JPH066067A - 電波吸収体及びその製造方法 - Google Patents
電波吸収体及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH066067A JPH066067A JP4186123A JP18612392A JPH066067A JP H066067 A JPH066067 A JP H066067A JP 4186123 A JP4186123 A JP 4186123A JP 18612392 A JP18612392 A JP 18612392A JP H066067 A JPH066067 A JP H066067A
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- Japan
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- radio wave
- carbon
- wave absorber
- ceramic
- sintered
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- Pending
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- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 吸収可能な電波領域を拡大する。
【構成】 セラミックにカーボン４、4a…を混入するこ
とによって、カーボン４、4a…で広範な電波を吸収する
様にし、又カーボン４、4a…混入のセラミック成形体を
炭素物質内で焼結することによって、カーボン４、4a…
を燃焼させないで電波吸収体を焼結し、上記作用を有す
る電波吸収体を製造する。
とによって、カーボン４、4a…で広範な電波を吸収する
様にし、又カーボン４、4a…混入のセラミック成形体を
炭素物質内で焼結することによって、カーボン４、4a…
を燃焼させないで電波吸収体を焼結し、上記作用を有す
る電波吸収体を製造する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電波吸収領域を拡大向
上する様にした電波吸収体及びその製造方法に関するも
のである。
上する様にした電波吸収体及びその製造方法に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】従来、かかる電波吸収体としてはフェラ
イト製のものが使用されているが、フェライト製の電波
吸収体の電波吸収域は３０Ｍ〜１ＧＨｚであり、かかる
電波吸収体では吸収不可能な電波領域が存在する欠点を
有していた。
イト製のものが使用されているが、フェライト製の電波
吸収体の電波吸収域は３０Ｍ〜１ＧＨｚであり、かかる
電波吸収体では吸収不可能な電波領域が存在する欠点を
有していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、吸収可能な
電波領域を拡大する様にした電波吸収体及びその製造方
法を提供せんとするものである。
電波領域を拡大する様にした電波吸収体及びその製造方
法を提供せんとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、広範な電波を吸収出来ない課題に鑑み、セラ
ミックにカーボンを混入することによって、カーボンで
広範な電波を吸収する様にし、又カーボン混入のセラミ
ック成形体を炭素物質内で焼結することによって、カー
ボンを燃焼させないで電波吸収体を焼結し、上記作用を
有する電波吸収体を製造する様にして、上記課題を解決
せんとしたものである。
に基づく、広範な電波を吸収出来ない課題に鑑み、セラ
ミックにカーボンを混入することによって、カーボンで
広範な電波を吸収する様にし、又カーボン混入のセラミ
ック成形体を炭素物質内で焼結することによって、カー
ボンを燃焼させないで電波吸収体を焼結し、上記作用を
有する電波吸収体を製造する様にして、上記課題を解決
せんとしたものである。
【０００５】
【作用】本発明にあっては、炭素物質内でカーボン混入
のセラミック成形体を焼結すれば、炭素物質が酸素と反
応して成形体は無酸素状態で成形体内のカーボンは消失
することなく成形体を焼結し、この様に製造された電波
吸収体のカーボンは広範な電波を吸収し、又かかる電波
吸収により電波吸収体が発熱しても電波吸収体は損傷し
ない。
のセラミック成形体を焼結すれば、炭素物質が酸素と反
応して成形体は無酸素状態で成形体内のカーボンは消失
することなく成形体を焼結し、この様に製造された電波
吸収体のカーボンは広範な電波を吸収し、又かかる電波
吸収により電波吸収体が発熱しても電波吸収体は損傷し
ない。
【０００６】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、１は本発明に係る電波吸収体であり、該電波吸
収体１は不燃材２であるセラミック３にカーボン４、4a
…を混入すると共にハニカム状（格子状）に成形してお
り、その形状、大きさとしては、縦横は電波吸収体１の
重量、施工場所等から制限を受け、ハニカム状の電波吸
収体１の夫々の壁体５、5a…の厚さについては後述し、
孔６、6a…の大きさは高さ（数ｍｍ〜数１０ｍｍ）に関
連するが、針状の0.５ｍｍから１０ｍｍ角程度が適当で
ある。
すると、１は本発明に係る電波吸収体であり、該電波吸
収体１は不燃材２であるセラミック３にカーボン４、4a
…を混入すると共にハニカム状（格子状）に成形してお
り、その形状、大きさとしては、縦横は電波吸収体１の
重量、施工場所等から制限を受け、ハニカム状の電波吸
収体１の夫々の壁体５、5a…の厚さについては後述し、
孔６、6a…の大きさは高さ（数ｍｍ〜数１０ｍｍ）に関
連するが、針状の0.５ｍｍから１０ｍｍ角程度が適当で
ある。
【０００７】上記電波吸収体１の成分中のセラミック３
はコージライト、アルミナ、コージライト・アルミナ等
であり、かかるセラミック３に対するカーボン４、4a…
の混入率は、孔６、6a…を含んだ電波吸収体１の容積１
リットル当たり0.０１ｇの微量から８０％程度が適当で
あり、カーボン４、4a…は微量であっても電波吸収作用
は充分に発揮し、又８０％程度の混入量ではセラミック
３の混入量が低下して充分な硬度のハニカム状の成形体
７を得ることが困難となる。
はコージライト、アルミナ、コージライト・アルミナ等
であり、かかるセラミック３に対するカーボン４、4a…
の混入率は、孔６、6a…を含んだ電波吸収体１の容積１
リットル当たり0.０１ｇの微量から８０％程度が適当で
あり、カーボン４、4a…は微量であっても電波吸収作用
は充分に発揮し、又８０％程度の混入量ではセラミック
３の混入量が低下して充分な硬度のハニカム状の成形体
７を得ることが困難となる。
【０００８】又、コージライトの誘電率は３〜４、カー
ボン４、4a…の誘電率は１１であり、コージライトの様
に誘電率の低いものが電波吸収体１の夫々の壁体５、5a
…の厚さに関連し、誘電率の高い物質の場合には壁体
５、5a…の厚さが吸収効率の点から制限され、電波吸収
体１の形状等が限定される場合もある。
ボン４、4a…の誘電率は１１であり、コージライトの様
に誘電率の低いものが電波吸収体１の夫々の壁体５、5a
…の厚さに関連し、誘電率の高い物質の場合には壁体
５、5a…の厚さが吸収効率の点から制限され、電波吸収
体１の形状等が限定される場合もある。
【０００９】次に本発明に係る電波吸収体の作用につい
て説明すると、カーボン４、4a…混入の電波吸収体１の
電波吸収域は９００Ｍ〜１００ＧＨｚであるために、従
来のフェライト製の電波吸収体８より吸収可能な電波領
域が拡大し、又電波は物質が存在しない空気中の伝播が
最も高く、カーボン４、4a…は散在した方が電波吸収が
良く、本発明に係る電波吸収体１はハニカム状であるた
めに電波吸収体１におけるカーボン４、4a…は散在する
と共に、多数の孔６、6a…から電波が通り易く、電波が
壁体５、5a…のカーボン４、4a…に到達して電波吸収さ
れる。
て説明すると、カーボン４、4a…混入の電波吸収体１の
電波吸収域は９００Ｍ〜１００ＧＨｚであるために、従
来のフェライト製の電波吸収体８より吸収可能な電波領
域が拡大し、又電波は物質が存在しない空気中の伝播が
最も高く、カーボン４、4a…は散在した方が電波吸収が
良く、本発明に係る電波吸収体１はハニカム状であるた
めに電波吸収体１におけるカーボン４、4a…は散在する
と共に、多数の孔６、6a…から電波が通り易く、電波が
壁体５、5a…のカーボン４、4a…に到達して電波吸収さ
れる。
【００１０】そして、カーボン４、4a…は電波吸収によ
り発熱するが、電波吸収体１を形成するセラミック３は
不燃材２で高熱に対する耐久性が高く電波吸収体１の形
状を維持し、損傷することなく半永久的に使用出来る。
り発熱するが、電波吸収体１を形成するセラミック３は
不燃材２で高熱に対する耐久性が高く電波吸収体１の形
状を維持し、損傷することなく半永久的に使用出来る。
【００１１】又、本願におけるカーボン４、4a…混入の
電波吸収体１とフェライト製の電波吸収体８を接着剤等
で複合させれば両者の電波吸収体１、８に相当する幅広
い電波領域３０Ｍ〜１００ＧＨｚの電波吸収を行う。
電波吸収体１とフェライト製の電波吸収体８を接着剤等
で複合させれば両者の電波吸収体１、８に相当する幅広
い電波領域３０Ｍ〜１００ＧＨｚの電波吸収を行う。
【００１２】次に本発明に係る電波吸収体の製造方法に
ついて説明すると、電波吸収体１はカーボン４、4a…を
混入しているために、不燃材２であるセラミック３の通
常の焼結方法で行うと、カーボン４、4a…が空気中の酸
素と結合（燃焼）して消失するために、次の様な焼成方
法で焼結する。
ついて説明すると、電波吸収体１はカーボン４、4a…を
混入しているために、不燃材２であるセラミック３の通
常の焼結方法で行うと、カーボン４、4a…が空気中の酸
素と結合（燃焼）して消失するために、次の様な焼成方
法で焼結する。
【００１３】即ち、炉９又は匣鉢内にコークス、石炭、
ピッチ、黒鉛等の簡単に燃焼しない炭素物質10、10a …
を充填し、該炭素物質10、10a …内に電波吸収体１の成
形体７を埋没し、かかる状態で加熱すれば酸素は成形体
７の周辺部（図面上では上方の一部表層）の炭素物質1
0、10a …と結合し、成形体７の近傍は無酸素状態とな
ると共に熱量は成形体７に到達して、カーボン４、4a…
が消失することなくセラミック３は焼結される。
ピッチ、黒鉛等の簡単に燃焼しない炭素物質10、10a …
を充填し、該炭素物質10、10a …内に電波吸収体１の成
形体７を埋没し、かかる状態で加熱すれば酸素は成形体
７の周辺部（図面上では上方の一部表層）の炭素物質1
0、10a …と結合し、成形体７の近傍は無酸素状態とな
ると共に熱量は成形体７に到達して、カーボン４、4a…
が消失することなくセラミック３は焼結される。
【００１４】
【発明の効果】要するに本発明は、不燃材２にカーボン
４、4a…を混入してハニカム状に成形したので、カーボ
ン４、4a…が従来よりも広範な電波を吸収出来、又かか
る電波吸収により電波吸収体１は発熱しても、電波吸収
体１は不燃材２で成形していることにより、電波吸収体
１の損傷を防止出来、又ハニカム状に成形したことによ
り、カーボン４、4a…が散在して電波吸収体１に到来し
た電波を効率良く吸収することが出来るのである。
４、4a…を混入してハニカム状に成形したので、カーボ
ン４、4a…が従来よりも広範な電波を吸収出来、又かか
る電波吸収により電波吸収体１は発熱しても、電波吸収
体１は不燃材２で成形していることにより、電波吸収体
１の損傷を防止出来、又ハニカム状に成形したことによ
り、カーボン４、4a…が散在して電波吸収体１に到来し
た電波を効率良く吸収することが出来るのである。
【００１５】又、不燃材２はセラミック３と成したの
で、セラミック３は高温に対する耐久性が非常に高く電
波吸収体１を半永久的に使用出来、又不燃材２の材料と
して大量安価に入手出来たり、セラミックの成形技術の
転用が可能となり、電波吸収体１の製造コストをダウン
することが出来る。
で、セラミック３は高温に対する耐久性が非常に高く電
波吸収体１を半永久的に使用出来、又不燃材２の材料と
して大量安価に入手出来たり、セラミックの成形技術の
転用が可能となり、電波吸収体１の製造コストをダウン
することが出来る。
【００１６】又、カーボン４、4a…混入の電波吸収体１
とフェライト製の電波吸収体８を複合したので、両者の
作用で電波吸収可能領域を３０Ｍ〜１００ＧＨｚに拡大
することが出来る。
とフェライト製の電波吸収体８を複合したので、両者の
作用で電波吸収可能領域を３０Ｍ〜１００ＧＨｚに拡大
することが出来る。
【００１７】又、セラミック３とカーボン４、4a…の成
形体７を炭素物質10、10a …内に埋設して焼結する様に
したので、カーボン４、4a…の周囲は無酸素状態となり
カーボン４、4a…が消失することなくセラミック３を焼
結することが出来る等その実用的効果甚だ大なるもので
ある。
形体７を炭素物質10、10a …内に埋設して焼結する様に
したので、カーボン４、4a…の周囲は無酸素状態となり
カーボン４、4a…が消失することなくセラミック３を焼
結することが出来る等その実用的効果甚だ大なるもので
ある。
【図１】本発明に係る電波吸収体の斜視図である。
【図２】カーボン混入とフェライト製の電波吸収体の複
合を示す図である。
合を示す図である。
【図３】焼結方法を示す概略断面図である。
１ 電波吸収体 ２ 不燃材 ３ セラミック ４、4a… カーボン ７ 成形体 ８ 電波吸収体 10、10a … 炭素物質
Claims (4)
- 【請求項１】 不燃材にカーボンを混入してハニカム状
に成形したことを特徴とする電波吸収体。 - 【請求項２】 不燃材はセラミックと成したことを特徴
とする請求項１の電波吸収体。 - 【請求項３】 請求項１又は２の電波吸収体とフェライ
ト製の電波吸収体を複合したことを特徴とする電波吸収
体。 - 【請求項４】 セラミックとカーボンの成形体を炭素物
質内に埋設して焼結する様にしたことを特徴とする電波
吸収体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4186123A JPH066067A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 電波吸収体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4186123A JPH066067A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 電波吸収体及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH066067A true JPH066067A (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=16182769
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4186123A Pending JPH066067A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 電波吸収体及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH066067A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001320190A (ja) * | 2000-05-02 | 2001-11-16 | Toshihide Kitazawa | 電磁波吸収体及びその製造方法 |
| KR100447887B1 (ko) * | 1998-08-28 | 2004-09-08 | 티디케이가부시기가이샤 | 전파투과체 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5068249A (ja) * | 1973-10-17 | 1975-06-07 | ||
| JPH03129800A (ja) * | 1989-10-15 | 1991-06-03 | Yoshio Niioka | 電波吸収体 |
-
1992
- 1992-06-19 JP JP4186123A patent/JPH066067A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5068249A (ja) * | 1973-10-17 | 1975-06-07 | ||
| JPH03129800A (ja) * | 1989-10-15 | 1991-06-03 | Yoshio Niioka | 電波吸収体 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100447887B1 (ko) * | 1998-08-28 | 2004-09-08 | 티디케이가부시기가이샤 | 전파투과체 |
| JP2001320190A (ja) * | 2000-05-02 | 2001-11-16 | Toshihide Kitazawa | 電磁波吸収体及びその製造方法 |
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