JPH0661414A - 半導体集積回路装置の温度異常検出回路 - Google Patents

半導体集積回路装置の温度異常検出回路

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JPH0661414A
JPH0661414A JP20879392A JP20879392A JPH0661414A JP H0661414 A JPH0661414 A JP H0661414A JP 20879392 A JP20879392 A JP 20879392A JP 20879392 A JP20879392 A JP 20879392A JP H0661414 A JPH0661414 A JP H0661414A
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JP
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temperature
circuit
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detection circuit
semiconductor integrated
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JP20879392A
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Yoshiyuki Ishii
義行 石井
Koji Kobayashi
浩二 小林
Hideki Nishikawa
秀樹 西川
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体集積回路装置の温度異常を容易に検出
し、精度の高い温度設定が可能とされる半導体集積回路
装置の温度異常検出回路を提供する。 【構成】 半導体集積回路装置の半導体チップ上に形成
され、半導体チップの異常な温度上昇を検出し、異常温
度時に温度異常信号を出力する温度異常検出回路であっ
て、温度の状態を出力する温度検出回路11と、設計お
よび製造段階で設定された温度設定回路12と、温度検
出回路11と温度設定回路12の出力の比較回路13
と、精度が低下する場合の補正回路とから構成されてい
る。そして、温度検出回路11が設定温度以上になった
時に、温度検出回路11と温度設定回路12の温度の変
化による出力の変化係数の違いによって両回路11,1
2の出力差が大きくなり、比較回路13から温度異常信
号の割込み信号が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置の
温度検出技術に関し、特に冷却系の故障などの原因で半
導体集積回路装置の異常な温度上昇を検出し、異常温度
による半導体集積回路の故障を防ぎ、保護することが可
能とされる半導体集積回路装置の温度異常検出回路に適
用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、半導体集積回路装置におい
て、消費電力を高めることにより速度を速くしている高
速用半導体集積回路では、冷却系が故障すると瞬時に温
度が上昇する。これは、システム全体に大きな影響を与
えることにつながるため、温度異常時に瞬時に異常を検
出することが課題となっている。
【0003】そこで、電気的に温度を検出する方法とし
て、たとえば温度ヒューズやサーモスタット、熱電対を
使用する方法、または半導体集積回路装置のチップ上に
設けたダイオードやトランジスタなどの素子特性が変化
することを利用してチップの温度を検出する方法、さら
にその応用として半導体集積回路装置のチップ上の設定
温度時の素子特性を半導体集積回路で記憶させ、素子の
出力と回路により記憶された出力との双方を比較して異
常温度を検出する方法などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のよう
な従来技術においては、半導体集積回路の保護を目的に
適用した場合、それぞれに次のような問題点がある。
【0005】(1).温度ヒューズを使用する方法は、保護
装置が作動する毎にヒューズを取替える必要があること
と、感熱部を半導体チップに接触させる必要があるた
め、ヒューズを取替える工程には、パッケージの開封
後、ヒューズ交換、再封止の工程となる。
【0006】これでは、半導体集積回路装置自体を取替
えるコストと比べて安くならない。その上、バイメタル
は感熱部の熱膨張を利用するため、機械的に稼働可能な
状態で半導体チップ上に熱的に安定した状態に接触させ
続けることは困難である。
【0007】(2).熱電対を使用する方法は、半導体チッ
プに接触させた感熱部と正確な温度を知ることのできる
温度定点との間を配線する必要があり、そのために実装
密度の低下やコスト増を招くことになる。
【0008】このように、上記(1) の温度ヒューズを使
用する方法、上記(2) の熱電対を使用する方法では、実
装上、新たな工程が必要となる。
【0009】(3).半導体集積回路装置のチップ上に設け
たダイオードなどの素子特性の温度変化を利用する方法
は、上記のような工程が増えることはないものの、素子
特性が温度変化だけでなく製造条件によってもばらつく
ため、半導体チップの1個1個について作動温度を校正
する必要がある。
【0010】(4).半導体集積回路チップの温度異常を検
出する方法(たとえば特開昭63−128276号公
報)は、校正を容易にし、図4に示すような温度の状態
を出力する温度検出回路1の出力Va と、温度特性の違
う回路の出力Vb とをモニタ用端子で観測することによ
り行うものである。
【0011】すなわち、割込み信号を出力すべき温度の
時に、温度検出回路1の出力Vc をVa と同じ値になる
ように書込み端子によって抵抗値を変更することによっ
て電圧を分圧する。そして、この温度検出回路1と記憶
回路2との出力を比較回路3で比較することにより、異
常温度時に割込み信号を出力する方法である。
【0012】しかしながら、この方法では、記憶回路2
に変化量の違う同タイプの温度検出回路1の出力を使用
しているため、温度による変化量は、 ΔVa /ΔT<ΔVc /ΔT<0 であるため、温度による変化の傾きが同じとなるため、
設定温度付近では双方の出力の差は少なくなる。従っ
て、比較回路3の微妙な特性の変化がばらつくことに伴
い、温度異常時の割込み信号が出力される時の温度にば
らつきが生じ、また温度を記憶する際には、半導体チッ
プの温度が判る環境に入れる必要がある。
【0013】以上のように、従来の電気的に温度を検出
する方法においては、それぞれに実装上の工程増、素子
特性のばらつき、回路特性の変化などが問題となり、精
度の高い温度検出ができないという問題がある。
【0014】そこで、本発明の目的は、半導体集積回路
装置の温度異常を容易に検出し、精度の高い温度設定を
行うことができる半導体集積回路装置の温度異常検出回
路を提供することにある。
【0015】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0017】すなわち、本発明の半導体集積回路装置の
温度異常検出回路は、半導体集積回路装置の異常な温度
上昇を検出し、異常温度時に論理的に意味のある温度異
常信号を出力する半導体集積回路装置の温度異常検出回
路であって、半導体チップ上に設けられ、温度の変化に
より出力が変化する温度検出回路と、設定温度時の温度
検出回路の出力を算出し、設計および製造段階で、算出
した出力と同じレベルの出力になるように定電流回路と
抵抗を利用して設定した温度設定回路と、温度検出回路
の出力と温度設定回路の出力を比較し、半導体チップが
設定温度以上の温度の状態にあるときに温度異常信号を
出力する比較回路とを備えるものである。
【0018】
【作用】前記した半導体集積回路装置の温度異常検出回
路によれば、温度検出回路、温度設定回路および比較回
路が備えられることにより、温度検出回路と温度設定回
路の温度の変化による出力の変化係数の違いによって設
定温度以外の温度で温度検出回路と温度設定回路の出力
差を大きくすることができる。
【0019】これにより、比較回路の回路特性のばらつ
きなどに影響されることなく、検出精度の高い温度異常
信号を出力することができる。
【0020】また、温度設定回路の出力を製造後に変更
可能とすることにより、温度設定回路の電流量の変化に
よって温度設定回路の出力を変化させ、製造ばらつきな
どの影響を除き、設定温度の補正を行うことができる。
【0021】さらに、温度設定回路における定電流回路
の構成上、電流量の変化が困難な場合には、補正回路を
設けることにより抵抗値を変化可能とすることができ
る。
【0022】
【実施例】図1は本発明の一実施例である半導体集積回
路装置の温度異常検出回路を示すブロック図、図2は本
実施例の温度異常検出回路の構成図、図3は図2に補正
回路を追加した場合の構成図である。
【0023】まず、図1により本実施例の半導体集積回
路装置の温度異常検出回路の構成を説明する。
【0024】本実施例の温度異常検出回路は、たとえば
半導体集積回路装置の半導体チップ上に形成され、半導
体チップの異常な温度上昇を検出し、異常温度時に温度
異常信号を出力する温度異常検出回路とされ、温度の状
態を出力する温度検出回路11と、設計および製造段階
で設定された温度設定回路12と、温度検出回路11と
温度設定回路12の出力の比較回路13と、精度が低下
する場合の補正回路14とから構成されている。
【0025】そして、設定温度以上の温度状態、すなわ
ち温度検出回路11が設定温度になった時、または設定
温度に近づいた時に比較回路13から温度異常信号の割
込み信号(INT)が出力される。すなわち、温度検出
回路11と温度設定回路12の温度の変化による出力の
変化係数の違いが利用され、設定温度以外の温度で温度
検出回路11と温度設定回路12の出力差が大きくなる
ことにより比較回路13の設定温度の検出精度が向上さ
れるようになっている。
【0026】温度検出回路11は、たとえば図2に示す
ようにダイオードの順方向降下電圧の温度依存性などの
温度特性が利用され、温度の変化により温度に依存する
信号が出力される。
【0027】温度設定回路12は、たとえば定電流回路
と抵抗が利用され、設定温度時の温度検出回路11の出
力が算出され、設計および製造段階で、算出された出力
と同じレベルの出力になるように設定される。
【0028】比較回路13は、温度検出回路11の出力
と温度設定回路12の出力が比較され、半導体チップが
設定温度以上の温度の状態にあるときに温度異常信号が
出力される。
【0029】補正回路14は、たとえば製造ばらつきな
どによって精度が低下する場合に、割込み信号が出力さ
れる温度に誤差ができるので、温度設定回路12におけ
る定電流回路の構成上、温度設定回路12の電流量の変
化が困難な場合に抵抗値が変化可能とされる。
【0030】次に、本実施例の作用について、始めに温
度異常検出動作を説明する。
【0031】まず、ダイオードの順方向降下電圧の温度
特性を利用した温度検出回路11の出力は、温度が高く
なることによって出力電圧は低くなる。一方、温度設定
回路12では、定電流回路と抵抗によって構成されるた
め、その出力は電流値と抵抗値が変化しない限り一定と
なる。
【0032】この場合に、定電流回路はトランジスタと
抵抗で構成され、従って定電流回路の電流値は、印加電
圧値(Vee,Vbb)の差からトランジスタのベース、エ
ミッタ間の電圧値Vbeを引いた電圧値と、抵抗値Rで決
定される。
【0033】よって、電流値If は、 If =(Vee−Vbb−Vbe)/R となる。
【0034】また、温度設定回路12の出力電圧値Vf
は、 Vf =If ×Rf =(Vee−Vbb−Vbe)×Rf /R となる。
【0035】さらに、抵抗値も温度に依存するが、同プ
ロセスにおいて作成された抵抗は、温度による変化率が
ほぼ等しいのでRf /Rは一定となる。これにより、設
定温度の電圧値Vfは、抵抗の温度特性によって影響を
受けない。
【0036】しかし、トランジスタのベース、エミッタ
間の電圧値Vbeは温度に依存するため、温度設定回路1
2の電圧値Vf は温度により(−Vbe)×Rf /Rだけ
変化する。また、温度検出回路11にも同様の定電流回
路を使用しているが、ダイオードの電流特性は電圧に対
して指数的に変化するので、定電流回路の電流変化量に
はほとんど影響を受けない。
【0037】そこで、本実施例における温度検出回路1
1と温度設定回路12の出力は、設定温度より低い温度
のときには温度検出回路11の電圧値Ve が温度設定回
路12の電圧値Vf より低い状態にある。一方、設定温
度を超えると、温度設定回路12の電圧値Vf が温度検
出回路11の電圧値Ve より高くなる。
【0038】これにより、この2つの電圧値Vf ,Ve
を比較し、温度設定回路12の電圧値Vf が温度検出回
路11の電圧値Ve を超えるか、または超えそうになっ
たときに比較回路13により割込み信号を出力する。
【0039】次に、製造ばらつきなどによって精度が低
下する場合に割込み信号が出力される温度に誤差ができ
るので、それを補正する方法について説明する。
【0040】この補正には、抵抗値を変更する方法と電
流量を変更する方法があり、定電流回路の電流値が変化
できない場合には抵抗値で補正する。
【0041】この抵抗値で補正する方法は、たとえば検
査工程内の恒温槽を使用する検査時など、半導体チップ
の温度が半導体集積回路装置外で確認できる環境下で、
補正回路14にて温度設定回路12の設定温度を補正す
れば、設定温度時の特性ばらつきなどは除外できること
になる。また、温度設定回路12には温度検出回路11
を使用しない構成のため、比較回路13が割込み信号を
出力する温度は従来の回路より設定値に近い温度で出力
される。
【0042】たとえば、図3に示すような回路構成の補
正回路14を使用し、温度設定回路12の出力は温度設
定回路12と補正回路14の抵抗値の合計で決定される
ことになる。すなわち、補正回路14の全体の抵抗値
は、割込み信号を出力する温度のばらつきを補正できる
範囲になっている必要がある。
【0043】本実施例の補正の場合は、温度検出回路1
1の温度特性と共に温度設定回路12も温度特性を持っ
ているため、双方の特性を補正する必要がある。
【0044】そこで、補正回路14の抵抗値を考慮し、
補正回路14の抵抗値をRg とすると、温度設定回路1
2の出力電圧値Vfgは、 Vfg=Ifg×(Rf +Rg )=(Vee−Vbb−Vbe)×(Rf +Rg )/R となる。
【0045】また、補正回路14の抵抗値Rg は、図3
の電圧値Ve ,Vfgの電圧をモニタ端子で観測し、Ve
とVfg が一致するような抵抗の組合せで補正用端子に
電圧を加え、ヒューズを切ることで抵抗値Rg を設定で
きる。なお、これらの端子は温度補正時のみ必要となる
ので、温度設定時か否かを設定する信号ピンを設ければ
他のピンと共用することができる。
【0046】続いて、電流値を変化させて補正する方法
は、定電流回路の構成によって異なるが、定電流回路の
電流値の設定精度で補正可能となる。たとえば、図2の
回路構成で補正可能であり、温度設定回路12の電流値
If と出力電圧値Vf は、 If =(Vee−Vbb−Vbe)/R Vf =(Vee−Vbb−Vbe)×Rf /R であり、設定温度時にトランジスタのベース、エミッタ
間の電圧値Vbeは一定となるから、(Vee−Vbb)の電
圧差の変化で電流値が変更できる。
【0047】これにより、電流値が変化することによっ
て温度設定回路12の出力電圧値Vf も変化するため、
電圧差を変更すれば補正が可能となる。
【0048】従って、本実施例の半導体集積回路装置の
温度異常検出回路によれば、温度検出回路11と温度設
定回路12の温度の変化による出力の変化係数の違いに
より、設定温度以外の温度で温度検出回路11と温度設
定回路12の出力差を大きくし、検出精度の高い温度異
常信号を出力することができる。
【0049】この場合に、温度設定回路12の電流量を
変化させたり、または抵抗値の変化可能な補正回路14
を設けることにより、製造ばらつきなどの影響を除き、
設定温度を補正することができる。
【0050】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0051】たとえば、本実施例の補正回路14につい
ては、ヒューズを用いた場合について説明したが、本発
明は前記実施例に限定されるものではなく、ヒューズの
代わりにトランジスタなどの電気的なスイッチング素子
を用いる場合についても広く適用可能である。
【0052】このように、スイッチの機能を有するもの
を使用すれば、設定温度がずれた場合に再度設定可能と
なり、またスイッチのON/OFFの記憶については、
不揮発性のメモリなどを使用すれば記憶可能となる。さ
らに、補正する精度は抵抗の数が多いほど向上する。
【0053】また、温度設定回路12の抵抗値も補正回
路14と同様に変更可能な構成にすれば、設定温度も変
更可能となり、この場合は温度設定回路12の抵抗値で
温度の大まかな設定をし、補正回路14の抵抗値で厳密
な設定をする。また、補正回路14を複数設ければ、温
度の補正範囲を広くすることも、厳密な補正をすること
も可能となる。
【0054】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0055】(1).半導体チップ上に設けられ、温度の変
化により出力が変化する温度検出回路と、設定温度時の
温度検出回路の出力を算出し、設計および製造段階で、
算出した出力と同じレベルの出力になるように定電流回
路と抵抗を利用して設定した温度設定回路と、温度検出
回路の出力と温度設定回路の出力を比較し、半導体チッ
プが設定温度以上の温度の状態にあるときに温度異常信
号を出力する比較回路とを備えることにより、温度検出
回路と温度設定回路の温度の変化による出力の変化係数
の違いによって設定温度以外の温度で温度検出回路と温
度設定回路の出力差を大きくすることができるので、比
較回路の回路特性のばらつきなどに影響されることな
く、検出精度の高い温度異常信号の出力が可能となる。
【0056】(2).前記(1) により、温度設定回路の出力
を製造後に変更可能とすることにより、温度設定回路の
電流量の変化によって温度設定回路の出力を変化させる
ことができるので、製造ばらつきなどの影響を除き、設
定温度の補正が可能となる。
【0057】(3).前記(1) により、温度設定回路におけ
る定電流回路の構成上、電流量の変化が困難な場合に
は、抵抗値を変化可能とする補正回路を設けることによ
り、前記(2) と同様に設定温度の補正により精度の高い
温度設定が可能となる。
【0058】(4).前記(1) により、補正を必要としない
条件下では、設計段階で温度が設定できるので、製造後
の校正を必要とすることのない温度異常検出回路を得る
ことができる。
【0059】(5).前記(1) 〜(3) により、半導体集積回
路装置の温度異常を容易に検出することができ、設定温
度の補正により高精度な温度設定が可能とされる半導体
集積回路装置の温度異常検出回路を得ることができる。
【0060】(6).前記(1) 〜(3) により、半導体集積回
路装置内の温度異常検出回路の面積を増加させる必要も
なく、温度異常の検出精度の向上が可能とされる半導体
集積回路装置の温度異常検出回路を得ることができる。
【0061】(7).前記(1) 〜(3) により、半導体集積回
路装置の異常な温度上昇を検出し、異常温度による半導
体集積回路の故障を防ぎ、保護することが可能とされる
半導体集積回路装置の温度異常検出回路を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体集積回路装置の
温度異常検出回路を示すブロック図である。
【図2】本実施例の温度異常検出回路を示す構成図であ
る。
【図3】本実施例の温度異常検出回路において、図2に
補正回路を追加した場合の構成図である。
【図4】従来技術の一例である半導体集積回路装置の温
度異常検出回路を示す構成図である。
【符号の説明】
1 温度検出回路 2 記憶回路 3 比較回路 11 温度検出回路 12 温度設定回路 13 比較回路 14 補正回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 秀樹 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所神奈川工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体集積回路装置の異常な温度上昇を
    検出し、異常温度時に論理的に意味のある温度異常信号
    を出力する半導体集積回路装置の温度異常検出回路であ
    って、半導体チップ上に設けられ、温度の変化により出
    力が変化する温度検出回路と、設定温度時の前記温度検
    出回路の出力を算出し、設計および製造段階で、算出し
    た出力と同じレベルの出力になるように定電流回路と抵
    抗を利用して設定した温度設定回路と、前記温度検出回
    路の出力と前記温度設定回路の出力を比較し、前記半導
    体チップが設定温度以上の温度の状態にあるときに温度
    異常信号を出力する比較回路とを備え、前記温度検出回
    路と前記温度設定回路の温度の変化による出力の変化係
    数の違いにより、設定温度以外の温度で前記温度検出回
    路と前記温度設定回路の出力差を大きくして前記比較回
    路から温度異常信号を出力することを特徴とする半導体
    集積回路装置の温度異常検出回路。
JP20879392A 1992-08-05 1992-08-05 半導体集積回路装置の温度異常検出回路 Withdrawn JPH0661414A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007173885A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Alaxala Networks Corp ネットワーク中継装置の寿命管理方式
JP2010112745A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Rohm Co Ltd 半導体装置
US7961446B2 (en) 2005-09-16 2011-06-14 Rohm Co., Ltd. Temperature protection circuit, power supply, and electronic device

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