JPH0663952B2 - 曲げ試験方法 - Google Patents
曲げ試験方法Info
- Publication number
- JPH0663952B2 JPH0663952B2 JP1220979A JP22097989A JPH0663952B2 JP H0663952 B2 JPH0663952 B2 JP H0663952B2 JP 1220979 A JP1220979 A JP 1220979A JP 22097989 A JP22097989 A JP 22097989A JP H0663952 B2 JPH0663952 B2 JP H0663952B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tensile force
- directions
- bending test
- bending
- present
- Prior art date
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- Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は棒状や管状の被試験体に対して全方向にわたり
曲げ強度を試験することができる曲げ試験方法に関する
ものである。
曲げ強度を試験することができる曲げ試験方法に関する
ものである。
(従来の技術) 被試験体の曲げ強度を全方向にわたり検査するための曲
げ試験方法としては、被試験体の基端を片持式にチャッ
クして回転させつつ被試験体の先端部分に一定方向の荷
重を加える方法が普通である。ところがこの方法は片持
式にチャックした被試験体を回転させる必要があるため
に装置が大型化し、またチャック部分にも複雑な構造が
必要となって装置が高価なものとなる欠点があった。
げ試験方法としては、被試験体の基端を片持式にチャッ
クして回転させつつ被試験体の先端部分に一定方向の荷
重を加える方法が普通である。ところがこの方法は片持
式にチャックした被試験体を回転させる必要があるため
に装置が大型化し、またチャック部分にも複雑な構造が
必要となって装置が高価なものとなる欠点があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記したような従来の問題点を解決して、被試
験体を回転させることなく全方向にわたり曲げ荷重を加
えることができ、しかも荷重発生機構を簡素なものとす
ることができる簡便かつ正確な曲げ試験方法を提供する
ために完成されたものである。
験体を回転させることなく全方向にわたり曲げ荷重を加
えることができ、しかも荷重発生機構を簡素なものとす
ることができる簡便かつ正確な曲げ試験方法を提供する
ために完成されたものである。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するためになされた本発明は、被試験
体の外周に嵌めたリングを互いに120゜の角度をなす
A、B、Cの3方向へ引張力を与えることができるよう
に支持し、まずA方向に引張力Fを与え、次にA方向の
引張力Fを一定に維持したままでB方向の引張力をFま
で徐々に増加させ、次にB方向の引張力Fを一定に維持
したままA方向の引張力をゼロまで徐々に低下させ、以
下同様にB、C方向とC、A方向についても引張力を順
次変化させて被試験体に全周にわたる曲げ荷重を加える
ことを特徴とするものである。
体の外周に嵌めたリングを互いに120゜の角度をなす
A、B、Cの3方向へ引張力を与えることができるよう
に支持し、まずA方向に引張力Fを与え、次にA方向の
引張力Fを一定に維持したままでB方向の引張力をFま
で徐々に増加させ、次にB方向の引張力Fを一定に維持
したままA方向の引張力をゼロまで徐々に低下させ、以
下同様にB、C方向とC、A方向についても引張力を順
次変化させて被試験体に全周にわたる曲げ荷重を加える
ことを特徴とするものである。
(実施例) 以下に本発明を図示の実施例とともに更に詳細に説明す
る。
る。
本発明においては第1図のように棒状又は管状の被試験
体(1)の基端をチャック(2)によって回転しないよ
うに水平に保持し、その先端部分の外周にリング(3)
を緩く嵌める。このリング(3)は第2図のように垂直
面内で互いに120゜の角度をなす3本のシリンダ
(4)、(5)、(6)によって支持され、A、B、C
の3方向への引張力を与えることができるようになって
いる。なお第3図に示されるように、リング(3)の内
周には被試験体(1)の表面を傷付けないような材料で
できた内径側に曲率を有する接触体(7)を設け、また
リング(3)の内部にはベアリング(8)を設けておく
ことが好ましい。
体(1)の基端をチャック(2)によって回転しないよ
うに水平に保持し、その先端部分の外周にリング(3)
を緩く嵌める。このリング(3)は第2図のように垂直
面内で互いに120゜の角度をなす3本のシリンダ
(4)、(5)、(6)によって支持され、A、B、C
の3方向への引張力を与えることができるようになって
いる。なお第3図に示されるように、リング(3)の内
周には被試験体(1)の表面を傷付けないような材料で
できた内径側に曲率を有する接触体(7)を設け、また
リング(3)の内部にはベアリング(8)を設けておく
ことが好ましい。
本発明においては、まずシリンダ(4)を作動させてA
方向のみに一定の引張力Fを加える。この状態をベクト
ルで表示したのが第4図(イ)であり、被試験体(1)
はA方向に曲げ荷重を受ける。次にA方向の引張力Fを
一定に維持したままでシリンダ(5)を徐々に作動さ
せ、B方向への引張力をゼロからFまで徐々に増加させ
る。このとき、リング(3)を通じて被試験体(1)に
加わる合力は第4図の(ロ)に示されるように変化し、
A、B両方向への引張力がともにFとなったときには時
計の2時の方向にFの大きさの引張力が作用することと
なる。そしてこの状態からB方向の引張力Fを一定に維
持したままでA方向の引張力をFから徐々にゼロまで低
下させると、これにつれて被試験体(1)に加わる合力
は第4図(ハ)に示されるように変化し、ベクトルの方
向はB方向に向かう。
方向のみに一定の引張力Fを加える。この状態をベクト
ルで表示したのが第4図(イ)であり、被試験体(1)
はA方向に曲げ荷重を受ける。次にA方向の引張力Fを
一定に維持したままでシリンダ(5)を徐々に作動さ
せ、B方向への引張力をゼロからFまで徐々に増加させ
る。このとき、リング(3)を通じて被試験体(1)に
加わる合力は第4図の(ロ)に示されるように変化し、
A、B両方向への引張力がともにFとなったときには時
計の2時の方向にFの大きさの引張力が作用することと
なる。そしてこの状態からB方向の引張力Fを一定に維
持したままでA方向の引張力をFから徐々にゼロまで低
下させると、これにつれて被試験体(1)に加わる合力
は第4図(ハ)に示されるように変化し、ベクトルの方
向はB方向に向かう。
このときの合力の大きさを計算すると第5図に示すよう
に半径がFの円に内接する正六角形となり、最大値が
F、最小値は0.87Fとなる。従って、12時と2時と4時
の方向にはFの引張力を与えることができ、また1時と
3時の方向には0.87Fの引張力を与えることができる。
このように、合力の大きさは方向によって変化するもの
のその変化は100%から87%の間で生ずるのみであり、
ほぼ同一の引張力をA方向とB方向の間の全角度にわた
って作用させることができる。
に半径がFの円に内接する正六角形となり、最大値が
F、最小値は0.87Fとなる。従って、12時と2時と4時
の方向にはFの引張力を与えることができ、また1時と
3時の方向には0.87Fの引張力を与えることができる。
このように、合力の大きさは方向によって変化するもの
のその変化は100%から87%の間で生ずるのみであり、
ほぼ同一の引張力をA方向とB方向の間の全角度にわた
って作用させることができる。
以上の説明はA方向からB方向への変化について行った
が、以下同様にB、C方向とC、A方向についても引張
力の大きさを変化させると、合力の方向を360゜変化さ
せることができることはいうまでもない。そしてこれに
よって被試験体(1)に対して全周にわたり曲げ荷重を
加えることができる。そのタイムチャートを第6図に示
す。
が、以下同様にB、C方向とC、A方向についても引張
力の大きさを変化させると、合力の方向を360゜変化さ
せることができることはいうまでもない。そしてこれに
よって被試験体(1)に対して全周にわたり曲げ荷重を
加えることができる。そのタイムチャートを第6図に示
す。
(発明の効果) 以上に説明したように、本発明によれば被試験体を回転
させることなく全周方向に曲げ試験を行うことができ、
そのための荷重発生機構を複雑な制御を必要としない簡
素なものとすることができる。また本発明は単に片持回
転曲げ試験のみでなく、第7図、第8図に示すごとく多
種類の回転曲げ試験に応用することができるものであ
る。しかも本発明においては引張力の変動を14%程度に
抑えることができ、Fの値を要求される荷重値よりも7
%大きく設定しておけば、変動幅を±7%にすることが
できる。従って本発明は安価な設備で簡便に全周方向に
わたる曲げ試験を行うことができるものであり、産業の
発展に寄与するところは極めて大である。
させることなく全周方向に曲げ試験を行うことができ、
そのための荷重発生機構を複雑な制御を必要としない簡
素なものとすることができる。また本発明は単に片持回
転曲げ試験のみでなく、第7図、第8図に示すごとく多
種類の回転曲げ試験に応用することができるものであ
る。しかも本発明においては引張力の変動を14%程度に
抑えることができ、Fの値を要求される荷重値よりも7
%大きく設定しておけば、変動幅を±7%にすることが
できる。従って本発明は安価な設備で簡便に全周方向に
わたる曲げ試験を行うことができるものであり、産業の
発展に寄与するところは極めて大である。
第1図は本発明の実施例を示す正面図、第2図はその要
部の断面図、第3図は要部の一部切欠正面図、第4図は
引張力の変化に伴う合力の変化を示すベクトル線図、第
5図は全周方向にわたる合力の変化をまとめて示すベク
トル線図、第6図は本発明のタイムチャート、第7図と
第8図は本発明を両持回転曲げ試験に応用した例を示す
正面図である。 (1):被試験体、(3):リング、(4)、(5)、
(6):シリンダ。
部の断面図、第3図は要部の一部切欠正面図、第4図は
引張力の変化に伴う合力の変化を示すベクトル線図、第
5図は全周方向にわたる合力の変化をまとめて示すベク
トル線図、第6図は本発明のタイムチャート、第7図と
第8図は本発明を両持回転曲げ試験に応用した例を示す
正面図である。 (1):被試験体、(3):リング、(4)、(5)、
(6):シリンダ。
Claims (1)
- 【請求項1】被試験体の外周に嵌めたリングを互いに12
0゜の角度をなすA、B、Cの3方向へ引張力を与える
ことができるように支持し、まずA方向に引張力Fを与
え、次にA方向の引張力Fを一定に維持したままでB方
向の引張力をFまで徐々に増加させ、次にB方向の引張
力Fを一定に維持したままA方向の引張力をゼロまで徐
々に低下させ、以下同様にB、C方向とC、A方向につ
いても引張力を順次変化させて被試験体に全周にわたる
曲げ荷重を加えることを特徴とする曲げ試験方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1220979A JPH0663952B2 (ja) | 1989-08-28 | 1989-08-28 | 曲げ試験方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1220979A JPH0663952B2 (ja) | 1989-08-28 | 1989-08-28 | 曲げ試験方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0384436A JPH0384436A (ja) | 1991-04-10 |
JPH0663952B2 true JPH0663952B2 (ja) | 1994-08-22 |
Family
ID=16759567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1220979A Expired - Fee Related JPH0663952B2 (ja) | 1989-08-28 | 1989-08-28 | 曲げ試験方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0663952B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1075607C (zh) * | 1994-09-02 | 2001-11-28 | 日野自动车工业株式会社 | 鼓式制动器 |
EP0737823B1 (en) * | 1994-10-28 | 2002-03-13 | Hino Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Disc brake |
DE19817281A1 (de) * | 1997-12-11 | 1999-06-17 | Volkswagen Ag | Verfahren und Vorrichtung zur Regelung des Betriebs einer Umlaufbiege-Prüfmaschine sowie Umlaufbiege-Prüfmaschine |
-
1989
- 1989-08-28 JP JP1220979A patent/JPH0663952B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0384436A (ja) | 1991-04-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |