JPH0657862U - 自販機用おしぼり収容用缶 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は、アウトドアーで行動する人々
に、清潔で衛生的な缶入おしぼりを自販機によって随時
手軽に提供することを目的とする。 【構成】 アルミ等の金属製又は合成樹脂製からなり、
着脱自在の蓋を有する円筒缶の内側全面に綿状パルプと
高分子吸水材とからなる吸水材を装着し、該吸水材をポ
リオレフィン系不織布により被覆し、上記吸水材にあら
かじめ任意量の水分、消毒液、香水を含浸せしめた上記
円筒缶内に任意数のおしぼりを収容し得るように構成し
てなる自販機用おしぼり収容用缶。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、自動販売機により缶入おしぼりを販売するために用いる自販機用 おしぼり収容用缶に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、アウトドアーライフが普及し、戸外で手や顔を汚したり、汗をかくこと も多くなったが、これを拭きとりたくとも最寄りの処に適当な水洗場もなく、又 在ったとしても反って不潔にわたる場合も多々あって、非衛生と不快感に悩むこ とが多くなった、かかる機会に衛生的なおしぼりの入手が望まれていたが、従来 にあっては、かかる場合には最寄りの附近に喫茶店、レストラン等があって、其 処に入店しない限りこれを得ることは至難であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、上記従来の問題点を解決するために、例えば、ドライバー、ハイ カー、釣人等戸外で汗をかいたり、手や顔を汚すことの多いアウトドアーで行動 する人々が随時手軽に入手し得て常に手許に置いて使用し得られる衛生的なおし ぼりを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案においては、種々研究の末、アルミ等の金属製又は合成樹脂製 からなり、着脱自在の蓋を有する円筒缶の側壁及び底面の内側全面に、綿状パル プに高分子微粉末を混入した吸水材を接着し、該吸水材をポリオレフィン系不織 布によりなる表面材により被覆し、上記吸水材にあらかじめ任意量の水分、消毒 液、香水を含浸せしめた上記円筒缶内に任意数の布製等のおしぼりを収容し得ら れるようにした自販機用おしぼり収容用缶を開発し、これによって、缶入おしぼ りを冷暖房機能付自動販売機により販売し、アウトドアーで行動する人々に随時 手軽に衛生的なおしぼりを提供し得るようにしたことにより上記課題を解決し得 た。

【０００５】

【作用】

この考案の自販機用おしぼり収容用缶（以下単に「缶」ともいう）には、その 内側全面に綿状パルプに高分子微粉末を混入した吸入材を装着してあり、これに あらかじめ水分、消毒液、香水を含浸せしめ、これを缶内に収容したおしぼりに 十分浸透させることができるので、衛生的で香気のあるおしぼりが提供できる。

【０００６】 吸水材を被覆しているポリオレフィン系不織布（表面材）は、通水性であるの で上記するとおり水分、消毒液、香水等を十分おしぼりに転移浸透させることが でき、かつ、該表面材はその上下において缶体内側に密着しているので、吸水材 を缶体内側に固定させる作用効果がある。

【０００７】 この考案において、缶内を複数室に仕分けた場合は、おしぼりを未使用のもの と、使用済のものとを仕分けして収納することができる。

【０００８】 この考案のおしぼり収容缶は、着脱自在な蓋を有するので、使用済のおしぼり は、これを洗って再び缶内に収めて再使用することができる。

【０００９】 又、この考案にあっては、缶内の吸水材に含浸せしめた水分、消毒液、香水が 乾燥或いは失効等したときは、これを補充或いは入れ替えて何回も使用でき、長 期使用に耐えられる。

【００１０】 この考案のおしぼり収容用缶は、アルミ等の金属製缶又は合成樹脂製缶である ので自販機内で適宜に冷却し、又は暖めて販売し得られ、又円筒缶であるので自 販機による販売に適し、これによりアウトドアーで行動する人々に随時手軽に提 供し得られる効果がある。

【００１１】

【実施例】 アルミ等の金属製又は合成樹脂製からなり、着脱自在で密着し得る蓋（１’） を有する円筒缶（１）の内壁及び底面の内側全面に綿状パルプに高分子微粉末を 混入してなる吸水材（２）を樹脂等により装着し、これを通水性のポリオレフィ ン系不織布による表面材（３）により被覆し、該表面材（３）を上下において円 筒缶（１）体内側に強力な接着剤（４）により固着し、上記吸水材（２）にあら かじめ任意量の水分（Ｗ１）、消毒液（Ｗ２）、香水（Ｗ３）を含浸せしめた上 記円筒缶内部に任意数の布製又は紙製のおしぼり（Ｓ）を収容し得るように構成 することにより本考案の自販機用おしぼり収容用缶が得られる。

【００１２】 なお、円筒缶（１）内を仕切板（５）によって複数室に仕切って、各室におし ぼりを１本宛収容するようにし、未使用のおしぼりと使用済のおしぼりとを仕分 収容し得るようにしてもよい。

【００１３】

【考案の効果】

この考案によって、アウトドアーで行動する人々にとっては、随時手軽にかつ 安価に衛生的なおしぼりが入手し得られる効果があり、かつそれを手許に置いて 随所で顔や手の汚れや汗を拭きとることができるので、殊にドライバー、ハイカ ー、釣人等にとっては便益多大で極めて有用なものと云える。

【００１４】 この考案の自販機用おしぼり収容用缶は繰返し使用することができ、簡単にポ イ棄てされることはなく、又廃缶の再利用も考えられ、従って公害防止に効果が あると共に資源活用による経済的効果もあり、社会的に寄与し得るところ大なる ものがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の断面図である。

【図２】請求項２の場合の本考案の一例の斜視図であ
る。

【図３】請求項２の場合の本考案の一例における、缶を
開披しておしぼりを収容した状態を示す斜視図である。

【符合の説明】

１ 円筒缶 １’ 蓋 ２ 吸水材 ３ ポリオレフィン系不織布（表面材） ４ 接着材 ５ 仕切板 Ｓ おしぼり Ｗ１ 水分 Ｗ２ 消毒液 Ｗ３ 香水

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 アルミ等の金属製又は合成樹脂製からな
   り、着脱自在で密封し得る蓋を有する円筒缶の内側全面
   にわたり、綿状パルプに高分子微粉末を混入してなる吸
   水材を装着し、該吸水材をポリオレフィン系不織布によ
   る表面材により被覆し、該表面材をその上下において円
   筒缶体内側に固着し、上記吸水材にあらかじめ任意量の
   水分、消毒液、香水を含浸せしめた上記円筒缶内に任意
   数の布製又は不織布或いは紙製等のおしぼりを収容し得
   るように構成してなり、缶入おしぼりを自動販売機によ
   り販売するために用いることを特徴とする自販機用おし
   ぼり収容用缶。
2. 【請求項２】 円筒缶内を仕切板により任意数の複数室
   に仕切ってなる請求項１記載の自販機用おしぼり収容用
   缶。