JPH0663780U - 建物用扉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】横幅調整のできる建物用扉を提供する。 【構成】第一構成体１の扉適先側の端部と第二構成体２
の扉吊元側の端部を互いに係合する。第一構成体１には
連結片６を装置し、該連結片６に設けた左右方向に長い
長孔１０に緊締螺子１４を貫通させ、該螺子１４の先端
を第二構成体２側に設けた緊締受片１１に螺合してあ
る。そして、各構成体１，２を適宜左右方向に移動させ
て後、緊締螺子１４を緊締することによって横幅調整が
行われる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は建物用扉に関するものである。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

具体例を挙げるまでもなく建物用扉は種々の構造のものがあるが、いずれも横 幅調整の可能な構造になっていない。

【０００３】 本考案は横幅調整可能にして建屋（扉枠）側との寸法誤差を吸収できる建物用 扉を提供することを目的としたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

第一構成体の扉手先側と第二構成体の扉吊元側を互いに近接自在に係合し、第 一構成体に突設した連結片を第二構成体の部片に上下方向に重ね合わせ、該連結 片に設けた左右方向に長い長孔に緊締螺子を貫通させて連結片より突出する螺子 先端を、前記部片に螺合した構成とするのである。

【０００５】

【実施例】

図面は本考案に係る建物用扉の一実施例を示し、図１は図４のａ部分の一部欠 截正面図、図２は同じくｂ部分の一部欠截正面図、図３は図１の平面図、図４は 正面図、図５は図４のｃ部分の欠截正面図、図６は扉下部の断面図である。

【０００６】 図中、１は第一構成体、２は第二構成体をそれぞれ示し、実施例のものは、第 一構成体１に対して第二構成体２を左右方向に移動させて扉Ａ全体の横幅調整を 図るものである。

【０００７】 第一構成体１は主体３と係合杆４とで成り、係合杆４は相対する側部片４ａ， ４ａとの扉手先側の端部に第一中央部片４ｂを、また、中間部に第二中央部片４ ｃをそれぞれ渡した断面形状の中空押出し形材で構成したもので、この係合杆４ の扉吊元側の端部４ａ′，４ａ′間に前記主体３の扉戸先側を係合して第二中央 部片４ｃを主体端縁３′に当接させ、第一中央部片４ｂと第二中央部片４ｃの上 下両端に螺子５で予め止着した連結片６，７の第一垂直片６ｂ，７ｂにタッピン グ螺子８を貫通させ、主体３に設けた溝９に螺子８先端を螺入させて主体３と係 合杆４を互いに組付け、前記第一構成体１を構成する。

【０００８】 前記上下の連結片６，７は、水平部片６ａ，７ａと該水平部片６ａ，７ａの扉 吊元側の端部に連設した前記第一垂直部片６ｂ，７ｂおよび中間部に連設した第 二垂直部片６ｃ，７ｃとで成り、水平部片６ａ，７ａに左右方向に長い長孔１０ ，１０を設けたもので、第一垂直部片６ｂ，７ｂを螺子５とタッピング螺子８と で、また、第二垂直部片６ｃ，７ｃを螺子５で係合杆４を介して前記主体３に固 定し、水平部片６ａ，７ａの長孔１０，１０部分を第一構成体１の扉手先側端部 より突出させて配したものである。

【０００９】 第二構成体２は、中空主体２ａの上下両端部に、枠体を係合してこれを螺子５ ，５で中空主体２ａに締付けて構成した緊締受片１１，１２を備えると共に、扉 吊元側の端部を開口して係合間隙１３を設けたものである。

【００１０】 この第二構成体２の係合間隙１３に第一構成体１の係合杆４を係合するように し、かつ、連結片６，７の水平部片６ａ，７ａを緊締受片１１，１２に外側から 重ね合わせるようにして第一、第二の各構成体１，２を互いに組合わせ、連結片 ６，７の水平部片６ａ，７ａに設けた長孔１０，１０を通じて緊締螺子１４，１ ４の先端を緊締受片１１，１２に設けた螺子孔１５，１５に螺合して扉Ａを構成 する。

【００１１】 なお、第二構成体２の扉手先側の下端部には前記緊締螺子１４を用いて第一取 付片１６を装置する一方、第一構成体１の扉吊元側下端部には第一取付片１６と 相応するようにして螺子５によって第二取付片１７を装置する。

【００１２】 しかして、扉枠によって構成する建屋開口部の径に一致するようにして第一構 成体１に対して第二構成体２を左右方向に移動させて扉Ａの横幅を調整して緊締 螺子１４を締付けることによって扉横幅調整が行われる。

【００１３】 なお、実施例は、横幅調整後、必要に応じて適宜の高さ幅を備えた調整杆１８ を螺子１９によって第一、第二の取付片１６，１７および第一構成片１の主体３ に締付けることによって扉Ａの縦幅調整を行えるようにしてある。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は前記の通りの構成であるから、各構成体を適宜左右方向に移動させて 緊締螺子を緊締することによって横幅調整が行われ、従って、横幅調整自在の建 物用扉を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図４のａ部分の一部欠截正面図。

【図２】図４のｂ部分の一部欠截正面図。

【図３】図１の平面図。

【図４】正面図。

【図５】図４のｃ部分の欠截正面図。

【図６】扉下部の断面図。

【符号の説明】

１ 第一構成体 ２ 第二構成体 ６ 上連結片 ７ 下連結片 １０ 長孔 １４ 緊締螺子

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 第一構成体の扉手先側と第二構成体の扉
   吊元側を互いに近接自在に係合し、第一構成体に突設し
   た連結片を第二構成体の部片に上下方向に重ね合わせ、
   該連結片に設けた左右方向に長い長孔に緊締螺子を貫通
   させて連結片より突出する螺子先端を、前記部片に螺合
   した、建物用扉。