JPH0661056A - 積層型インピーダンス素子 - Google Patents

積層型インピーダンス素子

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JPH0661056A
JPH0661056A JP4212766A JP21276692A JPH0661056A JP H0661056 A JPH0661056 A JP H0661056A JP 4212766 A JP4212766 A JP 4212766A JP 21276692 A JP21276692 A JP 21276692A JP H0661056 A JPH0661056 A JP H0661056A
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JP
Japan
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impedance element
impedance
coil
laminated
conductive pattern
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JP4212766A
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Inventor
Tsugio Ikeda
次男 池田
Hitoshi Kudo
斉 工藤
Hidekazu Sato
英和 佐藤
Nobuo Kaihara
伸男 海原
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路構成を複雑にすることなく、またコスト
アップを避けて簡単な構造で十分なノイズ低減効果が得
られる積層型インピーダンス素子を提供する。 【構成】 Ni,Cu,Zn系フェライトを主成分とす
る酸化物磁性体によって磁性体3を構成し、この磁性体
3を介してAg−Pd合金からなる導電パターン2によ
ってコイル5を形成する。このコイル5を形成すること
によりインピーダンスを高めることができるので、ノイ
ズ低減効果を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種電子機器に適用さ
れてノイズ低減素子として働く積層型インピーダンス素
子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種電子機器の回路技術の進歩に
より、数多くのディジタル信号回路が実用化されてお
り、特に能動素子としてICが広範囲に使用されてい
る。このような信号回路においてICがスイッチング動
作を行う際にノイズが発生し、このノイズは周囲の他の
回路素子の動作に少なからず影響を与える。
【0003】このような欠点を解消するために、ノイズ
フィルターやチップコイルとチップコンデンサとを組み
合わせたノイズ低減素子を各々用意して、信号回路に組
込んでノイズ低減を図ることが実施されている。
【0004】しかしながらこのようなノイズ低減素子
は、形状の大きなノイズフィルターが不可欠であると共
に多くの構成部品を必要とするので、回路構成が複雑に
なるだけでなく、コストアップが避けられない。
【0005】このためそのような弊害を避けるべく、図
6に示したように磁性体21に直線状の導体22を形成
することにより簡単な構造のチップ型インピーダンス素
子を形成し、このインピーダンス素子をノイズ低減素子
として用いることが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来のチップ
型インピーダンス素子では、単に導体を直線状に形成し
てインピーダンスを構成するようにしているので、低い
インピーダンスしか得られないため十分なノイズ低減効
果が得られないという問題がある。
【0007】本発明は以上のような問題に対処してなさ
れたもので、回路構成を複雑にすることなく、またコス
トアップを避けて簡単な構造で十分なノイズ低減効果を
得ることのできる1つのチップからなる積層型インピー
ダンス素子を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、磁性体を介して接続され導電パターンから
なるコイルを有する積層型インピーダンス素子におい
て、前記磁性体がNi,Cu,Zn系フェライトを主成
分とする酸化物磁性体からなることを特徴とするもので
ある。
【0009】また、他の本発明は、前記酸化物磁性体
が、Fe2 3 :Amol%,NiO:Bmol%,C
uO:Cmol%,ZnO:Dmol%,CoO:Em
ol%からなり、A+B+C+D+E=100mol%
としたとき、A乃至Eを各々、 46≦A≦50 0≦B≦50 0≦C≦30 0≦D≦35 0≦E≦3の範囲に設定したことを特徴とするものであ
る。
【0010】さらに、その他の本発明は、前記酸化物磁
性体が、焼結前の混合時の原料の平均粒径が1.0μm
以下からなることを特徴とするものである。
【0011】さらに、その他の本発明は、前記導電パタ
ーンが、Pdを5wt%以下含有するAg合金からなる
導体によって形成されることを特徴とするものである。
【0012】さらに、その他の本発明は、前記導電パタ
ーンが、純度が99.5%以上のAgを含んだAg合金
からなることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1記載の本発明の構成によれば、Ni,
Cu,Zn系フェライトを主成分とする酸化物磁性体を
介して、導電パターンからなるコイルが設けられて積層
型インピーダンス素子が形成される。
【0014】請求項2記載の本発明の構成によれば、前
記酸化物磁性体の原料として特定成分を各々特定範囲で
組合わせることによって積層型インピーダンス素子が形
成される。
【0015】請求項3記載の本発明の構成によれば、前
記酸化物磁性体の原料としてその平均粒径が特定値のも
のを用いることによって積層型インピーダンス素子が形
成される。
【0016】請求項4記載の本発明の構成によれば、前
記導電パターンの原料として特定成分を各々特定範囲で
組合わせることによって積層型インピーダンス素子が形
成される。
【0017】請求項5記載の本発明の構成によれば、前
記導電パターンの原料として特定成分を特定範囲で用い
ることによって積層型インピーダンス素子が形成され
る。
【0018】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0019】図1は本発明の積層型インピーダンス素子
の実施例を示す概略断面図で、内部に例えば3ターンの
コイルを形成した構造を示している。本実施例積層型イ
ンピーダンス素子1は、Ni,Cu,Zn系フェライト
を主成分とする酸化物磁性体からなる磁性体3と、この
磁性体3が一体に焼結された積層体4を介して接続され
周回するスパイラルな導電パターン2からなるコイル5
と、各々コイル5の両端に接続された一対の外部端子
6,7とを有している。
【0020】また、前記磁性体3を構成する酸化物磁性
体は、Fe2 3 :Amol%,NiO:Bmol%,
CuO:Cmol%,ZnO:Dmol%,CoO:E
mol%からなるNi,Cu,Zn系フェライトが用い
られ、A+B+C+D+E=100mol%としたと
き、A乃至Eは各々次のような範囲に設定される。
【0021】46≦A≦50 0≦B≦50 0≦C≦30 0≦D≦35 0≦E≦3
【0022】また、前記コイル5を構成する導電パター
ン2は、AgにPdを5wt%以下含有するAg−Pd
合金からなる導体によって形成されている。
【0023】ここで、図1の本実施例の積層型インピー
ダンス素子1の等価回路は磁性体3内にコイル5を有す
ることにより、2端子インピーダンス素子として扱うこ
とができ図2のように示せる。すなわち、磁性体3の損
失分と導体抵抗とを合わせた等価的な抵抗Rとコイル5
のインダクタンスを主成分とする誘導性リアクタンスj
ωLとの直列回路と、これに積層体4に浮遊している容
量性リアクタンス−j(1/ωC)が並列接続された構
成となっている。
【0024】インピーダンス素子のインピーダンスZは
次式のように示される。
【0025】
【数1】 Z={R/(ωCR)2 +(1−ω2 LC)2 }+ j{ωL(1−ω2 LC)−ωCR2 /}/ {(ωCR)2 +(1−ω2 LC)2
【0026】この等価回路は図6に示した従来素子にも
適用することができるが、jωLの成分の値が低いため
にそのインピーダンス特性は図4のBのようになり、本
実施例素子の特性Aよりも小さなインピーダンスとな
る。すなわち、本実施例素子の場合は磁性体3内にコイ
ル5を形成することにより高いインピーダンスZを示す
ことができ、ノイズ低減素子として優れた動作を行わせ
ることができる。
【0027】すなわち、回路で使用される信号の周波数
帯域ではその信号を減衰させないようにインピーダンス
Zが十分低く、ノイズに対してはこれを十分に減衰させ
るような高いインピーダンスZを呈するようなインピー
ダンス素子が求められる。ノイズ成分は信号成分より高
い周波数成分を持っているので、この高いノイズ周波数
成分のみに減衰作用を発揮し、低い信号周波数成分に対
しては極めて低い減衰作用を発揮する、すなわち低い挿
入損失を生じるインピーダンス素子を実現しなければな
らない。
【0028】信号の周波数帯域に着目した場合、図2の
等価回路における浮遊容量Cは高々数pFなので、その
等価回路は近似的に図3のように示すことができる。従
って、インピーダンスZは、Z=R+jωLのみにな
り、インピーダンスZの絶対値は次式のように示され
る。
【0029】
【数2】
【0030】この数2から明らかなように、抵抗Rをな
している導電パターン2の導体抵抗を低下することによ
りインピーダンス素子のインピーダンスZを低めて、挿
入損失を低めることが実現可能となる。
【0031】コイル5を構成する導電パターン2の導体
材料は、低い抵抗を有するものが望ましいという点で全
ての導体材料の中で最も抵抗の低いAgが選ばれてい
る。このAgの融点は約960.5℃であり通常の酸化
物磁性体の焼結温度よりも低い値を有しているが、磁性
体の焼結温度をAgの融点まで下げることは通常の焼結
温度よりも約100℃以上も下げることになるので、磁
性体に所定の特性を備えさせる点から困難である。この
点で、AgにPdを含有させることにより導体材料とし
ての融点をAgよりも上げることができるようになる。
但し、Pdの含有量をあまり増加させることは導体材料
としてのAg−Pd合金の抵抗を高めてインピーダンス
素子のインピーダンスZを高めることになり、結果的に
ノイズ低減素子に要求されるノイズのみ低減させて信号
回路の信号は低減させてはならないという条件を満足で
きなくなる。
【0032】[表1]は本実施例において、コイル5を
構成する導電パターン2の導体材料として用いるAg−
Pd合金の成分比(wt%)を種々変化させた場合の、
直流抵抗及び挿入損失の変化を示すものである。
【0033】
【表1】
【0034】[表1]においてAg−Pd合金のPdの
比率を高めるほど融点がAg100%の場合よりも高く
なるので、磁性体の焼結温度も高くする必要がある。但
し、Pdの比率を高めるほど、直流抵抗及び挿入損失は
徐々に増加する傾向にあり好ましくない。従って、互い
に矛盾する両者を実用上の観点から考慮すると、ほぼ挿
入損失が0.07dB以下に相当するPd含有量が5
(wt%)以下が実用上望ましい範囲であるとして限定
することができる。No.1乃至No.5がこれに該当
する。
【0035】この結果、導体材料の融点以下の温度で磁
性体を低温焼結することが必要となる。焼結温度をこの
範囲内に選ぶことにより、導体パターン2を構成するA
g−Pd合金の融解や蒸発などの望ましくない現象を避
けることができ、コイルとしての機能低下を防止するこ
とができる。
【0036】以上のことから磁性体3を構成する酸化物
磁性体は、この上に形成する導電パターン2の導体であ
るAg−Pd合金の融点との関連でその焼結温度が設定
される。通常、Ni,Cu,Zn系フェライトを用いる
酸化物磁性体の焼結温度は1,050℃乃至1,100
℃に設定されている。また、用いられるAgは99.5
%以上の純度を有していることが望ましい。
【0037】ここで、Ni,Cu,Zn系フェライトの
酸化物磁性体としては、通常の焼結温度(約1,050
℃乃至1,000℃)を有する組成のものを用いたので
は前記範囲の成分のAg−Pd合金の融点に合致しなく
なるので、この焼結温度を低める工夫が必要となる。ま
た、フェライト材料の固有抵抗が低いと、本実施例積層
型インピーダンス素子1のように導体パターン2が直接
磁性体3に直接接触している構造では、コイル5の巻線
間の絶縁性能が劣るようになって実用に供することが困
難になる。このため、固有抵抗として少なくとも105
Ωcm以上の抵抗値を有し、前記したAg−Pd合金の
融点以下の焼結温度を有するような組成のNi,Cu,
Zn系フェライトを用意する必要がある。
【0038】このような要求を満たすには、粒径を十分
に小さくした組成材料を用いて焼結を行うことにより可
能となる。[表2]は本実施例において、磁性体3を構
成する酸化物磁性体を形成するNi,Cu,Zn系フェ
ライト材料の粒径を変化させた場合の、比表面積,焼結
密度及び組成の変化を示すものである。
【0039】
【表2】
【0040】[表2]において平均粒径0.5μm,比
表面積5.6m2 /g,焼結密度4.5g/cm3 程度
の粒子を用いることにより、十分実用に供せされる焼結
温度を有する酸化物磁性体を実現することができる。粒
径の平均はほぼ1.0μm以下であれば望ましい結果を
得ることができる。
【0041】Ni,Cu,Zn系フェライト材料からな
る酸化物磁性体はその組成比によって種々の磁気特性を
示すが、Fe2 3 量が46mol%以下ではNiO,
CuOを主体とした第2相がより多く形成されるため、
その磁気特性が劣化して実用に供しない。また、Fe2
3 量が50mol%を上回ると、焼結温度が950℃
以下ではαFe2 3 相が第2相として形成されるの
で、これが焼結を阻害する因子として働くため、望まし
い焼結温度を得ることができない。
【0042】さらに、ZnO量は35mol%以上の領
域ではキュリー温度が常温付近まで下降してしまうの
で、実用に供しなくなる。さらにまた、NiOを含んだ
フェライトはZnOが少ない組成では、少なくともCu
Oが4mol%以上含まれないと、焼結温度が950℃
以下になると焼結密度が低くなるので、実用に供しなく
なる。また、CuOは30mol%以上でも磁気特性を
示すが、磁束密度の低下が著しいので、実用上許容電流
値が低下して性能が劣るようになるため望ましくない。
【0043】次に本実施例の積層型インピーダンス素子
の製造方法を説明する。
【0044】(1) 粉体材料の製造 粉砕後の最終組成がFe2 3 48.1mol%,Ni
O26.6mol%,CuO8.3mol%,ZnO1
7.0mol%となるように、各原料をボールミルによ
って水とスチールボールと共に16時間混合した後、乾
燥する。次に、乾燥した粉体を750℃で2時間焙結す
る。焙結後ボールミルによって水とスチールボールと共
に50時間粉砕した後、乾燥して粉体材料を得る。
【0045】ここで、ボールミルの条件は、スチールボ
ールとして各々1/2インチ球を材料重量の2倍重量及
び1/8インチ球を材料重量の3倍重量を用い、水は材
料重量の2倍重量を用いた。また、乾燥は200℃に保
持された熱風乾燥器を用いて行った。
【0046】(2) 積層用塗料の製造 次に、(1) で得られた粉体材料に対して、20%のトル
エン,20%のエチルアルコール,40%のブタノー
ル,4%の#N200エチルセルロース樹脂を、ペンシ
ェルミキサーで1時間混合撹拌を行う。その後、ビーズ
径3mmφのビーズミルを通過させて積層用塗料を得
る。
【0047】(3) 積層,焼成 積層スクリーン印刷機を用いて、(2) で得られた積層用
塗料(酸化物磁性体材料)Agペースト(Ag−Pd合
金を含んだペースト)を用いて、適当な基板状に交互に
繰返し印刷することにより、例えば3ターンのコイルを
形成すべき導電パターンを積層用塗料を介して接続して
周回させたグリーンシート積層体を得る。続いてグリー
ンシート積層体を875℃で2時間焼結処理する。
【0048】(4) 外部端子の形成 焼結によって得られた積層体の両端にAgペーストを塗
布し、600℃で1時間焼付けした後、電気めっきによ
って焼付けられたAg層上にCu,Ni,Agを順次め
っきすることにより外部端子を形成する。
【0049】以上の各工程によって図1に示したよう
な、内部に3ターンのコイル5が形成された積層型イン
ピーダンス素子を製造することができる。
【0050】図5は本実施例によって得られた積層型イ
ンピーダンス素子のインピーダンス特性を示すもので、
10MHzで約60Ωのインピーダンスが得られ、10
0MHzで約600Ωのインピーダンスが得られ、望ま
しい特性が得られる。
【0051】このように本実施例によれば、特定組成か
らなる磁性体内にコイルを形成するようにしたので高い
インピーダンスが得られるようになり、回路構成を複雑
にすることなく、またコストアップを避けて簡単な構造
で十分なノイズ低減効果を得ることができる。
【0052】なお、実施例では、磁性体内に3ターンの
コイルを形成した例で説明したが、これは一例を示した
ものであり必要とするインピーダンス特性に応じて任意
の数に設定することができる。また、コイルを形成する
導電パターンはスパイラルに周回するパターンに限ら
ず、内部に直線状の多層の並列接続パターンを形成して
もよく、内部導電パターンは任意である。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、特定
組成からなる磁性体内にコイルを形成するようにしたの
で、インピーダンスを高めることができるため、回路構
成を複雑にすることなく、またコストアップを避けて簡
単な構造で十分なノイズ低減効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層型インピーダンスの実施例を示す
断面図である。
【図2】本実施例素子の等価回路である。
【図3】本実施例素子の他の等価回路である。
【図4】本実施例素子と従来素子とを比較するインピー
ダンス特性図である。
【図5】本実施例によって得られたインピーダンス素子
のインピーダンス特性である。
【図6】従来素子を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 導電パターン 3 磁性体 4 積層体 5 コイル 6,7 外部端子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 積層型インピーダンス素子
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種電子機器に適用さ
れてノイズ低減素子として働く積層型インピーダンス素
子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種電子機器の回路技術の進歩に
より、数多くのディジタル信号回路が実用化されてお
り、特に能動素子としてICが広範囲に使用されてい
る。このような信号回路においてICがスイッチング動
作を行う際にノイズが発生し、このノイズは周囲の他の
回路素子の動作に少なからず影響を与える。
【0003】このような欠点を解消するために、ノイズ
フィルターやチップコイルとチップコンデンサとを組み
合わせたノイズ低減素子を各々用意して、信号回路に組
込んでノイズ低減を図ることが実施されている。
【0004】しかしながらこのようなノイズ低減素子
は、形状の大きなノイズフィルターが不可欠であると共
に多くの構成部品を必要とするので、回路構成が複雑に
なるだけでなく、コストアップが避けられない。
【0005】このためそのような弊害を避けるべく、図
6に示したように磁性体21に直線状の導体22を形成
することにより簡単な構造のチップ型インピーダンス素
子を形成し、このインピーダンス素子をノイズ低減素子
として用いることが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来のチップ
型インピーダンス素子では、単に導体を直線状に形成し
てインピーダンスを構成するようにしているので、低い
インピーダンスしか得られないため十分なノイズ低減効
果が得られないという問題がある。
【0007】本発明は以上のような問題に対処してなさ
れたもので、回路構成を複雑にすることなく、またコス
トアップを避けて簡単な構造で十分なノイズ低減効果を
得ることのできる1つのチップからなる積層型インピー
ダンス素子を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、磁性体を介して接続され導電パターンから
なるコイルを有する積層型インピーダンス素子におい
て、前記磁性体がNi,Cu,Zn系フェライトを主成
分とする酸化物磁性体からなることを特徴とするもので
ある。
【0009】また、他の本発明は、前記酸化物磁性体
が、Fe2 3 :Amol%,NiO:Bmol%,C
uO:Cmol%,ZnO:Dmol%,CoO:Em
ol%からなり、A+B+C+D+E=100mol%
としたとき、A乃至Eを各々、 46≦A≦50 0≦B≦50 0≦C≦30 0≦D≦35 0≦E≦3の範囲に設定したことを特徴とするものであ
る。
【0010】さらに、その他の本発明は、前記酸化物磁
性体が、焼結前の平均粒径が1.0μm以下からなるこ
とを特徴とするものである。
【0011】さらに、その他の本発明は、前記導電パタ
ーンが、Pdを5wt%以下含有するAg合金からなる
導体によって形成されることを特徴とするものである。
【0012】さらに、その他の本発明は、前記導電パタ
ーンが、純度が99.5%以上のAgを含んだAg合金
からなることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1記載の本発明の構成によれば、Ni,
Cu,Zn系フェライトを主成分とする酸化物磁性体を
介して、導電パターンからなるコイルが設けられて積層
型インピーダンス素子が形成される。
【0014】請求項2記載の本発明の構成によれば、前
記酸化物磁性体の原料として特定成分を各々特定範囲で
組合わせることによって積層型インピーダンス素子が形
成される。
【0015】請求項3記載の本発明の構成によれば、前
記酸化物磁性体の原料としてその平均粒径が特定値のも
のを用いることによって積層型インピーダンス素子が形
成される。
【0016】請求項4記載の本発明の構成によれば、前
記導電パターンの原料として特定成分を各々特定範囲で
組合わせることによって積層型インピーダンス素子が形
成される。
【0017】請求項5記載の本発明の構成によれば、前
記導電パターンの原料として特定成分を特定範囲で用い
ることによって積層型インピーダンス素子が形成され
る。
【0018】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0019】図1は本発明の積層型インピーダンス素子
の実施例を示す概略断面図で、内部に例えば3ターンの
コイルを形成した構造を示している。本実施例積層型イ
ンピーダンス素子1は、Ni,Cu,Zn系フェライト
を主成分とする酸化物磁性体からなる磁性体3と、この
磁性体3が一体に焼結された積層体4を介して接続され
周回するスパイラルな導電パターン2からなるコイル5
と、各々コイル5の両端に接続された一対の外部端子
6,7とを有している。
【0020】また、前記磁性体3を構成する酸化物磁性
体は、Fe2 3 :Amol%,NiO:Bmol%,
CuO:Cmol%,ZnO:Dmol%,CoO:E
mol%からなるNi,Cu,Zn系フェライトが用い
られ、A+B+C+D+E=100mol%としたと
き、A乃至Eは各々次のような範囲に設定される。
【0021】46≦A≦50 0≦B≦50 0≦C≦30 0≦D≦35 0≦E≦3
【0022】また、前記コイル5を構成する導電パター
ン2は、AgにPdを5wt%以下含有するAg−Pd
合金からなる導体によって形成されている。
【0023】ここで、図1の本実施例の積層型インピー
ダンス素子1の等価回路は磁性体3内にコイル5を有す
ることにより、2端子インピーダンス素子として扱うこ
とができ図2のように示せる。すなわち、磁性体3の損
失分と導体抵抗とを合わせた等価的な抵抗Rとコイル5
のインダクタンスを主成分とする誘導性リアクタンスj
ωLとの直列回路と、これに積層体4に浮遊している容
量性リアクタンス−j(1/ωC)が並列接続された構
成となっている。
【0024】インピーダンス素子のインピーダンス
【外1】 は次式のように示される。
【0025】
【数1】
【0026】この等価回路は図6に示した従来素子にも
適用することができるが、jωLの成分の値が低いため
にそのインピーダンス特性は図4のBのようになり、本
実施例素子の特性Aよりも小さなインピーダンスとな
る。すなわち、本実施例素子の場合は磁性体3内にコイ
ル5を形成することにより高いインピーダンス
【外2】 を示すことができ、ノイズ低減素子として優れた動作を
行わせることができる。
【0027】すなわち、回路で使用される信号の周波数
帯域ではその信号を減衰させないようにインピーダンス
【外3】 が十分低く、ノイズに対してはこれを十分に減衰させる
ような高いインピーダンス
【外4】 を呈するようなインピーダンス素子が求められる。ノイ
ズ成分は信号成分より高い周波数成分を持っているの
で、この高いノイズ周波数成分のみに減衰作用を発揮
し、低い信号周波数成分に対しては極めて低い減衰作用
を発揮する、すなわち低い挿入損失を生じるインピーダ
ンス素子を実現しなければならない。
【0028】信号の周波数帯域に着目した場合、図2の
等価回路における浮遊容量Cは高々数pFなので、その
等価回路は近似的に図3のように示すことができる。従
って、インピーダンス
【外5】 は、
【数2】 のみになり、インピーダンス
【外6】 の絶対値は次式のように示される。
【0029】
【数3】
【0030】この数3から明らかなように、抵抗Rをな
している導電パターン2の導体抵抗を低下することによ
りインピーダンス素子のインピーダンス
【外7】 を低めて、挿入損失を低めることが実現可能となる。
【0031】コイル5を構成する導電パターン2の導体
材料は、低い抵抗を有するものが望ましいという点で全
ての導体材料の中で最も抵抗の低いAgが選ばれてい
る。このAgの融点は約960.5℃であり通常の酸化
物磁性体の焼結温度よりも低い値を有しているが、磁性
体の焼結温度をAgの融点まで下げることは通常の焼結
温度よりも約100℃以上も下げることになるので、磁
性体に所定の特性を備えさせる点から困難である。この
点で、AgにPdを含有させることにより導体材料とし
ての融点をAgよりも上げることができるようになる。
但し、Pdの含有量をあまり増加させることは導体材料
としてのAg−Pd合金の抵抗を高めてインピーダンス
素子のインピーダンス
【外8】 を高めることになり、結果的にノイズ低減素子に要求さ
れるノイズのみ低減させて信号回路の信号は低減させて
はならないという条件を満足できなくなる。
【0032】[表1]は本実施例において、コイル5を
構成する導電パターン2の導体材料として用いるAg−
Pd合金の成分比(wt%)を種々変化させた場合の、
直流抵抗及び挿入損失の変化を示すものである。
【0033】
【表1】
【0034】[表1]においてAg−Pd合金のPdの
比率を高めるほど融点がAg100%の場合よりも高く
なるので、磁性体の焼結温度も高くする必要がある。但
し、Pdの比率を高めるほど、直流抵抗及び挿入損失は
徐々に増加する傾向にあり好ましくない。従って、互い
に矛盾する両者を実用上の観点から考慮すると、ほぼ挿
入損失が0.07dB以下に相当するPd含有量が5
(wt%)以下が実用上望ましい範囲であるとして限定
することができる。No.1乃至No.5がこれに該当
する。
【0035】この結果、導体材料の融点以下の温度で磁
性体を低温焼結することが必要となる。焼結温度をこの
範囲内に選ぶことにより、導体パターン2を構成するA
g−Pd合金の融解や蒸発などの望ましくない現象を避
けることができ、コイルとしての機能低下を防止するこ
とができる。
【0036】以上のことから磁性体3を構成する酸化物
磁性体は、この上に形成する導電パターン2の導体であ
るAg−Pd合金の融点との関連でその焼結温度が設定
される。通常、Ni,Cu,Zn系フェライトを用いる
酸化物磁性体の焼結温度は1,050℃乃至1,100
℃に設定されている。また、用いられるAgは99.5
%以上の純度を有していることが望ましい。
【0037】ここで、Ni,Cu,Zn系フェライトの
酸化物磁性体としては、通常の焼結温度(約1,050
℃乃至1,000℃)を有する組成のものを用いたので
は前記範囲の成分のAg−Pd合金の融点に合致しなく
なるので、この焼結温度を低める工夫が必要となる。ま
た、フェライト材料の固有抵抗が低いと、本実施例積層
型インピーダンス素子1のように導体パターン2が直接
磁性体3に直接接触している構造では、コイル5の巻線
間の絶縁性能が劣るようになって実用に供することが困
難になる。このため、固有抵抗として少なくとも105
Ωcm以上の抵抗値を有し、前記したAg−Pd合金の
融点以下の焼結温度を有するような組成のNi,Cu,
Zn系フェライトを用意する必要がある。
【0038】このような要求を満たすには、粒径を十分
に小さくした組成材料を用いて焼結を行うことにより可
能となる。[表2]は本実施例において、磁性体3を構
成する酸化物磁性体を形成するNi,Cu,Zn系フェ
ライト材料の粒径を変化させた場合の、比表面積,焼結
密度及び組成の変化を示すものである。
【0039】
【表2】
【0040】[表2]において平均粒径0.5μm,比
表面積5.6m2 /g,焼結密度4.5g/cm3 程度
の粒子を用いることにより、十分実用に供せされる焼結
温度を有する酸化物磁性体を実現することができる。粒
径の平均はほぼ1.0μm以下であれば望ましい結果を
得ることができる。
【0041】Ni,Cu,Zn系フェライト材料からな
る酸化物磁性体はその組成比によって種々の磁気特性を
示すが、Fe2 3 量が46mol%以下ではNiO,
CuOを主体とした第2相がより多く形成されるため、
その磁気特性が劣化して実用に供しない。また、Fe2
3 量が50mol%を上回ると、焼結温度が950℃
以下ではαFe2 3 相が第2相として形成されるの
で、これが焼結を阻害する因子として働くため、望まし
い焼結温度を得ることができない。
【0042】さらに、ZnO量は35mol%以上の領
域ではキュリー温度が常温付近まで下降してしまうの
で、実用に供しなくなる。さらにまた、NiOを含んだ
フェライトはZnOが少ない組成では、少なくともCu
Oが4mol%以上含まれないと、焼結温度が950℃
以下になると焼結密度が低くなるので、実用に供しなく
なる。また、CuOは30mol%以上でも磁気特性を
示すが、磁束密度の低下が著しいので、実用上許容電流
値が低下して性能が劣るようになるため望ましくない。
【0043】次に本実施例の積層型インピーダンス素子
の製造方法を説明する。
【0044】(1) 粉体材料の製造 粉砕後の最終組成がFe2 3 48.1mol%,Ni
O26.6mol%,CuO8.3mol%,ZnO1
7.0mol%となるように、各原料をボールミルによ
って水とスチールボールと共に16時間混合した後、乾
燥する。次に、乾燥した粉体を750℃で2時間焙結す
る。焙結後ボールミルによって水とスチールボールと共
に50時間粉砕した後、乾燥して粉体材料を得る。
【0045】ここで、ボールミルの条件は、スチールボ
ールとして各々1/2インチ球を材料重量の2倍重量及
び1/8インチ球を材料重量の3倍重量を用い、水は材
料重量の2倍重量を用いた。また、乾燥は200℃に保
持された熱風乾燥器を用いて行った。
【0046】(2) 積層用塗料の製造 次に、(1) で得られた粉体材料に対して、20%のトル
エン,20%のエチルアルコール,40%のブタノー
ル,4%の#N200エチルセルロース樹脂を、ヘンシ
ェルミキサーで1時間混合撹拌を行う。その後、ビーズ
径3mmφのビーズミルを通過させて積層用塗料を得
る。
【0047】(3) 積層,焼成 積層スクリーン印刷機を用いて、(2) で得られた積層用
塗料(酸化物磁性体材料)Agペースト(Ag−Pd合
金を含んだペースト)を用いて、適当な基板状に交互に
繰返し印刷することにより、例えば3ターンのコイルを
形成すべき導電パターンを積層用塗料を介して接続して
周回させたグリーンシート積層体を得る。続いてグリー
ンシート積層体を875℃で2時間焼結処理する。
【0048】(4) 外部端子の形成 焼結によって得られた積層体の両端にAgペーストを塗
布し、600℃で1時間焼付けした後、電気めっきによ
って焼付けられたAg層上にCu,Ni,Agを順次め
っきすることにより外部端子を形成する。
【0049】以上の各工程によって図1に示したよう
な、内部に3ターンのコイル5が形成された積層型イン
ピーダンス素子を製造することができる。
【0050】図5は本実施例によって得られた積層型イ
ンピーダンス素子のインピーダンス特性を示すもので、
10MHzで約60Ωのインピーダンスが得られ、10
0MHzで約600Ωのインピーダンスが得られ、望ま
しい特性が得られる。
【0051】このように本実施例によれば、特定組成か
らなる磁性体内にコイルを形成するようにしたので高い
インピーダンスが得られるようになり、回路構成を複雑
にすることなく、またコストアップを避けて簡単な構造
で十分なノイズ低減効果を得ることができる。
【0052】なお、実施例では、磁性体内に3ターンの
コイルを形成した例で説明したが、これは一例を示した
ものであり必要とするインピーダンス特性に応じて任意
の数に設定することができる。また、コイルを形成する
導電パターンはスパイラルに周回するパターンに限ら
ず、内部に直線状の多層の並列接続パターンを形成して
もよく、内部導電パターンは任意である。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、特定
組成からなる磁性体内にコイルを形成するようにしたの
で、インピーダンスを高めることができるため、回路構
成を複雑にすることなく、またコストアップを避けて簡
単な構造で十分なノイズ低減効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層型インピーダンスの実施例を示す
断面図である。
【図2】本実施例素子の等価回路である。
【図3】本実施例素子の他の等価回路である。
【図4】本実施例素子と従来素子とを比較するインピー
ダンス特性図である。
【図5】本実施例によって得られたインピーダンス素子
のインピーダンス特性である。
【図6】従来素子を示す斜視図である。
【符号の説明】 2 導電パターン 3 磁性体 4 積層体 5 コイル 6,7 外部端子
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海原 伸男 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体を介して接続され導電パターンか
    らなるコイルを有する積層型インピーダンス素子におい
    て、前記磁性体がNi,Cu,Zn系フェライトを主成
    分とする酸化物磁性体からなることを特徴とする積層型
    インピーダンス素子。
  2. 【請求項2】 前記酸化物磁性体が、Fe2 3 :Am
    ol%,NiO:Bmol%,CuO:Cmol%,Z
    nO:Dmol%,CoO:Emol%からなり、A+
    B+C+D+E=100mol%としたとき、A乃至E
    を各々、 46≦A≦50 0≦B≦50 0≦C≦30 0≦D≦35 0≦E≦3の範囲に設定した請求項1記載の積層型イン
    ピーダンス素子。
  3. 【請求項3】 前記酸化物磁性体が、焼結前の混合時の
    原料の平均粒径が1.0μm以下からなる請求項1又は
    2記載の積層型インピーダンス素子。
  4. 【請求項4】 前記導電パターンが、Pdを5wt%以
    下含有するAg−Pd合金からなる導体によって形成さ
    れる請求項1記載の積層型インピーダンス素子。
  5. 【請求項5】 前記導電パターンが、純度が99.5%
    以上のAgを含んだAg−Pd合金からなる請求項4記
    載の積層型インピーダンス素子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2397441A (en) * 2003-01-10 2004-07-21 Murata Manufacturing Co Noise filter with alternating ground and line conductor arrangements laminated in a magnetic oxide body
JP2006156202A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Tdk Corp 印刷用誘電体ペーストの製造方法および積層セラミック部品の製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2397441A (en) * 2003-01-10 2004-07-21 Murata Manufacturing Co Noise filter with alternating ground and line conductor arrangements laminated in a magnetic oxide body
GB2397441B (en) * 2003-01-10 2006-11-01 Murata Manufacturing Co Noise filter
US7161446B2 (en) 2003-01-10 2007-01-09 Murata Manufacturing Co., Ltd. Noise filter
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