.95(3H,d,J=6.0 Hz,21-H3),1.23
(6H,s,26-H3と27-H3),4.2(1H,m,3-H),6.65
(2H,q-AB,J=11.8 Hz,6-Hと7-H)。
フロントページの続き (72)発明者 ハインリツヒ ケー. シユノーズ アメリカ合衆国 53705 ウイスコンシン 州マデイソン, サミツト アベニユー 1806 (72)発明者 ハーバート イー. パーレン アメリカ合衆国 53531 ウイスコンシン 州ディーアフィールド スミス ドライブ 4408
Claims (3)
- 【請求項1】下記式 【化1】 (式中、R1、R2、R3及びR4は互いに同じでも異
なっていてもよく、水素またはヒドロキシ−保護基を示
す。)からなる群から選ばれた化合物。 - 【請求項2】R1、R2、R3及びR4が水素を表わす
請求項1記載の化合物。 - 【請求項3】R1、R2、R3が水素を表わし、R4が
アシル基である請求項1記載の化合物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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US493537 | 1983-05-11 | ||
US06/493,537 US4448726A (en) | 1983-05-11 | 1983-05-11 | Ring A- and triene-modified vitamin D compounds |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH066569B1 true JPH066569B1 (ja) | 1994-01-26 |
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JP59093130A Granted JPS59212466A (ja) | 1983-05-11 | 1984-05-11 | 環a―及びトリエン―修飾3,5―シクロビタミンd化合物 |
JP4076386A Expired - Fee Related JPH0610189B2 (ja) | 1983-05-11 | 1992-02-27 | 10−オキソビタミンd類似体 |
JP4076385A Pending JPH066569B1 (ja) | 1983-05-11 | 1992-02-27 | 10,19,25−トリヒドロキシビタミンd化合物 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP59093130A Granted JPS59212466A (ja) | 1983-05-11 | 1984-05-11 | 環a―及びトリエン―修飾3,5―シクロビタミンd化合物 |
JP4076386A Expired - Fee Related JPH0610189B2 (ja) | 1983-05-11 | 1992-02-27 | 10−オキソビタミンd類似体 |
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Country | Link |
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US (1) | US4448726A (ja) |
EP (1) | EP0125909B1 (ja) |
JP (3) | JPS59212466A (ja) |
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US4755329A (en) * | 1985-06-10 | 1988-07-05 | Wisconsin Alumni Research Foundation | Process and intermediates for preparing 1α-hydroxyvitamin D compounds |
JPH0667896B2 (ja) * | 1988-03-09 | 1994-08-31 | 大同ほくさん株式会社 | 1β,7,8―トリヒドロキシビタミンD2若しくはD3またはそれらの誘導体、およびそれらの製造方法 |
JPH0667897B2 (ja) * | 1988-03-16 | 1994-08-31 | 大同ほくさん株式会社 | ビタミンd2若しくはd3またはそれらの誘導体の製造方法 |
NZ232734A (en) * | 1989-03-09 | 1991-11-26 | Wisconsin Alumni Res Found | 19-nor vitamin d derivatives and pharmaceutical compositions |
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CA1333616C (en) * | 1989-03-09 | 1994-12-20 | Hector F. Deluca | 19-nor-vitamin d compounds |
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CN112156097A (zh) | 2013-05-29 | 2021-01-01 | 博格有限责任公司 | 使用维生素d预防或减轻化疗诱发的脱发 |
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US4224231A (en) * | 1979-09-04 | 1980-09-23 | Wisconsin Alumni Research Foundation | Derivatives of 25-hydroxycholecalciferol |
US4358406A (en) * | 1981-07-27 | 1982-11-09 | Wisconsin Alumni Research Foundation | 26,26,26,27,27,27-Hexafluoro-1α,25-dihydroxycholecalciferol and process for preparing same |
US4360472A (en) * | 1981-12-11 | 1982-11-23 | Wisconsin Alumni Research Foundation | Trihydroxyvitamin D3 compounds |
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1983
- 1983-05-11 US US06/493,537 patent/US4448726A/en not_active Expired - Lifetime
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1984
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