JPH0658777B2 - 遮断器用バネ操作器 - Google Patents

遮断器用バネ操作器

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JPH0658777B2
JPH0658777B2 JP61161466A JP16146686A JPH0658777B2 JP H0658777 B2 JPH0658777 B2 JP H0658777B2 JP 61161466 A JP61161466 A JP 61161466A JP 16146686 A JP16146686 A JP 16146686A JP H0658777 B2 JPH0658777 B2 JP H0658777B2
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勝利 下山
克男 田中
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、投入バネの付勢力によって遮断バネを蓄勢
し、該遮断バネの付勢力を利用して遮断器を操作する遮
断器バネ操作器に関するものである。
[従来の技術] 遮断器用操作器として、遮断器に操作力を与える遮断バ
ネを投入バネの付勢力によって蓄勢するいわゆるバネ投
入−バネ遮断式の操作器がある。この種の操作器として
は、従来から種々の構造の操作器が提案されている。
第6図には、従来の操作器の一例を示してある。同図の
操作器は、1対の投入バネ101と、駆動モータ102
を有するバネ蓄勢機構103によって回転駆動させられ
る主軸104と、投入バネ101の付勢力によって回転
させられる主軸104の回転力を補助軸105に伝達す
る主リンク機構106と、補助軸105の回転により蓄
勢される遮断バネ107と、投入・遮断の制御を行う制
御機構108とを備えている。109は、遮断器110
を操作する操作軸112に連結された緩衝器である。投
入バネ101は、軸線方向両側から圧縮されて蓄勢され
るタイプのバネ構造を有している。なおこの操作器の構
造は周知であるため、動作について省略する。
[発明が解決しようとする問題点] 上記操作器に見られるように、従来の操作器において
は、投入バネ101,主軸104,主リンク機構10
6,補助軸105,遮断バネ107等の大きな力が加わ
る主要エレメントは、それぞれのエレメントの軸線が3
次元空間内に位置するように配置されていた。したがっ
て従来の操作器においては、第6図に矢印で示すように
各エレメントはそれぞれの軸線に沿って又は軸線を中心
にしてばらばらな方向に作動していた。そのため従来の
操作器では、3次元の方向に様々な振動が発生すること
になり、操作器を固定支持するための固定用フレームの
設計が難しくなるという問題がある。また、周辺に配置
される付属機器の振動に対する対策も、様々な方向から
加わる振動を考慮しなければならないため、簡単ではな
かった。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、その一実施例を示す第1図に見られるよう
に、投入バネ24と、該投入バネ24の付勢力によって
蓄勢されて遮断器110に操作力を与える遮断バネ44
と、投入バネ24と遮断バネ44との間に配置されて、
投入バネ24の付勢力を遮断バネ44に伝達する主リン
ク機構32とを具備してなる遮断器用バネ操作器におい
て大きな振動を2次元方向に集約する。そのため、投入
バネ24及び遮断バネ44の軸線と主リンク機構32を
構成する各リンクに作用する力の作用線とが同一平面内
に位置するように投入バネ24、遮断バネ44及びリン
ク機構32を配置した。
[発明の作用] 上記のように、バネ操作器を構成するエレメントのうち
特に大きな振動を発生する投入バネ及び遮断バネの軸線
と主リンク機構を構成する各リンクに作用する力の作用
線とが同一平面内に位置すると、動作時に発生する力の
大部分がこの同一平面内で作用するため、発生する振動
の方向もこの同一平面が延びる略2次元方向に集約する
ことができる。したがって操作器を固定するための固定
用のフレームの設計が簡単になる上、周辺に配置される
付属機器の振動に対する対策も簡単に行うことができ
る。
[実施例] 以下添附図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の一実施例を示したもので、同図におい
て1は操作器を固定するためのフレームであり、2はこ
のフレーム1の略中央部に設けられた支持部1aに固定
された投入バネ手段、3はフレーム1の平面部1bに固
定軸が固定されたリンク機構、4はフレーム1の上部に
固定された遮断バネ手段、5は遮断バネ手段4の一方の
端部側に固定された緩衝器、6は補助開閉器、7は投入
・遮断を制御する制御器である。8は投入バネを蓄勢す
るための蓄勢手段である。
第1図には図示していないが第5図Bに示されるよう
に、フレーム1は2枚の板状フレーム板1X及び1Yの
間に操作器の主たるエレメントを支持するような構造を
有している。尚第1図には、一枚のフレーム板1Xのみ
を示してある。
投入バネ手段2は、円筒状のシリンダ21と、シリンダ
21の両端に固定された端板22及び23とからなる収
納ケースを有している。シリンダ21の内部には、投入
バネ(圧縮バネ)24が収納されており、投入バネ24
の一端は、端板22に当接し他端はシリンダ21内を摺
動するピストン状のバネ支持板25に固定されている。
バネ支持板25の中央部にはプランジャロッド26の一
端26aがバネ支持板25を貫通するようにして固定さ
れている。プランジャロッド26は、端板23の略中央
部に設けた貫通孔23aを摺動自在に貫通している。バ
ネ支持板25から投入バネ24側に突出するプランジャ
ロッド26の一端26aには、牽引用リンク27の一端
27aが回動自在に固定されている。牽引用リンク27
は、端板22の中央に設けられた大径の貫通孔22a及
びフレーム1の中央部1aに貫通孔22aと連通するよ
うに設けられた貫通孔1gを通って延びている。牽引用
リンク27の他端27bにはリンク27の軸線方向に延
びる長孔27cが設けられている。
牽引用リンク27の長孔27c内には、蓄勢手段8の一
部を構成するくの字状の第1のリンク81の一方の腕部
81aに固定された摺動軸81bが摺動自在に嵌合され
ている。蓄勢手段8は、第1のリンク81及び第2のリ
ンク82とからなるリンク機構と、駆動用モータ83
と、減速機構84とから構成される。第1のリンク81
は固定軸81cを中心にして2つの腕部81a及び81
dが揺動運動するようになっており、第2のリンク82
は一端82aが第1のリンク81の腕部81dに回動自
在に固定され、他端82bが減速機構84の歯車84a
に回動自在に固定されている。
減速機構84は、モータ83の回転軸に図示しない減速
手段を介して連結された回転軸84bに設けられたウォ
ーム歯車84eと、ウォーム歯車84eと噛み合う歯車
84cと、歯車84cと歯車84aとの間に設けられて
更に減速を行う複数の歯車からなる歯車群84dとから
構成される。回転軸84bはウォーム歯車84eの両側
に設けた2つの軸受によって支持されるとともに、回転
軸84bのモータ83から離れる方向に延びる端部はフ
レーム1に回動自在に支持されている。
駆動モータ83を駆動すると、減速機構84の歯車84
aは、反時計方向に回転する。歯車84aが回転する
と、第2のリンク82の端部82bは歯車84aの固定
軸84a1を中心にして回転するが、第2のリンク82の
可動側の端部82aは往復運動をして第1のリンク81
の腕部81d及び81aを固定軸81cを中心にして揺
動させる。
第1図に示す状態は、駆動モータ83を回転させて牽引
用リンク27を第1図において左側方向に牽引し、投入
バネ24の蓄勢が完了した状態を示している。この状態
で駆動モータ83を回転させ続けても、第1のリンク8
1の腕部81aに設けた摺動軸81bは、牽引用リンク
27の長孔27c内を何等の負荷を受けることなく往復
運動する。したがって、駆動モータ83は第1のリンク
81の腕部81aを少なくとも1回往復運動させるのに
必要な回転数だけ回転するように制御される。
なお駆動モータ83の回転制御は図示しないモータ制御
装置により行われる。投入バネ24の蓄勢を終了した後
は、第1のリンク81の腕部81aは必ず図示の位置に
戻っている必要がある。もし長孔27cの図示の位置と
反対側の端部27c1に第1のリンク81の端部81aが
あると、投入バネ24を投入させようとしても第1のリ
ンク81が邪魔になって投入バネ24を投入することが
できなくなるからである。図示しないモータ制御装置
は、投入バネ24が投入されて最大限に延びた状態(バ
ネ支持板25が端板23と当接した状態)になると、後
述する投入状態検出器16からの検出信号に基づいて駆
動モータ83に駆動信号を与えて駆動モータ83の駆動
を開始する。投入バネ24が投入された状態では、長孔
27cの端部27c1が摺動軸81bに接触するか又は摺
動軸81bに近接する状態になる。したがってこの状態
で歯車84aが反時計方向に回転すると、索引用リンク
27が索引されて投入バネ24は蓄勢される。
投入バネ手段2の端板23には、プランジャロッド26
の端部26bを案内するとともに、プランジャロッド2
6によって突き上げ付勢されるスライダ10を案内保持
する1対の案内プレート9が固設されている。1対の案
内プレート9は、第2図に示されるように略平行に配設
されている。案内プレート9には、案内用の長孔9aが
それぞれ設けられている。プランジャロッド26の先端
26c及びスライダ10には、案内プレート9の長孔9
aに摺動自在に嵌合するガイドローラ11…が支持軸1
1a…を介して回転自在に設けられている。したがっ
て、投入バネ24が投入されてプランジャロッド26が
押し出されると、プランジャロッド26の先端26cは
確実にスライダ10に向かって案内される。スライダ1
0には、長手方向の前後に2本の支軸11aが設けら
れ、これらの軸11aに合計4個のガイドローラ11が
設けられている。したがって投入バネ24が投入されて
プランジャロッド26の端面26dがスライダ10の一
方の端面10aに突き当ったときでも、スライダ10は
4個のガイドローラ11…によって案内されるため、案
内プレート9の長孔9a内を確実にスライドする。尚プ
ランジャロッド26の先端26cとスライダ10とは、
非常に大きな衝撃力で衝突するため、それぞれ容易に変
形しない硬度の高い材料で形成されている。尚これら案
内プレート9及びスライダ10も後述するリンク機構3
の一部を構成するものである。
本実施例のようにプランジャロッド26の先端26cの
端面26dとスライダ10の端面10aとが面接触する
ようにして投入バネ24の力を伝達するようにすれば、
スライダ10の接触面10aの摩耗及び破損を有効に防
止することができ、結果として操作器の寿命を伸ばすこ
とができる。
第2図,第3図A及び第3図Bに具体的に示される通
り、投入バネ手段2の端板23には、更に背圧調整に用
いるための貫通孔23bが形成されており、この貫通孔
23bは端板23に気密に固定された背圧調整ブロック
12に形成された有底の孔12aと連通する。ブロック
12には孔12aを横方向から貫通するようにしてネジ
孔12b(第3図A,B)が螺設されている。このネジ
孔12bには、背圧調整用のボルト13のネジ部13a
が螺入されている。またボルト13のネジ部には調整用
ナット14及び座金15が取付けられている。ブロック
12には更に、一端がブロック12の下方に向かって開
口し他端が、孔12aとネジ孔12bの交差部分に開口
する排気用の孔12cが設けられている。本実施例で
は、端板23に設けられた貫通孔23b,ブロック12
に設けた孔12a,ネジ孔12b,ボルト13,ナット
14,座金15及び孔12cによって、投入バネ手段2
の背圧調整手段が構成されている。この機構はボルト1
3の挿入量を変えて孔12cの孔12aに開口する開口
部の開口面積を変えることにより背圧を調整する。
遮断バネ手段4は、円筒状のシリンダ41と、シリンダ
41の両端に固定された端板42及び43とからなる収
納ケースを有している。シリンダ41の内部には、二重
に巻装された遮断バネ(圧縮バネ)44が収納されてお
り、遮断バネ44の外側のバネ44aの一端は端板42
に当接し、内側のバネ44bの一端は端板42に固定さ
れた固定板48に捩子手段により固定されている。遮断
バネ44の他端は、シリンダ41内を摺動するピストン
状のバネ支持板45に固定されている。パネ支持板45
の中央部には、後述するる主リンク機構32のリンク3
2dの一端が回動自在に固定される固定金具46がバネ
支持板45を貫通するようにして固定されている。
固定金具46には、遮断バネ44側の端部に円筒状の孔
46aが形成されており、該孔46aにはプランジャロ
ッド47の一端が嵌合固定されている。プランジャロッ
ド47は、端板42及び固定板48の略中央部に設けら
れた軸受49により支持されている。端板42には緩衝
器としてのオイルダンパ5の一方の端板53が固定され
ている。プランジャロッド47の他端は、このオイルダ
ンパ5の内部に延びている。
オイルダンパ5は、円筒状のシリンダ51と、シリンダ
51の両端に設けられた端板52及び53と、中央部に
オイルの複数の入出孔を備えた緩衝筒54と、緩衝筒5
4内に収容されて緩衝筒54内を摺動する摺動弁55と
から構成される。なお摺動弁55はプランジャロッド4
7の他端に適宜に固定されている。
リンク機構3は、投入バネ24の蓄勢及び投入の制御に
係る第1のリンク機構30と、遮断バネ44の引き外し
に係る第2のリンク機構31と、投入バネ24の付勢力
を遮断バネに伝達する主リンク機構32とから構成され
る。
第1のリンク機構30は、リンク30a乃至30fと、
第1及び第2のハッカー30g及び30hと、可動軸X
1乃至X5と、固定軸Y1乃至Y4とバネZ1とから構
成されてる。リンク30aは一端が可動軸X1を介して
プランジャロッド26の先端26cに回動自在に固定さ
れている。リンク30bは案内プレート9に固定された
固定軸Y1に一端が回動自在に固定され、リンク30a
及び30bの他端とリンク30cの一端とが可動軸X2
によってそれぞれ回動自在に固定されている。リンク3
0cの他端はリンク30dの一端に可動軸X3によって
回動自在に固定され、リンク30dの他端はリンク30
fに固定軸Y4によって回動自在に固定される。リンク
30fは固定軸Y4に回動自在に固定されるとともに一
端がスライダ10に回動自在に固定され、他端が制御器
7内の所定の部材と係合する。第1のハッカー30g
(第1の投入ハッカー)は一端が固定軸Y2に回動自在
に固定され、他端にはリンク30cの端部と係合する切
欠き部30g1が形成されている。ハッカー30gの固定
軸Y2側にはバネ手段Z1の一端が固定され、切欠き部
30g1側にはリンク30eの一端が可動軸X4によって
回動自在に固定されている。リンク30eは第2のハッ
カー30h(第2の投入ハッカー)に可動軸X5を介し
て回動自在に固定されている。第2のハッカー30hは
略半円形状を呈しており、中心点が制御器7内のフレー
ムに固定された固定軸Y3に回動自在に固定されてい
る。投入バネ24が蓄勢状態に保持されている状態で
は、制御器7の投入鎖錠ピン7aと第2のハッカー30
hとの係合を解くと、第2のハッカー30hが反時計方
向に回転して、リンク30eが下方に移動し、第1のハ
ッカー30gとリンク30cとの係合が解かれる。その
結果リンク30dが軸Y4を中心にして反時計方向に回
転して、リンク30cが下方に移動する。その結果、リ
ンク30a及び30bが自由状態となって投入バネ24
が放勢される。尚詳細な動作は後述する。
第1のリンク機構30のハッカー30gの下方には、ハ
ッカー30gの動きから、投入バネ24の投入状態を検
出する投入状態検出器16が設けられている。投入状態
検出器16は公知の構成のものであり、ハッカー30g
が図示の状態で下方に移動したときにハッカー30gと
接触する検出レバー16aを備えている。検出器16
は、ハッカー30gが検出レバー16aに接触すると、
投入が完了したことを表す検出信号を蓄勢手段8のモー
タ83を制御するモータ制御装置に供給する。
主リンク機構32は、スライダ10と、リンク32a乃
至32eと、可動軸X6乃至X10及び固定軸Y5及び
Y6によって構成される。33は遮断バネ42を蓄勢状
態に保持するための第3のハッカーである。リンク32
aの一端は、スライダ10に設けられた可動軸X6によ
ってスライダ10に回動自在に固定されており、他端は
可動軸X7を介してリンク32b及びリンク32eに対
して回動自在に固定されている。図示の状態において
は、この可動軸X7に第3のハッカーの一方の端部側に
設けられた切欠き部33aが係合している。
第3のハッカー33は、固定軸Y6に回動自在に固定さ
れており、他方側の端部にはバネ手段Z2の一端が固定
されている。バネ手段Z2は、ハッカー33の切欠き部
33aが、可動軸X7と接触するようにハッカー33を
付勢している。図示の状態では第3のハッカー33によ
って、リンク32aの回動が阻止されて遮断バネ44の
蓄勢状態が保持されている。後述する制御器7の鎖錠ピ
ン7bが回転した結果として、ハッカー33の切欠き部
33aと軸X7との係合が解かれると、遮断バネ44が
放勢される。なおリンク32a,リンク32b及び32
eによって倍力機構が構成されている。
リンク32bの他端は、可動軸X8を介してくの字状の
リンク32cの一方の腕部32c1に回動自在に固定され
ており、リンク32cは固定軸Y5に対して固定されて
いる。なおこの固定軸Y5は、フレーム1に対して回動
自在に固定されており、この固定軸Y5には遮断器11
0の可動電極111に連結された操作棒112が図示し
ない連結棒を介して連結されている。尚連結棒と操作棒
112との構成は、固定軸Y5が図示の状態で時計方向
に回転すると、可動電極111が固定電極113から離
れるように構成されている。リンク32cの他方の腕部
32c2には、可動軸X9を介してリンク32dの一端が
回動自在に固定され、リンク32dはフレーム1及び遮
断バネ手段4の端板43を貫通して遮断バネ手段4のシ
リンダ41内に延び、固定金具46に可動軸X10を介し
て回動自在に固定されている。
尚本実施例では、リンク32cが固定されている固定軸
Y5を介して遮断バネ44の付勢力を遮断器110に伝
達するようにしているが、リンク32cの腕部32cl又
は32c2に連結棒を回動自在に固定して付勢力を伝達す
ることもできる。尚腕部32cl及び32c2に連結棒を固
定する場合にも、連結棒の軸線を遮断バネ44,投入バ
ネ24及び主リンク機構32の軸線が配置される同一平
面内に位置するようにすれば、本実施例よりも遮断時に
発生する衝撃をより2次元方向に集約させることができ
る。
本発明は、主リンク機構32を構成する各リンクに作用
する力の作用線と遮断バネ44及び投入バネ24の各軸
線とを同一平面内に位置させるように遮断バネ44、投
入バネ22及び主リンク機構32を配置することを特徴
とするが、主リンク機構32を構成する各リンクに作用
する力の作用線とは各リンクに作用する力の方向に延び
る仮想の直線のことを云う。なおリンクが一本の板部材
から構成される場合に、板部材の長手方向の一端から他
端に向かって力が作用するときには板部材の中心を長手
方向に延びる線がそのリンクに作用する力の作用線であ
る。
このように、主リンク機構32を構成する各リンクに作
用する力の作用線と遮断バネ44及び投入バネ24の各
軸線とを同一平面内に位置させるように構成すると、大
きな振動が発生する方向をほぼ上記同一平面内すなわち
2次元方向内に集約することができるので、振動に対す
る対策が非常に簡単になるという利点がある。また本実
施例では緩衝器5としてのオイルダンパも、軸線が同一
平面内に位置するようになっている。従って更に振動に
対する対策が取り易くなるという利点がある。
第2のリンク機構31は、リンク31a乃至リンクリン
ク31fと、可動軸X11乃至X15と、固定軸Y7乃至Y
10と、第4及び第5のハッカー31g及び31hとから
構成される。リンク31aの一端は、フレーム1に固定
された固定軸Y7に回動自在に固定され、リンク31a
の他端は主リンク機構32のリンク32eの他端及びリ
ンク31bの一端に可動軸X11を介して回動自在に固定
されている。リンク31bの他端は、可動軸X12を介し
てリンク31c及びリンク31dの一端にそれぞれ回動
自在に固定されている。
リンク31dの他端は、フレーム1に固定された固定軸
Y9に回動自在に固定されている。またリンク31cの
他端は、フレーム1に固定された固定軸Y8に回動自在
に固定された第4のハッカー(第1の引き外しハッカ
ー)31gを可動軸X13を介して回動自在に固定されて
いる。第4のハッカー31gには、リンク31eの一端
と係合する切欠き部31g1が形成されている。第4のハ
ッカー31gの切欠き部31g1と係合するリンク31e
の一端は可動軸X14を介してリンク31fに回動自在に
固定され、その他端は固定軸Y9に回動自在に固定され
ている。リンク31fの他端は、略半円形状を呈する第
5のハッカー(第2の引き外しハッカー)31hに可動
軸X15を介して回動自在に固定されている。第5図のハ
ッカー31hは、中心点が制御器7内のフレームに固定
された固定軸Y10に回動自在に固定されており、図示の
状態では制御器7の引き外し鎖錠ピン7bと係合してい
る。なお動作ついては、第4図(A)乃至(C)を参照
して、以下に詳細に説明する。
[動作説明] 第4図(A)は、第1図の状態すなわち遮断バネ44が
蓄勢された状態において制御器7からの指令に基づいて
引き外し鎖錠ピン7bが回転したときに、鎖錠ピン7b
とハッカー31hとの係合が解かれて遮断バネ44が放
勢した状態を示している。ハッカー31hが時計方向に
回転してリンク31fが下方に移動し、リンク31eの
一端と第4のハッカー31gの切欠き部31g1との係合
が解かれる。その結果、第4のハッカー31gは固定軸
Y8を中心にして反時計方向に回転してリンク31cを
第1図の状態から右方向に移動させ、リンク31cはリ
ンク31dを固定軸Y9を中心にして時計方向に回転さ
せる。
リンク31dが時計方向に回転すると、リンク31b及
びリンク31aが直線状になるように各リンクは移動す
る。リンク31aが固定軸Y7を中心にして時計方向に
回転すると、リンク32eが下方に引張られてリンク3
2aが可動軸X6を中心にして時計方向に回動する。そ
の結果、リンク32bがリンク32aの回転に引張られ
て、ハッカー33の切欠き部33aと可動軸X7との係
合が解かれて、遮断バネ44が放勢される。ハッカー3
3が外れて、遮断バネ44が放勢されるとバネ支持板4
5が第4図の矢印方向に向かって瞬時に移動し、固定金
具46に回動自在に固定されたリンク32dがリンク3
2cを時計方向に回転させる。その結果、遮断器110
(第1図)の遮断が行なわれる。なおこのとき、ハッカ
ー33と可動軸X8とは非係合状態にある。
遮断バネ44の放勢が進行していく段階で、リンク32
b、リンク32e及びリンク32aにも遮断バネ44の
付勢力が伝達されていくが、スライダ10には摺動を阻
止する力が働いていないため、スライダ10はプランジ
ャロッド26の先端に向かって摺動する。スライダ10
がプランジャロッド26に向かって摺動していくと、第
4図Bに示すようにリンク32bとリンク32eとの接
続点(可動軸X7)もプランジャロッド26側に移動
し、その結果リンク31aがリンク32eに引張られて
固定軸Y7を中心にして反時計方向に回転し始める(第
4図Aから第4図Bの状態)。
スライダ10の摺動する長さ及びリンク32b及び32
eの長さは、スライダ10の端面10aがプランジャロ
ッド26の端面26dと当接した状態で、リンク31a
が遮断バネ44の放勢を開始する前と同じ位置に復帰す
るように定められている。したがって、第4図Bに示す
ようにスライダ10の端面10aとプランジャロッド2
6の端面26dとが当接した状態になる段階で、第2の
リンク機構31は、先の動作と逆の動作をして遮断バネ
44が放勢する前と同じ状態(第1図の状態)に戻る。
第2のリンク機構31は、元の状態に戻ると、制御器7
からの指令で引き外し鎖錠ピン7bが回転しない限り、
主リンク機構32の動作のいかんに拘らず変形しない。
次に投入動作について説明する。第4図Cに示す通り、
遮断バネ44の放勢の完了を図示しない検出器で検出す
ると、制御器7は投入指令信号を発生して投入鎖錠ピン
7aとハッカー30hとの係合を解く。投入鎖錠ピン7
aとハッカー30hとの係合が解かれると、ハッカー3
0hは反時計方向に所定の角度回転し、リンク30eが
下方に引下げられてハッカー30gが下方に引下げられ
る。ハッカー30gが下方に下がるとハッカー30gの
切欠き部30g1とリンク30cとの係合が解かれて、
可動軸X3が自由な状態となり、リンク30c及び30
dは軸X3を中心にして折れ曲り、投入バネ24の投入
動作が開始される。
可動軸X3が自由な状態になると、プランジャロッド2
6は投入バネ24の付勢力によって図示の矢印の方向に
瞬時に移動する。スライダ10がプランジャロッド26
によって付勢されて移動を開始すると、第2のリンク機
構31が固定されているためリンク32eは可動軸X11
を中心にして時計方向に回転する。その結果リンク32
bが上方に移動してリンク32cが反時計方向に所定の
角度回転し、リンク32dが左方向に移動して遮断バネ
44が蓄勢される。
リンク32e及び32bによって倍力機構が構成されて
いるいるため、投入バネ24の放勢の最終段階において
もこの倍力機構を介して遮断バネ44に確実に力を伝達
することができる。尚可動軸X7がハッカー33の切欠
き部33aと係合するため、遮断バネ44が蓄勢された
後は第2のリンク機構31が作動しない限り遮断バネ4
4の蓄勢状態は保持される。尚遮断バネ44が蓄勢され
ると同時に、リンク32cが反時計方向に回転するため
遮断器110の可動電極111は固定電極113と接触
するように操作される。
尚投入バネ24が完全に放勢された状態では、第1図に
示す投入状態検出器16の検出レバー16aとハッカー
30gとが接触し、投入の完了が検出される。投入状態
検出器16が投入の検出を完了すると、検出信号が出力
され、この検出信号に基づいてモータ83は所定の回転
数の回転を開始する。投入バネ24が投入された状態で
は、リンク81の摺転軸81bは、第4図Cに示される
ように牽引用リンク27に設けた長孔27cの一方の端
部と近接した状態に位置する。従ってモータ83が回転
を開始して、歯車84aが反時計方向に回転を開始する
と、リンク82が軸84a1を中心として回転し、リンク
リンク81が固定軸81cを中心にして揺動する。その
結果牽引用リンク27が投入バネ24を蓄勢する方向に
牽引されて投入バネ24が再度蓄勢状態になる。
牽引用リンク27が牽引されると、プランジャロッド2
6が投入バネ24側に移動するとともにリンク30aが
プランジャロッド26の移動方向に引張られてリンク3
0cが上方に引き上げられる。そしてバネ手段Z1(第
1図)によって軸Y2を中心にして上方に付勢されたハ
ッカー30gの切欠き部30g1とリンク30cの端部と
が係合する(第1図)。またこの状態になると、ハッカ
ー30hと鎖錠ピン7aも係合状態に復帰するため、投
入バネ24は蓄勢状態に保持される。
尚投入バネ24と遮断バネ44の両方が放勢された状態
を引き外し自由状態と云うが、この場合には第2のリン
ク機構は第4図Aに示す状態になり、第1のリンク機構
30は第4図Cに示す状態となる。
[取付状態] 上記実施例の操作器を実際に三相の遮断器に取付けた状
態を第5図A及び第5図Bに示してある。尚第5図Bに
おいては、操作器の概略の構成を明らかにするために、
リンク機構等の複雑な機構は省略してある。操作器は略
長方形状の収納ケース200内に配置され、収納ケース
200は遮断器100の架台201に設けられた取付け
部202に固定される。第5図Bに示されるように、本
実施例では操作器を構成する投入バネ、遮断バネ等の主
たるエレメントを、同一平面内に各エレメントの軸線が
位置するように配置するので、操作器の主たるエレメン
ト2,4,等の主たる部分をフレーム1の平行に配置さ
れた2枚のプレート板1X及び1Yに固定する。したが
って、従来の操作器と比べて全体として見た操作器の厚
みを薄くすることができ、結果として遮断器全体の寸法
をコンパクトにすることができる利点がある。また本実
施例では、操作器をユニット化することができるので、
従来の操作器と比べて汎用性が極めて高いという利点が
ある。
本実施例では、遮断バネ44の放勢の際に発生する力で
固定軸Y5を回転させて、第5図Bに示すように、この
回転軸Y5に連結された連結棒203を介して図示しな
い遮断器の操作棒に操作力を与えている。
第5図A及びBに示す取付けの一例では、架台201の
外側に取付け部202を設けて操作器の収納ケース20
0をこの取付け部202に固定したが、操作器は組合さ
れる遮断器の構成に応じて任意の位置に任意の状態で取
付けることができる。例えば、遮断器が密閉された筐体
からなる架台上に配置される場合には、操作器を筐体内
に収容すれば特に収納ケース200を用いる必要は無
い。
[変形例] 本発明では少なくとも、投入バネ24及び遮断バネ44
の軸線と主リンク機構32を構成する各リンクに作用す
る力の作用線とが同一平面内に位置するように構成すれ
ばよいが、上記実施例のように緩衝器5その他の大きな
振動が発生するエレメントに作用する力の作用線を同一
平面内に位置させるように構成してもよいのは勿論であ
る。また上記実施例では、投入バネ24及び遮断バネ4
4のそれぞれの軸線を平行に配置しているが、主リンク
機構32を介して力が伝達されるので投入バネ及び遮断
バネのそれぞれの軸線を必ずしも平行に配置する必要は
ない。したがって投入バネと遮断バネとを主リンク機構
を間に挟むようにして互いに対向する位置に配置しても
よいのは勿論である。
また本発明で用いられる投入バネ、遮断バネ及び主リン
ク機構の構成は、上記実施例に限られるものではなく、
種々の構成のものを用いることができる。特に主リンク
機構、その他のリンク機構の構成は、任意であり上記実
施例のリンク機構に限定されるものでは無い。投入バネ
を蓄勢するモータ83を含む蓄勢手段8、リンク機構3
の制御を行う制御器7及びオイルダンパ5等の付属部材
の構成も、上記実施例に限定されるものではない。
[発明の効果] 本発明によれば、バネ操作器を構成するエレメントのう
ち特に大きな振動を発生する投入バネ及び遮断バネの軸
線と主リンク機構を構成する各リンクに作用する力の作
用線とが同一平面内に位置するように投入バネ、遮断バ
ネ及び主リンク機構を配置したので、発生する振動の方
向を略2次元方向に集約することができ、操作器を固定
するための固定用のフレームの設計が簡単になる上、周
辺に配置される付属機器の振動に対する対策も簡単に行
うことができる。また操作器の薄形化を図ることができ
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す概略部分断面図、第2
図は案内プレート、スライダ、プランジャロッド及び背
圧調整手段の関係を示す断面図、第3図A及び第3図B
はそれぞれ背圧調整手段の構成を説明するための説明
図、第4図A乃至第4図Cはそれぞれ第1図に示した操
作器の動作を説明するための説明図、第5図Aは操作器
を遮断器に取付けた状態を示す図、第5図Bは第5図A
の側面の部分断面図、第6図は従来の操作器の構成の一
例を示す図である。 1……フレーム、2……投入バネ手段、24……投入バ
ネ、26……プランジャロッド、3……リンク機構、3
2……主リンク機構、4……遮断バネ手段、44……遮
断バネ、5……緩衝器、7……制御器、8……蓄勢手
段、9……案内プレート、10……スライダ、110…
…遮断器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】投入バネと、 該投入バネの付勢力によって蓄勢されて遮断器に操作力
    を与える遮断バネと、 前記投入バネと前記遮断バネとの間に配置されて、前記
    投入バネの前記付勢力を前記遮断バネに伝達する主リン
    ク機構とを具備してなる遮断器用バネ操作器において、 前記投入バネ及び前記遮断バネの軸線と前記主リンク機
    構を構成する各リンクに作用する力の作用線とが同一平
    面内に位置するように前記投入バネ、前記遮断バネ及び
    前記主リンク機構を配置したことを特徴とする遮断器用
    バネ操作器。
  2. 【請求項2】前記投入バネには該投入バネの付勢力によ
    って第1の位置から第2の位置に変位するプランジャロ
    ッドが固定されており、該プランジャロッドが前記第1
    の位置から第2の位置に変位すると前記主リンク機構を
    介して前記遮断バネが蓄勢されることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載の遮断器用バネ操作器。
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