JPH0657772B2 - 導電性エラストマ−組成物 - Google Patents

導電性エラストマ−組成物

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JPH0657772B2
JPH0657772B2 JP60279076A JP27907685A JPH0657772B2 JP H0657772 B2 JPH0657772 B2 JP H0657772B2 JP 60279076 A JP60279076 A JP 60279076A JP 27907685 A JP27907685 A JP 27907685A JP H0657772 B2 JPH0657772 B2 JP H0657772B2
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elastomer
conductive
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filler
composition
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Inventor
英裕 岩瀬
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東芝ケミカル株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は、ゴム弾性を有し、導電性に優れた導電性エラ
ストマー組成物に関する。
[発明の技術的背景とその問題点] 近時、エラストマーにカーボン系充填材や金属粉末を配
合して導電性を付与したエラストマーが種々の用途に使
われている。
しかし、従来の導電性エラストマーの多くは、カーボン
系の充填材を使用して導電性をもたせているが、その場
合導電性は体積抵抗率で101Ω・cmが限度であり、それ
以上の導電性(それ以下の体積抵抗率)をもたせること
は難しいという欠点がある。従って、101Ω・cm以上の
導電性をもたせるには金属粉末を充填する必要がある
が、金属粉末を使用しても、かなりな導電性の値を達成
するためには、相当量の金属粉末を充填しなければなら
ない。しかし、金属粉末の充填量が多くなると、エラス
トマーの有するゴム弾性を十分に保持することができな
くなるという欠点があった。
[発明の目的] 本発明は、上記の欠点を解消するためになされたもの
で、その目的は、優れた導電性と、エラストマーの本来
有するゴム弾性をともに保持した導電性エラストマーを
提供しようとするものである。
[発明の概要] 本発明者は、上記の目的を達成しようと鋭意検討を進め
た結果、長繊維状の導電性充填材を用いることによっ
て、上記目的を達成できることを見いだし、本発明を完
成するに至ったものである。即ち、本発明の導電性エラ
ストマー組成物は、長繊維状の導電性充填材を束ねた表
面に熱可塑性エラストマーを被覆し、これをペレット状
に切断してなるマスターペレットと、ペレット状の熱可
塑性エラストマーからなるナチュラルペレットとを含
み、長繊維状の導電性充填材の組成割合が10〜50重量%
であることを特徴としている。
本発明に用いる熱可塑性エラストマーとしては、ポリオ
レフィン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、ス
チレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、
ポリアミド系エラストマー等が挙げられ、これらは単独
もしくは2種以上混合して用いる。熱可塑性エラストマ
ーは特に限定しないが、金属繊維等を充填した場合のゴ
ム弾性の特性からスチレン系エラストマーが好ましく使
用できる。
本発明に用いる長繊維状の導電性充填材としては、ステ
ンレス繊維、アルミニウム繊維、銅繊維等の金属繊維、
金属メッキガラス繊維、金属メッキ炭素繊維等の金属層
を有する無機質繊維等が挙げられ、これらは単独もしく
は2種以上混合して用いることができる。これらの導電
性充填材の中でも、銅繊維は繊維が軟らかく、熱可塑性
エラストマーのゴム弾性を阻害しないため、特に好んで
用いられる。長繊維状の導電性充填材の配合割合は、組
成物の10〜50重量%であることが望ましい。配合割合が
10重量%未満では導電性に効果なく、また50重量%を超
えると曲げ等に対してクラックを生じて好ましくない。
本発明の導電性エラストマー組成物は、熱可塑性エラス
トマーに、切断した長繊維状の導電性充填材をそのまま
加えて混合し、容易に組成物とすることができる。また
長繊維状の導電性充填材を束ね、充填材が中心部になる
ように、充填材表面に熱可塑性エラストマーを被覆して
細棒状に一体化し、それをペレット状に切断してマスタ
ーペレットとする。このマスターペレットをそのまま用
いて成形してもよいが、ペレット状の熱可塑性エラスト
マーそのものからなるナチュラルペレットと混合して、
容易に任意の充填材割合の組成物とすることができる。
次に図面を用いて本発明の導電性エラストマー組成物に
ついて説明する。第1図は本発明に用いるマスターペレ
ットの断面図で、長繊維状の充填材1の表面に熱可塑性
エラストマー2が形成されている。第2図はマスターペ
レット3の斜視図で長繊維状充填材1が束ねられて、そ
の表面に熱可塑性エラストマー2が被覆形成され、適当
な大きさにカッティングを行い、マスターペレットとし
ている。マスターペレットは、通常断面が円形であるが
必ずしも円形でなくともよく、偏平でも楕円でもよく、
特に形状に制限されない。
マスターペレットの製造方法を第3図を用いて説明する
と、束ねた長繊維状充填材10を押出機11のダイス1
2を通し束ねた長繊維状充填材10を熱可塑性エラスト
マーで被覆形成13し、更にカッティング14してマス
ターペレット15とする。この製造工程を連続的に行う
ことが経済的に有利であるが必ずしも連続的でなくとも
よい。
本発明の導電性エラストマー組成物は、熱可塑性エラス
トマーと長繊維状の導電性充填材からなるが、本発明の
効果を阻害しない限り他の成分を加えることもできる。
そしてこの組成物は導電性や電磁波シールドを必要とす
る電子機器等に使用する。
[発明の効果] 以上説明したように本発明の導電性エラストマー組成物
は、長繊維状の導電性充填材を用いたことによって、優
れた導電性を有し、かつ組成物のゴム弾性特性を保持し
たもので、この組成物を使用すれば信頼性の高い電子機
器等を得ることができる。また、長繊維状充填材を束
ね、その表面に熱可塑性エラストマーを被覆するから、
製造工程を連続的にできる利点がある。
[発明の実施例] 次に本発明の実施例について説明する。
実施例 50μmの銅繊維を400本束ね、スチレン系エラストマー
SEDS(シェルケミカル社製、商品名)と共に押出機
ダイスを通し、エラストマーで銅繊維を被覆し、長さ5m
mにカッテイングして、マスターペレットとする。次
に、このマスラーペレットと、同じスチレン系エラスト
マーのナチュラルペレットとを、銅繊維の充填割合が40
重量%となるように機械的に混合して、導電性エラスト
マー組成物を製造した。この組成物を用い、射出成形を
して導電性エラストマー成形品を得た。得られた成形品
について、硬度、引張り強さ、伸びおよび体積抵抗率を
試験した。その結果を第1表に示したが、本発明の顕著
な効果が認められた。
比較例 8μmの炭素繊維を10,000本収束し、5mmにカッティン
グした導電性充填材を、スチレン系エラストマーととも
に、炭素繊維の充填割合が30重量%となるように押出機
で加熱混練し、次いでそれをペレタイジングして導電性
エラストマー組成物を得た。この組成物を用いて実施例
と同様に成形品を得て、同様な試験を行った。その結果
を第1表に示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に使用するマスターペレット
の拡大断面図、第2図はマスターペレットの拡大斜視
図、第3図はマスターペレットの製造方法を示す図であ
る。 1,10……長繊維状充填材、2……熱可塑性エラスト
マー、3,15……マスターペレット、11……押出
機、12……ダイス、13……熱可塑性エラストマー被
覆、14……カッティング。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長繊維状の導電性充填材を束ねた表面に熱
    可塑性エラストマーを被覆し、これをペレット状に切断
    してなるマスターペレットと、ペレット状の熱可塑性エ
    ラストマーからなるナチュラルペレットとを含み、長繊
    維状の導電性充填材の組成割合が10〜50重量%であるこ
    とを特徴とする導電性エラストマー組成物。
  2. 【請求項2】熱可塑性エラストマーがスチレン系エラス
    トマーである特許請求の範囲第1項記載の導電性エラス
    トマー組成物。
  3. 【請求項3】長繊維状の導電性充填材が銅繊維である特
    許請求の範囲第1項記載の導電性エラストマー組成物。
JP60279076A 1985-12-13 1985-12-13 導電性エラストマ−組成物 Expired - Lifetime JPH0657772B2 (ja)

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KR20040009430A (ko) * 2002-07-23 2004-01-31 노바템스 주식회사 폐금속 스크랩을 활용한 전도성 고분자 복합재 및 그 제조방법
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JPS54146849A (en) * 1978-05-10 1979-11-16 Unitika Ltd Conductive polyamide resin composition
JPS60112854A (ja) * 1983-11-25 1985-06-19 Toshiba Chem Corp 導電性成形材料及びその製造方法

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