JPH0663929A - コンクリート型枠の掃除装置 - Google Patents

コンクリート型枠の掃除装置

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JPH0663929A
JPH0663929A JP4215136A JP21513692A JPH0663929A JP H0663929 A JPH0663929 A JP H0663929A JP 4215136 A JP4215136 A JP 4215136A JP 21513692 A JP21513692 A JP 21513692A JP H0663929 A JPH0663929 A JP H0663929A
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JP
Japan
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cleaning
flange surface
cleaning device
rotary
flange
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Application number
JP4215136A
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English (en)
Inventor
Sadao Yabuuchi
貞男 藪内
Mitsumasa Oigawa
光正 大井川
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JIOTOTSUPU KK
Original Assignee
JIOTOTSUPU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート型枠の胴部内面や連結用フラン
ジ面等のコンクリート型枠の掃除を能率よく行なえる掃
除装置、さらにはブラッシング作用のみでは剥離できな
い付着物をも確実に剥離できる掃除装置を提供する。 【構成】 半割型枠Kの胴部内面に接触して回転する回
転ブラシ20と、回転ブラシ20の前後および略上半部
外周を覆うカバー23よりなる回転ブラシ装置Bを設け
る。また半割型枠Kのフランジ面K2 に近接して回転す
る回転体30の外周部に回転遠心力で外方へ延出するハ
タキ羽根を有し、このハタキ羽根でフランジ面に軽い打
撃を与えるようにしたハタキ羽根装置Cを設けて、付着
物をハタキ落すようにする。また外周に歯形状突起を有
する回転破砕ローラによる破砕ローラ装置Dを設けて、
付着物を潰し落すようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばコンクリートパ
イルやコンクリートポール等のコンクリート体を製造す
るためのコンクリート型枠の掃除装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】例えば、
円筒状のコンクリートパイルやコンクリートポール等の
コンクリート体を製造する場合、断面半円状の分割形を
なす上下一対の半割型枠よりなるコンクリート型枠を用
い、下側の半割型枠の内部に芯材鉄筋籠および生コンク
リートを充填した状態で、上下それぞれの半割型枠の左
右両側縁に有する連結用のフランジ同士を締結して閉じ
合せ、この型枠に高速回転を与えて遠心成形する。こう
してコンクリートの硬化後に型枠を外し、コンクリート
製品を得る。
【0003】しかして前記のコンクリート型枠は繰返し
使用することとしている。そのために、型枠内面には剥
離剤や離型剤等を塗布しておいて、遠心成形後の脱型を
容易にしている。
【0004】ところが、前記のように型枠内面に離型剤
等を塗布しておいても、なお型枠内面にコンクリートの
付着物が残ることがあり、型枠の再使用に際しては型枠
内面を掃除する必要がある。
【0005】従来は、型枠内面を掃除する手段として、
半割型枠の半円状に略相応する円弧状のブラシを使用
し、このブラシを仰向き状態で軸方向に移動する型枠内
面に押接することにより掃除するか、あるいは径小の持
ち歩き可能な回転ブラシを型枠内面に当接させるように
手動作業で掃除していた。またこれによって剥離したコ
ンクリート屑片等が型枠内に溜ると、ブラシによる掻き
落し効果が低下するため、上記回転ブラシを操作して型
枠外に払い出していた。
【0006】しかし、前記の円弧状のブラシによる場合
は、単に型枠内面に押接されるだけであるために、コン
クリートの付着物の掻き落とし効果が充分なものではな
く、また回転ブラシを使用する場合、剥離したコンクリ
ート屑片等が飛散することになり、その吸引排出が困難
になるものであった。
【0007】また、半割型枠同士を連結するフランジの
対接面(フランジ面)には離型剤等を塗布しないのが普
通であり、しかも両半割型枠のフランジ同士の接合部に
パッキンが介設されていても、コンクリートのペースト
が洩出したり滲出することがあり、これが硬化して付着
状態に残存する。これを掃除しないで繰返し使用してい
ると、前記の付着物が徐々に堆積して、遂には分割型枠
が完全に閉まらなくなり、品質のよいパイルが製造てき
ず、繰返し使用できないことになる。
【0008】そのため、半割型枠を移動させながら回転
ブラシによって連結用フランジ面を掃除して、付着物を
除去することも行なわれているが、回転ブラシによる一
方向のブラッシング作用だけでは、前記付着物の除去効
率が悪く、特に付着物の硬化の程度によっては、完全に
は剥離できないことが多分にあった。
【0009】前記のように完全に剥離できない場合に
は、作業者がコテやヘラを使って手作業で剥離すること
としており、その作業がきわめて面倒で時間がかかり、
非能率的なものであった。またこれが、コンクリート体
の成形後の脱型から型枠の再使用までを自動化する場合
のネックになっていた。
【0010】本発明は、上記に鑑みてなしたもので、型
枠胴部内面の掃除、あるいは連結用フランジ面の掃除等
のコンクリート型枠の掃除を能率よく行なえる掃除装
置、さらにはブラッシング作用のみでは剥離できない付
着物をも確実に剥離できる掃除装置を提供するものであ
り、またコンクリート体の成形後の脱型から型枠の再使
用までを自動化するのにも好適なコンクリート型枠の掃
除装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明のコンクリー
ト型枠の掃除装置は、軸方向に移動する半割型枠を掃除
する装置であって、半割型枠の内面に略相等する円径で
回転しかつ胴部内面に接触して掃除する回転ブラシと、
この回転ブラシの回転部分を覆う外周のカバーとよりな
る胴部掃除手段を備えてなることを特徴とする。
【0012】前記の掃除装置は、胴部掃除手段の近傍に
おいて、回転ブラシの掃き出し側のフランジ面に近接す
る位置に吸引口を配置した吸引排出装置を備え、回転ブ
ラシによって掃き出されるコンクリート屑片等を吸引排
出可能に設けておくのが好ましい。
【0013】また、第2の発明のコンクリート型枠の掃
除装置は、軸方向に移動する半割型枠の両側縁に有する
連結用フランジ面に近接して回転する回転体と、この回
転体の外周部に枢支されて該回転体の回転遠心力で外方
へ延出してフランジ面に当接するハタキ羽根とを有し、
ハタキ羽根でフランジ面に軽い打撃を与えて掃除するよ
うにしたフランジ面掃除手段を備えてなることを特徴と
する。
【0014】第3の発明のコンクリート型枠の掃除装置
は、軸方向に移動する半割型枠の移動に伴ってその両側
縁に有する連結用フランジ面に接触して回転する回転破
砕ローラを備え、該回転破砕ローラの外周面には周方向
所要間隔に歯形状突起が形成され、該歯形状突起により
フランジ面の付着物を落とすようにしたフランジ面掃除
手段を備えてなることを特徴とする。
【0015】前記第2および第3の掃除装置は、フラン
ジ面掃除手段の近傍において、フランジ面に近接する位
置に吸引口を配置した吸引排出装置を備え、フランジ面
掃除手段によるコンクリート屑片等を吸引排出可能に設
けておくのがよい。
【0016】さらに、上記の第1発明の胴部掃除手段、
第2および第3発明のフランジ面掃除手段の複数を組合
せた掃除装置ユニットを設けるとともに、この掃除装置
ユニットを支持して軸方向に移動する半割型枠に向けて
昇降させる昇降手段を設けておくことができる。
【0017】
【作用】上記の第1の発明の掃除装置(請求項1)にお
いては、掃除対象となる半割型枠を軸方向に移動させる
るとともに、胴部掃除手段の回転ブラシを半割型枠の内
面に接触させて回転させ、これによって胴部内面をブラ
ッシングして掃除する。この回転ブラシによるブラッシ
ング作用によりセメントペースト等が固化した付着物を
効率よく落とすことができる。
【0018】しかも回転ブラシの回転部分を覆うカバー
が設けられているため、前記のブラッシング作用により
掻き落とされ剥離するコンクリート屑片等は、ブラッシ
ング作用によって他所に飛散することなく、回転ブラシ
による回転方向に確実に掃き出され、型枠の一方のフラ
ンジ面側に排出され、型枠内に残ることがない。
【0019】そして請求項2のように、回転ブラシの掃
き出し側のフランジ面に近接する位置に吸引口を配置し
た吸引排出装置を備えておくことにより、前記のように
回転ブラシで掃き出されるコンクリート屑片等をフラン
ジ面の近くで吸引して排出することができる。
【0020】また請求項3の発明の掃除装置において
は、半割型枠を軸心方向に移動させるとともに、この半
割型枠の連結用フランジ面に近接させた回転体を回転さ
せる。この回転体の回転に伴って、その外周部に枢支さ
れて設けられたハタキ羽根が外方へ延出してその回転軌
跡外形円が拡径し、該ハタキ羽根が半割型枠のフランジ
面に当接して軽い打撃を繰返し与える。これにより、ブ
ラシでは落せないフランジ面の付着物をハタキ落とすこ
とができる。
【0021】また請求項4の発明の掃除装置において
は、半割型枠の軸心方向の移動に伴って両側の連結用フ
ランジ面に接触する回転破砕ローラが回転するが、この
破砕回転ローラの外周面には周方向所要間隔に歯形状突
起が形成されているために、この歯形状突起が、前記フ
ランジ面の付着物に食い込むようになって付着物を破砕
し潰し落すように作用し、これによりフランジ面の付着
物を破砕し剥落させることができる。
【0022】そして請求項5のように、前記のフランジ
面掃除手段の近傍において、フランジ面に近接する位置
に吸引口を配置した吸引排出装置を備えておくことによ
り、前記のようにハタキ落とされ、あるいは破砕されて
剥離したコンクリート屑片等を直ちに吸引して排出で
き、型枠内部に落ち込んだり、フラシンジ面上に残るこ
とがない。
【0023】特に、上記の胴部掃除手段及びフランジ面
掃除手段の複数を組合せて掃除装置ユニットにし、これ
を昇降手段により支持して軸方向に移動する半割型枠に
向けて昇降させるようにした場合、半割型枠の胴部内面
および/またはフランジ面の掃除をさらに効率よくかつ
付着物を残存させることなく行なえることになる。
【0024】
【実施例】次に本発明の実施態様を図面に基いて説明す
る。
【0025】図1は各掃除手段を組合せた掃除装置ユニ
ット(A)の側面図、図2は同正面図を示している。
(B)は胴部掃除手段となる回転ブラシ装置、(C)は
第1のフランジ面掃除手段を構成するハタキ羽根装置、
(D)は第2のフランジ面掃除手段である破砕ローラ装
置である。
【0026】また(E)は断面半円状等の分割形をなす
半割型枠(K)を軸方向に移動させるローラコンベア装
置を示し、モータ等の駆動手段により回転駆動されるロ
ーラより各ローラ(90)にチエーン等で回転を伝え、
該ローラ(90)上に上載される分割形をなす半割型枠
(K)を、分割面側を上にした仰向き状態で軸方向に移
動させるように設けられている。(91)は半割型枠
(K)を仰向き状態に保持する型枠支持台座、(K1 )
は半割型枠(K)の胴部、(K2 )は連結用のフランジ
面である。
【0027】掃除装置ユニット(A)は、略矩形の枠状
をなす上部フレーム(10)の下部に、上記の回転ブラ
シ装置(B)と、ハタキ羽根装置(C)および回転破砕
ローラ装置(D)が配設されて構成されている。
【0028】そして胴部掃除手段となる回転ブラシ装置
(B)は、主に図1〜図4に示すように概ね次のように
構成されている。
【0029】上部フレーム(10)の略中央部の下側に
基台フレーム(11)が連設され、この基台フレーム
(11)の下面に設けられた軸受(12)により型枠軸
心と平行な回転軸(13)が枢支され、この回転軸(1
3)の前後両端部にそれぞれ回転ブラシ(20)が設け
られている。
【0030】この回転ブラシ(20)は、回転軸(1
3)の端部に固定された連接支持部材(21)により回
転軸(13)と同心にリング板(22)が固設され、こ
のリング板(22)の外周に、ワイヤー等の金属製ある
いはナイロン等の合成樹脂製のブラシ素材(20a)が
環状に設けられてなるもので、半割型枠(K)内面に略
相等する円径、すなわち型枠内径よりやや大きな円径で
回転するように設けられている。この回転ブラシ(2
0)は、図のように円形状をなすもののほか、周方向所
要間隔毎に一定間隔を存して複数に分離してブラシを設
けたものであってもよい。
【0031】前記の回転ブラシ(20)の駆動手段とし
て、基台フレーム(11)にはギヤードモータなどの駆
動用モータ(M1 )が装備され、このモータ(M1 )の
回転が、プーリ(14a)(14b)および両プーリに
掛架された伝導ベルト(15)等の伝動手段により回転
軸(13)に伝達されて、回転ブラシ(20)に回転が
与えられるように設けられている。
【0032】(23)は前後の両回転ブラシ(30)の
回転部分を覆う飛散防止用のカバーであり、ブラッシン
グ作用によって剥離するコンクリート屑片等が他所に飛
散しないように設けられている。このカバー(23)
は、下半部が仰向き状態の半割型枠(K)の内周形状に
略相応する形状をなす前後板(23a)(23b)と、
この前後板(23a)(23b)間の半割型枠(K)よ
り上の上半部外周を覆う上部カバー部分(23c)とよ
りなり、回転ブラシ(20)はその下半部において、前
記カバー(23)の開口部分より所要長さ突出して半割
型枠(K)の内面をブラッシングできるようになってい
る。
【0033】そして、前記の上部カバー部分(23c)
には、回転ブラシ(20)の回転方向が上向きになる掃
き出し側のフランジ面(K2 )に近接してかつブラシ回
転円に沿って開口する吸引口(24a)を有する吸引通
路(24)が設けられ、この吸引通路(24)が吸引排
出装置(G)に接続されて、回転ブラシ(20)によっ
て掃き出されるコンクリート屑片等を吸引して排出でき
るように構成される。(25)は上部フレーム(10)
の上面に開口する吸引通路(24)の接続口部であり、
これに吸引排出装置(G)が接続される。
【0034】この回転ブラシ装置(B)によれば、軸方
向に移動する型枠(K)が回転ブラシ(20)の部分を
通り抜けるまでの間、当該回転ブラシ(20)により繰
返し擦られることになり、セメントペースト等の固化し
た付着物をも効率よく落とすことができ、しかも掻き出
されるコンクリート屑片等が飛散することもない。
【0035】第1のフランジ面掃除手段であるハタキ羽
根装置(C)は、次のように構成されている。
【0036】図1および図5に示すように、基台フレー
ム(11)より両側方において、上部フレーム(10)
の下面に略L形をなす取付け台(31)が連接固定さ
れ、この取付け台(31)にギヤードモータ等の駆動用
モータ(M2 )が装備されるとともに、この取付け台
(31)の下面に設けられた軸受(32)により、回転
体(30)の中心軸(30a)が回転可能に支持されて
いる。
【0037】回転体(30)は、スプロケット(33
a)(33b)およびこれに掛架された伝導チエーン
(34)等により駆動用モータ(M2 )と連結されて、
前記モータ(M2 )により回転駆動されるようになって
いる。
【0038】この回転体(50)の構造は、図6および
図7に拡大して示すように、中心軸(30a)における
半割型枠(K)両側のフランジ面(K1 )と略対応する
位置において、2枚の端板(35)が一定の間隔を存し
て固定されるとともに、この両端板(35)間には、そ
の外周縁部における周方向の一定間隔毎に丸棒状の固定
軸(36)が架渡され、この固定軸(36)にこれより
やや内径の大きいパイプ状ローラ(37a)とその外周
に突設した羽根板(37b)とからなるハタキ羽根(3
7)が遊嵌されて回動可能に枢支されており、回転体
(30)の回転による遠心力で前記のハタキ羽根(3
7)の羽根板(37b)が外方へ延出し、その回転軌跡
外形円が拡径するように設けられている。
【0039】前記のハタキ羽根(37)の軸方向の長さ
は、通常、掃除対象となる半割型枠(K)のフランジ面
(K2 )の幅に対応できる長さに設定されるが、フラン
ジ面(K2 )に型枠締結用のボルトが存する場合は、そ
のボルトより内方側に当接するように形成される。ま
た、サイズの異なる型枠のフランジ面に対応できるよう
に、ハタキ羽根の軸方向の長さを長く形成しておくこと
も可能である。
【0040】このハタキ羽根装置(C)による場合、半
割型枠(K)を仰向き状態で軸方向に移動させるととも
に、前記回転体(30)を半割型枠(K)両側のフラン
ジ面(K2 )に近接させて回転させる。この回転体(3
0)の回転に伴って、その外周部に枢支されたハタキ羽
根(37)が外方へ延出してその回転軌跡外形円が拡径
し、該ハタキ羽根(37)が半割型枠(K)のフランジ
面(K2 )に当接して軽い打撃を繰返し与える。これに
より、フランジ面(K2 )の付着物をハタキ落とすこと
ができる。
【0041】なお、ハタキ羽根を備えた回転体(30)
としては、上記の実施例のほか、図8および図9に示す
ように、中心軸(40a)にドラム(41)を固設し、
このドラム(41)の外周に軸方向に所要の間隔を存し
て対向するステイ(42)を立設して、この両ステイ
(42)(42)間にハタキ羽根(43)を回転可能に
枢支することもできる。この場合にも、回転体(30)
の回転による遠心力で前記のハタキ羽根(43)が外方
へ延出した状態になって、これによる回転軌跡外形円が
拡径し、該ハタキ羽根(43)がフランジ面(K2 )に
対し軽い打撃を繰返し与えることになる。
【0042】(45)はハタキ羽根装置(C)の回転体
(30)の部分を下部側を残して覆うカバーであり、ハ
タキ羽根(37)または(43)が前記カバー(45)
より下方に臨出してフランジ面(K2 )に当接するよう
に設けられる。
【0043】(26)はジャバラ状ホース等よりなる吸
引用配管であり、前記両側のハタキ羽根装置(C)近傍
の、特に型枠移動方向側に隣接する位置において、吸引
口(26a)がフランジ面(K2 )に近接するように配
設されている。そして吸引用配管(26)が上部フレー
ム(10)の上面の接続口部(27)を介して吸引排出
装置(G)に接続されて(図1および図5の矢印)、ハ
タキ落とされ剥離したコンクリート屑片等を吸引して排
出できるように構成される。
【0044】また、第2のフランジ面掃除手段である破
砕ローラ装置(D)は、次のように構成されている。
【0045】図10〜図12に示すように、上記基台フ
レーム(11)より両側方における上部フレーム(1
0)の下方部に、両側のフランジ面(K2 )と接触して
型枠(K)の移動に伴って回転する回転破砕ローラ(5
0)が設けられている。この回転破砕ローラ(50)
は、図12に拡大して示すように、外周面における周方
向の所要間隔毎に、湾曲状の凹入部(50b)が形成さ
れてその間が軸方向の歯形状突起(50a)として形成
されている。この波形状突起(50a)の高さや間隔、
さらに形状は図示するものには限らない。
【0046】前記の回転破砕ローラ(50)の支持手段
として、上部フレーム(10)の下面に連接された取付
け台(51)を設け、この取付け台(51)のやや下方
にスライド台(52)を配して、該スライド台(52)
に突設されたガイドロッド(53a)(53b)を、取
付け台(51)に固定されたガイドパイプ(54a)
(54b)に上下動可能に嵌挿するとともに、ガイドロ
ッド(53b)の上端ネジ部に螺合したナット(55)
により下方への抜脱を阻止するように設け、このスライ
ド台(52)の下面に垂設したブラケット(56)に、
上記回転破砕ローラ(50)の軸(57)を回転可能に
支持している。
【0047】そして前記取付け台(51)とスライド台
(52)間におけるガイドロッド(53b)の周囲部に
はスプリング(58)が配設されており、これによって
ローラ外周の歯形状突起(50a)がフランジ面(K2
)に対して弾力的に当接するようになっている。また
前記ナット(55)の締め付け調整によって、回転破砕
ローラ(50)の高さやフランジ面(K2 )に対する押
圧力を調整できるようになっている。
【0048】(59)は前記の回転破砕ローラ(50)
の部分を下部側を残して覆うカバーであって、回転破砕
ローラ(50)は下部分においてカバー(59)より下
方に臨出してフランジ面(K2 )に当接可能に設けられ
る。
【0049】なお、回転破砕ローラ(50)の軸方向長
さは、掃除対象となる半割型枠(K)のフランジ面(K
2 )の幅に対応できるように設定されるが、特に図13
に示すように、半割型枠(K)のフランジ面(K1 )に
型枠締結用のボルト(95)等の締結具が付設されてい
る場合、このボルト(95)等より内方側に当接するよ
うに形成される。また、サイズの異なる型枠のフランジ
面に対応できるように回転破砕ローラの軸方向長さを長
く形成しておくことも可能である。
【0050】この破砕ローラ装置(D)による場合、半
割型枠(K)の軸心方向の移動に伴って、両側の連結用
フランジ面(K2 )に接触する回転破砕ローラ(50)
が回転するが、この回転破砕ローラ(50)の外周面に
は、周方向所要間隔に歯形状突起(50a)が設けられ
ているために、この歯形状突起(50a)が前記フラン
ジ面(K2 )の付着物に食い込むようになって付着物を
破砕し潰し落すように作用し、これによりブラシでは落
とせないフランジ面(K1 )の付着物をも破砕し剥落さ
せることができる。
【0051】(28)はジャバラ状ホース等よりなる吸
引用配管であり、前記両側の破砕ローラ装置(D)近傍
の、特に型枠移動方向側に隣接する位置において、吸引
口(28a)がフランジ面(K2 )に近接するように配
設されている。そして吸引用配管(28)が上記した上
部フレーム(10)の上面の接続口部(27)を介して
吸引排出装置(G)に接続されて、剥離したコンクリー
ト屑片等を吸引して排出できるように構成される。
【0052】なお前記の回転破砕ローラ(50)は、型
枠(K)の移動に伴い接触圧で回転するように設けるほ
か、これをモータ等の駆動手段により回転させるように
してもよい。
【0053】上記の各掃除手段、すなわち回転ブラシ装
置(B)、ハタキ羽根装置(C)および破砕ローラ装置
(D)を備えた掃除装置ユニット(A)は、一定サイズ
の半割型枠(K)の掃除に使用する場合、これに対応す
る一つのユニットを仰向き状態で移動する半割型枠
(K)の移動位置に合せて設置しておくことも可能であ
るが、実施上は、サイズの異なる型枠に対応するように
前記の各掃除手段を構成した複数の掃除装置ユニット
(A)を、型枠移動方向に配列して型枠サイズに合せて
選択使用できるように昇降可能に設けておくのが望まし
い。
【0054】例えば、図14および図15は、各掃除手
段のサイズを異にした3台の掃除装置ユニット(A)を
型枠移動方向に移動可能に配列して、1個所の昇降セッ
ト位置に移動させて昇降させるように設けた場合を示し
ており、図16および図17は昇降セット位置部分の拡
大した側面図と正面図を示している。
【0055】同図において、(100)は型枠移動部分
の上方に設けられた基台ビーム、(101)は昇降セッ
ト位置外の個所において基台ビーム(100)に垂設し
た支持材(102)により支持されて型枠移動方向に延
在する走行用レールであり、各掃除装置ユニット(A)
は、上部フレーム(10)の両側面に突出して設けられ
た走行輪(16)が前記レール(101)に係合して、
型枠移動方向に移動可能に支持される。
【0056】そして昇降セット位置においては、掃除装
置ユニット(A)を昇降させる昇降装置(F)が設けら
れており、次のように構成されている。
【0057】基台ビーム(100)の下方に、該位置に
移動してくる掃除装置ユニット(A)が係合するレール
付きの昇降台(60)が配設されている。すなわち、昇
降セット位置における前後および左右両側の4個所に支
持柱(61)が基台ビーム(100)より垂設され、こ
の支持柱(61)に上下方向のガイドロッド(62)が
設けられており、昇降台(60)は、その側端部に有す
るガイド(60a)が前記ガイドロッド(62)に遊嵌
して、昇降可能に支持されている。
【0058】この昇降台(60)の両側部には、それぞ
れ前後に所要間隔を存してブラケット(63)が垂設さ
れ、このブラケット(63)の下端部には、昇降台(6
0)が最上昇位置にあるときに上記のレール(101)
と同一高さになるレール部材(64)が配設されてお
り、掃除装置ユニット(A)は該位置に進入したときに
その上部フレーム(10)両側の走行輪(16)が前記
レール部材(64)に走行可能に係合するようになって
いる。
【0059】そして、昇降台(60)の上面略中央に昇
降用のワイヤ(65)が連結され、このワイヤ(65)
が基台ビーム(100)に配された回転ローラ(66)
を介してギヤードモータ等よりなる昇降用モータ(M3
)に連結されており、このモータ(M3 )の駆動によ
って昇降台(60)が上下動するのに伴って、これに連
接されたレール部材(64)およびこれに係合する走行
輪(16)を介して掃除装置ユニット(A)が昇降する
ようになっている。
【0060】(103)は油圧、空気圧等による移動用
シリンダであり、図15のように複数の各掃除装置ユニ
ット(A)を連接して、その端部位置のユニット(A)
に係合連結してあり、各掃除装置ユニット(A)を一体
に走行させるように設けている。これにより、サイズの
異なる各掃除装置ユニット(A)の一つが上記の昇降装
置(F)を備える昇降セット位置に移動して、上記した
ように昇降できることになる。
【0061】なお、連接された複数の掃除装置ユニット
(A)の一つを昇降させる関係で、各ユニット同士の連
接部(104)の構造としては、上下方向には係脱自在
でかつ走行方向には係合状態を保持する構造とする(図
18)。
【0062】また、上記のように掃除装置ユニット
(A)を走行させる場合、吸引排出装置(G)は図示す
るように昇降セット位置にのみ設けておけばよい。
【0063】この吸引排出装置(G)は、例えば図示す
るように、基台ビーム(100)より垂下した保持ブラ
ケット(70)により保持された伸縮可能なジャバラ型
の排出管(71)と、前記昇降台(60)の下に配され
た分岐管(72)と、その経路の一部に装備した真空ポ
ンプ等の吸引手段(73)とから構成される。前記分岐
管(72)端部の各接続口(72a)と、掃除装置ユニ
ット(A)の上部フレーム(10)の上面部に開口する
(図18参照)各接続口部(25)(27)とは、相互
に摺り合せ接合可能に設けられ、掃除装置ユニット
(A)の走行を許容して、かつ昇降セット位置において
気密に接続されるように構成され、掃除装置ユニット
(A)と共に昇降可能に設けられる。
【0064】この吸引排出装置(G)により吸引され排
出管(71)より排出されるコンクリート屑片等は例え
ばコンベヤ等により他所に送出される。
【0065】なお、並設した複数の掃除装置ユニット
(A)を走行移動させる構成にすることなく、それぞれ
のユニット設置位置において、上記した昇降台(60)
を利用して各掃除装置ユニット(A)を昇降可能に設け
ることができる。この場合、各掃除装置ユニット(A)
にそれぞれ吸引排出装置を装備しておく。
【0066】また、掃除装置ユニット(A)を昇降させ
る手段としては、上記のほか、該ユニット(A)を上下
動可能に支持するとともに、上部フレーム(10)に、
巻上げ機や油圧等のシリンダー装置よりなる昇降手段を
直接連結して、昇降可能に設けることもできる。
【0067】さらに、上記の掃除装置ユニット(A)と
して、胴部掃除手段である回転ブラシ装置(B)と、第
1および第2のフランジ面掃除手段となるハタキ羽根装
置(C)および破砕ローラ装置(D)の3者を組合せた
場合を示したが、これらの掃除手段をそれぞれ単独で構
成使用することも、また二つの掃除手段を組合せた構成
とすることもできる。中でも胴部掃除手段とフランジ面
掃除手段の組合せとするのが望ましい。いずれの場合に
も、上記したように昇降可能に設けるとともにコンクリ
ート屑片等を吸引排出可能とするのが望ましい。
【0068】
【発明の効果】上記したように本発明の掃除装置によれ
ば、手作業を要することなくコンクリート型枠の掃除、
特に半割型枠の胴部内面の掃除や連結用フランジ面の掃
除を能率よく行なうことができ、付着物を確実に剥離除
去でき、しかもコンクリート型枠の清掃ライン等、脱型
から型枠の再使用までを自動化するのも容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す一つの掃除装置ユニット
の側面図である。
【図2】同上の正面図である。
【図3】同上の一部を断面して示す一部欠截側面図であ
る。
【図4】回転ブラシ装置の部分での断面図である。
【図5】掃除装置ユニットのハタキ羽根装置を示す断面
図である。
【図6】同上の一部の拡大図である。
【図7】同上のハタキ羽根を備えた回転体の断面図であ
る。
【図8】ハタキ羽根を備えた回転体の他の実施例を示す
一部の正面図である。
【図9】同上の回転体の断面図である。
【図10】掃除装置ユニットの破砕ローラ装置を示す断
面図である。
【図11】同上の一部の拡大図である。
【図12】同上の回転破砕ローラの一部の拡大側面図で
ある。
【図13】他の実施例の掃除装置ユニットの破砕ローラ
装置を示す断面図である。
【図14】複数の掃除装置ユニットを走行可能に配列し
た実施例を示す装置全体の略示側面図である。
【図15】同上装置の掃除装置の略示平面図である。
【図16】昇降セット位置部分の拡大側面図である。
【図17】同昇降セット位置部分の正面図である。
【図18】同上位置の掃除装置ユニットを示す平面図で
ある。
【符号の説明】
(A) 掃除装置ユニット (B) 回転ブラシ装置 (C) ハタキ羽根装置 (D) 破砕ローラ装置 (E) ローラコンベア装置 (F) 昇降装置 (G) 吸引排出装置 (K) 半割型枠 (K1 ) 胴部 (K2 ) フランジ面 (10) 上部フレーム (11) 基台フレーム (13) 回転軸 (16) 走行輪 (20) 回転ブラシ (23) カバー (24) 吸引通路 (24a) 吸引口 (25) 接続口部 (26) 吸引用配管 (27) 接続口部 (28) 吸引用配管 (30) 回転体 (31) 取付け台 (35) 端板 (36) 固定軸 (37) ハタキ羽根 (37a) 羽根板 (41) ドラム (42) ステイ (43) ハタキ羽根 (45) カバー (50) 回転破砕ローラ (50a) 歯形状突起 (51) 取付け台 (52) スライド台 (56) ブラケット (57) 軸 (58) スプリング (59) カバー (60) 昇降台 (61) 支持柱 (62) ガイドロッド (64) レール部材 (65) ワイヤ (70) 保持ブラケット (71) 排出管 (72) 分岐管 (73) 吸引ポンプ (90) ローラ (91) 型枠支持部材 (100) 基台ビーム (101) レール (M1 )(M2 )(M3 ) モータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に移動する半割型枠の掃除装置で
    あって、半割型枠の内面に略相等する円径で回転しかつ
    胴部内面に接触して掃除する回転ブラシと、この回転ブ
    ラシの回転部分を覆う外周のカバーとよりなる胴部掃除
    手段を備えてなることを特徴とするコンクリート型枠の
    掃除装置。
  2. 【請求項2】 胴部掃除手段の近傍において、回転ブラ
    シの掃き出し側のフランジ面に近接する位置に吸引口を
    配置した吸引排出装置を備え、回転ブラシによって掃き
    出されるコンクリート屑片等を吸引排出可能に設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のコンクリート型枠の掃
    除装置。
  3. 【請求項3】 軸方向に移動する半割型枠の掃除装置で
    あって、半割型枠の両側縁に有する連結用フランジ面に
    近接して回転する回転体と、この回転体の外周部に枢支
    されて該回転体の回転遠心力で外方へ延出してフランジ
    面に当接するハタキ羽根とを有し、ハタキ羽根でフラン
    ジ面に軽い打撃を与えて掃除するようにしたフランジ面
    掃除手段を備えてなることを特徴とするコンクリート型
    枠の掃除装置。
  4. 【請求項4】 軸方向に移動する半割型枠の掃除装置で
    あって、半割型枠の移動に伴ってその両側縁に有する連
    結用フランジ面に接触して回転する回転破砕ローラを備
    え、該回転破砕ローラの外周面には周方向所要間隔に歯
    形状突起が形成され、該歯形状突起によりフランジ面の
    付着物を落とすようにしたフランジ面掃除手段を備えて
    なることを特徴とするコンクリート型枠の掃除装置。
  5. 【請求項5】 フランジ面掃除手段近傍において、フラ
    ンジ面に近接する位置に吸引口を配置した吸引排出装置
    を備え、フランジ面掃除手段によるコンクリート屑片等
    を吸引排出可能に設けたことを特徴とする請求項3また
    は4に記載のコンクリート型枠の掃除装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の胴部掃除手段、請求項
    3および4に記載のフランジ面掃除手段の複数を組合せ
    た掃除装置ユニットを設けるとともに、この掃除装置ユ
    ニットを支持して軸方向に移動する半割型枠に向けて昇
    降させる昇降手段を設けてなることを特徴とするコンク
    リート型枠の製造装置。
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