JPH066135Y2 - 粘着テープホルダー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は粘着テープホルダーに関し、粘着テープの巻回用
芯体を薄い偏平状に形成し、これと刃部を線材で形成し
たホルダーに懸架したもので、全体を平板状にすること
ができて、構造簡単、小型軽量、嵩ばらず携帯等に適し
便利に使用できる。

粘着テープホルダーは、例えば卓上用等の如く、１〜３
インチの円型芯に巻回した粘着テープを嵌着するリール
を回動的に具備する金属またはプラスチック製の台ホル
ダーが用いられているが、形が大きく嵩ばり、重く持運
び等には不便である。またプラスチック等で形成された
小型の組立式ホルダーがあるが構造が複雑で巻回された
粘着テープに比しホルダーの容積が大きく持運び等には
適さないものが多い。

以下本考案を実施例について説明すると、ホルダー(1)
は適当な断面積と弾性を有し、容易に変形しない線材
で、ほぼ矩形状、方形状、台形状、樽状、鼓状、円形
状、長円形状等の環状、あるいはほぼコ字状、Ｃ字状等
の欠環状に形成されている。上記ホルダー(1)には、粘
着テープ巻回用の芯体(3)とテープ切断用の刃部(6)と
が、前記芯体(3)のテープ巻回面(3a)と刃部(6)とが対向
状になると共に芯体(3)は回転可能に設けられている。
芯体(3)のテープ巻回面は平面状（第９図）乃至小弧面
状（第５図）等の薄い偏平状にされ、各種プラスチッ
ク、軽金属その他の金属、木、竹等で形成でき、巻回面
は必要に応じ剥離性にもできる。

上記ホルダー(1)を形成する線材の材質は、アルミニウ
ム、ジュラルミンその他のアルミニウム合金、鋼、不錆
鋼、銅、銅合金等の金属、炭素、ガラス等の繊維強化プ
ラスチック、プラスチックと金属の複合物等があり、断
面形状も円形、楕円形、三角形、四角形その他の角形等
がある。これら線材は適当に加工して前記所望の支持部
材に形成するほか、前記材料を所望のホルダーに応当す
る型で鋳造等して形成できる。線材の太さは材質により
異なり、特に限定するものではないが、例えば軟鋼製等
の針金では、径約１〜５mm程度でよい場合が多い。ホル
ダー(1)にはその一部を適当に延出して把持部を設ける
こともできる。

上記芯体はホルダーに対し種々な方法で、回動的に設け
ることができる。第１図では環状に形成されたホルダー
(1)の中空部(2)にホルダーから突設された支持軸(4)に
対応して係止部となる該支持軸を嵌入する軸受(5)を芯
体の側部に設け、これを前記支持軸に挿入し、中空部に
おいて回転可能に取付けている。支持軸と軸受は上記の
反対に設けてもよい。また刃部はホルダーに着脱可能に
設けているが、固定的に設けてもよい。

第４図では環状に形成されたホルダー(1)を構成する線
材の両端部(1a)、(1a)を支持軸(4)となし、これを芯体
(3)の軸受(5)に嵌入し、前記同様、回動的に支持させて
いる。また刃部(6)はホルダーに定着している。

第７図では、ほぼコ字状に形成されたホルダー(1)のほ
ぼ平行な上下辺の一方の下辺部を支持軸(4)にすると共
に、芯体(3)には前記支持軸に応当して挿入する軸受(5)
を該芯体の側面部の中心に貫通孔を設けて形成し、芯体
を挿入後支持軸の先端部にナット(7)をねじ込む等して
芯体の抜出しを防止すると共に、該芯体の着脱を可能に
している。また刃部(6)は、ホルダーの前記下辺部に対
向する上辺部に前記同様に設けている。このようにすれ
ば一層構造が簡単になり、製作も容易になり、軽量化も
できる。

第８図ではほぼＣ字状に形成されたホルダー(1)のほぼ
平行になっている上下辺を連結する線材の中間部に、支
持軸(4)を突設し、これに芯体(3)を前記第７図同様に軸
受(5)を設けた芯体を同様に挿入している。

上記では芯体(3)の巻回面に直接粘着テープの所要長を
巻回するものについて述べたが、従来の巻芯にテープ
（粘着剤付）の所要長を巻回した粘着テープの如く芯体
(3)の前記巻回面の外形に応当して嵌入する偏平状の巻
芯を形成し、この巻芯にテープ（粘着剤付）の処要長を
巻回した粘着テープを形成してこれを前記芯体(3)に嵌
入することもできる。

本案は上述の如き構成で、粘着テープを巻回する芯体を
薄い偏平状に形成し、これを線材で環状またはコ字状等
の欠環状に形成したホルダーに回転可能に支持している
ので、粘着テープホルダーの全体を平板状にすることが
できて嵩ばらず、手提カバンやハンドバッグは勿論ポケ
ット、ポセット、その他小物入れ等に入れて簡易に携帯
でき、ホルダーを持ち、巻回されている粘着テープの端
部を摘んで引張ると、芯体を回転させながら所望の長さ
巻戻すことができるので、これを対向位置にある刃部で
きれば必要時即座に使用でき、また常時、身辺に備えて
邪魔にならず必要に応じて便利に使用できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示し、第１図は平面図、第２図は
第１図の分解図、第３図は第１図のIII-III線断面図、
第４図〜第６図は変形例を示す第４図は平面図、第５図
は第４図の分解図、第６図は第４図のVI-VI線断面図、
第７図〜第８図は変形例を示す平面図、第９図は芯体の
変形例を示す斜面図である。 (1)はホルダー、(2)は中空部、(3)は芯体、(3a)は巻回
面、(4)は支持軸、(5)は軸受、(6)は刃部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】薄い偏平状に形成した粘着テープを巻回で
   きる芯体を設け、該芯体の粘着テープ巻回面の両側方の
   中央部に係止部を形成し、容易に変形しない線材で環状
   または欠環状のホルダーを形成し、該ホルダーに上記芯
   体をその係止部で係止して上記ホルダーと芯体を実質的
   に平板状に位置させると共に芯体を回転可能に支持し、
   上記ホルダーに上記芯体の巻回面に対向してテープ切断
   用の刃部を設けた粘着テープホルダー。