JPH0660279U - 小型モータ - Google Patents
小型モータInfo
- Publication number
- JPH0660279U JPH0660279U JP67393U JP67393U JPH0660279U JP H0660279 U JPH0660279 U JP H0660279U JP 67393 U JP67393 U JP 67393U JP 67393 U JP67393 U JP 67393U JP H0660279 U JPH0660279 U JP H0660279U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- permanent magnet
- housing
- end bell
- fixing pin
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- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 異なる仕様のものでも構成部材であるエンド
ベルを共通化し得る小型モータを提供する。 【構成】 有底中空筒状に形成され内周面に横断面C字
形の永久磁石を固着したハウジングと、電機子と整流子
からなる回転子と、ハウジングの開口部に嵌着されブラ
シとターミナルとを備えたエンドベルとからなる小型モ
ータにおいて、任意の永久磁石間に弾性材料により中間
部を略U字形にかつその開口端を略L字形に形成した固
定ピンを介装させ、この固定ピンの中間部を永久磁石の
モータ軸線に平行な縁辺部におよび固定ピンの開口端を
エンドベルの端面と永久磁石のエンドベル側の端面とに
各々当接させることにより永久磁石を固定する。
ベルを共通化し得る小型モータを提供する。 【構成】 有底中空筒状に形成され内周面に横断面C字
形の永久磁石を固着したハウジングと、電機子と整流子
からなる回転子と、ハウジングの開口部に嵌着されブラ
シとターミナルとを備えたエンドベルとからなる小型モ
ータにおいて、任意の永久磁石間に弾性材料により中間
部を略U字形にかつその開口端を略L字形に形成した固
定ピンを介装させ、この固定ピンの中間部を永久磁石の
モータ軸線に平行な縁辺部におよび固定ピンの開口端を
エンドベルの端面と永久磁石のエンドベル側の端面とに
各々当接させることにより永久磁石を固定する。
Description
【0001】
本考案は、音響機器、映像機器および自動車電装用機器等に使用される小型モ ータに関するものであり、特に構成部材である永久磁石の固定手段を改良した小 型モータに関するものである。
【0002】
図4は本考案の対象である小型モータの例を示す一部断面側面図である。図4 において、31はハウジングであり、例えば軟鉄のような金属材料により有底中 空筒状に形成され、内周面に例えばアークセグメント状の永久磁石32を固着す る。33はエンドベルであり、例えば熱可塑性樹脂材料によって、前記ハウジン グ31の開口部に嵌着され得るように形成する。次に34は回転子であり、前記 永久磁石32に対向する電機子35と整流子36とからなり、各々ハウジング3 1とエンドベル33とに設けられた軸受37,38によって回転自在に支持され ている。
【0003】 39はブラシアームであり、導電材料により板状に形成され、前記整流子36 と摺動係合されるブラシ40を備え、エンドベル33内に設けられる。なおエン ドベル33内には、前記ブラシアーム39と電気的に接続されてなるターミナル 41が設けられており、外部直流電源からブラシアーム39、ブラシ40、整流 子36を介して電機子35に給電可能としてある。
【0004】 上記の構成により、電機子35に電流が供給されると、ハウジング31の内周 面に固着された永久磁石32によって形成されている磁界中に存在する電機子3 5に回転力が付与されるから、回転子34を回転させることができ、回転子34 と連結されてなる各種機器を駆動させることができるのである。
【0005】 図5は図4に示す小型モータの要部断面平面図、図6は図5におけるA−A線 断面図であり、同一部分は前記図4と同一の参照符号で示す。図5および図6に おいて、31a,31bは各々突起であり、ハウジング31に例えば切起し手段 を介して設け、横断面を略C字形に形成した永久磁石32の一方の端面32aお よびモータ軸線に平行な縁辺部32bを当接させ、永久磁石32のモータ軸線方 向およびモータ軸線を中心とする円周方向の位置決めとする。
【0006】 次に42は固定ピンであり、例えばばね鋼のような弾性材料からなる線材を略 U字形に形成し、永久磁石32,32間に介装させ、永久磁石32,32をモー タ軸線を中心とする円周方向に押圧し、ハウジング31内に固定する。33aは 止めボスであり、エンドベル33の内端面側に一体に突設し、永久磁石32の他 方の端面32cと当接させ、永久磁石32のモータ軸線方向の移動を防止する。 上記の構成により、ハウジング31に対する永久磁石32の軸線方向および円周 方向の相対移動を防止することができるのである。
【0007】
上記構成の小型モータは、ハウジング31およびエンドベル33の外径が同一 であっても、軸線方向の長さ寸法の異なる仕様のものが種々要求され、かつ夫々 の仕様において、永久磁石32の端面32cとエンドベル33の端面との距離が 異なるのが通常である。このため、夫々の仕様に適合するようにエンドベル33 に設ける止めボス33aのモータ軸線方向の長さを設定する必要がある。
【0008】 しかしながら、止めボス33aのモータ軸線方向の長さの異なるエンドベル3 3を多種類に亘って準備することは、エンドベル33の成形用金型を対応させて 製作する必要があり、製作コストの高騰を招来すると共に、部品の在庫管理が煩 雑になるという問題点がある。
【0009】 一方エンドベル33を各仕様のものに共通化させ、永久磁石32との軸方向相 対位置の調整を、永久磁石32のモータ軸線方向の長さ寸法の変更によって行う 手段もある。例えば永久磁石32の端面32cに、図7に示すような凹部32d を設け、この凹部32dにエンドベル33の止めボス33aを当接させる手段で ある。しかしながら、永久磁石32に凹部32dを設けるためには、永久磁石3 2を成形する成形用金型に凹部32dに対応する突起を設ける必要がある。
【0010】 従って成形用金型が複雑になるのみならず、例えば粉末冶金手段によって成形 した場合には、充填密度が不均一となり易く、永久磁石32の磁気特性のバラツ キが生じ、モータ性能にも悪影響を及ぼすという問題点がある。更に凹部32d の寸法が異なる永久磁石32を多種類準備することは、前記エンドベル33と同 様に部品の在庫管理が煩雑となるという問題点も併存する。
【0011】 本考案は、上記従来技術に存在する問題点を解決し、異なる仕様のものでも構 成部材であるエンドベルを共通化し得る小型モータを提供することを目的とする 。
【0012】
上記目的を達成するために、本考案においては、金属材料により有底中空筒状 に形成されかつ内周面に横断面を略C字形に形成した複数個の永久磁石をモータ 軸線を中心とする円周方向に固着してなるハウジングと、前記永久磁石に対向す る電機子と整流子とからなる回転子と、前記ハウジングの開口部に嵌着されかつ 前記整流子と摺動係合されるブラシとこのブラシに電気的に接続されてなるター ミナルとを設けてなるエンドベルとからなり、前記ハウジングの底部とエンドベ ルとに設けられた軸受を介して前記回転子を回転自在に支持してなる小型モータ において、 任意の永久磁石間に弾性材料により中間部を略U字形にかつその開口端を略L 字形に形成した固定ピンを介装させ、この固定ピンの中間部を永久磁石のモータ 軸線に平行な縁辺部におよび固定ピンの開口端をエンドベルの端面と永久磁石の エンドベル側の端面とに各々当接させることにより永久磁石を固定する、という 技術的手段を採用した。
【0013】
上記の構成により、固定ピンはハウジングに対する永久磁石のモータ軸線を中 心とする円周方向の相対移動防止に加えて、モータ軸線方向の位置決めおよび相 対移動防止作用をも併せて具有するのである。
【0014】
図1は本考案の実施例を示す要部断面平面図であり、前記図5と対応している 。図1において10は固定ピンであり、前記図5における固定ピン42と同様の 材料によって形成する。すなわち中間部11を略U字形に形成すると共に、その 開口端12を略L字形に形成する。なお開口端12のモータ軸線方向の長さは、 永久磁石32のエンドベル33側の端面32cとエンドベル33の内端面との間 隔に対応させて設定する。
【0015】 図2は図1におけるハウジング31を構成する部材を分解して示す斜視図であ り、同一部分は前記図1と同一の参照符号で示す。図2に示すように、まず永久 磁石32をハウジング31内に挿入し、一方の端面32aを突起31aに、およ びモータ軸線に平行な縁辺部32bを突起31bに各々当接させ、永久磁石32 のモータ軸線方向およびモータ軸線を中心とする円周方向の位置決めをする。次 に固定ピン10を永久磁石32の他方の縁辺部32d,32d間に挿入すれば、 略U字形に形成された中間部11の弾性力により、永久磁石32,32をモータ 軸線を中心とする円周方向に押圧するから、ハウジング31の内周面に固定する ことができる。
【0016】 この場合の弾性力は、固定ピン10の構成材料のばね定数および中間部11の 自由幅によって調整することができる。固定ピン10をその開口端12が永久磁 石32の端面32cと当接するまで押し込んだ後、図1に示すようにハウジング 31の開口部にエンドベル33を嵌着することにより、エンドベル33の内端面 が固定ピン10の開口端12と当接するから、永久磁石32のハウジング31に 対するモータ軸線方向の相対移動を防止することができる。
【0017】 図3は図1および図2における固定ピン10の変形例を示す平面図である。図 3に示すように固定ピン10は種々の形状に形成することができ、要するに中間 部11の最大幅寸法Wを、図1に示す永久磁石32,32間の幅寸法より若干大 に形成し、開口端12のモータ軸線方向の長さ寸法Lを、永久磁石32のエンド ベル33側の端面32bとエンドベル33の内端面との間隔に対応させて形成す ればよい。
【0018】
本考案は以上記述のような構成および作用であるから、下記の効果を奏し得る 。
【0019】 (1)ハウジングおよび/または永久磁石のモータ軸線方向寸法が異なる仕様 のものであっても、エンドベルを共通化することができ、部品の在庫管理が容易 であると共に、製作コストの低減が可能である。
【0020】 (2)固定ピンによりハウジングに対する永久磁石のモータ軸線を中心とする 円周方向の相対移動防止に加えて、モータ軸線方向の相対移動防止が可能である 。
【0021】 (3)ハウジングおよび/または永久磁石のモータ軸線方向寸法が異なる仕様 のものに対しては、固定ピンの開口端の寸法のみを変更することによって対応で きるため製作コストの低減が可能である。
【図1】本考案の実施例を示す要部断面平面図である。
【図2】図1におけるハウジング31を構成する部材を
分解して示す斜視図である。
分解して示す斜視図である。
【図3】図1および図2における固定ピン10の変形例
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図4】本考案の対象である小型モータの例を示す一部
断面側面図である。
断面側面図である。
【図5】図4に示す小型モータの要部断面平面図であ
る。
る。
【図6】図5におけるA−A線断面図である。
【図7】図5および図6における永久磁石の例を示す斜
視図である。
視図である。
10 固定ピン 31 ハウジング 32 永久磁石 33 エンドベル
Claims (1)
- 【請求項1】 金属材料により有底中空筒状に形成され
かつ内周面に横断面を略C字形に形成した複数個の永久
磁石(32)をモータ軸線を中心とする円周方向に固着
してなるハウジング(31)と、前記永久磁石(32)
に対向する電機子(35)と整流子(36)とからなる
回転子(34)と、前記ハウジング(31)の開口部に
嵌着されかつ前記整流子(36)と摺動係合されるブラ
シ(40)とこのブラシ(40)に電気的に接続されて
なるターミナル(41)とを設けてなるエンドベル(3
3)とからなり、前記ハウジング(31)の底部とエン
ドベル(33)とに設けられた軸受(37)(38)を
介して前記回転子(34)を回転自在に支持してなる小
型モータにおいて、 任意の永久磁石(32)(32)間に弾性材料により中
間部(11)を略U字形にかつその開口端(12)を略
L字形に形成した固定ピン(10)を介装させ、この固
定ピン(10)の中間部(11)を永久磁石(32)の
モータ軸線に平行な縁辺部におよび固定ピン(10)の
開口端(12)をエンドベル(33)の端面と永久磁石
(32)のエンドベル側(33)の端面(32b)とに
各々当接させることにより永久磁石(32)を固定した
ことを特徴とする小型モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP67393U JPH0660279U (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | 小型モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP67393U JPH0660279U (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | 小型モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0660279U true JPH0660279U (ja) | 1994-08-19 |
Family
ID=11480268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP67393U Pending JPH0660279U (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | 小型モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0660279U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009112179A (ja) * | 2007-11-01 | 2009-05-21 | Mitsubishi Electric Corp | 磁石発電機 |
-
1993
- 1993-01-14 JP JP67393U patent/JPH0660279U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009112179A (ja) * | 2007-11-01 | 2009-05-21 | Mitsubishi Electric Corp | 磁石発電機 |
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