JPH0664806B2 - カセツト装着装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はカセット挿入口から挿入されたカセットをカセ
ット挿入位置からカセット装着位置まで自動装着するカ
セット装着装置に関するものである。

従来の技術 従来のカセット装着装置としては、例えば特開昭60−13
3566号公報に示されている。

第４図から第５図はこの従来のカセット装着装置の要部
側面図を示すものであり、１はカセットホルダー、２は
カセット、３はカセットミラー４を保持するミラーホル
ダー、５はミラーホルダー３をカセットホルダー１に軸
支する軸体、６は側板７に形成されたガイド８に係合し
ながら摺動する回転ローラー、９はカセットホルダー１
をカセット挿入位置とリール台10の上方のカセット装着
位置との間で移動手段11により移動案内するガイド溝、
12はカセットホルダー１にカセット挿入口13よりカセッ
トホルダー１内に挿入されたカセット２を圧接保持する
押圧ローラー、14は押圧ローラー12が設けられた押圧ロ
ーラー軸15を保持し、押圧レバーバネ16のバネ力により
カセット２への押圧力を押圧ローラー12に与える押圧レ
バーである。以上のように構成されたカセット装着装置
においては、カセットホルダー１がカセット装着位置に
位置し、すでにカセット２が装着されているにもかかわ
らず新たなカセット２′をカセット挿入口13より挿入し
ようとした場合、新たなカセット２′の前面部がミラー
ホルダー３に当接することによりカセット装着位置内に
新たなカセット２′を挿入することができず、カセット
の二重挿入を防止することができる。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、第５図に示すよう
にミラーホルダー３をカセットホルダー１に軸支する軸
体５が押圧ローラー12よりもカセット挿入口13に対して
後方に位置するような場合においては、カセットホルダ
ー１がカセット装着位置に位置し、すでにカセット２が
装着されているにもかかわらず新たなカセット２′をカ
セット挿入口13より挿入しようとした場合、新たなカセ
ット２′の前面部はミラーホルダー３に当接する以前に
押圧ローラー12に当接してしまうため、新たなカセット
２′の前面部がミラーホルダー３に当接することにより
カセットの二重挿入を防止するという本来の機能を果た
すことができないばかりか、押圧ローラー12が設けられ
た押圧ローラー軸15に強い力が加わり場合によっては押
圧ローラー軸15を破損してしまうという問題点を有して
いた。また、新たなカセット２′の前面部が押圧ローラ
ー12に当接しない場合においても、ミラーホルダー３を
カセットホルダー１に軸支する軸体５が押圧ローラー12
よりもカセット挿入口13に対して後方に位置するため
に、カセット挿入口13より挿入された新たなカセット
２′は新たなカセット２′の前面部がミラーホルダー３
に当接するまでにカセット装着装置内にかなりの部分が
挿入されることになり、カセットの二重挿入の防止は可
能なものの挿入しようとした新たなカセット２′をカセ
ット挿入口13から抜き取ろうとしても抜き取りがかなり
困難であるという問題点も有していた。本発明はかかる
点に鑑み、ミラーホルダーをカセットホルダーに軸支す
る軸体が押圧ローラーよりもカセット挿入口に対して後
方に位置している場合においても、簡単な構成によりカ
セットと押圧ローラーが当接することがなくまたカセッ
ト装着装置内にカセットのかなりの部分が挿入されてし
まうまでにカセットの二重挿入を確実に防止することが
可能なカセット装着装置を提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するために、ミラーホルダー
の形状を、カセットホルダーがカセット装着位置に位置
するとき、カセットホルダー上面と略垂直となるカム面
をもつ形状としたものである。

作 用 本発明は前記した構成により、ミラーホルダーの形状
を、カセットホルダーがカセット装着位置に位置すると
き、カセットホルダー上面と略垂直となるカム面をもつ
形状とすることにより、カセットホルダーがカセット装
着位置に位置するとき、新たに装着しようとするカセッ
トの前面部がミラーホルダーのカム面と確実に当接し、
ミラーホルダーをカセットホルダーに軸支する軸体が押
圧ローラーよりも後方に位置している場合でも、カセッ
ト挿入口より挿入された新たなカセットはその前面部が
ミラーホルダーのカム面と当接するため、押圧ローラー
と当接することなく二重挿入が防止され、またカセット
装着装置内に新たなカセットのかなりの部分が挿入され
てしまうことなく確実に二重挿入が防止されるものであ
る。

実施例 第１図は本発明の一実施例におけるカセット装着装置の
分解組立図、第２図は同実施例の主要部品の平面図及び
側面図、第３図は同実施例の要部側面図を示すものであ
る。図中、21はカセットホルダー、22はカセット、23は
カセットミラー24を保持するミラーホルダー、25はミラ
ーホルダー23をカセットホルダー21に軸支する軸体、26
は側板27に形成されたガイド28に係合しながら摺動する
回転ローラー、29は回転ローラー26の抜け防止のための
Ｅリング、30はミラーホルダー23に一体に、かつカセッ
トホルダーがカセット装着位置に位置するとき、カセッ
トホルダー上面と略垂直となるような形状に設けられた
カム面、31はカセットホルダー21をカセット挿入位置と
リール台32の上方のカセット装着位置との間で移動手段
33により移動案内するガイド溝、34はカセットホルダー
21にカセット挿入口35より挿入されたカセット22を圧接
保持する押圧ローラー、36は押圧ローラー34が設けられ
た押圧ローラー軸37を保持し、押圧レバーバネ38のバネ
力によりカセット22への押圧力を与える押圧レバー、39
はカセット挿入口35を閉鎖するように回動可能に設けた
ブラインダーパネル、40は左右一対の側板27を固定する
天板である。

以上のように構成された本実施例のカセット装着装置に
ついて、以下その動作を説明する。

カセットホルダー21がカセット挿入位置にある時、カセ
ット22がカセット挿入口35より押圧ローラー34とカセッ
トホルダー21との間に挿入されると、カセット22は押圧
レバーバネ38のバネ力によるカセット22への押圧力に抗
して押圧ローラー34を弱冠上方に持ち上げることにより
カセット22はカセットホルダー21内に圧接保持される。
そして、図示しない駆動手段によって駆動される移動手
段33により、カセット22が挿入されたカセットホルダー
21は側板27に形成されたガイド溝31によって移動案内さ
れリール台32の上方のカセット装着位置へ移動し、カセ
ット22が正規の位置へ装着される。カセットホルダー21
に軸体25によって軸支されたミラーホルダー23及びカセ
ットミラー24は、回転ローラー26が側板27に形成された
ガイド28に係合しながらカセットホルダー21の移動に伴
って移動し、カセットホルダー21がカセット装着位置に
位置する時においてはカセットミラー24に反射したカセ
ット22内のテープ残量がカセット挿入口35から目視によ
り確認可能となる角度をなすように位置決めされる。こ
こで、カセットホルダー21がカセット装着位置に位置し
カセット22が装着されているにもかかわらず新たなカセ
ット22′がカセット挿入口35より挿入された場合、新た
なカセット22′の前面部がミラーホルダー23のカム面30
と当接し新たなカセット22′はカセット装着装置内にそ
れ以上挿入できなくなる。したがって新たなカセット2
2′は押圧ローラー34と当接することなく二重挿入が防
止される。また、新たなカセット22′の前面部とミラー
ホルダー23のカム面30とが当接することにより、新たな
カセット22′はミラーホルダー23がカム面30を有してい
ない場合に比較して新たなカセット22′の前面部がより
カセット挿入口35に近い位置でカセット装着装置内への
挿入が阻止されるため、新たなカセット22′のかなりの
部分が挿入されるまでにカセット挿入口35から新たなカ
セット22′の後端部までの距離ｌを大きく残してカセッ
ト装着装置内への挿入を防止することができ、挿入しよ
うとした新たなカセット22′をカセット挿入口35から容
易に抜き取ることが可能となり確実に二重挿入が防止さ
れる。

以上のように本実施例によれば、カセットホルダーがカ
セット装着位置に位置する時に、新たに挿入されるカセ
ットの前面部がカセットホルダー上面と略垂直なカム面
に当接し、ミラーホルダーをカセットホルダーに軸支す
る軸体が押圧ローラーよりも後方に位置している場合で
も、新たなカセットの前面部が押圧ローラーと当接する
ことなく二重挿入が防止され、またカセット装着装置内
に新たなカセットのかなりの部分が挿入されてしまうこ
となく確実に二重挿入が防止されるものである。

発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、ミラーホルダー
の形状を、カセットホルダーがカセット装着位置に位置
するとき、カセットホルダー上面と略垂直となるカム面
をもつ形状とすることにより、極く簡単な方法でカセッ
トの二重挿入を確実に防止することができ、その実用的
効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるカセット装着装置の
分解組立図、第２図A,Bはそれぞれ同実施例の主要部品
の平面図及び側面図、第３図は同実施例における要部側
面図、第４図，第５図は従来のカセット装着装置の要部
側面図である。 21……カセットホルダー、22,22′……カセット、23…
…ミラーホルダー、24……カセットミラー、27……側
板、28……ガイド、30……カム面、31……ガイド溝、35
……カセット挿入口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】左右一対の側板に形成されたガイド溝によ
   り案内されカセット挿入位置とカセット装着位置との間
   で移動自在に設けられたカセットホルダーと、 一端を前記カセットホルダーに回動自在に軸支させると
   ともに、他端を前記左右一対の側板に形成されたガイド
   に係合させて、カセットホルダーの移動に伴って移動す
   るミラーホルダーと、 前記ミラーホルダーに保持されたカセットミラーとから
   なり、 カセットホルダーがカセット装着位置に位置するとき、
   前記ミラーホルダーによりカセットの二重挿入を防止す
   るカセット装着装置において、 前記ミラーホルダーの形状を、カセットホルダーがカセ
   ット装着位置に位置するとき、カセットホルダー上面と
   略垂直となるカム面をもつ形状としたことを特徴とする
   カセット装着装置。