JPH05935Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、電子計算装置等の出力装置であるプ
リンタに使用されるジグザグ折りした連続ラベル
用紙の中折れを防止した連続ラベル用紙に関する
ものである。

〔従来の技術〕

従来、封筒や梱包物などの各種配送物品に貼着
するラベルは、シリアルプリンタ、ラインプリン
タ等のプリンタで情報を連続的に印字できるよう
にした連続ラベル用紙から作製されていた。この
種の連続ラベル用紙は、連続剥離台紙とこの連続
剥離台紙に剥離自在に貼着したラベル部とからな
り、連続剥離台紙に貼着した粘着紙から余剰部分
を剥ぎ取つて前記ラベル部が構成されていて、連
続剥離台紙の長手方向と直角方向の定間隔毎に穿
設された折り用ミシン目で区画された領域内に複
数のラベル部を有している。通常この連続ラベル
用紙は折り用ミシン目に沿いジグザグに折り畳ま
れており、ラベル部への印字に際し、順次平面的
状態でフイードされながら印字され、再び元の折
り用ミシン目に沿い交互に折り畳まれて使用され
るものであつた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、ラベル部の貼着部分と連続剥離
台紙の表出部分とではその剛度に差が生じている
ことなどにより、印字後の折り畳みにおいて元の
状態に折り畳まれず、折り用ミシン目と折り用ミ
シン目との間の領域内における連続剥離台紙表出
部分で折れ曲がり、不揃いとなり、連続印字後の
事務処理に支承を来たすことがしばしば生じてい
た。

特に、折り用ミシン目と折り用ミシン目との間
の領域中央に、または、領域内のある部分に、折
り用ミシン目と平行した中間ミシン目が一本、ま
たは数本設けられて、前記折り用ミシン目や中間
ミシン目で区画された小領域内それぞれにラベル
部を有する連続ラベル用紙においては、中間ミシ
ン目から折れ曲がるという中折れ状態が頻発し、
これを正規の折り用ミシン目から折り直さなけれ
ばならず、人手を要し不便であつたばかりか、高
速プリンタを用いた印字業務などにおいては、時
としてプリンタを止めることになり、その影響は
事務作業全般の遅滞となり、不便かつ不経済であ
つた。

このため、従来よりプリンタでの印字後におい
て強制的に折り用ミシン目から折り畳むところの
各種の折り装置が考案されているが、ラベル部の
サイズによつて連続ラベル用紙の折り畳みサイズ
が種々異なるため、折り装置の調整、操作に手間
取り、汎用的使用には適応せず、また最終的に不
用となる連続剥離台紙を厚手のものとすることは
不経済であるばかりか、連続ラベル用紙の被印字
体としての適性が劣化するなど、根本的な解決に
は至らなかつた。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、上記した従来の問題点を考慮してな
れたもので、連続剥離台紙上に連続粘着紙が貼着
され、長手方向と直角方向に折り用ミシン目と中
間ミシン目が設けられた連続ラベル用紙におい
て、折り用ミシン目の線上に隣接する領域に亘つ
て粘着紙が除去されてなるとともに、中間ミシン
目の線上に隣接する領域に亘る粘着紙の少なくと
も一部は残存されてなることを特徴とする中折れ
を防止した連続ラベル用紙を提供して、従来の問
題点を解消するものである。

〔作用〕

本考案においては、中間ミシン目の線上の紙片
が中間ミシン目の穿設部分を補剛して、中折れを
防止するようになる。

〔実施例〕

次に、本考案を第１図から第４図に示す実施例
に基づいて詳細に説明する。

第１図は本考案に係る中折れを防止した連続ラ
ベル用紙を示すもので、この連続ラベル用紙は、
連続剥離台紙１と、この連続剥離台紙１の剥離処
理された表面に、裏面の粘着剤を介して剥離自在
に貼着された複数のラベル部２とからなるもので
ある。そして連続剥離台紙１の長手方向に沿つた
両端側に定間隔毎の用紙移送孔３を有する用紙移
送孔部４が設けられ、長手方向と直角方向の定間
隔毎に折り用ミシン目５が穿設され、この折り用
ミシン目５と折り用ミシン目５との間の領域にに
おいて、折り用ミシン目５と平行し、用紙移送孔
部４を除き切取り用、また折り用等の中間ミシン
目６が穿設されていて、折り用ミシン目５と中間
ミシン目６、および中間ミシン目６と中間ミシン
目６で区画された小領域内に前記ラベル部２が配
置されている。また前記中間ミシン目６の線上に
は、隣接する二つの小領域に亘る紙片７が貼着さ
れていて、連続剥離台紙１が表出した中間ミシン
目６の穿設部分を補剛し、この中間ミシン目６か
らの中折れを防止している。

なお上記紙片７は、連続ラベル用紙の製造にお
いて、ラベル部を形成する粘着紙の中間ミシン目
に対応する一部にカツトを施し、連続剥離台紙に
貼着した粘着紙から不必要な部分を剥ぎ取つてラ
ベル部を構成する際に、前記カツト部分も残るよ
うにして構成されたものであり、第３図と第４図
とに示すように、カツト形状により紙片の形状、
貼着箇所は容易に変更できる。また中間ミシン目
の本数が多い場合、折り用ミシン目に近い中間ミ
シン目の線上に紙片を配し、折り用ミシン目近傍
の連続剥離台紙の剛性を高めてこの折り用ミシン
目が確実に折れ曲がるようにすることも可能であ
る。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案によれば、中折れ
を防止した連続ラベル用紙は、中間ミシン目の線
上に、隣接する領域に亘る紙片が設けられている
ので、中間ミシン目の線上、およびその周辺の剛
性が高くなり、印字後の連続ラベル用紙の折り畳
みにおいて中間ミシン目の線上に沿つた中折れを
防止することができ、スムーズに折り用ミシン目
から整理よく折り畳まれるものであり、各種のプ
リンタにおいて人手を要することなく印字作業、
およびその後の事務作業をきわめて能率的に進め
ることができる等、実用性にすぐれた効果を奏す
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る中折れを防止した連続ラ
ベル用紙の一実施例を示す説明図、第２図は一実
施例の断面を示す説明図、第３図と第４図は他の
実施例を示す説明図である。 １……連続剥離台紙、２……ラベル部、５……
折り用ミシン目、６……中間ミシン目、７……紙
片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 連続剥離台紙上に連続粘着紙が貼着され、長手
   方向と直角方向に折り用ミシン目と中間ミシン目
   が設けられた連続ラベル用紙において、 折り用ミシン目の線上に隣接する領域に亘つて
   粘着紙が除去されてなるとともに、中間ミシン目
   の線上に隣接する領域に亘る粘着紙の少なくとも
   一部は残存されてなることを特徴とする中折れを
   防止した連続ラベル用紙。