JPH0663853U - ガス燃料使用車両の空調装置 - Google Patents

ガス燃料使用車両の空調装置

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JPH0663853U
JPH0663853U JP417793U JP417793U JPH0663853U JP H0663853 U JPH0663853 U JP H0663853U JP 417793 U JP417793 U JP 417793U JP 417793 U JP417793 U JP 417793U JP H0663853 U JPH0663853 U JP H0663853U
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JP
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gas fuel
air
air conditioning
fuel
vehicle
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Application number
JP417793U
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Inventor
秀一 中村
Original Assignee
日産ディーゼル工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】低コストで、フロンを使用しない環境浄化に有
効なガス燃料使用車両用の空調装置を提供することを目
的とする。 【構成】クーラスイッチ24をONとして電磁開閉弁22を
駆動し、ガス燃料の一部をバイパス通路21からエバポレ
ータ14に導入し、ここで、ガス燃料の断熱膨張に伴う気
化潜熱を利用して空調ダクト11の空気を冷却して車内に
供給する。気化したガス燃料はミキサー5から機関本体
1に燃料として供給する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ガス燃料を使用する車両の空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、CNG(圧縮天然ガス)やLPG(液化石油ガス)等のガス燃料を 使用する内燃機関が提案されている(特開平4−103864号公報、特開平4 −94443号公報及び実開昭60−92742号公報等参照)。 このようなガス燃料を使用する内燃機関では、ボンベやタンク内にガス燃料を 高圧充填し、機関に供給する際にガス燃料を調圧弁で減圧して供給するようにし ている。
【0003】 ところで、このような車両に搭載される空調装置としては、例えば実開昭57 −8105号公報等に示されたような空調装置が一般的である。 このものは、機関で駆動されるコンプレッサで冷媒を圧縮し、高温高圧となっ た冷媒をコンデンサ(凝縮器)で冷却し液化し、この液化した冷媒をエバポレー タ(蒸発器)に送り圧力を下げることによって蒸発させ、この時の気化潜熱を利 用して車内に送風する空気との熱交換により空気を冷やす。冷媒はエバポレータ で気体となり、再びコンプレッサによって高温高圧に圧縮される。以上の一連の 冷凍サイクル動作を繰り返すことにより、車内に冷たい空気を供給するようにな っている。
【0004】 また、ターボクーラを使用する空調装置も提案されている(例えば実開昭63 −126522号公報等参照)
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前者の一般的な空調装置は、冷媒としてフロンガスを使用しており 、環境汚染の問題からフロンガスの使用が規制されるようになっている。また、 後者は、フロンガスを用いてはいないが、コトスが高く、また、機関の吸気の一 部を空調に利用するので、吸気量不足となり、機関の出力低下を招く虞れがある 。
【0006】 そして、従来のガス燃料使用内燃機関では、高圧のガス燃料の圧力エネルギを 回収して有効利用するものはなかった。 尚、水素エンジン車において、液体水素を気化する際の気化潜熱を冷凍システ ムの冷熱源として有効利用したものが提案されているが、規模が大きくコストの 高いものとなる。
【0007】 本考案は上記の事情に鑑みてなされたものであり、燃料として使用しているガ ス燃料の気化潜熱を利用して、低コストで、環境浄化に有効な空調装置を提供す ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため、本考案では、吸気通路に介装したミキサーにガス燃料を供給して吸 気と混合して燃焼室に混合気を供給するガス燃料使用車両の空調装置において、 前記ミキサーとガス燃料供給源とを連通する燃料供給通路から分岐して再度燃料 供給通路に合流する分岐通路を冷媒通路として設け、該分岐通路に、空調作動ス イッチに連動して開閉する電磁開閉弁と熱交換器を介装し、前記分岐通路を流れ るガス燃料と車室内に空調ダクトを介して供給される空気とを前記熱交換器で熱 交換させる構成とした。
【0009】 また、前記空調装置において、前記熱交換器の上流側分岐通路に過給機のター ビンを介装する一方、該タービンで駆動されるコンプレッサを、空調用ブロアの 代わりに空調ダクトに介装する構成とした。
【0010】
【作用】
かかる構成において、機関に供給するガス燃料の一部を、熱交換器で断熱膨張 させ、この時の気化潜熱を利用して熱交換器で空調用ダクト内の空気を冷却する 。 これにより、機関の燃料であるガス燃料の有効利用ができると共に、フロンガ スを使用しなくて済み、しかも、クーラ用のコンプレッサ及びコンデンサが不要 となり、空調使用時のエンジン出力及び燃費を向上できるようになる。
【0011】 また、ガス燃料の圧力エネルギを利用してタービンを駆動し、このタービンで コンプレッサを駆動して空調用の空気を送風するようにし、過給機を空調用ブロ アの代わりに用いるようにすれば、ブロアが不要となりブロア駆動用の電力が節 約できる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1に本考案に係る空調装置の第1実施例の全体構成を示す。 図1において、機関本体1に接続する吸気マニホールド2には、吸気管3が接 続され、該吸気管3には、エアクリーナ4、ミキサー5、スロットル弁6が介装 されている。また、機関本体1に接続する排気マニホールド7には、排気管8が 接続され、該排気管8には、触媒9、排気マフラ10が介装されている。
【0013】 一方、車室内に空気を供給する空調ダクト11には、外気と内気とを切り換え る切換弁12が設けられると共に、その下流側にはブロア13、熱交換器として のエバポレータ14が介装されている。前記ブロア13は、図示しないバッテリ に、ブロアスイッチ15とキースイッチ(図示せず)を介して接続されている。 機関に供給するガス燃料が充填されている燃料供給源としての燃料タンク16 は、燃料供給通路17によってミキサー5に接続されており、燃料供給通路17 には、減圧弁18と調量弁19が介装されている。また、燃料タンク16の出口 には過流防止弁20が装着されている。また、前記燃料供給通路17には、前記 減圧弁18をバイパスする分岐通路としてのバイパス通路21が設けられている 。このバイパス通路21には、電磁開閉弁22と前記エバポレータ14が介装さ れ、空調用空気を冷却する冷媒通路を構成している。また、エバポレータ14の 冷媒入口には、膨張弁23が装着されている。前記電磁開閉弁22は、空調作動 スイッチとしてのクーラスイッチ24からの信号に基づいてコントロールユニッ ト25により開弁率を制御できるように構成されている。
【0014】 次に第1実施例装置の動作を説明する。 機関本体1が始動すると、燃料タンク16から燃料供給通路17を通って減圧 弁18である程度減圧されたガス燃料が調量弁19を介してミキサー5に供給さ れる。そして、ミキサー5によって吸気管3からの吸気と混合され、混合気を生 成してスロットル弁6を通って機関本体1の燃焼室に供給され燃焼に供される。
【0015】 一方、キースイッチをONにして、ブロアスイッチ14をONすると、ブロア 13が駆動して空調ダクト11を介して空気が車室内に供給される。そして、ク ーラスイッチ24をONにすると、コントロールユニット25によって電磁開閉 弁22の開弁率を適切に制御してガス燃料の一部をバイパス通路21を介してエ バポレータ14に供給する。エバポレータ14では、ガス燃料は、膨張弁23で 断熱膨張して気化し、この時に気化潜熱を発生する。これにより、ブロア13に より吸引されエバポレータ14に導入された空気流は、温度低下したガス燃料と の熱交換により冷却されて空調ダクト11を介して車室内に供給されて車室内を 冷却する。エバポレータ14を通過した低温のアルコールは、再度、燃料供給通 路17で燃料タンク16からのガス燃料と合流してミキサー5に供給され、燃料 として使用される。
【0016】 クーラスイッチ24がOFFの時は、電磁開閉弁22が閉弁状態となって、燃 料タンク16からのガス燃料は、全量がミキサー5に供給されて燃焼に供される ようになっている。 このように、機関燃料として使用するガス燃料を利用し、その気化潜熱によっ て空調用空気を冷却することで、フロンガスを使用しないで済み、地球環境の改 善に有益である。また、従来の空調用コンプレッサ及びコンデンサが不要となり 、空調運転時に前記コンプレッサを駆動する必要がなく、機関の出力及び燃費を 向上でき、ターボクーラのように機関の出力低下の心配がない。
【0017】 次に、図2に本考案の第2実施例を示し説明する。尚、第1実施例と同一要素 には同一符号を付して説明を省略する。 図2において、本実施例装置は、ブロア13の代わりに、ガス燃料の持つ圧力 エネルギを利用して駆動する過給機を使用するようにしてものである。 即ち、バイパス通路21に、過給機30のタービン30Aを電磁開閉弁22と エバポレータ14との間に介装すると共に、該タービン30Aで駆動されるコン プレッサ30Bを、第1実施例のブロア13に代えて空調ダクト11に介装する 構成とした。
【0018】 次に動作を説明する。 クーラスイッチ24のON操作に基づいてコントロールユニット25を介して 電磁開閉弁22が駆動してバイパス通路21にガス燃料の一部が導入されると、 導入されたガス燃料の持つ圧力エネルギによって過給機30のタービン30Aが 駆動される。このとき、ガス燃料は断熱膨張して温度低下する。一方、タービン 30Aによって空調ダクト11に介装された過給機30のコンプレッサ30Bが 駆動されて、空調ダクト11に空気が吸引されエバポレータ14に供給される。 そして、タービン30Aを通過してエバポレータ14に流入した低温のガス燃料 と空調用空気との熱交換により、冷却された空気は車室内に供給されて車室内を 冷却する一方、エバポレータ14から排出されたガス燃料は、ミキサー5に供給 されて燃料として使用される。
【0019】 かかる構成によれば、ガス燃料の持つ圧力エネルギを有効に利用することがで きると共に、従来の空調用ブロアが不要となり、ブロア駆動用の電力が不要とな ってバッテリを節約できるという効果を有する。
【0020】
【考案の効果】 以上説明したように本考案によれば、ガス燃料を冷媒としてその気化潜熱を利 用して空調用空気の冷却を行う構成としたので、フロンガスを使用する必要がな く、地球環境の改善が図れる。また、空調用のコンプレッサやコンプレッサ等が 不要となるので、コンプレッサ駆動エネルギが不要となり、空調運転時の機関出 力及び燃費を改善できる。
【0021】 また、ガス燃料の持つ圧力エネルギを利用して過給機を駆動し、この過給機を 空調用ブロアの代用とする構成にすれば、ガス燃料の圧力エネルギを有効に回収 できると共に、ブロアが不要となり、ブロア駆動のための電力がいらず、バッテ リを節約できるとうい効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るガス燃料使用車両の空調装置の第
1実施例を示す全体構成図
【図2】本考案に係るガス燃料使用車両の空調装置の第
2実施例を示す全体構成図
【符号の説明】
1 機関本体 3 吸気管 5 ミキサー 11 空調ダクト 13 ブロア 14 エバポレータ 16 燃料タンク 17 燃料供給通路 21 バイパス通路 22 電磁開閉弁 24 クーラスイッチ 30 過給機 30A タービン 30B コンプレッサ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気通路に介装したミキサーにガス燃料
    を供給して吸気と混合して燃焼室に混合気を供給するガ
    ス燃料使用車両の空調装置において、前記ミキサーとガ
    ス燃料供給源とを連通する燃料供給通路から分岐して再
    度燃料供給通路に合流する分岐通路を冷媒通路として設
    け、該分岐通路に、空調作動スイッチに連動して開閉す
    る電磁開閉弁と熱交換器を介装し、前記分岐通路を流れ
    るガス燃料と車室内に空調ダクトを介して供給される空
    気とを前記熱交換器で熱交換させる構成としたことを特
    徴とするガス燃料使用車両の空調装置。
  2. 【請求項2】 前記熱交換器の上流側分岐通路に過給機
    のタービンを介装する一方、該タービンで駆動されるコ
    ンプレッサを、空調用ブロアの代わりに空調ダクトに介
    装する構成としたことを特徴とする請求項1記載のガス
    燃料使用車両の空調装置。
JP417793U 1993-02-12 1993-02-12 ガス燃料使用車両の空調装置 Pending JPH0663853U (ja)

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