JPH0661171B2 - 生姜等の収穫機 - Google Patents

生姜等の収穫機

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JPH0661171B2
JPH0661171B2 JP28609688A JP28609688A JPH0661171B2 JP H0661171 B2 JPH0661171 B2 JP H0661171B2 JP 28609688 A JP28609688 A JP 28609688A JP 28609688 A JP28609688 A JP 28609688A JP H0661171 B2 JPH0661171 B2 JP H0661171B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、生姜等の作物を切断することなく圃場より引
抜いて収穫する収穫機に関する。
(従来の技術) 圃場に植生する作物を収穫する技術として例えば、特開
昭60−137207号公報に開示の技術がある。
この従来の技術は、走行機体の一側部に、後上り傾斜状
の引抜きベルトよりなる引抜き装置を設け、球根野菜の
茎葉を挟んで地面より引抜いて後上方に搬送させるとと
もに、搬送後半に備えた切断刃で茎葉を切断するように
したものであった。
(発明が解決しようとする課題) 前記の従来の技術では、人参、大根等の比較的短寸の作
物の収穫はできるとしても、生姜等の長寸作物、オク
ラ、ナス、トマト等の作物収穫後の残茎作物等のよう
に、長寸物の引抜き収穫は困難であった。
また、引抜き装置が走行機体の一側部に設けられ、しか
も、機体より前方に大きく突出していることから、収穫
機全長が長大となり、操縦性、特に、旋回性の点で小回
りができないという問題があった。
本発明は、走行機体の腹部に、作物を引抜いて搬送する
引抜き装置を設けることにより、大きな引抜き力で作物
を確実に引抜くことができながらも操縦性が安定し、し
かも、作物の茎桿を搬送中に折曲げることにより、長寸
物であっても引抜き収穫できるようにしたことを目的と
する。
(課題を達成するための手段) 本発明は、機体1 を圃場と略平行に支持する左右一対の
走行装置2 を備え、生姜等の作物S を挟んで後方に搬送
しながら引抜く左右一対の引抜ベルト3A,3B よりなる引
抜き装置3 を、前記機体1 に備えている生姜等の収穫機
において、前述の目的を達成するために次の技術的手段
を講じている。
すなわち、本発明は、前記機体1 の腹部に、前後方向に
貫通した空間部7 を形成すべく機体1 の上部にエンジン
4 等の原動手段6 が搭載され、該原動手段6 で前記走行
装置2 および引抜き装置3 を駆動するとともに、該引抜
き装置3 を、前記腹部の空間部7 に搬送方向を前後方向
として収めたことを特徴とするものである。
(作 用) 本発明によれば、エンジン5 等の原動手段6 で走行装置
2 および引抜き装置3 をともに駆動させると、機体1 は
走行されるとともに左右一対の引抜ベルト3A,3B は作物
S を挟んで後方に搬送して該作物S を圃場より引抜く。
引抜き装置3 はその搬送方向を前後方向として機体1 の
腹部に形成された前後方向に貫通の空間部7 に収めてあ
ることから、搬送中において空間部7 を通過するとき、
作物S の茎桿は曲げられ、ここに、長寸物であっても収
穫機の全高を大きくしなくとも引抜いて収穫する。
また、収穫機の全長も、引抜き装置3 が空間部7 に収め
られていることから、比較的短くなり、操縦性、特に、
小回り性能が良好となるし、引抜き装置3 による引抜き
力を大きくしても、機体1 および走行装置2 でこれを支
え、ここに、作物S を切断しなくとも引抜き収穫でき
る。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳述する。
第1図および第2図は、作物S として生姜を対象とする
収穫機が例示されており、該収穫機は、機体1 と、該機
体1 を圃場と略平行に支持する左右一対の走行装置2
と、作物S を挟んで後方に搬送しながら引抜く左右一対
の引抜ベルト3A,3B よりなる引抜き装置3 と、をそれぞ
れ備えている。
機体1 の上部に、エンジン4 、ミッション装置5 等より
なる原動手段6 が搭載され、ここに、機体1 の腹部に
は、前後方向に貫通された空間部7 が形成され、この空
間部7 の上下略中央部(実質的に下方寄り)に、搬送方
向を前後方向として引抜き装置3 が収められている。
走行装置2 は、その前方に配置された補助車輪8 を含
み、また、原動手段6 はボンネット9 内に備えられてお
り、引抜ベルト3A,3B はベルトカバー10でおおわれてお
り、機体1 全体の重心位置G が走行装置2 の駆動部近傍
上に設定されている。
機体1 は一対の引抜ベルト3A,3B による作業状態が確認
できるように側面視三角形状で窓11A を有して構成され
た主枠11を左右に一対備え、該主枠11は内部が中空状で
あって、チェーンケース(伝動ケース)を兼用してい
る。
この主枠11の内部には、その上頂部に駆動軸12の駆動ス
プロケット13が、前後各頂部に車軸14,15の従動スプロ
ケット16,17 が夫々配置されると共に、これら各スプロ
ケット13,16,17に跨ってチェーン18が巻掛けられてい
る。
走行装置2 は機体1 を圃場と略平行に支持するように、
前輪19と後輪20を備えた二軸四輪型であって、前輪19は
前頂部の車軸14に、後輪20は後頂部の車軸15に夫々主枠
11の外側で取付けられている。
駆動軸12は主枠11の上頂部から内側に突出する軸受ケー
ス21に支持され、かつ第6図に示す操向クラッチ12A を
介してミッション装置5 内の伝動軸12B に連動連結され
ている。
補助車輪8 は各走行装置2 の前方に左右に一対配置され
ており、この各補助車輪8 は揺動アーム22の端に支軸23
を介して回転自在に支持され、また揺動アーム22は、補
助車輪8 が走行装置2 と共に機体1 を圃場と略平行に支
持する下降位置D と、これから上方の上昇位置U との間
で上下動すべく支軸24により支持枠25に取付けられてい
る。
また、揺動アーム22は支軸24に固定のアーム26、これに
連結されたロッド27を介して操作レバー28に連動連結さ
れ、この操作レバー28により上下に操作可能である。
操作レバー28は、左右の主枠11の上部間を連結する連結
軸29の両端部に固設されると共に、第9図で示す如く、
主枠11の案内板30の案内溝30A に沿って上下に操作可能
であり、この案内板30には補助車輪8 の下降位置D と上
昇位置U とで操作レバー28を係止するように案内溝30A
の上下両端に係合凹部30B が形成されている。
支持枠25はベルトカバー10の前端部と主枠11の下部前端
との間に架設されている。なお、前後輪19,20 間の間
隔、補助車輪8 と前輪19との間隔は、圃場の畝の間の溝
31の溝幅W よりも大である。
エンジン4 、ミッション装置5 等よりなる原動手段6
は、主枠11の上端部間に架設された支持板34上に搭載さ
れ、ここに、腹部に空間部7 を形成しており、エンジン
4 は前部に、ミッション装置5 は後部に配置され、これ
らは巻掛伝動機構35を介して連動連結されている。
各主枠11の上端部には、後方に突出するようにハンドル
37が取付けられ、この各ハンドル37には各操向クラッチ
12A を入切操作する操向クラッチレバー38が設けられて
いる。前記左右一対のハンドル37は、ボンネット9 の後
端内部で連結板39により連結されている。
ベルトカバー10は左右一対の引抜ベルト3A,3B に対応し
て左右に一対あり、この各ベルトカバー10は、左右一対
の主枠11の内側にボルト40等で取付けられている。
第1〜5図において、前記引抜ベルト3A,3B は圃場に植
生する生姜等の作物S の茎桿を左右両側から挟んで後方
に搬送しながら圃場から引抜くためのものであって、左
右各引抜ベルト3A,3B はJISAショア硬度50〜60゜のゴム
等の弾性材料で形成され、前端部の従動プーリ41と後部
の駆動プーリ42とに巻掛けられると共に、作物S の茎桿
を左右から挟持すべく多数の案内プーリ43により案内さ
れており、全体として後上がり状に若干傾斜して回動自
在に設けられている。
各引抜ベルト3A,3B は、第5図で示す如くベルト本体44
の内周面44b に1本の係合突条45を、外周面44a に中心
から上下にずれた位置に2本の突条部46,47 を夫々備
え、前記係合突条45はプーリ41,42,43の周溝48に喰込み
ぎみに嵌まり、また外周の突条部46,47 は、一対の引抜
ベルト3A,3B の対向部、即ち、作物挟持部分で互いに若
干の間隙49をおいて咬合うようになっている。各突条部
46,47は夫々が対向する引抜ベルト3A,3B の外周面44a
に頂部が当接可能に又は僅少間隙をおいて対向してお
り、頂部が当接した状態でも突条部46,47の上下間には
間隙49が存在する。
前記両引抜ベルト3A,3B の係合突条45及び突条部46,47
は、一体成形又はベルト本体44に別途形成した山形部材
を、例えば平ベルトにVベルトを焼付けして形成されて
おり、夫々1本以上複数本有れば良く、引抜ベルト3Aに
おける係合突条45と突条部46,46 との位置関係は、引抜
ベルト3Bのそれらの位置関係と同一であり、引抜ベルト
3A,3B は同一形状に形成され、引抜ベルト3Bは引抜ベル
ト3Aに対して上下逆にして巻掛けられている。
両引抜ベルト3A,3B 間に挟持された作物S は、両者の咬
合した突条部46,47 の弾性変形及び間隙49の存在によっ
て、第5図に示す如く、葛折状に折曲挟持され、引抜ベ
ルト3A,3B の後上り移動によって強力な引抜き力を受け
る。
前記両引抜ベルト3A,3B は引抜き抵抗を受けるため、係
合突条45は下面側のみが第3図で示すプーリ41〜43に摺
接して早く摩耗するので、使用途中に左右引抜ベルト3
A,3B を左右逆に取換えることが好ましい。
従動プーリ41はテンション調整機構50を介してベルトカ
バー10の前端部に設けられた従動軸51に取付けられ、ま
たこの従動軸51には、作物の茎桿の上部側を左右一対の
引抜ベルト3A,3B 間に掻込むように掻込ホイール52が取
付けられている。
テンション調整機構50は、第10図に示す如く従動軸51を
支持するブラケット50A に、角軸形状の支持棒50B を固
着し、この支持棒50B を、固定の角軸筒50C に進退自在
に挿支するとともに、角軸筒50C に固着のナット50D
に、押込みネジ棒50E を螺合してなり、ここに、ネジ棒
50E をその軸回りに回転させると、テンション調整され
る。駆動プーリ42は、第8図に示すように、駆動軸53の
下端に掻出しホイール54と共に固定されている。
駆動軸53は第8図に示す如くベルトカバー10の後部とハ
ンドル37間の連結板39を上下に連結する筒体55内に支持
されており、筒体55間が空間部7 とされ、連結板39上の
ギヤーケース56内のベベルギヤー機構57、伝動軸58、伝
動ケース59内の巻掛伝動機構60を介してミッション装置
5 の伝動軸61に連動連結されている。
前記左右掻込ホイール52は植生した作物S の茎桿を引抜
ベルト3A,3B 間に掻込むために、第3図で示す如く外周
部に山形状の爪部52a を周方向等間隔に有していて略ス
プロケット形状となっており、前プーリ41より大径で、
周速が前プーリ41の周速、引抜ベルト3A,3B の移動速度
より速くなっている。左右掻込ホイール52は同期回転
し、左右爪部52a の回転軌跡はオーバラップしている
が、ギヤの如く当接することはなく、間隙66を介在して
咬合状態となり、その間隙66に茎桿を挟み込みながら後
方へ送るように構成されている。
前記左右掻出しホイール54は第3図で示す如く引抜かれ
た作物の茎桿を後方に掻出すためのもので、引抜ベルト
3A,3B の下側に配置されている。この掻出しホイール54
は掻込ホイール52と同様な構成で、間隙を介して咬合す
る爪部54a を有している。
案内プーリ43は、第3図及び第4図に示す如く、ベルト
カバー10の内端縁側に装着された断面コ字形案内枠62に
軸63を介して回転自在に支持されている。左右の案内プ
ーリ43は夫々引抜ベルト3A, 3Bの作物挟持部分に長手方
向に沿って複数個配置され、且つ左右で千鳥状となるよ
うに前後にずらせて配置されている。前記前後一対のプ
ーリ41,42及び多数の案内プーリ43は、引抜ベルト3A,3
B の内周面44b(第5図参照)の全幅に亘って転動する幅
を有することが好ましい。
ベルトカバー10は引抜ベルト3A,3B の内周側に葉や茎が
たれ込んで巻込みを生じるのを阻止すると共に茎桿の案
内をしており、その前端はデバイダ64に構成され、また
ベルトカバー10の前端部は前面視で門形枠とされた継ぎ
杆65を介して支持板34の前端に支持されている。
引抜ベルト3A,3B は作物S を挟持していない状態が、第
5図点線で示すように互いに密接している状態又は僅少
間隙を有して対面する状態であり、作物S を挟持する
と、作物S 自体が葛折り状に変形されると同時に突条部
46,47 も弾性変形し、しかもベルト本体44も平面視波形
に変形する。このベルト本体44の波形変形は千鳥配列の
案内プーリ43によるものであり、一方の引抜ベルトが案
内プーリ43に当接すると、その外側で他方の引抜ベルト
は作物を介在して膨張状態となり、案内プーリ43の廻り
で径外方向に張られるので作物を強く挟持することにな
り、案内プーリ43が引抜ベルト3A,3Bのバックアップを
する。また、斜めに対向する案内プーリ43の間隔T(第3
図参照)を作物を挟持した引抜ベルト3A,3B の厚さに略
設定しておけば、引抜ベルト3A,3B の逃げを確実に阻止
できる。
以上の実施例において、生姜等の作物S を引抜く際に
は、低床畝66上を直交方向に走行して行なう。即ち、各
部を駆動した状態で前進走行すると、第11図に示す如く
左右一対の掻込ホイール52が作物の茎桿の上部を後方に
掻込み、後方側の左右一対の引抜ベルト3A,3B 間に送込
むので、この一対の引抜ベルト3A,3B が作物の茎桿を左
右両側から挟む。そして引抜き装置3 は走行装置2 と同
調した速度で作物を相対的に後方に搬送しながら、作物
を上方に引抜いて行く。
すなわち、直立状に植生している作物S を引抜き装置3
の前半部、つまり、補助車輪8 と前輪19との間で球根の
うもうを引きちぎり、重心G 付近で球根SAを引抜き、こ
のように作物の球根SAを完全に引抜いた後、引抜ベルト
3A,3B の後端の掻出しホイール54で茎桿を後方に掻出し
て行く。
この引抜き過程において、左右一対の引抜ベルト3A,3B
は茎桿S を左右より挟持して、機体1 腹部の前後方向の
空間部7 を後方に搬送し、前面視で概ね門形状に枠組み
された継ぎ杆65の杆部65A 等に、茎桿S の途中が当り、
搬送力を受けているので第11図に示す如く茎桿S は曲折
され、更に、ボンネット9 の底である支持板34で曲折さ
れた状態で第8図で示す筒体55間の空間部7 後端より、
掻出しホイール54の掻出し作用を受けて後方へ掻出して
いく。
機体1 等の重心G が前輪19の近くにあり、この付近で大
きな引抜き力が必要となるが、この引抜き力は重心G と
の関係から走行装置2 で確実に支えられることになる。
また、第1図で示す如く、天井部の前後長L1よりも掻込
ホイール52までと掻出しホイール54までのそれぞれに前
方及び後方の張出し長L2,L3 を設けることにより、引抜
ベルト3A,3B の実長L4よりも搬送長L5が長大とされ、こ
こに、実搬送長L5が大きくなって確実に引抜いて後方へ
搬送される。
また、主枠11が側面視で内部を視認できる窓11A を有す
ることから、搬送中の作業状況を外方から確認できる。
低床畝66上を直交方向に走行する場合、走行装置2 の前
輪19及び後輪20と、その前方の補助車輪8 とで機体1 を
圃場と略平行な一定の姿勢に保持する。即ち、前後輪1
9,20 が畝66上にある時には、補助車輪8 が溝31上にあ
っても前後輪19,20 で機体1 を支持し、また前輪19が溝
31にある時には、補助車輪8 と後輪20で機体1 を支持
し、更に後輪が溝31上にある時には、補助車輪8 と前輪
19で機体1 を支持する。従って、溝31の有無に関係なく
機体1 を圃場と略平行に支持できる。
また機体1 全体の重心位置G が前輪19の上方近傍にある
ため、ハンドル37を軽く持上げ勝手に支持する程度で良
く、作業者の負担も軽くできる。
圃場の端部で旋回する場合には、操作レバー28を案内板
30の上係合部30B から外し、補助車輪8 の下降位置D で
のロックを解除した後、操作レバー28を連結軸29廻りに
下方に引下げ、案内板30の下係合部30B に係合させる。
すると揺動アーム22の前端の補助車輪8 が上昇し、上昇
位置U にロックされる。次にハンドル37を持上げると、
前輪19のみが接地し、後輪20が第1図の仮想線で示す地
面66a から浮上がるので、左右何れかの操向クラッチレ
バー38を操作し、一方の操向クラッチ12A を切れば、他
方の前輪19のみが駆動され、従って、その駆動力によっ
て一方の前輪19を支点として一点旋回することができ
る。この場合にも、機体1 全体の重心位置G が前輪19の
近傍にあるので、軽く機体1 の後部を持上げることがで
きる。
第12図は上述した実施例において、門形の継ぎ杆65の左
右脚部途中に、抵抗棒67を架設したものであり、この抵
抗棒67は左右脚部を連結して補強するとともに、搬送途
中の茎桿S を前傾曲折(第11図参照)する機能を有す
る。このため、抵抗棒67は継ぎ杆65の左右脚部を連結し
ている。なお、抵抗棒67を第12図で示す如く締結具68に
よる締結弛緩で伸縮する入れ子構造にするとともに、杆
65に対する取付部69を、杆65の長手方向に摺動固定自在
にすることで、茎桿S の前傾曲折点を調整することがで
きる。その他の構成と作用は前述した実施例と同じであ
ることから、共通部分は共通符号で示している。
なお、実施例では、走行装置2 の前方に補助車輪8 を設
けたが、補助車輪8 は走行装置2 の後方に設けても良
い。但し、この場合には、後輪の上方近傍上に重心位置
G を設定する必要がある。
また、走行装置2 は二軸四輪形に限らず、クローラ形で
あってもよい。更に、引抜ベルト3A,3B はベルト本体を
継いで無端状にしたものであってもよい。
(発明の効果) 本発明は以上の通りであり、前記機体の腹部に、前後方
向に貫通した空間部を形成すべく機体の上部にエンジン
等の原動手段が搭載され、該原動手段で前記走行装置お
よび引抜き装置を駆動するとともに、該引抜き装置を、
前記腹部の空間部に搬送方向を前後方向として収めたこ
とを特徴とするものであるから次の利点がある。
引抜き装置は機体腹部の空間部に収めてあるので、収穫
機全長を短くしても充分な引抜き力と搬送作用をもたせ
つつ旋回性能、特に、小回り性能を向上できる。従っ
て、操縦は安定なものとなる。
また、引抜き装置を機体腹部の空間部に収めていること
から、引抜き装置で引抜かれ後方に搬送される作物は、
搬送中に茎桿を曲折することが可能となり、ここに、長
茎桿作物であっても引抜き収穫ができる。
更に、引抜き装置を機体腹部の空間部に、搬送方向を前
後方向として収めていることから、引抜き装置による引
抜き力は、機体及び走行装置で確実に支えることがで
き、ここに、大きな引抜き力を作用させても支障はな
く、作物を切断したりしなくとも引抜き収穫を確実にで
きる。
従って、本発明は、生姜、ナス、トマト等の長寸作物を
引抜き収穫する作業機として有益である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は全体の立面側面
図、第2図は全体の平面図、第3図は引抜き装置の一部
省略平面図、第4図はその縦断立面図、第5図は引抜ベ
ルトの詳細な断面図、第6図は走行装置の伝動系を示す
一部断面立面図、第7図は同じく車軸部の立面断面図、
第8図は引抜ベルト駆動部の背面断面図、第9図は操作
レバー部の斜視図、第10図はベルトテンション機構の平
面図、第11図は引抜き収穫状況を示す側面図、第12図は
第2実施例を示す要部の平面図である。 1 ……機体、2 ……走行装置、3 ……引抜き装置、4 …
…エンジン、6 ……原動手段、7 ……空間部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体(1) を圃場と略平行に支持する左右一
    対の走行装置(2) を備え、生姜等の作物(S) を挟んで後
    方に搬送しながら引抜く左右一対の引抜ベルト(3A)(3B)
    よりなる引抜き装置(3) を、前記機体(1) に備えている
    生姜等の収穫機において、 前記機体(1) の腹部に、前後方向に貫通した空間部(7)
    を形成すべく機体(1) の上部にエンジン(4) 等の原動手
    段(6) が搭載され、該原動手段(6) で前記走行装置(2)
    および引抜き装置(3) を駆動するとともに、該引抜き装
    置(3) を、前記腹部の空間部(7) に搬送方向を前後方向
    として収めたことを特徴とする生姜等の収穫機。
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