JPH0662121U - 壁パネルの固定構造 - Google Patents

壁パネルの固定構造

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JPH0662121U
JPH0662121U JP420793U JP420793U JPH0662121U JP H0662121 U JPH0662121 U JP H0662121U JP 420793 U JP420793 U JP 420793U JP 420793 U JP420793 U JP 420793U JP H0662121 U JPH0662121 U JP H0662121U
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wall panel
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晴夫 佐々木
隆夫 甲斐
佐藤  修
裕 犬塚
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 防水パン付きコンクリート床版の防水性を高
める。 【構成】 PC床版はPCコンクリート製の床版本体
と、該床版本体の上面に裏部が埋設された防水パン(本
実施例ではシャワーパン)3とを備えている。防水パン
3は、床面にタイルが張られている。3aは排水溝であ
る。この防水パン3の4周縁辺には立上片11が設けら
れている。この4周縁辺のうち、PC床版1の周辺に沿
う2辺部分にはこの立上片11の上端から外方に向って
壁パネル載置部12が設けられ、壁パネル13がその上
に立設されている。壁パネル13の裏面に固着された固
定金具40の下部が防水パン3の水平片15及び立下片
16に対し上方から嵌合することにより、壁パネル13
の下部が防水パン3に固定されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は壁パネルの固定構造に係り、特にPC床版等のコンクリート床版に対 し裏部が埋め込まれた防水パンへの壁パネルの固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
PC床版は、型枠内に鉄筋を通常は格子状に配設し、この型枠内にコンクリー トを打設し、養生、硬化させて得られるものである。
【0003】 このPC床版を用いて構築した床スラブ上に浴室を設置するには、防水パンを 該床スラブ上に載設し、該防水パンの辺縁部に壁パネルを立設し、その上に天井 パネルを架設する。
【0004】 かかる従来工法では、防水パンを床スラブ上に載設した後、レベル調整するた め、現場作業量が多くなって手間がかかる。また、防水パンと床スラブとの間に レベル調整代(空間部)をあける必要があり、その分だけ防水パンの踏込高さが 高くなるという問題がある。
【0005】 別の従来例として、特開昭62−125136号公報には、周縁に立ち上がり を設けたPC床版が記載されている。このPC床版は、PC版それ自体によって 防水を図るものであるため、防水信頼性がいまひとつ不足する。
【0006】 防水性能を高める方法として、同号公報の第2頁左上欄にはアスファルトで防 水することが記載されているが、同欄でも摘示の通り、著しく施工の手間がかか る。また、アスファルトは、防水性が経年劣化するという問題がある。
【0007】 このような問題点を解決するものとして、本出願人らにより、PCコンクリー ト製の床版本体と、該床版本体の上面に裏部が埋設された防水パンとを備えてな るPC床版が特願平4−175468号(以下、先願という。)において提案さ れた。
【0008】 かかる先願のPC床版にあっては、防水パンとPCコンクリート製の床版本体 とが一体になったものを工場生産できるから、現場ではPC床版を設置施工する だけで、浴室等の床面を構築できる。また、防水パンを採用しているから、防水 性がきわめて高く、防水性の耐久度も良好である。
【0009】 第3図は先願の実施例に係るPC床版及び実施例に係る防水パンを有するPC 床版を用いた浴室の平面図、第2図は第3図のII−II線に沿う断面図である。
【0010】 この浴室の床スラブはPC床版1よりなり、このPC床版1はPCコンクリー ト製の床版本体2と、該床版本体2の上面に裏部が埋設された防水パン(本実施 例ではシャワーパン)3とを備えている。
【0011】 このPC床版1は、約4.2m×2mの大きさを有しており、防水パン3はそ の一部(シャワーエリア)にだけ設けられている。シャワーエリア以外のユーテ ィリティゾーンの床面にはタイル又は大理石等の石板4が張られている。
【0012】 バスゾーンの床面はコンクリート露出面となっており、その上側に浴槽5が据 え付けられている。6は浴槽エプロンである。
【0013】 なお、第3図において、ユーティリティゾーンには洋風便器7及び洗面カウン ター8が設けられている。
【0014】 防水パン3は、床面にタイル10が張られている。3aは排水溝である。この 防水パン3の4周縁辺には立上片11が設けられている。この4周縁辺のうち、 PC床版1の周辺に沿う2辺部分にはこの立上片11の上端から外方に向って壁 パネル載置部12が設けられ、壁パネル13がその上に立設されている。この壁 パネル載置部13の外縁からは水切片14が立ち上げられ、さらにこれに引きつ づいて水平片15、立下片16が設けられている。さらに、この立下片16の下 端からは外片にアンカー片17が張り出されている。
【0015】 前記水平片15にはL形アングルよりなる壁パネル固定用アングル18がビス 19で固着されている。壁パネル13の下部の室外面にはバックハンガー20が 固着されており、アングル18の立上部が該バックハンガー20に呑み込まれて いる。
【0016】 この防水パン3の床面にはトラップ21が連結されている。また、この床面は 角パイプ22によって裏面側から補強されている。なお、この角パイプ22はF RPのオーバーレイによって防水パン3に固着されている。
【0017】 この角パイプ22にはアンカー金具24が溶接等により固設されている。この アンカー金具24を設けることにより、防水パン3と床版本体2との結合力が高 められている。なお、前記アンカー片17と次に述べるアンカー片25によって も防水パン3と床版本体2との結合力が高められている。
【0018】 防水パン3の周縁辺のうち1辺部分では、立上片11の上端に対し水平片26 が連設され、さらにこの水平片26に対し立下片27及び前記アンカー片25が 連なっている。この水平片26上にシャワーブースドア枠28がビス29で取り 付けられている。28aはシャワーブースドアである。
【0019】 防水パン3の裏面に合成樹脂(例えばウレタン)の弾性層30が吹き付け等の 適宜の手法で付着されている。コンクリート製床版本体2には補強鉄筋36が埋 設されている。
【0020】 前記立上片11、壁パネル載置部12、水切片14、水平片15及び立下片1 6で囲まれる凹部分並びに立上片11、水平片26、立下片27で囲まれる凹部 分にそれぞれウレタン39が厚く充填されている。このように厚くウレタンを充 填すると、ビス19,29がこのウレタン層で止まり、コンクリートまでは到達 しない。従って、ビス19,29が打ち易いものとなる。
【0021】 この立上片11、壁パネル載置部12、水切片14及び水平片15並びに立上 片11及び水平片26に鉄アングル33,34がオーバーレイにより固着されて おり、ビスが良く効くようになっている。なお、このアングル33,34は補強 を第1の目的とするものであるが、アングル34にあってはその下端縁を折曲さ せてアンカー部34aとなし、このアンカー部34aをコンクリート中に埋設す ることにより、防水パン3とコンクリート製床版本体2との結合力を高めるアン カーとしての機能も果している。
【0022】
【考案が解決しようとする課題】
上記先願の壁パネルの固定構造においては、アングル18を防水パン3に固定 するために、ビス19を水平片15に打ち込んでいる。このため、このビス19 の周囲部分に水がかかると、このビス19の周囲から水がPC床版1中に染み込 み易いという問題があった。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本考案の壁パネルの固定構造は、コンクリート製の床版本体と、該床版本体の 上面に裏部が埋設された防水パンと、該防水パンの壁パネル載置部上に立設され た壁パネルと、該壁パネルの下端部を該防水パンに固定する固定金具とを備えて なり、前記防水パンは、前記壁パネル載置部の上縁から外方に水平状に延出する 水平片と、該水平片の延出方向先端から立ち下がる立下片とを有しており、前記 固定金具は、該立下片の外面に沿う第1片と、該水平片の上面に沿う第2片と、 前記壁パネルの外面に沿う第3片とを有したクランク形状のものであり、該第3 片が該壁パネルに固着されていることを特徴とするものである。
【0024】
【作用】 かかる本考案の壁パネルの固定構造では、防水パンに対し壁パネルを固定する ために、防水パンにビス打ちすることが不要となる。このため、ビス周囲からの 漏水が解消される。
【0025】
【実施例】
第1図は実施例に係る壁パネルの固定構造を示す断面図である。
【0026】 本実施例では、壁パネル13の裏面にクランク形状の固定金具40がビス44 で固定されている。この固定金具40は、立下片16の外面に沿う第1片41と 、水平片15の上面に沿う第2片42と、壁パネル13の裏面に沿う第3片43 とを有しており、この第3片43がビス44で壁パネル13に固定されている。 その他の機構は第2図と同一であるので、同一部分に同一符号を付してその説明 を省略する。
【0027】 かかる実施例構造においては、固定金具40は防水パン3に対し単に嵌合のみ によって固定されている。そして、先願で用いられていたビス19がない。従っ て、防水パン3の対漏水性がきわめて高い。
【0028】 本実施例では、先願と同様にウレタン39が水平片15の下側に充填されてい るが、第4図の如くこのウレタンを省略しても良い。なお、第4図の45は間仕 切り壁を示す。
【0029】 以上の通り、本考案の壁パネル固定構造においては、防水パンを壁パネル固定 用ビスが貫通せず、防水パンの対漏水性もきわめて良いという優れた効果が奏さ れる。
【0030】
【考案の効果】
また、この構造に用いられている床版によれば次の効果が奏される。 (1) コンクリート製床版本体に対し防水パンの裏部を埋設してあるため、床版の 防水性に優れる。 (2) 工場生産されるため、現場での施工作業量がきわめて少ない。 (3) 防水パンの裏部を床版本体に埋設しているため、防水パンの床高さ(踏込高 さ)が低い。 (4) 防水パン設置位置を出すための墨出しが不要である。 (5) 防水パンをコンクリートで裏打ちした構造となるため、防水パンの補強を図 ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る壁パネルの固定構造を示す断面図
である。
【図2】先願に係るPC床版の断面図であり、第3図の
II−II線断面図である。
【図3】先願に係るPC床版を用いた浴室の平面図であ
る。
【図4】別の実施例に係る壁パネルの固定構造を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 PC床版 2 床版本体 3 防水パン 3a 排水溝 10 タイル 11 立上片 12 壁パネル載置部 13 壁パネル 17,25 アンカー片 28 ドア枠 33,34 アングル 34a アンカー部 40 固定金具 41 第1片 42 第2片 43 第3片 44 ビス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 佐藤 修 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)考案者 犬塚 裕 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート製の床版本体と、該床版本
    体の上面に裏部が埋設された防水パンと、該防水パンの
    壁パネル載置部上に立設された壁パネルと、該壁パネル
    の下端部を該防水パンに固定する固定金具とを備えてな
    り、 前記防水パンは、前記壁パネル載置部の上縁から外方に
    水平状に延出する水平片と、該水平片の延出方向先端か
    ら立ち下がる立下片とを有しており、 前記固定金具は、該立下片の外面に沿う第1片と、該水
    平片の上面に沿う第2片と、前記壁パネルの外面に沿う
    第3片とを有したクランク形状のものであり、該第3片
    が該壁パネルに固着されていることを特徴とする壁パネ
    ルの固定構造。
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KR100865483B1 (ko) * 2007-03-21 2008-10-27 이현배쓰(주) 조립식 욕실의 바닥층 방수구조 시공방법

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KR940019942A (ko) 1994-09-15
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