JPH0659338U - 容器整頓装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 僅かな労力で効果的に空容器を整頓する。 【構成】 下り勾配となし得る第１ストレージローラコ
ンベヤ５と、第１ストレージローラコンベヤ５の下流側
に、下り勾配となし得るように設けた第２ストレージロ
ーラコンベヤ９と、第２ストレージローラコンベヤ９の
上面側に設けられ、容器２を案内し得るガイドフレーム
１０と、該ガイドフレーム１０の上部に、容器２を拘束
・解放し得るよう上下動自在に設けたストッパ１３，１
４と、前記第２ストレージローラコンベヤ９の下流側に
設けられ、容器２が垂直方向に積み重なるよう案内し得
るストックフレーム１５と、該ストックフレーム１５の
上部に設けた容器２移送方向に平行する方向へ移動し得
るレバー１９とを備えた構成としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、容器整頓装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、部品を組立現場へ供給する場合、部品を収納して搬送し得る容器（部品 通い箱）を使用して現場へ供給し、収納部品が費消されたあとの空の容器は人力 によって整頓している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前述の人力による容器の整頓は、多くの労力と時間とを必要と するという問題があった。

【０００４】 本考案は、前述の実情に鑑み、僅かな労力で効果的に空容器を整頓し得る容器 整頓装置を提供することを目的としてなしたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、容器移送方向下流側へ向けて下り勾配となし得るよう傾動自在に配 設した第１ストレージローラコンベヤと、該第１ストレージローラコンベヤの下 流側に容器移送方向下流側へ向けて下り勾配となし得るよう傾動自在に配設され 且つ前記第１ストレージローラコンベヤから送給された容器を受け得るようにし た第２ストレージローラコンベヤと、該第２ストレージローラコンベヤの上面側 に設けられ且つ容器を第２ストレージローラコンベヤの容器移送方向下流側へ案 内し得るガイドフレームと、該ガイドフレームの上部に第２ストレージローラコ ンベヤ上の容器を拘束・解放し得るよう上下動自在に設けた少なくとも１セット 以上のストッパと、前記第２ストレージローラコンベヤの容器移送方向下流側に 設けられ且つ容器が垂直方向に積み重なるよう案内し得るストックフレームと、 該ストックフレームの上部に設けられ且つ容器をストックフレーム内へ強制的に 落し込み得るよう容器移送方向に平行する方向へ移動し得るレバーとを備えた構 成としている。

【０００６】

【作用】

従って、本考案では、容器を載せた第１ストレージローラコンベヤを傾動する と、容器は第１ストレージローラコンベヤ上を第２ストレージローラコンベヤ側 へ移動して第２ストレージローラコンベヤ上へ乗り移り、予め下降させてあるス トッパに当接して停止する。次いで、第２ストレージローラコンベヤを傾動する とともに、ストッパを上昇させて容器の拘束を解くと、容器は第２ストレージロ ーラコンベヤ上を下流側へ移動し、ストックフレーム内へ落ち込む。その際、レ バーを容器の上縁に掛け、該容器を強制的にストックフレーム内へ落し込むため 、容器は滞ることなく円滑に落し込まれる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。

【０００８】 図１は本考案の容器整頓装置の概略を表す側面図である。１は所要の高さの架 台であり、容器２移送方向上流（以下単に上流という）側端部の上方中央部に、 上下方向へ伸縮し得るロッド３ａを備えたエアシリンダ３を、ロッド３ａを下向 きにして設け、容器２移送方向下流（以下単に下流という）側端部付近の上面に 架台１幅方向に所定の間隔を置いて配設した軸受４を備えている。

【０００９】 そして該架台１上に、容器２を横倒しに載荷し得る所要長さの第１ストレージ ローラコンベヤ５を、一方の端部付近を前記軸受４により傾動自在に軸支し、他 方の端部を前記エアシリンダ３のロッド３ａに連結することにより下流側へ下り 勾配となし得るよう設ける。

【００１０】 また、前記架台１の下流側に、所要の高さの架台６を設け、該架台６上面の上 流側端部中央に、上下方向へ伸縮し得るロッド７ａを備えたエアシリンダ７を、 ロッド７ａを上向きにして設け、下流側端部付近の上面に架台６幅方向に所定の 間隔を置いて軸受８を配設する。

【００１１】 そして該架台６上に、横倒しにした容器２を１個だけ載荷し得る所要長さの第 ２ストレージローラコンベヤ９を、一方の端部付近を前記軸受８により傾動自在 に軸支し、他方の端部を前記エアシリンダ７のロッド７ａに連結することにより 下流側へ下り勾配となし得るよう設ける。なお、前記第２ストレージローラコン ベヤ９を傾動させない場合の第２ストレージローラコンベヤ９の上面は、前記第 １ストレージローラコンベヤ５傾動時の第１ストレージローラコンベヤ５下流側 端部の高さと略同じ高さ、または僅かに低い高さ位置とする。

【００１２】 さらに、前記第２ストレージローラコンベヤ９の上面側に、容器２幅より少し 幅広い間隔を置いて互いに平行して第２ストレージローラコンベヤ９長手方向へ 延びるガイドバー１０ａを有する所要高さのガイドフレーム１０を設ける。

【００１３】 そして、該ガイドフレーム１０の上部に、第２ストレージローラコンベヤ９の 容器に移送方向へ所定の間隔を置いて、第２ストレージローラコンベヤ９面に対 し直交する方向へ下向きに伸縮し得るロッド１１ａ，１２ａを備えた２個のエア シリンダ１１，１２を設け、上流側に設けたエアシリンダ１１のロッド１１ａ先 端に、該ロッド１１ａを伸張させたときに容器２の中腹部を押さえ得るストッパ １３を設け、下流側に設けたエアシリンダ１２のロッド１２ａ先端に、該ロッド １２ａを伸張させたときに容器２の底面に当接し得るストッパ１４を設ける。

【００１４】 またさらに、前記第２ストレージローラコンベヤ９の下流側に、容器２幅より 少し幅広い間隔を置いて互いに平行して垂直方向へ延びる複数のガイドバー１５ ａを有する所定高さのストックフレーム１５を設ける。ガイドバー１５ａのうち ２本のガイドバーは、その上端が第２ストレージローラコンベヤ９の下流側端へ 向けて円弧状に形成されている。

【００１５】 そして、該ストックフレーム１５上部の中央部に、容器２移送方向の上流方向 へ上り勾配をなすよう斜めに延びるガイドフレーム１６を設け、該ガイドフレー ム１６の下流側端部付近に、ガイドフレーム１６に沿い上流側へ向かって伸縮し 得るロッド１７ａを備えたエアシリンダ１７を設け、該エアシリンダ１７のロッ ド１７ａ先端にガイドフレーム１６に沿って摺動し得るスライダ１８を連結し、 該スライダ１８の下部に、前記エアシリンダ１７のロッド１７ａ伸縮方向に平行 する方向へ回動し得るようレバー１９を取り付け、該レバー１９の基部にレバー １９を上流側へ付勢するばね２０を設け、さらに該ばね２０により強制されて回 動する前記レバー１９を下向きの略垂直位置に停止せしめるストッパ２１を設け る。

【００１６】 次に作動について説明すると、第１ストレージローラコンベヤ５上に容器２を 載せエアシリンダ３をロッド３ａが短縮する方向へ作動して第１ストレージロー ラコンベヤ５を傾動させると、容器２は第１ストレージローラコンベヤ５上を第 ２ストレージローラコンベヤ９方向へ移動し、下流側の第２ストレージローラコ ンベヤ９上へ乗り移る。

【００１７】 第２ストレージローラコンベヤ９上に移動した容器２は、予め、エアシリンダ １２をロッド１２ａが伸張する方向へ作動して下方に位置せしめたストッパ１４ に当接して停止し、さらにエアシリンダ１１をロッド１１ａが伸張する方向へ作 動して下降させたストッパ１３により上方から押さえられ、拘束される。

【００１８】 その後、第２ストレージローラコンベヤ９のエアシリンダ７をロッド７ａが伸 張する方向へ作動して第２ストレージローラコンベヤ９を傾動させるとともに、 前記各エアシリンダ１１，１２をロッド１１ａ，１２ａが短縮する方向へ作動し て各ストッパ１３，１４を上昇させることにより、容器２の拘束を解くと、容器 ２は第２ストレージローラコンベヤ９上を下流側へ移動し、第２ストレージロー ラコンベヤ９の下流側端部からガイドバー１５ａに案内されてストックフレーム １５内へ落ち込み、ストックフレーム１５の下部から順次上方へ積み重なり整頓 される。

【００１９】 このとき、ストックフレーム１５上部に設けたエアシリンダ１７をロッド１７ ａが伸張する方向へ作動させるため、スライダ１８がガイドフレーム１６沿いに 上流側へ摺動し、該スライダ１８の動きとともにレバー１９がその先端を容器２ の上面に沿わせて移動し、該レバー１９先端がストックフレーム１５に入りかけ た容器２の上縁を通過したところで、ばね２０により強制されているレバー１９ が下方へ回動し、容器２の端部に係合すると共にストッパ２１に当接して下垂状 態で停止する。

【００２０】 そこで、エアシリンダ１７をロッド１７ａが短縮する方向へ作動させスライダ １８を介して前記レバー１９を下流側へ移動させると、レバー１９がストックフ レーム１５の上部に入りかけている容器２をストックフレーム１５内へ向けて押 し込むよう働くので、該容器２はレバー１９に強制されてストックフレーム１５ 内へ円滑に落ち込む。

【００２１】 本実施例によれば、第１ストレージローラコンベヤ５と第２ストレージローラ コンベヤ９とにより第１ストレージローラコンベヤ５上に載せた容器２を自動的 にストックフレーム１５内へ送給し得るよう形成したので、容器２を僅かな労力 で効果的に整頓し得る。

【００２２】 なお、本考案は前述の実施例にのみ限定されるものではなく、例えば、アクチ ュエータとして各エアシリンダ３，７，１１，１２，１７に代えて油圧シリンダ を用いてもよいこと、その他、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変 更を加え得ることは勿論である。

【００２３】

【考案の効果】

本考案の容器整頓装置によれば、容器を第１ストレージローラコンベヤ上に載 せるだけで、第１ストレージローラコンベヤと第２ストレージローラコンベヤと によりストックフレーム内へ自動的に送給し得、効果的に整頓できるという優れ た効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の容器整頓装置の概略を表す側面図であ
る。

【符号の説明】

２ 容器 ３ エアシリンダ（アクチュエータ） ５ 第１ストレージローラコンベヤ ９ 第２ストレージローラコンベヤ １０ ガイドフレーム １３ ストッパ １４ ストッパ １５ ストックフレーム １９ レバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器移送方向下流側へ向けて下り勾配と
   なし得るよう傾動自在に配設した第１ストレージローラ
   コンベヤと、該第１ストレージローラコンベヤの下流側
   に容器移送方向下流側へ向けて下り勾配となし得るよう
   傾動自在に配設され且つ前記第１ストレージローラコン
   ベヤから送給された容器を受け得るようにした第２スト
   レージローラコンベヤと、該第２ストレージローラコン
   ベヤの上面側に設けられ且つ容器を第２ストレージロー
   ラコンベヤの容器移送方向下流側へ案内し得るガイドフ
   レームと、該ガイドフレームの上部に第２ストレージロ
   ーラコンベヤ上の容器を拘束・解放し得るよう上下動自
   在に設けた少なくとも１セット以上のストッパと、前記
   第２ストレージローラコンベヤの容器移送方向下流側に
   設けられ且つ容器が垂直方向に積み重なるよう案内し得
   るストックフレームと、該ストックフレームの上部に設
   けられ且つ容器をストックフレーム内へ強制的に落し込
   み得るよう容器移送方向に平行する方向へ移動し得るレ
   バーとを備えてなることを特徴とする容器整頓装置。