JPH0664710U - 空気濾過器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケース内に、円筒状の濾過体を配設して成る
空気濾過器において、円筒状の濾過体をケース内に容易
に取付け、取外しができるようにした空気濾過器を提供
する。 【構成】 ケース１１の開放端に、外方に伸びる段付部
１５を設けるとともに濾過体１３の上端に、上面に環状
壁１８ａが設けられその外周に開口１８ｂを設けた弾性
の上端板１８を形成させた。上端板１８は、ケース１１
の段付部１５上に載置されカバ１２との間でシール部を
形成する。濾過体１３をケース１１から取外すには、上
端板１８の開口１８ｂに指を差込み、そのまま真上に持
ち上げる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本願は、たとえば内燃機関に供給する空気を濾過するために用いられる空気濾 過器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来周知の空気濾過器は、図４のように、流入出管１、２を設けたケース３内 に、濾過体５を配設し、ケース３の開放端にカバー４を取付け、カバー４とケー ス３とを環状パッキン６を介して締付具で一体化して成る。

【０００３】 濾過体５は、環状のひだ折り濾紙体５ａの上下端に上下端板５ｂ，５ｃを有す る。

【０００４】 ダストを含む空気は、流入管１から流入し、ひだ折り濾紙体５ａを通過して濾 過され、流出管２から流出する。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

従来の空気濾過器において、濾過体５が目づまり状態に至ると、新しい濾過体 ５と交換することになる。すなわち、締付具をゆるめて、カバ４を取り外し、次 いで濾過体５を交換するのである。交換後は、環状パッキン６をケース３の開放 端周縁の凹部３ａに挿着し、カバ４を取付ける。

【０００６】 同様に、空気濾過器の製造過程においても、ケース３に環状パッキン６を挿着 する作業が必要となる。

【０００７】 このように、従来の空気濾過器では、組み付けに、手間を要するという欠点が ある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

入出口管が設けられ、開放端縁に外方に伸びる段付部を形成したケース、カバ との間に、ひだ折り濾紙体の上端に、上面に環状壁を有しその外周に開口を有す る弾性の上端板を設けるとともにひだ折り濾紙体の下端に、中央部に開口を有す る下端板を設けて成る濾過体を配設し、上端板の環状壁をカバの内壁に当接させ 、カバの外周と上端板の外周部とケースの段付部とでシール部を形成させた構成 としたものである。

【０００９】

【作用】

濾過体をケース内に挿着する場合には、濾過体をケース内に入れ、上端板の外 周部をケースの開放端の段付部に載置する。これにより、濾過体はケース内にガ イドされる。

【００１０】 濾過体をケースから取り出す場合には、上端板の開口に、指を挿入し、そのま ま上方へ引き上げる。

【００１１】

【実施例】

図１〜図３は、本考案の実施例を示すものであり、空気濾過器１０は、ケース １１とカバ１２とで形成されるハウジング内に濾過体１３を配設して成る。

【００１２】 ケース１１は、側壁に入口管１４ａが、底壁の中央部に出口１４ｂが各々設け られ、開放端周縁に、外方に伸びる環状段差部１５を有する。また、ケース１１ 内の底壁には、内外周壁１６、１７が立設されている。

【００１３】 濾過体１３は、環状のひだ折り濾紙体１３ａの上下端に上下端板１８、１９を 一体的に設けて成る。上端板１８は、上面に環状壁１８ａおよびその外周に開口 １８ｂを形成したディスク状のものであり、その外径は、上記ケースの内径より 若干大きな値に設定される。また、上端板１８は、ポリウレタンフォームのよう な材料で形成された弾性のものである。下端板１９は、中心部に開口２０が形成 されたディスク状のものであり、弾性を有する。

【００１４】 濾過体１３は、ケース１１に配設されると、下端板１９の開口２０の内周が、 前記ケースの内周壁１６に当接し、また上端板１８の外周端がケース１１の環状 段差部１５上に載置する。

【００１５】 この状態で、カバ１２を取付けると、カバ１２の外周壁１２ａの下端は、濾過 体１３の外周部に載置し、図示しない締付具により、カバ１２とケース１１とを 一体化させると、上端板１８の外周部が押圧され、シール部を形成する。同時に 、上端板１８の環状壁１８ａの上面は、カバ１２の内壁に押圧され、シール部を 形成する。

【００１６】 含塵空気は、入口管１４ａから流入し濾過体１３により濾過されて、出口管１ ４ｂから流出する。濾過体１３を交換するには、まず、締付具をゆるめ、カバ１ ２を取り外す。次いで、濾過体１３の上端板１８の開口１８ｂに操作する者の指 を挿入し、真上へ引き上げる。

【００１７】

【考案の効果】

以上のように本考案の空気濾過器は、ケースの開放端に環状のシールパッキン を必要としないで、濾過体をケースに組付けをきわめて容易になし得る。また、 部品数を減少させる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の断面図。

【図２】濾過体の断面図。

【図３】濾過体の上端板の断面図。

【図４】従来の空気濾過器の断面図。

【符号の説明】

１１ ケース １２ カバ １３ 濾過体 １５ 段付部 １８、１９ 上下端板 １８ａ 環状壁 １８ｂ 開口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 入出口管が設けられ、開放端縁に外方に
   伸びる段付部を形成したケースとカバとの間に、びだ折
   り濾紙体の上端に、上面に環状壁を有しその外周に開口
   を有する弾性の上端板を設けるとともにひだ折り濾紙体
   の下端に、中央部に開口を有する下端板を設けて成る濾
   過体を配設し、上端板の環状壁をカバの内壁に当接さ
   せ、カバの外周と上端板の外周部とケースの段付部とで
   シール部を形成させた空気濾過器。