JPH0658709U - 耳飾り及び耳飾り用ブラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は耳飾り及び耳飾り用ブラに関し、耳
飾りを単独で使用する場合はもとより、耳飾り用ブラを
付けて使用する場合でも、その取り付け部分が目立たな
い耳飾り及び耳飾り用ブラの提供を目的とする。 【構成】 耳止め金具１の前面に設けた装飾部６であっ
て、該装飾部６の底部に耳飾り用ブラを着脱自在に装着
するための開口部７とこれよりも径大に展開する空洞部
８とを有するものを備える。また、上記の耳飾りに着脱
自在に装着するための耳飾り用ブラであって、弾性によ
り下側が開くように付勢されたくさび形の挿入具２６を
備え、該挿入具２６は前記耳飾りに設けられた開口部７
への挿入時に該開口部７の裏面と係合する凹部又は凸部
を備える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は耳飾り及び耳飾り用ブラに関し、更に詳しくは耳飾りと耳飾り用ブラ （吊り下げ用装飾体）とが取外し自在に設けられた耳飾り及び耳飾り用ブラに関 する。 近年、この種の耳飾りは、単独で使用したり、様々なブラを付け替えて使用す ることが流行している。このような耳飾りは、単独で使用する場合はもとより、 ブラを付けた場合でも、その取り付け部分が目立たないことが望ましい。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、耳止め金具にバネ式のハサミ形金具を取り付けたもの（実開昭６０− ６３２１４号）、スライドにより開閉自在な環状部材を取り付けたもの（実開昭 ６１−１５６５０９号）、ゼンマイ形の巻き金具を取り付けたもの（実開平３− １０１２１５号）等が知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記のハサミ形金具、環状部材及び巻き金具は、ブラ等の他の装飾品 を取り付ける機構の関係上、常に外部に露出されており、しかもかなりの大きさ である。このために、従来は、耳飾りの美観を損い、又は取付金具を隠すために 耳飾りの装飾部を大きくする等、デザイン上の制約があった。

【０００４】 本考案の目的は、耳飾りを単独で使用する場合はもとより、耳飾り用ブラを付 けて使用する場合でも、その取り付け部分が目立たない耳飾り及び耳飾り用ブラ を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題は図１の構成により解決される。即ち、本考案の耳飾りは、耳止め 金具１の前面に設けた装飾部６であって、該装飾部６の底部に耳飾り用ブラを着 脱自在に装着するための開口部７とこれよりも径大に展開する空洞部８とを有す るものを備える。

【０００６】 また上記の課題は図２又は図３の構成により解決される。即ち、本考案の耳飾 りは、耳止め金具１の一部又はその前面に設けた装飾部６の一部に、耳飾り用ブ ラを着脱自在に装着するための筒体９であって下端の開口部７の内径よりも大き い内径の空洞部８を有するものを備える。 好ましくは、図４に示す様に、筒体９は装飾部６の底部に埋設されている。

【０００７】 また上記の課題は図５又は図６の構成により解決される。即ち、本考案の耳飾 り用ブラは、上記の耳飾りに着脱自在に装着するための耳飾り用ブラであって、 弾性により下側が開くように付勢されたくさび形の挿入具２６を備え、該挿入具 ２６は前記耳飾りに設けられた開口部７への挿入時に該開口部７の裏面と係合す る凹部２７又は凸部２８を備える。

【０００８】

【作用】

図１において、本考案による耳飾りの開口部７は耳止め金具１の前面に設けた 装飾部６の底部に設けられているので外部からは殆ど見えない。従って、耳飾り の美観を損ねない。しかも、開口部７と空洞部８とから成るようなブラ装着のた めの受け具の構造は極めてシンプルであり、よって小サイズに構成できる。従っ て、受け具に場所をとらないので、装飾部６は任意の大きさ及び形状で自由にデ ザインできる。

【０００９】 図２又は図３において、一般に筒体はそれ自体シンプルな外形を有しており、 これによって受け具をコンパクトに形成できる。従って、本考案による耳飾りの ように受け具としての筒体９を耳止め金具１の一部又はその前面に設けた装飾部 ６の一部に設けていても、耳飾りの美観を損ねない。しかも、筒体９の表面にメ ッキ、着色、造形等の装飾を加えることが可能であり、よって、筒体９は装飾部 としての機能も兼ね備える。

【００１０】 図４において、本考案による耳飾りの装飾部６は金属、樹脂、木、貝殻、宝石 等の様々な部材で形成され得る。従って、このような様々な材質の装飾部６に直 接受け具を形成すると、その加工性、強度、耐磨耗性等も様々になってしまう。 そこで、本考案による耳飾りでは装飾部６の底部に筒体９を埋設している。こう すれば、装飾部６の加工が容易になる上、受け具の強度、耐磨耗性等を均一にで きる。

【００１１】 図５又は図６において、本考案による耳飾り用ブラに連結したくさび形の挿入 具２６は弾性によりその下側が開くように付勢されている。これを上記の耳飾り の開口部７へ挿入すると、挿入が進むにつれて該挿入具２６の側面は開口部７に より圧迫されるが、やがて挿入具２６の凹部２７が開口部７に達すると、従前の 圧迫から幾分開放され、該凹部２７は開口部７の裏面と係合する。あるいは、や がて挿入具２６の凸部２８が開口部７を越えると、従前の圧迫から幾分開放され 、該凸部２８は開口部７の裏面と係合する。これによりブラは耳飾りにしっかり と装着される。そして、耳飾りからブラを取り外す時は、挿入具２６の下端を指 でつまみ、下側に引き抜けば良い。

【００１２】

【実施例】

以下、添付図面に従って本考案による実施例を詳細に説明する。なお、全図を 通して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。 図１は第１実施例の耳飾りの側面図で、図において１は耳止め金具、２は支持 部、３はバネ機構部、４は進退ネジ、５はあて面、６は耳止め金具１の前面に固 定した装飾部、７は装飾部６の底部に設けた断面円形の開口部、８は開口部７に 連通し、これよりも径大に展開する同じく断面円形の空洞部である。なお、開口 部７及び空洞部８から成る構成を受け具とも呼ぶ。

【００１３】 この耳止め金具１は、所謂ネジ式と呼ばれるもので、支持部２の一端とあて面 ５とで耳たぶを挟むことにより耳飾りを耳たぶに固定する。耳たぶに取り付ける 際には、まずバネ機構部３を中心線ｂの位置まで指で押し下げる。この位置では 、バネ機構部３は内部のバネ機構（不図示）によりその位置に保持される。しか る後、支持部２の一端を耳たぶの表面に当て、バネ機構部３を指で押し上げる。 バネ機構部３をある位置まで押し上げると、その後は矢印ｄ方向にバネ力が働き 、バネ機構部３は自力で中心線ａの位置まで戻される。この位置は安定であり、 バネ機構部３を更に指で前方（図の左側）に押し出すと、バネ力は矢印ｃ方向に 働く。また指で後方（図の右側）に押し下げると、バネ力は矢印ｄ方向に働く。 そして、必要なら耳たぶへの押圧の微調整を進退ネジ４により行う。

【００１４】 装飾部６は金属、樹脂、木、宝石等の様々な部材により所望形状に形成されて おり、その背面は支持部２の一端の正面に溶接又は接着により固定されている。 従って、この耳飾りは単独でも楽しめる。更に、装飾部６の底部には開口部７及 び空洞部８から成る受け具が形成されており、ここに図５に示すような耳飾り用 ブラの挿入具２６を装着することで、様々な変わった感じの装飾（ブラ）を楽し むことができる。

【００１５】 なお、このような装飾部６の受け部の加工は、例えばまず装飾部６の底部に孔 を開けて空洞部８を形成し、しかる後、この孔の表面に径の小さいリングをはめ 込んで開口部７を形成するようなものであっても良い。 図２は第２実施例の耳飾りの側面図で、図において９は支持部２の前面に固定 した筒体、７は筒体９の底部にある断面円形の開口部、８は開口部７に連通し、 これよりも大きい内径の空洞部である。

【００１６】 筒体９は好ましくは金属より成っており、表面には支持部２の表面処理に合わ せて金、銀等のメッキ処理が施されている。筒体９を金属で構成すれば、開口部 ７の加工は容易であり、該開口部７には十分な強度、耐久性が得られる。例えば 開口部７は筒体９の一端にしぼり加工を加えることで容易に形成できる。一例の 筒体９の長さは７ｍｍ、外径は２ｍｍ、開口部７の径は１．２ｍｍである。

【００１７】 このような筒体９の形状はシンプルであり、サイズもコンパクトなので目立た ない。従って、支持部２の表面に露出していても耳飾りとしての美観を損ねるこ とはない。 図３は第３実施例の耳飾りの側面図で、図において６は平たい形状をした装飾 部である。

【００１８】 装飾部６が貝殻等のように平たい形状をしている場合には、図示の如く筒体９ を装飾部６の裏面の一部に固定しても良い。又は筒体９を支持部２の下端付近に 溶接しても良い。何れにしても筒体９は表面からは見えず、よって耳飾りの美観 を損ねることはない。しかも、筒体９には可動部分が無く、よって堅牢であり、 どのような場所にでもしっかりと固定できる。

【００１９】 図４は第４実施例の耳飾りの側面図である。 この例では、筒体９は様々な材質より成る装飾部６の底部に埋設されている。 例えば装飾部６の底部に適当な深さの孔を開け、そこに筒体９を挿入し、孔に接 着固定することで容易に構成できる。このような加工は容易である上、筒体９を 金属とすれば丈夫で多数回の使用に耐える開口部７が得られる。

【００２０】 なお、筒体９は図示の如く装飾部６に完全に埋設されていても良いが、例えば 予め筒体９を支持部２の表面に溶接しておいて、その上から筒体９を覆う部分を 切り欠いた装飾部６を被せるようにして構成してもよい。 図５は実施例の耳飾り用ブラを示す図で、図５の（Ａ）はその正面図、図５の （Ｂ）は側面図である。図において、２１は球状の装飾体から成るブラ本体、２ ２は飾り部材、２３〜２５は輪環、２６は挿入具、２７は挿入具２６の一部に設 けられた凹部（くびれ）である。

【００２１】 挿入具２６は輪環２３〜２５を介してブラ本体２１と連結しており、その先端 部を図１〜図４に示すような耳飾りの受け具の開口部７に挿入することにより、 ブラ本体２１を耳飾りに取り付ける。この例の挿入具２６は弾性を有する金属（ 例えば板バネ）によるくさび形をしており、弾性により常時下側が開くように付 勢されている。一例の挿入具２６の挿入部分のサイズは幅ｗ＝１．１ｍｍ、長さ ｔ＝６ｍｍである。なお、金属以外にも、例えばプラスチック等で挿入具２６を 構成しても良い。

【００２２】 図６は実施例の受け具と挿入具との間の作用を説明する図である。 図６の（Ａ）において、この例の挿入具２６の幅ｗは開口部７の直径φよりも 幾分小さく構成されている。挿入の際には、単に挿入具２６の先端を開口部７に 差し込み、指で矢印ａ方向に押すだけで、対面する各板バネは開口部７により締 めつけられ、両者間の間隔を縮め、空洞部８内に挿入されて行く。

【００２３】 図６の（Ｂ）において、挿入が進み、やがて各板バネの凹部２７が開口部７に 達すると、該凹部２７の部分の幅ｗ´はｗ´＜ｗであるので、各板バネは開口部 ７による締めつけから幾分開放される。その結果、挿入具２６のバネ力によって 各板バネは反発し、両者間の間隔を広げる。この状態では、凹部２７が図示の如 く開口部７の裏面にひっかかっており、その後は指を離しても、挿入具２６は受 け具から抜け落ちることはない。このように、本実施例によれば耳飾り用ブラを ワンタッチ操作で耳飾りに確実に装着できる。

【００２４】 耳飾り用ブラを外す場合は、まず挿入具２６の下端（円盤部分）を指でつまみ 、矢印ｂ方向に押圧を加える。これにより各板バネは両者間の間隔を縮め、開口 部７から引き出せる状態になり、これを矢印ｃ方向に引き出せば、挿入具２６は 受け具から容易に外れる。 図６の（Ｃ），（Ｄ）は他の一例の挿入具の場合を示している。

【００２５】 この例の挿入具２６は上記の様な凹部２７を有しない。また、板バネの幅は上 記の凹部２７の部分と同じ幅ｗ´になっている。更に、一方（両方でも良い）の 板バネ上の上記凹部２７の対応位置にはくさび形の凸部２８が設けられている。 この例の場合の受け具と挿入具とは上記の場合と同様に作用する。 なお、開口部７の断面形状は図示の如き円形に限るものでは無いが、本実施例 のように円形にしておくと、挿入具２６が矢印ｄ方向にどの様に軸回転していて も同じ作用が得られるので、大変使い勝手が良い。

【００２６】 更に、同様の思想で様々な受け具及び挿入具の形態が考えられることは言うま でも無い。 図７は実施例の耳飾りに耳飾り用ブラを装着した状態の側面図である。 この例の受け具は装飾部６中に完全に埋設されており、外部からは全く見えな い。しかも、挿入具２６の見える部分は極めてシンプルかつコンパクトであり、 連結用の輪環２４等と区別がつかない程である。また、挿入具２６の上部には図 示のような曲げが加えられており、このために輪環２４は支持部２に接近した状 態となっており該輪環２４と支持部２との一体感を増している。

【００２７】 なお、上記実施例ではネジ式の耳飾りについて述べたが、本考案はピアス式の 耳飾りにも適用可能である。

【００２８】

【考案の効果】

以上述べた如く本考案の耳飾り及び耳飾り用ブラは上記構成であるので、耳飾 りを単独で使用する場合はもとより、耳飾り用ブラを付けて使用する場合でも、 その取り付け部分は全く目立たない。従って、耳飾りの美観を損ねること無く様 々な耳飾り用ブラを簡単に取り替えて楽しめる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は第１実施例の耳飾りの側面図である。

【図２】図２は第２実施例の耳飾りの側面図である。

【図３】図３は第３実施例の耳飾りの側面図である。

【図４】図４は第４実施例の耳飾りの側面図である。

【図５】図５は実施例の耳飾り用ブラを示す図である。

【図６】図６は実施例の受け具と挿入具との間の作用を
説明する図である。

【図７】図７は実施例の耳飾りに耳飾り用ブラを装着し
た状態の側面図である。

【符号の説明】

１ 耳止め金具 ２ 支持部 ３ バネ機構部 ４ 進退ネジ ５ あて面 ６ 装飾部 ７ 開口部 ８ 空洞部 ９ 筒体 ２１ ブラ本体 ２２ 飾り部材 ２３〜２５ 輪環 ２６ 挿入具 ２７ 凹部 ２８ 凸部

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 耳止め金具（１）の前面に設けた装飾部
   （６）であって、該装飾部（６）の底部に耳飾り用ブラ
   を着脱自在に装着するための開口部（７）とこれよりも
   径大に展開する空洞部（８）とを有するものを備えるこ
   とを特徴とする耳飾り。
2. 【請求項２】 耳止め金具（１）の一部又はその前面に
   設けた装飾部（６）の一部に、耳飾り用ブラを着脱自在
   に装着するための筒体（９）であって下端の開口部
   （７）の内径よりも大きい内径の空洞部（８）を有する
   ものを備えることを特徴とする耳飾り。
3. 【請求項３】 筒体（９）は装飾部（６）の底部に埋設
   されていることを特徴とする請求項２の耳飾り。
4. 【請求項４】 請求項１乃至３の耳飾りに着脱自在に装
   着するための耳飾り用ブラであって、弾性により下側が
   開くように付勢されたくさび形の挿入具（２６）を備
   え、該挿入具（２６）は前記耳飾りに設けられた開口部
   （７）への挿入時に該開口部（７）の裏面と係合する凹
   部（２７）又は凸部（２８）を備えることを特徴とする
   耳飾り用ブラ。