JPH0658362A - 減衰力可変式ショックアブソーバのステップモータ制御装置 - Google Patents

減衰力可変式ショックアブソーバのステップモータ制御装置

Info

Publication number
JPH0658362A
JPH0658362A JP23542592A JP23542592A JPH0658362A JP H0658362 A JPH0658362 A JP H0658362A JP 23542592 A JP23542592 A JP 23542592A JP 23542592 A JP23542592 A JP 23542592A JP H0658362 A JPH0658362 A JP H0658362A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
damping force
step motor
stepping motor
shock absorber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23542592A
Other languages
English (en)
Inventor
Mochikiyo Nobuhara
以清 延原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP23542592A priority Critical patent/JPH0658362A/ja
Publication of JPH0658362A publication Critical patent/JPH0658362A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 イグニッションスイッチの閉成時以外にもス
テップモータの初期設定を適宜行い、ステップモータの
脱調の虞れを更に一層低減し、ショックアブソーバの減
衰力を従来よりも確実に所望の減衰力に制御する。 【構成】 ステップモータM0の駆動回数Nを算出する
駆動回数算出装置M1と、駆動回数が所定値に達したと
きステップモータを初期設定する初期設定装置M2とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、減衰力可変式ショック
アブソーバに係り、更に詳細には減衰力可変式ショック
アブソーバのステップモータ制御装置に係る。
【0002】
【従来の技術】減衰力制御弁がピストンに内蔵されたス
テップモータにより駆動される減衰力可変式ショックア
ブソーバは従来よりよく知られており、かかるショック
アブソーバに於てはステップモータの回転位置を検出す
るエンコーダ等を組込むことがスペース的にもコスト的
にも困難であるため、ステップモータの回転位置は一般
にオープンループ式に制御されるようになっている。ス
テップモータの回転位置がオープンループ式に制御され
る場合に於ては、車輌の悪路走行時の如くステップモー
タに対する入力負荷が過大になるとステップモータへの
指令ステップと実際のステップとが一致しなくなる所謂
脱調が生じることがある。
【0003】かかる脱調に対処するステップモータ制御
装置の一つとして、例えば実開昭62−15007号公
報に記載されている如く、イグニッションスイッチの閉
成時にロータのストッパが固定ストッパに当接するまで
ロータを回転させることによりステップモータに対する
指令ステップと実際のステップとを一致させる初期設定
(原点復帰とも呼ばれる)を行うよう構成された制御装
置が従来より知られている。
【0004】かかるステップモータ制御装置によれば、
車輌が実際に走行を開始する直前の段階に於てステップ
モータの初期設定が行われるので、ステップモータの初
期設定が全く行われない場合に比して、脱調の虞れを低
減しショックアブソーバの減衰力を正確に所望の減衰力
に制御することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の如きステ
ップモータ制御装置に於ては、ステップモータの初期設
定はイグニッションスイッチの閉成時にしか行われない
ため、車輌が長時間に亘り連続的に運転されステップモ
ータの駆動回数が多くなるような状況に於ては、ステッ
プモータのステップずれが累積しステップモータが脱調
することに起因してショックアブソーバの減衰力が所望
の減衰力に制御されなくなり易いという問題がある。
【0006】本発明は、従来のステップモータ制御装置
に於ける上述の如き問題に鑑み、イグニッションスイッ
チの閉成時以外にもステップモータの初期設定を適宜行
い、ステップモータの脱調の虞れを更に一層低減し、シ
ョックアブソーバの減衰力を従来よりも確実に所望の減
衰力に制御することができるよう改良されたステップモ
ータ制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、図1に示されている如く、減衰力制御弁が
ステップモータにより駆動される減衰力可変式ショック
アブソーバのステップモータ制御装置にして、前記ステ
ップモータM0の駆動回数を算出する駆動回数算出手段
M1と、前記駆動回数が所定値に達したとき前記ステッ
プモータを初期設定する初期設定手段M2とを有するス
テップモータ制御装置によって達成される。
【0008】
【作用】上述の如き構成によれば、駆動回数算出手段に
よりステップモータの駆動回数が算出され、駆動回数が
所定値に達したときには初期設定手段によってステップ
モータが初期設定されるので、車輌が長時間に亘り連続
的に運転されステップモータの駆動回数が多くなるよう
な状況に於てもステップモータの初期設定が適宜に行わ
れ、これによりステップモータのステップずれが累積し
ステップモータが脱調する虞れが低減される。
【0009】
【実施例】以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施
例について詳細に説明する。
【0010】図2はショックアブソーバのピストンロッ
ドに内蔵され本発明の制御装置により制御されるステッ
プモータの一例を示す縦断面図、図3は図2に示された
ストッパ部材を示す拡大平面図、図4は図2に示された
ロータコアを示す拡大底面図である。
【0011】図2に於て、10はショックアブソーバの
ピストンロッドを示している。ピストンロッド10の下
端にはロッドエンド部材12がねじ込みにより固定され
ており、図には示されていないがロッドエンド部材12
には減衰力発生弁を有するピストン本体が固定されてい
る。ピストンロッド10はその軸線14に沿って延在す
るステップモータ収容孔16を有しており、該収容孔に
はステップモータ18が配置されている。ステップモー
タ18はステータ組立体20と、該ステータ組立体に嵌
合し軸線14の周りに回転するロータ22とよりなって
いる。
【0012】ステータ組立体20は環状のストッパ部材
24と、一端(下端)にてストッパ部材24に固定され
軸線14に沿って延在する円筒体26と、円筒体26の
周りに二対にて互いに対向して配置された複数個のステ
ータ磁極部材28〜34と、円筒体26と共働して各対
のステータ磁極部材28及び30、32及び34を一体
に保持する樹脂製のボビン36及び38と、これらのボ
ビンに導線が巻回されることにより形成されたコイル4
0及び42と、図にて最も下側のステータ磁極部材34
とストッパ部材24のフランジ部24との間に介装され
た環状のスペーサ44とを有している。
【0013】図示の実施例に於ては、ストッパ部材24
はロッドエンド部材12の上端の円筒部に嵌合により固
定されており、円筒体26の一端はストッパ部材24の
上端の円筒部に嵌合し溶接によりストッパ部材に固定さ
れている。また図1には詳細には示されていないが、各
ステータ磁極部材は軸線14に垂直に軸線の周りに環状
に延在するフランジ状部分と該フランジ状部分より軸線
に沿って延在し互いに周方向に隔置された複数個のステ
ータ極歯とよりなっている。
【0014】図2に示されている如く、ロータ22はロ
ータコア46を含み、ロータコア46は軸線14に沿っ
て互いに隔置された軸受48及び50により軸線14の
周りに回転可能に支持されている。軸受48はストッパ
24に担持されており、軸受50は円筒体26の上端に
溶接により固定されたガイド部材52の中央突部52a
に担持されている。ロータコア46の外周面にはそれぞ
れステータ磁極部材28及び30、32及び34に整合
して周方向に互いに隔置され且二列にて配列された複数
個の永久磁石54及び56が固定されており、各永久磁
石の径方向外周面は円筒体26の内周面より僅かに径方
向内方へ隔置されており、これによりロータ22はコイ
ル40及び42に電流が通電されると後述の如く軸線1
4の周りに所定の角度回転され位置決めされるようにな
っている。
【0015】図2及び図3に示されている如く、ストッ
パ部材24は径方向内方へ突出し軸線14に沿って延在
する実質的に平断面扇形の板状の固定ストッパ24aを
有している。同様に図2及び図4に示されている如く、
ロータコア46は下端より下方へ突出し軸線14に対し
半径方向に延在する実質的に平断面扇形の板状のストッ
パ46aを有している。これらのストッパは後に詳細に
説明する如く、互いに共働してステータ組立体20に対
するロータ22の軸線14の周りの初期位置を郭定する
と共に、ロータ22が所定の最大回転角度以上回転する
ことを防止するようになっている。
【0016】図2に示されている如く、ロータコア46
内にはボールねじ装置58が配置されている。ボールね
じ装置58は軸線14に沿って延在し外周面に複数個の
ボール60を受入れる螺旋溝を有するボールねじシャフ
ト62と、外周面にてロータコア46の内周面に固定さ
れ内周面に複数個のボール60を受入れる螺旋溝を有す
るアウタレース部材64とを有している。シャフト62
はその上端に断面矩形の突起62aを一体に有し、該突
起はガイド部材52の中央突部52aに設けられた断面
矩形の孔66に軸線14に沿って往復動可能に嵌入して
おり、これによりロータコア46が回転するとその回転
方向に応じてシャフト62が回転することなく軸線14
に沿って図にて上方又は下方へ移動するようになってい
る。
【0017】シャフト62はその下端より軸線14に沿
って下方へ延在する小径部62bを一体に有し、該小径
部にはピストン及びロッドエンド部材12に設けられた
図には示されていないバイパス通路の実効通路断面積を
制御する減衰力制御弁の弁要素68が連結されている。
かくしてロータ22が軸線14の周りに回転すると、そ
の回転運動がボールねじ装置58によりシャフト62の
軸線14に沿う往復運動に変換され、これにより弁要素
68が駆動されて減衰力が増減されるようになってい
る。
【0018】尚ピストンに設けられた減衰力発生弁及び
減衰力制御弁は本発明の要旨をなすものではないので、
それらの詳細な説明を省略するが、必要ならば例えば本
願出願人と同一の出願人の出願にかかる特願平3−24
8276号又は特願平3−253066号の明細書及び
図面を参照されたい。
【0019】図5に解図的に示されている如く、ロータ
コア46のストッパ46aがストッパ部材24の固定ス
トッパ24aの一方の側面に当接するステップをステッ
プ0とし、ストッパ46aがストッパ24aの他方の側
面に当接する仮想のステップをステップ17とすると、
図示の実施例のステップモータ18はそのコイル40及
び42に通電されていないときにはステップ0〜17の
何れかに於て停止し、ショックアブソーバの通常の作動
時にはステップ1〜16の何れかに位置決めされ、ステ
ップの増大につれて減衰力が漸次増大するようになって
いる。
【0020】図2には示されていないが、ステップモー
タ18のコイル40、42はそれぞれコイルA及び
A′、コイルB及びB′よりなっており、ステップモー
タは何れの一つのコイルに通電されるかに応じて下記の
表1に示されたステップ(1相励磁による停止位置)に
位置決めされ停止され、何れの二つのコイルに通電され
るかに応じて下記の表2に示されたステップ(2相励磁
による回転位置)に回動され位置決めされるようになっ
ている。
【0021】
【表1】
【表2】 励磁されるコイル ステップモータのステップ A及びB′ 0.5 4.5 8.5 12.5 16.5 A及びB 1.5 5.5 9.5 13.5 A′及びB 2.5 6.5 10.5 14.5 A′及びB′ 3.5 7.5 11.5 15.5
【0022】上述の如く構成されたステップモータは、
図示の実施例に於ては、車速Vを検出する車速センサ7
0、操舵角θを検出する操舵角センサ72、車体の上下
加速度Gを検出する加速度センサ74、ショックアブソ
ーバのベースとなる減衰力を低減衰力(ノーマルモード
Mn )又は中減衰力(スポーツモードMs )に設定する
モード選択スイッチ(SW)76よりの信号に基き、本
発明の制御装置の一つの実施例である図6に示された電
子制御装置82によって後述の如く各輪同時に制御され
るようになっている。
【0023】尚図示の実施例に於ては、ステップモータ
18はモード選択スイッチ76がノーマルモードに設定
されるとステップ1を基本ステップとしてステップ1以
上に位置決めされ、モード選択スイッチがスポーツモー
ドに設定されるとステップ5を基本ステップとしてステ
ップ5以上に位置決めされるようになっている。
【0024】電子制御装置82は図6に示されている如
く、マイクロコンピュータ84を有している。マイクロ
コンピュータ84は図6に示されている如き一般的な構
成のものであってよく、中央処理ユニット(CPU)8
6と、リードオンリメモリ(ROM)88と、ランダム
アクセスメモリ(RAM)90と、入力ポート装置92
と、出力ポート装置94とを有し、これらは双方向性の
コモンバス96により互いに接続されている。
【0025】入力ポート装置92には車速センサ70に
より検出された車速Vを示す信号、操舵角センサ72に
より検出された操舵θを示す信号、加速度センサ74に
より検出された車体の上下加速度Gを示す信号、モード
選択スイッチ76により設定されたモードMを示す信号
が入力されるようになっている。
【0026】入力ポート装置92はそれに入力された信
号を適宜に処理し、ROM88に記憶されているプログ
ラムに基くCPU86の指示に従い、CPU及びRAM
90へ処理された信号を出力するようになっている。R
OM88は図7乃至図11に示された制御プログラム及
び図12〜図14に示されたグラフに対応するマップを
記憶している。CPU86は図7乃至図11に示された
制御プログラムに基き後述の如く種々の演算及び信号の
処理を行うようになっている。出力ポート装置94はC
PU86の指示に従い、図6には一組しか図示されてい
ないが駆動回路98を経て各ショックアブソーバのステ
ップモータ18のコイルへ制御信号を出力するようにな
っている。
【0027】次に図7に示されたフローチャートを参照
して図示の実施例に於けるステップモータの制御のメイ
ンルーチンについて説明する。尚図7に示されたルーチ
ンは図には示されていないイグニッションスイッチの閉
成により開始される。また図7に示されたフローチャー
トに於て、フラグFi はステップモータの初期設定が行
われている途上にあるか否かに関するものであり、1は
初期設定が行われている途上にあることを示している。
【0028】まず最初のステップ100に於てはステッ
プモータの駆動回数Nが0にリセットれる。ステップ1
10に於てはモード選択スイッチ76により設定された
モードMがノーマルモードMn であるか否かの判別が行
われ、M=Mn である旨の判別が行われたときにはステ
ップ120に於てステップモータの現在のステップSn
が1にセットされ、M=Mn ではない旨の判別が行われ
たときにはステップ130に於て現在のステップSn が
5にセットされる。ステップ140に於ては目標ステッ
プSa が16にセットされると共にフラグFi が1にセ
ットされ、ステップ150に於ては図11に示されたモ
ータ駆動ルーチンへジャンプする。
【0029】ステップ160に於てはフラグFi が0で
あるか否かの判別が行われ、Fi =0ではない旨の判別
が行われたときにはステップ160が繰返し実行され、
Fi=0である旨の判別が行われたときにはステップ1
70に於て目標ステップSaが1にセットされると共に
フラグFi が1にセットされ、ステップ180に於て図
11に示されたモータ駆動ルーチンへジャンプする。
【0030】ステップ190に於てはフラグFi が0で
あるか否かの判別が行われ、Fi =0ではない旨の判別
が行われたときにはステップ190が繰返し実行され、
Fi=0である旨の判別が行われたときにはステップ2
00に於てアンチロール及びアンチバウンシングのため
に加算されるステップ数の最大値Ssmaxが演算され、ス
テップ210に於てはステップモータの瞬時目標ステッ
プSaiが車速に応じたベースステップSb とステップ2
00に於て演算された加算ステップ数の最大値Ssmaxと
の合計に設定され、しかる後ステップ190へ戻る。
【0031】アンチロールのための加算ステップ数Ss
r、アンチバウンシングのための加算ステップ数Ssb及
びベースステップSb はそれぞれ図8乃至図10に示さ
れたルーチンに従って演算される。尚図8乃至図10に
示されたルーチンはそれぞれ例えば2ms、4ms、8ms毎
に割込みにより実行される。
【0032】図8に示されている如く、アンチロール加
算ステップ数Ssrの演算ルーチンに於ては、ステップ3
00に於て車速V及び操舵角θの読込みが行われ、ステ
ップ310に於てはこれらの値に基き図12に示された
グラフに対応するマップよりアンチロールのための加算
ステップ数Ssrが演算される。
【0033】同様に図9に示されたアンチバウンシング
加算ステップ数Ssbの演算ルーチンに於ては、ステップ
400に於て車速V及び車体の上下加速度Gの読込みが
行われ、ステップ410に於てはこれらの値に基き図1
3に示されたグラフに対応するマップよりアンチバウン
シングのための加算ステップ数Ssbが演算される。
【0034】図10に示された車速感応ベースステップ
Sb の演算ルーチンに於ては、ステップ500に於て車
速V及びモード選択スイッチ76により設定されたモー
ドMの読込みが行われ、ステップ510に於てはこれら
の値に基き図14に示されたグラフに対応するマップよ
り車速感応ベースステップSb が演算される。
【0035】ステップ520に於ては目標ステップSa
が瞬時目標ステップSaiと同一であるか否かの判別が行
われ、Sa =Saiである旨の判別が行われたときにはス
テップ500へ戻り、Sa =Saiではない旨の判別が行
われたときにはステップ530に於てステップモータの
駆動回数Nが100以上であるか否かの判別が行われ
る。N≧100ではない旨の判別が行われたときにはス
テップ540に於て駆動回数Nが1インクリメントさ
れ、ステップ550に於て目標ステップSa が瞬時目標
ステップSaiに設定され、ステップ560に於て図11
に示されたモータ駆動ルーチンへジャンプし、しかる後
ステップ500へ戻る。
【0036】ステップ530に於てN≧100である旨
の判別が行われたときにはステップ570に於て駆動回
数Nが0にリセットされ、ステップ580に於て目標ス
テップSa が16にセットされると共にフラグFi が1
にセットされ、ステップ590に於て図11に示された
モータ駆動ルーチンへジャンプする。ステップ600に
於てはフラグFi が0であるか否かの判別が行われ、F
i =0ではない旨の判別が行われたときにはステップ6
00が繰返し実行され、Fi =0である旨の判別が行わ
れたときにはステップ610へ進む。
【0037】ステップ610に於ては目標ステップSa
が1にセットされると共にフラグFi が1にセットさ
れ、ステップ620に於ては図11に示されたモータ駆
動ルーチンへジャンプする。ステップ630に於てはフ
ラグFi が0であるか否かの判別が行われ、Fi =0で
はない旨の判別が行われたときにはステップ630が繰
返し実行され、Fi =0である旨の判別が行われたとき
にはステップ500へ戻る。
【0038】次に図11に示されたフローチャートを参
照して図示の実施例に於けるモータ駆動ルーチンについ
て説明する。尚図11に示されたルーチンは例えば2.
5ms毎に割込みにて実行される。
【0039】まずステップ700に於ては、ステップモ
ータの現在のステップSn が目標ステップSa と同一で
あるか否かの判別が行われ、Sn =Sa ではない旨の判
別が行われたときにはステップ710に於て現在のステ
ップSn が目標ステップSaよりも大きいか否かの判別
が行われる。ステップ710に於てSn >Sa ではない
旨の判別が行われたときにはステップ720に於て現在
のステップSn が整数であるか否かの判別が行われ、S
n が整数である旨の判別が行われたときにはステップ7
50へ進む。
【0040】ステップ720に於て現在のステップSn
が整数ではない旨の判別が行われたときにはステップ7
30に於てSn が目標ステップSa −0.5であるか否
かの判別が行われ、Sn =Sa −0.5ではない旨の判
別が行われたときにはステップ740に於て現在のステ
ップSn がSn +1にセットされ、Sn =Sa −0.5
である旨の判別が行われたときにはステップ750に於
て現在のステップSnがSn +0.5にセットされる。
【0041】ステップ710に於てSn >Sa である旨
の判別が行われたときにはステップ760に於て現在の
ステップSn が整数であるか否かの判別が行われ、Sn
が整数である旨の判別が行われたときにはステップ78
0へ進む。ステップ760に於て現在のステップSn が
整数ではない旨の判別が行われたときにはステップ77
0に於てSn が目標ステップSa +0.5であるか否か
の判別が行われ、Sn=Sa +0.5ではない旨の判別
が行われたときにはステップ790に於て現在のステッ
プSn がSn −1にセットされ、Sn =Sa +0.5で
ある旨の判別が行われたときにはステップ780に於て
現在のステップSn がSn −0.5にセットされる。
【0042】ステップ800に於てはステップ740、
750、780又は790に於て演算された現在のステ
ップSn に基き上述の表1又は表2に示された励磁パタ
ーンにてステップモータのコイル40若しくは42が励
磁される。ステップ810に於てはフラグFi が1であ
るか否かの判別が行われ、Fi =1である旨の判別が行
われたときにはステップ850に於てステップ700へ
戻るまでの時間が例えば20msの如きTinitにセットさ
れ、しかる後ステップ700へ戻る。
【0043】ステップ810に於てFi =1ではない旨
の判別が行われたときにはステップ820に於て現在の
ステップSn が目標ステップSa と同一であるか否かの
判別が行われ、Sn =Sa ではない旨の判別が行われた
ときにはステップ830に於てステップ700へ戻るま
での時間が例えば6msの如きTrun にセットされ、Sn
=Sa である旨の判別が行われたときにはステップ84
0に於てステップ700へ戻るまでの時間が例えは15
msの如きTholdにセットされる。
【0044】ステップ700に於てSn =Sa である旨
の判別が行われたときにはステップ860に於てステッ
プモータの各コイルへの通電が停止され、ステップ87
0に於てフラグFi が0にリセットされ、しかる後ステ
ップ700へ戻る。
【0045】かくして図示の実施例によれば、図には示
されていないイグニッションスイッチが閉成されると、
まずステップ100〜120に於てモード選択スイッチ
76がノーマルモードMn に設定されているときには現
在のステップSn が1にセットされ、スポーツモードに
設定されているときには現在のステップSn が5にセッ
トされ、ステップ140に於て目標ステップSa が16
にセットされると共にフラグFi が1にセットされ、し
かる後ステップ150に於て図11に示されたモータ駆
動ルーチンへジャンプすることにより図11のステップ
700に於てイエスの判別が行われるまでステップ71
0、760〜810、850が繰返し実行され、実際の
現在ステップ及び現在のステップSn が16に合わされ
ることにより車輌の走行開始時の第一段階の初期設定が
行われる。
【0046】またステップ160に於てイエスの判別、
即ち第一段階の初期設定が完了した旨の判別が行われる
と、ステップ170に於て目標ステップSa が1にセッ
トされると共にフラグFi が1にセットされ、しかる後
ステップ190に於て図11に示されたモータ駆動ルー
チンへジャンプすることにより、図11のステップ70
0に於てイエスの判別が行われるまでステップ710、
760〜810、850が繰返し実行され、実際の現在
ステップ及び現在のステップSn が1に合わされること
により第二段階の初期設定が行われる。
【0047】また車輌の走行中にステップモータの駆動
回数Nが100以上になると、ステップ580に於て目
標ステップSa が16にセットされると共にフラグFi
が1にセットされ、しかる後ステップ590に於て図1
1に示されたモータ駆動ルーチンへジャンプすることに
より図11のステップ700に於てイエスの判別が行わ
れるまでステップ710、760〜810、850が繰
返し実行され、実際の現在ステップ及び現在のステップ
Sn が16に合わされることにより車輌走行中の第一段
階の初期設定が行われる。
【0048】またステップ600に於てイエスの判別、
即ち第一段階の初期設定が完了した旨の判別が行われる
と、ステップ610に於て目標ステップSa が1にセッ
トされると共にフラグFi が1にセットされ、しかる後
ステップ620に於て図11に示されたモータ駆動ルー
チンへジャンプすることにより、図11のステップ70
0に於てイエスの判別が行われるまでステップ710、
760〜810、850が繰返し実行され、実際の現在
ステップ及び現在のステップSn が1に合わされること
により第二段階の初期設定が行われる。
【0049】上述の如く車輌の走行開始時及び走行中の
何れの場合にも、第一段階の初期設定に於ては実際の現
在ステップ及び現在のステップSn が16に合わされる
ことにより初期設定が行われ、第二段階の初期設定に於
ては実際の現在ステップ及び現在のステップSn が1に
合わされることにより初期設定が行われるので、ステッ
プモータに脱調が生じていなかった場合にはロータのス
トッパが固定ストッパに当接することなく初期設定が行
われる。
【0050】またステップモータの脱調により実際のス
テップがステップ数の高い側にずれていた場合には、第
一段階の初期設定が行われることによりステップモータ
は実際にはステップ17の位置に位置決めされ、ロータ
のストッパが固定ストッパに当接するが、第二段階の初
期設定に於けるステップモータのコイルへの最初の通電
が行われることにより、即ち図11のステップ800に
於て現在のステップSn が15.5としてコイルが励磁
されることにより、ステップモータがステップ15.5
に回動され、それ以降実際の現在ステップと現在のステ
ップSn が正確に対応した状態で第二段階の初期設定が
行われる。
【0051】また逆にステップモータの脱調により実際
のステップがステップ数の低い側にずれていた場合に
は、第二段階の初期設定が行われることによりステップ
モータはステップ0の位置に位置決めされ、ロータのス
トッパが固定ストッパに当接するが、車速その他に応じ
た通常のステップモータ制御に於けるコイルへの最初の
通電が行われることにより、即ち図11のステップ80
0に於て現在のステップSn が1.5としてコイルが励
磁されることにより、ステップモータがステップ1.5
に回動され、それ以降実際の現在ステップと現在のステ
ップSn が正確に対応した状態で通常のステップモータ
制御が行われる。
【0052】以上の説明より、上述の実施例によれば、
ステップモータの駆動回数が100以上になると図10
のステップ530に於てイエスの判別が行われ、ステッ
プ580〜630が実行されることによって車輌の走行
中にもステップモータの初期設定が行われるので、イグ
ニッションスイッチが閉成された直後にのみ初期設定が
行われる場合に比して、ステップモータの初期設定を高
頻度にて行うことができ、ステップモータのステップず
れの累積に起因してショックアブソーバの減衰力が不正
確に制御される虞れを低減することができることが理解
されよう。
【0053】また上述の実施例によれば、ステップモー
タに脱調が生じていない場合にはロータのストッパが固
定ストッパに衝当することなく初期設定が行われるの
で、ロータのストッパを固定ストッパに衝当させること
により初期設定が行われる従来のステップモータ制御装
置の場合に比して、初期設定時に於ける異音の発生を低
減しステップモータの耐久性を向上させることができ、
また初期設定時のステップモータの回動速度を大きく低
減する必要がないので初期設定を能率よく実施すること
ができる。
【0054】また上述の実施例によれば、図11のステ
ップ830〜850に於てステップモータが回転駆動さ
れる時間間隔がショックアブソーバの減衰力制御時には
短く、ステップモータの初期設定時には長く、ステップ
モータの回転停止時には比較的長くなるよう可変設定さ
れるので、ショックアブソーバの減衰力を応答性よく制
御することができ、ステップモータの初期設定時にロー
タのストッパが固定ストッパに激しく衝当することを回
避してステップモータの耐久性を向上させることがで
き、更にはステップモータを確実に目標ステップに割出
しし停止させることができる。
【0055】尚上述の実施例に於ては、目標ステップS
a を16とする第一段階の初期設定とSa を1とする第
二段階の初期設定とが行われるようになっているが、少
なくともステップモータの駆動回数Nが100以上にな
った場合に行われる初期設定は図15に示されている如
く目標ステップSa に応じてSa を0又は17として実
行されてもよい。
【0056】即ち図15に示された実施例に於ては、ス
テップ570の次に行われるステップ640に於て目標
ステップSa が8以下であるか否かの判別が行われ、S
a ≦8である旨の判別が行われたときにはステップ65
0に於て目標ステップSa を0として図10のステップ
610〜630に相当するルーチンが例えば4回実行さ
れ、Sa ≦0ではない旨の判別が行われたときにはステ
ップ660に於て目標ステップSa を17として図10
のステップ580〜600に相当するルーチンが例えば
4回実行される。
【0057】かかる実施例によれば、ロータのストッパ
が必ず固定ストッパに当接するが、初期設定に必要なス
テップモータの回動角度が小さくステップモータは一方
向にのみ回動されるので、初期設定を能率よく実施する
ことができる。
【0058】以上に於ては本発明を特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はかかる実施例に限定され
るものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例
が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0059】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明によれば、ステップモータはその駆動回数が所定値に
達したときに初期設定されるので、イグニッションの閉
成時にしか初期設定が行われない場合に比して、車輌が
長時間に亘り連続的に運転されステップモータの駆動回
数が多くなるような状況に於てステップモータのステッ
プずれが累積しステップモータが脱調する虞れを更に一
層低減し、これによりショックアブソーバの減衰力を従
来よりも確実に所望の減衰力に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるステップモータ制御装置の構成を
特許請求の範囲の記載に対応させて示す説明図である。
【図2】ショックアブソーバのピストンロッドに内蔵さ
れ本発明の制御装置により制御されるステップモータの
一例を示す縦断面図である。
【図3】図2に示されたストッパ部材を示す拡大平面図
である。
【図4】図2に示されたロータコアを示す拡大底面図で
ある。
【図5】ステップモータのストッパの位置とステップ
(回転位置)との間の関係を示す解図である。
【図6】本発明によるステップモータ制御装置の一つの
実施例としての電子制御装置を示すブロック線図であ
る。
【図7】図6に示された電子制御装置により達成される
ステップモータ制御のメインルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図8】アンチロールのための加算ステップ数演算ルー
チンを示すフローチャートである。
【図9】アンチバウンシングのための加算ステップ数演
算ルーチンを示すフローチャートである。
【図10】車速に応じたベースステップ数演算ルーチン
を示すフローチャートである。
【図11】ステップモータ駆動ルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図12】車速Vと操舵角の絶対値|θ|とアンチロー
ルのための加算ステップ数との関係を示すグラフであ
る。
【図13】車速Vと上下加速度の絶対値|G|とアンチ
バウンシングのための加算ステップ数との関係を示すグ
ラフである。
【図14】車速Vとベースステップと設定モードとの関
係を示すグラフである。
【図15】本発明によるステップモータ制御装置の他の
一つの実施例に於ける車速に応じたベースステップ数演
算ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…ピストンロッド 18…ステップモータ 20…ステータ組立体 22…ロータ 24a…ストッパ 40、42…コイル 46a…ストッパ 58…ボールねじ装置 68…弁要素 82…電子制御装置 84…マイクロコンピュータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】減衰力制御弁がステップモータにより駆動
    される減衰力可変式ショックアブソーバのステップモー
    タ制御装置にして、前記ステップモータの駆動回数を算
    出する駆動回数算出手段と、前記駆動回数が所定値に達
    したとき前記ステップモータを初期設定する初期設定手
    段とを有するステップモータ制御装置。
JP23542592A 1992-08-11 1992-08-11 減衰力可変式ショックアブソーバのステップモータ制御装置 Pending JPH0658362A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23542592A JPH0658362A (ja) 1992-08-11 1992-08-11 減衰力可変式ショックアブソーバのステップモータ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23542592A JPH0658362A (ja) 1992-08-11 1992-08-11 減衰力可変式ショックアブソーバのステップモータ制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0658362A true JPH0658362A (ja) 1994-03-01

Family

ID=16985922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23542592A Pending JPH0658362A (ja) 1992-08-11 1992-08-11 減衰力可変式ショックアブソーバのステップモータ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0658362A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4684866A (en) Adaptive controller for a motor vehicle engine throttle operator
JP4518411B2 (ja) ドアまたはゲートの駆動ユニットおよびドアまたはゲートの駆動ユニットの制御方法
US7609012B2 (en) Motor control apparatus
US20060116802A1 (en) Suspension system for vehicle
US6144137A (en) Electric motor assembly for a vehicle steering system
JPH07274570A (ja) スイッチドレラクタンスモ−タの制御装置
KR19990026296A (ko) 비동축 유도 모터용 동심 제어 장치
JPH0658362A (ja) 減衰力可変式ショックアブソーバのステップモータ制御装置
JP3013627B2 (ja) 減衰力可変式ショックアブソーバの減衰力制御装置
JP2004023932A (ja) モータ制御装置
JPH0658361A (ja) 減衰力可変式ショックアブソーバのステップモータ制御装置
JPH0666340A (ja) 減衰力可変式ショックアブソーバのステップモータ制御装置
JP3052597B2 (ja) 減衰力可変式ショックアブソーバのステップモータ制御装置
JPH06270636A (ja) 減衰力可変式ショックアブソーバのステップモータ制御装置
JPH07274569A (ja) 電気モ−タの通電制御装置
JP7288921B2 (ja) 車両制御装置
EP0948125A2 (en) Energisation control of a switched reluctance motor
JP3888940B2 (ja) モータ制御装置
KR102200560B1 (ko) 차량용 액추에이터 및 이의 제어방법
JP2022149387A (ja) 電動サスペンション装置
US10931215B2 (en) Motor control apparatus and motor control method
JPH06135215A (ja) 減衰力可変式ショックアブソーバのステップモータ制御装置
US20240109388A1 (en) Electric suspension apparatus and method for controlling electric suspension
JP3077443B2 (ja) バルブ開閉制御装置
KR100197879B1 (ko) 자동차의 쇽업저버용 스텝모터의 위치결정제어장치와 그 방법