JPH0663159U - 液体噴出容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特殊形態の把手を装着することにより容器を
持ち易く、噴出操作を行い易くするとともに、容器の運
搬，保管時には嵩張らない状態で把手を位置させること
が出来る等商品管理上も有益であるエアゾールタイプの
液体噴出容器を提案する。 【構成】 筒状容器体２の頂壁中央より上下動可能に突
設したステム８に押し下げヘッド４を嵌着固定した液体
噴出容器であって、容器体２に上端部を被覆して嵌着固
定したカバー体３を設け、該カバー体３後部に先端部を
回動可能に連結した把手５を設けて、該把手を回動させ
ることにより、把持部21がヘッド４上方に水平に位置す
る如く構成し、コンパクトな収納が可能に構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は液体噴出容器に関し、詳しくはエアゾールタイプの液体噴出容器に関 する。

【０００２】

【従来の技術】 【考案が解決しようとする課題】

エアゾールタイプの液体噴出容器として、筒状容器体の頂壁を貫通して上下動 可能かつ上方付勢状態でステムを突設し、該ステム上端に小径筒状の押し下げヘ ッドを嵌着固定したものが一般的に知られている。これらはヘッドを押し下げる ことにより容器体内蔵の吐出弁が開弁して容器体内蔵の液噴出機構により内容液 をヘッド前面の噴出孔より噴出する如く構成している。また、これら容器は一般 に片手で容器体を持ってヘッドを押し下げて使用するが、この種容器の収納液の 多様化に伴い大型の容器も使用されるようになっている。しかしながら、特にこ れら大型の容器は片手で持ち難く、噴出操作も行い難い欠点がある。

【０００３】 本考案は、これら容器に特殊形態の把手を装着することにより、容器を持ち易 く、噴出操作を行い易くするとともに、容器の運搬、保管時には嵩張らない状態 で把手を位置させることが出来る等商品管理上も便利な優れた液体噴出容器を提 案するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の容器は上記課題を解決するため、筒状容器体２の頂壁中央より上方付 勢状態で上下動可能に突設したステム８に押し下げヘッド４を嵌着固定するとと もに、上記ヘッド４の押し下げにより容器体内部の液噴出機構が作動してヘッド の噴出孔16より液を噴出する如く構成した液体噴出容器に於いて、上記容器体２ 上端部を被覆して嵌着固定するとともに、頂壁10中央に穿設した窓孔より押し下 げヘッド４を上下動可能に突出させ、かつ後部中央に上向き傾斜する支筒12を突 設してなるカバー体３を設け、上記支筒12外周に前端部を回動可能に嵌合して後 方へ延びる中空棒状でかつ上端面開口の水平部20後端より下方へ中空棒状の把持 部21を垂設させてなる把手５を設け、上記押し下げヘッド４後部より突設した鉤 部18に係合させた鉤部22を先端に有するとともに、前後方向中央部を上記水平部 20内両側に回動可能に連結するとともに、後端下部より把持部21内へ引き込み可 能に引金24を垂設してなるヘッド押し下げ用のレバー６を設け、上記支筒12を中 心に把手５を回動させることにより、水平部20が垂直に立ち上がるとともに、把 持部21がヘッド４上方に水平に位置する如く構成した。

【０００５】

【作用】

液の噴出に当たっては、レバー６の引金24を引けばヘッド４が押し下げられ液 の噴出を行える。

【０００６】 運搬，保管時には必要に応じて図１に示す状態から把手５を支筒12を中心に反 時計回りに約180 °回動させると、図２に示す如く、水平部20が容器体２後部中 央に起立するとともに、把持部21がヘッド４上方に水平に位置した状態で支持さ れ全体をコンパクトに構成することが出来る。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

【０００８】 図１〜図３は本考案の一実施例を示すもので、図中１は液体噴出容器を示す。 該容器１は、容器体２と、カバー体３と、押し下げヘッド４と、把手５と、レバ ー６とを主要部材として構成している。

【０００９】 容器体２は合成樹脂，金属等より形成されたもので、上端部を円弧面状に縮径 した円筒状をなし、頂壁上面周縁部より嵌合用のリング突条７を突設し、また、 内部には公知の液噴出機構を有し、該機構に直結して上方付勢状態で上下動可能 に起立したステム８を頂壁中央部を貫通して上下動可能に突出させている。そし て、ステム８を押し下げることにより内蔵吐出弁が開くとともに、液噴出機構が 作動してステム８上端開口より容器体内液が噴出する如く構成した公知機構のも のである。

【００１０】 上記容器体２にはその上端部を被覆してカバー体３を嵌着固定させたるととも に、上記ステム８上端に嵌着固定して押し下げヘッド４を装着している。本実施 例では、カバー体３に押し下げヘッド４を嵌着固定したものを、容器体２に嵌着 固定して構成している。

【００１１】 カバー体３は、上記リング突条７外周に嵌合させた嵌合筒部９を頂壁10裏面よ り垂設するとともに、頂壁10周縁部より外方へ下るテーパ状をなす傾斜壁11を延 設して該傾斜壁11により容器体上端部を被覆している。また、傾斜壁11の後部中 央には仰角約45°に円筒形状の支筒12を突設している。また、頂壁10上面に下面 及び後面開口でかつ前面に液注出孔13を穿設してなる平面Ｕ字状のケーシング14 を立設している。

【００１２】 押し下げヘッド４は、ステム８上端に嵌合させた嵌合筒部15内を先端の噴出孔 16に連結するとともに、下面より前方へ突設した係止板部17を上記カバー体３の ケーシング周壁前部に嵌着固定してカバー体３と一体に構成し、又、後面より上 記ケーシング直後下部に平面コ字形の鉤部18を一体に突設している。

【００１３】 把手５は、上記支筒12に回動可能に嵌合する回動筒部19を先端部に有する上端 面開口の中空横長棒状をなす水平部20後端部より下方へ筒状の把持部21を一体に 垂下させている。また、把手５内にはヘッド押し下げ用のレバー６を装着してい る。このレバー６は、先端に側面コ字状の鉤部22を突設した板状部23の左右を上 記把手５の水平部20前後方向中央部内面に回動可能に連結して所定幅の上下回動 が可能に装着し、又、板状部23後端下面から下方へ横断面Ｕ字状の引金24を垂設 している。この引金24の下部前面は上記把持部21前面上部に穿設した窓孔より押 し込みが可能に突設している。そして、この引金24を後方に引くことにより、先 端鉤部22が下方へ下がり、その結果ヘッド４を下方へ押し下げて容器体内液がス テム８を介してヘッド先端の噴出孔16より噴出する如く構成している。

【００１４】 また、この把手５は、支筒12を中心に反時計回りに約180 °回動させると、図 ２に示す如く、水平部20が容器体２後端部中央より垂直に起立し、把持部21がヘ ッド４上方に水平に位置して全体をコンパクトに形成出来る様構成している。こ の際、各鉤部18，22の係合は把手５の回動により容易に外れる様構成している。

【００１５】 尚、上記各部材は特に断りのない限り合成樹脂により形成する。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明した如く本考案容器は既述構成としたことにより、大型の容器体であ っても容易に持つことができ、また、押し下げレバーを作動することで液の噴出 が可能であるため、片手での噴出操作も容易に行えて取り扱いが極めて便利とな る。

【００１７】 また、把手は支筒を中心として回動させることにより容器体上方にコンパクト に収納させることができるため、その運搬，保管に当たって便利であり、商品管 理上極めて有益である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例を示す要部切り欠き要部側
面図である。

【図２】 同実施例の把手回動状態の要部切り欠き要部
側面図である。

【図３】 同実施例の平面図である。

【符号の説明】

２…容器体，３…カバー体，４…押し下げヘッド，５…
把手，６…レバー，８…ステム，10…カバー体頂壁，12
…支筒，16…噴出孔，18…鉤部，20…水平部，21…把持
部，22…鉤部，24…引金

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 筒状容器体２の頂壁中央より上方付勢状
   態で上下動可能に突設したステム８に押し下げヘッド４
   を嵌着固定するとともに、上記ヘッド４の押し下げによ
   り容器体内部の液噴出機構が作動してヘッドの噴出孔16
   より液を噴出する如く構成した液体噴出容器に於いて、
   上記容器体２上端部を被覆して嵌着固定するとともに、
   頂壁10中央に穿設した窓孔より押し下げヘッド４を上下
   動可能に突出させ、かつ後部中央に上向き傾斜する支筒
   12を突設してなるカバー体３を設け、上記支筒12外周に
   前端部を回動可能に嵌合して後方へ延びる中空棒状でか
   つ上端面開口の水平部20後端より下方へ中空棒状の把持
   部21を垂設させてなる把手５を設け、上記押し下げヘッ
   ド４後部より突設した鉤部18に係合させた鉤部22を先端
   に有するとともに、前後方向中央部を上記水平部20内両
   側に回動可能に連結するとともに、後端下部より把持部
   21内へ引き込み可能に引金24を垂設してなるヘッド押し
   下げ用のレバー６を設け、上記支筒12を中心に把手５を
   回動させることにより、水平部20が垂直に立ち上がると
   ともに、把持部21がヘッド４上方に水平に位置する如く
   構成してなることを特徴とする液体噴出容器。