JPH066139Y2 - 自動ワインダーにおけるボビン供給装置 - Google Patents

自動ワインダーにおけるボビン供給装置

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JPH066139Y2
JPH066139Y2 JP1990097165U JP9716590U JPH066139Y2 JP H066139 Y2 JPH066139 Y2 JP H066139Y2 JP 1990097165 U JP1990097165 U JP 1990097165U JP 9716590 U JP9716590 U JP 9716590U JP H066139 Y2 JPH066139 Y2 JP H066139Y2
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富男 合志
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京南工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は自動ワインダーにおけるボビン供給装置に関す
る。
〔従来の技術〕
自動ワインダーにおいて巻取られて空になったボビンに
代えて、満巻の精紡ボビン(以下単にボビンと称す)を
ワインディングユニットに供給することは公知である。
ある場合には綾振ドラム、スラブキャッチャー、巻取管
および巻取管支持クレードル等によって構成されるワイ
ンディングユニットが巡回し、ある場合にはワインディ
ングユニットが固定されるが、いずれの場合において
も、巻上げられたボビンに代えて満巻のボビンを直ちに
交換すべくマガジン内にボビンを準備しておくことが行
われる。マガジン内へのボビンの供給は人手によること
も自動的に行うことも既に各種提案されている。
本考案はワインディングユニットが固定式であり、各ワ
インディングユニットがボビン貯留用のマガジンを備え
ているような自動ワインダーに好適である自動ボビン供
給装置に関する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記マガジンを備えたワインディングユニットへボビン
を自動的に供給する際に重要なことは、高速ワインダー
の出現に伴い、ワインダーの糸処理能力に追従し得るボ
ビン供給能力があること、またマガジンへ供給されたボ
ビンの糸端を、ワインディングユニットにおける糸継ぎ
動作に好都合な位置に準備しておくこと、即ちマガジン
中心の糸端保持用パイプに糸端を挿入しておくこと、さ
らには、既設工場のワインダーを改造することなく、ボ
ビン供給装置を設置可能であること等が要望されてい
る。
本考案は上記問題を解決し得るボビン供給装置を提供す
ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、ワインディングユニットに沿って移動するボ
ビン供給台車と、ワインディングユニットに沿ってボビ
ンを搬送するボビン搬送路とを設け、上記ボビン供給台
車にはボビン搬送路上のボビンを台車内に取り込むボビ
ン取込み機構と、ワインディングユニットのマガジンへ
ボビンを投入するボビン投入機構、および、マガジンへ
投入されたボビンの糸端をマガジンの糸端吸引パイプへ
案内する糸端案内機構とを設けたものである。
〔作用〕
ワインディングユニットに沿って走行中のボビン供給台
車は、ボビン搬送路上を移送されるボビンを取り込み台
車内のボビンストックに収容し、マガジンの所定位置に
ボビンが無いワインディングユニットにおいて、台車は
停止し、マガジンへボビンを投入すると共に、この時、
台車側とマガジン内のボビン間に糸が連なるようにし、
該糸の一部を台車に設けた糸案内機構によって、マガジ
ン中央のサクションパイプへ案内する。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に従って説明する。
第1,2,3図に本考案装置の概略構成を示す。
複数のワインディングユニット(1a)〜(1n)を並
設して構成される自動ワインダー(W)において、各ユ
ニットにはボビン貯留用のマガジン(2)が設けてあ
り、該マガジンには複数のボビン収容筒(3)が形成さ
れている。上記ワインディングユニットにおいて、1本
のボビンの巻取りが完了すると、ボビン要求信号が出さ
れ、上記マガジン(2)が1ピッチ回転し、収容してい
るボビンを定位置のシュート内へ落下し、マガジンの下
方位置で待機するボビン支持ペグにボビンが供給され
る。
上記自動ワインダー(W)の長手方向に沿ってレール
(4)(4)が敷設され、該レール(4)(4)に車輪
(5)(5)を介してボビン供給台車(6)が支持され
ている。即ち、上記台車(6)はワインディングユニッ
トのマガジン(2)の所定位置のボビン収容筒に対して
ボビンを供給し得る位置を移動可能である。
また、上記ボビン供給台車(6)の移動路に沿ってボビ
ン搬送路(7)が設置され、該搬送路(7)は第3図の
如くコンベア、ガイド板等により閉ループ状に形成され
ており、供給台車(6)は一方のコンベア(7a)上のボビ
ン(B)を任意の位置で受取る。
また台車(6)の走行・停止に関わらず、ボビン受取り
を可能にするために、台車(6)の走行速度は、コンベ
ア(7a)の回動速度即ちボビンの搬送速度よりも小さく設
定されている。
なお、第2,3図において、閉ループ搬送路(7)へ供
給されるボビン(B)は糸端がボビン中心孔内に挿入さ
れたもので、該糸端準備のための口出し装置(8)がワ
インダー側方に配置され、該口出し装置(8)から払い
出されるボビンを上記閉ループ搬送路(7)上へ供給す
るためのボビン昇挙用コンベア(9)が口出し装置
(8)と搬送路(7)間に設置されている。
なお、第1図において(10)はレール(11)(11)に沿って移
動する自動玉揚装置で、該装置は各ユニットで満巻にな
ったパッケージと空巻取管とを交換するもので、種々の
玉揚装置が適用されており、上記玉揚装置を有する既設
のワインダーに、本考案によるボビン供給装置を設置す
る際は、台車走行用レール(4)(4)を敷設するための支柱
(12)(13)等を設けるのみでよく、既設のワインダー本体
関係は一切改造する必要はない。
次ににボビン供給台車(6)の実施例について説明す
る。
第4図、第5図において、台車(6)はボビンの取込み
機構(20)と、ボビンのストック部(30)と、ストック部(3
0)から切出されたボビンをマガジンへ投入する投入機構
(40)およびマガジンへ投入されたボビンの糸端をマガジ
ン中央の糸端吸引パイプへ案内する糸端案内機構(50)等
を有している。さらに台車(6)には糸端処理用のブロ
ア装置(60)が搭載される。
第5〜7図にボビン取込み機構(20)およびストック部(3
0)の一例が示される。即ち、ストック部(30)はボビン長
さに略等しい巾のジグザグ通路(14)から形成され、該通
路の上端はボビン受入れ用開口(15)が形成され、下部に
はボビン切出し用回転体(16)が設けられている。なお、
上記開口(15)はボビン搬送路(7a)と略等しいか、または
搬送路(7a)より下位に位置し、さらにコンベア(7a)に近
接して設けられている。
上記台車(6)側には、前記ボビン搬送路(7a)と開口(1
5)位置間を移動可能なボビン取込みガイド(17)が設けら
れる。上記ガイド(17)は垂直板(17a)(17b)(17c)と上板
(17d)から構成され、下部(18)とボビン進入側(19)が開
いた箱状態であり、リンク機構(21)によって、第5,6
図の実線位置(17)と二点鎖線位置(17X)間を平行移動す
る。即ち、台車上に固定したブラケット(22a)(22b)の軸
(23a)(23a)と垂直板(17a)間にレバー(24a)(24b)がピン
連結(29a)(29b)され、一方のレバー(24b)は、バー(25)
(26)を介してロータリソレノイド(27)の駆動軸(28)に連
結されている。
第5図のストック部(30)の適宜位置に配置されるボビン
検出フィーラ(31a)〜(31c)のうち、例えばフイーラ(31
b)がボビン無しを検出することによって上記ロータリソ
レノイド(27)が作動し、待機位置のボビンガイド(17)は
搬送路(7a)上の取込み位置(17X)まで進出し、コンベア
(7a)上を第6図矢印(32)方向に移送されてくるボビン
(B)が箱状ガイド(17X)内に進入する。この後、ガイ
ド(17X)が元の待機位置(17)へ移動することにより、ボ
ビン(B)がコンベア(7a)上から台車の開口部(15)へ移
動してストック部(30)内へ落下収容されるのである。
なお、上記箱状ガイド(17)に代えて一軸を中心に揺動可
能な可動ガイドプレートを設け、搬送路上へガイドプレ
ートが傾斜して位置した際、移送されてくるボビンが、
ガイドプレートの傾斜面に案内されてストック部へ落下
収容するようにすることも可能で、種々の取込み機構が
適用可能である。
上記ストック部(30)から切出されるボビンのマガジンへ
の投入機構(40)および糸案内機構(50)について第4,
8,9図において説明する。
ストック部下端の切出し用回転体(16)に続いてシュート
(33)およびボビン支承体(34)が設けられる。上記ボビン
支承体(34)は底なしの筒状体で、第9図の如く縦方向に
貫通するスリット(35)が形成されると共に、該支承体(3
4)は第8図の固定軸(36)を支点として揺動可能である。
ボビン支承体(34)に固着されたブラケット(37)にはカム
フォロア(38)が取付けられ、該カムフォロア(38)に当接
するカム板(39)によって支承体(34)は二位置、即ちボビ
ン受入位置(34)と第14図のマガジンへの投入位置(34
a)間を揺動するのである。
上記ボビン支承体(34)の上方には、ボビン中心孔内に予
め挿入されている糸端を引出し保持するための糸端保持
体(41)が昇降可能に設けられる。即ち、円筒状の吸引保
持体(41)はブラケット(42)に固定され下端面が糸端吸引
開口(43)とされ、上端(44)にはブロア(60)に連る導管が
接続される。上記ブラケット(42)は位置固定のガイドロ
ッド(45)に沿って上下に摺動する昇降体(46)に固定され
ている。さらに、ブラケット(42)にはピン(47)が固定さ
れ、該ピン(47)は固定軸(48)を支点に揺動するカムレバ
ー(49)の長溝(51)に遊嵌しており、レバー(49)の揺動に
伴い吸引保持体(41)が上下動する。上記カムレバー(49)
の一部にはカムフォロア(52)が固定され、カム板(53)に
よってカムレバー(49)が上側実線位置と下側二点鎖線位
置(49a)間を移動する。
さらに、支承体(34)内のボビン(B1)と糸端保持体(41)間
に糸(Y1)が連った状態で支承体(34)内のボビン(B1)がマ
ガジン(2)内に投入された後、保持体(41)とボビン(B
2)間の糸(Y2)をマガジン中央の吸引管(2a)へ案内する糸
案内機構(50)が台車に設けられている。即ち、該案内機
構(50)は台車に枢支された回転軸(54)に固定された旋回
レバー(55)と、旋回レバー(55)に対して相対移動するガ
イド板(56)とから構成される。なお第8図においてガイ
ド板(56)の旋回軸(54)からの距離は軸(54)とマガジン中
心の吸引管(2a)との距離に略等しい。
第10,11図において、回転軸(54)に固定された旋回
レバー(55)には軸受(57a)(57b)が固着され、該軸受(57
a)(57b)を貫通してロッド(58)が支持され、該ロッド上
端に糸案内部(59)を有するガイド板(56)が固定され、下
端にはカムフォロア(61)が枢支され、かつ、ロッド(58)
に固着したブロック(62)とカムフォロア(61)間にはトー
ションスプリング(63)がかけられ、該スプリング(63)に
よってロッド(58)は第11図の時計針方向に付勢され、
ガイド板(56)の一部(56a)がレバー(55)に当接して位置
決めされる。
上記カムフォロア(61)に係合するカム板(第4図(64))
が旋回レバー(55)の旋回軌跡上に設けられる。従って旋
回レバーの旋回の際、カム板(64)とカムフォロア(61)と
の係合により、ガイド板(56)と一体のロッド(58)がある
方向に回転しようとするが、第8図における旋回レバー
(55)の時計針方向の旋回時、即ち糸案内動作時にはカム
フォロア(61)のみがスプリング(63)に抗してロッド(58)
回りに変位し、ガイドはレバー(55)のストッパ効果によ
り第11図位置のまゝ旋回動して、糸ガイド面(59)によ
り前記糸端支持体(第8図(41))とボビン(B2)間の糸(Y
2)を吸引管(4a)位置までガイドする。一方、旋回レバー
(55)の復帰時においては、既に、支持体(41)と次のボビ
ン(B1)間に糸(Y1)が連った状態となっている場合には、
ガイド板(56)は上記糸(Y1)と干渉しない位置へ移動させ
ることが必要であり、このため、復帰時にはカムフォロ
ア(61)とカム板(64)との係合によりガイド板(56)は第1
1図の位置から略90度反時計針方向にロッド(58)回り
に旋回した位置をとりつつ復帰し、レバー(55)が第8図
の実線位置(55)へ戻った時には、スプリング(63)によっ
てガイド板(56)は第11図の位置をとる。なお、ガイド
板(56)には、傾斜辺(59a)(59b)が形成され、糸を中央部
(59)へガイドしつつ移動し、旋回レバー(55)が所定角度
旋回した際、ガイド板(56)の中央部(59)がマガジンの吸
引管(2a)位置へ達し、支持体(41)とボビン(B2)間の糸(Y
2)が確実に吸引管(2a)位置へガイドされるようになって
いる。
また、第8図において、支持体(41)とマガジン側へ旋回
したガイド板(56a)間に渡る糸道(Y2)の途次に糸切断装
置(65)が配置されている。即ち、台車側のブラケット(6
6)に第4図の如く固定刃、可動刃(67)およびU溝(68)を
形成したガイドプレート(69)が支持され、可動刃(67)は
例えば第8図の軸(70)に固定される図示しないカム板に
よって、第4図のレバー(71)が連動することにより可動
刃が移動して糸切断を行う。
なお、第4,8図において、ボビン支承体(34)の下位に
あってボビン底面を載置する台座(72)には中心に孔(73)
が貫通して形成され、該孔(73)にはブロア(60)に連なる
圧空供給管(74)が接続され、上方の糸端支持体(41)の吸
引動作と関連して圧空をボビン中心孔内へ噴出し、糸端
の吹上げ作用を行う。
第12〜第14図には、前記ボビン支承体(34)から払出
されるボビンのマガジンへの投入装置(40)が示される。
なお既設のワインディングユニットのマガジン(2)は
第12図の如く、中心の吸引管(2a)の周囲6箇所に等ピ
ッチでボビン収容筒(75a)〜(75f)が設けられ、該マガジ
ン(2)は矢印(76)方向に間欠回転し、シュート(77)位
置に到った収容筒の下部底板にはボビン落下孔が形成さ
れており、当該位置においてマガジン内のボビンがワイ
ンディングユニットの巻取り用の所定位置へ供給される
ものである。
本考案装置では、台車側からは第12図の位置(75d)(75
e)の収容筒にボビンがなければ該収容筒(75d)(75e)にボ
ビンが供給されるようになっている。即ち、収容筒(75
b)(75c)(75d)にボビンがある場合には他の収容筒(75e)
に対してのみボビン供給が行われ、収容筒(75b)(75c)に
ボビンがある場合には、収容筒(75d)(75e)に対してボビ
ン供給が行われ、この場合もマガジンの回転方向側の収
容筒(75d)から先にボビン供給される。
第13,14図において、台車側のボビン支承体(34)が
ボビン払出し位置、即ち第14図の二点鎖線位置(34a)
に移動した際に、該支承体(34a)から落下するボビンを
振分ける振分けガイド(77)(78)が台車(6)の下端部に
設けられる。ボビンの落下位置にはマガジン側へ傾斜し
た傾斜シュート板(79)が台車側に固設され、該シュート
板(79)上において二位置をとる振り分けガイド板(77)(7
8)が回転軸(80)(81)に固着されている。
上記軸(80)(81)にはレバー(82)(83)が固定され、バー(8
4)によってレバー(82)(83)が連結され、さらに一方のレ
バー(83)にはロータリソレノイド(85)の駆動レバー(86)
に連るレバー(87)が連結される。従って、第13図にお
いて、振り分けガイド板(77)(78)が実線位置にある時は
収容筒(75d)へボビンがガイド投入され、二点鎖線位置
(77a)(78a)にガイド板がある時は他の収容筒(75e)へボ
ビンが落下投入される。
上記ロータリソレノイド(85)の制御は後述する台車側の
ボビン検出センサの信号によって制御される。
以上のような構成のボビン供給装置の作用について次に
説明する。
第15図において、台車(6)が今実線矢印(88)の右方
向へ走行している場合はボビン検出用センサ(SR)(SL)の
うち右側センサ(SR)のみが作動可能状態にある。ワイン
ディングユニット(1i)においてマガジンの特定位置のボ
ビン収容筒のいづれにもボビンが無い場合、センサ(SR)
は位置(Bd)、位置(Be)の順にボビン無しを検出し、1箇
所でもボビンがなければ台車は減速走行に移り、台車位
置決め用センサ(SU)がユニットの所定位置の識別マーク
(Mi)を検出することにより当該位置に停止する。この
後、後述するボビン供給動作が開始する。
なお、台車(6)がワインダーの右端部に到ると走行方
向切換・記憶ロッド(89)がストッパに押され、破線位置
(89a)へ変位することによりセンサ(SD)位置のドッグ
(D)がセンサ(SD)から離反して走行方向が逆転し、か
つボビン検出センサ(SR)(SL)のうち左側センサ(SL)のみ
が検出可能状態となる。
今第15図のユニット(1i)位置に停止し2個のボビンを
供給する動作を説明する。
第4図において、ストック部(30)の最下端のボビン(BX)
は切出し機構(16)により切出されて、シュート(33)から
ボビン支承体(34)内へ尻部(90)を下にして落下載置され
る。
なお、上記切り出し機構から始まるボビン供給動作は台
車に搭載した1つの駆動モータ(91)により、カム機構を
介してタイミングをとりつつ行われる。即ち、第4,8
図においてモータ(91)とカム軸(70)間にはチェーン(92)
がかけられ、カム軸端部のレバー(93)と回転体(16)の軸
端部のレバー(94)間にロッド(95)が連結されて、カム軸
1回転につきボビン1本が供給される。
さらにカム軸(70)の一部のスプロケット(96)と別のカム
軸(97)のスプロケット(98)間にチェーン(99)がかけられ
ている。
ボビン支承体(34)内にボビン(B1)が載置されると、糸端
保持体(41)が第8図の待機位置から二点鎖線(41a)位置
へ下降する。この時、ボビンの中心孔内の糸端は下位の
噴出孔(78)から吹上げる噴出空気と、糸端保持体(41)の
吸引作用により、上方へ飛び出し糸端保持体(41a)内に
吸引される。さらに上記保持体(41)が実線位置へ復帰す
ることによりボビン(B1)と保持体(41)間には糸(Y1)が連
なった状態となる。この状態でカム板(39)の作用により
支承体(34)が旋回し、第14図示の如く、マガジン側へ
傾斜し支承体(34)内のボビンは、マガジンの所定の収容
筒(75d)内へ落下する。ボビンの落下と相前後して旋回
レバー(55)が第8図の軸(54)回りに時計針方向へ旋回
し、ガイド板(56)は二点鎖線の軌跡(100)に沿って移動
し、ボビン(B2)と糸保持体(41)間に渡る糸(Y2)の一部を
吸引管(2a)近傍へガイドする。なお、この時支承体(34)
には糸通過用スリット(第9図(35))が形成してあるた
め糸は支承体(34)から容易に外部へ出ることができる。
ガイド板(56)は吸引管(2a)位置へ到るとさらに旋回する
ことにより吸引管(2a)が軸心方向下方へ若干押されるこ
とになりこの時吸引作用が吸引管上端部に作用する。吸
引管(2a)が押されるのと相前後して糸切断装置(65)が作
動して、ボビン(B2)側に連る糸端は吸引管(2a)内へ吸引
され、糸端保持体(41)側の糸屑はパイプを通って第4図
の糸屑ボックス(101)内へ排出される。
次いで、台車側ストック部(30)の次のボビン(BY)が切出
され、前記同様にしてボビン中心孔内の糸端が糸端保持
体(41)に保持された第8図の状態になると、ガイド板(5
6)は元位置へ復帰すべく逆旋回運動を行う。この時、既
にボビン(B1)と保持体(41)間には糸が連っているので、
ガイド板(56)は前記した如く、糸(Y1)に干渉しない位置
へ逃げた状態で復帰するのである。次いで、第13図の
振り分けガイド(77)(78)が二点鎖線位置(77a)(78b)へ移
動した後、ボビン支承体(34)の旋回動作が開始され、前
記同様の動作が行われて、マガジンの収容筒(75e)内へ
2本目のボビンが収容されるのである。
このようにして、台車側ストック部内のボビンが供給さ
れ、ストック部内のボビン検出フィーラ(第5図(31
b))がボビン無しを検出すると、台車上部のボビン取り
込み機構(20)が作動して、搬送路を巡環中のボビンが逐
次取込まれる。
第3図、第6図において、台車(6)が左方向または右
方向に走行中、前記フィーラからのボビン要求信号が出
ると、第6図のロータリソレノイド(27)が作動してボビ
ンを取り込むのである。
上記搬送路(7a)上のボビン(B)は一定間隔(11)で移送
されており、移送中のボビンが取り込まれると、復路の
コンベア(7b)上には一定ピッチ(11)の間隔ではボビンは
載置されていない場合が生じ、あるボビンと次のボビン
との間には2×11、3×11、……の如く距離(11)の
整数倍の間隔がランダムに生じた状態で移送される。従
って、例えばシュート(102)近傍にボビン検出センサ(S
B)を設け、ボビンがセンサ(SB)位置を通過して一定時
間、即ち距離(11)に相当する時間経過してもセンサ(SB)
がボビン検出しない時は直ちに口出し装置(8)側へボ
ビン要求信号を出して待機しているボビンをコンベア(7
b)上へ供給するようにすれば、往路のコンベア(7a)上に
は常に一定間隔(11)でボビンが移送され歯抜けの状態は
生じない。
なお、第3図において、台車(6)のトラバース範囲
(T)は搬送路(7a)の長さ以内になるように搬送路
(7)の往路(7a)の長さが設定される。なお、第6図に
おいて、取り込みの際、ガイド体(17)が搬送路(7a)側へ
突出する瞬間において当該位置にボビンがあったのでは
ガイド体の垂直板(17c)がボビンを台車の開口部(15)と
反対側へ押し出してしまうことがあるため、ガイド体(1
7)が突出する際に、当該位置のコンベア上のボビンの有
無を検出する光電センサ(SS)が設けられる。即ち、該セ
ンサ(SS)がボビンを検出している間はロータリソレノイ
ド(27)の駆動がブロックされるように図示しない制御回
路によって制御される。
以上のようにして、ワインダーのマガジンへボビンを供
給すると共に糸端をマガジン中心の吸引管へ自動的にガ
イド吸引させてボビン供給が行われるのである。
なお、以上の実施例では1台のワインダーが1品種のボ
ビンを巻取る場合について説明したが、1台のワインダ
ーで処理するボビンが複数種類の場合にも本考案は適用
可能である。例えば1台のワインダーを2分割し、1つ
のワインディングユニットグループでA品種、他のグル
ープでB品種の糸を巻取るとすると、この場合は、ボビ
ン搬送路は第3図示のものと同様のコンベアを上下2段
に設け、かつ第2図のボビン供給台車(6)を2台設
け、各台車のボビン取込み用開口を異なる高さに設け、
一方の台車には専ら上段の閉ループ搬送路を移送される
A品種のボビンを供給し、他方の台車には下段の閉ルー
プ搬送路を移送されるB品種のボビンを専ら供給するよ
うようにすればよいのである。
〔考案の効果〕
以上のように本考案ではマガジンを有する既設のワイン
ダーに対して、一切の改造を行うことがなく、自動的に
ボビンが供給でき、しかも台車は走行しつつボビンの補
給が可能で、極めて効率よくボビン供給が可能である。
また、台車のボビン挿入位置にはボビン振分ガイドを設
けるため、台車の走行中一つの巻取ユニットのマガジン
に2箇所の空のボビン収容筒が検出された際には、台車
は定位置に停止したまま、2位置の収容筒にボビンが供
給でき、ボビン供給効率が向上する。
また仮にボビン供給台車の点検、補修の際には、オペレ
ータによるボビン供給に簡単に切換えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の実施例を示す概略構成側面図、第
2図は同正面図、第3図は同平面図、第4図はボビン供
給台車(6)の正面図、第5図は台車のボビンストック
部(30)を示す側面図、第6図はボビン取り込み機構(20)
を示す平面図、第7図は同正面図、第8図はボビン投入
機構(40)および糸案内機構(50)を示す側面図、第9図は
ボビン支承体(34)の平面図、第10図は糸案内機構(50)
を示す正面図、第11図は同平面図、第12図はマガジ
ンのボビン投入位置を示す説明図、第13図はボビンの
振り分けガイド(77)(78)を示す正面図、第14図は同側
面図、第15図は台車に設けられるボビン検出センサ(S
R)(SL)の配置とマガジン(2)へのボビン供給位置の関
係及び台車の停止位置決め用センサ(SU)の配置を示す説
明模式図である。 (1a)〜(1n)……ワインディングユニット (2)……マガジン (2a)……吸引パイプ (6)……ボビン供給台車 (7)……ボビン搬送路 (20)……ボビン取り込み機構 (40)……ボビン投入機構 (50)……糸案内機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワインディングユニットに沿って移動する
    ボビン供給車と、上記ワインディングユニットの上方を
    巡回するボビン搬送路とを設け、上記ボビン供給車に
    は、ボビン搬送路上のボビンを台車内に取り込むボビン
    取り込み機構と、ワインディングユニットのマガジンに
    投入すべきボビンの糸端を引き出し保持する糸端保持体
    と、上記マガジンへボビンを投入するボビン投入機構
    と、マガジンに投入されたボビンと上記糸端保持体間に
    連なる糸端をマガジンの糸端吸引パイプへ案内する糸案
    内機構と、上記糸端吸引パイプと上記糸端保持体間に渡
    る糸の糸道に設けられる糸切断機構とからなり、さら
    に、上記ボビン投入機構が、マガジンの2つのボビン収
    容筒へボビンを振り分けるボビン振分ガイドを有してい
    ることを特徴とする自動ワインダーにおけるボビン供給
    装置。
JP1990097165U 1990-09-14 1990-09-14 自動ワインダーにおけるボビン供給装置 Expired - Lifetime JPH066139Y2 (ja)

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JPS5842108A (ja) * 1981-09-08 1983-03-11 昭和電線電纜株式会社 転位より自己融着性平角絶縁電線の熱処理方法
JPS59192734A (ja) * 1983-04-11 1984-11-01 Murata Mach Ltd 糸の搬送システム

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