JPH0662103A - 音声入出力装置 - Google Patents

音声入出力装置

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JPH0662103A
JPH0662103A JP4216840A JP21684092A JPH0662103A JP H0662103 A JPH0662103 A JP H0662103A JP 4216840 A JP4216840 A JP 4216840A JP 21684092 A JP21684092 A JP 21684092A JP H0662103 A JPH0662103 A JP H0662103A
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JP
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voice
microphone
input
unit
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JP4216840A
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Mizuhiro Hida
瑞広 飛田
Noboru Kanmura
昇 管村
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハンズフリーの音声入出力装置を提供する。 【構成】 2個以上の指向性を有するマイク2を話者数
に応じて配置し、通話相手先宛名を発声した話者音声に
よる各マイク2から出力される出力信号をレベル比較部
3に入力し、出力レベルが最大と判定されたマイク2の
出力を音声認識部20に入力する一方、出力レベルが最
小と判定されたマイク2の出力を音声認識部20に入力
し、通話相手先宛名を音声認識部20の認識結果をガイ
ダンス音声出力部8よりスピーカ10に出力し、ダイヤ
ル信号を信号送受信部23より出力して通話路を形成
し、マイク2の音声の出力レベルが最大と判定された出
力を電話機通話回路部21の送話端子Tに供給する一
方、電話機通話回路部21の受話端子Rとスピーカとを
接続する音声入出力装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、音声入出力装置に関
し、特に電話により通話を行う場合に通話相手先との間
の回線接続および会話における入出力装置のモード切り
替え操作を音声を使用してハンズフリーにより実現する
音声入出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生活様式の多様化に対応して、一般によ
り手軽で便利な機器の開発が要望されている今日、この
ことは電話についても例外ではなく、ダイヤル発信操作
を音声を使用して行う音声ダイヤル機能付の電話機が出
現している。電話については、更に、歩行中において
も、また自動車による走行中においても通話することが
できる、即ち、いつでもどこからでも通話を可能とする
環境が整いつつある。通話相手先を自動車の中から音声
ダイヤルにより呼び出しを行い、回線が接続された後は
電話機のハンドセットを使用して通話を行うという形態
が現実に行われている。この場合、運転中において通話
相手先との間の回線接続を行うには、先ず、ハンズフリ
ーにより名前、電話番号その他通話相手先を特定する事
項を発声した音声を音声認識技術を使用してダイヤル信
号の送出を行うこととなる。この時、走行中の自動車内
ノイズが発声した音声に重畳して認識性能を低下させる
問題が生ずるので、騒音耐性をもたせることによりこれ
に対処する。その手法としては騒音の影響を排除してク
リヤな音声を得た後に認識処理を行なうのが一般的であ
る。そのために、指向性の鋭いマイクロホンを使用する
手法、或は2本のマイクロホンを適切に配置してサブト
ラクション法により騒音を除去する手法、その他の手法
が提案されて実用に供されている。しかし、このような
ハンズフリーによる音声認識手法を使用して通話相手先
との間の回線が接続されたとしても、その後はハンドセ
ットを使用した通話を行うのが通例である。より利便性
を向上するには、通話の状態においてもハンズフリー化
を可能とすることが望ましい。
【0003】また、回線接続を行うダイヤル発信時にお
いて、自動車内の何処に位置する話者の発声した音声に
ついても、良好な音声認識をすることが可能であること
が望ましいが、従来これは不十分な状況にあった。その
上に、回線接続して通話状態に遷移した場合における複
数人数を対象とした良好な通話状態をハンズフリーによ
り確保する音声入出力装置に係る構成は開発されていな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、この様な
点に鑑みて、一般の室内に限らず移動する自動車その他
の車室内の騒音環境条件下において、電話使用者が複数
人いる場合に何処に位置する使用者に対しても通話相手
先との間の回線接続を行う場合の発声音声を同等に高性
能に認識することができ、通話モードにおける音声入出
力系統を回線接続に使用したものと同一の共通する構成
部品(マイク、スピーカ)を使用して効率良く経済的、
かつ高品質にハンズフリーにより実現することができる
音声入出力装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】指向性を有するマイク2
を2個以上話者数に応じて配置し、回線接続のための通
話相手先宛名を発声した話者音声による各マイク2から
出力される信号をレベル比較部3と遅延部5を介して切
り替えスイッチ6とに入力して各マイクの出力レベルの
大小判定を行い、出力レベルが最大と判定されたマイク
2の出力信号を切り替えスイッチ6により選択して第1
のイコライザ部7−1を経由して第1の切り替えスイッ
チ11と第2の切り替えスイッチ12とを介して音声認
識部20の主入力部Mに入力する一方、出力レベルが最
小と判定されたマイク2の出力信号を切り替えスイッチ
6により選択して第2のイコライザ部7−2を経由して
音声認識部20の副入力部Sに入力し、話者の発声した
通話相手先宛名を音声認識部20により周囲騒音の低減
化処理を行った後に認識すると共にその認識結果をガイ
ダンス音声出力部8より第3の切り替えスイッチ13お
よび第4の切り替えスイッチ14を介してスピーカ10
に出力し、通話相手先との間の回線接続のためのダイヤ
ル信号を信号送受信部23より出力して通話相手先との
間の通話路を形成し、遅延部5の遅延時間を零とすると
共にマイク2の音声の出力レベルが最大と判定された出
力信号を電話機通話回路部21の送話端子Tに第1の切
り替えスイッチ11および第5の切り替えスイッチ15
を介して供給する一方、電話機通話回路部21の受話端
子Rとスピーカ10とを第3の切り替えスイッチ13お
よび第4の切り替えスイッチ14を介して接続する音声
入出力装置を構成し、音声認識時の遅延部の遅延時間を
レベル比較部3によるマイク出力の大小判定に要する時
間に切り替えスイッチ6の動作が完了するに要する時間
を加算した値以上に設定した音声入出力装置を構成し、
また更に電話機ハンドセット部22を具備せしめた音声
入出力装置を構成した。
【0006】
【実施例】この発明の音声入出力装置はこれを要約する
と、先ず、電話使用者である各話者に対して指向性マイ
クの基準軸(感度が最大となる方向)を指向せしめて当
該指向性マイクを配置しておく。ここで、各話者の口元
からそれぞれの指向性マイクまでの距離をほぼ同一とな
るように設定すると、良好な結果を得ることができる。
各マイクの出力信号はそれらの間のレベルの大小関係が
比較判定され、その結果に基づいて発声音声の語彙を認
識するための音声認識部へ入力され、認識された結果を
スピーカを用いてガイダンス音声で出力し、次いで通話
相手先との間の回線接続をするための処理に移行する。
通話路が形成された後は、音声認識において使用したマ
イクおよびスピーカを使用して電話通話のための音声入
・出力装置として動作させることにより、ハンズフリー
により何処に位置する話者も通話相手先との間の会話を
することができるものである。
【0007】この発明の実施例を図を参照して説明す
る。先ず、図1はこの発明の一実施例を説明するための
話者(図中の1−1〜1−4)、音声ガイダンスおよび
通話相手先の音声を出力するスピーカ10、および収音
用マイク(図中の2−1〜2−4)の配置例を上方から
見たところを示す図である。図1(a)は自動車内にお
ける電話の使用を考慮したときの配置例を示す図であ
り、図(b)は円卓を囲んで使用する場合の配置例を示
す図である。何れの場合も話者は4人、これに対応する
マイクは4本、スピーカは1個の場合について示したも
のである。
【0008】図1において、図1(a)および図1
(b)何れの場合においても、その動作内容は同一であ
るので、ここにおいては図1(a)の場合を例として説
明する。上述した通り、話者1−1に対応する単一指向
特性を有するマイク2−1は、マイクの感度が最大とな
るマイクの基準軸が話者1−1の口元に指向する様に配
置設定される。各マイクの配置位置の例としては、車室
内であれば車内天井部分が選定され、円卓であれば卓上
の周縁部が選定される。更に、他の話者1−2に対する
マイク2−2、話者1−3に対するマイク2−3および
話者1−4に対するマイク2−4は話者1−1に対する
マイク2−1の配置関係と同等となるように配置されて
おり、各話者とそれぞれに対応するマイクとの間の距離
はほぼ同等となる様に配置される。スピーカ10も4名
の各話者との間の距離が同等となる位置に配置される。
しかし、各マイク2−1ないし2−4とスピーカ10と
の間の距離は、音声認識時は問題ないのであるが、電話
通話時におけるハウリング防止の観点からは極力離れる
様に位置決めするか或はマイクの感度が低減する方向に
配置する必要がある。なお、マイクの個数と話者数との
間の関係については、マイクの指向性が極めて鋭いもの
である場合は各話者それぞれに対応して配置する必要が
あるが、指向性が鋭いものではない場合はマイク1個に
ついて話者2人以上の割合で設定することもできる。
【0009】図2はこの発明の音声入出力装置を説明す
るブロック図である。その動作の概要は、話者が発声し
た通話相手先の例えば宛名音声を認識して認識結果が正
しければ通話相手先との間の回線を接続するためのダイ
ヤル信号を送出すると共に、通話相手先との間の通話モ
ードに自動的に遷移する。このとき、ダイヤル発信に使
用したマイクおよびスピーカより成る入・出力装置を用
いてハンズフリーで通話相手先との間の会話を行うもの
である。
【0010】図2を参照して動作の説明をする。先ず、
通話相手先との間の回線を接続しなければならないの
で、そのための動作について説明する。図1に示される
4名の内の何れかの話者が通話相手先の名前、略称或は
電話番号その他の通話相手先を特定する宛名を発声した
ものとする。この発声音声はマイク2−1ないし2−4
により収音される。マイク2それぞれの出力信号はレベ
ル比較部3に供給され、ここにおいて信号レベルの大小
比較評価がなされる。この大小比較評価結果は制御部4
において検知され、これにより切り替えスイッチ6を動
作させる。切り替えスイッチ6は各マイクの内の出力信
号レベルが最大のものを音声認識部20の入力端子Mに
選択接続する様に動作すると共に、各マイクの内の出力
レベルが最小のものを音声認識部20の入力端子Sに選
択接続する様に動作する。この場合、各マイク2−1な
いし2−4と切り替えスイッチ6との間に接続される遅
延部5−1ないし5−4は、レベル比較部3において各
マイクの出力レベルの大小関係を比較評価するに要する
時間t1 とマイクの出力信号レベルの最大、最小判定に
より選定された2本のマイクの出力を音声認識部20へ
接続するために切り替えスイッチ6が動作するに要する
時間t2 の和として求められる時間tを遅延時間として
設定するものである。この遅延時間tは発声された宛名
音声を音声認識部20において認識する場合の話頭切断
を防止するために必要とされる。音声認識部20におけ
る一方の入力端子Mの入力信号は主に音声成分を多く含
んだ主入力信号でり、他方の入力端子Sの信号は主に騒
音成分を多く含んだ副入力信号であって音声認識部20
はこれら2個の入力信号を入力する入力装置を構成す
る。音声認識部20はこれら2個の入力信号間のサブト
ラクションを得て周囲騒音の低減化処理を行うために使
用される。なお、騒音下においても十分なSN比の得ら
れるマイクを使用する場合およびハンドセットを使用す
る接話形マイクの場合は、音声認識部20を1入力装置
として動作させることもできる。この場合、主入力端子
Mの信号を音声認識処理を行う信号として使用する。従
って、音声認識部20への入力数の選択はマイク感度の
指向特性および使用するマイクの種類に大いに依存し、
これらは音声認識部20を設計する場合に決定されるべ
きものである。しかし、鋭い指向特性を有するマイクを
使用した場合も、2入力装置の場合の方がSN比改善の
効果が良好であることは言うまでもない。
【0011】切り替えスイッチ6と音声認識部20との
間に配置されているEQ(7−1および7−2)は、各
マイク2−1ないし2−4から出力される信号の感度f
特のスペクトル特性を後で説明される電話機ハンドセッ
ト部22の送話装置の伝送周波数特性に等しくなるよう
に補正するためのイコライザ部である。これはハンズフ
リー装置とハンドセット装置の何れを使用した場合も、
音声認識を行う場合の感度f特の差を無くするためのも
ので、特に音声認識部20における入力音声の良好な認
識特性を確保するために重要な役目を果たすものであ
る。即ち、一般に音声収音用単一指向性マイクの感度f
特は、100Hz以下の低周波数領域においては、音声
のスペクトルが低減する(図3参照、出典「聴覚と音
声、第271頁」昭和44年11月30日、財団法人電
子通信学会発行)。一方、低周波数騒音を除くために多
少低減させてはいるが高周波数領域ではほぼ平坦である
(図4参照)。電話通話の場合、電話回線を介して通話
相手先と会話を行うためにその送話通話装置の伝送f特
は電話用のf特に適合していることが必要であり、そし
て音声認識部20における認識性能についてもハンズフ
リーによるマイク装置とハンドセットによる通話装置と
が同等の特性を有していることが音声認識を行う際の標
準テンプレートの照合に関連して良い認識結果を得るこ
とができる。
【0012】ところで、電話通話による送話装置の伝送
特性について、我国においては、図5に示される許容範
囲が通信機械工業会の自主規格として定められている。
図5に示される通り、1. 5〜3. 4kHzの周波数範
囲においては、低周波数におけるレベルに対して10d
B程度の上昇をさせることにより、狭帯域伝送における
送話音声の明瞭度を向上すると共に、加入者線路の損失
の補償をも併せて達成している。上述したイコライザ部
7−1および7−2はこの特性をマイク収音によるハン
ズフリー装置において実現するためのものである。第1
の切り替えスイッチ11および第2の切り替えスイッチ
12は主に電話通話時の送話系統と音声認識時の音声入
力系統の切り替え接続を行うためのもので、制御部4に
よる動作モード選択によって設定される。
【0013】次に、音声認識部20における認識結果は
制御部4による制御に基づいてガイダンス音声出力部8
より第3の切り替えスイッチ13、第4の切り替えスイ
ッチ14を介してスピーカ10より出力される。音声認
識された結果を使用者が正しいかどうかを判断し、結果
が正しければその旨回答する(例えば“OKです”、
“はい”)。
【0014】認識結果に対応したダイヤル信号は、自動
車その他の移動体内の電話である場合、制御部4の制御
に基づいて信号送・受信部23から前記信号送・受信部
23に内蔵される無線信号送出回路を介してアンテナ2
4へと送出される。一方、有線装置の場合は、ダイヤル
信号は回線接続端子25へ出力され、通話相手先との間
の回線接線が行われる。制御部4からは、回線接続のた
めのダイヤル信号の送出開始と同時に、遅延部5−1な
いし5−4により設定された遅延時間tを零に設定する
こと、マイク2−1ないし2−4で収音された音声信号
が電話機通話回路部21の送話端子Tへ入力されるよう
に第1の切り替えスイッチ11、第2の切り替えスイッ
チ12、第3の切り替えスイッチ13、第4の切り替え
スイッチ14および第5の切り替えスイッチ15を設定
すること、電話機通話回路部21の受話端子Rとスピー
カ10とを接続する様に設定する制御信号を送出すると
共に音声認識部20の認識動作を停止する制御信号を送
出してハンズフリーによる電話通話装置を構成するこ
と、を実現する。ここにおいて、ハンズフリーでかつ音
声を使用したダイヤル信号の送出、回線の接続および通
話の一連の動作を完了する。
【0015】ここで、この発明の音声入出力装置の実施
例は、通話相手先との間の回線接続時の第1の切り替え
スイッチ11ないし第5の切り替えスイッチ15の接続
動作を選択設定することにより、通話をハンズフリーで
行う他に、ハンドセットを使用して行うこともできる。
第1の切り替えスイッチ11ないし第5の切り替えスイ
ッチ15が果たすべき機能は後に示される表1および表
2に示される通りのものである。これら通話の双方につ
いて、各状態毎に説明する。回線接続時の状態数は手動
による押しボタンダイヤル操作をも含めて5状態とな
る。なお、簡単のために押しボタンダイヤルスイッチと
信号送受信部23は記電話機ハンドセット部22に併合
されているものとする。
【0016】 状態:送・受話双方共にハンズフリーにより行う(音
声により操作) 状態:送・受話双方共にハンドセットにより行う(
同上 ) 状態:ハンドセット送話でスピーカ受話( 同上 ) 状態:ハンズフリー送話でハンドセット受話( 同上
) 状態:手動による押しボタンダイヤル操作(全てハン
ドセットを使用) これらの状態に対する各スイッチの接続状態を表1に示
す。 表 1 切り替え 状態番号 スイッチ番号 11 c・a − − c・a − 12 c・a c・b c・b c・a − 13 c・a c・a c・a c・a c・b 14 c・a c・b c・a c・b c・b 15 − − − − c・b 表1において、例えばc・aはスイッチのc端子とa端
子とが接続していることを示し、−記号は接続方向の指
定が不要である(何れでもよい)ことを示す。これらの
条件の何れを選択するかは機能選択キー9により選択設
定する。
【0017】次に、通話相手先との間の回線が接続され
て通話状態となったときの動作について説明する。先
ず、通話相手先の音声は、この発明の音声入出力装置に
おいては、第3の切り替えスイッチ13、第4の切り替
えスイッチ14の接続条件を選定することによりスピー
カ10から出力される。一方、この発明の音声入出力装
置を使用している話者の音声は、受話音声の場合と同様
に、ハンズフリーによるマイク2−1ないし2−4を使
用する。
【0018】ハンズフリーによる場合、先ず送話音声は
マイク2−1ないし2−4の出力信号レベルをレベル比
較部3において大小比較判定する。一方、これらの信号
は遅延部5−1ないし5−4により設定される遅延時間
tを零に設定して切り替えスイッチ6に入力される。t
=0とするのは通話時の送話音声に遅延を与えないよう
にするためである。切り替えスイッチ6は、レベル比較
部3における大小比較判定されるまでは発声音声の話頭
切断を防止するために、全てのマイク信号の出力が加算
されてこれが切り替えスイッチ6のM端子へ出力される
ものである。なお、何れかのマイクの出力が最大と判定
された後は、そのマイクの信号のみがM端子へ出力され
るように切り替えスイッチ6が動作する。当該切り替え
スイッチ6のM端子に出力された信号はイコライザー7
−2、第1の切り替えスイッチ11および第5の切り替
えスイッチ15を介して電話機通話回路部21のT端子
に入力され、回路部21を介して無線装置であれば信号
送受信部23およびアンテナ24を介して出力される。
有線装置であれば回路部21から回線接続端子25へ送
話信号が出力される。
【0019】通話相手先からの受話音声(相手にとって
は送話の音声)は、無線装置の場合は、アンテナ24、
信号送・受信部23を介して電話機通話回路部21のR
端子へ入力されると共に、有線装置の場合は回線接続端
子25を介して電話機通話回路部21のR端子へ入力さ
れ、更に回路部21のR端子から第3の切り替えスイッ
チ13および第4の切り替えスイッチ14を介してスピ
ーカ10から出力される。上述の動作はこの発明による
送・受話装置双方共にハンズフリーによる通話を行った
場合であるが、ハンドセット通話を考慮すると回線接続
後の通話状態は上述の場合を含めて下記の4状態が実現
される。即ち、 状態:送・受話共にハンズフリー通話 状態:送・受話共にハンドセット通話 状態:ハンドセット送話で、スピーカ受話 状態:マイク送話で、ハンドセット受話 これら各状態に対する第1の切り替えスイッチ11ない
し第5の切り替えスイッチ15の接続条件を表2に示
す。 表 2 切り替え 状態番号 スイッチ番号 11 c・b − − c・b 12 − − − − 13 c・b c・b c・b c・b 14 c・a c・b c・a c・b 15 c・a c・b c・b c・a 表2において、例えばc・bはスイッチのc端子とb端
子とが接続していることを示し、−記号は接続方向の指
定が不要であることを示す。
【0020】通話モードにおいて、ハンズフリーの場
合、スピーカ10から出力された通話相手先の音声がマ
イク2−1ないし2−4により収音されて自分側の電話
機通話回路部21を介してスピーカ10へ戻る近端一巡
ループと、通話相手先の装置を介して形成される遠端一
巡ループによる装置利得とが、最悪の条件においても1
以上とならない様にする(装置利得が1以上となるとハ
ウリングを生じて通話が出来なくなる)ための、音声ス
イッチ或はエコーキャンセラ技術を採用してハウリング
の発生を防止する方策が一般に採られる。この場合にお
いても、上述された音声認識技術を使用したダイヤル発
信時の動作手順、および通話状態に遷移する場合の手順
について何等変更を生ずるものではない。
【0021】なお、図2における機能選択キー9は、ハ
ンズフリー或はハンドセットを採用する何れの操作を選
択するか、ハンズフリーによりダイヤル発信を開始する
場合にダイヤル信号の送出を途中で中止する様な場合、
或は通話を終話する場合、その他の操作内容の選択を行
うためのものであり、電話機ハンドセット部22はハン
ズフリーによらない一般の電話として電話を使用する場
合の送・受話器、ダイヤルスイッチの機能を包含した部
分である。
【0022】更に、電話機通話回路部21のT、R端子
における送・受話信号レベルは電話機ハンドセット部2
2を使用した場合と、ハンズフリーによる拡声装置即
ち、マイク2−1ないし2−4およびスピーカ10を使
用したときの装置利得が等しくなる様に設定調整される
レベルダイヤグラムとなっている。
【0023】
【発明の効果】以上の通りであって、音声入出力装置の
従来例においては、音声ダイヤルにより回線接続がなさ
れた後においてハンドセットを使用した通話を行うのが
通例であったところ、この発明による音声入出力装置は
ハンドセットを使用した通話に移行することなくして自
動的にハンズフリーの状態で通話相手先との間の会話を
行うことができる。
【0024】そして、複数人いる電話使用者の内の誰と
でも特別な操作を必要とせずに発声話者に一番近いか或
はマイク出力レベルが最大となる収音マイクを選択する
様に状態が遷移して使用上好適なヒューマンインタフェ
ースを実現した音声通話装置の入力装置を実現すること
ができる。また、この発明による音声入出力装置は、ハ
ンズフリーによって通話相手先との間の回線接続および
音声認識に使用した入出力装置(マイク、スピーカ)と
同一の共通する入出力装置を使用することにより電話通
話を効率良く経済的、かつ高品質に実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を説明するための話者、ス
ピーカ10および収音用マイクの配置例を上方から見た
ところを示す図であり、(a)は自動車内における電話
の使用を考慮したときの配置例を示す図、(b)は円卓
を囲んで使用する場合の配置例を示す図である。
【図2】この発明の音声入出力装置を説明するブロック
図である。
【図3】長時間平均の音声スペクトルの周波数特性を示
す図である。
【図4】マイクの感度周波数特性を示す図である。
【図5】電話通話による送話系統の周波数特性の許容範
囲を示す図である。
【符号の説明】
2 マイク 3 レベル比較部 5 遅延部 6 切り替えスイッチ 7−1 第1のイコライザ部 7−2 第2のイコライザ部 8 ガイダンス音声出力部 10 スピーカ 11 切り替えスイッチ 15 切り替えスイッチ 20 音声認識部 21 電話機通話回路部 22 電話機ハンドセット部 23 信号送受信部 M 主入力部 R 受話端子 S 副入力部 T 送話端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指向性を有するマイクを2個以上話者数
    に応じて配置し、回線接続のための通話相手先宛名を発
    声した話者音声による各マイクから出力される信号をレ
    ベル比較部と遅延部を介して切り替えスイッチとに入力
    して各マイクの出力レベルの大小判定を行い、出力レベ
    ルが最大と判定されたマイクの出力信号を第1のイコラ
    イザ部を経由して音声認識部の主入力部に入力する一
    方、出力レベルが最小と判定されたマイクの出力信号を
    第2のイコライザ部を経由して音声認識部の副入力部に
    入力し、話者の発声した通話相手先宛名を音声認識部に
    より周囲騒音の低減化処理後に認識すると共にその認識
    結果をガイダンス音声出力部よりスピーカに出力し、通
    話相手先との間の回線接続のためのダイヤル信号を信号
    送受信部より出力して通話相手先との間の通話路を形成
    し、遅延部の遅延時間を零とすると共にマイクの音声の
    出力レベルが最大と判定された出力信号を電話機通話回
    路部の送話端子に供給する一方、電話機通話回路部の受
    話端子とスピーカとを接続して構成したことを特徴とす
    る音声入出力装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載される音声入出力装置お
    いて、音声認識時の遅延部の遅延時間をレベル比較部に
    よるマイク出力の大小判定に要する時間に切り替えスイ
    ッチの動作が完了するに要する時間を加算した値以上に
    設定したことを特徴とする音声入出力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1および2に記載される音声入出
    力装置おいて、更に電話機ハンドセット部をも具備せし
    めたことを特徴とする音声入出力装置。
JP4216840A 1992-08-14 1992-08-14 音声入出力装置 Pending JPH0662103A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1081682A2 (en) * 1999-08-31 2001-03-07 Pioneer Corporation Method and system for microphone array input type speech recognition
JP2005148301A (ja) * 2003-11-13 2005-06-09 Sony Corp 音声処理装置と音声処理方法

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