JPH0661706A - 周波数可変フィルタ - Google Patents
周波数可変フィルタInfo
- Publication number
- JPH0661706A JPH0661706A JP23520192A JP23520192A JPH0661706A JP H0661706 A JPH0661706 A JP H0661706A JP 23520192 A JP23520192 A JP 23520192A JP 23520192 A JP23520192 A JP 23520192A JP H0661706 A JPH0661706 A JP H0661706A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coupling
- input
- frequency
- cavity resonators
- resonators
- Prior art date
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ＵＨＦ帯無線機の高周波段に用いられる半同軸
空胴共振器フィルタの中心周波数を変えたときのバンド
幅，挿入損失の変化を軽減する。 【構成】空胴共振器１，５の間の結合板１４に設ける結
合窓１５の位置と、入出力結合ループ端子９，１０の位
置を、共振器１，５の長さに対する割合ａ：ｂがほぼ
７：３となるようにした。 【効果】共振器間の結合係数が中心周波数の変化に反比
例するため、バンド幅，損失が変化しない。
空胴共振器フィルタの中心周波数を変えたときのバンド
幅，挿入損失の変化を軽減する。 【構成】空胴共振器１，５の間の結合板１４に設ける結
合窓１５の位置と、入出力結合ループ端子９，１０の位
置を、共振器１，５の長さに対する割合ａ：ｂがほぼ
７：３となるようにした。 【効果】共振器間の結合係数が中心周波数の変化に反比
例するため、バンド幅，損失が変化しない。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ＵＨＦ帯無線機に用い
られる周波数可変フィルタに関するものである。
られる周波数可変フィルタに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】２００〜４００ＭＨｚのＵＨＦ帯無線通
信機の高周波段用バンドパスフィルタとして半同軸空胴
共振器を用いた周波数可変フィルタが用いられている。
このフィルタの次数ｎは一般にｎ≧２である。このよう
な無線機の運用周波数は２００〜４００ＭＨｚの範囲で
周波数を切換えて通信が行われる。従って、高周波段の
フィルタの中心周波数は運用周波数の切換えに応じて切
換えられる。フィルタの中心周波数を切換える方法は、
複数の半同軸空胴共振器の内部導体の空中軸部に金属棒
を挿入し、ガイドに螺合させてステッピングモータによ
り金属棒の挿入度合いを加減することによって行われ
る。また、各共振器間の電磁結合度は、隣接する共振器
の外部導体間に挿入された金属製結合板に設けられた穴
（これを結合窓という）の直径，大きさ，位置によって
設定されている。この結合窓の従来の位置は、共振器の
高さに対して外部導体と内部導体の短絡面（下面）側か
ら高さを７：３の割合に分割した位置に設けられてい
る。
信機の高周波段用バンドパスフィルタとして半同軸空胴
共振器を用いた周波数可変フィルタが用いられている。
このフィルタの次数ｎは一般にｎ≧２である。このよう
な無線機の運用周波数は２００〜４００ＭＨｚの範囲で
周波数を切換えて通信が行われる。従って、高周波段の
フィルタの中心周波数は運用周波数の切換えに応じて切
換えられる。フィルタの中心周波数を切換える方法は、
複数の半同軸空胴共振器の内部導体の空中軸部に金属棒
を挿入し、ガイドに螺合させてステッピングモータによ
り金属棒の挿入度合いを加減することによって行われ
る。また、各共振器間の電磁結合度は、隣接する共振器
の外部導体間に挿入された金属製結合板に設けられた穴
（これを結合窓という）の直径，大きさ，位置によって
設定されている。この結合窓の従来の位置は、共振器の
高さに対して外部導体と内部導体の短絡面（下面）側か
ら高さを７：３の割合に分割した位置に設けられてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
のフィルタは、中心周波数を切換えると通過帯域幅や挿
入損失も変化してしまう。図５は従来のフィルタ特性例
であり、中心周波数を２５０ＭＨｚ〜４００ＭＨｚの範
囲で、切換えたときの帯域特性を中心周波数をｆ0 とし
て重ね書きしたものである。図において、特性は中心
周波数ｆ0 ＝４００ＭＨｚ、特性はｆ0＝３５０ＭＨ
ｚ、特性はｆ0 ＝３００ＭＨｚ、特性はｆ0 ＝２５
０ＭＨｚのときを示す。図から判るように、中心周波数
ｆ0 が４００ＭＨｚの特性に対して、周波数が低くな
るにつれて通過帯域幅が狭くなり、ｆ0 ＝２５０ＭＨｚ
の特性との差が大きい。図示されていないが、帯域幅
が狭くなるにつれて挿入損失も増加する。そこでその対
策として従来は、共振器の無負荷Ｑを高くして欠点を補
っている。無負荷Ｑを高くすることは、すなわち、共振
器径を大きくするか、波長短縮率を小さくすることであ
る。従って、形状が大きくなってしまうという欠点があ
る。
のフィルタは、中心周波数を切換えると通過帯域幅や挿
入損失も変化してしまう。図５は従来のフィルタ特性例
であり、中心周波数を２５０ＭＨｚ〜４００ＭＨｚの範
囲で、切換えたときの帯域特性を中心周波数をｆ0 とし
て重ね書きしたものである。図において、特性は中心
周波数ｆ0 ＝４００ＭＨｚ、特性はｆ0＝３５０ＭＨ
ｚ、特性はｆ0 ＝３００ＭＨｚ、特性はｆ0 ＝２５
０ＭＨｚのときを示す。図から判るように、中心周波数
ｆ0 が４００ＭＨｚの特性に対して、周波数が低くな
るにつれて通過帯域幅が狭くなり、ｆ0 ＝２５０ＭＨｚ
の特性との差が大きい。図示されていないが、帯域幅
が狭くなるにつれて挿入損失も増加する。そこでその対
策として従来は、共振器の無負荷Ｑを高くして欠点を補
っている。無負荷Ｑを高くすることは、すなわち、共振
器径を大きくするか、波長短縮率を小さくすることであ
る。従って、形状が大きくなってしまうという欠点があ
る。
【０００４】本発明の目的は、上記の従来技術の問題点
である周波数切換に伴う帯域幅，挿入損失の変化を軽減
し、かつ、形状の大型化を排除した周波数可変フィルタ
を提供することにある。
である周波数切換に伴う帯域幅，挿入損失の変化を軽減
し、かつ、形状の大型化を排除した周波数可変フィルタ
を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の周波数可変フィ
ルタは、一端で外部導体と内部導体が短絡された短絡面
を有する複数の半同軸空胴共振器と、該複数の半同軸空
胴共振器の互いに隣接する外部導体間に電磁結合度を調
節する結合窓を有する結合板と、前記複数の半同軸空胴
共振器の入出力側の半同軸空胴共振器に設けられた入出
力結合ループ付き端子と、前記空胴共振器の他端から前
記内部導体の中空軸部に挿入加減可能の金属棒とを備え
て、該金属棒を挿入加減することにより所望の周波数範
囲にわたって中心周波数を変化設定することのできる周
波数可変フィルタにおいて、前記結合板の結合窓と前記
空胴共振器の入出力結合ループ付き端子の位置が、隣接
する空胴共振器間の結合係数が前記中心周波数の変化に
反比例するように前記空胴共振器の長さに対して前記短
絡面からほぼ７／１０になるような位置に設定されたこ
とを特徴とするものである。図３はフィルタの結合係数
の目標とする周波数特性図である。周波数可変フィルタ
において、周波数の変化に対する各共振器間の結合係数
の変化を図のように反比例するような構成にすれば、周
波数が変わっても通過帯域幅を常に一定にすることがで
きる。上記本発明の構成によって図３に示す目標特性を
達成することができた。以下実施例によって本発明を詳
細に説明する。
ルタは、一端で外部導体と内部導体が短絡された短絡面
を有する複数の半同軸空胴共振器と、該複数の半同軸空
胴共振器の互いに隣接する外部導体間に電磁結合度を調
節する結合窓を有する結合板と、前記複数の半同軸空胴
共振器の入出力側の半同軸空胴共振器に設けられた入出
力結合ループ付き端子と、前記空胴共振器の他端から前
記内部導体の中空軸部に挿入加減可能の金属棒とを備え
て、該金属棒を挿入加減することにより所望の周波数範
囲にわたって中心周波数を変化設定することのできる周
波数可変フィルタにおいて、前記結合板の結合窓と前記
空胴共振器の入出力結合ループ付き端子の位置が、隣接
する空胴共振器間の結合係数が前記中心周波数の変化に
反比例するように前記空胴共振器の長さに対して前記短
絡面からほぼ７／１０になるような位置に設定されたこ
とを特徴とするものである。図３はフィルタの結合係数
の目標とする周波数特性図である。周波数可変フィルタ
において、周波数の変化に対する各共振器間の結合係数
の変化を図のように反比例するような構成にすれば、周
波数が変わっても通過帯域幅を常に一定にすることがで
きる。上記本発明の構成によって図３に示す目標特性を
達成することができた。以下実施例によって本発明を詳
細に説明する。
【０００６】
【実施例】図１は本発明の実施例の要部を示す構造図で
あり、縦断面図（Ａ）とＡ−Ａ横断面図（Ｂ）及び部分
側面図（Ｃ）である。この実施例は次数ｎ＝２の２段フ
ィルタである。図において、１，５は半同軸空胴共振
器、２，６は外部導体、３，７は内部導体、４，８は短
絡面である。９，１０は入出力端子であり、例えば５０
Ωのラインインピーダンスと整合させるコの字状の入出
力結合ループ１６が設けられている。１１，１２は中心
周波数切換設定用の金属棒であり、空胴共振器１，５の
それぞれの内部導体３，７内の中空軸部に挿入され、ガ
イド１３と螺合して挿入度が変えられる。１４は２つの
空胴共振器１と５の間に挟持されている結合板であり、
（Ｂ）図に示すようにねじ止めされ、（Ｃ）図に示すよ
うに結合窓１５が設けられている。従来の結合窓１５は
共振器の長さを３：７（＝ａ：ｂ）に分割した位置に設
けられていたが、本発明ではａ：ｂ＝７：３の位置に設
け、かつ、入出力の結合ループ付き端子９，１０の位置
も結合窓１５の位置と同じ割合の位置に設けたことが重
要な特徴である。尚、図１のガイド１３の保持機構、金
属棒１１，１２の駆動機構、およびフィルタの金属シー
ルドケースは図示を省略した。
あり、縦断面図（Ａ）とＡ−Ａ横断面図（Ｂ）及び部分
側面図（Ｃ）である。この実施例は次数ｎ＝２の２段フ
ィルタである。図において、１，５は半同軸空胴共振
器、２，６は外部導体、３，７は内部導体、４，８は短
絡面である。９，１０は入出力端子であり、例えば５０
Ωのラインインピーダンスと整合させるコの字状の入出
力結合ループ１６が設けられている。１１，１２は中心
周波数切換設定用の金属棒であり、空胴共振器１，５の
それぞれの内部導体３，７内の中空軸部に挿入され、ガ
イド１３と螺合して挿入度が変えられる。１４は２つの
空胴共振器１と５の間に挟持されている結合板であり、
（Ｂ）図に示すようにねじ止めされ、（Ｃ）図に示すよ
うに結合窓１５が設けられている。従来の結合窓１５は
共振器の長さを３：７（＝ａ：ｂ）に分割した位置に設
けられていたが、本発明ではａ：ｂ＝７：３の位置に設
け、かつ、入出力の結合ループ付き端子９，１０の位置
も結合窓１５の位置と同じ割合の位置に設けたことが重
要な特徴である。尚、図１のガイド１３の保持機構、金
属棒１１，１２の駆動機構、およびフィルタの金属シー
ルドケースは図示を省略した。
【０００７】図２は本発明による周波数可変フィルタの
選択特性例図である。図５同様、中心周波数ｆ0 を４０
０ＭＨｚ〜２５０ＭＨｚにしたときの特性を重ね書きし
てあり、中心周波数ｆ0 を変えても通過帯域幅が変化し
ないことを示している。挿入損失もほぼ一定の値を示す
ことが確認された。
選択特性例図である。図５同様、中心周波数ｆ0 を４０
０ＭＨｚ〜２５０ＭＨｚにしたときの特性を重ね書きし
てあり、中心周波数ｆ0 を変えても通過帯域幅が変化し
ないことを示している。挿入損失もほぼ一定の値を示す
ことが確認された。
【０００８】図４は結合窓１５を有する結合板１４によ
る共振器間の結合係数の周波数特性例図であり、結合窓
１５の直径φ＝３０ｍｍ一定として、結合窓１５の位置
ａ：ｂを従来の場合（３：７）と、本発明の場合
（７：３）、及びその中間の場合（５：５）について
比較している。図から判るように、本発明の場合の目
標特性とほぼ一致している。
る共振器間の結合係数の周波数特性例図であり、結合窓
１５の直径φ＝３０ｍｍ一定として、結合窓１５の位置
ａ：ｂを従来の場合（３：７）と、本発明の場合
（７：３）、及びその中間の場合（５：５）について
比較している。図から判るように、本発明の場合の目
標特性とほぼ一致している。
【０００９】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明を実
施することにより、以下の効果を得ることができた。 （１） 必要以上に無負荷Ｑを高くせずに済むので、小
形化できる。 （２） 結合窓と入出力結合ループとを同じ割合（７：
３）の位置に設けることにより、所望の範囲の周波数帯
にわたって一定のバンド幅を実現することができる。 （３） 有極化構成をとる場合、定バンドであるとその
極の位置が全周波数帯で変化せず、均一な特性が得られ
る。
施することにより、以下の効果を得ることができた。 （１） 必要以上に無負荷Ｑを高くせずに済むので、小
形化できる。 （２） 結合窓と入出力結合ループとを同じ割合（７：
３）の位置に設けることにより、所望の範囲の周波数帯
にわたって一定のバンド幅を実現することができる。 （３） 有極化構成をとる場合、定バンドであるとその
極の位置が全周波数帯で変化せず、均一な特性が得られ
る。
【図１】本発明の実施例の要部を示す構造図である。
【図２】本発明の選択特性例図である。
【図３】結合係数の目標周波数特性例図である。
【図４】従来と本発明の結合係数／周波数特性図であ
る。
る。
【図５】従来の選択特性例図である。
１，５ 半軸空胴共振器 ２，６ 外部導体 ３，７ 内部導体 ４，８ 短絡面 ９，１０ 入出力結合ループ付き端子 １１，１２ 金属棒 １３ ガイド １４ 結合板 １５ 結合窓 １６ 入出力結合ループ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０３Ｊ 3/08 8523−5Ｋ
Claims (1)
- 【請求項１】 一端で外部導体と内部導体が短絡された
短絡面を有する複数の半同軸空胴共振器と、該複数の半
同軸空胴共振器の互いに隣接する外部導体間に電磁結合
度を調節する結合窓を有する結合板と、前記複数の半同
軸空胴共振器の入出力側の半同軸空胴共振器に設けられ
た入出力結合ループ付き端子と、前記空胴共振器の他端
から前記内部導体の中空軸部に挿入加減可能の金属棒と
を備えて、該金属棒を挿入加減することにより所望の周
波数範囲にわたって中心周波数を変化設定することので
きる周波数可変フィルタにおいて、 前記結合板の結合窓と前記空胴共振器の入出力結合ルー
プ付き端子の位置が、隣接する空胴共振器間の結合係数
が前記中心周波数の変化に反比例するように前記空胴共
振器の長さに対して前記短絡面からほぼ７／１０になる
ような位置に設定されたことを特徴とする周波数可変フ
ィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23520192A JP2639874B2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 周波数可変フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23520192A JP2639874B2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 周波数可変フィルタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0661706A true JPH0661706A (ja) | 1994-03-04 |
| JP2639874B2 JP2639874B2 (ja) | 1997-08-13 |
Family
ID=16982579
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23520192A Expired - Fee Related JP2639874B2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | 周波数可変フィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2639874B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6499642B1 (en) | 1999-03-04 | 2002-12-31 | Max Co., Ltd. | Magazine mechanism for nailing machine |
| US7439828B2 (en) | 2005-01-11 | 2008-10-21 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Tunable filter, duplexer and communication apparatus |
| JP2009038697A (ja) * | 2007-08-03 | 2009-02-19 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 無停波型アンテナ切替装置 |
| KR101137438B1 (ko) * | 2010-10-26 | 2012-04-20 | 주식회사 이너트론 | 회전가능한 도체판이 구비된 튜너블 필터 |
-
1992
- 1992-08-12 JP JP23520192A patent/JP2639874B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6499642B1 (en) | 1999-03-04 | 2002-12-31 | Max Co., Ltd. | Magazine mechanism for nailing machine |
| US6626345B2 (en) | 1999-03-04 | 2003-09-30 | Max Co., Ltd. | Magazine mechanism for nailing machine |
| US6655572B2 (en) | 1999-03-04 | 2003-12-02 | Max Co., Ltd. | Magazine mechanism for nailing machine |
| US7439828B2 (en) | 2005-01-11 | 2008-10-21 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Tunable filter, duplexer and communication apparatus |
| JP2009038697A (ja) * | 2007-08-03 | 2009-02-19 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 無停波型アンテナ切替装置 |
| KR101137438B1 (ko) * | 2010-10-26 | 2012-04-20 | 주식회사 이너트론 | 회전가능한 도체판이 구비된 튜너블 필터 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2639874B2 (ja) | 1997-08-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |