JPH0665027B2 - ボタン形電池の製造方法 - Google Patents
ボタン形電池の製造方法Info
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- JPH0665027B2 JPH0665027B2 JP60151159A JP15115985A JPH0665027B2 JP H0665027 B2 JPH0665027 B2 JP H0665027B2 JP 60151159 A JP60151159 A JP 60151159A JP 15115985 A JP15115985 A JP 15115985A JP H0665027 B2 JPH0665027 B2 JP H0665027B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M50/00—Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
- H01M50/10—Primary casings; Jackets or wrappings
- H01M50/102—Primary casings; Jackets or wrappings characterised by their shape or physical structure
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
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- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はボタン形電池の製造方法に関する。さらに詳
しくは、封口金型からの取り出しが容易で、生産効率の
向上が図り得ると共に、封口金型からの取出時の押圧に
よる電池変形がなく、耐漏液性が優れたボタン形電池を
製造することができるボタン形電池の製造方法に関す
る。
しくは、封口金型からの取り出しが容易で、生産効率の
向上が図り得ると共に、封口金型からの取出時の押圧に
よる電池変形がなく、耐漏液性が優れたボタン形電池を
製造することができるボタン形電池の製造方法に関す
る。
従来からも、ボタン形電池の形状については、図面上種
々の態様に描かれているが、現実に生産されているボタ
ン形電池は、第４図に示すように、電池ケース１の底部
1bと側壁1cとの間の折曲曲面部1dの側壁1c側の開始点Ｑ
が電池ケース１の底部1bの内面の高さより低い位置にあ
った。
々の態様に描かれているが、現実に生産されているボタ
ン形電池は、第４図に示すように、電池ケース１の底部
1bと側壁1cとの間の折曲曲面部1dの側壁1c側の開始点Ｑ
が電池ケース１の底部1bの内面の高さより低い位置にあ
った。
このような電池では、封口金型から電池を取り出す際に
大きな力が必要となり、そのため封口金型からの電池取
出速度を速くすることができず、生産性を低下させる原
因になっていた。また、封口金型からの取り出しに大き
な力を要するということは、封口後の電池に大きな外力
を加えることになり、そのため、たとえば封口が正常か
つ適正に行われていたとしても、電池に変形を生じさ
せ、耐漏液性を低下させる原因となっていた。
大きな力が必要となり、そのため封口金型からの電池取
出速度を速くすることができず、生産性を低下させる原
因になっていた。また、封口金型からの取り出しに大き
な力を要するということは、封口後の電池に大きな外力
を加えることになり、そのため、たとえば封口が正常か
つ適正に行われていたとしても、電池に変形を生じさ
せ、耐漏液性を低下させる原因となっていた。
すなわち、ボタン形電池の封口は、一般に第５図に示す
ように、周辺折り返し部に環状のガスケット６を嵌合
し、中央部の凹所に負極剤４と電解液の大半量を内填さ
せた封口板２をノックアウトピン11上にのせ、正極合剤
３と電解液の一部ならびにセパレータ５を内填した電池
ケース１の底部1bを電磁石などの適宜の保持機構を備え
た上ポンチ12で保持し、上ポンチ12を下降させて、電池
ケース１を下降させ、第６図に示すように、電池ケース
１をその開口部側から封口板２に嵌合しつつ封口金型13
内に挿入する。
ように、周辺折り返し部に環状のガスケット６を嵌合
し、中央部の凹所に負極剤４と電解液の大半量を内填さ
せた封口板２をノックアウトピン11上にのせ、正極合剤
３と電解液の一部ならびにセパレータ５を内填した電池
ケース１の底部1bを電磁石などの適宜の保持機構を備え
た上ポンチ12で保持し、上ポンチ12を下降させて、電池
ケース１を下降させ、第６図に示すように、電池ケース
１をその開口部側から封口板２に嵌合しつつ封口金型13
内に挿入する。
封口金型13の内面は、開口部側はラッパ状に広がってお
り、底部側は電池封口時の形状にあわせて曲線を描きつ
つ漸次小径となっており、中間部は電池の外周部に合わ
せてほぼ直線になっている。
り、底部側は電池封口時の形状にあわせて曲線を描きつ
つ漸次小径となっており、中間部は電池の外周部に合わ
せてほぼ直線になっている。
上ポンチ12をさらに下降させ、電池をさらに封口金型13
内に押し込むと、第７図に示すように電池ケース１の開
口端部1aは、封口金型13の内面との接触によって内方に
締め付けられ、封口金型13の内面形状にそって折り曲げ
られて封口が行われる。つぎに、ノックアウトピン11が
上昇させて、第８図に示すように、電池14を上方に押し
出すことにより、封口金型13からの電池取出が行われ
る。
内に押し込むと、第７図に示すように電池ケース１の開
口端部1aは、封口金型13の内面との接触によって内方に
締め付けられ、封口金型13の内面形状にそって折り曲げ
られて封口が行われる。つぎに、ノックアウトピン11が
上昇させて、第８図に示すように、電池14を上方に押し
出すことにより、封口金型13からの電池取出が行われ
る。
この際、前述のように、電池ケース１の底部1bと側壁1c
との間の折曲曲面部1dの側壁1c側の開始点Ｑが電池ケー
ス１の底部1bの内面の高さより低い位置にあると、該開
始点Ｑから電池ケース１の底部1bの内面の高さと同じ高
さになるまでの部分の封口金型13の内面を押圧する力が
大きく、しかも該部分は電池ケース１の底部1bによって
支えられているため、電池14を封口金型13から取り出す
際に大きな力を要する原因になっている。たとえば封口
金型13から電池14を10mm／minの取出速度で取り出すと
き電池１個当たり26kgの力を必要とした。
との間の折曲曲面部1dの側壁1c側の開始点Ｑが電池ケー
ス１の底部1bの内面の高さより低い位置にあると、該開
始点Ｑから電池ケース１の底部1bの内面の高さと同じ高
さになるまでの部分の封口金型13の内面を押圧する力が
大きく、しかも該部分は電池ケース１の底部1bによって
支えられているため、電池14を封口金型13から取り出す
際に大きな力を要する原因になっている。たとえば封口
金型13から電池14を10mm／minの取出速度で取り出すと
き電池１個当たり26kgの力を必要とした。
この発明は上述した従来技術の問題点を解決するもの
で、電池ケース１の底部1bと側壁1cとの間の折曲曲面部
1dの側壁1c側の開始点Ｑを底部1bの内面より高い位置に
し、かつ電池ケース１の底部1bの外面に接する水平線Ｈ
と電池ケース１の側壁1cの外周面に接する垂直線Ｍとの
交点Ｐから上記折曲曲面部1dの側壁1c側の開始点Ｑまで
の距離ｌ１を、上記交点Ｐから上記折曲曲面部1dの底部
1b側の開始点Ｓまでの距離ｌ２の1.5倍以上にすること
によって、締付力の低下を招くことなく、封口金型から
の取り出しを容易にし、生産性を高めると共に、封口金
型からの取出時の電池変形が生じないようにして耐漏液
性を向上させたものである。
で、電池ケース１の底部1bと側壁1cとの間の折曲曲面部
1dの側壁1c側の開始点Ｑを底部1bの内面より高い位置に
し、かつ電池ケース１の底部1bの外面に接する水平線Ｈ
と電池ケース１の側壁1cの外周面に接する垂直線Ｍとの
交点Ｐから上記折曲曲面部1dの側壁1c側の開始点Ｑまで
の距離ｌ１を、上記交点Ｐから上記折曲曲面部1dの底部
1b側の開始点Ｓまでの距離ｌ２の1.5倍以上にすること
によって、締付力の低下を招くことなく、封口金型から
の取り出しを容易にし、生産性を高めると共に、封口金
型からの取出時の電池変形が生じないようにして耐漏液
性を向上させたものである。
すなわち、電池ケース１の折曲曲面部1dの側壁1c側の開
始点Ｑを電池ケース１の底部1bの内面の位置より高くす
ることによって、封口後の電池取出時に、電池ケース１
の底部1bが封口金型13の内面を強く押圧することがなく
なり、距離ｌ１を距離ｌ２の1.5倍以上とすることによ
って、封口時に電池ケース１の側壁1cが封口金型13の内
面を押圧する力が小さくなり、上ポンチ12の下降する力
が電池ケース１の開口端部1aを締め付ける力として効率
よく働いて、締付力が従来にも増して向上し、これが前
述の開始点Ｑを電池ケース１の底部1bの内面の位置より
高くしたことと相乗的に働いて、封口金型13からの電池
取出がさらに容易になり、生産性が向上すると共に、封
口金型からの電池取出時に電池変形が生じなくなって耐
漏液性が向上するのである。
始点Ｑを電池ケース１の底部1bの内面の位置より高くす
ることによって、封口後の電池取出時に、電池ケース１
の底部1bが封口金型13の内面を強く押圧することがなく
なり、距離ｌ１を距離ｌ２の1.5倍以上とすることによ
って、封口時に電池ケース１の側壁1cが封口金型13の内
面を押圧する力が小さくなり、上ポンチ12の下降する力
が電池ケース１の開口端部1aを締め付ける力として効率
よく働いて、締付力が従来にも増して向上し、これが前
述の開始点Ｑを電池ケース１の底部1bの内面の位置より
高くしたことと相乗的に働いて、封口金型13からの電池
取出がさらに容易になり、生産性が向上すると共に、封
口金型からの電池取出時に電池変形が生じなくなって耐
漏液性が向上するのである。
つぎに、本発明の実施例について説明する。
第１図は本発明に係るボタン形電池の一例を示す断面図
であり、この実施例で示す電池は外径7.8mm、高さ3.6mm
の酸化銀電池である。図中、１は電池ケースで、この電
池ケース１は正極端子を兼ねている。２は封口板で、こ
の封口板２は負極端子を兼ねている。３は正極合剤で、
酸化銀（Ａｇ２Ｏ）を活物質とし、これに少量の二酸化
マンガンと黒鉛を添加した混合物の粉末を加圧成形して
形成したものである。４は亜鉛を活物質とする負極剤で
あり、５はセパレータで、微孔性ポリプロピレンフィル
ムとセロハンとビニロン−レーヨン混抄紙とを積み重ね
てなるものである。６はナイロン製で環状のガスケット
であり、この電池の電解液としては酸化亜鉛を溶解させ
た35％水酸化カリウム水溶液が使用されている。そし
て、この電池は電池ケース１の開口端部1aの内方への締
め付けにより、ガスケット６を封口板２に圧接させて電
池内部を密閉構造にしている。
であり、この実施例で示す電池は外径7.8mm、高さ3.6mm
の酸化銀電池である。図中、１は電池ケースで、この電
池ケース１は正極端子を兼ねている。２は封口板で、こ
の封口板２は負極端子を兼ねている。３は正極合剤で、
酸化銀（Ａｇ２Ｏ）を活物質とし、これに少量の二酸化
マンガンと黒鉛を添加した混合物の粉末を加圧成形して
形成したものである。４は亜鉛を活物質とする負極剤で
あり、５はセパレータで、微孔性ポリプロピレンフィル
ムとセロハンとビニロン−レーヨン混抄紙とを積み重ね
てなるものである。６はナイロン製で環状のガスケット
であり、この電池の電解液としては酸化亜鉛を溶解させ
た35％水酸化カリウム水溶液が使用されている。そし
て、この電池は電池ケース１の開口端部1aの内方への締
め付けにより、ガスケット６を封口板２に圧接させて電
池内部を密閉構造にしている。
電池ケース１は厚さ0.25mmの冷間圧延鋼板にニッケルメ
ッキを施してなり、第２図に詳示するように、底部1bと
側壁1cとの間の折曲曲面部1dの側壁1c側の開始点Ｑは、
電池ケース１の底部1bの内面より高い位置にあり、かつ
電池ケース１の底部1bの外面に接する水平線Ｈと電池ケ
ース１の側壁1cの外周面に接する垂直線Ｍとの交点Ｐか
ら前記折曲曲面部1dの側壁1c側の開始点Ｑまでの距離ｌ
１が、上記交点Ｐから上記折曲曲面部1dの底部1b側の開
始点Ｓまでの距離ｌ２の1.5倍以上になるようにされて
いる。本実施例では、上記交点Ｐから折曲曲面部1dの側
壁1c側の開始点Ｑまでの距離ｌ１が3.1mmで、上記交点
Ｐから上記折曲曲面部1dの底部1b側の開始点Ｓまでの距
離ｌ２が1.7mmであって、距離ｌ１は距離ｌ２の約1.8倍
である。
ッキを施してなり、第２図に詳示するように、底部1bと
側壁1cとの間の折曲曲面部1dの側壁1c側の開始点Ｑは、
電池ケース１の底部1bの内面より高い位置にあり、かつ
電池ケース１の底部1bの外面に接する水平線Ｈと電池ケ
ース１の側壁1cの外周面に接する垂直線Ｍとの交点Ｐか
ら前記折曲曲面部1dの側壁1c側の開始点Ｑまでの距離ｌ
１が、上記交点Ｐから上記折曲曲面部1dの底部1b側の開
始点Ｓまでの距離ｌ２の1.5倍以上になるようにされて
いる。本実施例では、上記交点Ｐから折曲曲面部1dの側
壁1c側の開始点Ｑまでの距離ｌ１が3.1mmで、上記交点
Ｐから上記折曲曲面部1dの底部1b側の開始点Ｓまでの距
離ｌ２が1.7mmであって、距離ｌ１は距離ｌ２の約1.8倍
である。
本発明において、交点Ｐから折曲曲面部1dの側壁1c側の
開始点Ｑまでの距離ｌ１と、交点Ｐから折曲曲面部1dの
底部1b側の開始点Ｓまでの距離ｌ２との関係を、前記の
ごとく、ｌ１≧1.5×ｌ２にしているのは、距離ｌ１が
距離ｌ２の1.5倍より小さくなると、封口時に電池ケー
ス１の側壁1cが封口金型13の内面を押出する力が大きく
なって上ポンチ12の下降する力が電池ケース１の開口端
部1aを締め付ける力に有効に生かされなくなるからであ
る。そして、交点Ｐから折曲曲面部1dの側壁1c側の開始
点Ｑまでの距離ｌ１と交点Ｐからの折曲曲面部1dの底部
1b側の開始点Ｓまでの距離ｌ２との関係において、ｌ１
がｌ２の1.8倍以上となるのが好ましい。
開始点Ｑまでの距離ｌ１と、交点Ｐから折曲曲面部1dの
底部1b側の開始点Ｓまでの距離ｌ２との関係を、前記の
ごとく、ｌ１≧1.5×ｌ２にしているのは、距離ｌ１が
距離ｌ２の1.5倍より小さくなると、封口時に電池ケー
ス１の側壁1cが封口金型13の内面を押出する力が大きく
なって上ポンチ12の下降する力が電池ケース１の開口端
部1aを締め付ける力に有効に生かされなくなるからであ
る。そして、交点Ｐから折曲曲面部1dの側壁1c側の開始
点Ｑまでの距離ｌ１と交点Ｐからの折曲曲面部1dの底部
1b側の開始点Ｓまでの距離ｌ２との関係において、ｌ１
がｌ２の1.8倍以上となるのが好ましい。
封口板２は、厚さ0.3mmの銅−ステンレス鋼−ニッケル
クラッド板を絞り加工によって周辺折り返し部を有する
形状に形成したもので、銅面側を電池内部側にして使用
されている。
クラッド板を絞り加工によって周辺折り返し部を有する
形状に形成したもので、銅面側を電池内部側にして使用
されている。
上記実施例の電池を前述したように第５〜８図にしたが
って封口し、電池14を封口金型13から取出速度10mm／mi
nで取り出したときに要した力は20kgであった。これは
第４図に示すような従来構造の電池を封口金型から取り
出すのに要する力26kgに比べて６kgも少なかった。
って封口し、電池14を封口金型13から取出速度10mm／mi
nで取り出したときに要した力は20kgであった。これは
第４図に示すような従来構造の電池を封口金型から取り
出すのに要する力26kgに比べて６kgも少なかった。
なお、上記封口により、電池ケース１の折曲曲面部1dの
形状は若干変形し、折曲曲面部1dの半径いわゆるＲが封
口後は封口前に比べて若干小さくなる。これを明らかに
するために、第１〜２図に示す電池を作製するにあたっ
て使用した電池ケースの封口前の状態を第３図に示す。
実施例に示すような距離ｌ１が距離ｌ２の約1.8倍であ
る電池ケース１の封口後のＲは0.35mmであるが、これを
作るためには、封口前のＲは0.5mmにする必要があっ
た。
形状は若干変形し、折曲曲面部1dの半径いわゆるＲが封
口後は封口前に比べて若干小さくなる。これを明らかに
するために、第１〜２図に示す電池を作製するにあたっ
て使用した電池ケースの封口前の状態を第３図に示す。
実施例に示すような距離ｌ１が距離ｌ２の約1.8倍であ
る電池ケース１の封口後のＲは0.35mmであるが、これを
作るためには、封口前のＲは0.5mmにする必要があっ
た。
上記知見やその他の実験の繰り返しから、封口後の電池
において、ｌ１≧1.5×ｌ２とするには、封口前の電池
ケース１の折曲曲面部1dのＲを電池ケース１の素材厚さ
に対して２倍以上にしておくことが必要であることが判
明した。
において、ｌ１≧1.5×ｌ２とするには、封口前の電池
ケース１の折曲曲面部1dのＲを電池ケース１の素材厚さ
に対して２倍以上にしておくことが必要であることが判
明した。
前述したように、第４図に示すような電池ケース１の折
曲曲面部1dの側壁1c側の開始点Ｑが電池ケース１の底部
1bの高さより低い位置にある電池は、封口後の封口金型
13からの取り出しに取出速度10mm／minで26kgの力を要
し、前記実施例の場合より６kg大きい力を必要とした。
なお、この電池における封口前の電池ケース１の折曲曲
面部1dのＲは0.4mmで、電池ケス１の素材厚みは0.25mm
であったが、封口により封口後の折曲曲面部1dのＲは0.
3mmとなっていた。
曲曲面部1dの側壁1c側の開始点Ｑが電池ケース１の底部
1bの高さより低い位置にある電池は、封口後の封口金型
13からの取り出しに取出速度10mm／minで26kgの力を要
し、前記実施例の場合より６kg大きい力を必要とした。
なお、この電池における封口前の電池ケース１の折曲曲
面部1dのＲは0.4mmで、電池ケス１の素材厚みは0.25mm
であったが、封口により封口後の折曲曲面部1dのＲは0.
3mmとなっていた。
つぎに、前記実施例の電池と第４図に示すような従来電
池を各50個ずつ45℃、相対湿度90％の雰囲気中に60日間
貯蔵して耐漏液性を調べたところ、従来電池は試験に供
した50個の電池のうち５個に漏液が発生したが、本発明
の実施例の電池は、試験に供した50個の電池のうち漏液
の発生したものは１個にすぎず、従来電池に比べて耐漏
液性が優れていた。
池を各50個ずつ45℃、相対湿度90％の雰囲気中に60日間
貯蔵して耐漏液性を調べたところ、従来電池は試験に供
した50個の電池のうち５個に漏液が発生したが、本発明
の実施例の電池は、試験に供した50個の電池のうち漏液
の発生したものは１個にすぎず、従来電池に比べて耐漏
液性が優れていた。
以上説明したように、本発明では、電池ケース１の底部
1bと側壁1cとの間の折曲曲面部1dの側壁1c側の開始点Ｑ
の位置を、電池ケース１の底部1bの内面の位置より高く
し、かつ電池ケース１の底部1bの外面に接する水平線Ｈ
と電池ケース１の側壁1cの外周面に接する垂直線Ｍとの
交点Ｐから上記折曲曲面部1dの側壁1c側の開始点Ｑまで
の距離ｌ１を、上記交点Ｐから上記折曲曲面部1dの底部
1b側の開始点Ｓまでの距離ｌ２に対して特定倍数以上に
することによって、電池ケースの開口端部の締付力の低
下を招くことなく、封口金型から電池を取り出す際に要
する力を小さくし、取出時の作業性を改良すると共に、
取出時に電池が変形を受けるのを少なくして耐漏液性を
向上させることができた。
1bと側壁1cとの間の折曲曲面部1dの側壁1c側の開始点Ｑ
の位置を、電池ケース１の底部1bの内面の位置より高く
し、かつ電池ケース１の底部1bの外面に接する水平線Ｈ
と電池ケース１の側壁1cの外周面に接する垂直線Ｍとの
交点Ｐから上記折曲曲面部1dの側壁1c側の開始点Ｑまで
の距離ｌ１を、上記交点Ｐから上記折曲曲面部1dの底部
1b側の開始点Ｓまでの距離ｌ２に対して特定倍数以上に
することによって、電池ケースの開口端部の締付力の低
下を招くことなく、封口金型から電池を取り出す際に要
する力を小さくし、取出時の作業性を改良すると共に、
取出時に電池が変形を受けるのを少なくして耐漏液性を
向上させることができた。
第１図は本発明に係るボタン形電池の一例を示す断面
図、第２図は第１図の要部拡大図である。第３図は第１
図に示す電池に使用された電池ケースの封口前の状態に
おける要部拡大断面図である。第４図は従来のボタン形
電池の要部拡大断面図であり、第５〜８図はボタン形電
池の封口時の状態を工程順に示す断面図である。 １……電池ケース、1a……開口端部、1b……底部、1c…
…側壁、1d……折曲曲面部、２……封口板、６……ガス
ケット、Ｈ……水平線、Ｍ……垂直線、Ｐ……交点、Ｑ
……折曲曲面部の側壁側の開始点、Ｓ……折曲曲面部の
底部側の開始点
図、第２図は第１図の要部拡大図である。第３図は第１
図に示す電池に使用された電池ケースの封口前の状態に
おける要部拡大断面図である。第４図は従来のボタン形
電池の要部拡大断面図であり、第５〜８図はボタン形電
池の封口時の状態を工程順に示す断面図である。 １……電池ケース、1a……開口端部、1b……底部、1c…
…側壁、1d……折曲曲面部、２……封口板、６……ガス
ケット、Ｈ……水平線、Ｍ……垂直線、Ｐ……交点、Ｑ
……折曲曲面部の側壁側の開始点、Ｓ……折曲曲面部の
底部側の開始点
Claims (2)
- 【請求項１】電池ケース１と封口板２内に発電要素を収
容し、電池ケース１と封口板２との間にガスケット６を
配設して、電池ケース１の開口端部１ａの内方への締め
付けによりガスケット６を封口板２に圧接させて封口す
るボタン形電池の製造において、電池ケース１の底部１
ｂと側壁１ｃとの間の折曲曲面部１ｄの側壁１ｃ側の開
始点Ｑを電池ケース１の底部１ｂの内面の位置より高く
し、かつ電池ケース１の底部１ｂの外面に接する水平線
Ｈと電池ケース１の側壁１ｃの外周面に接する垂直線Ｍ
との交点Ｐから前記折曲曲面部１ｄの側壁１ｃ側の開始
点Ｑまでの距離ｌ１を、上記交点Ｐから上記折曲曲面部
１ｄの底部１ｂ側の開始点Ｓまでの距離ｌ２の１．５倍
以上にすることを特徴とするボタン形電池の製造方法。 - 【請求項２】交点Ｐから折曲曲面部１ｄの側壁１ｃ側の
開始点Ｑまでの距離ｌ１が、交点Ｐから折曲曲面部１ｄ
の底部１ｂ側の開始点Ｓまでの距離ｌ２の１．８倍以上
である特許請求の範囲第１項記載のボタン形電池の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60151159A JPH0665027B2 (ja) | 1985-07-08 | 1985-07-08 | ボタン形電池の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60151159A JPH0665027B2 (ja) | 1985-07-08 | 1985-07-08 | ボタン形電池の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6212060A JPS6212060A (ja) | 1987-01-21 |
| JPH0665027B2 true JPH0665027B2 (ja) | 1994-08-22 |
Family
ID=15512635
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60151159A Expired - Lifetime JPH0665027B2 (ja) | 1985-07-08 | 1985-07-08 | ボタン形電池の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0665027B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5733676A (en) * | 1995-05-05 | 1998-03-31 | Rayovac Corporation | Metal-air cathode can and electrochemical cell made therewith |
| US5591541A (en) * | 1995-05-05 | 1997-01-07 | Rayovac Corporation | High steel content thin walled anode can |
| US5658356A (en) * | 1995-05-05 | 1997-08-19 | Rayovac Corporation | Metal-air cathode can having reduced corner radius and electrochemical cells made therewith |
| US6248463B1 (en) | 1997-05-05 | 2001-06-19 | Rayovac Corporation | Metal-air cathode can and electrochemical cell made therewith |
| US6205831B1 (en) | 1998-10-08 | 2001-03-27 | Rayovac Corporation | Method for making a cathode can from metal strip |
| JP4701637B2 (ja) * | 2004-06-09 | 2011-06-15 | パナソニック株式会社 | 扁平形電気化学素子 |
-
1985
- 1985-07-08 JP JP60151159A patent/JPH0665027B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6212060A (ja) | 1987-01-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |