JPH0660866U - ラベル用シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】表裏両面にラベルを備えるラベル用シートにお
いて、区画部を折れ曲がりにくくするとともに、ラベル
片の捲り上がりが不用意に生じないようにして、ラベル
用シートの取り扱いを容易とするとともに、プリンタな
どの機器に装填したときのフィードの安定性を高める。 【構成】ラベル３，５それぞれに、該ラベル３，５を複
数のラベル片６に区画する区画部７を設ける。そしてこ
の区画部７を、ミシン目および／または切り込みにより
形成し、異種の区画部７を表裏で相対させた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ラベル用シートに関するものであり、特に一対のラベルが剥離可能 に重ね合わされているラベル用シートに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ラベル用シートは、片面に複数のラベル片を設けたものが一般的であり 、その各ラベル片に住所などの個人情報やバーコードなどの管理情報を記載、ま たプリンタで印字、印刷し、これらラベル片を封書な商品などに貼り付けるなど の目的で使用されている。

【０００３】 また、装填された用紙に対してその表裏両面に印字可能な両面プリンタがあり 、この両面プリンタを利用して情報印字されたラベル片が表裏に得られるように 、両面に剥離処理を施した剥離紙のその表裏両面にラベルを貼り合わせ、そのラ ベルそれぞれを複数のラベル片に区画する構成としたラベル用シートがある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記したところの複数のラベル片に区画されているラベルを表 裏に配置したラベル用シートにおいては、ラベルをラベル片に区画する区画部が 切り込み（剥離紙に達する切り込み）によってなるものであることから、その切 り込みが表裏で相対する部分、すなわち各区画部で折れ曲がり易いシートとなっ ている。 このように区画部で折れ曲がり易いラベル用シートを上述したようなプリンタ などの機器に装填して印字、印刷処理を行おうとした場合、取り扱いに注意を要 するばかりか、そのラベル用シートが折れ曲がり易いため、フィードの安定性が 極めて低く、機器内部にてシート詰まりを発生させ易いものであった。また、切 り込みにより区画であるため、前記の折れ曲がりによりラベル片の角部などが不 用意に捲り上がり易く、これによって前記機器内部での詰まりを生じさせたり、 印字、印刷後にあっても、ラベル片の不用意な剥がれが生じ易いものとなってい た。

【０００５】 そこで本考案は上記した事情に鑑みて、表裏両面にラベルを備えるラベル用シ ートにおいて、区画部を折れ曲がりにくくするとともに、ラベル片の捲り上がり が不用意に生じないようにすることを課題とし、ラベル用シートの取り扱いを容 易とするとともに、プリンタなどの機器に装填したときのフィードの安定性を高 めることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記した課題を考慮じてなされたもので、ラベルを表裏両面に備え、 ラベルそれぞれが剥離可能に対向配置されているラベル用シートであって、前記 ラベルそれぞれには、該ラベルを複数のラベル片に区画する区画部が設けられ、 該区画部は、ミシン目および／または切り込みにより形成され、異種の区画部が 表裏で相対していることを特徴とするラベル用シートを提供して、上記した課題 を解消するものである。

【０００７】

【作用】

本考案においては、ラベルを区画する区画部がミシン目および／または切り込 みにより形成され、表裏で異種のものが対向していることから、区画部での剛性 が高くなってその区画部からの折れ曲がりが生じ難くなる。

【０００８】

【実施例】

つぎに本考案を図１から図５に示す実施例に基づいて詳細に説明する。 図中１はラベル用シートであって、該ラベル用シート１は、図３に示すように 、再剥離型の感圧接着剤を塗布してなる接着層２を有するラベル３と、前記接着 層２に対して剥離性がある再剥離型の感圧接着剤を塗布してなる接着層４を有す るラベル５とを、前記接着層２，４を合わせるようにして剥離可能に貼り合わせ たものである。そしてこのラベル用シート１におけるラベル３，５には、図１と 図２に示すように、このラベル３（５）を複数のほぼ同形状のラベル片６に区画 する格子状の区画部７が設けられていて、ラベル片６それぞれが分離可能となっ ている。区画部７の上下左右に亘る各区画線８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄは表裏にお いてわずかに偏倚しており、表裏の区画部７はぴったりとは重ならない状態で対 向している。

【０００９】 そして、図１に示すようにラベル用シート１の一方のラベル３に設けられてい る区画部７は、シート１の一方向に沿う区画線８ａの部分が切り込み９であり、 他方向に沿う区画線８ｂの部分がミシン目１０となっている。また、ラベル５に 設けられている区画部７は、区画線８ｃの部分がミシン目１０であり、他方向に 沿う区画線８ｄの部分が切り込み９となっている。このようにシート１の表裏で 対向する区画部７は、区画線部分で同種のものが相対せず、異種のものが相対す るように設けられている。 このように同種のものが相対しないようにして表裏の区画部７が設けられてい るため、区画部７での剛性が高くなってこの区画部７からの折れ曲がりが生じず 、区画形成されたラベル片６も不用意には剥離しないようになる。

【００１０】 上記した実施例は、ラベル３，５の接着層２，４を直接貼り合わせたものとな っているが、本考案はこれに限定されるものではない。図４はその一例を示すも ので、この例におけるラベル用シート１にあっては、ラベル３，５の対向面それ ぞれに、接着部１１と剥離部１２とを交互にし、且つ対向面相互間で接着部１１ と剥離部１２とが対向するように複数配列して、ラベル３，５を剥離可能に貼り 合わせたものである。そして、この実施例においても上記実施例と同様にしてラ ベル３，５に区画部７が設けられている。

【００１１】 また、図５は他の実施例を示しており、この例のラベル用シート１にあっては 、両面に剥離処理を施した剥離紙１３を間にして、裏面に接着層１４を設けたラ ベル３と裏面に接着層１５を設けたラベル５とを対向配置したものである。そし てこの実施例においても上記の実施例と同様にしてラベル３，５に区画部７が設 けられている。

【００１２】 なお、両ラベルに設ける区画部は上記実施例では切り込みとミシン目との組み 合わせとして形成されているが、一方のラベルの区画部を切り込みにて形成し、 他方のラベルの区画部をミシン目で形成する構造も採用できる。また、表裏の区 画線を僅かにズラした例を示したが、本考案はこれに限定されず表裏の区画線が 一致するようにして区画部を形成するようにしてもよい。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、ラベル用シートは、ラベルを表裏両面 に備え、ラベルそれぞれが剥離可能に対向配置されているものであって、前記ラ ベルそれぞれには、該ラベルを複数のラベル片に区画する区画部が設けられ、該 区画部は、ミシン目および／または切り込みにより形成され、異種の区画部が表 裏で相対していることを特徴とするものであることから、区画部での剛性が高ま ってこの区画部からの折れ曲がりが生じ難くなり、このラベル用シートの取り扱 いが頗る簡単になるとともに、ラベル片の不用意な捲り上がりが生じなくなる。 そして、両面プリンタなどの機器に装填した場合のフィードに安定性が増し、各 ラベル片に適性に印字、印刷が行えるようになり、機器内での詰まりも生じさせ ないなど、実用性に優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るラベル用シートの一実施例におけ
る一方のラベル面を示す説明図である。

【図２】同じく一実施例における他方のラベル面を示す
説明図である。

【図３】同じく一実施例を断面にて説明する説明図であ
る。

【図４】他の一実施例を断面にて示す説明図である。

【図５】同じく他の一実施例を断面にて示す説明図であ
る。

【符号の説明】

１…ラベル用シート ３，５…ラベル ６…ラベル片 ７…区画部 ８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄ…区画線 ９…切り込み １０…ミシン目

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ラベルを表裏両面に備え、ラベルそれぞれ
   が剥離可能に対向配置されているラベル用シートであっ
   て、 前記ラベルそれぞれには、該ラベルを複数のラベル片に
   区画する区画部が設けられ、該区画部は、ミシン目およ
   び／または切り込みにより形成され、異種の区画部が表
   裏で相対していることを特徴とするラベル用シート。