JPH065924Y2 - 自動ブレーキ装置の積空装置 - Google Patents

自動ブレーキ装置の積空装置

Info

Publication number
JPH065924Y2
JPH065924Y2 JP1988080896U JP8089688U JPH065924Y2 JP H065924 Y2 JPH065924 Y2 JP H065924Y2 JP 1988080896 U JP1988080896 U JP 1988080896U JP 8089688 U JP8089688 U JP 8089688U JP H065924 Y2 JPH065924 Y2 JP H065924Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
brake
brake cylinder
air reservoir
loading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988080896U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH022270U (ja
Inventor
吉雄 麻野
Original Assignee
株式会社ナブコ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ナブコ filed Critical 株式会社ナブコ
Priority to JP1988080896U priority Critical patent/JPH065924Y2/ja
Publication of JPH022270U publication Critical patent/JPH022270U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH065924Y2 publication Critical patent/JPH065924Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)
  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、鉄道車両、特にトロッコ車、ホッパ車、タン
ク車などの常に完全な空車か又は標記荷重一ぱいの積車
かのいずれかの状態で走行する積空荷重差の大きい貨車
の自動空気ブレーキ装置において使用され、空車時には
ブレーキシリンダへの供給空気を容積空気溜に分散させ
てそのブレーキシリンダ圧力を積車時よりも低下させる
自動ブレーキ装置の積空装置に関する。
〔従来の技術〕
この種の従来の積空装置として、特公昭44−6325
号公報に開示されたものがあり、これに基づく従来例を
第3図〜第6図に示し、以下に説明する。なお、第6図
は全体構成図、第3図〜第5図は二圧力式制御弁の作動
説明図である。
第6図において、BPは各貨車に引通され図外のブレー
キ弁により加減圧されるブレーキ管、CVはブレーキ管
BPの加減圧に応動するK制御弁、A制御弁、AB制御
弁などの二圧力式制御弁、BCは二圧力式制御弁CVに
よって給排気されるブレーキシリンダ、ARはブレーキ
シリンダBCの空気源となる補助空気溜、VRは空車時
のブレーキシリンダBCへの供給空気の一部が流入する
容積空気溜、ELVは空車時に連通位置Eとし積車時に
ブロック位置Lとするコックなどの手動式あるいは機械
式の2位置を有する積空切換弁である。
図外のブレーキ弁が運転(ユルメ)操作されていると、
ブレーキ管BPは所定圧力(通常5kg/cm2)まで加圧
される。このとき、第3図に示す通り、二圧力式制御弁
CVにおいては、ブレーキ管BPからの圧力空気が釣合
ピストン1を図中で右動させ、この圧力空気が込め溝2
を通り補助空気溜ARに流入し、また、度合弁3および
滑り弁4も図中で右動しているため、ブレーキシリンダ
BCは排気口Exから排気されている。これが空車時で
あると、積空切換弁ELVが連通位置Eであるため、容
積空気溜VRもブレーキシリンダBCと同様に排気され
ている。
上記運転状態において、ブレーキ弁を常用ブレーキ操作
すると、その操作量に応じてブレーキ管BPが減圧さ
れ、第4図に示す通り、二圧力式制御弁CVにおいて
は、釣合ピストン1がその両側の圧力差によって図中で
左動し、込め溝2を閉じる。このとき、度合弁3及び滑
り糸4も図中で左動し、その給気通路を開いて補助空気
溜ARの圧力空気をブレーキシリンダBCへ給気する。
このブレーキシリンダBCへの給気によって、補助空気
溜ARの圧力が低下し、ブレーキ管BPの圧力よりもわ
ずかに低くなると、第5図に示す通り、釣合ピストン1
が度合弁3を伴って図中で少し右動してブレーキシリン
ダBCへの給気通路を閉じ、ブレーキシリンダBCはこ
のときの圧力が保持される。このブレーキ保持状態を一
般に重なり状態と称する。
この重なり状態において、ブレーキ管BPをさらに減圧
すると、二圧力式制御弁CVは再び第4図のブレーキ状
態となり、ブレーキシリンダBC圧力が上昇し、これに
伴って補助空気溜ARの圧力が低下してブレーキ管BP
の圧力と釣合うと、再び第5図の重なり状態となる。
しかし、補助空気溜AR圧力の低下、ブレーキシリンダ
BC圧力の上昇によって、この2つの圧力が平衡する
と、それ以上ブレーキ管BPを減圧しても、ブレーキシ
リンダBCの圧力は上昇しない。
従って、ブレーキ弁を非常ブレーキ操作した場合は、ブ
レーキ管BPが大気圧まで減圧されるため、二圧力式制
御弁CVは、第4図の通り、補助空気溜ARをブレーキ
シリンダBCに連通したままとなる。
以上のブレーキ作動が積車時であると、積空切換弁EL
Vがブロック位置Lにあるため、ブレーキシリンダBC
に対してのみ給気され、又、上記ブレーキ作動が空車時
であると、積空切換弁ELVが連通位置Eにあるため、
ブレーキシリンダBCと共に容積空気溜VRへも給気さ
れる。従って、空車時のブレーキシリンダBC圧力は積
車時よりも低くなっている。
このブレーキ管BPの減圧量(ブレーキ指令)に対する
ブレーキシリンダBCの圧力特性を第2図に実線で示
す。第2図において、Plの実線が積車時のブレーキシ
リンダBC圧力、Peの実線が空車時のブレーキシリン
ダ圧力である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
第2図に示す通り、一般に、この種の積空ブレーキ装置
においては、空車時の常用ブレーキ帯(ブレーキ管BP
の減圧量が1.4kg/cm2までの領域)でのブレーキシリン
ダBCの圧力Peが積車時の常用ブレーキシリンダBC
の圧力Plに対して約5割に設定されるため、容積空気
溜VRはブレーキシリンダBCとほぼ同じ容積を必要と
する。
この基本的条件を満足する場合、第2図から明らかなよ
うに、空車時の非常ブレーキシリンダBCの圧力Pe=
P3は、積車時の非常ブレーキシリンダBCの圧力Pl
=P4の約8割まで上昇する。第2図の例では、P3=
2.9kg/cm2、P4=3.6kg/cm2である。
このため、空車時に非常ブレーキが作動すると、過大な
ブレーキ力が作用することとなり、車輪が滑走してその
車輪踏面にフラット部を生じる問題点がある。
一方、容積空気溜VRの容積をブレーキシリンダBCの
約4.5倍に設定すると、空車時の非常ブレーキシリンダ
BCの圧力Peを積車時のPl=P4に対して約5割ま
で低下することができ、上記非常ブレーキ作動時の滑走
を防止できるものの、空車時の常用ブレーキシリンダB
Cの圧力Peが積車時の常用ブレーキシリンダBCの圧
力Plに対して約2.5割まで低下するため、ブレーキ力
として不足すると共に、空車時のユルメ作動において、
ブレーキシリンダBCおよびその約4.5倍の大きな容積
空気溜VRの大容量の圧力空気を1つの二圧力式制御弁
CVから排気するため、そのブレーキユルメ時間が長時
間となる問題点がある。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は上記事情に鑑みなされたものであって、その
手段とするところは、ユルメ時にブレーキ管の圧力空気
を補助空気溜に給気すると共にブレーキシリンダを排気
し、常用ブレーキ時に補助空気溜圧力がブレーキ管圧力
と釣合うまで補助空気溜の圧力空気をブレーキシリンダ
へ給気し、非常ブレーキ時に補助空気溜をブレーキシリ
ンダに連通させたままとする二圧力式制御弁と、 空車時に容積空気溜を上記ブレーキシリンダに連通する
と共に、この連通を積車時に遮断する2位置を有する積
空切換弁、 を備えた自動ブレーキ装置の積空装置において、 上記二圧力式制御弁とブレーキシリンダの間に減圧弁を
設けると共に、この減圧弁の上流側と下流側を連通する
バイパス回路に前記積空切換弁を設けたところにある。
〔作用〕
この手段によれば、空車時のブレーキ作用時には補助空
気溜ARの圧力空気は二圧力式制御弁CVを経由して、
減圧弁FVの設定圧に達するまで、ブレーキシリンダB
C及び容積空気溜VRに給気される。従って、常用ブレ
ーキ及び非常ブレーキのいかんにかかわらず常に一定の
ブレーキ力が得られる。又、積車時のブレーキ作用時に
は、従来例と同様に、二圧力式制御弁CVを経由した補
助空気溜ARの圧力空気はブレーキシリンダBCに減圧
弁FVを経由しないで給気されるために、強いブレーキ
力が得られる。
〔実施例〕
この考案の実施例について以下第1図に基づいて説明す
る。
尚、前記した第6図に示す従来例と共通の構成要件につ
いては、同符号を付して、その説明を省略する。
この実施例が第6図に示す従来例と異なるところは、二
圧力式制御弁CVとブレーキシリンダBCの間に減圧弁
FVを設けると共に、この減圧弁FVの上流側(二圧力
式制御弁CV側)と下流側(ブレーキシリンダBC側)
を連通するバイパス回路に積空切換弁ELVを設けたこ
とである。
この実施例において、空車時に積空切換弁ELVが空車
位置Eに切換えられて、図外のブレーキ弁が運転(ユル
メ)操作されている時は、第6図に示す従来例と同様
に、ブレーキシリンダBC及び容積空気溜VRは二圧力
式制御弁CVを通じて大気に連通されている。この連通
状態において、ブレーキ弁をブレーキ操作すると、この
操作量に応じてブレーキ管BPが減圧される。すると、
これに応じて二圧力式制御弁CVが動作して、補助空気
溜ARに蓄圧された圧力空気が減圧弁FVを通じて容積
空気溜VR及びブレーキシリンダBCへ流入するが、圧
力空気が減圧弁FVの設定圧を超えると、減圧弁FVが
閉弁して容積空気溜VR及びブレーキシリンダBCへの
流入が停止する。しかし、前記従来例と異なり、容積空
気溜VRが二圧力式制御弁CVを経由した補助空気溜A
Rの圧力空気を貯えるために、ブレーキ管BPの圧力が
相当減圧されるまで減圧弁FVの設定圧に達しないため
に自動ブレーキの制御範囲が常用ブレーキ帯まで拡大
し、制御性の向上を図ることができる(第2図参照)。
この時に作用するブレーキ力は、常用ブレーキ時及び非
常ブレーキ時も同様である。異る点は、非常ブレーキ時
には、ブレーキ管BPの圧力が急減するために、早くブ
レーキ力が発生する点である。
次に、積車時に積空切換弁ELVが積車位置Lに切換え
られている時は、二圧力式制御弁CVとブレーキシリン
ダBCが、減圧弁FVを経由せずしかも容積空気溜VR
とは遮断して連通されているために、第6図の従来例と
同様に、補助空気溜ARの圧力空気がそのままブレーキ
シリンダBCへ給気されるため強いブレーキ力が得られ
る(第2図参照)。
〔考案の効果〕
以上の説明からも明らかなように、この考案は、従来技
術の積空装置の二圧力式制御弁とブレーキシリンダの間
に減圧弁を設け、この減圧弁の上流側と下流側を連通す
るバイパス回路に積空切換弁を設けることにより、空車
時には二圧力式制御弁及び減圧弁を経由した補助空気溜
の圧力空気をブレーキシリンダと容積空気溜に給気し、
積車時には二圧力制御弁を経由した補助空気溜の圧力空
気を直接にブレーキシリンダに給気する構成としたもの
である。従って、空車時の常用全ブレーキ時及び非常ブ
レーキ時においては、ブレーキ作用の早遅が異るのみで
常に同一のブレーキ力が得られるので、非常ブレーキ時
におけるブレーキ力の急増を防止でき、従って、車輪の
滑走及び車輪の踏面のフラット部の発生を防止できる利
点がある。更に、空車時の常用ブレーキ時においては、
容積空気溜に貯えられる分だけゆるやかなブレーキ作用
を得られ且つ制御性が優れる利点がある。
〔問題点を解決するための他の手段〕
なお、前記した問題点を解決するための他の手段とし
て、本願出願人が先に提案した実願昭62-7745号の積空
装置を採用することが考えられる。すなわち、第7図に
示すように、第6図に示した従来例に追加して、空積空
気溜VRに安全弁SVを設け、この安全弁SVの設定圧
を空車時の常用全ブレーキ圧力あるいはそれよりも少し
高くしたことを特徴とする積空装置の空車時の回路を利
用することである。しかし、この場合には、非常ブレー
キ時に安全弁SVが噴気すると、どうしても安全弁SV
の吹き始めと、吹き止まりに差圧ができるので、必要な
設定圧を挟んで、吹き始めは高いブレーキ圧となり、吹
止まった後は低いブレーキシリンダ圧となる欠点があ
る。この考案の場合には、減圧弁FVを使用して必要な
設定圧に制限するので、圧力値が安定する利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示し、第2図は従来例とこ
の考案のブレーキシリンダ圧力とブレーキ管圧力の関係
を比較するグラフ、第3図乃至第5図は二圧力式制御弁
の作動説明図、第6図は従来例の説明図、第7図は問題
点を解決する他の手段の説明図を示す。 BP……ブレーキ管、 CV……二圧力式制御弁、 AR……補助空気溜、 BC……ブレーキシリンダ、 FV……減圧弁、 VR……容積空気溜、 ELV……積空切換弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユルメ時にブレーキ管の圧力空気を補助空
    気溜に給気すると共にブレーキシリンダを排気し、常用
    ブレーキ時に補助空気溜圧力がブレーキ管圧力と釣合う
    まで補助空気溜の圧力空気をブレーキシリンダへ給気
    し、非常ブレーキ時に補助空気溜をブレーキシリンダに
    連通させたままとする二圧力式制御弁と、 空車時に容積空気溜を上記ブレーキシリンダに連通する
    と共に、この連通を積車時に遮断する2位置を有する積
    空切換弁、 を備えた自動ブレーキ装置の積空装置において、 上記二圧力式制御弁とブレーキシリンダの間に減圧弁を
    設けると共に、この減圧弁の上流側と下流側を連通する
    バイパス回路に前記積空切換弁を設けたことを特徴とす
    る自動ブレーキ装置の積空装置。
JP1988080896U 1988-06-18 1988-06-18 自動ブレーキ装置の積空装置 Expired - Lifetime JPH065924Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988080896U JPH065924Y2 (ja) 1988-06-18 1988-06-18 自動ブレーキ装置の積空装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988080896U JPH065924Y2 (ja) 1988-06-18 1988-06-18 自動ブレーキ装置の積空装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH022270U JPH022270U (ja) 1990-01-09
JPH065924Y2 true JPH065924Y2 (ja) 1994-02-16

Family

ID=31305710

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988080896U Expired - Lifetime JPH065924Y2 (ja) 1988-06-18 1988-06-18 自動ブレーキ装置の積空装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH065924Y2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62235193A (ja) * 1986-04-02 1987-10-15 株式会社神戸製鋼所 巻上ドラムのブレ−キ制御装置
JPS6356189U (ja) * 1986-09-30 1988-04-14
JPS63119964A (ja) * 1986-11-06 1988-05-24 Toyo Mach & Metal Co Ltd ダイカストマシン用給湯装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH022270U (ja) 1990-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2912581B2 (ja) バックアップ用空圧ブレーキシステムにおける制御弁装置
US5564795A (en) Electropneumatic brake control system parking brake
JP6713043B2 (ja) 鉄道車両のブレーキを制御する電子空圧装置
US3924902A (en) Braking system for a light rail vehicle
JPS6255255A (ja) 電空式ブレ−キ制御装置
CA2156587C (en) Electric brake control system and method for railroad car
US4653812A (en) Truck mounted pneumatic brake control system
US5106168A (en) Empty-load changeover valve for railway car
MXPA02004457A (es) Sistema de peso de valvula de carga variable de cuatro orificios para un sistema de freno controlado por la tuberia de frenado.
US5005915A (en) Empty/load changeover valve for railway car
JPH09193782A (ja) 鉄道車両ブレーキシステム
US4776648A (en) Relay valve assembly
JP3192607B2 (ja) マルチプラットホーム形鉄道車両のためのブレーキ制御装置
US3910639A (en) Commuter car brake systems
JPH065924Y2 (ja) 自動ブレーキ装置の積空装置
US5429427A (en) Air brake control valve with combined graduated and direct release
US5100207A (en) Empty/load changeover valve with a vent passage open in the empty setting
JPH03246149A (ja) 車両用圧力源装置
JPH049249Y2 (ja)
US20180009427A1 (en) Air braking system
JPH0544218Y2 (ja)
JPH0732300Y2 (ja) 空気圧指令車両の非常ブレーキ装置
JPH0411893Y2 (ja)
FI64773C (fi) Pneumatisk bromsanordning foer fordon
US6648424B2 (en) Brake system with graduated empty/load