JPH0665528A - 木材用精油入り塗料 - Google Patents
木材用精油入り塗料Info
- Publication number
- JPH0665528A JPH0665528A JP4244232A JP24423292A JPH0665528A JP H0665528 A JPH0665528 A JP H0665528A JP 4244232 A JP4244232 A JP 4244232A JP 24423292 A JP24423292 A JP 24423292A JP H0665528 A JPH0665528 A JP H0665528A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- essential oil
- extracted
- wood
- oil
- coating composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 塗料に、植物から抽出された精油を、5〜3
0wt%の濃度で混入した木材用精油入り塗料。 【効果】 塗装された木製品が置かれた場所の雰囲気を
改善できると共に、木製品に外部から虫が侵入したり、
木製品が腐ったりすることを防止できる。
0wt%の濃度で混入した木材用精油入り塗料。 【効果】 塗装された木製品が置かれた場所の雰囲気を
改善できると共に、木製品に外部から虫が侵入したり、
木製品が腐ったりすることを防止できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は木材用精油入り塗料に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】集成材等の木製品の塗装工程は、目止
め→下塗り→中塗り→上塗り→研磨の工程から
成る。ところで、上記上塗りが、木製品の塗装の出来具
合を略決定するのであるが、従来においては、上塗り用
の塗料としては、単に、通常のラッカー系、ポリエステ
ル樹脂、アミノアルキド樹脂、ポリウレタン樹脂等の塗
料が使用されていた。
め→下塗り→中塗り→上塗り→研磨の工程から
成る。ところで、上記上塗りが、木製品の塗装の出来具
合を略決定するのであるが、従来においては、上塗り用
の塗料としては、単に、通常のラッカー系、ポリエステ
ル樹脂、アミノアルキド樹脂、ポリウレタン樹脂等の塗
料が使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、上記従来に
おいては、塗装により、色、艶等を出すことができるだ
けで、それ以上の効果を出すことはできず、例えば、塗
装された木製品が置かれた場所の雰囲気を改善したり、
あるいは、塗装された木製品に外部から虫が侵入するこ
とを防止したりできなかったのが実情である。本発明
は、上記問題を解決できる木材用精油入り塗料を提供す
ることを目的とする。
おいては、塗装により、色、艶等を出すことができるだ
けで、それ以上の効果を出すことはできず、例えば、塗
装された木製品が置かれた場所の雰囲気を改善したり、
あるいは、塗装された木製品に外部から虫が侵入するこ
とを防止したりできなかったのが実情である。本発明
は、上記問題を解決できる木材用精油入り塗料を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の特徴とするところは、塗料に、植物から抽
出された精油を、5〜30wt%の濃度で混入した点に
ある。以下、本発明を詳述する。本発明において、精油
が混入される前の塗料としては、ラッカー系、ポリエス
テル樹脂、アミノアルキド樹脂、ポリウレタン樹脂等の
塗料が使用されるが、通常、ポリウレタン樹脂塗料が使
用される。ポリウレタン樹脂塗料は、ポリイソシアネ
ートと、ヒドロキシル基を含むポリオールとの付加反
応を応用した塗料で、一般に、上記との2液から成
る二液性の塗料とされている。
に、本発明の特徴とするところは、塗料に、植物から抽
出された精油を、5〜30wt%の濃度で混入した点に
ある。以下、本発明を詳述する。本発明において、精油
が混入される前の塗料としては、ラッカー系、ポリエス
テル樹脂、アミノアルキド樹脂、ポリウレタン樹脂等の
塗料が使用されるが、通常、ポリウレタン樹脂塗料が使
用される。ポリウレタン樹脂塗料は、ポリイソシアネ
ートと、ヒドロキシル基を含むポリオールとの付加反
応を応用した塗料で、一般に、上記との2液から成
る二液性の塗料とされている。
【0005】精油としては、広葉樹系精油、スギ、ヒノ
キ、ヒバ、マツ、カバ等の針葉樹系精油、或いは、その
他の植物から抽出された精油等が使用されるが、針葉樹
系精油は、資源量の点で、有利である。精油は、一般
に、脱臭、芳香効果があると共に、針葉樹系精油等で
は、特に、防虫、防腐効果も優れている。又、精油は人
体に対する危険性もなく、安全性が極めて高い。塗料中
での精油濃度を5〜30wt%としたのは、5wt%以
下では、混入の効果がでず、又、30wt%以上として
も、防虫効果があまり増大しないと共に、香りがきつく
からである。尚、精油をポリウレタン樹脂塗料に混入す
る場合には、精油をポリオールの液に混入した方が混入
し易い。精油をポリイソシアネートの液に混入すると硬
化しやすいからである。
キ、ヒバ、マツ、カバ等の針葉樹系精油、或いは、その
他の植物から抽出された精油等が使用されるが、針葉樹
系精油は、資源量の点で、有利である。精油は、一般
に、脱臭、芳香効果があると共に、針葉樹系精油等で
は、特に、防虫、防腐効果も優れている。又、精油は人
体に対する危険性もなく、安全性が極めて高い。塗料中
での精油濃度を5〜30wt%としたのは、5wt%以
下では、混入の効果がでず、又、30wt%以上として
も、防虫効果があまり増大しないと共に、香りがきつく
からである。尚、精油をポリウレタン樹脂塗料に混入す
る場合には、精油をポリオールの液に混入した方が混入
し易い。精油をポリイソシアネートの液に混入すると硬
化しやすいからである。
【0006】
【作用】集成材等の木製品の塗装工程は、目止め→
下塗り→中塗り→上塗り→研磨の工程から成る。
(尚、中塗りが省略される場合もある。) 上記上塗り工程での塗料に、本発明の木材用精油入り塗
料を使用すると、精油の脱臭、芳香効果により、塗装さ
れた木製品が置かれた場所の雰囲気を改善できて、疲労
度を軽減したり、緊張を緩和したりできる。特に、精油
が、防虫、防腐効果が優れている針葉樹系精油等であれ
ば、塗装された木製品に外部から虫が侵入したり、木製
品が腐ったりすることを防止できる。又、精油は、人体
に対する危険性がなく、安全性が極めて高いので、精油
入り塗料を木製品に塗装しても、何ら問題はない。
下塗り→中塗り→上塗り→研磨の工程から成る。
(尚、中塗りが省略される場合もある。) 上記上塗り工程での塗料に、本発明の木材用精油入り塗
料を使用すると、精油の脱臭、芳香効果により、塗装さ
れた木製品が置かれた場所の雰囲気を改善できて、疲労
度を軽減したり、緊張を緩和したりできる。特に、精油
が、防虫、防腐効果が優れている針葉樹系精油等であれ
ば、塗装された木製品に外部から虫が侵入したり、木製
品が腐ったりすることを防止できる。又、精油は、人体
に対する危険性がなく、安全性が極めて高いので、精油
入り塗料を木製品に塗装しても、何ら問題はない。
【0007】
【実施例】以下、実施例により、本発明を更に説明す
る。 〔実施例1〕ポリウレタン樹脂塗料に種々の濃度でスギ
の精油を混入して、精油入り塗料を製造し、これら精油
入り塗料により、夫々、パラゴム材から成る机(尚、天
板は、パラゴム材の集成材から成る)を上塗りした後、
これら各机を、夫々、3m2の各部屋に置き、10人の
人間により、精油入り塗料の香りに対するフィーリング
評価を行った。その結果を図1に示す。尚、図1におい
て、○印は、10人の内の多数意見を示す。図1を見れ
ば、精油濃度が5wt%以下では、香りがなく、又、3
0wt%を越えると、香りがきついことがわかる。
る。 〔実施例1〕ポリウレタン樹脂塗料に種々の濃度でスギ
の精油を混入して、精油入り塗料を製造し、これら精油
入り塗料により、夫々、パラゴム材から成る机(尚、天
板は、パラゴム材の集成材から成る)を上塗りした後、
これら各机を、夫々、3m2の各部屋に置き、10人の
人間により、精油入り塗料の香りに対するフィーリング
評価を行った。その結果を図1に示す。尚、図1におい
て、○印は、10人の内の多数意見を示す。図1を見れ
ば、精油濃度が5wt%以下では、香りがなく、又、3
0wt%を越えると、香りがきついことがわかる。
【0008】〔実施例2〕ポリウレタン樹脂塗料に、種
々の濃度でスギの精油を混入して、精油入り塗料を製造
し、これら精油入り塗料により、夫々、パラゴム材から
成る集成材の表面の各部を所定の大きさ(100mm×
50mm)で上塗りした。そして、この集成材を密封容
器内に入れると共に、該密封容器内にヒラタキクイムシ
を放し、14日間放置した後に、虫食い数を比較した。
その結果を図2に示す。尚、図2では、ポリウレタン樹
脂塗料のみの場合の虫食い数を100として、精油の各
濃度での虫食い数を換算した。図2を見れば、精油濃度
が5wt%以下では、防虫効果があまりなく、又、30
wt%を越えると、防虫効果があまり増大しなくなるこ
とがわかる。
々の濃度でスギの精油を混入して、精油入り塗料を製造
し、これら精油入り塗料により、夫々、パラゴム材から
成る集成材の表面の各部を所定の大きさ(100mm×
50mm)で上塗りした。そして、この集成材を密封容
器内に入れると共に、該密封容器内にヒラタキクイムシ
を放し、14日間放置した後に、虫食い数を比較した。
その結果を図2に示す。尚、図2では、ポリウレタン樹
脂塗料のみの場合の虫食い数を100として、精油の各
濃度での虫食い数を換算した。図2を見れば、精油濃度
が5wt%以下では、防虫効果があまりなく、又、30
wt%を越えると、防虫効果があまり増大しなくなるこ
とがわかる。
【0009】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
精油の脱臭、芳香効果により、塗装された木製品が置か
れた場所の雰囲気を改善できて、疲労度を軽減したり、
緊張を緩和したりできる。特に、精油が、防虫、防腐効
果が優れている針葉樹系精油等であれば、塗装された木
製品に外部から虫が侵入したり、木製品が腐ったりする
ことを防止できる。又、精油は、人体に対する危険性が
なく、安全性が極めて高いので、精油入り塗料を木製品
に塗装しても、何ら問題はない。
精油の脱臭、芳香効果により、塗装された木製品が置か
れた場所の雰囲気を改善できて、疲労度を軽減したり、
緊張を緩和したりできる。特に、精油が、防虫、防腐効
果が優れている針葉樹系精油等であれば、塗装された木
製品に外部から虫が侵入したり、木製品が腐ったりする
ことを防止できる。又、精油は、人体に対する危険性が
なく、安全性が極めて高いので、精油入り塗料を木製品
に塗装しても、何ら問題はない。
【図1】精油濃度の違いに対する香りのフィーリング評
価を示す表である。
価を示す表である。
【図2】精油濃度の違いによる防虫効果の違いを示すグ
ラフである。
ラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】塗料に、植物から抽出された精油を、5〜
30wt%の濃度で混入したことを特徴とする木材用精
油入り塗料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4244232A JPH0665528A (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | 木材用精油入り塗料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4244232A JPH0665528A (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | 木材用精油入り塗料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0665528A true JPH0665528A (ja) | 1994-03-08 |
Family
ID=17115712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4244232A Pending JPH0665528A (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | 木材用精油入り塗料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0665528A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06240178A (ja) * | 1993-02-16 | 1994-08-30 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 煙草臭脱臭塗料組成物 |
FR2807441A1 (fr) * | 2000-04-05 | 2001-10-12 | Eric Haddad | Peinture parfumee |
US6511520B1 (en) * | 1997-12-24 | 2003-01-28 | Elf Antar France | Additive for fuel oiliness |
US6592639B2 (en) * | 1996-07-31 | 2003-07-15 | Elf Antar France | Fuel with low sulphur content for diesel engines |
KR100732174B1 (ko) * | 2006-01-19 | 2007-06-25 | 재단법인서울대학교산학협력재단 | 바이오 소재로 코팅이 된 벽지의 제조 방법 및 그에 의하여제조된 벽지 |
CN105949982A (zh) * | 2016-06-30 | 2016-09-21 | 成都华聚杨武家具有限公司 | 一种抗菌驱虫家具涂料 |
-
1992
- 1992-08-19 JP JP4244232A patent/JPH0665528A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06240178A (ja) * | 1993-02-16 | 1994-08-30 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 煙草臭脱臭塗料組成物 |
US6592639B2 (en) * | 1996-07-31 | 2003-07-15 | Elf Antar France | Fuel with low sulphur content for diesel engines |
US6511520B1 (en) * | 1997-12-24 | 2003-01-28 | Elf Antar France | Additive for fuel oiliness |
FR2807441A1 (fr) * | 2000-04-05 | 2001-10-12 | Eric Haddad | Peinture parfumee |
KR100732174B1 (ko) * | 2006-01-19 | 2007-06-25 | 재단법인서울대학교산학협력재단 | 바이오 소재로 코팅이 된 벽지의 제조 방법 및 그에 의하여제조된 벽지 |
CN105949982A (zh) * | 2016-06-30 | 2016-09-21 | 成都华聚杨武家具有限公司 | 一种抗菌驱虫家具涂料 |
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