JPH066289U - アルミケース収納容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルミケースを収納した状態の容器を簡単且
つ迅速に包装でき、しかも利用者にとって容器を簡単に
開封しアルミケースを取り出すことができる容器を提供
する。 【構成】 カップ状のアルミケース１を略相似形的に収
納するための透明な材質からなる容器が下容器と蓋とか
らなり、下容器と蓋が重ね合わせられる上縁にて超音波
接合又はヒートシールにより微小面積で接着されている
ことを特徴としている。接着部は１個所又は数個所と
し、１mm²以下の微小面積が好ましい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はアルミケースの収納容器に係り、特にアルミケースを収容した後に簡 単に下容器と蓋とを包装できるアルミケース収納容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

近年、食料品等を入れるための簡便なケースとして、アルミケースが多用され るようになってきた。この種のアルミケースは、アルミ箔を一体成形してカップ 状に製作されており、主としてサラダ等のおかずや、おつまみ、或いはフルーツ などを盛りつけるために簡易容器として用いられるものである。

【０００３】 ところで、このような形状のアルミケースは、透明な材質からなり且つ下容器 と蓋とからなる容器に、通常２０枚、３０枚の如く多数のアルミケースをパック にし該容器に収納されているが、アルミケースを容器に収納して包装する場合、 以下のような問題があった。

【０００４】 すなわち、下容器にアルミケースを収納した後、蓋で覆って包装する際、下 容器と蓋のそれぞれの上縁を重ね合わせた状態で数個所を接着テープで固定し、 容器から蓋が離れないように包装する必要があるが、接着テープは容器の自動生 産に際して扱いにくいため、人手で一個ずつ取り扱わざるを得ず、非能率的であ った。また、利用者にとって、容器からアルミケースを取り出す場合、蓋と下容 器に貼られている接着テープを剥がす際に取り外しにくいという問題があった。

【０００５】 本考案は、上記問題点を解決するためになされたものであって、アルミケース を収納した状態の容器を簡単に包装でき、しかも利用者にとって簡単に取り外し できるアルミケース収納容器を提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 本考案者は、前記問題点に鑑みて、接着テープを使用せずに容器を簡単に包装 し得る方策について鋭意研究を重ねた結果、超音波接合を利用することにより可 能であることを見い出したものである。

【０００７】 すなわち、本考案は、カップ状のアルミケースを略相似形的に収納するための 透明な材質からなる容器が下容器と蓋とからなり、下容器と蓋が重ね合わせられ る上縁にて微小面積で熱接着されていることを特徴とするアルミケース収納容器 を要旨とするものである。

【０００８】 以下に本考案を図面を参照しつつ詳述する。

【０００９】

【実施例】

本考案の容器に収納されるアルミケースは、アルミ箔のみ又はアルミ箔を紙等 のバックシート共にカップ状に成形されているアルミケースである。

【００１０】 図１は、アルミケース１の形状の一例を示した図であり、底面１０と、この底 面から上方に鈍角に折り曲げられた側面が上方で更に鈍角に外側に折り曲げられ ている側壁部１１とからなり、該側壁部１１の上縁１２が複数個の円弧を花びら 状に形成されている形状を有している。勿論、アルミケースの形状は図１に示し たものに限られず、例えば、上縁１２が花びら状でなくストレートにしたり、或 いは側壁部１１及び上縁１２に縦方向に筋模様の入った形状も可能である。

【００１１】 このアルミケースを収納する容器２は、図２及び図３に例示するように、下容 器３(図３)と蓋４(図２)とから構成され、アルミケース１又はそのパックを略相 似形的に収納できる形状を有している。

【００１２】 下容器３は、図３(a)、(b)に示すように、底面３０と、この底面から上方に鈍 角に折り曲げられた第１側面３１と、該側面から上方に略直角に折り曲げられた 第２側面３２を有し、第２側面３２の上縁３３に蓋４との嵌合部が設けられてい る形状を有し、一体成形されている。

【００１３】 一方、蓋４は、図２(a)、(b)に示すように、底面４０と、この底面から上方に 鈍角に折り曲げられた側壁部４１と、該壁部に略水平に形成した上縁部４２を有 し、上縁部４２には下容器の上縁３３と嵌め合う嵌合部が形成された形状を有し 、一体成形されている。底面４０が下方に凹んだ有底の形状を有しているので、 容器を積み重ねた時にこの凹みを利用して多数個を重ねることができ、スペース が少なくて済む。もちろん、凹みがなく水平面状に蓋を構成することもできる。

【００１４】 なお、下容器３と蓋４を別々に成形しても、或いは両者を一部で連結して一体 成形しても、いずれでもよい。下容器及び蓋の各側面に縦方向の筋を入れること もでき、これにより容器全体の剛性を高めることができる。

【００１５】 但し、本考案の容器２は、下容器３の上縁と蓋４の上縁が１個所又は数個所( 例えば対称的に２個所)にて分離可能に接着されている必要がある。接着手段と しては、ヒートシール、超音波接合、溶接等々が考えられるが、溶接は材質の関 係で微小面積を接合するのに適していない。本考案では、微小面積の接着面積が 得られる超音波接合を採用したものである。ヒートシール接合は１〜１.５秒程 度で接合できるが、超音波接合は加圧時間にもよるがより短時間(例、０.１〜０ .３秒)で接合できる利点がある。

【００１６】 上述の熱接着による接着部は、下容器の上縁と蓋の上縁を重ね合わせて嵌合し た部分において１個所又は数個所設けるが、人手の力(概ね２kg以下)で簡単に下 容器から蓋を取り外すことができる微小面積とする必要がある。その目安として は、１個所当り１mm²以下、好ましくは０.３〜０.６mm²程度であれば、容器の形 状を損なうことなく下容器から蓋を取り外すことができる。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、アルミケースを収納した容器を迅速に 包装できるので自動生産に好都合であり、しかも、容器からアルミケースを取り 出す際にも簡単に下容器から蓋を取り外すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】アルミケースを示す斜視図である。

【図２】アルミケースを収容するための容器の蓋を示す
図で、(a)は斜視図、(b)は断面図である。

【図３】アルミケースを収容するための容器の下容器を
示す図で、(a)は斜視図、(b)は断面図である。

【符号の説明】

１ アルミケース ２ アルミケース収納容器 ３ 下容器 ４ 蓋 ５ 接着部

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 カップ状のアルミケースを略相似形的に
   収納するための透明な材質からなる容器が下容器と蓋と
   からなり、下容器と蓋が重ね合わせられる上縁にて微小
   面積で熱接着されていることを特徴とするアルミケース
   収納容器。
2. 【請求項２】 熱接着が超音波接合又はヒートシールに
   より行われる請求項１に記載のアルミケース収納容器。
3. 【請求項３】 下容器と蓋が別体に成形されている容器
   の場合は、該接着部が数個所である請求項１に記載のア
   ルミケース収納容器。
4. 【請求項４】 下容器と蓋が一体に成形されている容器
   の場合は、該接着部が１個所又は数個所である請求項１
   に記載のアルミケース収納容器。