JPH0660004B2 - 過酸化水素のスズ(▲ii▼)安定剤 - Google Patents
過酸化水素のスズ(▲ii▼)安定剤Info
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- JPH0660004B2 JPH0660004B2 JP3514669A JP51466991A JPH0660004B2 JP H0660004 B2 JPH0660004 B2 JP H0660004B2 JP 3514669 A JP3514669 A JP 3514669A JP 51466991 A JP51466991 A JP 51466991A JP H0660004 B2 JPH0660004 B2 JP H0660004B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01B—NON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
- C01B15/00—Peroxides; Peroxyhydrates; Peroxyacids or salts thereof; Superoxides; Ozonides
- C01B15/01—Hydrogen peroxide
- C01B15/037—Stabilisation by additives
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は過酸化水素を分解に対して安定化する方法およ
び安定化過酸化水素組成物に関する。
び安定化過酸化水素組成物に関する。
純粋な過酸化水素は非常に安定な化合物であるが、鉄、
銅などのような多くの遷移金属の痕跡量の存在において
さえ過酸化水素は酸素ガスと水に分解する。製造時には
過酸化水素はこのような分解触媒を実質的に含まない。
然し輸送および貯蔵の際の偶然の汚染を防ぐために過酸
化水素を安定剤で保護することが必要と考えられる。
銅などのような多くの遷移金属の痕跡量の存在において
さえ過酸化水素は酸素ガスと水に分解する。製造時には
過酸化水素はこのような分解触媒を実質的に含まない。
然し輸送および貯蔵の際の偶然の汚染を防ぐために過酸
化水素を安定剤で保護することが必要と考えられる。
スズ酸ナトリウムまたは他のスズ化合物から製造された
透明コロイド状のスズ・ゾルは長い間過酸化水素の有効
な安定剤として知られていた。そしてSchumbらは
その用途を詳細に検討した。85%過酸化水素の最適ス
ズ濃度は0.1mg/lの第2鉄イオンについて0.8
3mg SnO2/lであるとSchumbらによって
報告されている。
透明コロイド状のスズ・ゾルは長い間過酸化水素の有効
な安定剤として知られていた。そしてSchumbらは
その用途を詳細に検討した。85%過酸化水素の最適ス
ズ濃度は0.1mg/lの第2鉄イオンについて0.8
3mg SnO2/lであるとSchumbらによって
報告されている。
アルミニウム金属およびアルミニウム・イオンが過酸化
水素を触媒的に分解しないということは周知である。然
しながら、アルミニウム・イオンの存在はスズ・ゾルを
過酸化水素から沈澱させる。Morrisらの米国特許
第3,356,457号には安定化した過酸化水素処方
物中には最大0.2mg/lのアルミニウムが存在しう
ることが記載されている。然し、リン酸塩安定剤の存在
下ではスズ安定化過酸化物は1mg/lまでのアルミニ
ウム・イオンに沈澱なしに耐えることができる。
水素を触媒的に分解しないということは周知である。然
しながら、アルミニウム・イオンの存在はスズ・ゾルを
過酸化水素から沈澱させる。Morrisらの米国特許
第3,356,457号には安定化した過酸化水素処方
物中には最大0.2mg/lのアルミニウムが存在しう
ることが記載されている。然し、リン酸塩安定剤の存在
下ではスズ安定化過酸化物は1mg/lまでのアルミニ
ウム・イオンに沈澱なしに耐えることができる。
Iraniの米国特許第3,234,140号にはリン
酸約0.01%〜約5%の濃度で存在するときにアミノ
トリス(メチレンホスホン酸)が過酸化水素の安定剤で
あると記載されている。Carnineらの米国特許第
3,383,174号には50〜300mg/lのアミ
ノトリス(メチレンホスホン酸)とスズ酸ナトリウムと
して加える150mg/lのスズとの相乗効果の組合せ
が記載されている。Kibbelらの米国特許第3,8
61,022号にはスズ酸ナトリウムのような可溶性ア
ルカリ金属塩の形体のスズを300mg/l含み、12
50mg/lのアミトリス(メチレンホスホン酸)で安
定化された35%過酸化水素処方物が記載されている。
酸約0.01%〜約5%の濃度で存在するときにアミノ
トリス(メチレンホスホン酸)が過酸化水素の安定剤で
あると記載されている。Carnineらの米国特許第
3,383,174号には50〜300mg/lのアミ
ノトリス(メチレンホスホン酸)とスズ酸ナトリウムと
して加える150mg/lのスズとの相乗効果の組合せ
が記載されている。Kibbelらの米国特許第3,8
61,022号にはスズ酸ナトリウムのような可溶性ア
ルカリ金属塩の形体のスズを300mg/l含み、12
50mg/lのアミトリス(メチレンホスホン酸)で安
定化された35%過酸化水素処方物が記載されている。
反応試剤化学および半導体のような多くの用途につい
て、従来技術によって必要であると教示された高濃度の
安定剤の使用は許容しえない。たとえば試薬過酸化水素
のACS規格は29.0〜32.0%の分析値をもつ過
酸化水素の蒸発後の最大残渣は20mg/lであること
を要求している。過酸化水素の安定化に使用するスズ化
合物はコロイド状の酸化第2スズ粒子の形体にあり、こ
の粒子はカルシウム、マグネシウムおよびアルミニウム
のような正のイオンならびに通常の分解触媒によって凝
固および中和されうる、ということは周知である。
て、従来技術によって必要であると教示された高濃度の
安定剤の使用は許容しえない。たとえば試薬過酸化水素
のACS規格は29.0〜32.0%の分析値をもつ過
酸化水素の蒸発後の最大残渣は20mg/lであること
を要求している。過酸化水素の安定化に使用するスズ化
合物はコロイド状の酸化第2スズ粒子の形体にあり、こ
の粒子はカルシウム、マグネシウムおよびアルミニウム
のような正のイオンならびに通常の分解触媒によって凝
固および中和されうる、ということは周知である。
負のイオンたとえばピロホスフェート、ホスフェートお
よびサルフェートはコロイド状第2スズの安定性を改良
することが知られている。然しながら、これらの物質の
量は従来技術により臨界的な最小値であり、ACS試薬
過酸化水素には使用することができない。ホスフェート
としてリン2mg/l、および5mg/lのサルフェー
トが最大値として特定されているからである。
よびサルフェートはコロイド状第2スズの安定性を改良
することが知られている。然しながら、これらの物質の
量は従来技術により臨界的な最小値であり、ACS試薬
過酸化水素には使用することができない。ホスフェート
としてリン2mg/l、および5mg/lのサルフェー
トが最大値として特定されているからである。
ナトリウムまたはカリウムのようなアルカリ金属イオン
は過酸化水素溶液の安定性に観察しうる悪影響をもたな
い。その結果として、スズ安定剤がスズ酸ナトリウムま
たはスズ酸カリウムとして過酸化水素溶液に通常は配合
される。
は過酸化水素溶液の安定性に観察しうる悪影響をもたな
い。その結果として、スズ安定剤がスズ酸ナトリウムま
たはスズ酸カリウムとして過酸化水素溶液に通常は配合
される。
然しながら、半導体を包含する用途にとって、アルカリ
金属イオンでさえ望ましくないことがあり、過酸化水素
はスズ安定剤を含めてすべての金属化合物を実質的に含
まないことが一般に好ましい。
金属イオンでさえ望ましくないことがあり、過酸化水素
はスズ安定剤を含めてすべての金属化合物を実質的に含
まないことが一般に好ましい。
本発明は、弗化水素酸、C6〜C17飽和モノカルボン酸
およびC2〜C6飽和ポリカルボン酸から成る群からえ
らばれた酸のスズ(II)塩を過酸化水素に配合すること
を特徴とする遷移金属イオンによる分解に対して過酸化
水素を安定化する方法を提供することによって、従来技
術の安定剤の問題を克服するものである。
およびC2〜C6飽和ポリカルボン酸から成る群からえ
らばれた酸のスズ(II)塩を過酸化水素に配合すること
を特徴とする遷移金属イオンによる分解に対して過酸化
水素を安定化する方法を提供することによって、従来技
術の安定剤の問題を克服するものである。
本発明に有用なスズ塩の代表的な飽和モノ塩基性ノルマ
ル酸の部分はカプロン、ペプチル、カプリル、ペラルゴ
ン、カプリン、ウンデシル、ラウリン、ミリスチン、パ
ルミチン、ステアリン、および10個未満の炭素をもつ
枝分かれの酸である。好適なポリ塩基性酸としてシュウ
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸およびアジピン酸
ならびにヒドロキシポリ塩基性酸たとえば酒石酸および
クエン酸があげられる。
ル酸の部分はカプロン、ペプチル、カプリル、ペラルゴ
ン、カプリン、ウンデシル、ラウリン、ミリスチン、パ
ルミチン、ステアリン、および10個未満の炭素をもつ
枝分かれの酸である。好適なポリ塩基性酸としてシュウ
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸およびアジピン酸
ならびにヒドロキシポリ塩基性酸たとえば酒石酸および
クエン酸があげられる。
スズ(II)塩が安定剤として過酸化水素に配合しうるこ
とを発見したのは驚くべきことであった。これらの化合
物のいくつかが遠心分離、デカンテーションまたは濾過
によって水性過酸化水素からたとえ分解されたときでさ
え、安定剤として有効であるということを観察したのも
予想外のことであった。安定化した組成物のいくつかは
曇り、混濁、またはフロックを含み、これらはスズ塩ま
たはスズ含有化合物よりもむしろ遊離酸または遊離酸の
塩である。
とを発見したのは驚くべきことであった。これらの化合
物のいくつかが遠心分離、デカンテーションまたは濾過
によって水性過酸化水素からたとえ分解されたときでさ
え、安定剤として有効であるということを観察したのも
予想外のことであった。安定化した組成物のいくつかは
曇り、混濁、またはフロックを含み、これらはスズ塩ま
たはスズ含有化合物よりもむしろ遊離酸または遊離酸の
塩である。
望ましくは、スズ塩をまずストック溶液たとえば水性ス
ラリまたは水溶液に配合し、その後にこれを水性過酸化
水素に配合する。このストック溶液は水または水性過酸
化水素を使用して液体として製造することができ、そし
て任意に過酸化水素用の他の添加剤たとえば酸、緩衝
液、キレート性化合物、または過酸化水素の粘度、表面
張力または外観を変性するための試剤を含むこともでき
る。望ましくは、ストック溶液は約0.01%〜10%
の、好ましくは約1%〜約5%のスズ塩を含む。
ラリまたは水溶液に配合し、その後にこれを水性過酸化
水素に配合する。このストック溶液は水または水性過酸
化水素を使用して液体として製造することができ、そし
て任意に過酸化水素用の他の添加剤たとえば酸、緩衝
液、キレート性化合物、または過酸化水素の粘度、表面
張力または外観を変性するための試剤を含むこともでき
る。望ましくは、ストック溶液は約0.01%〜10%
の、好ましくは約1%〜約5%のスズ塩を含む。
特に望ましいスズ(II)塩はシュウ酸第1スズであり、
このものは過酸化水素中で透明なゾルまたは溶液を形成
するという予想外の性質をもつが、0℃〜100℃で適
切に熟成するときは1mg/lより少ないスズを含む第
1液部分と始めに加えたスズの残余の実質的すべてを含
む第2の非流体部分に分離することができる。約25℃
(室温)で約10日間のストック溶液の熟成が十分であ
る。然し、熟成に要する時間はストック溶液を昇温であ
る期間保つことによって減少させることができる。たと
えばストック溶液の100℃で15分間の保持は熟成に
要する時間を約24時間に減少させるが、ストック溶液
の100℃で1時間の保持は熟成に要する時間を約1〜
2時間またはそれ以下に減少させる。当業者は上記のこ
とから過度の実験なしにストック溶液の熟成のための温
度と時間の最も好ましい組合せを容易にえらぶことがで
きる。
このものは過酸化水素中で透明なゾルまたは溶液を形成
するという予想外の性質をもつが、0℃〜100℃で適
切に熟成するときは1mg/lより少ないスズを含む第
1液部分と始めに加えたスズの残余の実質的すべてを含
む第2の非流体部分に分離することができる。約25℃
(室温)で約10日間のストック溶液の熟成が十分であ
る。然し、熟成に要する時間はストック溶液を昇温であ
る期間保つことによって減少させることができる。たと
えばストック溶液の100℃で15分間の保持は熟成に
要する時間を約24時間に減少させるが、ストック溶液
の100℃で1時間の保持は熟成に要する時間を約1〜
2時間またはそれ以下に減少させる。当業者は上記のこ
とから過度の実験なしにストック溶液の熟成のための温
度と時間の最も好ましい組合せを容易にえらぶことがで
きる。
安定化させるべき過酸化水素は通常のいかなる濃度であ
ってもよい。望ましくは、過酸化水素は約6〜75重量
%の濃度範囲にあり、更に望ましくは過酸化水素は約2
5〜70重量%の濃度範囲にある。1%未満の濃度もこ
の方法で安定化させることができるけれども、このよう
な溶液は経済的輸送のためは希薄にすぎる。
ってもよい。望ましくは、過酸化水素は約6〜75重量
%の濃度範囲にあり、更に望ましくは過酸化水素は約2
5〜70重量%の濃度範囲にある。1%未満の濃度もこ
の方法で安定化させることができるけれども、このよう
な溶液は経済的輸送のためは希薄にすぎる。
当業者は溶液に加えるスズの最も望ましい量は過酸化水
素の濃度、過酸化水素溶液の汚染の可能性、および過酸
化水素の意図する用途に応じて変わることを容易に理解
するであろう。通常は、過酸化水素は30〜50%過酸
化水素としてエレクトロニクス工業に輸送される。約
0.1mg/l〜約100mg/lのスズ、好ましくは
約1mg/l〜約20mg/lのスズを与えるに十分な
安定剤を配合することが望ましい。最も好ましくは、ス
トック溶液は非流体部分を第1液体部分から分離した後
に1mg/l未満のスズを含む製品を与えるに十分な程
度に熟成したシュウ酸第2スズ(スズIIシュウ酸塩)を
使用して製造される。
素の濃度、過酸化水素溶液の汚染の可能性、および過酸
化水素の意図する用途に応じて変わることを容易に理解
するであろう。通常は、過酸化水素は30〜50%過酸
化水素としてエレクトロニクス工業に輸送される。約
0.1mg/l〜約100mg/lのスズ、好ましくは
約1mg/l〜約20mg/lのスズを与えるに十分な
安定剤を配合することが望ましい。最も好ましくは、ス
トック溶液は非流体部分を第1液体部分から分離した後
に1mg/l未満のスズを含む製品を与えるに十分な程
度に熟成したシュウ酸第2スズ(スズIIシュウ酸塩)を
使用して製造される。
本発明は過酸化水素の安定化法のみならず、安定化した
過酸化水素組成物をも包含することが意図される。
過酸化水素組成物をも包含することが意図される。
本発明を次の実施例によって更に具体的に説明する。
他に特別の記載のない限り、すべての%濃度は重量基準
%である。
%である。
実施例1 35%過酸化水素の安定化処方物を表Iに示すように種
々のスズ塩および任意にキレート剤としてのアミノトリ
ス(メチレンホスホン酸)を用いて製造した。若干の実
験において、分解触媒をドーパントとして加えた。十分
なドーパントの添加はそれぞれ1.2mg/lの鉄およ
びアルミニウム、0.24mg/lの銅、0.12mg
/lのマンガンおよび0.06mg/lの6価クロムを
過酸化水素中に与えた。24時間のホット安定性を測定
し、その後に若干の試料をデカンテーションまたは濾過
し、透明溶液のスズを分析した。
々のスズ塩および任意にキレート剤としてのアミノトリ
ス(メチレンホスホン酸)を用いて製造した。若干の実
験において、分解触媒をドーパントとして加えた。十分
なドーパントの添加はそれぞれ1.2mg/lの鉄およ
びアルミニウム、0.24mg/lの銅、0.12mg
/lのマンガンおよび0.06mg/lの6価クロムを
過酸化水素中に与えた。24時間のホット安定性を測定
し、その後に若干の試料をデカンテーションまたは濾過
し、透明溶液のスズを分析した。
比較のために、安定化していない過酸化水素(対照標
準)、およびスズ酸カリウムとして1mg/1のスズで
安定化した過酸化水素(標準)についても安定性を決定
した。
準)、およびスズ酸カリウムとして1mg/1のスズで
安定化した過酸化水素(標準)についても安定性を決定
した。
スズは製造直後の実験74−1〜74−4について測定
し、それぞれ0.65、0.64、0.36および0.
20mg/lであることがわかった。実験74−2のホ
スフェートは製造後に0.75mg/l、安定および濾
過後に0.34mg/lであり、そして74−4のホス
フェートはそれぞれ0.53mg/lおよび0.34m
g/lであった。
し、それぞれ0.65、0.64、0.36および0.
20mg/lであることがわかった。実験74−2のホ
スフェートは製造後に0.75mg/l、安定および濾
過後に0.34mg/lであり、そして74−4のホス
フェートはそれぞれ0.53mg/lおよび0.34m
g/lであった。
弗化第1スズおよび酒石酸第1スズは完全には溶解しな
かった。弗化第1スズおよびステアリン酸第1スズの試
料も、曇りの外観をもち、酒石酸第1スズ、2−エチル
ヘキサン酸第1スズ、カプロン酸第1スズおよびラウリ
ン酸第1スズを用いて製造した試料からはフロックまた
は固体が沈降した。
かった。弗化第1スズおよびステアリン酸第1スズの試
料も、曇りの外観をもち、酒石酸第1スズ、2−エチル
ヘキサン酸第1スズ、カプロン酸第1スズおよびラウリ
ン酸第1スズを用いて製造した試料からはフロックまた
は固体が沈降した。
実施例2 2mg/lの酒石酸第1スズを含む35%過酸化水素の
試料を1/100レベルの分解触媒でドープすることな
しに又はドープして、実施例1のように製造した。0.
22μmのフィルタを通して濾過する前および後に安定
性試験を2回行った。これらの結果を表IIに示す。
試料を1/100レベルの分解触媒でドープすることな
しに又はドープして、実施例1のように製造した。0.
22μmのフィルタを通して濾過する前および後に安定
性試験を2回行った。これらの結果を表IIに示す。
この実施例は濾過後の試料の安定性の貧弱な再現性を示
している。これは、不溶性の安定化用第1スズ塩の大部
分が除去されたために予想されることである。
している。これは、不溶性の安定化用第1スズ塩の大部
分が除去されたために予想されることである。
実施例3 シュウ酸第1スズを用いて製造した試料のスズ分析の不
一致の理由を決定するために一連の実験を設計した。1
mg/lのスズを含む過酸化水素の試料を、0.5〜
2.0%のシュウ酸第1スズの濃度範囲の且つ任意の付
加のシュウ酸から製造した。新しく調製した且つ10日
間の熟成後の濾過した及び濾過していない試料のスズ分
析を行った。表IIIは実質的にすべての熟成の際に、ス
ズは溶液から濾過されうるということを驚異的に示して
いる。
一致の理由を決定するために一連の実験を設計した。1
mg/lのスズを含む過酸化水素の試料を、0.5〜
2.0%のシュウ酸第1スズの濃度範囲の且つ任意の付
加のシュウ酸から製造した。新しく調製した且つ10日
間の熟成後の濾過した及び濾過していない試料のスズ分
析を行った。表IIIは実質的にすべての熟成の際に、ス
ズは溶液から濾過されうるということを驚異的に示して
いる。
約15分間スチーム浴上で加熱することによって、シュ
ウ酸第1スズのストック溶液を製造した。シュウ酸第1
スズ−シュウ酸の混合物は室温で15分以内に溶解し
た。酒石酸第1スズはスチーム浴上で一夜加熱すること
によっても35%過酸化水素に溶解しなかった。
ウ酸第1スズのストック溶液を製造した。シュウ酸第1
スズ−シュウ酸の混合物は室温で15分以内に溶解し
た。酒石酸第1スズはスチーム浴上で一夜加熱すること
によっても35%過酸化水素に溶解しなかった。
この実施例はストック溶液の熟成がスズをH2O2から
濾過させることを示している。
濾過させることを示している。
実施例4 表4は溶液が濾過可能になるに要する時間を決定するた
めに設計された。試料は1%シュウ酸第1スズのストッ
ク溶液から、任意に1%シュウ酸を含むストック溶液か
ら製造された。
めに設計された。試料は1%シュウ酸第1スズのストッ
ク溶液から、任意に1%シュウ酸を含むストック溶液か
ら製造された。
毎日ストック溶液を使用して約2ppmの第1スズ化合
物を含む35%過酸化水素溶液を製造した。安定化した
溶液を0.22ミクロンのフィルターを通して濾過し
た。濾過溶液のスズ濃度を決定した。
物を含む35%過酸化水素溶液を製造した。安定化した
溶液を0.22ミクロンのフィルターを通して濾過し
た。濾過溶液のスズ濃度を決定した。
実施例5 ストック溶液を実施例4のようにして製造した。ただし
それらを0時間、2時間または3時間スチーム浴上で処
理した。これらのストック溶液を使用して35%または
70%の過酸化水素を直後に又は1月後に安定化させ
た。これらの過酸化水素試料を濾過してスズを分析し
た。これらの結果を表Vに示す。
それらを0時間、2時間または3時間スチーム浴上で処
理した。これらのストック溶液を使用して35%または
70%の過酸化水素を直後に又は1月後に安定化させ
た。これらの過酸化水素試料を濾過してスズを分析し
た。これらの結果を表Vに示す。
この実施例は、100℃で1時間ストック溶液を熟成後
に、濾過などによりスズを直ちに除去しうる安定化した
過酸化水素が製造しうることを示している。
に、濾過などによりスズを直ちに除去しうる安定化した
過酸化水素が製造しうることを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 サンボーン,ジェームス ユージン アメリカ合衆国テキサス州 77062 ヒュ ーストン バッカニアー レーン 15827 (72)発明者 ウエイベル,アルバート トーマス アメリカ合衆国ニュージャージー州 08512 クランバリー ピニー ブランチ ドライブ 30
Claims (8)
- 【請求項1】過酸化水素にC2〜C6飽和ポリカルボン
酸のスズ(II)塩を配合することを特徴とする遷移金属
イオンによる分解に対して過酸化水素を安定化する方
法。 - 【請求項2】該酸がシュウ酸である請求項1の方法。
- 【請求項3】該酸が酒石酸である請求項1の方法。
- 【請求項4】次の諸工程すなわち (a) 十分な量のシュウ酸第1スズ塩をストック溶液に配
合して該ストック溶液中に0.01〜10重量%を与
え、 (b) 該ストック溶液を0℃〜100℃の温度で5分間〜
6ケ月間熟成し、そして (c) 工程(b) からの十分に熟成した溶液を、水性過酸化
水素の6〜70%溶液に配合して該過酸化水素中に1〜
20mg/lのスズを与える、 ことによってシュウ酸第1スズ塩をストック溶液に配合
することを特徴とする請求項2の方法。 - 【請求項5】工程(c) からの過酸化水素を濾過し、それ
によって1mg/l未満のスズを含む過酸化水素の第1
流体部分を与えることを特徴とする請求項4の方法。 - 【請求項6】請求項4の方法によって製造される組成
物。 - 【請求項7】請求項5の方法によって製造される組成
物。 - 【請求項8】請求項4の工程(c) からの安定化した過酸
化水素を1mg/l未満のスズを含む第1流体部分と第
2の非流体部分とに遠心分離する方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/572,591 US5078672A (en) | 1990-08-27 | 1990-08-27 | Tin (II) stabilizer for hydrogen peroxide |
US572591 | 1990-08-27 | ||
PCT/US1991/005622 WO1992003377A1 (en) | 1990-08-27 | 1991-08-07 | Tin (ii) stabilizer for hydrogen peroxide |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05508829A JPH05508829A (ja) | 1993-12-09 |
JPH0660004B2 true JPH0660004B2 (ja) | 1994-08-10 |
Family
ID=24288516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3514669A Expired - Lifetime JPH0660004B2 (ja) | 1990-08-27 | 1991-08-07 | 過酸化水素のスズ(▲ii▼)安定剤 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5078672A (ja) |
JP (1) | JPH0660004B2 (ja) |
AU (1) | AU8499791A (ja) |
TW (1) | TW246666B (ja) |
WO (1) | WO1992003377A1 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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