JPH0661232U - 紙製棺 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 棺を紙製とし、軽量で運搬を便利にすると共
に、不使用時は展開して保管を可能とする。 【構成】 棺本体１の芯材にダンボール２を使用し、外
側に化粧紙３を使用する。底面と各側板間に間隔を於い
て接着剤付着部５を設ける。正面板及び背面板の両側に
接着剤付着部５を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、死体を入れる棺に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の棺は、本体が木製で箱状に釘打ちされ、外側に化粧紙を貼着したもので ある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

木製の棺は、木材の供給量の不足に伴いコストも高くつくと共に、保管や運搬 に予め箱状に形成されているため、広い保管場所の確保や運搬時の重量が重いこ と等で非常に取り扱いに不便であった。そして、木材の伐採は自然破壊にも繋が り、悪環境をもたらしているのである。

【０００４】 上記点を解消するため本考案は、軽量で保管や運搬に便利で、自然破壊を防止 し、環境保全にも役立つ紙製棺を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため本考案紙製棺は、本体の芯材にダンボールを使用し、 外側に化粧紙を使用して成るものである。

【０００６】

【作用】

本考案紙製棺の作用を説明すれば、棺の本体をダンボールで形成したため、断 熱性や緩衝性を有し、又厚さも十分に有するものである。 又、外側に木材の模様の化粧紙を貼着してあるため、外観は木製品と全く変わ りがない。 又、紙製であることは、軽量で且つ簡単に組み立てることが可能で、不使用時 は展開した状態のまま保管し、使用時のみに組み立てて使用でき、保管や運搬に 非常に便利である。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明する。 図１は本考案紙製棺の一部を切り欠いた正面図、図２は同上の内側展開平面図 である。 而して、図中１は棺本体、２は棺本体１を形成する芯材のダンボール、３は棺 本体１の外側に貼着されている桐等の木材の模様を施した化粧紙、４は棺本体１ のコーナーに貼着される金色ターポリン紙等の装飾紙、５は化粧紙３の接着剤付 着部である。

【０００８】 棺本体１は、不使用時は図２の如く、化粧紙３に接着剤付着部５を残し、ダン ボール２が貼着され展開された状態で保管する。化粧紙３の接着剤付着部５には 剥離紙（図示せず）を付着しておけばよい。 組み立ては剥離紙を取り除き、底面の周囲の接着剤付着部５を内側に屈曲し、 底面上に各側板の底部を載置すれば、接着剤付着部５が底面の側部に付着する。 又、正面板及び背面板の側方の接着剤付着部５は、隣接する側面板の側部に付 着する。最後に側板の四方のコーナーに装飾紙４を貼着する。 棺本体１の内側に化粧紙３を貼着するかどうかは自由である。

【０００９】

【考案の効果】

本考案によれば、棺は紙製であるから、軽量で且つ不使用時は展開した状態の まま保管できるため、箱状に形成されているものに比べ、運搬が容易であると共 に保管場所も狭くて済むものである。 又、紙製であることは、再生紙を利用できるため、不必要な木材の伐採を防止 でき、自然環境の保全に役立つものである。 更に、紙製であることは、燃え易い利点も有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案紙製棺の一部を切り欠いた正面図であ
る。

【図２】本考案紙製棺の一部を切り欠いた内側展開平面
図である。

【符号の説明】

１ 棺本考案 ２ ダンボール ３ 化粧紙

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体の芯材にダンボールを使用し、外側
   に化粧紙を使用して成る紙製棺。