JPH0660200A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JPH0660200A
JPH0660200A JP23431092A JP23431092A JPH0660200A JP H0660200 A JPH0660200 A JP H0660200A JP 23431092 A JP23431092 A JP 23431092A JP 23431092 A JP23431092 A JP 23431092A JP H0660200 A JPH0660200 A JP H0660200A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 汎用的に利用されるPROMライタを利用し
て内蔵フラッシュメモリを書換え可能にするマイクロコ
ンピュータを提供することにある。 【構成】 CPU11と、電気的に書換え可能な不揮発
性のフラッシュメモリFMRY2とを、1個の半導体基
板に含み、PROMライタ30の指示に従って内蔵フラ
ッシュメモリを書換え可能にする動作モードを備え、そ
の動作モードが設定された状態において外部から書込み
可能にされるコマンドラッチ手段21と、これにラッチ
されたコマンドを解析するコマンド解析手段22と、解
析された内容に応じてフラッシュメモリの書換えのため
の手順制御を行うシーケンス制御手段23とを備えてマ
イクロコンピュータMCU1を構成する。コマンド解析
手段21及びシーケンス制御手段はCPU10によって
実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気的に書換え可能な
不揮発性のフラッシュメモリを内蔵したデータ処理装
置、さらには当該内蔵フラッシュメモリを単体フラッシ
ュメモリと同様にPROMライタのような外部装置で書
換え可能にする技術に係り、例えばマイクロコンピュー
タに適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平1−161469号には、プログ
ラム可能な不揮発性メモリとしてEPROM(イレーザ
ブル・アンド・プログラマブル・リード・オンリ・メモ
リ)またはEEPROM(エレクトリカリ・イレーザブ
ル・アンド・プログラマブル・リード・オンリ・メモ
リ)を単一の半導体チップに搭載したマイクロコンピュ
ータについて記載されている。そのようなマイクロコン
ピュータにオン・チップ化された不揮発性メモリにはプ
ログラムやデータが保持される。EPROMは紫外線に
より記憶情報を消去するものであるから、それを実装シ
ステムから取り外さなければ書換えを行うことができな
い。EEPROMは電気的に消去・書込みを行うことが
できるので、システムに実装された状態でその記憶情報
を書換えることができるが、それを構成するメモリセル
は、MNOS(メタル・ナイトライド・オキサイド・セ
ミコンダクタ)のような記憶素子のほかに選択トランジ
スタを必要とするため、EPROMのメモリセルに比べ
て例えば2.5倍から5倍程度の大きさになり、相対的
に大きなチップ占有面積を必要とする。
【0003】特開平2−289997号には一括消去型
EEPROMについて記載されている。この一括消去型
EEPROMは本明細書におけるフラッシュメモリと同
意義に把握することができる。フラッシュメモリは、電
気的な消去・書込みによって情報を書換え可能であっ
て、EPROMと同様にそのメモリセルを1個のトラン
ジスタで構成することができ、メモリセルの全てを一括
して、またはメモリセルのブロックを一括して電気的に
消去する機能を持つ。したがって、フラッシュメモリ
は、システムに実装された状態(オンボード)でそれの
記憶情報を書換えることができると共に、その一括消去
機能により書換え時間の短縮を図ることができ、さら
に、チップ占有面積の低減にも寄与する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者はフラッシュ
メモリを搭載したマイクロコンピュータについて検討し
た。フラッシュメモリを内蔵したマイクロコンピュータ
は、オンボード書き換えが可能であるが、ユーザの使い
方を考えた場合には初期の書き込みはオンボードではな
く基板実装前にPROMライタのような書込み装置を利
用して書き込んだ方が効率のよい場合がある。そこで、
斯るフラッシュメモリ内蔵マイクロコンピュータにおい
ても、ソケットアダプタを介してPROMライタのよう
なEPROMやEEPROMの書込みなどに汎用的に利
用される書込み装置に結合し、この書込み装置で書込み
可能な機能をサポートすることの必要性を見出した。こ
のとき、フラッシュメモリの書込み並びに消去は、EP
ROMやEEPROMに比べて複雑な制御が要求され
る。特に消去の場合フラッシュメモリ特有の問題である
過消去(消去を行い過ぎるとメモリセルトランジスタの
しきい値電圧が小さく成り過ぎ、さらには負になって、
正常な読み出しができなくなる現象)を避けるため、消
去前に書込みレベルを均一化するためのプレライトを行
ったり、ベリファイを行いながら少しずつ消去を行うと
いった消去手法が必要になる。このような処理のための
制御手順を汎用的なPROMライター側に委ねようとす
ると無理があり、また、フラッシュメモリ内蔵マイクロ
コンピュータ専用のPROMライタのような書込み装置
で対処することも現実的ではない。
【0005】本発明の目的は、回路基板実装前にPRO
Mライタのような外部装置を利用して情報書込みを行う
ときの使い勝手の良好なフラッシュメモリ内蔵型のデー
タ処理装置を提供することにある。本発明の別の目的
は、汎用的に利用されるPROMライタのような外部装
置を利用して内蔵フラッシュメモリを書換え可能にする
データ処理装置を提供することにある。さらにこのと
き、外部装置による情報書込みのために新たに内蔵すべ
き回路規模の増大を極力抑えたデータ処理装置を提供す
ることにある。
【0006】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0008】すなわち、中央処理装置と、電気的に書換
え可能な不揮発性のフラッシュメモリとを、1個の半導
体基板に含み、外部装置の指示に従って内蔵フラッシュ
メモリを書換え可能にする動作モードを備え、その動作
モードが設定された状態において外部から書込み可能に
されるコマンドラッチ手段と、これにラッチされたコマ
ンドを解析するコマンド解析手段と、解析された内容に
応じてフラッシュメモリの書換えのための手順制御を行
う制御手段とを、備えてデータ処理装置を構成する。
【0009】外部装置によるフラッシュメモリの書換え
中において内蔵中央処理装置は、それとは別の処理を行
わなければならない必然性はなく、実質的に休眠状態で
あっても差し支えない。このとき、前記コマンド解析手
段や制御手段での処理を、内蔵中央処理装置に実行させ
ることによって、コマンド解析手段や制御手段のような
書換えのための専用回路を削減する。
【0010】汎用的に利用されるEPROMライタのよ
うな外部装置は、少なくとも、不揮発性記憶素子に対す
る書換え用高電圧を印加し、書換えのためのアドレスや
データを書込み信号などに従ってフラッシュメモリを含
む対象半導体装置(LSI)に供給するようになってい
る。このような外部装置は、コマンド、データ、及びア
ドレスを、データ処理装置に内蔵された中央処理装置と
は非同期で供給してくる。そこで、前記コマンドラッチ
手段にコマンドが書き込まれたことを示すフラグ手段
と、このフラグ手段が前記コマンドラッチ状態を示すと
きに、前記コマンドラッチ手段に代えて外部から書込み
可能にされるデータラッチ手段と、外部からアドレス情
報が書込み可能にされるアドレスラッチ手段とを更に備
え、外部装置から相互に別サイクルで書き込まれるコマ
ンドとデータ情報とのラッチ手段上での衝突を防止する
と共に、前記中央処理装置は、前記フラグ手段のコマン
ドラッチ状態に基づいてコマンドラッチ手段のコマンド
をリードするものである。
【0011】前記フラグ手段に対する制御も中央処理装
置に委ねるならば、中央処理装置はバスサイクルを起動
して常にコマンドラッチ手段の内容をモニタしなければ
ならず、動作上無駄を生ずる。そこで、前記コマンドラ
ッチ手段のラッチ内容をデコードし、前記所定のコマン
ドをデコードすることによって前記フラグ手段をコマン
ドラッチ状態にセットするコマンドデコーダを備える。
【0012】ラッチした全てのコマンドを中央処理装置
が解析していたのではそのコマンドで指示される動作が
タイミング上間に合わないものがある。例えば、フラッ
シュメモリからデータを読出すようなリードコマンドで
ある。これに対処するため、コマンドラッチ手段、デー
タラッチ手段、及びアドレスラッチ手段がフラッシュメ
モリと中央処理装置に接続される状態と、前記コマンド
ラッチ手段、データラッチ手段、及びアドレスラッチ手
段がフラッシュメモリに接続され中央処理装置には非接
続とされる状態とを、選択可能なゲート手段を内部バス
に設け、そのゲート手段を、前記所定のコマンド以外の
コマンドをデコードすることによって前記コマンドデコ
ーダで生成される信号によって制御するようにする。斯
るゲート手段が開いた状態において、フラッシュメモリ
はデータ処理装置の外部から直接リードアクセス可能に
される。前記リードコマンドが所定のコマンド以外のコ
マンドとされる。
【0013】前記中央処理装置が実行すべきフラッシュ
メモリ書換えのための手順制御用プログラムは、フラッ
シュメモリに予め格納しておき、外部装置による書換え
動作モードの設定に呼応してそのプログラムをRAMに
転送し、そのRAMに転送された前記プログラムを中央
処理装置に実行させることができる。
【0014】用途に応じてフラッシュメモリに格納すべ
き情報量がその情報の種類例えばプログラム、データテ
ーブル、制御データなどに応じて相違されることを考慮
した場合、システム(回路基板)への実装後、内蔵フラ
ッシュメモリの保持情報の部分的若しくは一部の書換え
に伴って、メモリブロックを一括消去した後の書込み動
作の無駄をなくして、書換え効率を向上させるには、前
記フラッシュメモリにおける一括消去可能な単位とし
て、相互に記憶容量の相違される複数個のメモリブロッ
クを割当てるとよい。
【0015】
【作用】上記した手段によれば、外部装置から非同期で
与えられるコマンドに応じた書換えシーケンスを内蔵回
路で実現することは、外部装置にとってデータ情報とア
ドレス情報を与える前に、データ情報を与えるのと同様
にしてコマンドをデータ処理装置に与えればよく、汎用
的に利用されるPROMライタのような外部装置にソケ
ットアダプタを介して結合することによって、データ処
理装置の内蔵フラッシュメモリに対する情報書込みを可
能にする。
【0016】コマンドによって指示される書換えのため
のシーケンスを内蔵中央処理装置が制御することは、そ
の制御のための専用回路を不要若しくは削減し、データ
処理装置のチップ面積低減を実現する。更に、書換えの
ための制御シーケンスは、中央処理装置が実行すべきソ
フトウェアで変更可能であり、このことは、フラッシュ
メモリを構成する記憶素子の特性に合わせて書き込み時
間などの条件設定を可能にする。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を以下の項目にしたがって説
明する。 〔1〕フラッシュメモリの原理 〔2〕記憶容量を相違させた複数メモリブロック化 〔3〕PROMライタによるコマンド方式の情報書込み
原理 〔4〕マイクロコンピュータ 〔5〕内蔵フラッシュメモリ 〔6〕コマンド方式対応ハードウェア 〔7〕PROMライタによる情報書込みなどのコマンド
仕様 〔8〕オンボードでの情報書込み
〔9〕コマンド方式による情報書込み動作(コマンド対
応) 〔10〕コマンド方式による情報書込み時のPROMラ
イタの動作 〔11〕コマンド方式による情報書き込み時のCPUの
動作 〔12〕PROMライタによる書込み仕様の単体フラッ
シュメモリLSIとの互換性
【0018】〔1〕フラッシュメモリの原理
【0019】図31にはフラッシュメモリの原理が示さ
れる。同図(A)に例示的に示されたメモリセルは、2
層ゲート構造の絶縁ゲート型電界効果トランジスタによ
り構成されている。同図において、1はP型シリコン基
板、2は上記シリコン基板1に形成されたP型半導体領
域、3,4はN型半導体領域である。5はトンネル絶縁
膜としての薄い酸化膜6(例えば厚さ10nm)を介し
て上記P型シリコン基板1上に形成されたフローティン
グゲート、7は酸化膜8を介して上記フローティングゲ
ート5上に形成されたコントロールゲートである。ソー
スは4によって構成され、ドレインは3,2によって構
成される。このメモリセルに記憶される情報は、実質的
にしきい値電圧の変化としてトランジスタに保持され
る。以下、特に述べないかぎり、メモリセルにおいて、
情報を記憶するトランジスタ(以下メモリセルトランジ
スタとも記す)がNチャンネル型の場合について述べ
る。
【0020】メモリセルへの情報の書込み動作は、例え
ばコントロールゲート7及びドレインに高圧を印加し
て、アバランシェ注入によりドレイン側からフローティ
ングゲート5に電子を注入することで実現される。この
書込み動作により記憶トランジスタは、図31の(B)
に示されるように、そのコントロールゲート7からみた
しきい値電圧が、書込み動作を行わなかった消去状態の
記憶トランジスタに比べて高くなる。
【0021】一方消去動作は、例えばソースに高圧を印
加して、トンネル現象によりフローティングゲート5か
らソース側に電子を引き抜くことによって実現される。
図31の(B)に示されるように、消去動作により記憶
トランジスタはそのコントロールゲート7からみたしき
い値電圧が低くされる。図31の(B)では、書込み並
びに消去状態の何れにおいてもメモリセルトランジスタ
のしきい値は正の電圧レベルにされる。すなわちワード
線からコントロールゲート7に与えられるワード線選択
レベルに対して、書込み状態のしきい値電圧は高くさ
れ、消去状態のしきい値電圧は低くされる。双方のしき
い値電圧とワード線選択レベルとがそのような関係を持
つことによって、選択トランジスタを採用することなく
1個のトランジスタでメモリセルを構成することができ
る。記憶情報を電気的に消去する場合においては、フロ
ーティングゲート5に蓄積された電子をソース電極に引
く抜くことにより、記憶情報の消去が行われるため、比
較的長い時間、消去動作を続けると、書込み動作の際に
フローティングゲート5に注入した電子の量よりも多く
の電子が引く抜かれることになる。そのため、電気的消
去を比較的長い時間続けるような過消去を行うと、メモ
リセルトランジスタのしきい値電圧は例えば負のレベル
になって、ワード線の非選択レベルにおいても選択され
るような不都合を生ずる。尚、書込みも消去と同様にト
ンネル電流を利用して行うこともできる。
【0022】読み出し動作においては、上記メモリセル
に対して弱い書込み、すなわち、フローティングゲート
5に対して不所望なキャリアの注入が行われないよう
に、ドレイン及びコントロールゲート7に印加される電
圧が比較的低い値に制限される。例えば、1V程度の低
電圧がドレインに印加されるとともに、コントロールゲ
ート7に5V程度の低電圧が印加される。これらの印加
電圧によってメモリセルトランジスタを流れるチャンネ
ル電流の大小を検出することにより、メモリセルに記憶
されている情報の論理値“0”、“1”を判定すること
ができる。
【0023】図32は前記メモリセルトランジスタを用
いたメモリセルアレイの構成原理を示す。同図には代表
的に4個のメモリセルトランジスタQ1乃至Q4が示さ
れる。X,Y方向にマトリクス配置されたメモリセルに
おいて、同じ行に配置されたメモリセルトランジスタQ
1,Q2(Q3,Q4)のコントロールゲート(メモリ
セルの選択ゲート)は、それぞれ対応するワード線WL
1(WL2)に接続され、同じ列に配置された記憶トラ
ンジスタQ1,Q3(Q2,Q4)のドレイン領域(メ
モリセルの入出力ノード)は、それぞれ対応するデータ
線DL1(DL2)に接続されている。上記記憶トラン
ジスタQ1,Q3(Q2,Q4)のソース領域は、ソー
ス線SL1(SL2)に結合される。
【0024】図33にはメモリセルに対する消去動作並
びに書込み動作のための電圧条件の一例が示される。同
図においてメモリ素子はメモリセルトランジスタを意味
し、ゲートはメモリセルトランジスタの選択ゲートとし
てのコントロールゲートを意味する。同図において負電
圧方式の消去はコントロールゲートに例えば−10Vの
ような負電圧を印加することによって消去に必要な高電
界を形成する。同図に例示される電圧条件から明らかな
ように、正電圧方式の消去にあっては少なくともソース
が共通接続されたメモリセルに対して一括消去を行うこ
とができる。したがって図32の構成において、ソース
線SL1,SL2が接続されていれば、4個のメモリセ
ルQ1乃至Q4は一括消去可能にされる。この場合、同
一ソース線につながるメモリセルトランジスタの数を変
えることによりメモリブロックのサイズを任意に設定す
ることができる。ソース線分割方式には図32に代表的
に示されるようなデータ線を単位とする場合(共通ソー
ス線をデータ線方向に延在させる)の他にワード線を単
位とする場合(共通ソース線をワード線方向に延在させ
る)がある。一方、負電圧方式の消去にあっては、コン
トロールゲートが共通接続されたメモリセルに対して一
括消去を行うことができる。
【0025】〔2〕記憶容量を相違させた複数メモリブ
ロック化
【0026】図34には一括消去可能なメモリブロック
の記憶容量を相違させたフラッシュメモリの一例回路ブ
ロック図が示される。
【0027】同図に示されるフラッシュメモリFMRY
1は、8ビットのデータ入出力端子D0〜D7を有し、
各データ入出力端子毎にメモリアレイARY0〜ARY
7を備える。メモリアレイARY0〜ARY7は、特に
制限されないが、相対的に記憶容量の大きなメモリブロ
ックLMBと相対的に記憶容量の小さなメモリブロック
SMBとに2分割されている。図には代表的にメモリア
レイARY0の詳細が示されているが、その他のメモリ
アレイARY1〜ARY7も同様に構成されている。
【0028】夫々のメモリアレイARY0〜ARY7に
は前記図31で説明した2層ゲート構造の絶縁ゲート型
電界効果トランジスタによって構成されたメモリセルM
Cがマトリクス配置されている。同図においてWL0〜
WLnは全てのメモリアレイARY0〜ARY7に共通
のワード線である。同一行に配置されたメモリセルのコ
ントロールゲートは、それぞれ対応するワード線に接続
される。夫々のメモリアレイARY0〜ARY7におい
て、同一列に配置されたメモリセルMCのドレイン領域
は、それぞれ対応するデータ線DL0〜DL7に接続さ
れている。メモリブロックSMBを構成するメモリセル
MCのソース領域はソース線SL1に共通接続され、メ
モリブロックLMBを構成するメモリセルMCのソース
領域はソース線SL2に共通接続されている。
【0029】前記ソース線SL1,SL2には電圧出力
回路VOUT1,VOUT2から消去に利用される高電
圧Vppが供給される。電圧出力回路VOUT1,VO
UT2の出力動作は、消去ブロック指定レジスタのビッ
トB1,B2の値によって選択される。例えば消去ブロ
ック指定レジスタのビットB1に”1”が設定されるこ
とによって各メモリアレイARY0〜ARY7の小メモ
リブロックSMBだけが一括消去可能にされる。消去ブ
ロック指定レジスタのビットB2に”1”が設定された
場合は、各メモリアレイARY0〜ARY7の大メモリ
ブロックLMBだけが一括消去可能にされる。双方のビ
ットB1,B2に”1”が設定されたときはフラッシュ
メモリ全体が一括消去可能にされる。
【0030】前記ワード線WL0〜WLnの選択は、X
アドレスバッファXABUFF及びXアドレスラッチX
ALATを介して取り込まれるXアドレス信号AXをX
アドレスデコーダXADECが解読することによって行
われる。ワードドライバWDRVはXアドレスデコーダ
XADECから出力される選択信号に基づいてワード線
を駆動する。データ読出し動作においてワードドライバ
WDRVは、電圧選択回路VSELから供給される5V
のような電圧Vccと0Vのような接地電位とを電源と
して動作され、選択されるべきワード線を電圧Vccに
よって選択レベルに駆動し、非選択とされるべきワード
線を接地電位のような非選択レベルに維持させる。デー
タの書き込み動作においてワードドライバWDRVは、
電圧選択回路VSELから供給される12Vのような電
圧Vppと0Vのような接地電位とを電源として動作さ
れ、選択されるべきワード線を12Vのような書き込み
用高電圧レベルに駆動する。データの消去動作において
ワードドライバWDRVの出力は0Vのような低い電圧
レベルにされる。
【0031】夫々のメモリアレイARY0〜ARY7に
おいて前記データ線DL0〜DL7はY選択スイッチY
S0〜YS7を介して共通データ線CDに共通接続され
る。Y選択スイッチYS0〜YS7のスイッチ制御は、
YアドレスバッファYABUFF及びYアドレスラッチ
YALATを介して取り込まれるYアドレス信号AYを
YアドレスデコーダYADECが解読することによって
行われる。YアドレスデコーダYADECの出力選択信
号は全てのメモリアレイARY0〜ARY7に共通に供
給される。したがって、YアドレスデコーダYADEC
の出力選択信号のうちの何れか一つが選択レベルにされ
ることにより、各メモリアレイARY0〜ARY7にお
いて共通データ線CDには1本のデータ線が接続され
る。
【0032】メモリセルMCから共通データ線CDに読
出されたデータは選択スイッチRSを介してセンスアン
プSAに与えられ、ここで増幅されて、データ出力ラッ
チDOLを介してデータ出力バッファDOBから外部に
出力される。前記選択スイッチRSは読出し動作に同期
して選択レベルにされる。外部から供給される書き込み
データはデータ入力バッファDIBを介してデータ入力
ラッチDILに保持される。データ入力ラッチDILに
保持されたデータが”0”のとき、書き込み回路WRは
選択スイッチWSを介して共通データ線CDに書き込み
用の高電圧を供給する。この書き込み用高電圧はYアド
レス信号AYによって選択されたデータ線を通して、X
アドレス信号AXでコントロールゲートに高電圧が印加
されるメモリセルのドレインに供給され、これによって
当該メモリセルが書き込みされる。前記選択スイッチW
Sは書き込み動作に同期して選択レベルにされる。書き
込み消去の各種タイミングや電圧の選択制御は書き込み
消去制御回路WECONTが生成する。
【0033】用途に応じてフラッシュメモリFMRY1
に格納すべき情報量がその情報の種類例えばプログラ
ム、データテーブル、制御データなどに応じて相違され
ることを考慮した場合、フラッシュメモリにおける一括
消去可能な単位として、相互に記憶容量の相違される複
数個のメモリブロックSMB,LMBを構成しておくこ
とにより、マイクロコンピュータを回路基板へ実装後、
当該マイクロコンピュータ内蔵フラッシュメモリの保持
情報の部分的若しくは一部の書換えに伴って、メモリブ
ロックを一括消去した後の書込み動作の無駄をなくし
て、書換え効率を向上させることができる。
【0034】〔3〕PROMライタによるコマンド方式
の情報書込み原理
【0035】図1には前記のようなフラッシュメモリF
MRY2を内蔵した第1の実施例に係るマイクロコンピ
ュータMCU1においてその内蔵フラッシュメモリをP
ROMライタで書換え処理するときの機能ブロック図が
示される。
【0036】同図には内部バスBUSを共有する回路モ
ジュールとして、中央処理装置(以下単にCPUとも記
す)10、フラッシュメモリFMRY2、及び制御回路
20が代表的に示される。このマイクロコンピュータM
CU1はPROMライタ30による書込みモードを有す
る。例えば、図示しないソケットアダプタを介してマイ
クロコンピュータMCU1をPROMライタ30の所定
の端子に結合すると、マイクロコンピュータMCU1の
図示しないモード端子が強制的に所定レベルにされて、
マイクロコンピュータMCU1の動作モードがPROM
ライタ30による書込みモードに設定される。斯る動作
モードにおいて、CPU10は図示しないバススイッチ
を介して内部バスBUSから切り離される。制御回路2
0は前記PROMライタ30による書込み動作モードが
設定された状態においてPROMライタ30から書込み
可能にされるコマンドラッチ手段21と、これにラッチ
されたコマンドを解析するコマンド解析手段22と、解
析された内容に応じてフラッシュメモリの書換えのため
の手順制御を行うシーケンス制御手段23とを備える。
PROMライタ30は、イレーズ(消去)、イレーズベ
リファイ、プログラム(書込み)、プログラムベリファ
イなど所定のコマンドを供給し、これに引き続いて必要
なデータ情報やアドレス情報を供給する。PROMライ
タ30から供給されたコマンドは制御回路20で解釈さ
れ、それに従ってシーケンス制御手段23が、必要なデ
ータ情報やアドレス情報などを利用して書込みを行うた
めの制御信号をフラッシュメモリFMRY2に与える。
【0037】PROMライタ30から与えられるコマン
ドに応じた書換えシーケンスを内蔵制御回路20で実現
することは、PROMライタ30にとってデータ情報と
アドレス情報を与える前に、データ情報を与えるのと同
様にしてマイクロコンピュータMCU1にコマンドを与
えればよく、汎用的に利用されるPROMライタ30に
ソケットアダプタを介してマイクロコンピュータMCU
1を結合することにより、当該マイクロコンピュータ内
蔵のフラッシュメモリFMRY2に対する情報書込みを
行うことができる。この構成において、PROMライタ
30による書込みモードが設定されたマイクロコンピュ
ータMCU1は、PROMライタ30にとって単体のフ
ラッシュメモリチップと同一視される。
【0038】図2には前記フラッシュメモリFMRY2
を内蔵した第2の実施例に係るマイクロコンピュータM
CU2においてその内蔵フラッシュメモリMRY2をP
ROMライタ30で書換え処理するときの機能ブロック
図が示される。
【0039】同図に示されるマイクロコンピュータMC
U2は、前記制御回路20によるコマンド解析やシーケ
ンス制御を、内蔵CPU10に実行させることによっ
て、コマンド解析手段22やシーケンス制御手段23の
ような書換えのための専用回路を削減したものである。
前記図1において、PROMライタ30による書込み動
作モード時にCPU10が内部バスBUSから切り離さ
れていることからも明らかなように、PROMライタ3
0によるフラッシュメモリFMRY2の書換え中に内蔵
CPU10は、それとは別の処理を行わなければならな
い必然性はなく、実質的に休眠状態であっても差し支え
ない。図2ではそのような内蔵CPU10を有効利用す
るものである。
【0040】同図には内部バスBUSを共有する回路モ
ジュールとして、CPU10、フラッシュメモリFMR
Y2、及びコマンドラッチ手段21が代表的に示され
る。このマイクロコンピュータMCU2はPROMライ
タ30による書込みモードを有する。例えば、図示しな
いソケットアダプタを介してマイクロコンピュータMC
U2をPROMライタ30の所定の端子に結合すると、
マイクロコンピュータMCU2の図示しないモード端子
が強制的に所定レベルにされて、PROMライタ30に
よる書込みモードが設定される。斯る動作モードにおい
てPROMライタ30は、特に制限されないが、CPU
10による内部バスアクセスに競合しないように、内部
バスに直接データ情報やアドレス情報を供給しないよう
にされている。データ情報やアドレス情報は、コマンド
ラッチ手段21と同様の図示しないデータラッチ、アド
レスラッチに書き込まれる。CPU10は、前記PRO
Mライタ30による書込み動作モードが設定された状態
においてPROMライタ30から書込まれたコマンドを
解析するコマンド解析手段22と、解析された内容に応
じてフラッシュメモリFMRY2の書換えのための手順
制御を行うシーケンス制御手段23との機能を、そのた
めの動作プログラムと共に実現する。PROMライタ3
0は、イレーズ(消去)、イレーズベリファイ、プログ
ラム(書込み)、プログラムベリファイなど所定のコマ
ンドを供給し、これに引き続いて必要なデータ情報やア
ドレス情報を供給する。PROMライタ30から供給さ
れたコマンドはCPU10で解釈され、それに従ってC
PU10が、必要なデータ情報やアドレス情報などを利
用して書込みを行うための制御信号をフラッシュメモリ
FMRY2に与える。
【0041】図3にはPROMライタ30によるコマン
ド書込みタイミングの一例が示される。同図においてコ
マンド書込みと記載されたサイクルがPROMライタ3
0によるマイクロコンピュータMCU2への書込みサイ
クルであり、最初にコマンドラッチ手段21にコマンド
を書込み、次いで図示しないデータラッチ及びアドレス
ラッチに必要に応じてデータ情報及びアドレス情報を書
込む。同図において、書込みサイクルと記載されたサイ
クルは、PROMライタ30によって書込まれた内容に
したがってCPU制御で行われるフラッシュメモリの情
報書込みサイクルである。
【0042】図4にはCPU制御によるフラッシュメモ
リの情報書込みサイクルの一例タイミングが示される。
この書込みサイクルは、CPU10によるコマンド解析
のサイクル、コマンド解析結果に従って実際にフラッシ
ュメモリに対して行われる書込みサイクル、及び後処理
のサイクルとされる。
【0043】本実施例のマイクロコンピュータMCU2
も上記実施例同様に汎用的に利用されるPROMライタ
30をソケットアダプタを介して結合することにより、
マイクロコンピュータ内蔵フラッシュメモリFMRY2
に対する情報書込みを行うことができる。更に、コマン
ドによって指示される書換えのためのシーケンスをCP
U10が制御するから、その制御のための専用回路を不
要若しくは削減し、マイクロコンピュータMCU2のチ
ップ面積低減を実現する。更に、書換えのための制御シ
ーケンスは、CPU10が実行すべきソフトウェアで変
更可能であるから、フラッシュメモリFMRY2を構成
するメモリセルトランジスタの特性に合わせて書き込み
時間などの条件設定を行うことができる。第1の実施例
と第2の実施例との効果の相違は図5にまとめて示され
ている。
【0044】〔4〕マイクロコンピュータ
【0045】図6には図2のマイクロコンピュータに対
応される更に詳細なマイクロコンピュータMCU3の実
施例ブロック図が示される。
【0046】同図に示されるマイクロコンピュータMC
U3は、CPU10、フラッシュメモリFMRY2、シ
リアル・コミュニケーション・インタフェースSCI、
制御回路CONT、及びランダム・アクセス・メモリR
AM、16ビット・インテグレーテッド・タイマ・パル
スユニットIPU、ウォッチドッグタイマWDTMR、
ポートPORT1乃至PORT12、クロック発振器C
PG、割り込みコントローラIRCONT、アナログ・
ディジタル変換器ADC、及びウェートステートコント
ローラWSCONTを備え、それらの回路モジュール
は、特に制限されないが、公知の半導体集積回路製造技
術によって、シリコンのような1個の半導体基板に形成
されている。
【0047】前記CPU10、フラッシュメモリFMR
Y2、ランダム・アクセス・メモリRAM、及び16ビ
ット・インテグレーテッド・タイマ・パルスユニットI
PUは、アドレスバスABUS、下位データバスLDB
US(例えば8ビット)、及び上位データバスHDBU
S(例えば8ビット)に接続される。シリアル・コミュ
ニケーション・インタフェースSCI、ウォッチドッグ
タイマWDTMR、割り込みコントローラIRCON
T、アナログ・ディジタル変換器ADC、ウェートステ
ートコントローラWSCONT、及びポートPORT1
乃至PORT12は、アドレスバスABUS、及び上位
データバスHDBUSに接続される。
【0048】図6において、Vppはフラッシュメモリ
FMRY2の書換え用高電圧である。EXTAL及びX
TALはマイクロコンピュータMCU3のチップに外付
けされる図示しない振動子から前記クロック発振器CP
Gに与えられる信号である。φはクロック発振器CPG
から外部に出力される同期クロック信号である。RES
*(記号*はこれが付された信号がローイネーブル信号
であることを意味する)はリセット信号、STBY*は
スタンバイ信号であり、CPU10並びにその他の回路
ブロックに供給される。NMIはノン・マスカブル・イ
ンタラプト信号であり、マスク不可能な割り込みを前記
割り込みコントローラIRCONTに与える。図示しな
いその他の割り込み信号はポートPORT8,PORT
9を介して割り込みコントローラIRCONTに与えら
れる。AS*は外部に出力されるアドレス信号の有効性
を示すアドレスストローブ信号、RD*はリードサイク
ルであることを外部に通知するリード信号、HWR*は
上位8ビットのライトサイクルであることを外部に通知
するアッパーバイト・ライト信号、LWR*は下位8ビ
ットのライトサイクルであることを外部に通知するロア
ーバイト・ライト信号であり、それらはマイクロコンピ
ュータMCU3の外部に対するアクセス制御信号とされ
る。
【0049】MD0乃至MD2はマイクロコンピュータ
MCU3の動作モードを設定するために制御回路CON
Tに供給されるモード信号である。これによって設定さ
れる動作モードは、特に制限されないが、マクシマムモ
ードやミニマムモードというようなCPUが管理可能な
アドレス空間に関する動作モード、PROMライタ30
による内蔵フラッシュメモリFMRY2への情報書込み
を可能にする動作モード(以下単にPROMライタ書込
みモードとも記す)などとされる。斯るPROMライタ
書込みモードに対して、前記マクシマムモードやミニマ
ムモードは、CPU10がマイクロコンピュータMCU
3のオンボード状態で内蔵フラッシュメモリFMRY2
を書換え可能にする動作モードとして把握することがで
きる。
【0050】コマンド方式を以ってPROMライタ30
でフラッシュメモリFMRY2に情報書込みを行う動作
モード以外において、マイクロコンピュータMCU3が
外部をアクセスするためのデータBD0乃至BD15の
入出力には、特に制限されないが、前記ポートPORT
1,PORT2が割当てられる。このときのアドレス信
号BA0乃至BA19の出力には、特に制限されない
が、前記ポートPORT3乃至PORT5が割当てられ
る。
【0051】一方、マイクロコンピュータMCUに前記
PROMライタ書換えモードが設定されたとき、そのフ
ラッシュメモリFMRY2を書換え制御するPROMラ
イタ30との接続には、特に制限されないが、前記ポー
トPORT2乃至PORT5及びPORT8が割当てら
れる。すなわち、コマンド書込み、そして書込み並びに
ベリファイのためのデータED0乃至ED7の入出力に
は前記ポートPORT2が割当てられ、アドレス信号E
A0ないしEA16の入力並びにアクセス制御信号CE
*(チップイネーブル信号),OE*(アウトプットイ
ネーブル信号),WE*(ライトイネーブル信号)の入
力には前記ポートPORT3乃至PORT5及びPOR
T8が割当てられる。前記チップイネーブル信号CE*
はPROMライタ30からのチップ選択信号であり、ア
ウトプットイネーブル信号OE*はマイクロコンピュー
タMCU3に対する出力動作の指示信号であり、ライト
イネーブル信号WE*はマイクロコンピュータMCU3
に対する書込み動作の指示信号である。尚、アドレス信
号EA0ないしEA16のうちの1ビットEA9の入力
には前記信号NMIの入力端子が割当てられる。この様
にして割当てられたポートの外部端子、並びに高電圧V
ppの印加端子などのその他必要な外部端子は、ピン配
置変換用のソケットとしての図示しないソケットアダプ
タを介してPROMライタ30に接続される。上記PR
OMライタ書換えモードにおいてPROMライタ30と
の接続に割当てられるマイクロコンピュータMCU3の
外部端子群は、その他の動作モードでは他の機能が割当
てられることになる。
【0052】図7には図6のマイクロコンピュータMC
U3を、例えば、樹脂によって封止することによって得
られた4辺部に外部端子を有するパッケージの上面を示
す。図7に示された信号は図6と共通である。信号名の
示されていない外部端子(ピン)は、ウェート信号の入
力ピン、バスリクエスト信号の入力ピン、バスアクノレ
ッジ信号の出力ピン、シリアル・コミュニケーション・
インタフェースSCIなどの周辺回路と外部との信号入
出力ピンなどに利用される。
【0053】〔5〕内蔵フラッシュメモリ
【0054】図8には図6のマイクロコンピュータMC
U3に内蔵されるフラッシュメモリFMRY2の全体的
なブロック図が示される。同図においてARYは前記図
31で説明した2層ゲート構造の絶縁ゲート型電界効果
トランジスタによって構成されたメモリセルをマトリク
ス配置したメモリアレイである。このメモリアレイAR
Yは図34で説明した構成と同様に、メモリセルのコン
トロールゲートはそれぞれ対応するワード線に接続さ
れ、メモリセルのドレイン領域はそれぞれ対応するデー
タ線に接続され、メモリセルのソース領域はメモリブロ
ック毎に共通のソース線に接続されているが、メモリブ
ロックの分割態様は図34とは相違される。例えば、図
9に示されるように、相対的にそれぞれの記憶容量が大
きな7個の大メモリブロック(大ブロック)LMB0乃
至LMB6と、相対的にそれぞれの記憶容量が小さな8
個の小メモリブロック(小ブロック)SMB0乃至SM
B7とに分割されている。大メモリブロックはプログラ
ム格納領域又は大容量データ格納領域などに利用され
る。小メモリブロックは小容量データ格納領域などに利
用される。
【0055】図8において、AILはアドレス信号PA
B0乃至PAB15のラッチ回路である。アドレス信号
PAB0乃至PAB15は、CPU10の出力アドレス
信号に対応されると共に、前記PROMライタ書換えモ
ードではPROMライタ30の出力アドレス信号EA0
乃至EA15に対応される。XADECはアドレスラッ
チAILを介して取り込まれるXアドレス信号を解読す
るXアドレスデコーダである。尚、Xアドレスデコーダ
XADECから出力される選択信号に基づいてワード線
を駆動するワードドライバについては図示を省略してあ
る。データ読出し動作においてワードドライバは5Vの
ような電圧でワード線を駆動し、データの書き込み動作
では12Vのような高電圧でワード線を駆動する。デー
タの消去動作においてワードドライバの全ての出力は0
Vのような低い電圧レベルにされる。YADECはアド
レスラッチAILを介して取り込まれるYアドレス信号
を解読するYアドレスデコーダである。YSELはYア
ドレスデコーダYADECの出力選択信号に従ってデー
タ線を選択するYセレクタである。SAはデータ読出し
動作においてYセレクタYSELで選択されたデータ線
からの読出し信号を増幅するセンスアンプである。DO
LはセンスアンプSAの出力を保持するデータ出力ラッ
チである。DOBはデータ出力ラッチDOLが保持する
データを外部に出力するためのデータ出力バッファであ
る。図においてPDB0乃至PDB7は下位8ビット
(1バイト)データであり、PDB8乃至PDB15は
上位8ビット(1バイト)データである。この例に従え
ば出力データは最大2バイトとされる。DIBは外部か
ら供給される書き込みデータを取り込むためのデータ入
力バッファである。データ入力バッファDIBから取り
込まれたデータはデータ入力ラッチDILに保持され
る。データ入力ラッチDILに保持されたデータが”
0”のとき、書き込み回路WRはYセレクタYSELで
選択されたデータ線に書き込み用高電圧を供給する。こ
の書き込み用高電圧はXアドレス信号に従ってコントロ
ールゲートに高電圧が印加されるメモリセルのドレイン
に供給され、これによって当該メモリセルが書き込みさ
れる。ECは指定されたメモリブロックのソース線に消
去用高電圧を供給してメモリブロックの一括消去を行う
ための消去回路である。消去回路ECに対する消去ブロ
ックの指定は、消去ブロック指定レジスタMBREGが
行う。このレジスタMBREGに対するデータの書込み
はCPU10が行う。
【0056】FCONTは、フラッシュメモリFMRY
2におけるデータ読出し動作のタイミング制御、及び書
き込み消去のための各種タイミングや電圧の選択制御な
どを行う制御回路である。この制御回路FCONTは、
コントロールレジスタCREGの内容を参照して処理を
行う。
【0057】図10には前記コントロールレジスタCR
EGと消去ブロック指定レジスタMBREGの一例が示
される。この消去ブロック指定レジスタMBREGは2
本のレジスタMBREG1およびMBREG2によって
構成され、夫々のレジスタCREG,MBREG1,M
BREG2は8ビットのレジスタとされる。コントロー
ルレジスタCREGにおいて、Vppは書換え用高電圧
印加に応じて”1”にされる高電圧印加フラグである。
Eビットは消去動作を指示するビットとされ、EVビッ
トは消去におけるベリファイ動作の指示ビットとされ
る。Pビットは書込み動作(プログラム動作)の指示ビ
ットとされ、PVビットは書込みにおけるベリファイ動
作の指示ビットとされる。消去ブロック指定レジスタM
BREG1およびMBREG2は、それぞれ7分割され
た大ブロックと8分割された小ブロックに含まれる何れ
のメモリブロックを消去するかを指定するレジスタであ
り、その第0ビットから第7ビットは各メモリブロック
の指定用ビットとされ、例えばビット”1”は対応メモ
リブロックの選択を意味し、ビット”0”は対応メモリ
ブロックの非選択を意味する。例えば、消去ブロック指
定レジスタMBREG2の第7ビットが”1”のとき
は、小メモリブロックSMB7の消去が指定される。
【0058】上記レジスタCREG,MBREG1,M
BREG2はCPU10によってリード・ライト可能に
されている。制御回路FCONTは、そのレジスタCR
EG,MBREG1,MBREG2の設定内容を参照
し、それにしたがって消去・書込みなどを行う。CPU
10は、そのレジスタCREG,MBREG1,MBR
EG2の内容を書換えることによって、消去・書込み動
作などを制御することができる。例えば、前記PROM
ライタ書換えモードが設定されているとき、CPU10
は、PROMライタ30によってコマンドラッチに書込
まれたコマンドの内容に従って、当該レジスタCRE
G,MBREG1,MBREG2を設定することにな
る。
【0059】図8において、制御回路FCONTには、
制御信号としてFLM,MS−FLN,MS−MIS
N,M2RDN,M2WRN,MRDN,MWRN,I
OWORDN,RST,VPPH,A9H,SECS
N,SECN,DSCN,及びXMONが供給される。
【0060】制御信号FLMは、フラッシュメモリFM
RY2の動作モードを指定する信号であり、マイクロコ
ンピュータMCU3がPROMライタ30に結合されて
書換え可能にされるときには論理値”1”にされ、それ
いがいのときには論理値”0”にされる。この信号FL
Mは、例えば前記モード信号MD0乃至MD2に基づい
て形成される。制御信号MS−FLNは、フラッシュメ
モリFMRY2の選択信号である。制御信号MS−MI
SNはレジスタCREG,MBREG1,MBREG2
の選択信号である。レジスタCREG,MBREG1,
MBREG2の何れを選択するかはCPU10が出力す
るアドレス信号の下位2ビットで決定される。M2RD
Nはメモリリードストローブ信号、M2WRNはメモリ
ライトストローブ信号、MRDNはコントロールレジス
タCREGのリード信号、MWRNはコントロールレジ
スタCREGのライト信号である。メモリライトストロ
ーブ信号M2WRNは、メモリセルに書込むべきデータ
をデータ入力ラッチDILに書込むためのストローブ信
号とみなされる。メモリセルへの実際の書込みは前記コ
ントロールレジスタCREGのPビットをセットするこ
とによって開始される。制御信号IOWORDNはフラ
ッシュメモリFMRY2に対する8ビットリードアクセ
スと16ビットリードアクセスとの切換え信号とされ
る。制御信号RSTはフラッシュメモリFMRY2のリ
セット信号である。この信号RSTによってフラッシュ
メモリFMRY2がリセットされることにより、或は前
記コントロールレジスタCREGのVppフラグが”
0”にされることにより、当該レジスタCREGにおけ
るEV,PV,E,Pの各モード設定ビットがクリアさ
れる。VPPHはVpp=12Vの検出信号である。
尚、その他の信号A9H、SECN、DSCN、XMO
Nの各信号は、セキュリティービットのイネーブル信号
やテストイネーブル信号であり、本発明とは直接関係無
いのでその詳細な説明は省略する。
【0061】〔6〕コマンド方式対応ハードウェア
【0062】図11には図6のマイクロコンピュータに
おいてコマンド方式によるPROMライタ書換えモード
に対応するためのハードウェアの詳細な一例が示されて
いる。
【0063】PROMライタ30から供給されるコマン
ド及びアドレスはCPU10とは非同期に入力されてく
るので、コマンドを受けるためのコマンドラッチCL、
アドレスを受けるためのアドレスラッチALが設けられ
ている。PROMライタ30と接続されるポートPOR
Tは図示しないソケットアダプタを介して一義的に決定
される。ポートPORTがレジスタを持っている場合に
は、そのレジスタを前記アドレスラッチALやコマンド
ラッチCLとすることができ、新たにそれらを設けなく
てもよい。さらにコマンドラッチCLにコマンドが書込
まれたことをCPU10が認識できるようにコマンドラ
ッチCLの所定ビットにはコマンドフラグCFが割り当
てられる。コマンドフラグCFが立った場合にCPU1
0はコマンドラッチCLにコマンドが入力されたことを
知り、コマンドを読みに行くという動作を行う。PRO
Mライタ30からの書込みは、先ず最初にコマンドの書
込みとされ、次いで必要に応じてPROMライタ30か
らアドレス、データが書き込まれる。このとき、コマン
ド入力からデータ入力までの時間が最小で20nsと少
ない為、CPU10がコマンドを読みに行くより早くデ
ータがコマンドラッチCLに入力されてしまうことが考
えられる。そこで、コマンドとデータの衝突を避けるた
め、コマンドラッチCL以外にもう一つデータを受ける
ためのデータラッチDLを設ける。更に、データラッチ
DLにデータが入力されたことを示すデータフラグDF
をコマンドラッチの所定ビットに割り当てる。CPU1
0は初めにCF=1(既にコマンドが入力されている)
もしくはDF=1(コマンドが入力され、さらにデータ
も入力されている)の場合、コマンドを読みに行き、コ
マンド認識後DF=1の場合にデータを読みに行くとい
う動作を行う。
【0064】ここでコマンドラッチCLとデータラッチ
DLの二つのラッチがデータ入出力用のポートPORT
を共有しているため、PROMライタ30から入力され
るコマンドとデータを識別することが必要になる。そこ
でPROMライタ30からの入力データはCF=0かつ
DF=0のときはコマンドラッチCLにラッチされ、C
F=1かつDF=0のときデータラッチDLにラッチさ
れるようになっている。すなわち、図11に概念的に示
されているように、PROMライタ30からの書込み信
号WE、コマンドフラグCF、データフラグDFの夫々
の論理値に応じた信号を受けてラッチ制御信号を生成す
るアンドゲートANDが設けられている。更に、図12
にも示されるように、コマンドラッチCLにラッチされ
たコマンドの種類をコマンドデコーダDECでデコード
して、それが所定のコマンドであるときにコマンドフラ
グCFをセットし、また、データラッチDLにデータが
ラッチされたときにデータフラグDFをセットし且つコ
マンドフラグCFをクリアする論理が採用されている。
これによって上記コマンドラッチCLとデータラッチD
Lの使い分けが実現される。本実施例に従えば、前記コ
マンドラッチCLは8ビットのレジスタとされ、下位側
2ビットがデータフラグDF,コマンドフラグCFとさ
れ、上位側4ビットがコマンド保持用ビットとされる。
尚、図11において、AIBはアドレス入力バッファ、
MPXはアドレスマルチププレクサである。
【0065】前述したようにコマンドラッチCLにラッ
チされたコマンドをコマンドデコーダDECでデコード
してコマンドフラグCFのセットを行うようにした。仮
にこの処理をCPU10に委ねるならば、CPU10は
バスサイクルを起動して常にコマンドラッチCLの内容
をモニタしなければならず、動作上無駄を生ずることに
なるからである。また、コマンドデコーダDECで制御
されるコマンドフラグCFのセット状態に応じてコマン
ドラッチCLのコマンドを全てCPU10が解析してい
たのではそのコマンドで指示される動作がタイミング上
間に合わないものがある。例えば、フラッシュメモリF
MRY2からデータを読出すようなリード系コマンドで
ある。これに対処するため、図11及び図12に示され
るように、コマンドラッチCL、データラッチDL、及
びアドレスラッチALがフラッシュメモリFMRY2と
CPU10に接続される状態と、前記コマンドラッチC
L、データラッチDL、及びアドレスラッチALがフラ
ッシュメモリFMRY2に接続されCPU10には非接
続とされる状態とを選択可能なバススイッチBSWを、
内部バスABUS,DBUSに設け、そのバススイッチ
BSWを、コマンドデコーダDECによるリード系コマ
ンドのデコード結果から得られる信号によって制御する
ようにする。斯るバススイッチBSWが開いた状態にお
いて、フラッシュメモリFMRY2はマイクロコンピュ
ータMCU3の外部から、換言すればPROMライタ3
0から、直接リードアクセス可能にされる。
【0066】〔7〕PROMライタによる情報書込みな
どのコマンド仕様
【0067】図13にはPROMライタ30から供給可
能なコマンドの仕様例が示される。同図に示されるコマ
ンドは、特に制限されないが、8種類とされ、各コマン
ドに対応してPROMライタ30が起動すべきサイクル
の内容が図示されている。コマンドのコードは、同図に
示される第1サイクルのデータに対応される。このコー
ドは16進数で示され、該コードの最後に付されている
Hは16進数であることを意味している。リードコマン
ド(Read)はフラッシュメモリFMRY2からデー
タ読み出しのためのコマンドである。当該コマンドの第
2サイクルにおけるRAはリードアドレスを意味する。
リードIDコマンド(Read ID)は製品識別コー
ドアドレス(IA)から製品識別コード(ID)を読出
すためのコマンドである。消去コマンド(Erase)
はフラッシュメモリのデータを消去するコマンドであ
る。消去に際しては、過消去(消去を行い過ぎるとメモ
リのVthが負になり、正常な読み出しができなくなる
現象)を避けるため、消去前に書込みレベルを均一化す
るためのプレライトを実施したり、ベリファイを行いな
がら少しずつ消去を行うという消去手順が採用されてい
る。消去ベリファイコマンド(E Verify)は消
去状態を確認するためのコマンドである。EAは消去ベ
リファイのためのメモリアドレスである。EVDは消去
ベリファイ出力データである。自動消去モード(A E
rase)は自動的に消去並びに消去ベリファイを行う
ためのコマンドであり、自動消去開始後、ステータスポ
ーリングにより自動消去動作終了の確認が可能にされ
る。ステータスポーリングフラグSPFは図11におけ
るデータラッチDLの上位側ビットに割当てられてい
る。書込みコマンド(Program)は書込みを指示
するためのコマンドであり、PAは書込みアドレス、P
Dは書込みデータである。プログラムベリファイコマン
ド(P Verify)は直前に書込んだデータが正し
く書込まれているかを確認するためのコマンドであり、
PVDはプログラムベリファイ出力データである。リセ
ットコマンド(Reset)はコマンドを間違えた場合
にそのコマンドをリセットするためのコマンドである。
【0068】上記コマンド仕様は、特に制限されない
が、平成3年9月に発行の「日立ICメモリデータブッ
ク1」の第868頁から第881頁に記載のHN28F
101シリーズのフラッシュメモリ単体LSI(1Mビ
ットフラッシュメモリ)のコマンド仕様と互換性を有し
ている。
【0069】〔8〕オンボードでの情報書込み動作
【0070】オンボード状態での情報書込みなどの指示
とその手順は全てCPU10とその動作プログラムによ
って制御され、コントロールレジスタCREGの各ビッ
トをソフトウェアによりセット/クリアすることにより
情報書込みなどの処理を制御する。このときの書き換え
用プログラムが例えばフラッシュメモリFMRY2上に
置かれているときは、情報書込み動作時或はシステムリ
セット時に予め当該書換え用プログラムはRAMへ転送
され、RAM上の該プログラムをCPU10が実行して
情報書換えなどを行う。このときの書換え処理手順の一
例を以下この項目で説明していく。
【0071】フラッシュメモリに対する情報の書込み
は、基本的に消去状態のメモリセルに対して行われる。
マイクロコンピュータがシステムに実装された状態でフ
ラッシュメモリの書換えを行うとき、CPU10が実行
すべき書換え制御プログラムは、消去用プログラムと、
書込み用プログラムを含み、その情報書込みの指示に従
って、最初に消去の処理ルーチンを実行し、ひき続いて
自動的に書込みの処理ルーチンを実行するように書換え
制御プログラムを構成することができる。或は消去と書
込みを分けて別々に動作を指示するようにしてもよい。
【0072】図14及び図15には書込み制御手順の詳
細な一例が示される。同図に示される手順の制御主体は
CPU10である。
【0073】バイト単位でのデータ書込みの最初のステ
ップでは、CPU10はその内蔵カウンタnに1をセッ
トする(ステップS1)。次に、CPU10は、フラッ
シュメモリFMRY2に書込むべきデータを図11のデ
ータ入力ラッチDILにセットするとともに、書込みア
ドレスをアドレスラッチAILにセットする(ステップ
S2)。そしてCPU10は、コントロールレジスタC
REGに対するライトサイクルを発行して、プログラム
ビットPをセットする(ステップ3)。これにより制御
回路FCONTは、前記ステップS2でセットされたデ
ータ及びアドレスに基づいて、そのアドレスで指定され
るメモリセルのコントロールゲートとドレインとに高圧
を印加して書込みを行う。このフラッシュメモリ側での
書込み処理時間としてCPU10は(x)μsec待ち
(ステップS4)、次いでプログラムビットPをクリア
する(ステップS5)。ここで(x)μsecの時間は
メモリセルの特性に合わせて決定され、例えば、10μ
secのような時間とされる。
【0074】その後、CPU10は書込み状態を確認す
るために、コントロールレジスタCREGに対するライ
トサイクルを発行して、プログラムベリファイビットP
Vをセットする(ステップ6)。これにより制御回路F
CONTは、前記ステップS2でセットされたアドレス
を利用して、そのアドレスで選択されるべきワード線に
ベリファイ用電圧を印加して、前記書込みを行ったメモ
リセルのデータを読出す。読出しのために(y)μse
c待つ(ステップS7)。ここで前記ベリファイ用電圧
は、充分な書込みレベルを保証するため、例えば5Vの
ような電源電圧Vccよりもレベルの高い7Vのような
電圧レベルとされる。(y)secはそのようなベリフ
ァイ用電源の立上がり特性によって決まり、例えば2μ
sec以下とされる。CPU10はそれによって読出さ
れたデータと書込みに利用したデータとの一致を確かめ
る(ステップS8)。CPU10は、ベリファイによっ
て一致を確認すると、プログラムベリファイビットPV
をクリアし(ステップS9)、これにより当該1バイト
データの書込みが完了される。
【0075】一方、CPU10は、ステップS8のベリ
ファイによって不一致を確認すると、ステップS10で
プログラムベリファイビットPVをクリアした後、前記
カウンタnの値が、書込みリトライ上限回数Nに到達し
ているかの判定を行う(ステップS11)。この結果、
書込みリトライ上限回数Nに到達している場合には書込
み不良として処理が終了される。書込みリトライ上限回
数Nに到達していない場合には、CPU10は、カウン
タnの値を1だけインクリメントして(ステップS1
2)、前記ステップS3から処理を繰返していく。
【0076】図16及び図17には消去制御手順の詳細
な一例が示される。同図に示される手順の制御主体はC
PU10である。
【0077】CPU10は、消去を行うに当たりその内
蔵カウンタnに1をセットする(ステップS21)。次
にCPU10は、消去対象領域のメモリセルに対してプ
レライトを行う(ステップS22)。すなわち、消去対
象アドレスのメモリセルに対してデータ”0”を書込
む。このプレライトの制御手順は前記図14及び図15
で説明した書込み制御手順を流用することができる。こ
のプレライトの処理は、消去前のフローティングゲート
内の電荷量を全ビット均一にして、消去状態を均一化す
るために行われる。
【0078】次に、CPU10は、消去ブロック指定レ
ジスタMBREGに対するライトサイクルを発行して、
一括消去対象メモリブロックを指定する(ステップS2
3)。すなわち、消去ブロック指定レジスタMBREG
1およびMBREG2に消去対象メモリブロック番号を
指定する。消去対象メモリブロックを指定した後、CP
U10は、コントロールレジスタCREGに対するライ
トサイクルを発行して、イレーズビットEをセットする
(ステップ24)。これにより制御回路FCONTは、
前記ステップS23で指定されたメモリブロックのソー
ス線に高電圧を印加させて、当該メモリブロックを一括
消去する。このフラッシュメモリ側での一括消去の処理
時間としてCPU10は例えば(x)msec待つ(ス
テップS25)。ここで(x)msecはメモリセルト
ランジスタの特性に合わせて決定され、例えば10ms
ecとされる。この(x)msecという時間は、1回
で消去動作を完結することができる時間に比べて短い時
間とされている。そして、次いでイレーズビットEをク
リアする(ステップS26)。
【0079】その後、CPU10は消去状態を確認する
ために、先ず一括消去対象メモリブロックの先頭アドレ
スをベリファイすべきアドレスとして内部にセットし
(ステップS27)、次いで、ベリファイアドレスにダ
ミーライトを行う(ステップS28)。すなわち、ベリ
ファイすべきアドレスに対してメモリライトサイクルを
発行する。これにより、ベリファイすべきメモリアドレ
スがアドレスラッチAILに保持される。その後CPU
10は、コントロールレジスタCREGに対するライト
サイクルを発行して、イレーズベリファイビットEVを
セットする(ステップ29)。これにより制御回路FC
ONTは、前記ステップS28でセットされたアドレス
を利用して、そのアドレスで選択されるべきワード線に
消去ベリファイ用電圧を印加して、前記消去されたメモ
リセルのデータを読出す。読出すために(y)μsec
待つ(ステップS30)。ここで前記消去ベリファイ用
電圧は、充分な消去レベルを保証するため、例えば5V
のような電源電圧Vccよりもレベルの低い3.5Vの
ような電圧レベルとされる。前記(y)μsecはその
ようなベリファイ用電源の立上がり特性によって決ま
り、例えば2μsec以下の時間とされる。CPU10
はそれによって読出されたデータが消去完結状態のデー
タに一致するかをベリファイする(ステップS31)。
CPU10は、ベリファイによって一致を確認すると、
イレーズベリファイビットEVをクリアし(ステップS
32)、次いで今回のベリファイアドレスが消去したメ
モリブロックの最終アドレスか否かを判定し(ステップ
S33)、最終アドレスであれば一連の消去動作を終了
する。最終アドレスに至っていないと判定されたとき
は、ベリファイアドレスを1だけインクリメントして
(ステップS34)、再びステップS28からの処理を
繰返していく。
【0080】一方、CPU10は、ステップS31のベ
リファイによって不一致を確認すると、ステップS35
でイレーズベリファイビットEVをクリアした後、前記
カウンタnの値が、漸次消去上限回数Nに到達している
かの判定を行う(ステップS36)。この結果、漸次消
去上限回数Nに到達している場合には消去不良として処
理が終了される。漸次消去上限回数Nに到達していない
場合には、CPU10は、カウンタnの値を1だけイン
クリメントして(ステップS37)、前記ステップS2
4から処理を繰返していく。実際には、消去し過ぎによ
ってメモリセルのしきい値電圧が負の値になってしまう
ような過消去を防止するために、1回毎にベリファイを
行いながら10msecというような短時間づつ徐々に
消去がくり返し行われていく。
【0081】
〔9〕コマンド方式による情報書込み動作
(コマンド対応)
【0082】モード信号MD0〜MD2を介してマイク
ロコンピュータMCU3にPROMライタによる情報書
込みモードが設定されると、フラッシュメモリFMRY
2はPROMライタ30によってコマンド方式と呼ばれ
る方式で情報に書込みなどが行われる。ここで、コマン
ド方式とは、フラッシュメモリに対する情報書込みなど
の指示が、PROMライタ30のような外部装置からコ
マンドによって与えられることをいう。コマンドに従っ
た処理はCPU10が制御する。そのための制御プログ
ラムは、フラッシュメモリFMRY2が有し、PROM
ライタ30による情報書込みモードの設定に呼応してそ
のプログラムがRAMに転送され、RAMに転送された
制御プログラムをCPU10が実行する。この動作プロ
グラムは、前記オンボード状態で内蔵フラッシュメモリ
の情報書込みを制御するためのプログラムと部分的に共
通化しても、また全く別であってもよい。コマンド仕様
は図13に従って前述した通りであり、以下コマンド毎
にその動作を説明する。
【0083】(1)書込みコマンド PROMライタ30はCPU10とは非同期で、図13
のコマンド仕様に従って、コマンド、データ、及びアド
レスを書込む。CPU10は初めにコマンドフラグCF
=1(既にコマンドが入力されている)もしくはデータ
フラグDF=1(コマンドが入力され、さらにデータも
入力されている)の場合にコマンドを読みに行き、コマ
ンド認識後データフラグDF=1の場合にデータやアド
レスを読みに行くという動作を行う。PROMライタ3
0から供給されるコマンドは、コマンドフラグCF=0
かつデータフラグDF=0に従ってコマンドラッチCL
にラッチされる。メモリセルに書込まれるべきデータ
は、コマンドフラグCF=1かつデータフラグDF=0
に従ってデータラッチDLにラッチされる。CPU10
は、読み込んだコマンドが「書込みコマンド」であると
認識すると、その動作プログラムに従ってアドレスラッ
チAL、データラッチDLからアドレス、データを読ん
で、フラッシュメモリFMRY2内部のアドレス入力ラ
ッチAIL、データ入力ラッチDILにアドレス、デー
タを転送する。そしてCPU10は、コントロールレジ
スタCREGの書込みビット(Pビット)をセットする
ことで実際にフラッシュメモリFMRY2のメモリセル
に書込みを行う。メモリセルに対する実際の書込み処理
手順は、図14で説明した内容と実質的に同じである。
書込みが行われた後PビットをクリアしCF、DFを0
にもどす。書込み動作時のフラグCF,DFの状態とC
PU10の動作をまとめたものは図18に示される。
【0084】(2)書込みベリファイコマンド 書込みにはその動作の終了に伴って書き込みベリファイ
モードが必ず実行される。書込みベリファイは直前に書
き込んだデータが書き込まれているかを確認する動作で
ある。本コマンドの場合もコマンドの解析までの動作は
前記書込みコマンドと同様に行われる。CPU10はコ
マンドが書込みベリファイコマンドである事を認識する
と、以下の手順で制御を行う。まずコントロールレジス
タCREGのPVビット(プログラムベリファイビッ
ト)を”1”にセットする。この時フラッシュメモリF
MRY2内のアドレスラッチAILには直前の書込みを
行ったときのアドレスがラッチされているのでこのアド
レスで選択されるワード線にベリファイ用の電圧(たと
えば7v)が印加される。次にCPU10はフラッシュ
メモリFMRY2のリードを行う。この場合もアドレス
としてはラッチされているアドレスが用いられるので、
結局先に書込みを行ったメモリセルに対してゲート電圧
としてベリファイ用の電圧を印加した状態でリードが行
われることになる。CPU10はこのリードしたデータ
をポートPORTのデータラッチDLに書き込み、PV
ビットをクリアすることによって動作を終了する。PR
OMライタ30はデータラッチDLの値をリードするこ
とによってベリファイを行う。書込みベリファイ時のフ
ラグの状態とCPU10の動作については図19にまと
めて示されている。
【0085】(3)消去コマンド 本実施例のマイクロコンピュータMCU3に従えば、内
蔵フラッシュメモリFMRY2の消去は前記フラッシュ
メモリ単体LSIとしての1Mフラッシュメモリ(HN
28F101)とコンパチブルにするため、ブロック消
去はサポートせずマット一括消去のみとされる。図13
のコマンド仕様から明らかなように、消去コマンドが2
回書き込まれると消去が始まる。消去の場合もコマンド
解析までの動作は書込みの場合と同じである。消去は消
去ブロック指定レジスタMBREGを全ビット選択状態
にセットした後、コントロールレジスタCREGのEビ
ット(イレースビット)を”1”にセットすることによ
りスタートする。Eビットをセットすることによりメモ
リマットのソース線に高電圧が印加され消去が行われ
る。一定時間Eビットを”1”にした後クリアして消去
を終了する。メモリセルに対する消去の制御手順は、図
2Aで説明した制御内容と実質的に同じである。
【0086】(4)消去ベリファイコマンド 消去後実行されるベリファイは書込みベリファイと類似
した動作となる。コマンド解析後、CPU10はポート
のアドレスラッチALからベリファイを行うアドレスを
読み込み、フラッシュメモリFMRY2にライトする。
次にCPU10がコントロールレジスタCREGのEV
ビットをセットすることにより、先にラッチされたアド
レスで選択されたワード線にベリファイ用の電圧(例え
ば3.5v)が印加される。この状態でCPU10はフ
ラッシュメモリFMRY2をリードし、リードしたデー
タをポートのデータラッチDLにライトする。その後E
Vビットをクリアし、動作を終了する。
【0087】(5)自動消去コマンド 自動消去コマンド認識後、図16及び図17に示した消
去フローをCPU10自体が全て行うものである。自動
消去ではフラッシュメモリFMRY2は消去開始と同時
にステータスポーリング信号を出力、消去終了で信号を
反転させる仕様となっている。ステータスポーリングの
出力はI/O7なのでデータラッチDLの第7ビットを
ステータスポーリング信号を格納するビットとする。C
PU10は消去開始と同時にデータラッチDLの第7ビ
ットをクリアし、消去終了でセットする。
【0088】(6)読み出しコマンド 読み出しのコマンド(リード系コマンド)が発行される
とフラッシュメモリFMRY2はPROMライタ30か
ら自由にリードできる状態にされる必要がある。前述し
た方式ではCPU10でコマンドの解析を行うため、コ
マンドが入力されてからリード可能な状態になるまでの
時間が長くなり前記1Mフラッシュメモリの仕様に合わ
せることができない。そこで読み出しモードの際は前記
バススイッチBSWでCPU10を切り離し、外部から
内蔵フラッシュメモリFMRY2を直接アクセスできる
ようにされる。CPU10はバス権開放を要求するBR
EQ(バスリクエスト)信号を外部から入力できるよう
になっているが、CPU10がバスを開放するまで時間
がかかるため、バススイッチBSWで物理的にバスを切
り離すようになっている。CPU10を介すると全てに
おいて時間がかかるため、読み出し系コマンドであるこ
とがデコーダDECで認識されると、即座にバスを切り
離す。この際CPU10へはコマンドが入力されたこと
を認識させないようにする為、読み出し系コマンドの場
合はコマンドフラグCF=0のままとし、その他のコマ
ンドの場合のみコマンドフラグCF=0からコマンドフ
ラグCF=1へフラグが変化される。
【0089】(7)リセットコマンド コマンドのセットアップを間違えた場合の為にリセット
コマンドが用意されている。図13のコマンド仕様から
も明らかなように、このリセットコマンドを2回書き込
むことでリセットが完了する仕様となっている。本実施
例のマイクロコンピュータMCU3では、1回目に何等
かのコマンドが入力された後またコマンドを入力すると
そのコマンドはデータラッチDLに入力さてしまう為、
最初に書込まれたリセットコマンドはデータFFHと認
識されてしまう可能性がある。しかしフラッシュメモリ
は浮遊ゲートから電子が引き抜かれた消去状態を”1”
とみなす為、書込みコマンドが先に入力されていたとし
てもFFHは何も書き込まないことと等しいことになり
全く問題ない。そして、2回目に書込まれたリセットコ
マンドがコマンドデコーダDECでデコードされると、
そのまま読み出しモードと同様読み出し状態にされて動
作を終了する。斯るリセット時のフラグの状態とCPU
10の動作については図20と図21にまとめて示され
ている。
【0090】〔10〕コマンド方式による情報書込み時
のPROMライタ30の動作
【0091】図22及び図23には情報書込みに際して
のPROMライタ30の動作フローチャートが示され
る。先ず端子Vppに12Vのような書込みに必要な高
電圧を出力し(ステップS40)、内蔵アドレスカウン
タを0に初期化する(ステップS41)と共に、カウン
タnを0に設定する(ステップS42)。次いでカウン
タnを1インクリメントし(ステップS43)、その後
にプログラムコマンドの書込みサイクルを起動して書込
みコマンド(40H)をコマンドラッチに書込む(ステ
ップS44)。その次に、書込みデータ(PD)及び書
込みアドレス(PA)をデータラッチDL及びアドレス
ラッチALに書込む(ステップS45)。その後例えば
25μsec待つ(ステップS46)。この間にマイク
ロコンピュータのCPU10はコマンドを解釈してフラ
ッシュメモリFMRY2にデータを書込む。そして今度
は、書込みベリファイコマンドの書込みサイクルを起動
し(ステップS47)、例えば6μsec待つ(ステッ
プS48)。この間にマイクロコンピュータMCU3の
CPU10はそのコマンドを解釈して書込みアドレスの
データをデータラッチDLに読出す。PROMライタ3
0はその読出しデータを取り込んで、正常に書込みでき
たかを判定する(ステップS49)。正常と判定したと
きは、最終書込みアドレスかの判定を行い(ステップS
50)、最後でなければ書込みアドレスをインクリメン
トし(ステップS51)、その後ステップS42に戻
り、最終アドレスまで書込みを行った後は端子Vppに
5Vのような電圧Vccを印可して(ステップS5
2)、書込みを終了する。ステップS49において書込
み異常が判定されたときは、カウンタnの値が最大限2
0に到達するまで再度ステップS43に戻って書込みを
くり返し、20回繰り返しても依然書込み異常が解消さ
れない場合にはそのアドレスが不良ビットであることを
以って処理を終了する。
【0092】図24及び図25には消去に際してのPR
OMライタ30の動作フローチャートが示される。先ず
フラッシュメモリの消去対象全ビットに論理値0のデー
タを書込む。書込みの処理は図22及び図23に従う。
次に消去領域の先頭アドレスをアドレスカウンタにセッ
トし(ステップS61)、カウンタnを0に設定する
(ステップS62)。次いでカウンタnを1インクリメ
ントし(ステップS63)、その後に、消去コマンドの
書込みサイクルを起動して消去コマンド(20H)をコ
マンドラッチに書込む(ステップS64)。その後例え
ば10msec待つ(ステップS65)。この間にマイ
クロコンピュータMCU3のCPU10はコマンドを解
釈してフラッシュメモリFMRY2の消去を行う。そし
て今度は、消去ベリファイコマンドの書込みサイクルを
起動し(ステップS66)、例えば6μsec待つ(ス
テップS67)。この間にマイクロコンピュータMCU
3のCPU10はそのコマンドを解釈して消去ベリファ
イアドレス(EA)のデータを読出してデータラッチD
Lに転送する。PROMライタ30はその読出しデータ
を取り込んで、正常に消去できたかを判定する(ステッ
プS68)。正常と判定したときは、最終消去アドレス
かの判定を行い(ステップS69)、最後でなければ消
去ベリファイアドレスをインクリメントし(ステップS
70)し、その後でステップS66に戻り、最終アドレ
スまで消去ベリファイを行って処理を終了する。ステッ
プS68において消去異常が判定されたときは、カウン
タnの値が最大限3000に到達するまで再度ステップ
S63に戻って消去を繰返し、3000回繰り返しても
依然消去異常が解消されない場合にはそのアドレスが不
良ビットであることを以って処理を終了する。
【0093】〔11〕コマンド方式による情報書き込み
時のCPUの動作
【0094】図26にはCPU10による前記各種コマ
ンドに対する処理のメインフローチャートが示される。
CPU10は前記コマンドフラグCF及びデータフラグ
DFをサンプリングしており、それのセット状態を検出
すると、コマンドラッチCLの上位4ビットを読み込ん
でコマンドを解析する。それがA0Hであるときは消去
ベリファイ(Erase Verify)、C0Hであ
るときは書込みベリファイ(Program Veri
fy)、40Hのときは書込み(Program)、2
0Hのときは消去(Erase)、30Hのときは自動
消去書(Auto Erase)、の各処理に処理ルー
チンを分岐する。尚、図13で説明したその他のコマン
ドについては説明を省略する。
【0095】消去(Erase)の処理ルーチンでは、
図27に示されるようにフラッシュメモリの消去に必要
なシーケンスを制御した後、コマンドフラグCFをクリ
アして処理を終了する。図27に示される消去ベリファ
イ(Erase Verify)の処理ルーチンでは、
アドレスラッチALから消去ベリファイアドレスを取込
んでコントロールレジスタCREGに消去ベリファイモ
ードを設定して、そのアドレスのデータをリードしてデ
ータラッチDLに転送する。自動消去(Auto Er
ase)の処理ルーチンでは、図28に示されるよう
に、内蔵フラッシュメモリFMRY2の全アドレスに対
するプレライト実施の制御を行った後、消去の制御を行
い、次いで消去ベリファイを実行させる。消去及び消去
ベリファイの制御は全アドレスの消去完了まで行われ、
また、消去状態の判定で消去異常が度重なって消去時間
の上限を越えた場合には不良ビットの存在を以って処理
が終了される。書込み(Program)の処理ルーチ
ンでは、図29に示されるように、データフラグDFの
セット状態を判定すると、アドレスラッチALから書込
みアドレスを取り込み、且つ、データラッチDLから書
込みデータを取り込んで、フラッシュメモリFMRY2
に書込みを行い、その後データフラグDFをクリアして
処理を終了する。書込みベリファイ(Program
Verify)の処理ルーチンでは、図29に示される
ように、コントロールレジスタCREGに書込みベリフ
ァイモードを設定し、直前の書込みアドレスからデータ
を読出し、これをデータラッチDLに転送し、更にコマ
ンドフラグCFをクリアして処理を終了する。
【0096】〔12〕PROMライタにとっての単体フ
ラッシュメモリLSIとの互換性
【0097】PROMライタ30を利用してコマンド方
式で内蔵フラッシュメモリFMRY2に情報書込みを行
うときの仕様と、前記単体フラッシュメモリLSI(H
N28F101)をPROMライタ30をつかって情報
書込みするときの仕様との、コンパチビリティーについ
て本発明者は確認した。これによれば、PROMライタ
30による情報書込みを前記1Mフラッシュメモリ単体
LSI(HN28F1013)と同じ仕様にするには、
各種タイミングをその1Mフラッシュメモリと合わせる
ことが必要である。そこで実際に制御プログラムを作成
し、タイミングを合わせることができるか検討した。こ
の検討結果は図30に示される。この結果から例えば動
作周波数16MHz時においてはコンパチブルであるこ
とを確認できた。
【0098】上記実施例によれば以下の作用効果があ
る。
【0099】(1)PROMライタ30から非同期で与
えられるコマンドに応じた書換えシーケンスをマイクロ
コンピュータの内蔵回路で実現するから、PROMライ
タ30にとってデータ情報とアドレス情報を与える前
に、データ情報を与えるのと同様にしてコマンドをコマ
ンドラッチに書込めばよく、汎用的に利用されるPRO
Mライタ30にソケットアダプタを介して結合すること
によって、マイクロコンピュータ内蔵のフラッシュメモ
リに対する情報書込みを行うことができる。
【0100】(2)コマンドによって指示される書換え
のためのシーケンスを内蔵CPU10に制御させること
により、その制御のための専用回路を不要若しくは削減
でき、マイクロコンピュータのチップ面積低減を実現す
る。更に、書換えのための制御シーケンスは、CPU1
0が実行すべきソフトウェアで変更可能であるから、フ
ラッシュメモリを構成する記憶素子の特性に合わせて書
き込み時間などの条件設定を簡単に行うことができる。
【0101】(3)汎用的に利用されるPROMライタ
30は、少なくとも、不揮発性記憶素子に対する書換え
用高電圧を印加し、書換えのためのアドレスやデータを
書込み信号などに従ってフラッシュメモリを含む対象半
導体装置(LSI)に供給するようになっている。この
ようなPROMライタ30は、コマンド、データ、及び
アドレスを、マイクロコンピュータ内蔵CPU10とは
非同期で供給してくる。このとき、前記コマンドラッチ
CLにコマンドが書き込まれたことを示すコマンドフラ
グCFと、このコマンドフラッグCFがコマンドラッチ
状態を示すときに、前記コマンドラッチCLに代えて外
部から書込み可能にされるデータラッチDLとを備える
ことにより、PROMライタ30から相互に別サイクル
で書き込まれるコマンドとデータ情報とのラッチ手段上
での衝突を防止することができる。
【0102】(4)CPU10は、コマンドフラグCF
のコマンドラッチ状態に基づいてコマンドラッチCLの
コマンドをリードするが、このとき、コマンドラッチC
Lのラッチ内容をデコードしてコマンドフラグCFをコ
マンドラッチ状態にセットするコマンドデコーダDEC
を設けることにより、コマンドフラグに対するセット処
理の迅速化を図ることができる。仮に、コマンドフラグ
に対する制御もCPU11に委ねるならば、CPU11
はバスサイクルを起動して常にコマンドラッチCLの内
容をモニタしなければならず、動作上無駄を生じ、フラ
グ処理も遅くなってしまう。
【0103】(5)コマンドデコーダDECによるリー
ド系コマンドのデコード結果に従ってCPU11をフラ
ッシュメモリから切り離すバススイッチBSWを設ける
ことにより、コマンドラッチにラッチした全てのコマン
ドをCPU10が解析していたのではそのコマンドで指
示される動作のタイミングが間に合わないリード系コマ
ンドに対して容易に対処できる。このことは、マイクロ
コンピュータ内蔵フラッシュメモリに対して、PROM
ライタ30にとっての単体フラッシュメモリLSIに対
する書込み処理との互換性を実現可能にする。
【0104】(6)前記CPU10が実行すべきフラッ
シュメモリ書換えのための手順制御用プログラムを、フ
ラッシュメモリに格納しておき、PROMライタ30に
よる書換え動作モードの設定に呼応してそのプログラム
をRAMに転送し、そのRAMに転送された前記プログ
ラムをCPU10に実行させるようにすることにより、
書換え用プログラムの修正が簡単に行える。
【0105】(7)用途に応じてフラッシュメモリに格
納すべき情報量がその情報の種類例えばプログラム、デ
ータテーブル、制御データなどに応じて相違されること
を考慮した場合、前記フラッシュメモリにおける一括消
去可能な単位として、相互に記憶容量の相違される複数
個のメモリブロックを設けておくことにより、システム
実装後内蔵フラッシュメモリの保持情報の部分的若しく
は一部の書換えに伴って、メモリブロックを一括消去し
た後の書込み動作の無駄をなくして、書換え効率を向上
させることができる。
【0106】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。
【0107】例えば、マイクロコンピュータに内蔵され
る周辺回路は上記実施例に限定されず適宜変更すること
ができる。フラッシュメモリのメモリセルトランジスタ
は上記実施例のスタックドゲート構造のMOSトランジ
スタに限定されず、書込み動作にもトンネル現象を用い
たFLOTOX型のメモリセルトランジスタを用いるこ
とも可能である。また、一括消去の単位はソース線を共
通にするメモリブロックのほか、消去においてワード線
を共通化できるメモリブロックとすることもできるが、
その何れを選択するかは、消去電圧の極性をどうする
か、或は、一括消去単位の記憶容量を極力小さくしよう
とする場合に単一のワード線に接続するメモリセルの数
と単一のデータ線に接続されるメモリセルの数との何れ
の方が少ないかなどの事情を考慮して決定することがで
きる。メモリブロックのサイズについては上記実施例の
ようなサイズ固定に限定されない。例えば、コントロー
ルレジスタの設定又はモード信号の指示にしたがってそ
のサイズを可変にすることができる。例えば、ワード線
を最小単位として一括消去電圧を印加する場合には、ワ
ード線を消去電圧で駆動するドライバの動作をそのコン
トロールレジスタの設定又はモード信号の指示にしたが
って選択させればよい。更にメモリブロックの分割態様
としては、全体を複数個の大ブロックに分割し、更にそ
の各大ブロックの中を複数個の小ブロックに分けて、大
ブロック単位又は小ブロック単位で一括消去できるよう
にすることも可能である。また、CPUの制御に基づい
てフラッシュメモリを書換える方式においては、書換え
条件などをセルフチューニングするソフトウェアを採用
することも可能である。また、フラッシュメモリのメモ
リセルトランジスタにおいて、そのソース及びドレイン
は、印加される電圧によって定まる相対的なものとして
把握されるものもある。
【0108】本発明は、少なくとも単一の半導体チップ
上に中央処理装置と電気的に書換え可能な不揮発性のフ
ラッシュメモリとを備えた条件のデータ処理装置に広く
適用することができる。
【0109】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0110】外部装置から非同期で与えられるコマンド
に応じた書換えシーケンスを内蔵回路で実現することに
より、外部装置にとってデータ情報とアドレス情報を与
える前に、データ情報を与えるのと同様にしてコマンド
をデータ処理装置に与えればよく、汎用的に利用される
PROMライタのような外部装置にソケットアダプタを
介して結合することによって、データ処理装置内蔵のフ
ラッシュメモリに対する情報書込みを容易に行うことが
できるという効果がある。
【0111】コマンドによって指示される書換えのため
のシーケンスを内蔵中央処理装置が制御することによ
り、その制御のための専用回路を不要若しくは削減し、
データ処理装置のチップ面積低減を実現する。更に、書
換えのための制御シーケンスを中央処理装置が実行する
ソフトウェアで変更可能であり、これにより、フラッシ
ュメモリを構成する記憶素子の特性に合わせて書き込み
時間などの条件設定を容易に行えるという効果がある。
【0112】コマンドラッチ手段にコマンドが書き込ま
れたことを示すフラグ手段と、このフラグ手段が前記コ
マンドラッチ状態を示すときに、前記コマンドラッチ手
段に代えて外部から書込み可能にされるデータラッチ手
段とを備えることにより、PROMライタのような外部
装置から相互に別サイクルで書き込まれるコマンドとデ
ータ情報とのラッチ手段上での衝突を防止することがで
きる。
【0113】前記コマンドラッチ手段のラッチ内容をデ
コードし、前記所定のコマンドをデコードすることによ
って前記フラグ手段をコマンドラッチ状態にセットする
コマンドデコーダを採用することにより、フラグ手段に
対する処理の迅速化を図ることができる。
【0114】コマンドデコーダによるリード系コマンド
のデコード結果に従って中央処理装置をフラッシュメモ
リから切り離すゲート手段を設けることにより、コマン
ドラッチ手段にラッチした全てのコマンドを中央処理装
置が解析していたのではそのコマンドで指示される動作
のタイミングが間に合わないようなリード系コマンドに
対して容易に対処できる。このことは、データ処理装置
内蔵フラッシュメモリに対して、PROMライタのよう
な外部装置にとっての単体フラッシュメモリLSIに対
する書込み処理との互換性を実現可能にする。
【0115】用途に応じてフラッシュメモリに格納すべ
き情報量がその情報の種類例えばプログラム、データテ
ーブル、制御データなどに応じて相違されることを考慮
した場合、前記フラッシュメモリにおける一括消去可能
な単位として、相互に記憶容量の相違される複数個のメ
モリブロックを設けることにより、システム実装後内蔵
フラッシュメモリの保持情報の部分的若しくは一部の書
換えに伴って、メモリブロックを一括消去した後の書込
み動作の無駄をなくして、書換え効率を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フラッシュメモリを内蔵した第1の実施例に係
るマイクロコンピュータにおいてその内蔵フラッシュメ
モリをPROMライタで書換え処理するときの機能ブロ
ック図である。
【図2】フラッシュメモリを内蔵した第2の実施例に係
るマイクロコンピュータにおいてその内蔵フラッシュメ
モリをPROMライタで書換え処理するときの機能ブロ
ック図である。
【図3】PROMライタによるコマンド書込みの一例タ
イミングチャートである。
【図4】CPU制御によるフラッシュメモリの情報書込
みサイクルの一例タイミングチャートである。
【図5】図1の第1の実施例と図2の第2の実施例との
効果の相違を示す説明図である。
【図6】図2のマイクロコンピュータに対応される更に
詳細なマイクロコンピュータの実施例ブロック図であ
る。
【図7】図6のマイクロコンピュータをパッケージん具
下状態で示す平面図である。
【図8】図6のマイクロコンピュータに内蔵されるフラ
ッシュメモリの全体的なブロック図である。
【図9】メモリブロックの分割態様の一例を示す説明図
である。
【図10】コントロールレジスタと消去ブロック指定レ
ジスタの一例説明図である。
【図11】図6のマイクロコンピュータにおいてコマン
ド方式によるPROMライタ書換えモードに対応するた
めのハードウェアの詳細を示すブロック図である。
【図12】コマンドフラグ及びデータフラグ並びにバス
スイッチの制御形式を示す説明図である。
【図13】PROMライタから供給可能なコマンドの一
例仕様説明図である。
【図14】オンボード状態での書込み制御手順の前半を
示す詳細な一例フローチャートである。
【図15】オンボード状態での書込み制御手順の後半を
示す詳細な一例フローチャートである。
【図16】オンボード状態での消去制御手順の前半を示
す詳細な一例フローチャートである。
【図17】オンボード状態での消去制御手順の後半を示
す詳細な一例フローチャートである。
【図18】PROMライタによる書込み動作時のフラグ
CF,DFの状態とCPUの動作をまとめた説明図であ
る。
【図19】PROMライタによる書込みベリファイ時の
フラグの状態とCPUの動作についてまとめた説明図で
ある。
【図20】PROMライタによるリセット時のフラグの
状態とCPUの動作についてまとめた第1の説明図であ
る。
【図21】PROMライタによるリセット時のフラグの
状態とCPUの動作についてまとめた第2の説明図であ
る。
【図22】コマンド方式による情報書込みに際してのP
ROMライタの動作の前半を示す一例フローチャートで
ある。
【図23】コマンド方式による情報書込みに際してのP
ROMライタの動作の後半を示す一例フローチャートで
ある。
【図24】コマンド方式による消去に際してのPROM
ライタの動作の前半を示す一例フローチャートが示され
る。
【図25】コマンド方式による消去に際してのPROM
ライタの動作の後半を示す一例フローチャートが示され
る。
【図26】PROMライタから与えられるコマンドに対
するCPUの処理のメインフローチャートである。
【図27】図26に示される消去(Erase)の処理
ルーチンと消去ベリファイ(Erase Verif
y)の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図28】図26に示される自動消去書(Auto E
rase)の処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図29】図26に示される書込み(Program)
の処理ルーチンと書込みベリファイ(Program
Verify)の処理ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図30】PROMライタによる書込み仕様の検討結果
を示す説明図である。
【図31】フラッシュメモリの原理説明図である。
【図32】フラッシュメモリのメモリセルアレイにたい
する構成原理説明図である。
【図33】フラッシュメモリに対する消去動作並びに書
込み動作のための電圧条件の一例説明図である。
【図34】一括消去可能なメモリブロックの記憶容量を
相違させたフラッシュメモリの一例回路ブロック図であ
る。
【符号の説明】
MCU1 マイクロコンピュータ MCU2 マイクロコンピュータ MCU3 マイクロコンピュータ 10 CPU FMRY2 フラッシュメモリ 21 コマンドラッチ手段 22 コマンド解析手段 23 シーケンス制御手段 30 PROMライタ CREG コントロールレジスタ MBREG 消去ブロック指定レジスタ SMB0〜SMB7 小メモリブロック LMB0〜LMB6 大メモリブロック CL コマンドレジスタ CF コマンドフラグ DF データフラグ DL データレジスタ AL アドレスレジスタ DEC コマンドデコーダ BSW バススイッチ Q1〜Q4 メモリセルトランジスタ SL1,SL2 ソース線 DL1,DL2 データ線 WL1,WL2 ワード線
フロントページの続き (72)発明者 石川 栄一 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央処理装置と、電気的に書換え可能な
    不揮発性のフラッシュメモリとを、1個の半導体基板に
    含み、外部装置の指示に従って内蔵フラッシュメモリを
    書換え可能にする動作モードを備えたデータ処理装置で
    あって、 前記動作モードが設定された状態において外部から書込
    み可能にされるコマンドラッチ手段と、これにラッチさ
    れたコマンドを解析するコマンド解析手段と、解析され
    た内容に応じてフラッシュメモリの書換えのための手順
    制御を行う制御手段とを、備えて成るものであることを
    特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記解析手段及び制御手段は、前記中央
    処理装置であることを特徴とする請求項1記載のデータ
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記コマンドラッチ手段にコマンドが書
    き込まれたことを示すフラグ手段と、このフラグ手段が
    前記コマンドラッチ状態を示すときに、前記コマンドラ
    ッチ手段に代えて外部から書込み可能にされるデータラ
    ッチ手段と、外部からアドレス情報が書込み可能にされ
    るアドレスラッチ手段とを更に備え、前記中央処理装置
    は、前記フラグ手段のコマンドラッチ状態に基づいてコ
    マンドラッチ手段のコマンドをリードするものであるこ
    とを特徴とする請求項2記載のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記コマンドラッチ手段のラッチ内容を
    デコードし、前記所定のコマンドをデコードすることに
    よって前記フラグ手段をコマンドラッチ状態にセットす
    るコマンドデコーダを更に備えて成るものであることを
    特徴とする請求項3記載のデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記コマンドラッチ手段並びにデータラ
    ッチ手段及びアドレスラッチ手段がフラッシュメモリと
    中央処理装置に接続される状態と、前記コマンドラッチ
    手段並びにデータラッチ手段及びアドレスラッチ手段が
    フラッシュメモリに接続され中央処理装置には非接続と
    される状態とを、選択可能なゲート手段を内部バスに設
    け、そのゲート手段を、前記所定のコマンド以外のコマ
    ンドをデコードすることによって前記コマンドデコーダ
    で生成される信号によって制御するものであることを特
    徴とする請求項4記載のデータ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記フラッシュメモリは、前記中央処理
    装置が実行すべきフラッシュメモリ書換えのための手順
    制御用プログラムを有し、前記動作モードの設定に呼応
    してそのプログラムが転送されるRAMを備え、そのR
    AMに転送された前記プログラムを中央処理装置が実行
    するものであることを特徴とする請求項1乃至5の何れ
    か1項記載のデータ処理装置。
  7. 【請求項7】 前記フラッシュメモリは、一括消去可能
    な単位として、相互に記憶容量の相違される複数個のメ
    モリブロックを有するものであることを特徴とする請求
    項1乃至6の何れか1項記載のデータ処理装置。
  8. 【請求項8】 前記フラッシュメモリは、コントロール
    ゲートがワード線に結合され、ドレインがデータ線に結
    合され、ソースがソース線に結合されて、電気的に書換
    え可能な複数個の不揮発性記憶素子と、単数若しくは複
    数本のワード線単位若しくはデータ線単位でそれに含ま
    れる不揮発性記憶素子に共通のソース線を接続して夫々
    成る複数個のメモリブロックとを備え、該メモリブロッ
    クを一括消去可能な単位とするものであることを特徴と
    する請求項7記載のデータ処理装置。
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