JPH0659911B2 - 半導体装置収納用トレ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は半導体装置収納用トレーに関し、特にフラット
パッケージ製品収納用トレーに関する。

〔従来の技術〕

従来、この種のフラットパッケージ製品収納用トレー
は、第５図の主要部断面拡大図及び第６図の全体上面図
に示す様な構造になっていた。つまり、基体部２とリー
ド部３より成る半導体装置１を収納するキャビティ４
と、半導体装置１の横方向の位置決めと高さ方向の位置
決めとを兼ねた仕切用突起５とから成っていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上述した従来のフラットパッケージ製品収納用トレー
は、第５図に示す様に、半導体装置１の固定に際して、
横方向はリード部３と仕切用突起５の接触により位置決
めを行ない、また上下方向は基本部２の厚さに合わせて
仕切用突起５の高さを調整して一枚上のトレーの裏面で
基体部２を押さえる方式となっていた。したがってリー
ド部３の先端部分は直接トレー７に接触するため、リー
ドの先端が曲り易いという欠点があった。特に収納後の
輸送の際等にリード部３の先端がバラバラになってしま
うことが多いという欠点を有していた。またさらに、上
述した様な従来の構造であると、基体部２の厚さを変更
した場合や、リード部３の長さや先端形状を変更した場
合等、その都度トレーの設計を変更せざるを得ないとい
う大きな欠点を有していた。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明のフラットパッケージ製品収納用トレーは、トレ
ーのキャビティの中に半導体装置固定用の突起を有し、
かつトレー裏面の対称の位置にも同形状の突起を有して
おり、半導体装置をリード部の付け根で固定する構造と
なっている。

〔実施例〕

次に本発明を実施例により説明する。

第１図は本発明の一実施例によるトレーに、半導体装置
を収納した状態を示す主要部断面拡大図である。また第
２図には主要部分の斜視拡大図、第３図にはトレー全体
の上面図を示す。図において、本発明に基づくトレー
は、半導体装置収納用キャビティ４と、トレーの表裏対
称の位置に同形状の半導体装置固定用突起６と、仕切用
突起５とを有する。この様な本発明では、半導体装置１
を固定する際、横方向の位置決めは半導体装置の基体部
２の側面を前記突起６で固定し、また、上下方向の位置
決めはリード部３の付け根を前記突起６と一枚上のトレ
ーの裏面の突起６とではさみ込むことで固定する。した
がって、半導体装置１のリード部３の先端部分ならびに
基体部２の上面下面共に、リレーのいかなる部分とも接
触していない。

第４図は本発明の他の実施例の主要部断面拡大図であ
る。本実施例においては、半導体装置固定用突起６にテ
ーパーが付いており、半導体装置１を収納する際基体部
１をガイドし易く、より容易に収納できるという利点が
ある。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明はトレーの表裏対称の位置
に同形状の半導体装置固定用の突起を設けることによ
り、半導体装置収納時にリード部先端とトレーとの接触
をなくすことができ、リード曲りが発生しないという大
きな利点が有る。また、リード長やリード先端形状の変
更に対しても本トレーは設計変更せずに共用できるとい
う利点がある。

またさらに、あらかじめ前記突起の高さを一定以上にし
ておけば、半導体装置の基体部厚みに変更があった場合
でも、本トレーは設計変更せずに共用できるという利点
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例によるトレーに半導体装置を
収納した状態を示す主要部断面拡大図を示す。第２図に
は本発明の一実施例によるトレーの主要部分の斜視拡大
図を示す。第３図は本発明の一実施例によるトレーの全
体の上面図を示す。第４図は本発明の他の実施例による
トレーに半導体装置を収納した状態を示す主要部断面拡
大図を示す。第５図は従来構造のトレーに半導体装置を
収納した状態を示す主要部断面拡大図を示す。第６図は
従来構造のトレーの全体の上面図を示す。 １……半導体装置、２……基体部、３……リード部、４
……キャビティ、５……仕切用突起、６……半導体装置
固定用突起、７……トレー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】半導体装置を収納するキャビティをトレー
   の表面に有する半導体装置収納用トレーにおいて、前記
   キャビティ内に収納すべき半導体装置のリード部の付け
   根部分を支持する突起を有し、かつ前記トレーの裏面の
   対称の位置にも同形状の突起を有していること特徴とす
   る半導体装置収納用トレー。