JPH0665429U - 帯締め - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯締め本体の適所に、天然の白檀の木を小片
に裁断した装飾片を連結一体化させ、白檀の馨しい放香
を和服着用時に発揮し得る。 【構成】 帯締め本体１の適所に白檀の木地を任意小形
に裁断した装飾片２を連結一体化させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、女帯を結んだときに当該巻回された帯が解けるのを防止するために 、その面上に捲結される帯締めの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より和服を着用した際に、着物の着付けが乱れぬように固定し、また着物 との調和を図りながら服飾的な美麗さを創り出すために各種の帯が腰に巻かれて 用いられており、その帯に太鼓、羽衣、ふくら雀等々多様な結び方を施して供さ れている。その際、結ばれた帯が弛緩し、解けるのを防ぐために、主に組紐によ る帯締めが捲結されるのであるが、斯かる帯締めは既述したように帯を押さえる のみならず、和服のアクセサリーとして着物と帯との調和を図った色合い、或い は反対色等好みの柄行きの帯締めが用いられ、また近時では帯締めにプラスチッ ク等合成樹脂製のリング状、或いは丸状の飾装片を介在させ、該飾装片が帯締め 捲結時に脇腹部付近に出現するように予め位置決めした帯締めも周知されるとこ ろである。

【０００３】 このような構成の帯締めは、飾装的に変化のある捲結が可能であるとしても、 単に帯締め本体に飾装を施した程度に滞まり、また極めて人工的な装飾に外なら ないものであった。そうして、和服を着用する場合には、その着用雰囲気を醸し 出すために、所望のにおい袋等を巻回された帯の間に介在させることが多く、煩 雑さを要求されるものであった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

然るに本考案が提案する帯締めにあっては、既述従来の欠陥に鑑みて開発され たものであって、帯締め本体の適所に、天然の白檀の木を小片に裁断し、その白 檀の木地そのものより成る装飾片を連結させ、自然な白檀の色合いを持つ装飾片 を帯締め本体に組込み、帯締めの装飾片として用いると同時に、帯締め捲結時に は、常に白檀による独特な芳香を出現させ得る香料を持つ帯締めを提供すること を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記した目的を達成するがために本考案になる帯締めに於いては、帯締め本体 １の適所に、白檀の木地より成る装飾片２が連結されている帯締めをその特徴と なし、そして白檀の木地より成る装飾片２は、扁平で適当な厚身と面積とを備え 、その平面適所に帯締め本体１を挿通して連結する小孔３が穿設してあり、そし て白檀の木地より成る装飾片２は、その中心部に貫通孔４を穿設した円形体５に よって形成されており、そして白檀の木地より成る装飾片２は、リング体６によ って形成されており、そして白檀の木地より成る装飾片２は、適宜芯材７と結合 されて形成されているものである。

【０００６】

【実施例】

次いで本考案になる帯締めに関する実施に際する一例について詳述する。

【０００７】 本考案の帯締め本体１は、一定の方式によって糸を交互に斜めにまじわらせて 組み上げる、例えば三ッ組、八ッ組等の丸組や、高麗、あや竹等の平打によって 製出される組紐により成り、その全長は巻回された帯の面上へ捲結され得る適当 の長さ、例えば１４０乃至１９０cmで体格肥痩に応じて任意長さの帯締めが選択 される。斯かる帯締め本体１は適宜色彩に組み上げられ、金銀糸を介在させたも の等好みによって製出され、その両端には房８が形成されている。また前記組紐 以外に布製のもの或いは皮革製のもの等も勿論実施することが出来る。

【０００８】 この帯締め本体１を所望帯の面上へ捲結した際、人体の脇腹部分に装飾片２が 出現するように、帯締め本体１の全長の３分の１より多少長めの部分に、前記装 飾片２が組紐を形成する糸群によって連結固定されている。

【０００９】 斯かる装飾片２は、芳香を放つ天然の白檀の原木を、適当小片に裁断し、帯締 め本体１と連結一体化されるのであるが、その際、白檀の木地より成る装飾片２ は、例えば１cm程度の厚身と３乃至５cm平方の適宜形状の面積を備えた扁平な外 観を備え、その平面の適所例えば対向する両端部に夫々小孔３を穿ち、または平 面の中心部に小孔３を穿つ等、帯締め本体１の糸群を前記小孔３内へ挿通して連 結一体化する構成とされている。

【００１０】 また既述白檀の木地成る装飾片２は、その中心部に左右に貫通する貫通孔４を 穿設したボール型の円形体５に形成され、この円形体５を１または数個用いて、 それ等の貫通孔４内へ帯締め本体１の糸群を挿通して一連一体化する構成とされ ている。

【００１１】 また既述白檀の木地より成る装飾片２は、中央部を円形状に切欠したリング体 ６に形成し、そのリング体６の対向する周縁へ夫々帯締め本体１の糸群を捲回し て一連一体化する構成とされている。

【００１２】 また既述白檀の木地より成る装飾片２は、プラスチック等の合成樹脂製或いは 金属製等の適宜芯材７の一面または両面に前記扁平、円形、リング状等の装飾片 ２を任意接着剤を用いて貼着固定せしめ、その装飾片２の強靱さを増強させて使 用することも出来る。

【００１３】

【考案の効果】

本考案になる帯締めに於いては、白檀の原木をそのまま所望大或いは形状の小 片に裁断し、斯かる装飾片２を組紐等より成る帯締め本体１の適所に連結させた ものであるため、斯様な帯締め本体１を和服着用時に捲結して用いた場合には、 別途におい袋等を用意することなく、白檀の木地自体より芳香を放つ天然の香り を嗅ぐことが出来、爽快な雰囲気を醸し出すことが可能となり、且つ白檀の木地 は一定の厚身と面積とを保有するので、強靱性、引張り強さが出現し、割断され る虞れもなく、またその白檀の芳香は長期間に亘って持続する効果を奏する。

【００１４】 更には多種多様な形状に装飾片２を加工することが出来、帯締めとしての装飾 性を向上させると同時に、肉厚の少ない白檀の木地を用いる場合には、合成樹脂 や金属製の芯材７を介在させることで、装飾片２が破損する虞れも解消し得るも のである。

【図面の簡単な説明】

【図１】帯締めの全体斜視図である。

【図２】帯締めの他の実施例による一部省略した正面図
である。

【図３】帯締めの他の実施例による一部省略した正面図
である。

【図４】帯締めの他の実施例による断面図である。

【符号の説明】

１ 帯締め本体 ２ 装飾片 ３ 小孔 ４ 貫通孔 ５ 円形体 ６ リング体 ７ 芯材 ８ 房

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 帯締め本体１の適所に、白檀の木地より
   成る装飾片２が連結されていることを特徴とする帯締
   め。
2. 【請求項２】 白檀の木地より成る装飾片２は、扁平で
   適当な厚身と面積とを備え、その平面適所に帯締め本体
   １を挿通して連結する小孔３を穿設してある請求項１記
   載の帯締め。
3. 【請求項３】 白檀の木地より成る装飾片２は、その中
   心部に貫通孔４を穿設した円形体５によって形成されて
   いる請求項１記載の帯締め。
4. 【請求項４】 白檀の木地より成る装飾片２は、リング
   体６によって形成されている請求項１記載の帯締め。
5. 【請求項５】 白檀の木地より成る装飾片２は、適宜芯
   材７と結合されて形成されている請求項２、３又は４記
   載の帯締め。