JPH0665267A - リン含有HMG−CoAリダクターゼ抑制剤および新規中間体 - Google Patents

リン含有HMG−CoAリダクターゼ抑制剤および新規中間体

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JPH0665267A
JPH0665267A JP3061330A JP6133091A JPH0665267A JP H0665267 A JPH0665267 A JP H0665267A JP 3061330 A JP3061330 A JP 3061330A JP 6133091 A JP6133091 A JP 6133091A JP H0665267 A JPH0665267 A JP H0665267A
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JP3061330A
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Donald S Karanewsky
ドナルド・エス・カラニュースキー
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Bristol Myers Squibb Co
ER Squibb and Sons LLC
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Bristol Myers Squibb Co
ER Squibb and Sons LLC
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic System
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/547Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom
    • C07F9/6561Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom containing systems of two or more relevant hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring or ring system, with or without other non-condensed hetero rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/06Antihyperlipidemics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 コレステロール生合成の抑制剤として使用さ
れ、低コレステロール血剤として有用なリン含有化合
物、該リン含有化合物の中間体および該リン含有化合物
を含有する医薬組成物を提供する。 【構成】 式、 (式中、Xは−(CH2)a−等、aは1、2または3;Rは
OHまたは低級アルコキシ;RXはアルカリ金属、低級ア
ルキルまたはH;R1とR2の一方は置換フェニルで、他
方は低級アルキル;およびR3とR4は共に合して、−(C
H=CH)2または−(CH2)4−を構成して6員炭素環基
を形成する基である)で示される化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリン含有HMG−CoA
リダクターゼ抑制剤および新規中間体、更に詳しくは、
3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−補酵素A[H
MG−CoA]リダクターゼの活性を抑制して、コレス
テロール生合成の抑制に有用な新規リン含有化合物、該
リン含有化合物を含有する低コレステロール血症用組成
物、該リン含有化合物の製造で形成される新規中間体並
びに該リン含有化合物の用途に関する。
【0002】
【発明の構成と効果】本発明は、酵素3−ヒドロキシ−
3−メチルグルタリル−補酵素Aリダクターゼ[HMG
−CoAリダクターゼ]を抑制して、低コレステロール
血症剤とし有用なリン含有化合物を提供するものであ
り、かかる本発明化合物は、下記式: (式中、Xは−(CH2)a−、−CH=CH−または−C
≡C−;aは1、2または3;Zは式:
【化16】 の基;R1とR2の一方は置換フェニル(置換基としてハロ
または低級アルキルを含有)で、他方は低級アルキル;
およびR3とR4は共に合して、−(CH=CH)2−また
は−(CH2)4−を構成して6員炭素環基を形成する基で
あり、すなわち、Zは式:
【化17】 の基である)の成分を含有する。
【0003】好ましい具体例において、本発明化合物は
下式[I]で示され、その医薬的に許容しうる塩を包含す
る。
【化18】 (式中、RはOHまたは低級アルコキシ;RXはアルカリ
金属、低級アルキルまたはH;XはCH2、−CH2CH2
−、−CH2CH2CH2−、−CH=CH−または−C
≡C−;Zは式:
【化19】 の基である) なお、上記「塩」とは、無機および有機塩基によって形成
される塩基性塩を指称する。かかる塩としては、アンモ
ニウム塩; リチウム、ナトリウムおよびカリウムなどの
アルカリ金属塩(これらが好ましい); カルシウムおよび
マグネシウムなどのアルカリ土類金属塩; アミンなどの
有機塩基による塩、たとえばジシクロヘキシルアミン
塩、ベンザチン塩、N−メチル−D−グルカミン塩、ヒ
ドラバミン塩; アルギニン、リシンなどのアミノ酸によ
る塩等が挙げられる。非毒性の医薬的に許容しうる塩が
好ましいが、他の塩も目的生成物の単離または精製に使
用しうる。
【0004】すなわち、本発明化合物[I]は、下式で示
される化合物に分類される。
【化20】
【0005】本明細書において、単独または他の基の一
部として用いる各種語句の定義は、以下の通りである。
「低級アルキル」または「アルキル」とは、ノルマル鎖に1
〜12個、好ましくは1〜7個の炭素を含有する直鎖お
よび分枝鎖炭化水素基の両方を指称し、たとえばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブ
チル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、イソヘキシ
ル、ヘプチル、4,4−ジメチルペンチル、オクチル、
2,2,4−トリメチルペンチル、ノニル、デシル、ウン
デシル、ドデシル、これらの分枝鎖異性体、並びにかか
る炭化水素基であってハロ置換基(たとえばF、Br、C
lまたはI)またはCF3、アルコキシ置換基、アリール
置換基、アルキル−アリール置換基、ハロアリール置換
基、シクロアルキル置換基、アルキルシクロアルキル置
換基、ヒドロキシ置換基、アルキルアミノ置換基、アル
カノイルアミノ置換基、アリールカルボニルアミノ置換
基、ニトロ置換基、シアノ置換基、チオール置換基また
はアルキルチオ置換基を含有するものが挙げられる。
【0006】「シクロアルキル」とは、炭素数3〜12、
好ましくは3〜8の飽和環式炭化水素基を指称し、たと
えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シ
クロデシルおよびシクロドデシルが挙げられ、これらの
基は1または2個のハロゲン、1または2個の低級アル
キル、1または2個の低級アルコキシ、1または2個の
ヒドロキシ、1または2個のアルキルアミノ、1または
2個のアルカノイルアミノ、1または2個のアリールカ
ルボニルアミノ、1または2個のアミノ、1または2個
のニトロ、1または2個のシアノ、1または2個のチオ
ール、および/または1または2個のアルキルチオで置
換されていてもよい。
【0007】「アリール」または「Ar」とは、環部に6〜
10個の炭素を含有するモノ環式またはジ環式芳香族基
を指称し、たとえばフェニル、ナフチル、置換フェニル
または置換ナフチルが挙げられ、上記置換フェニルまた
は置換ナフチルの置換基は、1、2または3個の低級ア
ルキル、ハロゲン(Cl、BrまたはF)、1、2または3
個の低級アルコキシ、1、2または3個のヒドロキシ、
1、2または3個のフェニル、1、2または3個のアル
カノイルオキシ、1、2または3個のベンゾイルオキ
シ、1、2または3個のハロアルキル、1、2または3
個のハロフェニル、1、2または3個のアリル、1、2
または3個のシクロアルキルアルキル、1、2または3
個のアダマンチルアルキル、1、2または3個のアルキ
ルアミノ、1、2または3個のアルカノイルアミノ、
1、2または3個のアリールカルボニルアミノ、1、2
または3個のアミノ、1、2または3個のニトロ、1、
2または3個のシアノ、1、2または3個のチオール、
および/または1、2または3個のアルキルチオであっ
てよく、3個の置換基を含有するアリールが好ましい。
【0008】「アラルキル」、「アリール−アルキル」また
は「アリール−低級アルキル」とは、上述の低級アルキル
基でアリール置換基を有するものを指称し、たとえばベ
ンジルが挙げられる。
【0009】「低級アルコキシ」、「アルコキシ」、「アリ
ールオキシ」または「アラルコキシ」とは、上述の低級ア
ルキル、アルキル、アラルキルまたはアリールが酸素原
子に結合したものを指称する。
【0010】「低級アルキルチオ」、「アルキルチオ」、
「アリールチオ」または「アラルキルチオ」とは、上述の低
級アルキル、アルキル、アラルキルまたはアリールが硫
黄原子に結合したものを指称する。
【0011】「低級アルキルアミノ」、「アルキルアミ
ノ」、「アリールアミノ」または「アリールアルキルアミ
ノ」とは、上述の低級アルキル、アルキル、アリールま
たはアリールアルキルが窒素原子に結合したものを指称
する。
【0012】「アルカノイル」とは、上述の低級アルキル
がカルボニル基に結合したものを指称する。
【0013】「ハロゲン」または「ハロ」とは、塩素、臭
素、フッ素、ヨウ素およびCF3を指称し、塩素または
フッ素が好ましい。
【0014】本発明化合物[I]において、下式[II]の
化合物が好ましい。
【化21】 (式中、RがOH、OLiまたはOCH3;RXがLiまたは
H;Xが−CH2CH2−、−CH=CH−または−C≡
C−; およびZが
【化22】 の基であって、該基において、R1とR2の一方がフェニ
ルまたはアルキル置換基および/またはハロ置換基を有
するフェニルで、他方が低級アルキル(たとえばイソプ
ロピル)である)
【0015】本発明化合物[I]は、以下に示す反応工程
に従って製造することができる。
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】
【化27】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
【化32】
【化33】
【0016】上記反応工程Aで示されるように、本発明
化合物[I]は、以下の手順にしたがって製造することが
できる。先ず、式:
【化34】 のヨージド[A]および式: P(O・アルキル)3 [III] のホスファイトを標準アルブゾブ(arbuzov)条件および
操作で加熱する、アルブゾブ反応に付して、式:
【化35】 のホスホネートを形成する。次にホスホネート[IV]を
アルゴンなどの不活性雰囲気下、塩化メチレンなどの不
活性有機溶剤に溶解し、該溶液をビス(トリメチルシリ
ル)トリフルオロアセトアミド(BSTFA)およびトリ
メチルシリルブロミドで連続して処理する、亜リン酸エ
ステル開裂に付し、式:
【化36】 のホスホン酸化合物[V]を形成する。ホスホン酸化合物
[V]を乾燥ピリジン中、低級アルキルアルコール(たと
えばメタノール)およびジシクロヘキシルカルボジイミ
ドで処理してエステル化を行い、得られる反応混合物を
アルゴンなどの不活性雰囲気下で撹拌して、ホスホン酸
モノアルキルエステル化合物[VI]を形成する。このホ
スホン酸モノエステル化合物[VI]を塩化メチレン、ベ
ンゼンまたはテトラヒドロフラン(THF)などの不活性
有機溶剤に溶解し、トリメチルシリルジエチルアミンで
処理し、アルゴンなどの不活性雰囲気下で撹拌し、混合
物を蒸発し、次いで塩化メチレン(または他の適当な不
活性有機溶剤)に溶解する。得られる溶液を約−10〜
+10℃の温度に冷却し、塩化オキサリルおよび触媒の
ジメチルホルムアミドで処理し、次いで蒸発して粗ホス
ホノクロリデート[VII]を得る。ホスホノクロリデー
ト[VII]をトルエン、ジエチルエーテルまたはTHF
などの不活性有機溶剤に溶解し、溶液を約−90〜0
℃、好ましくは約−85〜−30℃の温度に冷却し、次
いで式: のアセチレン化合物をヘキサンまたは他の不活性溶媒
中、n−ブチルリチウムなどのリチウム源で処理して形
成されるアセチレン化合物[X]のリチウムアニオンの冷
溶液(上記ホスホノクロリデート[VII]の溶液と同範
囲の温度に冷却)で、ホスホノクロリデート[VII]と
アセチレン化合物[X]のモル比が約3:1〜1:1、好ま
しくは約1.5:1〜2:1となるように処理して、式:
【化37】 のアセチレン系ホスフィネート[XI](新規中間体)を形
成する。
【0017】次いで、アセチレン系ホスフィネート[X
I]を用いて、各種の本発明化合物を製造することがで
きる。その手順は以下の通りである。アセチレン系ホス
フィネート[XI]をテトラヒドロフランなどの不活性有
機溶媒中、氷酢酸およびテトラブチルアンモニウムフル
オライドで処理する、シリルエーテル開裂に付して、
式:
【化38】 のアセチレン系ホスフィネート[IA1]に変換し、次い
で該アセチレン系ホスフィネート[IA1]をアルゴンな
どの不活性雰囲気下、ジオキサン、テトラヒドロフラン
または他の不活性有機溶媒中、25℃にて水酸化リチウ
ムなどの強塩基で、強塩基とアセチレン系ホスフィネー
ト[IA1]のモル比が約1:1〜1.1:1となるように
処理して加水分解を行い、対応する式:
【化39】 の塩基性塩[IA2]または酸化合物(すなわち、Rがア
ンモニウム、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アミン
などであるRXa)を形成する。次に化合物[IA2]をHC
lなどの強酸で処理して、対応する式:
【化40】 の酸化合物[IA3]を形成する。
【0018】アセチレン系ホスフィネート[IA1]を5
0〜60℃にて強塩基で、強塩基とアセチレン系ホスフ
ィネート[IA1]のモル比が約2:1〜4:1となるよう
に処理して、対応する式:
【化41】 のジ塩基性塩[IA4]に変換してもよい。ジ塩基性塩[I
4]をHClなどの強酸で処理して、対応する酸化合物
[IA]に変換してもよい。
【0019】Xが(シス)−CH=CH−である本発明の
ホスフィネート化合物、すなわちジ酸化合物[IB]は、
アセチレン系ホスフィネート[XI]を選択的還元に付す
ことにより形成される。たとえば、アセチレン系ホスフ
ィネート[XI]を、パラジウム/炭素、パラジウム/炭
酸バリウムなどの還元触媒およびメタノールなどの不活
性有機溶媒の存在下、H2で処理して、式:
【化42】 のシリルエーテル[XII](新規中間体)を形成する。次
いで、シリルエーテル[XII]を上述のシリルエーテル
開裂および加水分解に付して、式:
【化43】 のエステル化合物[IB1]、式:
【化44】 の塩基姓塩[IB2]、式:
【化45】 の酸化合物[IB3]、式:
【化46】 のジ塩基性金属塩[IB4]および対応ジ酸化合物[IB]
を形成する。
【0020】Xが−CH2CH2−である本発明のホスフ
ィネート化合物、すなわちジ酸化合物[ID]は、アセチ
レン系ホスフィネート[XII]を接触還元に付すことに
より形成される。たとえば、アセチレン系ホスフィネー
ト[XII]をパラジウム/炭素などの還元触媒およびメ
タノールなどの不活性有機溶媒の存在下、50psiにて
2で処理して、式:
【化47】 のシリルエーテル[XIII](新規中間体)を形成する。
次いでシリルエーテル[XIII]を上述のシリルエーテ
ル開裂および加水分解に付して、式:
【化48】 のエステル化合物[ID1]、式:
【化49】 の塩基姓塩[ID2]、式:
【化50】 の酸化合物[ID3]、式:
【化51】 のジ塩基性塩[ID4]および対応ジ酸化合物を形成す
る。
【0021】次に上記反応工程Bにおいて、リン原子と
疎水性の基Z間のX結合基が(トランス)−CH=CH−
である本発明化合物[I]は、以下の手順に従って製造す
ることができる。すなわち、アセチレン化合物[X]およ
び(n−C49)3SnHの混合物をアゾビスイソブチリル
ニトリル(AIBN)、過酸化水素、過酸化ベンゾイルな
どのラジカル開始剤で処理し、得られる溶液をアルゴン
などの不活性雰囲気下、約100〜140℃の温度に加
熱して、式:
【化52】 のビニルスタンナン(stannane)化合物[XV]を形成す
る。ビニルスタンナン化合物[XV]をエチルエーテル、
塩化メチレンまたはクロロホルムなどの有機溶剤に溶解
し、該溶液をアルゴンなどの不活性雰囲気下で撹拌しな
がらヨウ素で処理して、式:
【化53】 のヨウ化ビニル化合物[XVI]を形成する。ヨウ化ビニ
ル化合物[XVI]の乾燥有機溶剤(たとえばテトラヒド
ロフランまたはエチルエーテル)の冷溶液(−78〜40
℃)を、ヘキサンなどの不活性有機溶媒中のn−ブチルリ
チウムなどのメタレーション剤で処理し、混合物をアル
ゴンなどの不活性雰囲気下、−78〜−40℃の温度に
冷却する。かかるアニオンを、ホスホノクロリデート
[VII]のテトラヒドロフランまたはエチルエーテルな
どの乾燥不活性有機溶剤の冷溶液(−78〜−40℃)
に、ヨウ化ビニル化合物[XVI]とホスホノクロリデー
ト[VII]のモル比が約1:1〜2:1、好ましくは約
1:1〜1.5:1となるように加えて、式:
【化54】 のシリルエーテル[XVII](新規中間体)を形成する。
シリルエーテル[XVII]をシリルエーテル開裂に付
し、すなわち、シリルエーテル[XVII]のテトラヒド
ロフランまたはアセトニトリルなどの不活性有機溶剤の
溶液を、氷酢酸および(n−C49)4NF/不活性有機溶
剤(たとえばテトラヒドロフラン)溶液で処理して、式:
【化55】 のヒドロキシジエステル[IC1]を形成する。次いでヒ
ドロキシジエステル[IC1]を上述の如く加水分解し
て、式:
【化56】 の塩基性塩[IC2]、式:
【化57】 の酸化合物[IC3]、式:
【化58】 の塩基性塩[IC4]および対応する式:
【化59】 のジ酸化合物[IC]を形成する。
【0022】上記反応工程Cで示される他の方法におい
て、リン原子と疎水性の基Z間のX結合基が(トランス)
−CH=CH−である本発明化合物[I]は、以下の手順
に従って製造することができる。すなわち、式: のアルデヒドを、テトラヒドロフランまたはエチルエー
テルなどの有機溶剤中のジアルキルメチルホスホネート
およびブチルリチウムの冷溶液(−90〜0℃)[LiCH
2PO(アルキル)2]による縮合反応に付して、式: のβ−ヒドロキシホスホネートを形成する。次いで、β
−ヒドロキシホスホネート[XX]を、約50〜120
℃、好ましくは還流温度に加熱しながら、ベンゼンまた
はトルエン中のp−トルエンスルホン酸で処理して脱水
を行い、式:
【化60】 のトランス−オレフィン[XXI]を形成し、これをジオ
キサンまたは他の不活性有機溶媒中、LiOHなどの水
性水酸化アルカリ金属、次いで塩化水素酸などの酸で処
理して加水分解を行い、式:
【化61】 のモノ酸エステル[XXII]を形成する。モノ酸エステ
ル[XXII]の乾燥塩化メチレンの溶液を、トリメチル
シリルジエチルアミンで処理する。混合物を蒸発し、得
られる油状物を0℃に冷却した乾燥塩化メチレンに溶か
し、アルゴンなどの不活性雰囲気下、塩化オキサリルお
よび触媒量のジメチルホルムアミドで処理して、式:
【化62】 のホスホノクロリデート[XXIII]を形成する。ホス
ホノクロリデート[XXIII]をテトラヒドロフランな
どの不活性有機溶媒中、−90〜−40℃の低温にて、
メチルアセトアセテートジアニオンなどのアルキルアセ
トアセテートジアニオンと共に、ホスホノクロリデート
[XXIII]とジアニオンのモル比が約1:1〜0.7
5:1となるように縮合せしめ、式:
【化63】 のケトホスホネート[XXIV](新規中間体)を形成し、
これをエタノールなどのアルコール中、ホウ水素化ナト
リウムなどの還元剤で処理して還元を行い、式:
【化64】 のホスフィネート[IC1]を形成する。次いで、ホスフ
ィネート[IC1]を上述の如く加水分解して、式:
【化65】 の塩基性塩[IC2]、式:
【化66】 の酸化合物[IC3]、式:
【化67】 の塩基性塩[IC4]および対応ジ酸化合物[IC]を形成
する。
【0023】上記反応工程Dにおいて、Xが−(CH2)a
−およびaが1、2または3、すなわちXが−CH2−、
−CH2CH2−または−CH2CH2CH2−である本発
明化合物[I]は、出発物質として上記アルデヒド[VI
II]を用い、これを通常の方法でのハライドに変換す
ることによって製造することができる。たとえば、アル
デヒド[VIII]をエタノールの存在下、NaBH4で還
元して、対応する式: のアルコールを形成し、該アルコール[VIIIa]をト
リエチルアミンなどの有機塩基および塩化メチレンなど
の溶媒の存在下、塩化メシルで処理して、クロリド[X
XV](a=1)を形成する。クロリド[XXV]を縮合反応
に付し、すなわち、クロリド[XXV]を約100〜15
0℃の温度にて、ホスファイト[III]でホスファイト
[III]とクロリド[XXV]のモル比が約1:1〜10:
1となるように処理して、ホスホネートジエステル[X
XVI]を形成する。ホスホネートジエステル[XXV
I]のジオキサンなどの溶剤溶液を、水酸化アルカリ金
属(たとえばLiOH)などの強塩基で処理して、対応す
るモノエステルを形成し、これをジメチルホルムアミド
などの不活性有機溶媒中、塩化オキサリルで処理して、
対応するホスホノクロリデート[XXVII]を形成す
る。ホスホノクロリデート[XXVII]をテトラヒドロ
フランなどの不活性有機溶媒中、約−90〜−40℃の
温度にて、メチルアセトアセテートジアニオンなどのア
ルキルアセトアセテートジアニオンと共に、ホスホノク
ロリデート[XXVII]とジアニオンのモル比が約1:
1〜0.75:1となるように縮合せしめ、ケトホスフ
ィネート[XXVIII](新規中間体)を形成する。次い
で、ケトホスフィネート[XXVIII]を還元して、対
応するホスフィネート[ID1]、[IE1]および[IF1]
とし、これらをそれぞれ、上記反応工程Cに関して述べ
た操作に従って加水分解を行い、対応するジ酸化合物
[ID]、[IE]および[IF]を形成する。
【0024】出発物質である、R3とR4が共に合して−
(CH=CH)2−を構成するアセチレン化合物[X]は、
以下の手順に従って製造することができる。すなわち、
対応する式: のアルデヒドをヴィッティッヒ反応に付し、たとえば、
アルデヒド[VIII]/トリフェニルホスフィンおよび
塩化メチレンなどの不活性有機溶剤の冷溶液(−25〜
0℃)を、塩化メチレンなどの不活性有機溶媒中のテト
ラブロモメタン[CBr4]の溶液で処理して、式: のビニルジブロミドを形成する。ビニルジブロミド[I
X]を脱ハロゲン化水素反応に付し、すなわち、不活性
雰囲気下、ヘキサンなどの不活性有機溶媒中n−ブチル
リチウムで処理して、アセチレン化合物[X]を得る。
【0025】別法として、アルデヒド[VIII]を直接
アセチレン化合物[X]に変換することができる。すなわ
ち、アルデヒド[VIII]を不活性雰囲気下テトラヒド
ロフランなどの不活性溶媒中(−78〜+25℃)、カリ
ウムt−ブトキシドの存在下ジメチルジアゾメチルホス
ホネートで処理する。
【0026】上記反応工程A'で示されるように、R3
4が共に合して−(CH2)4−を構成する場合、出発物
質のアセチレン化合物[Xa]は以下の手順で製造しう
る。すなわち、アルデヒド[VIII']およびクロロホ
ルムの溶液をアルゴンなどの不活性雰囲気下、約−80
〜−50℃の低温にて、テトラヒドロフラン(THF)な
どの乾燥不活性有機溶媒中、THFなどの不活性有機溶
剤中のリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの溶液
で、アルデヒド[VIII']とリチウムビス(トリメチル
シリル)アミドのモル比が約0.9:1〜1:1となるよ
うに処理する。反応生成物[VIII'a]をピリジンの存
在下、無水酢酸で処理して、化合物[VIII']を形成
する。化合物[VIII']のジメチルホルムアミドの溶
液をアルゴンなどの不活性雰囲気下、PbCl2およびア
ルミニウム箔の細かく切った片で、化合物[VIII']
とPbCl2のモル比が約1:0.1〜1:0.2、PbCl2
とAlのモル比が約1:1〜1:1.2となるように処理
して、化合物[IXa]を形成する。次いで化合物[IXa]
をTHFまたはヘキサンなどの不活性有機溶媒中、約−
80〜−50℃の低温にてn−ブチルリチウムなどのリ
チウム源で処理して、アセチレン化合物[Xa]を形成す
る。なお、上述の反応において、アセチレン化合物[X]
の代わりにアセチレン化合物[Xa]を使用してもよい。
上記方法は、アセチレン化合物[Xa]を製造する新しい
方法である。
【0027】出発物質のヨウ化物[A]は、出発物質とし
て式: のブロミド(該ブロミド[C]は、「Tetrahedron Let
t.」(26、2951頁、1985年)に記載の操作に従
って製造される)を用い、以下の手順に従って製造する
ことができる。すなわち、ブロミド[C]をイミダゾール
および4−ジメチルアミノピリジンと共に、ジメチルホ
ルムアミド(DMF)に溶解し、得られる溶液をアルゴン
などの不活性雰囲気下、t−ブチルジフェニルシリルク
ロリドで処理して、式:
【化68】 のシリルエーテル[D]を形成する。シリルエーテル[D]
のメチルエチルケトンまたはDMFなどの不活性有機溶
剤の溶液を、アルゴンなどの不活性雰囲気下、ヨウ化ナ
トリウムで処理して、ヨウ化物[A]を形成する。
【0028】出発物質のアルデヒド[VIII]は、公知
の化合物である。各種の中間体[XI]、[XII]、[X
III]、[XVII]および[XXIV]は、本発明の一
部を構成する。これらの新規中間体(その全ての立体異
性体を含む)は、下記一般式: (式中、Zは前記と同意義)で示すことができる。
【0029】本発明化合物はラセミ混合物として製造す
ることができ、また後で分割して好ましいS−異性体を
得ることができる。しかしながら、本発明化合物は、本
明細書および後記実施例に記載の如く、それらのS−異
性体形状で直接製造することもできる。
【0030】本発明化合物は、3−ヒドロキシ−3−メ
チル−グルタリル−補酵素A[HMG−CoA]リダクタ
ーゼの抑制剤であって、コレステロール生合成の抑制に
有用であり、これらの有用性は下記実験によって証明さ
れる。
【0031】 1)ラット肝のHMG−CoAリダクターゼ活性 ラット肝のHMG−CoAリダクターゼ活性を、エドワ
ーズ, P.A.らの「J.Lipid Res.」(20、40、
1979年)に記載の方法を改変して測定する。酵素源
としてラット肝ミクロソームを用い、14C−HMG−C
oA基質の14C−メバロン酸への変換を測定して、酵素
活性を判定する。
【0032】a.ミクロソームの調製 コレスチラミンを与え、断頭した2〜4匹のスプラーグ
・ダウレイラットから肝臓を摘出し、ホスフェート緩衝
剤A(リン酸カリウム0.04M、pH7.2;KCl
0.05M; スクロース0.1M; EDTA0.03
M; アプロチニン500KI単位/ml)に均質化する。
均質物を16000×gにて4℃で15分間回転させ
る。上層液を取出し、同条件下で再度瞬間的に遠心分離
する。2回目の16000×g上層液を、100000
×gにて4℃で70分間回転させる。ペレット成形した
ミクロソームを最小量の緩衝剤A(肝臓1個当り3〜5m
l)に再懸濁し、ガラス/ガラスホモジナイザーで均質化
する。ジチオトレイトールを加え(10mM)、調製物か
らアリコートを分取し、素早くアセトン/ドライアイス
に凍結し、−80℃で貯蔵する。最初のミクロソームア
リコートの固有活性は0.68nモルのメバロン酸/プ
ロティン(mg)/分であった。
【0033】b.酵素検定 下記表示最終濃度の成分を含有する0.25ml内で、リ
ダクターゼの力価を検定する。 成分 濃度 リン酸カリウム(pH7.0) 0.04M KCl 0.05M スクロース 0.10M EDTA 0.03M ジチオトレイトール 0.01M NaCl 3.5mM ジメチルスルホキシド 1% ミクロソームプロティン 50〜200μg 14C−[DL]HMG−CoA(0.05μCi、 30〜60mCi/ミリモル) 100μM NADPH(ニコチンアミドアデニンジヌク レオチドホスフェート) 2.7mM 反応混合物を37℃で培養する。上述の条件下で、酵素
活性は300μgミクロソームプロティン/反応混合物
まで直線的に増大し、この活性は30分内の培養時間に
対して直線的である。薬物研究で選んだ標準培養時間は
20分で、この培養時間によって、HMG−CoA基質
はメバロン酸プロダクトへ12〜15%変換した。[D
L]HMG−CoA基質は、同条件下で酵素を飽和にする
のに必要な濃度の2倍の、100μMで用いた。NAD
PHは、最大酵素速度を達成するのに必要な濃度の2.
7倍レベルで過剰に用いた。
【0034】以下の方法に従って、抑制剤を評価する規
格検定を行う。ミクロソーム酵素をNADPHの存在
下、37℃にて15分間培養する。試験化合物の有無条
件下でDMSOビヒクルを加え、さらに混合物を37℃
にて15分間培養する。酵素検定は、14C−HMG−C
oA基質を加えて開始する。37℃で20分の培養後、
25μlの33%KOHを加えて反応を停止する。3H−
メバロン酸(0.05μCi)を加え、反応混合物を室温
で30分間静置せしめる。50μlの5N−HClを加え
て、メバロン酸をラクトン化する。pH指示薬としてブ
ロモフェノールブルーを加え、pHの適切な低下を監視
する。ラクトン化は、室温で30分間進行せしめる。反
応混合物を2800rpmで15分間遠心分離する。上層
液を2gのAG 1−X8アニオン交換樹脂(ビオラッ
ド、ホルメート型)に層状に付与し、0.7cm(id)のガ
ラスカラムに注ぎ、2.0mlのH2Oで溶離する。最初
の0.5mlを捨て、次の1.5mlを集め、10.0mlの
オプチ流出(Opti−fluor)シンチレーション流体中の、
トリチウムおよび14炭素の両方をカウントする。結果
は、20分当りに生成するnモルメバロン酸として算出
し、トリチウムの100%回収に修正する。薬効は、表
示の95%信頼間隔を持つ複合投与量応答データから誘
導される、I50値(酵素活性の50%抑制をもたらす薬
物濃度)で表わす。ラクトン形の薬物のそのナトリウム
塩への変換は、該ラクトンをDMSOに可溶化し、10
倍モル過剰のNaOHを加え、混合物を室温で15分間
静置せしめることにより行う。次いで混合物を、1N−
HClで部分的に中和し(pH7.5〜8.0)、酵素反応
混合物に希釈する。
【0035】 2)新たに単離したラット肝細胞のコレステロール合成 HMG−CoAリダクターゼの抑制剤としての活性を証
明する化合物について、キャプジィ, D.M.およびマ
ーゴリス, S.の「Lipids」(、602、1971年)
に最初に記載された方法により、新たに単離したラット
肝細胞懸濁液への14C−アセテートの組込みを抑制する
能力を評価する。
【0036】a.ラット肝細胞の単離 スプラーグ・ダウレイラット(180〜220g)に、ネ
ムブトール(Nembutol)(50mg/kg)を用いて麻酔をか
ける。腹部を開き、門脈の第1枝を縛って閉鎖する。腹
部の大静脈に直接、ヘパリン(100〜200単位)を注
射する。門脈の末端部を1本の縫合糸で閉鎖し、門脈の
縫合糸と第1分枝脈管間にカニューレを挿入する。大静
脈を切断して流出液を排泄せしめた後、予め加温(37
℃)した酸素添加緩衝剤A(カルシウムまたはマグネシウ
ムを含まない0.5mMのEDTA含有HBSS)を肝臓
に20ml/分の速度で灌流する。さらに肝臓に、200
mlの予め加温した緩衝剤B(0.05%の細菌コラゲナ
ーゼ含有HBSS)を灌流する。この緩衝剤Bの灌流に
続いて、肝臓を切除し、60mlのウェイマウス培地(Wa
ymouths' medium)中で被膜剥離を行って、遊離細胞を培
地に分散せしめる。室温にて50×gの低速遠心分離を
3分間行って、肝細胞を単離する。ペレット成形した肝
細胞をウェイマウス培地中で1回洗い、カウントし、ト
リパンブルー排除で生存力を検定する。これらの肝細胞
を豊富に含む細胞懸濁液は一般に、70〜90%の生存
力を示す。
【0037】 b.14C−アセテートのコレステロールへの組込み 肝細胞を培養培地(IM)[トリス−HCl(pH7.4)
0.02M; KCl 0.1M; MgCl2 0.33mM;
クエン酸ナトリウム0.22mM; ニコチンアミド6.
7mM; NADP0.23mM; グルコース−6−ホスフ
ェート1.7mM]において、2.0ml当り5×106
細胞数で再懸濁する。試験化合物は一般にDMSOまた
はDMSO/H2O(1:3)に溶解して、IMに加える。
IM中の最終DMSO濃度は≦1.0%で、コレステロ
ール合成に大きな影響はない。14C−アセテート(58m
Ci/ミリモル、2μCi/ml)を加え、次いで細胞懸濁
液(2.0ml)を37℃で35mm組織培養皿に2.0時間
載せることにより、培養を開始する。この培養に続い
て、細胞懸濁液をガラス遠心分離管に移し、室温にて5
0×gで3分間回転させる。細胞ペレットを再懸濁し、
1.0mlのH2Oに溶解し、氷浴につける。
【0038】ブライ, E.G.およびW.J.ダイアーの
「Can.J.Biochem and Physiol」(37、911、19
59年)の記載に従って、脂質を実質的に抽出する。下
の有機相を取出し、窒素流下で乾燥し、残渣をクロロホ
ルム/メタノール(2:1)(100μl)に再懸濁する。全
サンプルをシリカゲル(LK6D)の薄層プレートにスポ
ットし、ヘキサン/エチルエーテル/酢酸(75:25:
1)中で発育させる。ビオスキャン(BioScan)自動式走
査装置を用いて、プレートを走査し、カウントする。コ
レステロールピーク(RF0.28)の放射性標識を判定
し、総カウント/ピークでの、全脂質抽出物の標識百分
率で表わす。対照培養のコレステロールピークは一般
に、80〜1000cpmを含有し、これは全脂質抽出物
に存在する標識の9〜20%である。なお、キャプジイ
らと相いれる結果は、コレステロールの抽出標識の9%
を示す。薬効(コレステロール合成の抑制率%)は、対照
培養と薬物処理培養のコレステロール中の標識%を比較
して判定する。2回以上の実験の複合データから、投与
量応答カーブを作成し、結果を95%の信頼間隔を持つ
50値で表わす。
【0039】 3)人体皮膚線維芽細胞のコレステロール合成 肝組織における大きな抑制活性を支持する化合物の選択
は、コレステロール合成抑制剤の属性となる。従って、
肝細胞におけるコレステロール合成抑制剤の評価に加え
て、これらの化合物について、培養した線維芽細胞にお
けるコレステロール合成の抑制剤としての活性も試験す
る。
【0040】a.人体皮膚線維芽細胞培養 人体皮膚線維芽細胞(通過7−27)を、牛胎児の血清1
0%を含有するイーグル(Eagle)の最小必須培地(EM)
で発育させる。各実験に際し、保存培養をトリプソ処理
して、細胞単層を分散せしめ、カウントし、35mm組織
培養溜めに入れる(5×105の細胞数/2.0ml)。C
2 5%/加湿室内空気95%中、37℃で18時間培
養する。血清含有培地を除去し、細胞単層を洗い、脂肪
酸の無い牛血清アルブミン1.0%を含有する1.0ml
のEMを加え、次いでさらに24時間培養することによ
り、コレステロール生合成酵素を誘発する。
【0041】 b.14C−アセテートのコレステロールへの組込み 誘発した線維芽細胞培養をEMEM100[エアール(E
arl)の最小必須培地]で洗う。試験化合物をDMSOま
たはDMSO/EM(1:3)に溶解し(細胞培養の最終D
MSO濃度≦1.0%)、培養物に加え、培養物をCO2
5%/加湿室内空気95%中、37℃で30分間予備
培養する。薬物との予備培養に続いて、[1−14C]Na
アセテート(2.0μCi/ml、58mCi/ミリモル)を
加え、再度4時間培養する。培養後、培養培地を除去
し、細胞単層(200μg細胞プロティン/培養)を1.
0mlのH2Oに捨てる。溶解細胞懸濁液中の脂質を、肝
細胞懸濁液の場合に記載したクロロホルム/メタノール
に抽出する。有機相を窒素下で乾燥し、残渣をクロロホ
ルム/メタノール(2:1)(100μl)に再懸濁し、総サ
ンプルをシリカゲル(LK6D)の薄層プレートにスポッ
トし、肝細胞の場合と同様に分析する。対照培養と薬物
処理培養のコレステロールピークの標識百分率を比較し
て、コレステロール合成の抑制を判定する。結果はI50
値で表わし、これは2回以上の実験の複合投与量応答カ
ーブから誘導される。また複合投与量応答カーブから、
50値の95%信頼間隔を算出する。
【0042】本発明の他の特徴は、本発明化合物[I]の
少なくとも1種と、医薬用ビヒクル(または希釈剤)の組
合せから成る医薬組成物である。この医薬組成物は、通
常の固体または液体ビヒクル(または希釈剤)と医薬用添
加剤を用い、所定の投与法に適するタイプの剤形で配合
することができる。本発明化合物は、経口投与剤形、た
とえば錠剤、カプセル剤、粒剤または粉剤の形状で投与
でき、あるいは注射製剤の形状の非経口法で投与でき、
これらの投与製剤は治療用途の場合、投与1回当り1〜
200mgの活性化合物を含有する。なお、投与量は、単
位用量、症状、並びに患者の年令および体重に基づく。
本発明化合物[I]は、人間、イヌ、ネコなどの哺乳動物
において、コレステロール生合成の抑制用途が提案され
ている公知化合物(たとえばロバスタチン)と同様な方法
で、投与されてよい。すなわち、本発明化合物は、1日
当り1回投与または2〜4回の分割投与において4〜2
000mgの用量で、好ましくは1日2〜4回の分割投与
において1回量が1〜100mg、より適切には0.5〜
50mgの4〜200mgの用量で、または徐放性製剤にお
いて4〜200mgの用量で投与することができる。
【0043】
【実施例】次に挙げる実施例は、本発明の好ましい具体
例である。他に特別な指示がなければ、全ての温度は℃
で表わす。フラッシュクロマトグラフィーは、メルク
(Merck)60シリカゲルまたはウォットマン(Whatman
n)LPS−1シリカゲルのいずれかで行った。逆相クロ
マトグラフィーは、三菱(株)製のCHP−20MCIゲ
ルレジンで行った。なお、実施例中で用いる略語「Et2
O」、「EtOAc」、「MeOH」および「EtOH」はそれぞ
れ、エチルエーテル、酢酸エチル、メタノールおよびエ
タノールを指称する。
【0044】実施例1 (S)−4−[[[1−(4−フルオロフェニル)−3−(1−
メチルエチル)インドリジン−2−イル]エチニル]メト
キシホスフィニル]−3−ヒドロキシブタン酸メチルエ
ステルの製造:− A.4−メチル−3−オキソ−2−(2−ピリジニルメ
チレン)ペンタン酸エチルエステル 乾燥ベンゼン(100ml)中のエチルイソブチリルアセテ
ート(15.78g、99.7ミリモル)およびピリジン
−2−カルボキシアルデヒド(10.7g、99.9ミリ
モル)の溶液にアルゴン下室温にて、酢酸(0.30ml、
5.2ミリモル)およびピペリジン(0.80ml、8.1
ミリモル)を加える。室温で1時間および還流温度で3
時間撹拌後、冷却した混合物を水、飽和NaHCO3溶液
および飽和NaCl溶液で洗い、乾燥(Na2SO4)し、減
圧濃縮する。粗生成物をシリカゲルにて、酢酸エチル
(EtOAc)/ヘキサン(1:9)で溶離するフラッシュク
ロマトグラフィーで精製して、標記A化合物をオレンジ
色粘稠油状物で得(20.61g、83%)、これを静置
させて晶出せしめ半固体物とする。m.p.53〜55
℃。 TLC(EtOAc/ヘキサン=1:1),Rf=0.39お
よび0.33(異性体混合物)
【0045】B.β−(4−フルオロフェニル)−α−
(2−メチル−1−オキソプロピル)−2−ピリジンプロ
ピオン酸エチルエステル 乾燥テトラヒドロフラン(THF)(300ml)中の2.0
M−p−フルオロフェニルマグネシウムブロミド−ジエ
チルエーテル(Et2O)(40.0ml、80.0ミリモル)
の溶液にアルゴン下0℃にて、ヨウ化銅(0.84g、
4.4ミリモル)を加える。0℃で2〜5分間撹拌後、
混合物を−78℃(浴温)に冷却し、乾燥THF(100m
l)中の上記A化合物(18.28g、74.0ミリモル)
の溶液で5分にわたって滴下処理する。得られる溶液を
−50℃まで加温せしめ、−50〜−55℃で1時間維
持し、さらにヨウ化銅(0.83g)で処理し、2時間に
わたり−20℃までゆっくりと加温せしめる。次いで飽
和NH4Cl溶液(125ml)を加えて反応を抑え、分離し
た有機相を飽和NH4Cl、飽和NaHCO3および飽和N
aCl溶液で洗い、乾燥(Na2SO4)し、蒸発乾固する。
粗生成物(オレンジ色油状物)をシリカゲルにて、EtO
Ac/ヘキサン(1:9)で溶離するフラッシュクロマトグ
ラフィーで精製して、標記B化合物をオレンジ色粘稠油
状物で得(21.84g、86%)、これを静置させて晶
出せしめ半固体物とする。m.p.106〜108℃。 TLC(EtOAc/ヘキサン=1:1),Rf=0.68お
よび0.61(異性体混合物)
【0046】C.1−(4−フルオロフェニル)−3−
(1−メチルエチル)−2−インドリジンカルボン酸エチ
ルエステル 乾燥トルエン(200ml)中の上記B化合物(22.73
g、69.9ミリモル)の溶液にアルゴン下室温にて、無
水トリフルオロ酢酸(20.0ml、142ミリモル)を加
え、得られる混合物を85〜90℃(浴温)で2時間加熱
する。得られる淡褐色溶液を元の容量の約半分に蒸発せ
しめ、EtOAc(100ml)で稀釈し、飽和NaHCO
3(100ml×3)および飽和NaCl溶液で注意深く洗
い、乾燥(Na2SO4)し、蒸発乾固する。残渣をシリカ
ゲルにて、トルエン/ヘキサン(2:3〜1:1)で溶離す
るフラッシュクロマトグラフィーで精製して、標記C化
合物を赤味がかった油状物で得る(18.61g、86
%)。冷ヘキサンと共にトリチュレートを行い、純粋な
標記C化合物をサーモン色結晶で得る(17.46g、8
1%)。m.p.99〜100℃。 TLC(EtOAc/ヘキサン=3:7),Rf=0.62 元素分析(C2020NOFとして) 計算値:C73.83、H6.20、N4.30、F
5.84 実測値:C73.52、H6.21、N4.16、F
5.68
【0047】D.1−(4−フルオロフェニル)−3−
(1−メチルエチル)−2−インドリジンメタノール 乾燥THF(125ml)中のLiAlH4(2.50g、6
5.8ミリモル)の懸濁液にアルゴン下0℃にて、TH
F(50ml)中の上記C化合物(6.50g、20.0ミリ
モル)の溶液を滴下する。0℃で30分および室温で2
時間撹拌後、混合物を再度氷浴に入れ、H2O(2.5m
l)、15%NaOH(2.5ml)およびH2O(7.5ml)で
連続して処理し、次いで室温まで加温せしめる。得られ
る懸濁液をセライト(Celite)で濾過し、蒸発乾固し
て、標記D化合物を黄色泡状物で得る(5.836g)。
粗生成物をEt2O/ヘキサンより晶出させて、純粋な標
記D化合物を黄色結晶で得る(5.593g、99%)。
m.p.90〜92℃。 TLC(EtOAc/ヘキサン=3:7),Rf=0.38
【0048】E.1−(4−フルオロフェニル)−3−
(1−メチルエチル)−2−インドリジンカルボキシアル
デヒド 乾燥THF(100ml)中の上記D化合物(4.630g、
16.36ミリモル)の溶液にアルゴン下0℃にて、
3.0Mメチルマグネシウムブロミド/Et2O(5.4
5ml、16.35ミリモル)を注射器で滴下する。滴下
が終了すると、混合物を室温まで加温せしめる。室温で
30分間撹拌後、得られる懸濁液を、乾燥THF(50m
l)中の1,1'−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(4.
395g、17.44ミリモル)の溶液で滴下処理する。
室温で2時間撹拌後、飽和NaCl溶液(100ml)で反応
を抑える。有機相を分離し、乾燥(Na2SO4)し、蒸発
乾固する。残渣をEtOAc/ヘキサン(1:1、200m
l)に溶かし、濾過し、濾液を蒸発して黄色泡状物とす
る。粗生成物をシリカゲルにて、Et2O/ヘキサン(3:
100)で溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精
製して、標記E化合物を黄色泡状物で得る(4.127
g、90%)。粗生成物を冷ヘキサンより晶出させて、純
粋な標記E化合物を黄色結晶で得る(4.046g、88
%)、m.p.94〜95℃。 TLC(EtOAc/ヘキサン=3:7),Rf=0.51 元素分析(C1816NOFとして) 計算値:C76.85、H5.73、N4.98、F
6.75 実測値:C76.72、H5.73、N5.04、F
6.64
【0049】F.2−(2,2−ジブロモエテニル)−2
−(4−フルオロフェニル)−3−(1−メチルエチル)イ
ンドリジン 乾燥CH2Cl2(100ml)中の上記E化合物(3.890
g、13.84ミリモル)およびトリフェニルホスフィン
(14.51g、55.4ミリモル)の溶液にアルゴン下
−30〜−25℃(浴温)にて、CH2Cl2(30ml)中の
四臭化炭素(9.18g、27.7ミリモル)の溶液を3
0分にわたって滴下する。−25℃でさらに1時間撹拌
後、混合物を飽和NaHCO3溶液(50ml)で処理し、室
温まで加温せしめる。有機相を分離し、乾燥(Na2
4)し、蒸発乾固する。粗生成物をシリカゲルにて、C
2Cl2/ヘキサン(5:95)で溶離するフラッシュクロ
マトグラフィーで精製して、標記F化合物を黄色半固体
で得る(4.164g、69%)。粗生成物をヘキサンよ
り晶出させて、純粋な標記F化合物を淡黄色結晶で得る
(3.788g、63%)。m.p.134.5〜135
℃。 TLC(EtOAc/ヘキサン=1:4),Rf=0.39
【0050】G.(S)−4−(ヒドロキシメトキシホス
フィニル)−3−[[(1,1−ジメチルエチル)ジフェニル
シリル]オキシ]ブタン酸メチルエステル・ジシクロヘキ
シルアミン(1:1)塩 (1) (S)−4−ブロモ−3−ヒドロキシブタン酸メチ
ルエステル (1)(a) [R−(R*,R*)]−2,3,4−トリヒドロキ
シブタン酸カルシウム塩・水和物「 Carbohydrate Research」(72、301〜304
頁、1979年)を参照。 H2O(625ml)中のD−イソアスコルビン酸(44.0
g、250ミリモル)の溶液に、炭酸カルシウム(50g)
を加え、懸濁液を0℃(氷浴)に冷却し、30%H2
2(100ml)を少量づつ加えて処理する。混合物を30
〜40℃(油浴)で30分間撹拌する。ダルコ(Darco)
(10g)を加え、黒色懸濁液を、O2の発生が停止するま
で、スチーム浴で加熱する。懸濁液をセライトで濾過
し、減圧蒸発する(浴温40℃)。残渣をH2O(50ml)
に溶かし、スチーム浴で加温し、溶液が濁ってくるまで
CH3OHを加える。沈澱したゴム状固体を濾取、風乾
して30.836g(75.2%)の所望カルシウム塩を
粉末白色固体で得る。 TLC(i−PrOH/NH4OH/H2O=7:2:1),Rf
=0.19、PMA
【0051】(1)(b) [S−(R*,S*)]−2,4−ジ
ブロモ−3−ヒドロキシブタン酸メチルエステル ボック,Kらの「Acta Scandinavica (B)」(37、3
41〜344頁、1983年)を参照。 上記(1)(a)のカルシウム塩(30g)を、30〜32%H
Br/酢酸(210ml)に溶解し、室温で24時間撹拌す
る。次いでこの褐色溶液にメタノール(990ml)を加
え、一夜撹拌する。混合物を蒸発してオレンジ色油状物
とし、CH3OH(75ml)に溶かし、2.0時間還流
し、蒸発する。残渣をEtOAc(100ml)とH2O間に
分配し、有機相をH2O(2回)および塩水で洗い、次い
で無水Na2SO4上で乾燥し、蒸発して22.83g(9
0.5%)の粗ジブロミドを淡オレンジ色油状物で得
る。 TLC(EtOAc/ヘキサン=1:1),Rf=0.69、
UVおよびPMA
【0052】(1)(c) (S)−4−ブロモ−3−ヒドロ
キシブタン酸メチルエステル 上記(1)(b)の製造に用いた文献を参照。 EtOAc(370ml)および氷酢酸(37ml)中の上記(1)
(b)のジブロミド(20.80g、75.4ミリモル)およ
び無水NaOAc(21.0g)のアルゴンでパージした溶
液を、5%Pd/C(1.30g)で処理し、黒色懸濁液を
2下(1気圧)で撹拌し、その間H2吸収を監視する。
2.0時間後にH2吸収が終了し、混合物をセライトで
濾過し、濾液を飽和NaHCO3および塩水で洗い、次い
で無水MgSO4上で乾燥し、蒸発して粗ジブロモエステ
ルを褐色油状物で得る。この粗油状物を他のバッチ(3
6.77gのジブロミドを出発原料)とコンバインし、真
空蒸留して25.77g(61.3%)の所定の標記(1)
(c)ブロモエステルを無色油状物で得る。b.p.79〜
80℃(1.0mmHg)。 TLC(EtOAc/ヘキサン=1:1),Rf=0.44、
PMA 元素分析(C593Brとして) 計算値:C30.48、H4.60、Br40.56 実測値:C29.76、H4.50、Br39.86
【0053】(2) (S)−4−ブロモ−3−[[(1,1−
ジメチルエチル)ジフェニルシリル]オキシ]ブタン酸メ
チルエステル 乾燥DMF(40ml)中の上記(1)ブロモヒドリン(4.
0g、20.4ミリモル)、イミダゾール(6.94g、
5.0当量)および4−ジメチルアミノピリジン(4−D
MAP)(12mg、0.005当量)の溶液を、t−ブチル
ジフェニルシリルクロリド(5.84ml、1.1当量)で
処理し、均質混合物をアルゴン下室温にて一夜撹拌す
る。混合物を5%KHSO4とEtOAc間に分配し、有
機相をH2Oおよび塩水で洗い、無水Na2SO4上で乾燥
し、蒸発して9.32g(100%)の粗シリルエーテル
を無色粘稠油状物で得る。 TLC(ヘキサン/EtOAc=3:1),Rf=(シリルエー
テル)=0.75、U.V.およびPMA
【0054】(3) (S)−4−ヨード−3−[[(1,1−
ジメチルエチル)ジフェニルシリル]オキシ]ブタン酸メ
チルエステル メチルエチルケトン(60ml、4Åシーブス上で乾燥)
中、上記(2)の粗ブロミド(9.32g、201ミリモ
ル)の溶液を、ヨウ化ナトリウム(15.06g、10
0.5ミリモル、5.0当量)で処理し、黄色懸濁液を
アルゴン下5.0時間還流する。混合物を冷却し、Et
OAcで希釈し、濾過し、濾液を希NaHSO3で洗い(無
色になるまで)、減圧蒸発して10.17gの黄色油状物
を得る。粗油状物をシリカゲル(600g)にて、ヘキサ
ン/CH2Cl2(3:1)で溶離するフラッシュクロマトグ
ラフィーで精製する。生成物画分をコンバインし、蒸発
して所望の標記(3)ヨウ化物を透明無色粘稠油状物で得
る[7.691g(両工程の全収率74.2%)]。 TLC(ヘキサン/EtOAc=3:1),Rf(生成物)=
0.75、U.V.およびPMA(注:生成物ヨウ化物は
出発ブロミドと共にスポットする)
【0055】(4) (S)−4−ジイソプロピルオキシホ
スフィニル−3−[[(1,1−ジメチルエチル)ジフェニ
ルシリル]オキシ]ブタン酸メチルエステル 上記(3)ヨウ化物(45.1ミリモル、21.70g)を
高減圧下で30分間撹拌する。新たに蒸留したトリイソ
プロピルホスファイト(0.451モル、93.92g、
113.37ml)を一度に加え、反応混合物をアルゴン
下で撹拌し、155℃の油浴で16.5時間加熱する。
次いで混合物を室温まで冷却する。短路蒸留(10mmH
g)、次いでキュゲルロール(Kugelrohr)蒸留(0.50m
mHg、100℃、8時間)を行って、過剰のトリイソプ
ロピルホスファイトと揮発反応物を除去する。さらに生
成物をフラッシュクロマトグラフィー[95mm直径カラ
ム、6インチメルクシリカゲル、溶離剤:ヘキサン/ア
セトン/トルエン=6:3:1、流速2インチ/分、50
ml画分]で精製して、17.68g(33.96ミリモ
ル、収率75%)の標記(4)イソプロピルホスホネート
を透明粘稠油状物で得る。 TLC(シリカゲル、ヘキサン/アセトン/トルエン=
6:3:1),Rf=0.321 H−NMR(270MHz、CDCl3): δ 7.70〜7.65(m,4H) 7.45〜7.35(m,6H) 4.57〜4.44(m,3H) 3.59(s,3H) 2.94および2.88(2×d,1H、J=3.7Hz) 2.65および2.60(2×d,1H、J=7.4Hz) 2.24〜1.87(一連のm,2H) 1.19および1.12(2×d,12H、J=6.3H
z) 1.01(s,9H)
【0056】(5) (S)−4−(ヒドロキシメトキシホ
スフィニル)−3−[[(1,1−ジメチルエチル)ジフェニ
ルシリル]オキシ]ブタン酸メチルエステル・ジシクロヘ
キシルアミン(1:1)塩 上記(4)イソプロピルホスホネート(30.5ミリモ
ル、10.66g)を80mlの乾燥CH2Cl2中、アルゴ
ン下室温にて撹拌する。この溶液をビストリメチルシリ
ルトリフルオロアセトアミド(BSTFA)(32.8ミ
リモル、8.44g、8.71ml)で滴下処理(5分)した
後、トリメチルシリルブロミド(TMSBr)(51.3ミ
リモル、7.84g、6.75ml)を滴下する(10分)。
室温で20時間撹拌後、反応混合物に200mlの5%水
性KHSO4を加えて反応を抑え、15分間激しく撹拌
する。水性層を酢酸エチルで3回抽出する。有機抽出物
をコンバインし、塩水で1回洗い、Na2SO4上で乾燥
し、減圧濃縮する。残渣を50mlのトルエンと2回共沸
する。形成した沈澱物をトルエンに懸濁し、濾過する。
濾液を濃縮し、共沸/濾過プロセスを繰返す。得られる
濾液を減圧蒸発し、次いで高減圧下で5時間ポンプ吸引
する。得られる粘稠透明油状物を50mlの乾燥ピリジン
中、アルゴン下室温にて撹拌する。この溶液にジシクロ
ヘキシルカルボジイミド(DCC)(22.6ミリモル、
4.65g)を一度に加えて処理した後、メタノール(4
1.0ミリモル、1.31g、1.67ml)を加える。室
温で20時間撹拌後、反応混合物を焼結ガラス漏斗内の
セライトパッドで濾過する。セライトを酢酸エチルで洗
い、コンバインした濾液を減圧蒸発する。残渣を酢酸エ
チルに再溶解し、5%水性KHSO4で2回、塩水で1
回洗う。有機抽出物をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、
濾液を濃縮し、トルエンと2回共沸し、トルエンに懸濁
し、濾過する。得られる濾液を再度、濃縮し、共沸し、
濾過し、濾液を減圧蒸発し、高減圧下に6時間置いて、
ホスホネートモノエステルを透明粘稠油状物で得る(1
0.2g、収率>100%)。TLC(シリカゲル、n−P
rOH/NH4OH/H2O=7:2:1),Rf=0.50。 上記ホスホネートモノエステル[1.21gを高減圧下で
4時間ポンプ吸引して、1.16g(2.57ミリモル)
を得る]を、10mlの乾燥エチルエーテルに溶解し、ジ
シクロヘキシルアミン(2.65ミリモル、0.481
g、0.528ml)で滴下処理する。得られる均質溶液を
室温で7時間保存して、重要な結晶形成を起す。混合物
を−20℃で16時間貯蔵し、次いで室温まで加温し、
濾過する。結晶を冷乾燥エチルエーテルで洗い、次いで
高減圧下P25上で18時間ポンプ吸引する。続いて結
晶を高減圧下45℃にて4時間ポンプ吸引して、1.2
5g(1.98ミリモル、収率77%)の標記(5)ジシク
ロヘキシルアミン塩を白色粉末固体で得る。m.p.15
5〜156℃。 TLC(シリカゲル、20%MeOH/CHCl2),Rf=
0.571 H−NMR(270MHz、CDCl3): δ 7.71〜7.65(m,4H) 7.40〜7.32(m,6H) 4.02(m,1H) 3.52(s,3H) 3.28および3.22(m,1H) 3.11(d,3H,J=11Hz) 2.77〜2.64(m,2H) 2.62〜2.56(m,1H) 1.92−1.08(一連のm,22H) 1.00(s,9H) 質量分析:(FAB)632(MおよびH)+ IR(KBr):3466〜3457(ブロード),3046,
3016,2997,2937,2858,2836,27
98,2721,2704,2633,2533,2447,
1736,1449,1435,1426,1379,12
43,1231,1191,1107,1074,1061,
1051,820cm-1 元素分析(C22316PSi・C1223Nとして) 計算値:C64.63、H8.61、N2.22 実測値:C64.51、H8.49、N2.18
【0057】H.(S)−4−(クロロメトキシホスフィ
ニル)−3−[[(1,1−ジメチルエチル)ジフェニシリ
ル]オキシ]ブタン酸メチルエステル 上記Gの塩化合物(3.028g、4.80ミリモル)を
EtOAc/5%KHSO4(各100ml)間に分配する。
有機相を5%KHSO4(50ml×4)および飽和NaCl
溶液で洗い、乾燥(Na2SO4)し、蒸発して無色粘稠油
状物とする。かかる遊離酸化合物を乾燥CH2Cl2(15
ml)に溶かし、トリメチルシリルジエチルアミン(1.8
5ml、9.77ミリモル)で処理する。アルゴン下室温
で1.5時間撹拌後、混合物を蒸発乾固し、乾燥ベンゼ
ン(10ml)に溶かし、再度蒸発乾固する。粗シリルエス
テルをCH2Cl2(15ml)に溶かし、アルゴン下氷浴に
入れ、塩化オキサリル(0.45ml、5.16ミリモル)
およびDMF(1滴)で処理する。0℃で15分および室
温で1時間撹拌後、混合物を蒸発乾固する。残渣をベン
ゼン(15ml)に溶かし、焼結ガラスで濾過し、蒸発乾固
して、粗標記H化合物(約4.80ミリモル)を淡黄色粘
稠油状物で得る。
【0058】I.(S)−3−[[(1,1−ジメチルエチ
ル)ジフェニルシリル]オキシ]−4−[[1−(4−フルオ
ロフェニル)−3−(1−メチルエチル)−2−インドリ
ジニル]エチニル]メトキシホスフィニル]ブタン酸メチ
ルエステル 乾燥THF(10ml)中の1.6M−n−C49Li/ヘキ
サン(3.85ml/6.16ml)の溶液にアルゴン下−7
8℃にて、THF(10ml)中の上記F化合物(1.31
1g、3.00ミリモル)の溶液を15分にわたって滴下
する。−78℃で1時間撹拌後、このアニオン溶液をカ
ニューレで乾燥THF(15ml)中の上記H化合物(約
4.80ミリモル)の−78℃溶液に移す。−78℃で
1時間撹拌後、飽和NH4Cl(10ml)を滴下して反応を
抑え、室温まで加温せしめる。混合物を飽和NaHCO3
で塩基性とし、EtOAcで抽出する。抽出物を飽和Na
HCO3および飽和NaCl溶液で洗い、乾燥(Na2SO4)
し、蒸発乾固する。粗生成物をシリカゲルにて、EtO
Ac/ヘキサン(2:3)で溶離するフラッシュクロマトグ
ラフィーで精製して、標記I化合物を黄色泡状物で得る
(1.943g、上記F化合物に対し91%)。 TLC(アセトン/ヘキサン=1:1),Rf=0.51
【0059】J.(S)−4−[[[1−(4−フルオロフェ
ニル)−3−(1−メチルエチル)インドリジン−2−イ
ル]エチニル]メトキシホスフィニル]−3−ヒドロキシ
ブタン酸メチルエステル 乾燥THF(10ml)中の上記I化合物(1.817g、
2.56ミリモル)の溶液にアルゴン下室温にて、氷酢
酸(0.59ml、10.3ミリモル)および1.0M−(n
−C49)4NF/THF溶液(7.70ml、7.70ミ
リモル)を加える。室温で40時間撹拌後、混合物をEt
OAc(50ml)で稀釈し、1N−HCl(50ml×3)およ
び飽和NaCl溶液で連続して洗い、乾燥(Na2SO4)
し、蒸発乾固する。残渣をCH2Cl2(8ml)/Et2O(2
5ml)に溶かし、氷浴で冷却し、過剰のエーテル性ジア
ゾメタンで処理する。エーテルの蒸発で得られる残渣を
シリカゲルにて、アセトン/ヘキサン(35:65)で溶
離するフラッシュクロマトグラフィーで精製して、標記
エステルを黄色ガラス状物で得る(1.126g、93
%)。 TLC(アセトン/ヘキサン=1:1),Rf=0.28
【0060】実施例2 (S)−4−[[[1−(4−フルオロフェニル)−3−(1−
メチルエチル)インドリジン−2−イル]エチニル]ヒド
ロキシホスフィニル]−3−ヒドロキシブタン酸ジリチ
ウム塩の製造:− ジオキサン(6ml)中の実施例1エステル(0.505g、
1.07ミリモル)の溶液にアルゴン下室温にて、1N
−LiOH溶液(3.2ml、3.2ミリモル)を加える。
室温で3時間撹拌後、混合物を蒸発乾固する。粗生成物
をCHP−20(床容量20ml、直径1インチ)にて、水
(300ml)、次いでCH3OH/水(50:50、300m
l)で溶離して精製する。生成物含有画分をコンバイン
し、蒸発乾固する。固体残渣を水/アセトニトリルと共
にトリチュレートして、純粋な標記塩化合物を淡黄色固
体で得る(0.464g、90%)。m.p.287〜28
8℃(分解)、[α]D=+4.5°(C=0.57、CH3
OH)。 TLC(i−C37OH/濃NH4OH/H2O=7:2:
1),Rf=0.52 元素分析(1.5モルH2Oの水和物として) 計算値:C57.28、H5.02、N2.91、F
3.94、P6.42 実測値:C57.32、H5.09、N2.98、F
3.77、P6.23
【0061】実施例3 (S)−4−[[[3−(4−フルオロフェニル)−1−(1−
メチルエチル)−2−インドリジニル]エチニル]メトキ
シホスフィニル]−3−ヒドロキシブタン酸メチルエス
テルの製造:− A.3−(4'−フルオロフェニル)−3−オキソプロピ
オン酸エチルエステル 炭酸ジエチル(88ml、0.726モル)中の水素化ナト
リウム(29.5gの60%油状分散体、ヘキサンで洗っ
て油状物をとる)の懸濁液にアルゴン下室温にて、p−フ
ルオロアセトフェノン(50.0g、0.362モル)を
30分にわたって滴下する。滴下中エタノール(0.1m
l)を加えて、反応を開始する。上記ケトン化合物の2/
3を滴下した後、白色固体が分離し、Et2O(600ml)
を加えて、撹拌を容易にする。滴下が終了すると、混合
物を3時間還流する。次いで混合物を氷浴に入れ、水
(100ml)および5%KHSO4溶液(100ml)を滴下
して、反応を抑える。混合物を10%H2SO4で酸性化
し、有機相を分離し、飽和NaHCO3および飽和NaCl
溶液で洗い、乾燥(MgSO4)し、蒸発する。残渣を減圧
蒸留して、標記A化合物を無色液体で得る(59.66
g、78%)。b.p.115〜118℃(1mmHg)。 TLC(CH2Cl2/ヘキサン=4:1),Rf=0.30
【0062】B.3−(4'−フルオロフェニル)−3−
オキソ−2−(2−ピリジニルメチレン)プロピオン酸エ
チルエステル 上記A化合物(15.75g、75ミリモル)およびピリ
ジン−2−カルボキシアルデヒド(8.03g、75ミリ
モル)の混合物にアルゴン下室温にて、ピペリジン(3
滴)を加える。室温で16時間および80℃(浴温)で4
時間撹拌後、混合物が晶出する。冷却した混合物をEt2
Oと共にトリチュレートし、結晶生成物を吸引収集し、
Et2Oで洗液が無色となるまで洗い、粗標記B化合物を
灰色固体で得る(19.68g、88%)。粗生成物をEt
OAc/ヘキサンより再結晶して(活性炭)、純粋な標記
B化合物を淡黄色固体で得る(18.98g、85%)。
m.p.128〜129℃。 TLC(Et2O/ヘキサン=3:7),Rf=0.21(上記
A化合物のRf=0.30)
【0063】C.2−(4'−フルオロベンゾイル)−3
−(1−メチルエチル)−3−(2−ピリジン)プロピオン
酸エチルエステル 乾燥THF(200ml)中の2.0Mイソプロピルマグネ
シウムクロリド(19.0ml、38.0ミリモル)の溶液
にアルゴン下0℃にて、ヨウ化銅(0.40g、2.1ミ
リモル)を加える。0℃で2〜5分間撹拌後、混合物を
−78℃(浴温)に冷却し、乾燥THF(75ml)中の上記
B化合物(10.45g、34.9ミリモル)の溶液で5
分にわたって滴下処理する。得られる溶液を−50℃に
加温せしめ、−50〜−55℃で1時間維持し、別途ヨ
ウ化銅(0.40g)で処理し、室温まで加温せしめる。
室温で3時間撹拌後、飽和NH4Cl溶液(100ml)で反
応を抑える。有機相を分離し、飽和NH4Cl、飽和Na
HCO3および飽和NaCl溶液で洗い、乾燥(Na2SO4)
し、蒸発乾固する。粗生成物をシリカゲルにて、EtO
Ac/ヘキサン(15:85)で溶離するフラッシュクロマ
トグラフィーで精製して、標記C化合物を緑色粘稠油状
物で得る(9.765g、81.5%)。 TLC(EtOAc/ヘキサン=1:1),Rf=0.44お
よび0.38(異性体混合物)(上記B化合物のRf=0.
30)
【0064】D.3−(4−フルオロフェニル)−1−
(1−メチルエチル)−2−インドリジンカルボン酸エチ
ルエステル 無水酢酸(120ml)中の上記C化合物(9.765g、2
8.5ミリモル)の溶液を、アルゴン下で2.5時間還
流する。得られる黒色溶液を蒸発乾固する。残渣をシリ
カゲルにて、Et2O/ヘキサン(3:100)で溶離する
フラッシュクロマトグラフィーで精製して、標記D化合
物を淡黄色油状物で得(3.820g、41%)、これを
静置させて晶出せしめる。m.p.51〜52℃。 TLC(EtOAc/ヘキサン=3:7),Rf=0.58
【0065】E.3−(4−フルオロフェニル)−1−
(1−メチルエチル)−2−インドリジンメタノール 乾燥THF(40ml)中のLiAlH4(0.90g、23.
7ミリモル)の懸濁液にアルゴン下0℃にて、THF(1
5ml)中の上記D化合物(2.10g、6.46ミリモル)
の溶液を滴下する。0℃で30分および室温で3時間撹
拌後、混合物を再度、氷浴に入れ、H2O(0.9ml)、
15%NaOH(0.9ml)およびH2O(2.7ml)で連続
して処理し、次いで室温まで加温せしめる。得られる懸
濁液をセライトで濾過し、蒸発乾固して、標記E化合物
を黄色泡状物で得る(1.796g)。粗生成物をEt2
/ヘキサンより晶出させて、純粋な標記E化合物を黄色
結晶で得る(1.708g、93%)。m.p.94〜95
℃。 TLC(EtOAc/ヘキサン=3:7),Rf=0.47 元素分析(C1818NOFとして) 計算値:C76.30、H6.40、N4.94、F
6.71 実測値:C76.14、H6.35、N4.91、F
6.47
【0066】F.3−(4−フルオロフェニル)−1−
(1−メチルエチル)−2−インドリジンカルボキシアル
デヒド 乾燥THF(35ml)中の上記E化合物(1.567g、
5.54ミリモル)の溶液にアルゴン下0℃にて、3.
0Mメチルマグネシウムブロミド/Et2O(1.90m
l、5.70ミリモル)を注射器で滴下する。滴下の終了
時、混合物を室温まで加温せしめる。室温で30分間撹
拌後、混合物を乾燥THF(10ml)中の1,1'−(アゾ
ジカルボニル)ジピペリジン(1.550g、6.15ミ
リモル)の溶液で滴下処理する。室温で3時間撹拌後、
飽和NaCl溶液(30ml)で反応を抑える。有機相を分離
し、飽和NaHCO3および飽和NaCl溶液で洗い、乾燥
(Na2SO4)し、蒸発乾固する。残渣をEt2O/ヘキサ
ン(1:1、100ml)に溶かし、濾過し、濾液を蒸発さ
せて黄色泡状物にする。この粗生成物をシリカゲルに
て、Et2O/ヘキサン(3:100)で溶離するフラッシ
ュクロマトグラフィーで精製して、標記F化合物を黄色
泡状物で得る(1.449g、93%)。粗生成物をヘキ
サンより晶出させて、純粋な標記F化合物を黄色結晶で
得る(1.411g、91%)。m.p.97〜98℃。 TLC(EtOAc/ヘキサン=3:7),Rf=0.60 元素分析(C1816NOFとして) 計算値:C76.85、H5.73、N4.98、F
6.75 実測値:C76.69、H5.73、N5.02、F
6.62
【0067】G.2−(2,2−ジブロモエテニル)−3
−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチルエチル)イ
ンドリジン 乾燥CH2Cl2(20ml)中の上記F化合物(1.351
g、4.81ミリモル)およびトリフェニルホスフィン
(5.04g、19.2ミリモル)の溶液にアルゴン下−
30〜−25℃(浴温)にて、CH2Cl2(15ml)中の四
臭化炭素(3.19g、9.62ミリモル)の溶液を30
分にわたって滴下する。−25℃でさらに1時間撹拌
後、暗緑色混合物を飽和NaHCO3溶液(25ml)で処理
し、室温まで加温せしめる。有機相を分離し、乾燥(Na
2SO4)し、蒸発乾固する。粗生成物をシリカゲルに
て、CH2Cl2/ヘキサン(5:95)で溶離するフラッシ
ュクロマトグラフィーで精製して、標記G化合物を黄色
泡状物で得る(1.672g、80%)。粗生成物をヘキ
サンより晶出させて、純粋な標記G化合物を淡黄色結晶
で得る(1.590g、76%)。m.p.118.5〜1
19.5℃。 TLC(EtOAc/ヘキサン=1:4),Rf=0.66 元素分析(C1916NBr2Fとして) 計算値:C52.20、H3.69、N3.21、Br3
6.50、F4.34 実測値:C52.12、H3.71、N3.20、Br3
6.60、F4.39
【0068】H.(S)−3−[[(1,1−ジメチルエチ
ル)ジフェニルシリル)オキシ]−4−[[[3−(4−フル
オロフェニル)−1−(1−メチルエチル)−2−インド
リジニル]エチニル]メトキシホスフェニル]ブタン酸メ
チルエステル 乾燥THF(10ml)中の1.6M−n−C49Li/ヘキ
サン(3.85ml/6.16ml)の溶液にアルゴン下−7
8℃にて、THF(15ml)中の上記G化合物(1.31
0g、3.00ミリモル)の溶液を15分にわたって滴下
する。−78℃で1.5時間撹拌後、かかるアニオン溶
液をカニューレで、乾燥THF(15ml)中の実施例1/
H化合物(約4.80ミリモル)の−78℃溶液に移す。
−78℃で1.5時間撹拌後、飽和NH4Cl(20ml)を
滴下して反応を抑え、室温まで加温せしめる。混合物を
EtOAcで抽出し、抽出物を5%KHSO4、飽和NaH
CO3および飽和NaCl溶液で洗い、乾燥(Na2SO4)
し、蒸発乾固する。粗生成物をシリカゲルにて、EtO
Ac/ヘキサン(3:7)で溶離するフラッシュクロマトグ
ラフィーで精製して、標記H化合物を黄色泡状物で得る
(1.861g、上記G化合物に対して80%)。 TLC(アセトン/ヘキサン=1:1),Rf=0.56
【0069】I.(S)−4−[[[3−(4−フルオロフェ
ニル)−1−(1−メチルエチル)−2−インドリジニル]
エチニル]メトキシホスフィニル]−3−ヒドロキシブタ
ン酸メチルエステル 乾燥THF(10ml)中の上記H化合物(1.851g、
2.61ミリモル)の溶液にアルゴン下室温にて、氷酢
酸(0.59ml、10.3ミリモル)および1.0M−(n
−C49)4NF/THF溶液(7.70ml、7.70ミ
リモル)を加える。室温で40時間撹拌後、混合物をEt
OAc(50ml)で稀釈し、1N−HCl(50ml×3)およ
び飽和NaCl溶液で連続して洗い、乾燥(Na2SO4)d、
蒸発乾固する。残渣をCH2Cl2(8ml)/Et2O(30m
l)に溶かし、氷浴で冷却し、過剰のエーテル性ジアゾメ
タンで処理する。エーテルの蒸発で得られる残渣をシリ
カゲルにて、アセトン/ヘキサン(3:7)で溶離するフ
ラッシュクロマトグラフィーで精製して、標記エステル
を黄色ガラス状物で得る(1.076g、87%)。 TLC(アセトン/ヘキサン=1:1),Rf=0.23
【0070】実施例4 (S)−4−[[[3−(4−フルオロフェニル)−1−(1−
メチルエチル)−2−インドリジニル]エチニル]ヒドロ
キシホスフィニル]−3−ヒドロキシブタン酸ジリチウ
ム塩の製造:− ジオキサン(8ml)中の実施例3化合物(1.076g、
2.28ミリモル)の溶液にアルゴン下室温にて、1N
−LiOH溶液(6.8ml、6.8ミリモル)を加える。
室温で3時間撹拌後、混合物を蒸発乾固する。粗生成物
を水に懸濁し、CHP−20のショートパッド(床容量
30ml、直径1インチ)に適用し、水(200ml)で溶離
した後、CH3OH/水(25:75、200ml)およびC
3OH/水(50:50、200ml)で溶離する。生成物
含有画分をコンバインし、蒸発乾固する。固体残渣を水
/アセトニトリルと共にトリチュレートして、純粋な標
記化合物を淡黄色固体で得る(1.056g、91%)。
m.p.290〜294℃(分解)。[α]D=+5.2°(C
=0.60、CH3OH)、[α]436=+16.3°(C=
0.60、CH3OH)。 TLC(i−C37OH/濃NH4OH/H2O=7:2:
1:1),Rf=0.44元素分析(3.0モルH2Oの水和
物として) 計算値:C54.24、H5.34、N2.75、F
3.73、P6.08 実測値:C54.38、H5.37、N2.86、F
3.72、P6.18
【0071】実施例5 (S)−4[[[1−(4−フルオロフェニル)−5,6,7,8
−テトラヒドロ−3−(1−メチルエチル)インドリジン
−2−イル]エチニル]メトキシホスフェニル]−3−ヒ
ドロキシブタン酸メチルエステルの製造:− A.1−(4−フルオロフェニル)−5,6,7,8−テト
ラヒドロ−3−(1−メチルエチル)−2−インドリジン
カルボン酸エチルエステル EtOAc(35ml)/CH3OH(70ml)中の実施例1/
C化合物(6.50g、20.0ミリモル)の溶液に、1
0%Pd/C(1.5g)を加え、得られる混合物を50ps
iのパール(Parr)装置にて20時間水素添加する。触媒
をセライトで濾去し、濾液を蒸発して無色粘稠油状物と
する。この粗生成物をヘキサンより晶出させて、純粋な
標記A化合物を白色結晶で得る(6.292g、96
%)。m.p.85.5〜86.5℃。 TLC(EtOAc/ヘキサン=3:7),Rf=0.38(実
施例1/C化合物のRf=0.43) 元素分析(C2024NO2Fとして) 計算値:C72.92、H7.34、N4.25、F
5.77 実測値:C72.75、H7.40、N4.28、F
5.73
【0072】B.1−(4−フルオロフェニル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−3−(1−メチルエチル)−2−
インドリジンメタノール 乾燥THF(100ml)中のLiAlH4(2.30g、6
0.5ミリモル)の懸濁液にアルゴン下0℃にて、TH
F(20ml)中の上記A化合物(6.00g、18.2ミリ
モル)の溶液を滴下する。0℃で15分、室温で2時間
および60〜65℃(浴温)で2時間撹拌後、混合物を再
度、氷浴に入れ、H2O(2.3ml)、15%NaOH
(2.3ml)およびH2O(6.9ml)で連続して処理し、
次いで室温まで加温せしめる。得られる懸濁液をセライ
トで濾過し、蒸発乾固して、粗標記B化合物を白色固体
で得る(5.492g)。粗生成物をヘキサンより晶出さ
せて、純粋な標記B化合物を白色結晶で得る(5.27
4g、100%)。m.p.97〜99℃。 TLC(EtOAc/ヘキサン=3:7),Rf=0.46
【0073】C.1−(4−フルオロフェニル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−3−(1−メチルエチル−2−イ
ンドリジンカルボキシアルデヒド 乾燥THF(90ml)中の上記B化合物(4.783g、1
6.66ミリモル)の溶液にアルゴン下0℃にて、3.
0Mメチルマグネシウムブロミド/Et2O(5.60m
l、16.8ミリモル)を注射器で滴下する。滴下の終了
時、混合物を室温まで加温せしめる。室温で30分間撹
拌後、得られる混合物を乾燥THF(35ml)中の1,1'
−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(4.410g、1
7.5ミリモル)の溶液で滴下処理する。室温で2.5
時間撹拌後、飽和NaCl溶液(50ml)で反応を抑える。
有機相を分離し、飽和NaHCO3および飽和NaCl溶液
で洗い、乾燥(Na2SO4)し、蒸発乾固する。残渣をEt
2O/ヘキサン(1:1、100ml)に溶かし、濾過し、濾
液を蒸発して無色泡状物とする。この粗生成物をシリカ
ゲルにて、Et2O/ヘキサン(1:9)で溶離するフラッ
シュクロマトグラフィーで精製し、冷ヘキサンより晶出
させて、純粋な標記C化合物を白色結晶固体で得る
(3.709g、78%)。m.p.145〜146℃。 TLC(EtOAc/ヘキサン=3:7),Rf=0.46
【0074】D.1−(4−フルオロフェニル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−3−(1−メチルエチル)−α−
(トリクロロメチル)−2−インドリジンメタノール・ア
セテートエステル 乾燥THF(20ml)中で上記C化合物(1.292g、
4.53ミリモル)およびクロロホルム(1.80ml、2
2.5ミリモル)の溶液にアルゴン下−78℃(浴温)に
て、1.0Mリチウムビス(トリメチルシリル)アミド/
THF溶液(5.0ml、5.0ミリモル)を注射器で35
分にわたって滴下する(注射器をポンプ吸引)。−78℃
でさらに45分間撹拌後、飽和NH4Cl溶液(10ml)を
加えて反応を抑え、室温まで加温せしめる。混合物をE
tOAc(50ml)で抽出し、抽出物を水、5%KHS
4、飽和NaCl溶液で洗い、乾燥(Na2SO4)し、蒸発
乾固する。粗生成物を直ちに無水酢酸(6ml)/ピリジン
(4ml)に溶かす。60〜65℃(浴温)で4時間および室
温で16時間撹拌後、混合物を蒸発乾固する。粗生成物
をシリカゲルにて、Et2O/ヘキサン(5:100)で溶
離するフラッシュクロマトグラフィーで精製して、標記
D化合物を淡黄色粘稠油状物で売る。(1.719g、
85%)。粗生成物をEt2O/ヘキサンより晶出させ
て、純粋な標記D化合物を白色結晶で得る(1.685
g、83%)。m.p.150−152℃(分解)。 TLC(EtOAc/ヘキサン=3:7),Rf=0.60(上
記C化合物のRf=0.44、トリクロロカルビノール
中間体のRf=0.55)
【0075】E.2−(2,2−ジクロロエテニル)−1
−(4−フルオロフェニル)−5,6,7,8−テトラヒド
ロ−3−(1−メチルエチル)インドリジン 乾燥DMF(15ml)中の上記D化合物(1.657g、
3.71ミリモル)の溶液にアルゴン下室温にて、PbC
l2(0.103g、0.37ミリモル)およびアルミニウ
ム箔の細かい切断片(0.120g、4.45ミリモル)
を加える。室温で20分間撹拌後、発熱反応が起る。さ
らに4時間撹拌後、溶液を未反応のアルミニウム箔から
デカントし、EtOAc/5%KHSO4間に分配する。
有機相を水、5%KHSO4および飽和NaCl溶液で洗
い、乾燥(Na2SO4)し、蒸発乾固する。粗生成物をシ
リカゲルにて、CH2Cl2/ヘキサン(5:95)で溶離す
るフラッシュクロマトグラフィーで精製して、標記E化
合物を白色固体で得る(1.137g、87%)。ヘキサ
ンと共にトリチュレートを行い、純粋な標記E化合物を
白色結晶で得る(1.105g、85%)。m.p.118
〜120℃。 TLC(EtOAc/ヘキサン=1:4),Rf=0.55
【0076】F.(S)−3−[[(1,1−ジメチルエチ
ル)ジフェニルシリル]オキシ]−4−[[[1−(4−フル
オロフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−(1
−メチルエチル)−2−インドリジニル]エチニル]メト
キシホスフィニル]ブタン酸メチルエステル 乾燥THF(15ml)中、1.6M−n−ブチルリチウム
/ヘキサン(3.65ml、5.84ミリモル)の溶液にア
ルゴン下−78℃にて、THF(10ml)中の上記E化合
物(1.003g、2.85ミリモル)の溶液を15分に
わたって滴下する。−78℃で1時間撹拌後、かかるア
ニオン溶液をカニューレで、乾燥THF(15ml)中の実
施例1/H化合物(約4.80ミリモル)の−78℃溶液
に移す。−78℃で1時間撹拌後、飽和NH4Cl(10m
l)を滴下して反応を抑え、室温まで加温せしめる。混合
物をEtOAc(100ml)で抽出し、抽出物を水、5%K
HSO4、飽和NaHCO3および飽和NaCl溶液で洗
い、乾燥(Na2SO4)し、蒸発乾固する。粗生成物をシ
リカゲルにて、EtOAc/ヘキサン(1:1)で溶離する
フラッシュクロマトグラフィーで精製して、標記F化合
物を淡黄色泡状物で得る(1.801g、上記E化合物に
対して89%)。 TLC(アセトン/ヘキサン=1:1),Rf=0.38
【0077】G.(S)−4−[[[1−(4−フルオロフェ
ニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−(1−メチル
エチル)インドリジン−2−イル]エチニル]メトキシホ
スフィニル]−3−ヒドロキシブタン酸メチルエステル 乾燥THF(10ml)中の上記F化合物(1.790g、
2.51ミリモル)の溶液にアルゴン下室温にて、氷酢
酸(AcOH)(0.59ml、10.3ミリモル)および
1.0M−(n−C49)4NF/THF溶液(7.70m
l、7.70ミリモル)を加える。室温で36時間撹拌
後、混合物をEtOAc(100ml)で稀釈し、1N−HC
l(50ml×4)および飽和NaCl溶液で連続して洗い、
乾燥(Na2SO4)し、蒸発乾固する。残渣をCH2Cl
2(8ml)/Et2O(30ml)に溶かし、氷浴で冷却し、過
剰のエーテル性ジアゾメタンで処理する。エーテルの蒸
発で得られる残渣をシリカゲルにて、アセトン/ヘキサ
ン(2:3)で溶離するフラッシュクロマトグラフィーで
精製して、標記エステルを無色ガラス状物で得る(1.
043g、87%)。 TLC(アセトン/ヘキサン=1:1),Rf=0.26
【0078】実施例6 (S)−4−[[[1−(4−フルオロフェニル)−5,6,7,
8−テトラヒドロ−3−(1−メチルエチル)インドリジ
ン−2−イル]エチニル]ヒドロキシホスフィニル]−3
−ヒドロキシブタン酸ジナトリウム塩の製造:− ジオキサン(6ml)中の実施例5化合物(0.617g、
1.30ミリモル)の溶液にアルゴン下室温にて、1N
−NaOH溶液(4.0ml、4.0ミリモル)を加える。
室温で3時間撹拌後、混合物を蒸発乾固する。粗生成物
をCHP−20(床容量20ml、直径1インチ)にて、水
(300ml)、次いでMeOH/水(3:7、300ml)で溶
離して精製する。生成物含有画分をコンバインし、蒸発
乾固する。残渣を水(2ml)に溶かし、アセトニトリル
(20ml)で希釈する。溶液をゴム状沈澱物からデカント
し、廃棄する。残渣を水に溶かし、濾過し、凍結乾燥し
て、純粋な標記化合物を毛羽立った白色固体で得る
(0.621g、94%)。 [α]D=+4.9°(C=0.51、CH3OH)、[α]
365=+19.6°(C=0.51、CH3OH) TLC(i−C37OH/濃NH4OH/H2O=7:2:
1),Rf=0.46 元素分析(1.03モルH2Oの水和物として) 計算値:C54.16、H5.35、N2.75、F
3.73、P6.07 実測値:C54.14、H5.52、N2.77、F
3.81、P6.40
【0079】実施例7 (S)−4−[[2−[1−(4−フルオロフェニル)−5,
6,7,8−テトラヒドロ−3−(1−メチルエチル)−2
−インドリジニル]エチル]メトキシホスフィニル]−3
−ヒドロキシブタン酸メチルエステルの製造:− MeOH(40ml)中の実施例6化合物(0.414g、
0.872ミリモル)の溶液に、10%Pd/C(0.1
6g)を加え、得られる混合物を35psiのパール装置に
て4.5時間水素添加する。触媒をセライトで濾去し、
濾液を蒸発して、粗標記エステルを無色泡状物で得る
(0.422g、100%)。TLC(アセトン/ヘキサン
=1:1),Rf=0.35(実施例6化合物のRf=0.4
2)
【0080】実施例8 (S)−4−[[2−[1−(4−フルオロフェニル)−5,
6,7,8−テトラヒドロ−3−(1−メチルエチル)−2
−インドリジニル]エチル]ヒドロキシホスフィニル]]−
3−ヒドロキシブタン酸ジリチウム塩の製造:− ジオキサン(5ml)中の実施例7化合物(0.422g、約
0.872ミリモル)の溶液にアルゴン下室温にて、1
N−LiOH溶液(2.6ml、2.6ミリモル)を加え
る。室温で1時間および60〜65℃(浴温)で2時間撹
拌後、混合物を蒸発乾固する。粗生成物を水(5ml)に懸
濁し、CHP−20(床容量20ml、直径1インチ)に
て、水(200ml)、次いでMeOH/水(1:1、200m
l)で溶離して精製する。生成物含有画分をコンバイン
し、蒸発乾固する。残渣をアセトニトリル/水と共にト
リチュレートして、純粋な標記化合物を白色固体で得る
(0.357g、83%)。m.p.300〜310℃(分
解)。 [α]D=−3.9°(C=0.54、CH3OH)、[α]
436=−9.5°(C=0.54、CH3OH) TLC(i−C37OH/濃NH4OH/H2O=7:2:
1),Rf=0.58 元素分析(1.5モルH2Oの水和物として) 計算値:C56.31、H6.58、N2.86、F
3.87、P6.31 実測値:C56.37、H6.63、N2.80、F
4.04、P6.59
【0081】実施例9 (S)−4−[[[3−(4−フルオロフェニル)−5,6,7,
8−テトラヒドロ−1−(1−メチルエチル)−2−イン
ドリジニル]エチニル]メトキシホスフィニル]−3−ヒ
ドロキシブタン酸メチルエステルの製造:− A.3−(4−フルオロフェニル)−5,6,7,8−テト
ラヒドロ−1−(1−メチルエチル)−2−インドリジン
カルボン酸エチルエステル CH3OH(50ml)中の実施例3/D化合物(2.193
g、6.75ミリモル)の溶液に、10%Pd/C(0.5
2g)を加え、得られる混合物をpsiのパール装置にて、
7時間水素添加する。触媒をセライトで濾去し、濾液を
蒸発して、粗標記A化合物を無色粘稠油状物で得る
(2.116g、95%)。粗生成物をCH3OH/水より
晶出させて、純粋な標記A化合物を白色結晶で得る
(2.097g、94%)。m.p.76〜78℃。 TLC(EtOAc/ヘキサン=3:7),Rf=0.51(実
施例3/D化合物のRf=0.57)
【0082】B.3−(4−フルオロフェニル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−1−(1−メチルエチル)−2−
インドリジンメタノール 乾燥THF(25ml)中のLiAlH4(0.790g、2
0.8ミリモル)の懸濁液にアルゴン下0℃にて、TH
F(10ml)中の上記A化合物(2.050g、6.23ミ
リモル)の溶液を滴下する。0℃で15分、室温で1時
間および60〜65℃(浴温)で2時間撹拌後、混合物を
再度氷浴に入れ、H2O(8ml)、15%NaOH(0.8m
l)およびH2O(2.4ml)で連続して処理し、次いで室
温まで加温せしめる。得られる懸濁液をセライトで濾過
し、蒸発乾固する。粗生成物をシリカゲルにて、Et2
/ヘキサン(15:85)で溶離するフラッシュクロマト
グラフィーで精製して、標記B化合物を無色油状物で得
る(1.777g、99%)。粗生成物をヘキサンより晶
出させて、純粋な標記B化合物を白色結晶で得る(1.
532g、86%)。m.p.75〜78℃。 TLC(EtOAc/ヘキサン=3:7),Rf=0.50
【0083】C.3−(4−フルオロフェニル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−1−(1−メチルエチル)−2−
インドリジンカルボキシアルデヒド 乾燥THF(35ml)中の上記B化合物(1.727g、
6.02ミリモル)の溶液にアルゴン下0℃にて、3.
0Mメチルマグネシウムブロミド/Et2O(2.02m
l、6.06ミリモル)を注射器で滴下する。滴下の終了
時、混合物を室温まで加温せしめる。室温で30分間撹
拌後、得られる混合物を、乾燥THF(35ml)中の1,
1'−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(1.595g、
6.33ミリモル)の溶液で滴下処理する。室温で2時
間撹拌後、飽和NaCl溶液(50ml)で反応を抑える。有
機相を分離し、EtOAc(50ml)で稀釈し、飽和NaH
CO3および飽和NaCl溶液で洗い、乾燥(Na2SO4)
し、蒸発乾固する。残渣をEt2O/ヘキサン(1:1、1
00ml)に溶かし、濾過し、濾液を蒸発して無色泡状物
とする。粗生成物をシリカゲルにて、Et2O/ヘキサン
(1:9)で溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精
製して、純粋な標記C化合物を無色油状物で得る(1.
519g、89%)。精製生成物をヘキサンより晶出させ
て、純粋な標記C化合物を白色結晶で得る(1.450
g、84.5%)。m.p.100〜101℃。 TLC(EtOAc/ヘキサン=3:7),Rf=0.64
【0084】D.3−(4−フルオロフェニル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−1−(1−メチルエチル)−α−
(トリクロロメチル)−2−インドリジンメタノール・ア
セテートエステル 乾燥THF(20ml)中の上記C化合物(1.356g、
4.76ミリモル)およびクロロホルム(1.90ml、2
3.7ミリモル)の溶液にアルゴン下−78℃(浴温)に
て、1.0Mリチウムビス(トリメチルシリル)アミド/
THF溶液(5.25ml、5.25ミリモル)を注射器で
40分にわたって滴下する(注射器のポンプ吸引)。−7
8℃でさらに40分間撹拌後、飽和NH4Cl溶液(10m
l)を加えて反応を抑え、室温まで加温せしめる。混合物
をEtOAc(50ml)で抽出し、抽出物を水、5%KHS
4、飽和NaHCO3および飽和NaCl溶液で洗い、乾
燥(Na2SO4)し、蒸発乾固する。粗生成物を直ちに無
水酢酸(6ml)/ピリジン(4ml)に溶かす。60〜65℃
(浴温)で3時間および室温で16時間撹拌後、混合物を
蒸発乾固する。粗生成物をシリカゲルにて、Et2O/ヘ
キサン(5:100)で溶離するフラッシュクロマトグラ
フィーで精製して、標記D化合物を無色泡状物で得る
(1.934g、91%)。粗生成物をヘキサンより晶出
させて、純粋な標記D化合物を白色結晶で得る(1.8
09g、85%)。m.p.153〜154℃。 TLC(EtOAc/ヘキサン=3:7),Rf=0.60(上
記C化合物のRf=0.49、トリクロロカルビノール
中間体のRf=0.56)
【0085】E.2−(2,2−ジクロロエテニル)−3
−(4−フルオロフェニル)−5,6,7,8−テトラヒド
ロ−1−(1−メチルエチル)インドリジン 乾燥DMF(15ml)中の上記D化合物(1.767g、
3.96ミリモル)の溶液にアルゴン下室温にて、PbC
l2(0.110g、0.396ミリモル)およびアルミニ
ウム箔の細かい切断片(0.128g、4.74ミリモ
ル)を加える。室温で20分間撹拌後、発熱反応が起
る。さらに3時間撹拌後、溶液を未反応のアルミニウム
箔からデカントし、EtOAc/5%KHSO4間に分配
する。有機相を水、5%KHSO4および飽和NaCl溶
液で洗い、乾燥(Na2SO4)し、蒸発乾固する。粗生成
物をシリカゲルにて、CH2Cl2/ヘキサン(5:95)で
溶離するフラッシュクロマトグラフィーで精製して、標
記E化合物を無色ガラス状物で得る(1.258g、90
%)。精製生成物をCH3CN/水より晶出させて、純粋
な標記E化合物を白色結晶で得る(1.189g、85
%)。m.p.97〜98℃。 TLC(EtOAc/ヘキサン=1:4),Rf=0.64
【0086】F.(S)−4−(クロロメトキシホスフィ
ニル)−3−[[(1,1−ジメチルエチル)ジフェニルシリ
ル]オキシ]ブタン酸メチルエステル 実施例1/Gのジシクロヘキシルアミン塩(3.420
g、5.40ミリモル)をEtOAc/5%KHSO4(各1
00ml)間に分配する。有機相を5%KHSO4(50ml
×4)および飽和NaCl溶液で洗い、乾燥(Na2SO4)
し、蒸発して無色粘稠油状物とする。この遊離酸化合物
を乾燥CH2Cl2(15ml)に溶かし、トリメチルシリル
ジエチルアミン(2.08ml、11.0ミリモル)で処理
する。アルゴン下室温で1.5時間撹拌後、混合物を蒸
発乾固し、乾燥ベンゼン(10ml)に溶かし、再度蒸発乾
固する。この粗シリルエステルを、アルゴン下氷浴内の
CH2Cl2(15ml)に溶かし、塩化オキサリル(0.50
ml、5.73ミリモル)およびDMF(85μl、1.1
ミリモル)で処理する。0℃で15分および室温で1時
間撹拌後、混合物を蒸発乾固する。残渣をベンゼン(1
5ml)に溶かし、焼結ガラスで濾過し、蒸発乾固して、
粗標記F化合物を淡黄色粘稠油状物で得る(約5.40
ミリモル)。
【0087】G.(S)−3[[(1,1−ジメチルエチル)
ジフェニルシリル]オキシ]−4−[[[3−(4−フルオロ
フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1−(1−メ
チルエチル)−2−インドリジニル]エチニル]メトキシ
ホスフィニル]ブタン酸メチルエステル 乾燥THF(15ml)中の1.6M−n−C49Li/ヘキ
サン(4.15ml、6.64ミリモル)の溶液にアルゴン
下−78℃にて、THF(10ml)中の上記E化合物
(1.142g、3.24ミリモル)の溶液を15分にわ
たって滴下する。−78℃で1.5時間撹拌後、かかる
アニオン溶液をカニューレで、乾燥THF(20ml)中の
上記F化合物(約5.40ミリモル)の−78℃溶液に移
す。−78℃で45分間撹拌後、飽和NH4Cl(10ml)
を滴下して反応を抑え、室温まで加温せしめる。混合物
をEtOAc(100ml)で抽出し、抽出物を水、5%KH
SO4、飽和NaHCO3および飽和NaCl溶液で洗い、
乾燥(Na2SO4)し、蒸発乾固する。粗生成物をシリカ
ゲルにて、EtOAc/トルエン(15:85)で溶離する
フラッシュクロマトグラフィーで精製して、標記G化合
物を淡黄色ガラス状物で得る(1.873g、上記D化合
物に対して81%)。 TLC(アセトン/ヘキサン=1:1),Rf=0.56
【0088】H.(S)−4−[[[3−(4−フルオロフェ
ニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1−(1−メチル
エチル)−2−インドリジニル]エチニル]メトキシホス
フィニル]−3−ヒドロキシブタン酸メチルエステル 乾燥THF(6ml)中の上記G化合物(1.859g、2.
61ミリモル)の溶液にアルゴン下室温にて、氷酢酸
(0.61ml、10.7ミリモル)および1.0M−(n−
49)4NF/THF溶液(8.0ml、8.0ミリモル)
を加える。室温で40時間撹拌後、混合物をEtOAc
(100ml)で稀釈し、1N−HCl(50ml×4)および
飽和NaCl溶液で連続して洗い、乾燥(Na2SO4)し、
蒸発乾固する。残渣をCH2Cl2(8ml)/Et2O(30m
l)に溶かし、氷浴を冷却し、過剰のエーテル性ジアゾメ
タンで処理する。エーテルの蒸発で得られる残渣をシリ
カゲルにて、アセトン/ヘキサン(3:7)で溶離するフ
ラッシュクロマトグラフィーで精製して、標記エステル
を無色ガラス状物で得る(1.076g、85%)。 TLC(アセトン/ヘキサン=1:1),Rf=0.28
【0089】実施例10 (S)−4−[[[3−(4−フルオロフェニル)−5,6,7,
8−テトラヒドロ−1−(1−メチルエチル)−2−イン
ドリジニル]エチニル]ヒドロキシホスフィニル]−3−
ヒドロキシブタン酸ジリチウム塩の製造:− ジオキサン(6ml)中の実施例9化合物(0.633g、
1.33ミリモル)の溶液にアルゴン下室温にて、1N
−LiOH溶液(4.0ml、4.0ミリモル)を加える。
室温で2時間撹拌後、混合物を蒸発乾固する。粗生成物
をCHP−20(床容量20ml、直径1インチ)にて、水
(300ml)、次いでCH3OH/水(3:7、300ml)で
溶離して精製する。生成物含有画分をコンバインし、蒸
発乾固する。残渣をアセトニトリルと共にトリチュレー
トして、純粋な標記化合物を白色固体で得る(0.57
8g、89%)。m.p.265℃(分解)。 [α]D=+3.0°(C=0.59、CH3OH)、[α]
436=+6.4°(C=0.59、CH3OH) TLC(i−C37OH/濃NH4OH/H2O=7:2:
1),Rf=0.45 元素分析(1.5モルH2Oの水和物として) 計算値:C56.81、H5.80、N2.88、F
3.91、P6.37 実測値:C56.99、H5.70、N2.86、F
3.88、P5.99
【0090】実施例11 (S)−4−[[2−[3−(4−フルオロフェニル)−5,
6,7,8−テトラヒドロ−1−(1−メチルエチル)−2
−インドリジニル]エチル]メトキシホスフィニル]−3
−ヒドロキシブタン酸メチルエステルの製造:− CH3OH(40ml)中の実施例9化合物(0.413g、
0.869ミリモル)の溶液に、10%Pd/C(0.1
6g)を加え、得られる混合物を50psiのパール装置に
て、4時間水素添加する。触媒をセライトで濾去し、濾
液を蒸発乾固する。粗生成物をシリカゲルにて、イソプ
ロパノール/ヘキサン(1:9)で溶離して精製し、標記
エステルを無色泡状物で得る(0.359g、86%)。 TLC(アセトン/ヘキサン=1:1),Rf=0.32(実
施例9化合物のRf=0.37)
【0091】実施例12 (S)−4−[[2−[3−(4−フルオロフェニル)−5,
6,7,8−テトラヒドロ−1−(1−メチルエチル)−2
−インドリジニル]エチル]ヒドロキシホスフィニル]−
3−ヒドロキシブタン酸ジリチウム塩の製造:− ジオキサン(5ml)中の実施例11化合物(0.359g、
0.749ミリモル)の溶液にアルゴン下室温にて、1
N−LiOH溶液(2.7ml、2.7ミリモル)を加え
る。60〜65℃(浴温)で1時間撹拌後、混合物を蒸発
乾固する。粗生成物をCHP−20(床容量20ml、直
径1インチ)にて、水(200ml)、次いでCH3OH/水
(3:7、200ml)で溶離して精製する。生成物含有画
分をコンバインし、蒸発乾固する。残渣をアセトニトリ
ル/水と共に、次いでEt2Oと共にトリチュレートし
て、純粋な標記化合物を白色固体で得る(0.304g、
83%)。m.p.310〜330℃(分解)。 [α]D=−6.5°(C=0.54、CH3OH)、[α]
436=−13.2°(C=0.54、CH3OH) TLC(i−C37OH/濃NH4OH/H2O=7:2:
1),Rf=0.49 元素分析(1.5モルH2Oの水和物として) 計算値:C56.31、H6.58、N2.86、F
3.87、P6.31 実測値:C56.24、H6.34、N2.57、F
3.91、P6.11
【0092】実施例13〜17 前記実施例に記載の操作法に従って、下記式並びに表1
および2で示される他の本発明化合物を製造することが
できる。
【化69】
【表1】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07F 9/572 A 7537−4H

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式、 【化1】 (式中、Xは−(CH2)a−、−CH=CH−または−C
    ≡C−;aは1、2または3;RはOHまたは低級アルコ
    キシ;RXはアルカリ金属、低級アルキルまたはH;R1
    2の一方は置換フェニルで、他方は低級アルキル; お
    よびR3とR4は共に合して、−(CH=CH)2−または
    −(CH2)4−を構成して6員炭素環基を形成する基であ
    る)で示される化合物。
  2. 【請求項2】 式、 【化2】 で示される請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 式、 【化3】 で示される請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 Xが−CH2CH2−である請求項1に記
    載の化合物。
  5. 【請求項5】 Xが−CH=CH(E)−である請求項1
    に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 Xが−C≡C−である請求項1に記載の
    化合物。
  7. 【請求項7】 RがOHである請求項1に記載の化合
    物。
  8. 【請求項8】 R1が低級アルキルで、R2が置換フェニ
    ルである請求項1に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 R1が置換フェニルで、R2が低級アルキ
    ルである請求項1に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 R1とR2の一方がハロまたは低級アル
    キルで置換したフェニルである請求項1に記載の化合
    物。
  11. 【請求項11】 フェニル環上の置換基がo−、m−ま
    たはp−位置にある請求項10に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 (S)−4−[[[1−(4−フルオロフェ
    ニル)−3−(1−メチルエチル)−インドリジン−2−
    イル]エチニル]ヒドロキシホスフィニル]−3−ヒドロ
    キシブタン酸あるいはそのエステルもしくは塩; (S)−
    4−[[[3−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチル
    エチル)−2−インドリジニル]エチニル]ヒドロキシホ
    スフィニル]−3−ヒドロキシブタン酸あるいはそのエ
    ステルもしくは塩; (S)−4−[[[1−(4−フルオロフ
    ェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−(1−メチ
    ルエチル)インドリジン−2−イル]エチニル]ヒドロキ
    シホスフィニル]−3−ヒドロキシブタン酸あるいはそ
    のエステルもしくは塩; (S)−4−[[2−[1−(4−フ
    ルオロフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−
    (1−メチルエチル)−2−インドリジニル]エチル]ヒド
    ロキシホスフィニル]−3−ヒドロキシブタン酸あるい
    はそのエステルもしくは塩; (S)−4−[[2−[3−(4
    −フルオロフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1
    −(1−メチルエチル)−2−インドリジニル]エチル]ヒ
    ドロキシホスフィニル]−3−ヒドロキシブタン酸ある
    いはそのエステルもしくは塩; または(S)−4−[[[3
    −(4−フルオロフェニル)−5,6,7,8−テトラヒド
    ロ−1−(1−メチルエチル)−2−インドリジニル]エ
    チニル]ヒドロキシホスフィニル]−3−ヒドロキシブタ
    ン酸あるいはそのエステルもしくは塩である請求項1に
    記載の化合物。
  13. 【請求項13】 式、 (式中、Xは−(CH2)a−、−CH=CH−または−C
    ≡C−;aは1、2または3; およびZは式: 【化4】 の基であって、R3とR4は共に合して−(CH2)4−また
    は−(CH=CH)2−を構成して6員炭素環基を形成す
    る基である)で示される中間体。
  14. 【請求項14】 式: 【化5】 (式中、R1とR2の一方は置換フェニルで、他方は低級
    アルキルである)で示されるアセチレン化合物の製造法
    であって、式: 【化6】 (式中、R1およびR2は前記と同意義)のアルデヒドをク
    ロロホルムの存在下、リチウムビス(トリメチルシリル)
    アミドで処理して、式: 【化7】 (式中、R1およびR2は前記と同意義)の化合物を形成
    し、次いで該化合物をピリジンの存在下、無水酢酸で処
    理して、式: 【化8】 (式中、R1およびR2は前記と同意義)の化合物を形成
    し、次いで該化合物をアルミニウムの存在下、PbCl2
    で処理して、式: 【化9】 (式中、R1およびR2は前記と同意義)のジクロリドを形
    成し、次いで該ジクロリドをリチウム源で処理して、目
    的とするアセチレン化合物を得ることを特徴とするアセ
    チレン化合物の製造法。
  15. 【請求項15】 式: 【化10】 (式中、Xは−(CH2)a−、−CH=CH−または−C
    ≡C−;aは1、2または3;RはOHまたは低級アルコ
    キシ;RXはアルカリ金属、低級アルキルまたはH;R1
    2の一方は置換フェニルで、他方は低級アルキル; お
    よびR3とR4は共に合して、−(CH=CH)2−または
    −(CH2)4−を構成して6員炭素環基を形成する基であ
    る)で示されるリン含有化合物の製造法であって、式: 【化11】 (式中、R1およびR2は前記と同意義)のアルデヒドをク
    ロロホルムの存在下、リチウムビス(トリメチルシリル)
    アミドで処理して、式: 【化12】 (式中、R1およびR2は前記と同意義)の化合物を形成
    し、次いで該化合物をピリジンの存在下、無水酢酸で処
    理して、式: 【化13】 (式中、R1およびR2は前記と同意義)の化合物を形成
    し、次いで該化合物をアルミニウムの存在下、PbCl2
    で処理して、式: 【化14】 (式中、R1およびR2は前記と同意義)のジクロリドを形
    成し、次いで該ジクロリドをリチウム源で処理して、
    式: 【化15】 (式中、R1およびR2は前記と同意義)のアセチレン化合
    物を形成し、次いで該アセチレン化合物を用いて目的と
    するリン含有化合物を得ることを特徴とするリン含有化
    合物の製造法。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載の化合物およびその医
    薬的に許容しうる担体から成ることを特徴とする低コレ
    ステロール血症または低脂血症用組成物。
  17. 【請求項17】 請求項1に記載の化合物から成ること
    を特徴とするコレステロール生合成の抑制用組成物。
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