JPH0661873A - インターリーブ回路及びデ・インターリーブ回路 - Google Patents

インターリーブ回路及びデ・インターリーブ回路

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JPH0661873A
JPH0661873A JP21700692A JP21700692A JPH0661873A JP H0661873 A JPH0661873 A JP H0661873A JP 21700692 A JP21700692 A JP 21700692A JP 21700692 A JP21700692 A JP 21700692A JP H0661873 A JPH0661873 A JP H0661873A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で複雑なインターリーブ処理及び
デ・インターリーブ処理ができるようにする。 【構成】 ブロック化された入力デジタルデータを、メ
モリ111,112,113に一旦記憶させて、このメ
モリ111,112,113からの読出し順序を書込み
順序と変えることで、複数ブロックに跨がってインター
リーブさせてバーストデータブロックとするインターリ
ーブ回路において、メモリ111,112,113を少
なくとも第1の群のメモリ111と第2の群のメモリ1
12,113とに分割し、第1の群のメモリ111とし
て、入力デジタルデータをメモリに書込んでから読出す
までの時間が比較的短いインターリーブ処理を行い、第
2の群のメモリ112,113として、入力デジタルデ
ータをメモリに書込んでから読出すまでの時間が比較的
長いインターリーブ処理を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば移動体通信シス
テムに適用して好適なインターリーブ回路及びデ・イン
ターリーブ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車電話システムなどの移動体用通信
システムにおいて、基地局と移動体(端末局)との間で
デジタルデータ伝送により通信を行うようにしたものが
ある。図14はこの場合の端末局として構成された携帯
電話機の一例を示す図で、図中1はアンテナを示し、こ
のアンテナ1が基地局から伝送される信号を受信して受
信回路2に供給し、この受信回路2で所定チャンネルの
信号を復調してチャンネルデコーダ10に供給する。こ
のチャンネルデコーダ10では、通信方式で決められた
後述するデコード処理を行い、処理されたデータを音声
コーデック回路3に供給し、アナログ音声信号に変換す
る。そして、変換されたアナログ音声信号を送受話器4
に接続されたスピーカ5から出力させる。この場合、受
信回路2での受信チャンネルは、周波数シンセサイザ8
が出力する周波数信号により決まる。この周波数シンセ
サイザ8の出力周波数は、制御回路30により制御され
る。
【0003】そして、送信系の構成としては、送受話器
4に接続されたマイク6が拾った音声信号を音声コーデ
ック回路3に供給し、デジタル音声信号に変換する。そ
して、変換されたデジタル音声信号をチャンネルエンコ
ーダ20に供給し、通信方式で決められた後述するエン
コード処理を行い、処理されたデータを送信回路7に供
給し、所定チャンネルの信号に変調してアンテナ1から
送信させる。この場合、送信回路7での送信チャンネル
は、周波数シンセサイザ8が出力する周波数信号により
決まる。
【0004】また、制御回路30には、ダイヤルキー3
1と表示パネル32とが接続してあり、ダイヤルキー3
1の操作に基づいた発信処理が制御回路30の制御で行
われる。また、表示パネル32には、制御回路30の制
御でダイヤル番号などが表示される。さらに、制御回路
30は基地局側から伝送される制御データに基づいて、
各回路の制御を行うようにしてある。
【0005】ここで、チャンネルデコーダ10でのデコ
ード処理及びチャンネルエンコーダ20でのエンコード
処理としては、図15に示す構成で処理される。即ち、
受信系でのデコード処理としては、受信回路2が出力す
る受信データをデクリプション回路11でスクランブル
されたデータのスクランブル解除をした後、受信データ
であるバーストデータをデ・インターリーブ回路12に
供給する。そして、このデ・インターリーブ回路12
で、インターリーブされて伝送されたデジタルデータの
デ・インターリーブを行い、元のブロックデータに復元
する。この復元処理は、RAMによるメモリを使用した
処理で行われる。そして、このブロックデータをビタビ
復号器13に供給し、送信側で畳込み符号化されたデー
タの復号を行う。そして、復号されたソースデータをパ
リティチェッカ14に供給し、パリティチェックによる
エラー訂正処理を行い、処理されたデータを音声コーデ
ック回路3側に供給する。
【0006】また、送信系でのエンコード処理として
は、音声コーデック回路3が出力する送信用のソースデ
ータをパリティ発生回路21に供給し、エラー訂正用の
パリティを付加させる。そして、パリティが付加された
ソースデータを畳込み符号器22に供給し、畳込み符号
化されたブロックデータとする。そして、このブロック
データをインターリーブ回路23に供給し、インターリ
ーブされたバーストデータとする。このインターリーブ
処理も、デ・インターリーブ処理と同様に、RAMによ
るメモリを使用した処理で行われる。そして、インター
リーブされたバーストデータをエンクリプション回路2
4に供給してスクランブル処理を行い、スクランブルさ
れたバーストデータを送信回路7に供給して所定チャン
ネルで送信させる。これらのデコード処理及びエンコー
ド処理は、制御回路30の制御で行われる。
【0007】次に、メモリを使用したインターリーブ処
理やデ・インターリーブ処理を説明すると、例えばイン
ターリーブ処理は図16に示すインターリーブ回路で行
われる。即ち、端子41に得られる畳込み符号化された
ブロックデータをメモリ42に供給し、このメモリ42
に一旦記憶させる。このメモリ42は2ブロックのデー
タが記憶できる容量のRAMで構成され、1ブロック分
の記憶容量毎にメモリa,メモリbと分けられている。
そして、このメモリ42へのデータの書込み順序と読出
し順序とを変えることで、インターリーブされたバース
トデータを端子43に得る。
【0008】そして、メモリ42でのインターリーブ処
理の制御として、制御回路30側から端子44,45に
開始信号a,bが供給され、端子44に得られる開始信
号aをカウンタ46でカウントすると共に、端子45に
得られる開始信号bをカウンタ47でカウントする。そ
して、カウンタ46のカウント出力をアドレスセレクタ
48に供給すると共に、カウンタ47のカウント出力を
アドレス変換回路49を介してアドレスセレクタ48に
供給する。ここで、アドレス変換回路49は、ROMで
構成された変換テーブルを参照してカウントデータを読
出しアドレスに変換する回路である。この場合の変換と
しては、後述するインターリーブ方程式に基づいた変換
が行われる。そして、アドレスセレクタ48は、カウン
タ47から供給されるデータと、アドレス変換回路49
から供給されるデータとを、選択的にメモリ42に供給
して、このデータによりメモリ42への書込みアドレス
及び読出しアドレスの制御を行う。
【0009】ここで、この回路では例えば次式に示すイ
ンターリーブ方程式を想定する。
【0010】
【数1】i(B,j)=C(n,k)
【数2】k=0,1,‥‥455
【数3】n=0,‥‥N,N+1,‥‥
【数4】B=B0 +4・n+k mod(8)
【数5】 j=2〔(49k)mod57〕+〔(k mod8)div4〕
【0011】このインターリーブ方程式を設定すること
で、456ビットで構成される1ブロックデータが57
ビットずつに8分割されて、ブロックデータの8k,8
k+1,8k+2,8k+3番目のデータは、前半の4
バーストデータの偶数番目にインターリーブされ、ブロ
ックデータの8k+4,8k+5,8k+6,8k+7
番目のデータは、後半の4バーストデータの奇数番目に
インターリーブされ、深さ8で4バースト毎にブロック
データの組み合わせが変化して行く。
【0012】このインターリーブ方程式に基づいた書込
みアドレス及び読出しアドレスの制御状態を図17を参
照して説明すると、図17のA及びBはメモリa及びb
のブロックデータの書込み状態及び読出し状態を示し、
各メモリa,bの書込みアドレス及び読出しアドレス
は、アドレスセレクタ48から供給されるアドレス信号
(図17のC)により制御される。ここで、このアドレ
ス信号は図17のDに示すように、カウンタa(46)
のカウント出力が書込みアドレスになると共に、アドレ
ス変換回路49の出力が読出しアドレスになる。このそ
れぞれのカウント出力やアドレス変換出力は、図17の
E及びFに示すように、端子44,45に得られる開始
信号a,bに同期して交互に得られる。
【0013】この図17に示すように、各メモリa,b
は全てのブロックデータの読出しが終了するまでは、次
のブロックデータの書込みができないため、メモリ42
として少なくとも2ブロック分の容量を必要とする。
【0014】なお、ここでは図示しないが、インターリ
ーブされたデータを復元するデ・インターリーブ回路
は、基本的にはインターリーブ回路と逆の処理を行う回
路であるので、インターリーブ回路と同じ容量のメモリ
を必要とする。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このようにインターリ
ーブ処理やデ・インターリーブ処理には、比較的大容量
のメモリを必要とする不都合があった。ここで、インタ
ーリーブされる深さが深くなるに従って、必要なメモリ
の容量も増大するので、複雑なインターリーブを行う場
合には、大容量のメモリを必要とする。
【0016】また、インターリーブ処理やデ・インター
リーブ処理を行うメモリの制御回路も、複雑なインター
リーブを行うに従って複雑な制御を行う必要が生じ、回
路規模が大きくなってしまう不都合があった。
【0017】本発明の目的は、この種の伝送装置におい
て、少ない容量のメモリで複雑なインターリーブ処理及
びデ・インターリーブ処理ができるようにすることにあ
る。
【0018】また本発明の目的は、この種の伝送装置に
おいて、簡単な構成の回路でインターリーブ処理の制御
及びデ・インターリーブ処理の制御ができるようにする
ことにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のインターリーブ
回路は、例えば図1に示すように、ブロック化された入
力デジタルデータを、メモリ111,112,113に
一旦記憶させて、このメモリ111,112,113か
らの読出し順序を書込み順序と変えることで、複数ブロ
ックに跨がってインターリーブさせてバーストデータと
するインターリーブ回路において、メモリ111,11
2,113を少なくとも第1の群のメモリ111と第2
の群のメモリ112,113とに分割し、第1の群のメ
モリ111として、入力デジタルデータをメモリに書込
んでから読出すまでの時間が比較的短いインターリーブ
処理を行い、第2の群のメモリ112,113として、
入力デジタルデータをメモリに書込んでから読出すまで
の時間が比較的長いインターリーブ処理を行うようにし
たものである。
【0020】また本発明のデ・インターリーブ回路は、
複数ブロックに跨がってインターリーブされてバースト
データとされた入力デジタルデータを、メモリに一旦記
憶させて、このメモリからの読出し順序を書込み順序と
変えることで、元の順序のブロックデータに復元するデ
・インターリーブ回路において、メモリを少なくとも第
1の群と第2の群とに分割し、第1の群のメモリとし
て、入力デジタルデータをメモリに書込んでから読出す
までの時間が比較的短いデ・インターリーブ処理を行
い、第2の群のメモリとして、入力デジタルデータをメ
モリに書込んでから読出すまでの時間が比較的長いデ・
インターリーブ処理を行うようにしたものである。
【0021】また本発明のインターリーブ回路は、例え
ば図3に示すように、畳込み符号化された入力デジタル
データを、メモリ211,212に一旦記憶させて、こ
のメモリ211,212からの読出し順序を書込み順序
と変えることで、複数ブロックに跨がってインターリー
ブさせてバーストデータとするインターリーブ回路にお
いて、メモリ211,212を畳込み符号化率に従って
複数の群a〜lに分割し、各群のメモリを並列的に使用
して、この各群のメモリから並列的に出力するようにし
たものである。
【0022】またこの場合に、各群のメモリの書込みア
ドレス及び読出しアドレスを、同一アドレスとなるよう
に制御し、各群のメモリのアドレス制御が共通に行える
ようにしたものである。
【0023】また本発明のデ・インターリーブ回路は、
複数ブロックに跨がってインターリーブされてバースト
データとされると共に畳込み符号化された入力デジタル
データを、メモリに一旦記憶させて、このメモリからの
読出し順序を書込み順序と変えることで、元の順序のブ
ロックデータに復元するデ・インターリーブ回路におい
て、メモリを畳込み符号化率に従って複数の群に分割
し、各群のメモリを並列的に使用し、この各群のメモリ
の出力を並列的に畳込み復号器に供給するようにしたも
のである。
【0024】またこの場合に、各群のメモリの書込みア
ドレス及び読出しアドレスを、同一アドレスとなるよう
に制御し、各群のメモリのアドレス制御が共通に行える
ようにしたものである。
【0025】また本発明のインターリーブ回路は、ブロ
ック化された入力デジタルデータを、メモリに一旦記憶
させて、このメモリからの読出し順序を書込み順序と変
えることで、複数ブロックに跨がってインターリーブさ
せてバーストデータとするインターリーブ回路におい
て、インターリーブの深さに応じてメモリを複数の群に
分割し、この各群のメモリの読出しアドレスが同一アド
レスとなるように制御するようにしたものである。
【0026】またこの場合に、入力デジタルデータとし
て、畳込み符号化されたデータとし、この畳込み符号化
率に基づいた数の群にメモリを分割するようにしたもの
である。
【0027】さらにこの場合に、分割された各群のメモ
リの内の少なくとも1群のメモリのアドレスに対して、
所定値をオフセットすることにより、各群で同一アドレ
スを生成させるようにしたものである。
【0028】また本発明のデ・インターリーブ回路は、
例えば図9に示すように、複数ブロックに跨がってイン
ターリーブされてバーストデータとされた入力デジタル
データを、メモリ311〜318に一旦記憶させて、こ
のメモリ311〜318からの読出し順序を書込み順序
と変えることで、元の順序のブロックデータに復元する
デ・インターリーブ回路において、インターリーブの深
さに応じてメモリ311〜318を複数の群に分割し、
この各群のメモリの読出しアドレスが同一アドレスとな
るように制御するようにしたものである。
【0029】またこの場合に、入力デジタルデータとし
て、畳込み符号化されたデータとし、この畳込み符号化
率に基づいた数の群にメモリを分割するようにしたもの
である。
【0030】さらにこの場合に、分割された各群のメモ
リの内の少なくとも1群のメモリのアドレスに対して、
所定値をオフセットすることにより、各群で同一アドレ
スを生成させるようにしたものである。
【0031】
【作用】本発明のインターリーブ回路によると、インタ
ーリーブ処理されるメモリを複数の群に分けて、メモリ
に書込んでから読出すまでの時間に応じて使用する群を
分けたことで、メモリに書込んでから読出すまでの時間
が比較的短いデータが書込まれる群のメモリは、短い周
期で書込みと読出しを行うことが可能になり、それだけ
この群のメモリの容量を削減することができる。
【0032】また本発明のデ・インターリーブ回路によ
ると、デ・インターリーブ処理されるメモリを複数の群
に分けて、メモリに書込んでから読出すまでの時間に応
じて使用する群を分けたことで、メモリに書込んでから
読出すまでの時間が比較的短いデータが書込まれる群の
メモリは、短い周期で書込みと読出しを行うことが可能
になり、それだけこの群のメモリの容量を削減すること
ができる。
【0033】また本発明のインターリーブ回路による
と、インターリーブ処理用のメモリを畳込み符号化率に
従って複数の群に分割し、各群のメモリを並列的に使用
して、この各群のメモリから並列的に出力するようにし
たことで、畳込み符号化率に従った効率の良いメモリの
使用が行われ、それだけメモリの容量の削減やメモリ動
作の低速化を計ることができる。
【0034】またこの場合に、各群のメモリの書込みア
ドレス及び読出しアドレスを、同一アドレスとなるよう
に制御し、各群のメモリのアドレス制御が共通に行える
ようにしたことで、各メモリのアドレス制御が容易にで
き、インターリーブ処理の制御回路が簡単になる。
【0035】また本発明のデ・インターリーブ回路によ
ると、デ・インターリーブ処理用のメモリを畳込み符号
化率に従って複数の群に分割し、各群のメモリを並列的
に使用して、この各群のメモリから並列的に出力するよ
うにしたことで、畳込み符号化率に従った効率の良いメ
モリの使用が行われ、それだけメモリの容量の削減やメ
モリ動作の低速化を計ることができる。
【0036】またこの場合に、各群のメモリの書込みア
ドレス及び読出しアドレスを、同一アドレスとなるよう
に制御し、各群のメモリのアドレス制御が共通に行える
ようにしたことで、各メモリのアドレス制御が容易にで
き、デ・インターリーブ処理の制御回路が簡単になる。
【0037】また本発明のインターリーブ回路による
と、インターリーブの深さに応じてメモリを複数の群に
分割し、この各群のメモリの読出しアドレスが同一アド
レスとなるように制御することで、各群のメモリのアド
レス制御が共通に行えるようになり、メモリの分割数が
多い場合でもインターリーブ処理の制御回路が簡単にな
る。
【0038】またこの場合に、入力デジタルデータとし
て、畳込み符号化されたデータとし、この畳込み符号化
率に基づいた数の群にメモリを分割するようにしたこと
で、畳込み符号化されたデータのインターリーブ処理
が、簡単な制御で行える。
【0039】さらにこの場合に、分割された各群のメモ
リの内の少なくとも1群のメモリのアドレスに対して、
所定値をオフセットすることにより、各群で同一アドレ
スを生成させるようにしたことで、アドレスデータの生
成がオフセット処理だけで行え、簡単にアドレスデータ
を生成させることができる。
【0040】また本発明のデ・インターリーブ回路によ
ると、デ・インターリーブの深さに応じてメモリを複数
の群に分割し、この各群のメモリの読出しアドレスが同
一アドレスとなるように制御することで、各群のメモリ
のアドレス制御が共通に行えるようになり、メモリの分
割数が多い場合でもデ・インターリーブ処理の制御回路
が簡単になる。
【0041】またこの場合に、入力デジタルデータとし
て、畳込み符号化されたデータとし、この畳込み符号化
率に基づいた数の群にメモリを分割するようにしたこと
で、畳込み符号化されたデータのデ・インターリーブ処
理が、簡単な制御で行える。
【0042】さらにこの場合に、分割された各群のメモ
リの内の少なくとも1群のメモリのアドレスに対して、
所定値をオフセットすることにより、各群で同一アドレ
スを生成させるようにしたことで、アドレスデータの生
成がオフセット処理だけで行え、簡単にアドレスデータ
を生成させることができる。
【0043】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1及び図2
を参照して説明する。
【0044】本例においては、図14,図15に示した
デジタル通信が行われる携帯電話機の送信系のチャンネ
ルエンコーダ20内のインターリーブ回路を図1に示す
ように構成したもので、図14及び図15に対応する部
分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0045】図1において、101は畳込み符号器22
(図15参照)が出力する畳込み符号化されたブロック
データが供給される端子を示し、この端子101に得ら
れるブロックデータを、メモリ111,112,113
に供給する。この3個のメモリ111,112,113
は、RAMで構成され、それぞれが0.5ブロック分の
データを記憶する容量を有し、後述するアドレスセレク
タ107側から供給されるアドレスデータによりそれぞ
れのメモリに書込まれるアドレス及びメモリから読出さ
れるアドレスが制御され、書込みアドレスの制御により
データをインターリーブさせる処理が行われる。この場
合、本例においてはメモリに書込んでから読出すまでの
時間が比較的短いデータがメモリ111に書込まれるよ
うにしてあり、メモリに書込んでから読出すまでの時間
が比較的長いデータがメモリ112,113に書込まれ
るようにしてある。この書込まれるメモリを選択する具
体的な制御については後述する。なお、端子101に得
られるブロックデータは、畳込み符号化が行われている
ので、実際には2系統のデータである。
【0046】そして、各メモリ111,112,113
から読出されたデータをデータセレクタ102に供給
し、このデータセレクタ102で後述する書込み/読出
し制御回路108の制御に基づいて選択されたデータ
を、バーストデータとして出力端子103から後段の回
路(図15のエンクリプション回路24)に供給し、送
信回路で送信処理を行って基地局側に送信させる。
【0047】そして、このメモリ111,112,11
3でのインターリーブ処理を制御するために、ブロック
データの出力に同期して、制御回路30から2種類の開
始信号a,bが出力され、一方の開始信号aを書込みア
ドレス生成用カウンタ104に供給し、他方の開始信号
bを読出しアドレス生成用カウンタ105に供給する。
そして、カウンタ104で開始信号aに基づいてカウン
トしたアドレスデータをアドレス変換回路106に供給
し、書込みアドレスをインターリーブ方程式に従ってイ
ンターリーブされたアドレスに変換する。このアドレス
変換回路106は、例えばROMテーブルにより構成さ
れる。
【0048】そして、カウンタ105で生成された読出
しアドレスデータと、アドレス変換回路106で変換さ
れた書込みアドレスデータとを、アドレスセレクタ10
7に供給し、書込み/読出し制御回路108の制御に基
づいて選択されたアドレスデータをアドレスセレクタ1
07から各メモリ111,112,113に供給する。
また、各メモリ111,112,113での書込みと読
出しとの切換えも、書込み/読出し制御回路108の制
御により行われる。さらに、データセレクタ102での
バーストデータの選択も、書込み/読出し制御回路10
8の制御により行われる。この場合、書込み/読出し制
御回路108によるそれぞれの制御は、制御回路30か
ら供給される制御指令に基づいて行われる。
【0049】次に、本例のインターリーブ回路の動作を
説明する。まず、ここで設定されるインターリーブ方程
式を次式に示す。
【0050】
【数6】i(B,j)=C(n,k)
【数7】k=0,1,‥‥455
【数8】n=0,‥‥N,N+1,‥‥
【数9】B=B0 +4・n+k mod(8)
【数10】 j=2〔(49k)mod57〕+〔(k mod8)div4〕
【0051】この〔数6〕式〜〔数10〕式は、従来例
で説明した〔数1〕式〜〔数5〕式と同じインターリー
ブ方程式である。各式について説明すると、〔数6〕式
はn番目のブロックデータのk番目のデータがB番目の
バーストのj番目のデータになることを示す。また、
〔数7〕式は1ブロックデータが0番目から455番目
の456データで構成されることを示す。また、〔数
8〕式はブロックデータの番号を示す。また、〔数9〕
式はインターリーブの深さが8で、前半の4バーストは
n番目のブロックデータの8k,8k+1,8k+2,
8k+3番目のデータと、n−1番目のブロックデータ
の8k+4,8k+5,8k+6,8k+7番目のデー
タで構成され、後半の4バーストはn番目のブロックデ
ータの8k+4,8k+5,8k+6,8k+7番目の
データと、n+1番目のブロックデータの8k,8k+
1,8k+2,8k+3番目のデータとで構成されるこ
とを示す。また、〔数10〕式はバーストに配置される
位置を示す。
【0052】このインターリーブ方程式の設定に基づい
た動作タイミングを図2を参照して説明すると、畳込み
符号器側から端子101に得られるブロックデータの
内、前半の4バーストに配置される8k,8k+1,8
k+2,8k+3番目のデータが、図2のAに示すよう
にメモリ111に書込まれ、後半の4バーストに配置さ
れる8k+4,8k+5,8k+6,8k+7番目のデ
ータが、図2のB及びCに示すようにメモリ112とメ
モリ113とに、1ブロック毎に交互に書込まれる。そ
して、アドレスセレクタ107が出力するアドレス信号
が、図2のDに示すように時分割で書込みアドレスと読
出しアドレスとに変化することで、書込まれたデータが
逐次読出される。なお、図2のEに示すタイミングは、
アドレスセレクタ107で書込みと読出しの何れの選択
を行っているかを示すものである。この場合、読出しア
ドレスは図2のFに示すようにカウンタ105の出力が
使用され、書込みアドレスは図2のGに示すようにアド
レス変換回路106の出力が使用される。
【0053】この図2に示すように、1ブロック遅れて
メモリから読出す必要のある後半の4バーストに配置さ
れる8k+4,8k+5,8k+6,8k+7番目のデ
ータは、2個のメモリ112,113に交互に記憶され
るので、インターリーブ処理が上述したインターリーブ
方程式に従って正しく行われる。即ち、図2に示すタイ
ミングを追って説明すると、例えばn番目のブロックデ
ータを入力すると、メモリ111に8k,8k+1,8
k+2,8k+3番目のデータが書込まれ、メモリ11
2に8k+4,8k+5,8k+6,8k+7番目のデ
ータが書込まれる。そして、次のステップでメモリ11
1に記憶されたn番目のブロックデータ(8k,8k+
1,8k+2,8k+3番目のデータ)と、メモリ11
3に記憶された1ブロック前(n−1番目のブロック)
のブロックデータの8k+4,8k+5,8k+6,8
k+7番目のデータとが読出され、両メモリから読出さ
れたデータで8バーストデータを作成してデータセレク
タ102から出力させる。
【0054】そして、次のn+1番目のブロックデータ
が供給されるとき、このブロックデータの8k,8k+
1,8k+2,8k+3番目のデータがメモリ111に
書込まれ、8k+4,8k+5,8k+6,8k+7番
目のデータがメモリ113に書込まれる。そして、次の
ステップでメモリ111に記憶されたn+1番目のブロ
ックデータ(8k,8k+1,8k+2,8k+3番目
のデータ)と、メモリ112に記憶された1ブロック前
(n番目のブロック)のブロックデータの8k+4,8
k+5,8k+6,8k+7番目のデータとが読出さ
れ、両メモリから読出されたデータで8バーストデータ
を作成してデータセレクタ102から出力させる。
【0055】以下、同様にして各ブロックの前半の4バ
ーストに配置される8k,8k+1,8k+2,8k+
3番目のデータの、メモリ111への書込みと読出しと
を1ブロック毎に行うと共に、各ブロックの後半の4バ
ーストに配置される8k+4,8k+5,8k+6,8
k+7番目のデータの書込みと読出しとを、2個のメモ
リ112,113を使用して交互に行う。
【0056】このようにしてインターリーブ処理が行わ
れることで、各メモリ111,112,113は記憶容
量が0.5ブロック分であるので、合計で1.5ブロッ
ク分の容量のメモリでインターリーブ処理が行われるこ
とになり、各ブロックのデータを一括してメモリに記憶
させるために2ブロック分のメモリが必要な従来例(図
16の例)に比べ、0.5ブロック分のメモリ容量の削
減(即ち25%のメモリ容量の削減)ができる。
【0057】なお、この削減できる量はインターリーブ
処理状態により変化する。例えば、次に示すインターリ
ーブ方程式の場合には、よりメモリ容量を削減すること
ができる。
【0058】
【数11】i(B,j)=C(n,k)
【数12】k=0,1,‥‥455
【数13】n=0,‥‥N,N+1,‥‥
【数14】 B=B0 +4・n+mod(19)+k div114
【数15】 j=2〔(49k)mod57〕+〔(k mod8)div4〕
【0059】この〔数11〕式〜〔数15〕式がインタ
ーリーブ方程式として設定されている場合には、メモリ
として18データ×(6+1),42データ×(5+
1),96データ×(5+4+3+2)のブロック構成
とすることで、従来に比べ約40%の記憶容量の削減が
できる。
【0060】なお、上述実施例では書込みアドレスをア
ドレス変換回路106により変換させてインターリーブ
させる処理を行うようにしたが、読出しアドレスをアド
レス変換してインターリーブ処理させるようにしても良
い。また、インターリーブ処理を行うメモリはRAMで
構成させたが、レジスタとしても良い。また、アドレス
変換回路106はROMテーブルより構成するようにし
たが、演算処理によりアドレス変換を行うようにしても
良い。また、書込みアドレス生成用のカウンタ104と
読出しアドレス生成用のカウンタ105とは、共用化さ
せても良い。
【0061】また、上述実施例ではインターリーブ回路
として説明したが、インターリーブされたデータを元に
戻すデ・インターリーブ処理を行う場合にも、同様の処
理を行うようにすることで、デ・インターリーブ処理を
行うメモリの記憶容量を削減することができる。この場
合には、各メモリ111,112,113にインターリ
ーブされたバーストデータを供給して、デ・インターリ
ーブされたブロックデータがメモリの出力側に得られる
ようにすれば良く、具体的にはアドレス変換回路106
で変換するアドレスを、インターリーブされたアドレス
から元のブロックデータのアドレスに変換する処理を行
うようにすれば良い。
【0062】次に、本発明の第2の実施例を図3〜図8
を参照して説明する。
【0063】本例においては、図14,図15に示した
デジタル通信が行われる携帯電話機の送信系のチャンネ
ルエンコーダ20内のインターリーブ回路を図3に示す
ように構成したもので、図14及び図15に対応する部
分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0064】図3において、201,202は畳込み符
号器22(図15参照)が出力する2系統の畳込み符号
化されたブロックデータが供給される端子を示し、この
端子201及び202に得られるブロックデータを、メ
モリ211,212に供給する。この2個のメモリ21
1,212は、メモリ211が0.5ブロック分のデー
タを記憶する容量を有し、メモリ212が1ブロック分
のデータを記憶する容量を有する。そして、メモリ21
1は記憶エリアが4分割され、それぞれがメモリa,
b,c,dとしてある。また、メモリ212は記憶エリ
アが8分割され、それぞれがメモリe,f,g,h,
i,j,k,lとしてある。このメモリの分割数は後述
する畳込み符号化率により決まる(ここでは畳込み符号
化率1/2)。なお、分割されたそれぞれのメモリa〜
lは1バーストのデータの半分の記憶容量を有する。こ
の場合、本例においてはメモリに書込んでから読出すま
での時間が比較的短いデータがメモリ211に書込まれ
るようにしてあり、メモリに書込んでから読出すまでの
時間が比較的長いデータがメモリ212に書込まれるよ
うにしてある。この書込まれるメモリを選択する具体的
な制御については後述する。
【0065】そして、後述するアドレスセレクタ208
側から供給されるアドレスデータによりそれぞれのメモ
リに書込まれるアドレス及びメモリから読出されるアド
レスが制御され、読出しアドレスの制御によりデータを
インターリーブさせる処理が行われる。そして、各メモ
リ211,212から読出されたデータをデータセレク
タ203に供給し、このデータセレクタ203で後述す
る書込み/読出し制御回路209の制御に基づいて選択
されたデータを、バーストデータとして出力端子204
から後段の回路(図15のエンクリプション回路24)
に供給し、送信回路で送信処理を行って基地局側に送信
させる。
【0066】そして、本例の回路でのインターリーブ処
理を制御するために、ブロックデータの出力に同期し
て、制御回路30から2種類の開始信号a,bが出力さ
れ、一方の開始信号aを読出しアドレス生成用カウンタ
205に供給し、他方の開始信号bを書込みアドレス生
成用カウンタ206に供給する。そして、カウンタ20
5で開始信号aに基づいてカウントしたアドレスデータ
をアドレス変換回路207に供給し、読出しアドレスを
インターリーブ方程式に従ってインターリーブされたア
ドレスに変換する。このアドレス変換回路207は、例
えばROMテーブルにより構成される。
【0067】そして、カウンタ206で生成された書込
みアドレスデータと、アドレス変換回路207で変換さ
れた読出しアドレスデータとを、アドレスセレクタ20
8に供給し、書込み/読出し制御回路209の制御に基
づいて選択されたアドレスデータをアドレスセレクタ2
08から各メモリ211,212に供給する。また、各
メモリ211,212での書込みと読出しとの切換え
も、書込み/読出し制御回路209の制御により行われ
る。さらに、データセレクタ203でのバーストデータ
の選択も、書込み/読出し制御回路209の制御により
行われる。この場合、書込み/読出し制御回路209に
よるそれぞれの制御は、制御回路30から供給される制
御指令に基づいて行われる。
【0068】ここで、本例の構成により処理されるデー
タについて説明すると、図5に示すように、送信させる
ソースデータ列{D(0),(1),‥‥D(n) }は、ソース
データ1個につき2個の符号化データが畳込み符号器2
2で生成され、(2n+1)個の符号化データ列{G0
(0),G0(1),‥‥G0(n) },{G1(0),G1(1),‥‥
G1(n) }がインターリーブ回路23に供給される。こ
の場合、畳込み符号器22での符号化率は1/2とす
る。そして、インターリーブ回路23でのインターリー
ブ処理により、(m+1)個のデータで構成する(k+
1)個のバーストデータ列〔{C0(0),C0(1),‥‥C
(m) },‥‥{Ck(0),Ck(1),‥‥Ck(m) }〕が
生成される。
【0069】この場合の畳込み符号器の構成例を図6に
示すと、端子241に得られるソースデータ列{D(0),
(1),‥‥D(n) }を、4段に接続されたDフリップフ
ロップ242,243,244,245に順次供給し、
端子241に得られるデータと、Dフリップフロップ2
44の出力と、Dフリップフロップ245の出力とを、
Ex-ORゲート246に供給して排他的論理和をとり、
G0系列のブロックデータ列{G0(0),G0(1),‥‥G
(n) }を端子247に得る。また、端子241に得ら
れるデータと、Dフリップフロップ242の出力と、D
フリップフロップ244の出力と、Dフリップフロップ
245の出力とを、Ex-ORゲート248に供給して排
他的論理和をとり、G1系列のブロックデータ列{G1
(0),G1 (1),‥‥G1(n) }を端子249に得る。
【0070】次に、本例のインターリーブ回路の動作を
説明する。ここで設定されるインターリーブ方程式は、
上述した第1の実施例で説明した〔数6〕式〜〔数1
0〕式で、各メモリa〜lの動作タイミングを図4に示
す。この図4のA〜Lは、メモリa〜lのデータ書込
み,読出し状態を示し、畳込み符号器側から端子20
1,202に得られるブロックデータの内で、{G0
(4n)}番目のデータがメモリaに書込まれ、{G
(4n)}番目のデータがメモリbに書込まれ、{G0
(4n+1)}番目のデータがメモリcに書込まれ、{G1
(4n+1)}番目のデータがメモリdに書込まれ、{G0
(4n+2)}番目のデータがメモリe又はiに書込まれ、
{G1(4 n+2)}番目のデータがメモリf又はjに書込ま
れ、{G0(4n+3)}番目のデータがメモリg又はkに書
込まれ、{G1(4n+3)}番目のデータがメモリh又はl
に書込まれる。
【0071】ここで、メモリ212が分割されて構成さ
れるメモリe〜lは、メモリe,f,g,hとメモリ
i,j,k,lとが1ブロック毎に交互に使用され、結
局8バースト周期で使用されることになる。即ち、図4
に示すように、或るタイミングで1ブロックのデータが
入力すると、この1ブロックのデータが8分割されてメ
モリa〜hに記憶される。そして、この記憶された後に
順次バーストデータとして記憶データが読出されるが、
この読出し時にはメモリa〜dに記憶されたデータがメ
モリa,b,c,dの順序で読出されると共に、1ブロ
ック前のタイミングでメモリi〜lに記憶されたデータ
がメモリi,j,k,lの順序で読出され、インターリ
ーブされた4バーストのデータとされる。即ち、最初の
1バーストのデータがメモリaの出力とメモリiの出力
とで構成され、次のバーストのデータがメモリbの出力
とメモリjとで構成され、次のバーストのデータがメモ
リcの出力とメモリkとで構成され、最後のバーストの
データがメモリdの出力とメモリlとで構成される。
【0072】そして、次のタイミングで供給される1ブ
ロックのデータは、メモリa〜dとメモリi〜lが使用
されて記憶され、この記憶された後にメモリa〜dに記
憶されたデータと1ブロック前のタイミングでメモリe
〜hに記憶されたデータとが順次読出されて同様に4バ
ーストデータとされる。このメモリの制御が8バースト
のデータの出力毎に繰り返されることになる。
【0073】このようにインターリーブ処理が行われる
ことで、各メモリ211,212の記憶容量は合計で
1.5ブロック分であり、1.5ブロック分の容量のメ
モリでインターリーブ処理が行われることになり、各ブ
ロックのデータを一括してメモリに記憶させるために2
ブロック分のメモリが必要な従来例(図16の例)に比
べ、0.5ブロック分のメモリ容量の削減(即ち25%
のメモリ容量の削減)ができる。そして本例において
は、書込んでから読出すまでの時間が比較的短いデータ
が記憶されるメモリ211を4分割してメモリa〜dと
すると共に、書込んでから読出すまでの時間が比較的長
いデータが記憶されるメモリ212を8分割してメモリ
e〜lとして、それぞれのメモリa〜lの内の8個のメ
モリに並列的にブロックデータの書込みを行うことで、
データの書込み速度や読出し速度が1/8に低下する。
このようにデータの書込み速度や読出し速度が大幅に低
下することで、メモリの駆動信号の低周波数化が行え、
インターリーブ回路の消費電力を低くすることができる
と共に、回路構成自体も簡単になり、小型にインターリ
ーブ回路を構成することができる。この場合、ここでは
メモリ211,212の分割数を畳込み符号化率に従っ
たものとしたので、畳込み符号化されたブロックデータ
の並列処理が良好に行われる。
【0074】なお、この第2の実施例では読出しアドレ
スをアドレス変換回路207により変換させてインター
リーブさせる処理を行うようにしたが、書込みアドレス
をアドレス変換してインターリーブ処理させるようにし
ても良い。また、インターリーブ処理を行うメモリはR
AMで構成させたが、レジスタとしても良い。また、ア
ドレス変換回路207はROMテーブルより構成するよ
うにしたが、演算処理によりアドレス変換を行うように
しても良い。また、書込みアドレス生成用のカウンタ2
06と読出しアドレス生成用のカウンタ205とは、共
用化させても良い。
【0075】また、この第2の実施例でもインターリー
ブ回路として説明したが、インターリーブされたデータ
を元に戻すデ・インターリーブ処理を行う場合にも、同
様の処理を行うように構成して、デ・インターリーブ処
理を行うメモリの記憶容量の削減及びメモリの書込み,
読出し速度の低速化を計ることができる。この場合に
は、各メモリ211,212にインターリーブされたバ
ーストデータを供給して、デ・インターリーブされたブ
ロックデータがメモリの出力側に得られるようにすれば
良く、具体的にはアドレス変換回路207で変換するア
ドレスを、インターリーブされたアドレスから元のブロ
ックデータのアドレスに変換する処理を行うようにすれ
ば良い。
【0076】ここで、この受信時のデ・インターリーブ
処理を行う場合のデータ例について説明すると、図7に
示すように、受信した(m+1)個のデータで構成され
る(k+1)個のバーストデータ列〔{u0(0),u0
(1),‥‥u0(m) },‥‥{Ck(0),Ck(1),‥‥Ck
(m) }〕が、デ・インターリーブ回路12でのデ・イン
ターリーブ処理により、2(n+1)個のブロックデー
タ列{u′(0),u′(1),‥‥u′(2n+1)}とされる。そ
して、ビタビ復号器13での符号化率1/2のビタビ復
号により、ソースデータ列{d(0),(1),‥‥d(n)
が生成される。
【0077】また、デ・インターリーブ処理とビタビ復
号とのインターフェースの切口となるビタビ復号に於け
るブランチメトリック計算回路の例を図8に示す。ここ
では、デ・インターリーブ回路から出力されるブロック
データ列{u′(0),u′(1),‥‥u′(2n+1)}を、端子
221を介してラッチ回路222,223に供給する。
このそれぞれのラッチ回路222,223では、それぞ
れ所定のタイミングで一次保持を行って、符号化の生成
多項式に対応するデータ列{u′(0),u′(2),‥‥u′
(2n)}及び{u′(1),u′(3),‥‥u′(2n+1)}を得
る。そして、符号化率に従って、2個のデータ{u′
(0),u′(1) },{u′(2),u′(3) },‥‥{u′
(2n),u′(2n+1)}を使用して各ブランチメトリック計
算回路231,232,233,234に供給して、対
応したブランチメトリックの計算を行う。
【0078】この場合、本実施例のデ・インターリーブ
処理を適用することで、畳込み符号化率に従って並列処
理が行われるので、ラッチ回路222,223でデータ
のラッチをすることなく、各ブランチメトリック計算回
路231〜234でブランチメトリック計算が可能にな
り、それだけビタビ復号器の構成を簡単にすることがで
きる。このように本実施例によると、デ・インターリー
ブ処理も良好に行われる。
【0079】次に、本発明の第3の実施例を図9〜図1
3を参照して説明する。
【0080】本例においては、図14,図15に示した
デジタル通信が行われる携帯電話機の受信系のチャンネ
ルデコーダ20内のデ・インターリーブ回路を図9に示
すように構成したもので、図14及び図15に対応する
部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0081】図9において、301はデクリプション回
路11(図15参照)が出力するバーストデータが供給
される端子を示し、この端子301に得られるバースト
データを、メモリ311〜318に供給する。この8個
のメモリ311〜318は、合計で2ブロック分のデー
タの記憶容量を有し、端子301に得られるバーストデ
ータの偶数番目のデータがメモリ311〜314に記憶
され、奇数番目のデータがメモリ315〜318に記憶
される。また本例においては、偶数番目のデータが記憶
されるメモリ311〜314への書込みアドレスを、順
次−16ずつオフセットさせると共に、奇数番目のデー
タが記憶されるメモリ315〜318への書込みアドレ
スを、順次{(−16)+(−32)}ずつオフセット
させる。
【0082】そして、アドレスカウンタ303から供給
されるアドレスデータによりそれぞれのメモリに書込ま
れるアドレス及びメモリから読出されるアドレスが制御
され、読出しアドレスの制御によりデータをデ・インタ
ーリーブさせる処理が行われる。この場合、アドレスカ
ウンタ303はゲート回路により構成され、このアドレ
スカウンタ303での書込みアドレス及び読出しアドレ
スの生成は、制御回路30の制御で行われる。そして、
各メモリ311〜318から読出されたデータをデータ
セレクタ302に供給し、このデータセレクタ302で
制御回路30の制御に基づいて選択された2系統のデー
タを、畳込み符号化されたブロックデータとして出力端
子304,305から後段の回路(図15のビタビ復号
器13)に供給して復号させる。
【0083】そして、本例の回路でのデ・インターリー
ブ処理を制御するために、バーストデータの供給に同期
して、制御回路30から各メモリ311〜318に直接
書込み,読出し制御信号を供給すると共に、データセレ
クタ302にも直接制御信号を供給する。
【0084】次に、本例のインターリーブ回路の動作を
説明する。まず、ここで設定されるインターリーブ方程
式を次式に示す。
【0085】
【数16】i(B,j)=C(n,k)
【数17】k=0,1,‥‥455
【数18】n=0,‥‥N,N+1,‥‥
【数19】B=B0 +4・n+k mod(4)
【数20】 j=2〔(49k)mod57〕+〔(k mod8)div4〕
【0086】この〔数16〕式〜〔数20〕式について
説明すると、〔数16〕式はn番目のブロックデータの
k番目のデータがB番目のバーストのj番目のデータに
なることを示す。また、〔数17〕式は1ブロックデー
タが0番目から455番目の456データで構成される
ことを示す。また、〔数18〕式はブロックデータの番
号を示す。また、〔数19〕式はインターリーブの深さ
が4で、n番目のブロックデータの4k,4k+1,4
k+2,4k+3番目のデータが、それぞれ4n,4n
+1,4n+2,4n+3番目のバーストに配置される
ことを示す。また、〔数20〕式は各バーストに配置さ
れるデータの位置を示す。
【0087】このインターリーブ方程式の設定により、
インターリーブされた各バーストデータを奇数番目のデ
ータと偶数番目のデータとに分割してみると、各バース
ト中に含まれるブロックデータは、8k番目と8k+4
番目、8k+1番目と8k+5番目、8k+2番目と8
k+6番目、8k+3番目と8k+7番目の位置が、そ
れぞれ−63オフセットした配置になり、各バーストデ
ータ間で4k,4k+1,4k+2,4k+3番目のデ
ータが、それぞれ−16ずつオフセットした配置にな
る。
【0088】このインターリーブ方程式の設定に基づい
た本例の回路の動作タイミングを図10を参照して説明
すると、端子301に得られるインターリーブされたバ
ーストデータ{i0(0),‥‥i0(113) },{i1(0),
‥‥i1(113) },{i2(0 ),‥‥i2(113) },{i
(0),‥‥i3(113) }の内で、偶数番目のデータ{i
(0),i0(2),‥‥i0(112) },{i1(0),i1(2),
‥‥i1(112) },{i2(0),i2(2),‥‥i
(112) },{i3(0),i3(2),‥‥i3(112) }のそ
れぞれ57個のデータ列を、図10のA〜Dに示すよう
に、メモリ311,312,313,314に順次記憶
させる。この場合、各メモリ311,312,313,
314への書込みアドレスを、順次−16ずつオフセッ
トさせる。
【0089】同様に、バーストデータの奇数番目のデー
タ{i0(1),i0(3),‥‥i0(113 ) },{i1(1),
(3),‥‥i1(113) },{i2(1),i2(3),‥‥i2
(113 ) },{i3(1),i3(3),‥‥i3(113) }のそれ
ぞれ57個のデータ列を、図10のE〜Hに示すよう
に、メモリ315,316,317,318に順次記憶
させる。この場合には、各メモリ315,316,31
7,318への書込みアドレスを、順次{(−16)+
(−32)}ずつオフセットさせる。
【0090】このように書込みアドレスを設定すること
で、ブロックデータのデータ番号8k,8k+1,‥‥
8k+7はそれぞれメモリ311〜318の同一アドレ
スに記憶されることになる。
【0091】そして、このように書込まれたデータの読
出しは、インターリーブパターンに従ってそれぞれ{C
(0),(7),‥‥C(8k)},{C(1),(8),‥‥
(8k+1)},‥‥{C(7),(15), ‥‥C(8k+7)}の順
で読出すように読出しアドレスをアドレスカウンタ30
3で作成して図10に示すように行われる。そして、デ
ータセレクタ302でブロックデータの偶数番目のブロ
ックデータ列{C(0),(2),‥‥C(112) }を、この順
序で出力端子304に供給すると共に、ブロックデータ
の奇数番目のブロックデータ列{C(1),(3),‥‥C
(113) }を、この順序で出力端子305に供給する。
【0092】この書込みと読出しの処理を、4バースト
データの入力毎に繰り返し行い、ブロックデータ列を生
成させる。
【0093】このようにデ・インターリーブ処理が行わ
れることで、8分割されたメモリ311〜318の書込
みアドレス及び読出しアドレスが全て同じになり、メモ
リのアドレス制御が簡単に行えるようになる。従って、
アドレスカウンタ303として簡単な論理ゲートで構成
できると共に、書込みアドレス生成用のカウンタと読出
しアドレス生成用のカウンタとを共用化することが簡単
になる。このため、デ・インターリーブ回路の回路規模
を小さくすることができると共に、消費電力を削減する
ことができる。
【0094】なお、上述実施例ではデ・インターリーブ
回路として説明したが、インターリーブ処理を行う場合
にも、同様の処理を行うようにすることで、インターリ
ーブ処理の制御系を簡単化することができる。この場合
には、各メモリ311〜318にブロックデータを供給
して、インターリーブされたバーストデータがメモリの
出力側に得られるようにすれば良い。
【0095】ここで、アドレスカウンタ303を臨む回
路構成の一例を図11に示す。この図11の例はデ・イ
ンターリーブ処理用のメモリとして、偶数ビットデータ
を記憶する2個のRAM421,422と奇数ビットデ
ータを記憶する2個のRAM423,424を使用する
ようにしたもので、制御回路30側から端子401にデ
ータ開始信号S11が得られ、端子402に書込み/読
出し制御信号が得られる。また、端子403にバースト
番号のデータS13が得られる。そして、データ開始信
号S11は1ビットカウンタ404で奇数ビットか偶数
ビットかの判別が行われ、判別信号S14が偶数ビット
用アドレスカウンタ410a及び奇数ビット用アドレス
カウンタ410bに供給される。また、バースト番号の
データS13は、偶数ビットの初期アドレスを設定する
セレクタ405aに供給されて、偶数ビット初期アドレ
スデータS15が生成されると共に、奇数ビットの初期
アドレスを設定するセレクタ405bに供給されて、奇
数ビット初期アドレスデータが生成される。
【0096】そして、偶数ビット用アドレスカウンタ4
10aは、アドレスデータを作成する2個の3ビットカ
ウンタ411,412と、両カウンタ411,412を
制御するセレクタ416と、論理ゲート413,41
4,415,417で構成され、データ開始信号S11
と偶数・奇数の判別信号S14と偶数ビット初期アドレ
スデータS15と書込み/読出し制御信号とが供給され
る。この場合、カウンタ411で上位3ビットのアドレ
スデータS16が作成され、カウンタ412で下位3ビ
ットのアドレスデータS19が作成される。
【0097】本例の構成の偶数ビット用アドレスカウン
タ410aによると、図12に示すように、上位3ビッ
トのアドレスデータS16(図12のF)は、下位3ビ
ットのアドレスデータS19(図12のI)が“0”以
外のときは“0”から“6”の繰り返しで、下位3ビッ
トのアドレスデータS19が“0”のときは“0”から
“7”に順次変化する。また、下位3ビットのアドレス
データS19は、上位3ビットのアドレスデータS16
が“0”に戻るときに1ずつ減っていく。このカウント
値の制御のために、3ビットカウンタ411のカウント
出力が“6”であることを論理ゲート413で検出(図
12のGの検出信号S17)すると共に、3ビットカウ
ンタ411のカウント出力が“7”であることを論理ゲ
ート414で検出(図12のHの検出信号S18)し、
また3ビットカウンタ412のカウント出力が“7”で
あることを論理ゲート415で検出(図12のJの検出
信号S20)する。このそれぞれの論理出力をセレクタ
416で選択することで、両カウンタの制御信号S21
(図12のK)が作成される。また、論理ゲート417
では、下位3ビットのアドレスデータS19が“6”
で、上位3ビットのアドレスデータS16が“2”のと
きに、各3ビットカウンタ411,412をリセットし
て“0”にする制御信号が作成される。なお、ここでの
カウンタデータ表示はヘキサ表示である。
【0098】そして、偶数ビット用アドレスカウンタ4
10aで作成されたアドレスデータをRAM421,4
22に供給し、端子406に得られるバーストデータの
RAM421,422への偶数ビットのデータの書込み
が行われる。
【0099】なお、奇数ビット用アドレスカウンタ41
0bも同様に構成され、端子406に得られるバースト
データのRAM423,424への奇数ビットのデータ
の書込みが制御される。但し、偶数ビット初期アドレス
データS15の代わりに奇数ビット初期アドレスデータ
が奇数ビット用アドレスカウンタ410bに供給され
る。
【0100】そして、各RAM421〜424からのデ
ータ読出しは、図13に示すようにシーケンシャル読出
しのためのアドレスデータが作成される。即ち、データ
の読出しタイミングでデータ開始信号S11(図13の
A)が供給されると、RAM421,422の読出しア
ドレス(図13のB,偶数ビットの場合)が作成され、
各アドレスカウンタ410a,410bでは“0”〜
“39”(ヘキサ表示)まで順次アドレスデータを作成
し、対応したRAM421,422又は423,424
に供給する。
【0101】このアドレスデータの供給により、各RA
M421〜424から図13のC〜Fに示すように記憶
データが読出され、データセレクタ407への選択信号
S26(図13のG)の供給で、RAM421,422
から読出しされたデータが交互に選択されて偶数データ
S27(図13のH)が作成されると共に、RAM42
3,424から読出されたデータが交互に選択されて奇
数データS28(図13のI)が作成され、両データS
27,S28が端子408,409からビタビ復号器側
に供給される。なお、RAM421から読出されるデー
タS22としては、ブロックデータ列{C(0),(2),
(8),(10), (16), ‥‥C(450) }となり、RAM4
22から読出されるデータS23としては、ブロックデ
ータ列{C(1),(3),(9),(11), (17), ‥‥C
(451) }となり、RAM423から読出されるデータS
24としては、ブロックデータ列{C(4),(6),
(12), (14), (20), ‥‥C(454) }となり、RAM
424から読出されるデータS25としては、ブロック
データ列{C(5),(7),(13), (15), (21), ‥‥
(455) }となる。
【0102】なお、ここではアドレスカウンタ303と
して図11に示すような論理ゲートで構成させるように
したが、ROMテーブルを使用してアドレスカウンタ3
03を構成させることもできる。この場合には、各メモ
リのアドレスが共通なので、ROMテーブルの変換デー
タを記憶する容量を従来の1/8に減らすことができ
る。
【0103】なお、上述各実施例で示したメモリの分割
数などの値は、それぞれの実施例で適用したインターリ
ーブ方程式や畳込み符号化率などの条件に基づいて最適
な値を選択したものであり、インターリーブ方程式など
の条件が変化した場合には、メモリの分割数なども変化
させた方が良好に処理できる場合もある。
【0104】また、上述各実施例では基地局と端末局
(携帯電話機)との間で通信を行う場合の伝送データの
インターリーブ回路及びデ・インターリーブ回路とした
が、他の装置に使用されるインターリーブ回路又はデ・
インターリーブ回路にも適用できることは勿論である。
【0105】
【発明の効果】本発明のインターリーブ回路によると、
インターリーブ処理されるメモリを複数の群に分けて、
メモリに書込んでから読出すまでの時間に応じて使用す
る群を分けたことで、メモリに書込んでから読出すまで
の時間が比較的短いデータが書込まれる群のメモリは、
短い周期で書込みと読出しを行うことが可能になり、そ
れだけこの群のメモリの容量を削減することができる。
【0106】また本発明のデ・インターリーブ回路によ
ると、デ・インターリーブ処理されるメモリを複数の群
に分けて、メモリに書込んでから読出すまでの時間に応
じて使用する群を分けたことで、メモリに書込んでから
読出すまでの時間が比較的短いデータが書込まれる群の
メモリは、短い周期で書込みと読出しを行うことが可能
になり、それだけこの群のメモリの容量を削減すること
ができる。
【0107】また本発明のインターリーブ回路による
と、インターリーブ処理用のメモリを畳込み符号化率に
従って複数の群に分割し、各群のメモリを並列的に使用
して、この各群のメモリから並列的に出力するようにし
たことで、畳込み符号化率に従った効率の良いメモリの
使用が行われ、それだけメモリの容量の削減やメモリ動
作の低速化を計ることができる。
【0108】またこの場合に、各群のメモリの書込みア
ドレス及び読出しアドレスを、同一アドレスとなるよう
に制御し、各群のメモリのアドレス制御が共通に行える
ようにしたことで、各メモリのアドレス制御が容易にで
き、インターリーブ処理の制御回路が簡単になる。
【0109】また本発明のデ・インターリーブ回路によ
ると、デ・インターリーブ処理用のメモリを畳込み符号
化率に従って複数の群に分割し、各群のメモリを並列的
に使用して、この各群のメモリから並列的に出力するよ
うにしたことで、畳込み符号化率に従った効率の良いメ
モリの使用が行われ、それだけメモリの容量の削減やメ
モリ動作の低速化を計ることができる。
【0110】またこの場合に、各群のメモリの書込みア
ドレス及び読出しアドレスを、同一アドレスとなるよう
に制御し、各群のメモリのアドレス制御が共通に行える
ようにしたことで、各メモリのアドレス制御が容易にで
き、デ・インターリーブ処理の制御回路が簡単になる。
【0111】また本発明のインターリーブ回路による
と、インターリーブの深さに応じてメモリを複数の群に
分割し、この各群のメモリの読出しアドレスが同一アド
レスとなるように制御することで、各群のメモリのアド
レス制御が共通に行えるようになり、メモリの分割数が
多い場合でもインターリーブ処理の制御回路が簡単にな
る。
【0112】またこの場合に、入力デジタルデータとし
て、畳込み符号化されたデータとし、この畳込み符号化
率に基づいた数の群にメモリを分割するようにしたこと
で、畳込み符号化されたデータのインターリーブ処理
が、簡単な制御で行える。
【0113】さらにこの場合に、分割された各群のメモ
リの内の少なくとも1群のメモリのアドレスに対して、
所定値をオフセットすることにより、各群で同一アドレ
スを生成させるようにしたことで、アドレスデータの生
成がオフセット処理だけで行え、簡単にアドレスデータ
を生成させることができる。
【0114】また本発明のデ・インターリーブ回路によ
ると、デ・インターリーブの深さに応じてメモリを複数
の群に分割し、この各群のメモリの読出しアドレスが同
一アドレスとなるように制御することで、各群のメモリ
のアドレス制御が共通に行えるようになり、メモリの分
割数が多い場合でもデ・インターリーブ処理の制御回路
が簡単になる。
【0115】またこの場合に、入力デジタルデータとし
て、畳込み符号化されたデータとし、この畳込み符号化
率に基づいた数の群にメモリを分割するようにしたこと
で、畳込み符号化されたデータのデ・インターリーブ処
理が、簡単な制御で行える。
【0116】さらにこの場合に、分割された各群のメモ
リの内の少なくとも1群のメモリのアドレスに対して、
所定値をオフセットすることにより、各群で同一アドレ
スを生成させるようにしたことで、アドレスデータの生
成がオフセット処理だけで行え、簡単にアドレスデータ
を生成させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す構成図である。
【図2】第1の実施例によるタイミング図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す構成図である。
【図4】第2の実施例によるタイミング図である。
【図5】第2の実施例の畳込み符号化状態とインターリ
ーブ状態を示す説明図である。
【図6】第2の実施例による畳込み符号器を示す構成図
である。
【図7】第2の実施例のビタビ復号状態とデ・インター
リーブ状態を示す説明図である。
【図8】第2の実施例のビタビ復号時のブランチメトリ
ック計算回路を示す構成図である。
【図9】本発明の第3の実施例を示す構成図である。
【図10】第3の実施例によるタイミング図である。
【図11】第3の実施例によるデ・インターリーブ回路
の回路図である。
【図12】図11に示すデ・インターリーブ回路の書込
み状態を示すタイミング図である。
【図13】図11に示すデ・インターリーブ回路の読出
し状態を示すタイミング図である。
【図14】携帯電話機の一例を示す構成図である。
【図15】図15の例のチャンネルエンコーダ及びチャ
ンネルデコーダの構成図である。
【図16】従来のインターリーブ回路の一例を示す構成
図である。
【図17】図16の例のインターリーブ状態を示すタイ
ミング図である。
【符号の説明】
30 制御回路 102 データセレクタ 104 書込みアドレス生成用カウンタ 105 読出しアドレス生成用カウンタ 106 アドレス変換回路 107 アドレスセレクタ 108 書込み/読出し制御回路 111,112,113 メモリ 203 データセレクタ 205 読出しアドレス生成用カウンタ 206 書込みアドレス生成用カウンタ 207 アドレス変換回路 208 アドレスセレクタ 209 書込み/読出し制御回路 211,212 メモリ 302 データセレクタ 303 アドレス生成用カウンタ 311,312,313,314,315,316,3
17,318 メモリ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロック化された入力デジタルデータ
    を、メモリに一旦記憶させて、このメモリからの読出し
    順序を書込み順序と変えることで、複数ブロックに跨が
    ってインターリーブさせてバーストデータとするインタ
    ーリーブ回路において、 上記メモリを少なくとも第1の群と第2の群とに分割
    し、 上記第1の群のメモリとして、上記入力デジタルデータ
    を上記メモリに書込んでから読出すまでの時間が比較的
    短いインターリーブ処理を行い、 上記第2の群のメモリとして、上記入力デジタルデータ
    を上記メモリに書込んでから読出すまでの時間が比較的
    長いインターリーブ処理を行うようにしたインターリー
    ブ回路。
  2. 【請求項2】 複数ブロックに跨がってインターリーブ
    されてバーストデータとされた入力デジタルデータを、
    メモリに一旦記憶させて、このメモリからの読出し順序
    を書込み順序と変えることで、元の順序のブロックデー
    タに復元するデ・インターリーブ回路において、 上記メモリを少なくとも第1の群と第2の群とに分割
    し、 上記第1の群のメモリとして、上記入力デジタルデータ
    を上記メモリに書込んでから読出すまでの時間が比較的
    短いデ・インターリーブ処理を行い、 上記第2の群のメモリとして、上記入力デジタルデータ
    を上記メモリに書込んでから読出すまでの時間が比較的
    長いデ・インターリーブ処理を行うようにしたデ・イン
    ターリーブ回路。
  3. 【請求項3】 畳込み符号化された入力デジタルデータ
    を、メモリに一旦記憶させて、このメモリからの読出し
    順序を書込み順序と変えることで、複数ブロックに跨が
    ってインターリーブさせてバーストデータとするインタ
    ーリーブ回路において、 上記メモリを上記畳込み符号化率に従って複数の群に分
    割し、各群のメモリを並列的に使用して、該各群のメモ
    リから並列的に出力するようにしたインターリーブ回
    路。
  4. 【請求項4】 上記各群のメモリの書込みアドレス及び
    読出しアドレスを、同一アドレスとなるように制御し、
    各群のメモリのアドレス制御が共通に行えるようにした
    請求項3記載のインターリーブ回路。
  5. 【請求項5】 複数ブロックに跨がってインターリーブ
    されてバーストデータとされると共に畳込み符号化され
    た入力デジタルデータを、メモリに一旦記憶させて、こ
    のメモリからの読出し順序を書込み順序と変えること
    で、元の順序のブロックデータに復元するデ・インター
    リーブ回路において、 上記メモリを上記畳込み符号化率に従って複数の群に分
    割し、各群のメモリを並列的に使用し、該各群のメモリ
    の出力を並列的に畳込み復号器に供給するようにしたデ
    ・インターリーブ回路。
  6. 【請求項6】 上記各群のメモリの書込みアドレス及び
    読出しアドレスを、同一アドレスとなるように制御し、
    各群のメモリのアドレス制御が共通に行えるようにした
    請求項5記載のデ・インターリーブ回路。
  7. 【請求項7】 ブロック化された入力デジタルデータ
    を、メモリに一旦記憶させて、このメモリからの読出し
    順序を書込み順序と変えることで、複数ブロックに跨が
    ってインターリーブさせてバーストデータとするインタ
    ーリーブ回路において、 上記インターリーブの深さに応じて上記メモリを複数の
    群に分割し、該各群のメモリの読出しアドレスが同一ア
    ドレスとなるように制御するインターリーブ回路。
  8. 【請求項8】 上記入力デジタルデータとして、畳込み
    符号化されたデータとし、 この畳込み符号化率に基づいた数の群に上記メモリを分
    割するようにした請求項7記載のインターリーブ回路。
  9. 【請求項9】 上記分割された各群のメモリの内の少な
    くとも1群のメモリのアドレスに対して、所定値をオフ
    セットすることにより、各群で同一アドレスを生成させ
    るようにした請求項7記載のインターリーブ回路。
  10. 【請求項10】 複数ブロックに跨がってインターリー
    ブされてバーストデータとされた入力デジタルデータ
    を、メモリに一旦記憶させて、このメモリからの読出し
    順序を書込み順序と変えることで、元の順序のブロック
    データに復元するデ・インターリーブ回路において、 上記インターリーブの深さに応じて上記メモリを複数の
    群に分割し、該各群のメモリの読出しアドレスが同一ア
    ドレスとなるように制御するデ・インターリーブ回路。
  11. 【請求項11】 上記入力デジタルデータとして、畳込
    み符号化されたデータとし、 この畳込み符号化率に基づいた数の群に上記メモリを分
    割するようにした請求項10記載のデ・インターリーブ
    回路。
  12. 【請求項12】 上記分割された各群のメモリの内の少
    なくとも1群のメモリのアドレスに対して、所定値をオ
    フセットすることにより、各群で同一アドレスを生成さ
    せるようにした請求項10記載のデ・インターリーブ回
    路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2294616A (en) * 1994-10-26 1996-05-01 Nokia Mobile Phones Ltd Data interleaving process for radio transmission
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